JP2018112681A - 外国語学習装置 - Google Patents

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【課題】平均的な英語力の社会人でも,一般の英語の映画やドラマ,アニメなどでストレスなく学ぶことができるようにするとともに,効果的なトレーニングを行うことができるようにする。【解決手段】 英語学習用の様々な機能を加えた専用のビューアを活用した。学習補助:英文中にルビ訳と文構造の表示を行うとともに,一般的な日本語の代わりに文節訳を表示し,訳の参照を容易にした。トレーニング:スラッシュリーディングのトレーニングを,動画を視聴しながら,個々のユーザーのレベルに合わせて行えるようにした。スラッシュリーディングは英文を短い単位で訳していくテクニックで,複雑な英文でもシンプルな構造になる。例えば,難しい英文に対してスラッシュを入れるだけで,中学レベルの文法力でも,大まかな意味を取ることが可能になる。【選択図】図8

Description

本発明は,一般の英語のドラマやアニメなどを活用した英語学習のための翻訳,学習補助,トレーニングに関するものである。
一般の英語の映画やドラマ,アニメなどを活用した学習教材や機器は複数存在する。古くから映画などの英文スクリプトと日本語訳を併記した書籍が販売されており,DVDの流通後は英文字幕と日本語訳を同時に表示するDVDデッキやコンピュータ・ソフトウェアが販売され,最近では流通方法がダウンロードやストリーミングに移行している。しかし,いずれの場合も,字幕(スクリプト)表示は英語字幕のみか,英語字幕と日本語訳である。なお,従来の技術では,他に語彙や文法・語法などの解説が含まれることもあるが,これらは動画の視聴とは別に行う必要がある。
一方,スラッシュリーディングはチャンクリーディング,フレーズリーディングなどとも呼ばれ,古くから重要性が指摘され,現在でも書籍などのかたちで提供されている。例えば特許文献1によると,学習教材のテキスト体裁の英文について,スラッシュリーディングの区切り情報を表示するものが挙げられる。しかし,映像コンテンツを利用する場合には,映像の進行に合わせて表示したり,映像に合わせて理解していくための工夫が必要であり,これまでスラッシュリーディングを利用したサービスは提供されてこなかった。なお,映像ではなく,単に音声と連動したサービスも提供されていない。
特開2016−114781号公報
上述のように,字幕(スクリプト)表示は英語字幕のみか,英語字幕と日本語訳であり,以下の課題が生じる。
1.英文の難易度が高い。
一般の英語の映画やドラマ,アニメは英語の英文の難易度が高く,英語字幕と日本語訳だけでは平均的なユーザーには不十分で,個々のユーザーごとの英語レベルへの対応は皆無である。英文自体が難しいことが最も大きな問題であるが,個々の単語や連語が分からないときの確認ができない。
2.ビューアが英語学習に適していない。
ビューアは一般の動画用プレーヤーを流用しており,英語学習に必要な機能,例えば再生速度変更などにはほとんど対応していない。また,字幕表示が動画外である場合や,全画面表示ができないなど,基礎的な技術にすら対応していないことも多い。
3.日本語訳の参照がしにくい。
英語字幕と日本語訳しかないため,英語字幕中に分からない部分があるときの参照がしにくい。日本語訳を確認しながらの学習はストレスで,集中した学習ができない。特に視聴中,英語についてある程度聞き取れる場合,英語の流れを追うことから日本語訳の流れから目が離れてしまう。その後,再生される言語が把握できなくなった場合に日本語訳の方に戻りづらくなってしまうことから,英語学習と内容理解を並行することが難しい。
4.実際の英語力に結びつきにくい。
動画を利用した学習に限ったことではないが,英語は熱心に学習しても上達しにくく,語彙や文法等の知識も実際の英語力に結び付きにくい。特に,一定レベル以上になるとその傾向が強い。例えば,英語学科や英文科の大学生でも,在学中に熱心に学習したにもかかわらず,実際の英語力が入学時と卒業時でほとんど変わらない者は多い。また,文科省の資料によると日常的に英語に接している中学・高校の英語教員でも,英検準1級相当の英語力のある教員は少ない。
5.学習用の翻訳が難しく,コストも高い。
機械翻訳はまだまだ発展途上であり,日本語と英語などの言語構造の大きく異なる言語同士の翻訳はまだ正確ではない。一方で映像音声についての字幕の場合には,ある程度意味が取れれば文章としての正確さはそこまで必要ではない。この点で一般的な文書についての翻訳と映像音声についての字幕の翻訳では要求水準が異なっており,映像音声についての字幕に適した翻訳を提供することが望まれている。もちろん従来通りの厳密な翻訳でも視聴者の用に供することはできるが,膨大に提供される映像音声に対してはより簡易な字幕提供とすることで,提供負担の少ない低コストな翻訳提供が求められている。
本発明に係る外国語学習装置は,コンテンツを再生する再生部と,前記コンテンツの再生の進行に沿った第1言語に基づく字幕を,当該字幕の文節単位ごとの区切りを特定して保持し,前記字幕の文節についての又は前記文節単位ごとに含まれる語彙についての,第2言語に基づく訳語情報を保持する字幕記憶部と,前記コンテンツの再生の進行に合わせて前記字幕を表示すると共に,表示される字幕の文節単位ごとの区切りを示す区切り情報及び前記訳語情報を表示する字幕表示部と,を備える。
