JP2018112878A - 情報処理装置、及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 振分処理オプションと計画作成処理オプションを組み込んだ場合、振分処理オプションの結果を反映した生産計画を作成することを目的とする。【解決手段】 振分処理を用いるオプションが有効で、かつ、計画作成処理を用いるオプションが有効である場合、振分処理による振り分け処理後、振分処理によって振り分けられた振分情報により指定された生産工程と設備の組合せを有している製造プロセスを選別し、選別した製造プロセスに基づき計画作成を行う。【選択図】 図3
Description
本発明は、印刷物の生産計画に関する技術に関する。
印刷物を生産する際に、印刷物に対し各工程の要/不要データを入力し、各工程における複数の装置について、入力された要/不要のデータに基づいて最適な装置の組合せを決定し、生産計画の発行を行う(特許文献1)。
特許文献1は、最適な装置の組合せを決定するためには各印刷物の工程の要/不要データを入力する必要があり、それには、印刷物の生産の方法に熟知している者が操作する必要があった。
情報処理装置に振分処理オプションを組み込むことにより、画面からマウスによる選択により振分条件を設定することで、各注文の生産工程において使用する装置(設備)を自動選択することが可能となる。また、情報処理装置に計画作成処理オプションを組み込むことにより、生産計画作成を行うことを可能とする。
しかしながら、両処理オプションを組み込んだ場合、振分処理オプションで割り振られた装置を使用していない生産計画が作成される可能性があった。
本発明は、振分処理オプションと計画作成処理オプションを組み込んだ場合、振分処理オプションの結果を反映した生産計画を作成することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の情報処理装置は、振分条件により、注文が持つ商品を生産する生産工程で使用する装置を振り分ける振分処理手段と、生産工程と装置の組合せを有している製造プロセスに基づき計画作成を行う計画作成処理手段と、前記振分処理手段を用いるオプションと、前記計画作成処理手段を用いるオプションを、有効にする手段と、前記振分処理手段を用いるオプションが有効で、かつ、前記計画作成処理手段を用いるオプションが有効である場合、前記振分処理手段による振り分け処理後、前記計画作成処理手段は、前記振分処理手段によって振り分けられた振分情報により指定された生産工程と設備の組合せを有している製造プロセスを選別し、選別した製造プロセスに基づき計画作成を行うことを特徴とする。
本発明は、振分処理オプションと計画作成処理オプションを組み込んだ場合、振分処理オプションの結果を反映した生産計画を作成するという効果がある。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の好適な実施の形態に係るシステムを示す全体構成図である。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係るシステムを示す全体構成図である。
以下図1を用いて、生産管理を行う情報処理装置の概要を説明する。
図1において、100は情報処理装置である。情報処理装置100は、制御部101、表示部102、オプション設定保管部103、振分け処理オプション部104、振分け条件保管部105、計画作成処理オプション部106、プロファイルデータ保管部107から成る。
図1において、制御部101は、情報処理装置100において注文の受付、オプション処理の実行制御、注文の各種設備(装置)への作業指示データの送信等を行う。表示部102は、前記制御部101が受付けた注文の表示、オプションの実行指示の受付、注文の各種設備への作業指示及び作業指示書の印刷指示等ユーザにデータを表示し指示を受ける。オプション設定保管部(設定部)103は、各オプションの使用有無(有効か、無効か)についての設定を保管する。有料オプションの場合は、期間を限定したライセンスを付与することでその期間オプションを有効とすることが行われる。本実施例では、振分け処理オプションと計画作成処理オプションが共に有効な設定が保管されている場合を説明する。振分け処理オプション部(振分け処理部)104は、オプション設定保管部103で振分け処理オプションが有効な設定の場合に使用可能となる。振分け処理オプション部104が有効の場合は、表示部102からユーザの指示があると、振分け条件保管部105に保管の振分け条件に基づき注文に対して振分け処理を実行することが可能となる。計画作成処理オプション部(計画作成処理部)106は、オプション設定保管部103で計画作成処理オプションが有効な設定の場合に使用可能となる。計画作成処理オプション部106が有効の場合は、表示部102からユーザの指示があると、プロファイルデータ保管部107に保管のプロファイルデータに基づき注文に対して、計画作成処理を実行することが可能となる。本実施例におけるプロファイルデータとは、生産現場で使用可能な生産設備(装置)や、商品の作り方(製造プロセス)や、工程の情報の集まり・組合せを指す。