本発明によれば,字幕が文節ごとに区切った状態で表示されるので,簡易な表示態様で,視聴者の再生コンテンツに対する理解度を向上させることができる。また,文節ごとに訳語情報が表示されることから,字幕言語と訳文を目で追って合わせなくても,対応する訳文を的確に把握することができる。
特に映像や音声などのコンテンツで再生される言語の流れに乗って理解していた途中に分からなくなった場合でも,訳語情報の流れが字幕の言語の流れに沿っていることから,訳文情報に目を移して内容の把握を優先し,内容を把握できた時点で再びコンテンツの言語の流れにスムーズに戻ることができる。特に学習目的で外国語映像を視聴する場合には,一部は分かるが一部は分からないという状況が大半であることが想定され,このように字幕言語と訳文を行ったり来たりしながら視聴を継続することができるようになることで,外国語で再生されるコンテンツの視聴に対するストレスを大幅に緩和することができ,外国語で再生されるコンテンツの視聴へのモチベーションを大きく上げることができる。
この際に字幕と合わせて訳語情報のみを表示した場合,その訳語情報が字幕のどの部分までを示すのかがわかりづらいことが多いのに対して,文節ごとの区切り情報とともに訳語情報を表示することで,訳語情報の示す範囲が明確化されて理解しやすくなる。そして,区切り情報による文節の把握による理解の促進と,訳語情報の表示による理解の促進により,訳語情報として断片的な情報のみを示したに過ぎない場合でも,視聴者にとって理解を進めやすい環境を提供することができる。
また,従来は文全体についての翻訳を提供していたことから,特に機械翻訳で正確な訳文を提供することが困難であったのに対し,本発明にかかる訳文情報は文節単位の範囲内であることから,翻訳対象範囲が文章全体の翻訳に比べて範囲が限られるので,その結果誤訳の発生率が縮小される。そしてコンテンツの内容を追って行ける程度の訳の提供でよいことと併せて考慮すると,先に機械翻訳をしてそれを修正するだけでも十分な精度の翻訳を得ることができる。そのため,通常の全体訳に比べるとコストが押さえることができ,翻訳者の素質による差異も少ない。
また文節単位の区切りが与えられることで,語彙の範囲が明確化するので,例えばルビ訳についても精度を上げることができる。このような文節単位の区切りとルビ訳については,比較的簡易なルールで作成することができ,先に機械処理をしてそれを修正するだけでも十分な精度を得ることができる。また,通常の翻訳に比べ,高度な外国語理解能力や文章表現能力は必要なく,翻訳者の素質による差異も少ない。このように,外国語によって再生されるコンテンツの内容を理解するための字幕の提供コストを抑えることができる。
スラッシュリーディングの重要性を説明する説明図。 本発明の実施の形態に係る外国語学習装置のシステム構成図。 ビューアの全体表示画面 ビューアの構成図 動画表示域の下部の拡大図 コントロール画面 各表示項目を別ページに段落ごとに並列表示した例 ルビ訳,スラッシュと括弧(文構造),及び文節訳の例 レベル別のルビ訳の例 レベル別の文構造の例 文節訳と,文節訳だけでは不十分な部分を補足するコメントの例 語彙のリストの例 文法・語法のリストの例 字幕データの処理の順 文節訳と文構造の処理の順 SRTファイルの例 文節の区切りとしてスラッシュを機械処理で挿入したときの例 実際の編集ソフト上での処理前の態様 実際の編集ソフト上での処理後の態様 機械翻訳の修正後の例 機械処理後の文節訳の表示例 ルビ訳の作成についての処理順 編集ソフト上の処理選択画面 編集ソフト上の新規編集画面 編集ソフト上での人為的な処理画面 コメントを登録する編集ソフトの表示画面 マウスオーバー辞書による辞書の閲覧や辞書ページへのジャンプ例 語彙の学習のデータ作成の作業順 編集ソフト上の語彙リストの作成ページ ダウンロードして一覧で開いたときの語彙リストの例 文法・語法の解説のデータ作成の作業順 段落番号と該当英文,解説を入力するエクセルデータの例 編集ソフトのアップロード画面 編集ソフトの辞書の統合ページ 編集ソフトの辞書の統合後のページ ダウンロードして一覧で開いたときの辞書の例
本実施の形態では,外国語学習用のさまざまな機能を加えた専用のビューアを活用することにより,学習補助を行うとともに,スラッシュリーディングのトレーニングを行うことができるようにした。さらに,ルビ訳と文構造の表示を行うとともに,一般的な日本語訳の代わりに文節訳を表示し,訳の参照を容易にした学習補助を提供する。また,スラッシュリーディングのトレーニングを,動画を視聴しながら行うことができるようにしたトレーニングを提供する。すなわち,(1)文構造の認識,特に文節を認識するトレーニング,(2)文節ごとに直訳し不十分な部分を補足するトレーニング,である。
図1は,スラッシュリーディングの重要性を説明する説明図である。本実施の形態では,文節に対する区切り情報の一例としてスラッシュの他にも括弧や二重括弧も取り上げ,これらも区切り情報の一例として説明する。区切り情報の位置は,スラッシュリーディングで用いられるように文節の区切りの位置に設けるのが最も分かりやすいが,文節の区切りの位置が理解できるように,利用者の便を考慮して様々な位置に配置してもよい。