図2は本発明の好適な実施の形態に係る装置の概略構成を示すブロック図である。
図2において、201はCentral Processing Unit(CPU)であり、ROM202、記憶装置203に格納された制御プログラムに基づいてCPUデバイスに接続された各デバイスを制御する。202はRead Only Memory(ROM)であり、各種の制御プログラムやデータを保持する。204はRandom Access Memory(RAM)でありCPU201のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。203は記憶装置であり、各種制御プログラムや各種データを保存する。205はネットワーク・インターフェイスであり、他の情報装置等とネットワーク206を介して通信を行うことができる。CPU201に対する制御プログラムの提供は、ROM202、記憶装置203から行うこともできるし、ネットワーク206を介して他の情報装置等から行うこともできる。208は装置に対しデータの入力を行うデバイスとの入力インターフェイスである。207は、装置で生成したデータ及び保持するデータやネットワーク206を介して供給されたデータを出力するための出力インターフェイスである。入力インターフェイス208はキーボード211及びマウス212の入力デバイスと接続されている。出力インターフェイス207はモニタ210の出力デバイスと接続されている。209はCPUバスであり、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。CPUバス209は、入力インターフェイス208、出力インターフェイス207、ネットワーク・インターフェイス205、CPU201、ROM202、RAM204、記憶装置203と接続している。本実施形態では、本発明内容を含む情報処理プログラムコードが記憶装置203に格納されており、CPU201によって実行されるキーボード211及びマウス212から入力されたデータは、入力インターフェイス208を介し、RAM204に置かれる。CPU201は制御プログラムに基づきRAM204の内容の認識と解析を行う。解析された結果は、必要に応じてRAM204、記憶装置203を介し、モニタ210及びネットワーク・インターフェイス205・ネットワーク206を介して他の装置に伝えられる。
図3は、本発明の好適な実施の形態に係る全体処理フローチャートである。図3及び図4に示すフローチャートの処理は、情報処理装置100の概略構成を示す図2のCPU201がROM202又は記憶装置203に格納されるプログラム及びデータをRAM204に読み出して実行することにより実現されるものである。また表示部102の表示は、出力インターフェイス207を介しモニタ210に表示される。ユーザによる操作はキーボード211やマウス212により入力インターフェイス208、CPUバス209を介してCPU201に伝えられる。
本実施例では、情報処理装置100の制御部101が、注文を2件受付済みの状態から説明する。受付済みの注文である、注文(受付時)の注文データを、図5(a)に示す。図5(a)は、以下から構成されている。注文を一意に識別するIDである注文ID、商品を一意に識別するIDである商品ID、注文数量を表す数量、注文の製造期限を表す製造期限、注文の優先度を表す優先度、注文の本身ページ数を表すページ数、商品を生産するのに必要な生産工程である。生産工程は、一つの生産工程IDをカッコ[]で囲んで記述する。図5(a)には、2つの注文「O−01」と「O−02」が存在する。注文の優先度は、数字が少ない方を優先的に計画する。したがって、「O−02」の方が「O−01」より優先的に計画を作成する。制御部101が受付けている注文は、表示部102によりユーザに一覧表示(不図示)することも可能である。
図3のS301にて、制御部101は、振分処理オプションが有効かつ振分け処理の実行指示があるか否かの判定を行う。振分処理オプションが有効でない場合や、振分け処理の実行指示がない場合は、振分け処理は行わず、S304へ進む。S301にて振分処理オプションが有効で、かつ振分け処理の実行指示がある場合は、S302へ進む。振分け処理オプション部104は、S302にて振分け処理を行う。