スラッシュリーディングは英文を短い単位で直訳していくテクニックである(きちんとした翻訳は敢えてしない)。日本人に英語が難しい理由として,英語と日本語の差異が大きくスムーズに処理できないことがある。スラッシュリーディングの最大の利点は,複雑な英文でも非常にシンプルに捉えることが可能になることである。そのため,例えば,大学入試の英文にスラッシュを入れるだけで,中学レベルの文法力でも大まかな意味を取ることが可能になる。
スラッシュリーディングは他にもさまざまな名称で呼ばれており,英語を読解する時には誰もが多かれ少なかれ行っている。また,重要性も古くから指摘されているが,その真の意味と効果は十分には理解されていない。英語は学習効果が出にくく,特に一定レベル以上になるとその傾向が強いが,それは英語と日本語との相違が大きく,脳で処理しきれないためである。そのため,語彙や文法・語法などの知識が大幅に増えても,実際の英語力には結びつかないことも多い。スラッシュリーディングでは,複雑な英文でもシンプルな構造になり,スムーズに処理できる。
スラッシュリーディング自体には特別な知識は必要ないが,高度に行うためには十分なトレーニングが必要である。しかし,現実にはトレーニングできる学習環境がほとんどなく,個人で工夫して学習することも難しい。本実施の形態では,IT技術を駆使して,動画を視聴しながら,個々のユーザーの英語レベルに合ったスラッシュリーディングのトレーニングを行うことができるようにした。以上の実施の形態を実現するシステム構成図を図2に示して説明する。
図2は,本発明の実施の形態に係る外国語学習装置のシステム構成図を示す。本システムは,外国語学習装置1と,ネットワークを介して接続された情報処理装置2及びディスプレイ3と,携帯端末4と,サーバ5を備える。本実施の形態に係る主要な字幕処理及び映像関連処理は外国語学習装置1により実行する。実行結果はネットワークを介して出力し,情報処理装置2を介してディスプレイ3に字幕とともにコンテンツの再生処理を行う。また,携帯端末4にもコンテンツの再生処理を可能とする。外国語学習装置1により字幕処理及び映像関連処理を実行する各種映像コンテンツについては,サーバ5から外国語学習装置1に提供する。
外国語学習装置1,情報処理装置2,携帯端末4,サーバ5は,それぞれCPU(Central Processing Unit)と,ROM(Read Only Memory)と,RAM(Random Access Memory)と,画像処理部と,メモリを備えている。CPU,ROM,RAM,画像処理部及びメモリは,バスを介して相互に接続されている。
CPUは,ROMに記録されているプログラム,又はメモリからRAMにロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAMには,CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
画像処理部は,DSP(Digital Signal Processor)や,VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されており,CPUと協働して,画像のデータに対して各種画像処理を施す。
メモリは,DRAMやキャッシュメモリ,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク,或いは半導体メモリ等何らかの記憶媒体が挙げられる。メモリは,バスにより接続されるもののみならず,ドライブを介して読み書きされるものも含まれる。本実施形態で記憶されたデータは,一時的記憶も不揮発性メモリによる長期記憶の場合も,このメモリにいったん記憶するものとして説明する。
外国語学習装置1,情報処理装置2,携帯端末4,サーバ5のそれぞれには入出力インターフェースが接続されている。入出力インターフェースを介して,表示部,撮像部,入力部,通信部が接続されている。入力部は,各種ボタンにより構成され,ユーザの指示操作を受け付ける。通信部は,インターネットを含むネットワークを介して他の装置との間で行う通信を制御する。
外国語学習装置1,情報処理装置2,携帯端末4,サーバ5は,それぞれ以上の各構成を備えるが,機能的構成についてはそれぞれ後述する。各機能的構成は,CPU,ROM,RAM,画像処理部及びメモリの協働動作により機能的に実現される。これらの各部の機能は電子回路又はプログラムによって提供されるモジュール構成であり,プログラムについてはROMに格納され,CPUにより適宜読み出しながら各部と協働することで実行される。
次に,外国語学習装置1の機能的構成を説明する。外国語学習装置1は,コンテンツを再生する再生部15と,字幕記憶部20と,字幕表示部25を備える。外国語学習装置1に備えられる各部は,外国語学習装置1内の機能として説明するが,一部または全部を外国語学習装置1の外の,例えば情報処理装置2に備えてもよい。便宜上,上述の各部が外国語学習装置1に備えられたものとして説明する。
コンテンツとは,本実施の形態では映像と音声からなるコンテンツを主に例に挙げて説明するが,映像は必ずしもなくてもよく,音声のみからなるラジオコンテンツとしてもよい。いずれにしても,本実施の形態に係るコンテンツとは,再生の対象となるコンテンツである。再生部15は,これらのコンテンツを再生出力する。
字幕記憶部20は,コンテンツの再生の進行に沿った第1言語に基づく字幕を,字幕の文節単位ごとの区切りを特定して保持する。本実施の形態では第1言語と第2言語を挙げて説明するが,ここで第1言語とはコンテンツの再生言語となっている外国語であり,主に英語である。また第2言語とは視聴者がネイティブとして理解する言語であり,主に日本語である。もちろん言語の組み合わせはコンテンツの再生言語と,視聴者のネイティブ言語の組み合わせ次第であり,例えば英語と日本語が逆になることもあるが,ここでは第1言語の例として英語を,第2言語の例として日本語を挙げて説明する。
字幕は,コンテンツの再生言語である英語で,コンテンツの再生の進行に沿って記述された文字列である。英文は文節ごとに区切り,字幕記憶部20に保持している。字幕記憶部20には,字幕のタイムとテキストを分割して独自体裁のファイルとして保存している。
文節の区切りは,前記テキスト中に記述している。文節の区切りはおもに,1)長い主語の前後,2)長い目的語や補語の前後,3)前置詞の前,4)不定詞,分詞の前,5)接続詞の前,6) 関係詞の前,7)疑問詞節,that節の前,8)文末の副詞の前 に入れている。処理方法としては,先に機械処理をし,その後,人為的な修正を加えている。なお,1)長い主語の前後,2)長い目的語や補語の前後 は高度な文構造の分析が必要であり,機械処理では行うことができない。
そして字幕記憶部20は,この字幕の文節全体又は文節単位ごとに含まれる語彙についての,第2言語(日本語)に基づく訳語情報を保持する。訳語情報としては,文節単位ごとに含まれる語彙ごとの訳語である第1訳語情報が挙げられる。第1訳語情報としてはルビ訳が挙げられる。言い換えると,個々の単語の訳や,複数単語の組み合わせからなる連語が該当する。
また,字幕に含まれる文節ごとの文節全体の訳である第2訳語情報も挙げられる。第2訳語情報としては,文節訳が挙げられる。文節として完結する訳の他,全文に対する訳を用意して,そのうちの該当する文節についての訳の部分の抜粋でもよい。
字幕記憶部20で保持する訳語情報は,第1訳語情報,第2訳語情報の一方でもよく,さらに,その他字幕の訳語に関する他の情報を含めてもよい。字幕記憶部20は,字幕に含まれる文に関する文法情報を,該当する語彙に対応付けて記憶する。文法情報については後述する。
字幕表示部25は,コンテンツの再生の進行に合わせて字幕を表示する。後述するように,字幕を記述するファイルには,コンテンツの再生時間が対応付けられており,字幕表示部25は,該当するコンテンツの再生時間に字幕を表示する。すなわち,字幕表示部25は,コンテンツで再生している映像のタイミングで該当する字幕を表示する。
さらに字幕表示部25は,表示される字幕の文節単位ごとの区切りを示す区切り情報及び訳語情報を表示する。区切り情報としては,上述のスラッシュリーディングに用いられるスラッシュ記号や,括弧,二重括弧が挙げられる。視聴者が文節を認識できるような記号であればいかなる記号でもよく,文節ごとに色変え表示をしてもよい。字幕記憶部20では,字幕の文節単位ごとの区切りを特定して保持しているので,字幕表示部25は,この特定された区切りを認識することにより,区切り情報を表示する。
字幕表示部25は,訳語情報として,表示する字幕に対応する語彙と並べて第1訳語情報を表示し,さらに第2訳語情報を表示し,さらに該当する前記文法情報をさらに表示する。これらはいずれかのみでもよく,複数の組み合わせでもよい。通常は後述するように,字幕を区切り情報とともに第1訳語情報を表示し,別の欄に字幕を区切り情報とともに第2訳語情報を表示する。そして他の情報は別の欄に表示する。
外国語学習装置1では,ルビ訳が付く語彙のレベルを選択部をさらに備え,タブ操作により選択する。レベルについては後述するが,例えば高校レベルであれば,中学レベルの語彙にはルビ訳は付かず,高校レベル以上の語彙のみにルビ訳が付く。また,字幕記憶部20は,語彙アプリと連動させることにより,ユーザーごとのルビ訳表示も可能である。字幕表示部25は,文法情報のうち,選択されたレベルに該当するものを選択して表示する。
以上のように外国語学習装置1を構成することにより,再生部15によりコンテンツが再生されるとともに,字幕表示部25により字幕が訳語情報とともに表示出力される。出力部35及びネットワークを介して出力され,出力された結果としてディスプレイ3にコンテンツ及び字幕が再生される。
図3はビューアの全体表示画面であり,図4はビューアの構成図である。ビューアは[動画表示域110][字幕などのテキスト表示域120][テキストの別ページ表示の指定130]から構成され,[動画表示域110には下部に[コントロール140]があり,動画上には[ルビ訳+文構造150][文節訳160]が配置されている。
再生部15により,動画表示域110の動画部分が再生され,字幕表示部25により,動画表示域110の他の部分,すなわち字幕関連部分と,字幕などのテキスト表示域120,及びテキストの別ページ表示の指定130が表示制御される。以上の各部に対する表示制御について,図5から図7までを参照して説明する。
1.動画表示域110
動画表示域110は,動画を表示する領域であるとともに,字幕を重ねて表示する部分である。本実施の形態では字幕は動画に重ねて表示する例を説明するが,字幕領域を動画表示域110から分けて設けてもよい。動画表示域110に動画を再生する一方で,動画上に[ルビ訳+文構造150][文節訳160]を配置し,字幕,区切り情報及び訳語情報などを表示する。