振分け処理S302について詳細に説明する。振分け処理S302は、図5(a)の注文(受付時)データに対し、振分け条件保管部105に保管してある図6(e)の振分け条件を適応し、振分け結果である振分情報を得る。図6(e)の振分け条件は、以下の項目から構成されている。生産工程の識別子を示す生産工程ID、条件を比較する対象の注文上の項目を示す注文項目、条件を比較する際に使用する比較演算子、比較する値である条件値及び条件に合致した場合に振分けられる設備(装置)の識別子を示す設備ID。図6(e)の振分け条件は、本実施例では、2つの条件をもつ。
図5(a)の注文(受付時)データの1件目の注文(注文ID=「O−01」)について振分け条件を適応する場合を説明する。図6(e)の振分け条件の1件目(生産工程ID=「P−B」)は、注文項目が「優先度」、比較演算子が「<」、条件値が「50」、設備IDが「P−2」である。この条件は、生産工程が「P−B」に対し、注文の優先度が50未満(50は含まない)の場合の注文では、設備IDが「P−2」の設備に振分けることを示している。図5(a)の注文(受付時)データの1件目の注文(注文ID=「O−01」)は優先度が「50」のため条件に合致しない。図6(e)の振分け条件の2件目(生産工程ID=「P−C」)も同じく注文の優先度が50未満のものという条件のため合致しない。したがって、図5(a)の注文(受付時)データの1件目の注文(注文ID=「O−01」)は、振分け処理の結果、振分けされた生産工程・設備の対となる情報すなわち振分け情報はないという結果になる。次に、図5(a)の注文(受付時)データの2件目の注文(注文ID=「O−02」)について振分け条件を適応する場合を説明する。図6(e)の振分け条件の1件目(生産工程ID=「P−B」)は、注文項目が「優先度」、比較演算子が「<」、条件値が「50」、設備IDが「P−2」である。この条件を図5(a)の注文(受付時)データの2件目の注文(注文ID=「O−02」)に適応すると、優先度が「1」であり、かつ生産工程に「P−B」が存在しているため条件に合致する。図6(e)の振分け条件の2件目(生産工程ID=「P−C」)も同じく注文の優先度が50未満のものという条件と生産工程が「P−C」が存在するという条件に合致する。したがって、図5(a)の注文(受付時)データの2件目の注文(注文ID=「O−02」)は、振分け処理の結果、振分けされた生産工程・設備の対となる情報([生産工程ID:設備ID])として以下のような振分情報を得る。生産工程「P−B」の場合は設備「P−2」に、生産工程「P−C」の場合は、設備「P−2」となる。以上より、注文ID=「O−02」の注文は、振分情報[P−B:P2][P−C:P2]を得る。以上をもって、振分け処理S302について詳細な説明を行った。
S303にて、制御部101は、振分情報を注文に対し設定する。図5(b)の注文(振分け処理後)は、振分情報を付与した注文を示している。S304にて、制御部101は、計画作成処理オプションが有効かつ計画作成処理の実行指示があるか否かの判定を行う。計画作成処理オプションが有効でない場合や、計画作成処理の実行指示がない場合は、計画作成処理は行わず当フローチャートを終了する。S304にて計画作成処理オプションが有効で、かつ計画作成処理の実行指示がある場合は、S305へ進む。
S305にて、計画作成処理オプション部106は、図5(b)の注文(振分け処理後)の振分情報の有無を判定する。図5(b)の注文(振分け処理後)の1行目(注文ID=「O−01」)は振分情報が存在していないため、S306へ進む。図5(b)の注文(振分け処理後)の2行目(注文ID=「O−02」)は振分情報が存在しているため、S307へ進む。
S307にて、計画作成処理オプション部106は、商品に対して商品に対して定義された製造プロセス中で振分け処理の結果である振分情報の生産工程ID・設備IDの対をすべて保持する製造プロセスを対象に計画を作成する。
計画作成処理オプション部106は、計画作成処理オプション部106は、S306にて商品に対して定義された全ての製造プロセスを対象に計画を作成する。
計画作成処理オプション部106による処理は、図4に示す計画作成処理フローチャートを使用して、以下詳細に説明する。