図5は動画表示域の下部の拡大図を示す。動画表示域110上の,特に動画の下の部分の一般的に字幕を表示する部分に,[ルビ訳+文構造150]と[文節訳160]を並べて表示する。ルビ訳+文構造150は,英語字幕を文構造を明確にした上でルビ訳を合わせて表示する部分である。
文構造とは,この場合特に文節を区切って表示する部分であり,特にスラッシュや,括弧,二重括弧等が挙げられる。図5では,ルビ訳+文構造150において,まずNext comesと続いた後にスラッシュで区切られて,conquest and colonizationと続き,この後にさらにスラッシュ,と続いていく。このようにルビ訳+文構造150では,スラッシュ部分で1つの文を文節ごとに区切ることにより文構造を明確にしている。
ルビ訳+文構造150では,conquest and colonizationの部分の前後にスラッシュで区切られているが,「conquest」の下にその訳語である「征服」と表示し,「colonization」の下にその訳語である「植民地化」と表示する。このような訳語をルビとして割り当てることにより,ルビ訳として表示する。ルビ訳の対象はこのように多くの場合は各単語の訳語となるが,この他に複数の単語からなる熟語,連語を含めた語彙についての訳語を表示する場合もある。
なお通常,ユーザーは[ルビ訳+文構造150]を見ながら学習し,必要に応じて[文節訳160]を参照する。文節訳160は,文節ごとの訳を表示する部分であり,上述の文構造と合わせて表示する。
ルビ訳+文構造150と同様に,文節訳160では,conquest and colonizationの部分の前後にスラッシュで区切られているが,その下にその文節全体の訳語である「征服と植民地化が」と表示する。このような訳語を文節訳160として表示する。
図6は,コントロール画面を示し,図3に示したコントロール140の詳細を示す。字幕表示部25は,このコントロール140の画面について表示制御する。一方で視聴者によるこのコントロール画面の各部への操作に基づき,選択部30は,所望の画面表示を選択し,字幕表示部25に対する指示制御を実行する。コントロール140は,(1)ルビ訳+文構造150,文節訳160の表示/非表示,切り替え(2)再生速度の変更(3)全画面表示(4)難しい部分での自動静止(3秒など),をそれぞれ含み,視聴者がそれぞれ操作することにより,選択部30によって選択処理が実行される。切り替えは,再生中でも可能とする。(1)から(4)についての指示入力を受けて,外国語学習装置1では表示制御して入力された通りに表示する。
(1)の操作により,ルビ訳+文構造150,文節訳160の一方のみ,若しくは両方のいずれかを表示するように指示する。(2)の操作により,映像及び音声の再生速度の上げ下げを行う。これに伴い,ルビ訳+文構造150,文節訳160の表示速度も合わせて調節する。(3)の操作により,全画面表示したり,元に戻したりを行い,(4)の操作により,特定の難易度が高いと設定された部分でコンテンツ再生の自動停止を行う。自動停止により,じっくり字幕を読むことができ,視聴者が内容について行けるようになる。
2.字幕などのテキスト表示域120
図3に示した[字幕などのテキスト表示域120]には,既に表示しているルビ訳+文構造150に対応する[ルビ訳+文構造125]とともに,これ以降にルビ訳+文構造150として表示すべき複数の部分を並べて表示する。
また,図3には示さないが,ルビ訳+文構造125とともに,若しくはルビ訳+文構造125に替えて,[文節訳]を表示することもできる。さらに,字幕などのテキスト表示域120には,[語彙リスト][文法・語法のリスト] を表示することもできる。字幕などのテキスト表示域120及びルビ訳+文構造125の表示は,動画の再生に合わせて自動的にスクロールし,。字幕などのテキスト表示域120の表示対象は,上部のタブで表示を切り替えることができ,再生中でも可能とする。又は表示切替については,図6に示したコントロール画面を介して行うことができるようにしてもよい。
3.テキストの別ページ表示の指定130
[テキストの別ページ表示の指定130]では,字幕などのテキスト表示域120として表示した,複数の[ルビ訳+文構造125],[文節訳],[語彙リスト],[文法・語法のリスト] の内の2つを指定し,図7に示すように別ページに段落ごとに並列表示する。以上の指定操作は,表示画面に対する指定操作であり,この入力に基づき,選択部130により以上の2つを選択し,選択結果に基づき,字幕表示部25により,図7に示した表示画面を表示する。
図8は,第1訳語情報としてのルビ訳と,区切り情報としてのスラッシュと括弧(文構造),また,第2訳語情報としての文節訳の例である。図5に示した[ルビ訳+文構造150]と[文節訳160]について,図8を参照してさらに詳細に説明する。[ルビ訳+文構造150]と[文節訳160]により提供される学習補助により一般的な動画でも中学レベルの英語力で大まかな意味を把握できるようにした。なお,文節訳があるので,英語が分からない人でも意味を取ることは可能である。図8を参照して,[ルビ訳+文構造150]と[文節訳160]に含まれる,1.ルビ訳,2.文構造,3.文節訳についてさらに詳細に説明する。
1.ルビ訳