図6(a)(b)(c)(d)は、プロファイルデータ保管部107に保管のプロファイルデータである。図6(a)の商品は本実施例で計画可能な商品に関する情報を持つ。図6(a)の商品は、商品の識別子である商品IDと、商品名から成る。図6(b)の製造プロセスは、商品の作り方の情報を持つ。図6(b)の製造プロセスは、製造プロセスの識別子である製造プロセスIDと、製造対象となる商品の識別子である商品IDと、製造プロセス名、計画に使用する際の優先度を表すスコア、及び製造プロセスの最後の工程を示す最終工程IDから成る。一つの商品に対し複数の製造プロセスを定義することが可能であり、その場合、製造プロセスが持つスコアが、最も高い値から優先的に使用する。図6(c)の設備は、後述する工程において生産に使用する設備の情報を持つ。図6(c)の設備は、設備の識別子である設備IDと、設備名から成る。図6(d)の工程は、一つの製造プロセスに属する生産における作業のかたまりとなる情報である。図6(d)の工程は、工程ID、工程名、生産工程ID、設備ID、前工程、面付け数、ページ、まとめ数、基準時間から成る。
図6(d)における工程IDは、工程の識別子である。図6(d)における生産工程IDは、異なる製造プロセスにおいて同一の作業を行う工程を同一値で表すことで異なる製造プロセス間で工程IDがことなるが同じ作業を表すことを可能とする。図6(d)における設備IDは、程で使用する設備を示す。図6(d)における前工程は、当該工程を実施する前に先行して行う必要がある工程を示す。図6(d)における面付け数は、印刷時に面付けをする場合の数を示す。図6(d)におけるページは、生産時間を算出する時に使用するページを指定する。図6(d)におけるまとめ数は、まとめて作業が可能な場合にそのまとめた数を指定する。図6(d)における基準時間は、当該工程における生産にかかる時間を算出するための元と数なる。
前工程は、[]内に工程IDを入れ併記することで、複数保持することが可能である。前工程に複数の工程IDが存在する場合は、そのすべての工程の生産が完了後に当該工程の作業の着手が可能となる。
基準時間としては、該工程の生産にかかる時間を算出するために基準となる値(秒)を設定する。本実施例では、注文の数量と、注文のページ数と、及び、工程毎に保持する面付け数、ページ、まとめ数から該工程における生産時間の算出を行う。
工程の生産時間の算出方法について説明する。
注文の数量×(1/面付け数)×ページ数÷まとめ数×基準時間で生産時間を算出する。
面付け数は、面付け数に値がない場合は1とする。ページ数は、工程のページに数字がある場合は、その数字を使用する。工程のページに「P」がある場合は、注文のページ数を使用する。何も指定がない場合は1とする。
まとめ数は、何も指定がない場合は1とする。
注文の数量×(1/面付け数)×ページ数÷まとめ数×基準時間で生産時間を算出する。
面付け数は、面付け数に値がない場合は1とする。ページ数は、工程のページに数字がある場合は、その数字を使用する。工程のページに「P」がある場合は、注文のページ数を使用する。何も指定がない場合は1とする。
まとめ数は、何も指定がない場合は1とする。
図5(b)の注文(振分け処理後)の1行目(注文ID=「O−01」)において、製造プロセスIDが「S02−P04」を使用して、生産を計画する場合の各工程の生産時間の算出例を説明する。
注文ID=「O−01」は、数量=80、ページ数=24である。
工程「S02−P04−4」では、面付け数=1、ページ=1、まとめ数=なし、基準時間=1である。
したがって、工程「S02−P04−4」における生産時間は、80×1×1÷1×1=80(秒)となる。
工程「S02−P04−4」では、面付け数=1、ページ=1、まとめ数=なし、基準時間=1である。
したがって、工程「S02−P04−4」における生産時間は、80×1×1÷1×1=80(秒)となる。
工程「S02−P04−3」では、面付け数=2、ページ=P、まとめ数=なし、基準時間=1である。
したがって、工程「S02−P04−3」における生産時間は、80×(1/2)×24÷1×1=960(秒)となる。
工程「S02−P04−2」では、面付け数=なし、ページ=なし、まとめ数=なし、基準時間=1である。
したがって、工程「S02−P04−2」における生産時間は、80×1×1÷1×1=80(秒)となる。工程「S02−P04−1」は、工程「S02−P04−2」と面付け数、ページ、まとめ数、基準時間がすべて同じ値のため生産時間も同じ(80)となる。以上で、生産時間の算出方法の説明を行った。
図4の計画作成処理フローチャートの説明を続ける。
計画作成処理オプション部106は、S401で図5(b)の注文(振分け処理後)を1件ずつ順次読み込みを行う。注文の読み込みは、注文が持つ優先度が低いものから行われるため、最初に2行目(注文ID=「O−02」)が読み込まれる。以下注文ID=「O−02」を例に説明する。計画作成処理オプション部106は、S402にてすべての注文を読み終わったか否かの判定を行う。今回は、注文ID=「O−02」の注文が読み込まれているため、次のS403へ進む。S402にて注文がすべて読み込み終わっていると判定されたら、当フローチャートは完了する。