ルビ訳+文構造150に含まれるルビ訳には,ユーザーのレベルに合わせて表示し,文法・語法の補足が必要な部分にはコメントを添えた。レベルは最大7レベルを用意したほか,語彙アプリと連動させることにより,ユーザーの学習済みの語彙のルビ訳を非表示にすることも可能である。なお,動詞には,基本的に原形の意味をカッコ付きで表記している。
2.文構造
ルビ訳+文構造150に含まれる文構造として,文中の区切りにはスラッシュ,意味のまとまりには [ ] ,挿入部分には [[ ]] を挿入した。なお,[ ]と[[ ]]は特に注意が必要な部分のみに挿入している。
3.文節訳
文節訳160として,文節ごとに直訳を表示し,英語と日本語の表現の相違が大きい場合は簡潔なコメントを添えた。
(トレーニング)
上述の説明では,すべての視聴者に対して単一のレベルでルビ訳+文構造150と文節訳160を表示することにより,学習補助,視聴補助を提供する例を説明したが,実際は中学生レベルから上級者レベルまで多岐にわたる学習者がおり,各レベルに適合させた学習補助,視聴補助を提供することが望まれる。そこで,レベルに応じて,動画を視聴しながら,語彙の意味の把握,文構造への慣れ,直訳と英語的な表現への慣れのトレーニングを行えるようにした例について説明する。また,動画外では,語彙,文法・語法の学習を行えるようにした。
1.語彙の意味の把握
図9はレベル別のルビ訳の例を示す。まず図9に示す(a)から(c)の各レベルのうちから,レベルに合ったルビ訳をユーザーは選択する。選択部30は入力を受けて,選択結果を字幕表示部25に送り,字幕表示部25によりルビ訳+文構造150として表示する。このように選択部30はレベルを選択する一方で,字幕記憶部20は,ルビ訳,文節訳,スラッシュなどの各種訳語情報をレベルごとに区分して記憶しておく。そして字幕表示部25は,こうした訳語情報のうち,選択されたレベルに該当するものを選択して表示する。
外国語学習装置1は,レベルに従ってルビ訳の表示数を切り替えることにより,ルビ訳の付いていない語彙の意味を把握するトレーニングを提供する。また,外国語学習装置1は,語彙アプリと連動させることにより,ユーザーの学習済みの語彙のルビ訳を非表示にすることも可能である。
(a)は,中学レベル,すなわち最も基礎的なレベルのルビ訳を表示する設定の時の,ルビ訳+文構造150の表示例を示す。最も基礎的なレベルでは,一番多くのルビ訳を表示する。(b)は,高校レベルのルビ訳を表示する設定の時の,ルビ訳+文構造150の表示例を示す。(a)の場合と比べて,表示するルビ訳の数は減らしてある。
そして(c)は,大学レベル,すなわち最も難易度の高いレベルのルビ訳を表示する設定の時の,ルビ訳+文構造150の表示例を示す。(b)の場合と比べて,表示するルビ訳の数はさらに減らしてある。提供されるルビ訳には,それぞれレベルが設定されており,各語彙をルビ訳として表示する際に,レベルを参照して表示するか否かを判定することにより,設定したレベルに該当するルビ訳のみを表示する。
2.文構造への慣れ(スラッシュリーディング)
図10はレベル別の文構造の例を示す。図9ではルビ訳をレベル別に変える例を示したが,図10では文節の区切り,文構造についてレベルに従って変化させる例を説明する。ここで,ユーザーはレベルに合った文構造を選択し,区切りの把握と,意味のまとまりと挿入部分を意識したトレーニングを行う。これは,スラッシュリーディングのトレーニングの一環である。
(a)は,最も基礎的なレベルとして,すべての文構造を表示する例としての文構造あり(標準)のルビ訳+文構造150の表示例を示す。ここでは,すべての文節の区切りにスラッシュを挿入し,意味のまとまりには [ ]を挿入して表示している。(b)は,次に難易度を上げて,意味のまとまりには [ ]を挿入する一方で,文節の区切りのスラッシュを挿入しない場合のルビ訳+文構造150の表示例を示す。そして(c)は,最も難易度の高いレベルで,スラッシュも括弧も挿入しない場合の,ルビ訳+文構造150の表示例を示す。このように,ルビ訳だけでなく,文構造についてもレベル別に表示を切り替えることができ,ユーザーのレベルに応じた学習補助を提供することができる。
3.直訳と英語的な表現への慣れ(スラッシュリーディング)
図11は文節訳と,文節訳だけでは不十分な部分を補足するコメントの例である。文節訳にはできるだけ直訳に近い訳を表記し,コメントは特に分かりにくい場合のみに表記している。ユーザーは,直訳への慣れと,直訳では不十分な部分(英語的な表現)を補足するトレーニングを行う。これは,スラッシュリーディングのトレーニングの一環である。
4.語彙,文法・語法の学習
動画外で,語彙と文法・語法の学習を行うことができるようにした。
(1)語彙の学習
図12は語彙のリストの例で,語彙とその解説を動画外に出現順に表示し,動画と連動して移動するようにした。解説は,単語帳のようなシンプルな解説にとどめている。
(2)文法・語法の学習
図13は文法・語法のリストの例で,文法・語法とその解説を動画外に出現順に表示し,動画と連動して移動するようにした。
(本実施の形態を提供する技術的な方法)
ルビ訳+文構造150と文節訳160は,事前に字幕データとして作成して字幕記憶部20に用意する。その字幕データの作成及び編集手順について,図14を参照して説明する。なお,編集は独自に開発した編集ソフトで行う。