計画作成処理オプション部106は、S403にてワークとして確保しているワーク製造プロセスをクリアーしS404へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S404にて該注文の商品の製造プロセスをプロファイルデータ保管部107から順次取り出す。
注文ID=「O−02」は、商品ID「S02」の注文であるため、商品ID「S02」の生産方法を示す製造プロセスを検索する。
図6(b)の製造プロセスには、商品IDに「S02」を持つものが4件存在している。製造プロセスは、本実施例ではスコアが高いものから優先的に使用するため、4件中もっともスコアが高い製造プロセスである製造プロセスID「S02−P2」を最初に取り出す。次にS405へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S405にてすべての製造プロセスを取出し終わったか否かの判定を行う。今回は、製造プロセスID=「S02−P2」の製造プロセスが読み込まれているため、次のS410へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S410にて注文ID=「O−02」に振分情報があるか否かの判定を行う。図5(b)の注文(振分け処理後)の2行目である注文ID=「O−02」には、振分情報として[P−B:P2][P−C:P2]が存在している。したがってS411へ進む。S410にて注文に振分情報が存在していない場合は、S412へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S411にて注文ID=「O−02」の振分情報について以下の判定を行う。
振分情報が、製造プロセスID「S02−P2」の製造プロセスの各生産工程で使用する設備とすべて合致しているかについて判定する。
注文ID=「O−02」の振分情報[P−B:P2][P−C:P2]であり、製造プロセスID「S02−P2」の生産工程「P−B」における使用設備は、「P−2」である。製造プロセスID「S02−P2」の生産工程「P−C」における使用設備は、「P−1」である。したがって生産工程「P−C」における使用設備は、振分情報と異なっているため、S404へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S404にて該注文の商品の製造プロセスをプロファイルデータ保管部107から順次取り出しを行う。
4件ある製造プロセス中最もスコアが高い製造プロセスID=「S02−P2」は取出し済みなので、次にスコアが高い製造プロセスすなわち製造プロセスID=「S02−P4」を取り出す。次にS405へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S405にてすべての製造プロセスを取出し終わったか否かの判定を行う。今回は、製造プロセスID=「S02−P4」の製造プロセスが読み込まれているため、次のS410へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S410にて注文ID=「O−02」に振分情報があるか否かの判定を行う。図5(b)の注文(振分け処理後)の2行目である注文ID=「O−02」には、振分情報として[P−B:P2][P−C:P2]が存在している。したがってS411へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S411にて注文ID=「O−02」に振分情報が、製造プロセスID「S02−P4」の製造プロセスの各生産工程で使用する設備とすべて合致しているかの判定を行う。注文ID=「O−02」の振分情報[P−B:P2][P−C:P2]であり、製造プロセスID「S02−P4」の生産工程「P−B」における使用設備は、「P−2」である。製造プロセスID「S02−P4」の生産工程「P−C」における使用設備は、「P−2」である。したがって生産工程「P−B」「P−C」における使用設備は、振分情報と共に合致しているため、S412へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S412にてワーク製造プロセスが存在するか否かの判定を行う。ワーク製造プロセスは、S402にてクリアー後一度も設定されていないため存在していない。したがって、S413へ進む。ワーク製造プロセスがすでに存在していた場合はS414へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S413にて該製造プロセス(製造プロセスID「S02−P4」)をワーク製造プロセスに設定し、S414へ進む。計画作成処理オプション部106は、S414にて注文ID=「O−02」に対し製造プロセスID「S02−P4」を使用した生産計画の作成を行う。以下生産計画の作成方法について説明を行う。
注文と製造プロセスが決まると各工程における生産時間は算出することができることを既に説明済みである。生産時間算出法により算出すると、注文ID=「O−02」の製造プロセスID「S02−P4」の工程「S02−P4−4」における生産時間は、400秒(秒を切り上げた分に換算すると7分)である。同様に工程「S02−P4−3」における生産時間は、80分、工程「S02−P4−2」における生産時間は、80分、工程「S02−P4−1」における生産時間は、67分である。
工程「S02−P4−4」では、設備「P−2」を使用し、工程「S02−P4−3」では、設備「P−2」を使用し、工程「S02−P4−2」では、設備「K−4」を使用し、工程「S02−P4−1」では、設備「K−3」を使用する。本実施例における設備はすべて、2017年3月15日において9:00から17:00まで使用することができる。また、設備は一つの工程で使用している間は、他の工程(同じ注文IDであろうが、別の注文IDであろうが区別なく)では使用することができない。上記の生産時間に基づき各設備に対し注文ID=「O−02」の各工程の割付を工程間の先行関係制約を守りながらなるべく早目に計画するフォワード方式で計画すると図7中(a)の生産計画結果となる。すわなち、最初の工程「S02−P4−4」は9:00に始まり、最後の工程「S02−P4−1」は、12:54に終わる。生産計画の作成が終ったので、S415へ進む。計画作成処理オプション部106は、S415にて生産計画結果が注文ID=「O−02」の製造期限を守れているか否かの判定を行う。
図5(b)の注文(振分け処理後)の2行目である注文ID=「O−02」の製造期限は、「2017年3月15日13:00」である。
したがって、生産計画結果は注文ID=「O−02」の製造期限を守れていると判定され、S416へ進む。製造期限が守れていない時は、S404へ進み、次にスコアが高い製造プロセスで同様の処理を行う。計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−02」のステータスに「Success」、詳細ステータスに「OnTime」を設定する。計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−02」の開始時刻に今回の生産計画結果の最も早い時刻「9:00」を設定する。計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−02」の終了時刻に生産計画結果の最も遅い時刻「12:54」を設定する。
図5(c)の注文(計画作成後)の1行目(注文ID=「O−02」)は、上記設定を行った注文を表す。該注文の計画作成は終了したので、S401へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S401で図5(b)の注文(振分け処理後)の順次読み込みを行う。注文の読み込みは、注文が持つ優先度が低いものから行われ、すでに優先度が「1」の注文ID=「O−02」は読み込みが終わっているため、次に優先度が高い注文(注文ID=「O−01」)が読み込まれる。以下注文ID=「O−01」を例に説明する。
計画作成処理オプション部106は、S402にてすべての注文を読み終わったか否かの判定を行う。今回は、注文ID=「O−01」の注文が読み込まれているため、次のS403へ進む。計画作成処理オプション部106は、S403にてワークとして確保しているワーク製造プロセスをクリアーしS404へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S404にて該注文の商品の製造プロセスをプロファイルデータ保管部107から順次取り出す。注文ID=「O−01」は、商品ID「S02」の注文であるため、商品ID「S02」の生産方法を示す製造プロセスを検索する。図6(b)の製造プロセスには、商品IDに「S02」を持つものが4件存在している。製造プロセスは、本実施例ではスコアが高いものから優先的に使用するため、前記4件中もっともスコアが高い製造プロセスである製造プロセスID「S02−P2」を最初に取り出す。次にS405へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S405にてすべての製造プロセスを取出し終わったか否かの判定を行う。今回は、製造プロセスID=「S02−P2」の製造プロセスが読み込まれているため、次のS410へ進む。計画作成処理オプション部106は、S410にて注文ID=「O−01」に振分情報があるか否かの判定を行う。