図14は字幕データの処理の順を示す。最初に[S100.文節訳] にて,元の字幕のテキストデータから,文節訳を作成するとともに,文構造,すなわち文節の区切りなどの字幕の補助情報を作成する。そして次に,[S200.ルビ訳]を作成する。 その後,[S300.語彙の学習][S400.文法・語法の学習]を行う。
1.文節訳,文構造
図15は文節訳と文構造の処理の順を示す。図14に示す[S100.文節訳]の処理の詳細として,[(S110)SRTファイル] [(S120)文節の区切り(機械処理)][(S130)翻訳(機械処理)][(S140)編集(人為的な処理)][(S150)完了時の処理]の順で行う。なお,[(S120)文節の区切り(機械処理)][ (S130)翻訳(機械処理)]の処理は,編集を補助するためのものなので,行わなくてもよい。
[S100.文節訳]の処理の詳細
1.SRTファイル
図16はSRTファイルの例を示す。図15に示した[(S110)SRTファイル]の詳細である。SRTファイル300は最も広く使われているテキスト体裁の字幕ファイルであり,時間と字幕,改行位置のみが表記されている。なお,字幕にはタイムごとに通し番号がついている。
SRTファイル300のうちの通し番号1によると,開始時間00:00:00,000で終了時間00:00:06,500と記載されている。通し番号1によると,この開始時間から終了時間までの間,通し番号1に割り当てられた字幕を表示し続け,その後画面から消去することを示している。その下に「The Happy Prince」と書かれており,本字幕が,上記表示時間の間表示される。
その次に通し番号2の字幕が続き,先の通し番号1の終了時間の後のいずれかの表示すべき時間について開始時間と終了時間が特定され,さらに字幕が続く,という通し番号1と同様の表記がされ,その後,字幕が続く限り通し番号順にテキスト情報が連続する。SRTファイル300は,このように時間の情報と表示する字幕を対応付けることにより表示する字幕を記述している。通常は上述のように通し番号が付されているが,読み込み時には無視されるので,この部分にはメモなどを書いておくこともできる。なお,編集ソフトでは,SRTファイル以外のファイル体裁でも互換性はあり,利用は可能である。
2.文節の区切り(機械処理)
図17は,編集ソフトで,文節の区切りとしてスラッシュを機械処理で挿入したときの例である。[(S110)SRTファイル] について図16を参照して説明したので,次に[(S120)文節の区切り(機械処理)]について図17を参照して説明する。
機械処理による文節の区切りについては,図2についての字幕記憶部20の説明で説明した通りであり,1)長い主語の前後,2)長い目的語や補語の前後,3)前置詞の前,4)不定詞,分詞の前,5)接続詞の前,6) 関係詞の前,7)疑問詞節,that節の前,8)文末の副詞の前,に該当するときに,所定の優先順位に基づいて文節の区切りとなっていることを判別する。上述のように,1)長い主語の前後,2)長い目的語や補語の前後 は高度な文構造の分析が必要であり,機械処理では行うことができないので,機械処理で文節の区切り処理を行った後で,人為的に修正処理を行う。
図18Aは,実際の編集ソフト上での処理前の態様を示し,図18Bは,実際の編集ソフト上での処理後の態様を示す。なお,図18Aは,図16のSRTファイルを編集ソフト上で示した概要であり,図18Bは,図17のSRTファイルを編集ソフト上で示した概要である。
3.機械翻訳
以上,[(S120)文節の区切り(機械処理)] について説明したので,次に[(S130)翻訳(機械処理)]について説明する。まず,SRTファイルのテキストを,一般の編集ソフトを利用して機械翻訳する。一般的には機械翻訳についてはセンテンスごとに翻訳処理するが,ここでは文節単位で翻訳してもよく,またセンテンス単位での翻訳結果を文節単位の翻訳結果を組み合わせた翻訳出力を得るなど様々な方法が考えられる。いずれにしても,表示するのは文節訳160の組み合わせであることから,文節訳160のそれぞれについての翻訳結果が得られるように機械翻訳をかける。
4.編集(人為的な処理)
以上,[(S130)翻訳(機械処理)] について説明したので,次に[(S140)編集(人為的な処理)]について説明する。ここでは,機械翻訳したものを修正する。図19は修正後の例で,機械翻訳を修正するとともに,意味を取りにくい部分にはコメントを入れる。コメントは先頭に矢印(→)を入れておくと,編集ソフトでコメントとして機械的に認識される。また同様に,意味のまとまりには [ ] ,挿入部分には [[ ]] を入れておくと,編集ソフトで機械的に認識される。なお,スラッシュはあってもなくてもよく,余分なスペース等の人的なミスも,編集ソフトで機械的に修正される。
5.完了
以上,[(S140)編集(人為的な処理)] について説明したので,次に[(S150)完了時の処理]について説明する。 編集ソフトに読み込むと機械処理され,図20のように文節訳として表示される。
[S200.ルビ訳]の作成について
ルビ訳の編集は, [1.文節訳]の登録後に行う。図21は処理の順を示したもので,[(S210)ルビ訳の処理(機械処理)][(S220)ソフト上での編集(人為的な処理)] の順で行う。なお,ルビ訳と文節訳では,英文とタイムを共有しているため,文節訳の修正を行ったときは機械的にルビ訳にも反映される。
1.(S210).ルビ訳の処理(機械処理)