図5(b)の注文(振分け処理後)の1行目である注文ID=「O−01」には、振分情報は存在していないため、S412へ進む。計画作成処理オプション部106は、S412にてワーク製造プロセスが存在するか否かの判定を行う。ワーク製造プロセスは、S402にてクリアー後一度も設定されていないため存在していない。したがって、S413へ進む。計画作成処理オプション部106は、S413にて該製造プロセス(製造プロセスID「S02−P4」)をワーク製造プロセスに設定し、S414へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S414にて注文ID=「O−01」に対し製造プロセスID「S02−P4」を使用した生産計画の作成を行う。上記の生産時間に基づき各設備に対し注文ID=「O−01」の各工程の割付を工程間の先行関係制約を守りながら、すでに割付された時間帯をさけて、なるべく早目に計画するフォワード方式で計画すると図7中(b)の生産計画結果となる。すわなち、最初の工程「S02−P2−4」は10:27に始まり、最後の工程「S02−P2−1」は、13:08に終わる。生産計画の作成が終ったので、S415へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S415にて生産計画結果が注文ID=「O−01」の製造期限を守れているか否かの判定を行う。図5(b)の注文(振分け処理後)の2行目である注文ID=「O−01」の製造期限は、「2017年3月15日13:00」である。
したがって、生産計画結果は注文ID=「O−01」の製造期限を守れていないと判定され、S404へ進み、次にスコアが高い製造プロセスで同様の処理を行う。
次にスコアが高い製造プロセスID「S02−P4」で計画した結果は、最初の工程「S02−P4−4」は10:27に始まり、最後の工程「S02−P4−1」は、13:08と同様に製造期限を守れていない(図7中(c))。
その次にスコアが高い製造プロセスID「S02−P3」で計画した結果は、最初の工程「S02−P3−4」は9:00に始まる。最後の工程「S02−P3−1」は、13:08であり同様に製造期限を守れていない(図7中(d))。
その次にスコアが高い製造プロセスID「S02−P1」で計画した結果は、最初の工程「S02−P1−4」は9:00に始まり、最後の工程「S02−P1−1」は、10:09となり(図7中(e))製造期限が守れているためS416へ進む。
計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−01」のステータスに「Success」、詳細ステータスに「OnTime」を設定する。計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−01」の開始時刻に今回の生産計画結果の最も早い時刻「9:00」を設定する。計画作成処理オプション部106は、S416にて注文ID=「O−01」の終了時刻に生産計画結果の最も遅い時刻「10:09」を設定する。
以上の処理により、振分け処理オプションにて、設定された振分情報が存在したら、振分情報に指定の生産工程・設備をすべて守る製造プロセスから計画を行う。振分け処理オプションがない場合や振分情報が設定されなかった場合は、プロファイルデータに定義された製造プロセス中から製造プロセスが保持している優先度であるスコアを加味しながら製造期限を守れる製造プロセスを選び計画することが可能となる。
なお、本実施例において、図5(a)の注文(受付時)データには既に生産工程に値が設定されている状態から説明を行ったがこれに限るものではない。例えば、情報処理装置の受付け時には、注文の生産工程は値が存在しない場合、受付後に図6中(f)商品生産情報の例に示す商品と生産工程の関連情報から、生産工程の値を設定することも可能である。
また、本実施例において振分条件は、予め振分条件保管部105に保管のデータを使用したが、これに限りものではない。振分条件は、注文の各項目に対し自由に設定することが可能であり、例えば、注文の数量やページ数が一定数以上の場合に複数ある印刷設備から特定の設備に限定することも可能である。
本実施形態によれば、振分処理オプションと計画作成処理オプションという別々のオプションが共に有効な場合は、以下のように製造プロセスを選別する。すわなち、計画作成処理オプションでは、振分処理オプションの結果である振分情報を満足する製造プロセスを選別する。選別された製造プロセスから計画作成を行う事により、振分処理オプションの結果を自動的に反映した生産計画を作成することが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、生産工程に設備を振分ける振分処理オプションと、生産計画を作成する計画作成処理オプションと、両オプション使用すると自動で連携し振分処理オプションの結果を反映した生産計画を作成することができる。
<その他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。したがって、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
Claims (7)
- 振分条件により、注文が持つ商品を生産する生産工程で使用する装置を振り分ける振分処理手段と、
生産工程と装置の組合せを有している製造プロセスに基づき計画作成を行う計画作成処理手段と、
前記振分処理手段を用いるオプションと、前記計画作成処理手段を用いるオプションを、有効にする手段と、
前記振分処理手段を用いるオプションが有効で、かつ、前記計画作成処理手段を用いるオプションが有効である場合、前記振分処理手段による振り分け処理後、前記計画作成処理手段は、前記振分処理手段によって振り分けられた振分情報により指定された生産工程と設備の組合せを有している製造プロセスを選別し、選別した製造プロセスに基づき計画作成を行うことを特徴とする情報処理装置。 - 前記振分処理手段を用いるオプションが有効で、かつ、前記計画作成処理手段を用いるオプションが有効でない場合、前記振分処理手段によって注文が持つ商品を生産する生産工程で使用する装置を振り分けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記振分処理手段を用いるオプションが有効でなく、かつ、前記計画作成処理手段を用いるオプションが有効である場合、前記計画作成処理手段によって、生産工程と装置の組合せを有している製造プロセスに基づき計画作成を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 振分条件により、注文が持つ商品を生産する生産工程で使用する装置を振り分ける振分処理工程と、
生産工程と装置の組合せを有している製造プロセスに基づき計画作成を行う計画作成処理工程と、
前記振分処理工程を用いるオプションと、前記計画作成処理工程を用いるオプションを、有効にする工程と、
前記振分処理工程を用いるオプションが有効で、かつ、前記計画作成処理工程を用いるオプションが有効である場合、前記振分処理工程による振り分け処理後、前記計画作成処理工程は、前記振分処理工程によって振り分けられた振分情報により指定された生産工程と設備の組合せを有している製造プロセスを選別し、選別した製造プロセスに基づき計画作成を行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 前記振分処理工程を用いるオプションが有効で、かつ、前記計画作成処理工程を用いるオプションが有効でない場合、前記振分処理工程によって注文が持つ商品を生産する生産工程で使用する装置を振り分けることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置の制御方法。
- 前記振分処理工程を用いるオプションが有効でなく、かつ、前記計画作成処理工程を用いるオプションが有効である場合、前記計画作成処理工程によって、生産工程と装置の組合せを有している製造プロセスに基づき計画作成を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置の制御方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための該コンピュータで読み取り可能なプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017002708A JP2018112878A (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 情報処理装置、及びその制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019240008A1 (ja) | 2018-06-13 | 2019-12-19 | 富士フイルム株式会社 | 情報処理装置、導出方法、及び導出プログラム |
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2017
- 2017-01-11 JP JP2017002708A patent/JP2018112878A/ja active Pending
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