精度の高い機械処理を行うことができるように,図22,図23のように編集ソフト上の[新規編集]ページで以下の(1)〜(3)のいずれかの処理を選択する。通常は(2)を選択する。
(1)新規の編集
データベースのみで訳付けするときに利用し,[ルビ訳名][データベース名]を指定する。
(2)新規の編集(流用辞書あり)
他のルビ訳辞書を流用して訳付けし,ない場合のみデータベースで訳付けするときに利用し,[ルビ訳名][データベース名][流用辞書名]を指定する。なお,流用辞書のみで訳付けする場合は,[ルビ訳名] [流用辞書名]を指定する。
(3)完全流用
他のルビ訳辞書を完全流用して訳付けするときに利用し,[ルビ訳名][流用ルビ訳名]を入力し,[行番号指定の訳語も流用する][コメントも流用する]にチェックを入れる。
2.(S220)ソフト上での編集(人為的な処理)
編集はすべて,図24の編集ソフト上で行う。編集ソフト上では,以下の(1)〜(5)の処理を行うことができる。
(1)ルビ訳の修正,削除
(2)ルビ訳の新規登録
単語だけではなく連語も登録でき,英文中に同一の語彙が複数ある場合には,一部の語彙だけに訳を付けたり,異なる訳をつけることも可能である。
(3)語彙のレベルの指定,変更
編集ソフトでは最大7レベルをサポートしている。
(4)コメントの登録
図25の編集ソフト上で,コメントを登録する。
(5)一時静止する段落の指定(コメント以外)
再生時には,ユーザ側の設定により,コメントのある行とその他分かりにくい部分で動画を自動静止(3秒,5秒など)することができる。
その他:
1)編集ソフトはブラウザ上で動作し,一般のPCで編集できるため,主婦に方などに自宅での作業を依頼することができる。
2)データはサーバー上で一括管理されるため,複数の編集者の共同作業やデータの共有が容易である。
3)データが個々の編集者のPCに残らないため,セキュリティーの管理もしやすい。また,PCの不具合や故障による影響を受けにくい。
2)ブラウザの機能を利用できる。例えば,図26のように,マウスオーバー辞書を機能させ,辞書の閲覧や辞書ページのジャンプが容易にできる。
[S300.語彙の学習]について
語彙の学習のデータ作成は,[S200.ルビ訳]の完了後に行う。図27は作業順を示したもので,[S310語彙リストの作成(機械処理)][S320エクセルでの編集(人為的な処理)] の順で行う。なお,[S320エクセルでの編集(人為的な処理)] は通常は行う必要はない。
S310.語彙リストの作成(機械処理)
図28は編集ソフト上の[語彙リストの作成]ページで,ルビ訳名(スクリプト名)と語彙リストのデータベース名を入力する。データベース名は語彙リスト用の辞書で,予め登録されている。指定すると機械処理が行われ,ルビ訳をつけた語彙の内,データベースにあるものが収集されリスト化される。なお,同綴異義語があるときは,人為的に選択する。
S320.エクセルでの編集(人為的な処理)
語彙リストは,CSVファイルとしてダウンロードしてエクセル上で編集し,再度アップロードすることができる。図29はダウンロードしてエクセルで開いたときの語彙リストの例で,英語語彙と解説などが記述されている。解説部分にはhtmlタグを使用することができる。
[S400.文法・語法の学習]について
文法・語法の解説のデータ作成は,[S200.ルビ訳]の完了後に行う。図30は作業順を示したもので,[S410エクセルでリストを作成(人為的な処理)][ S420リストの完成(機械処理)] の順で行う。
S410.エクセルでリストを作成(人為的な処理)
エクセルで,文法・語法の解説のデータを作成する。図31はエクセルデータの例で,段落番号と該当英文,解説を入力する。解説には,解説コードを入力する方法と独自解説を記述する方法の2つがある。解説コードには,予め登録されているデータベースの解説コードを入力する。また,独自解説部分にはhtmlタグを使用することができる。
S420.リストの完成(機械処理)
エクセルデータをCSVファイルで保存し,図32の編集ソフトの[文法・語法の解説]ページからアップロードすると,機械処理により解説コードを記述した部分に,データベースから解説が収集されリストが完成する。必要なら,さらにダウンロードして修正することも可能である。
(辞書の管理)
辞書の管理を行うことにより,精度の高い機械処理を行うことができる。
1.ルビ訳の辞書の統合
ルビ訳の辞書を最大10まで統合することができ,特にシリーズものでは字幕の編集を終えるごとに辞書の統合を行うことにより,精度の高い辞書を得ることができる。図33は編集ソフトの辞書の統合ページで,統合する辞書名を入力する。なお,同一の語彙で訳が異なるときは,統合時に図34のページが現れるので,人為的に選択する。
2.辞書のアップロード・ダウンロード
ルビ訳の辞書は,CSVファイルとしてダウンロードしてエクセル上で編集し,再度アップロードすることができる。図35はダウンロードしてエクセルで開いたときの辞書の例で,英語語彙とルビ訳のほか,英語語彙のレベルなどが記述されている。
以上,本発明について実施例を用いて説明したが,本発明の技術的範囲は上記実施例に記載の範囲には限定されない。上記実施例に,多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが,特許請求の範囲の記載から明らかである。
外国語学習装置1,情報処理装置2,ディスプレイ3,携帯端末4,サーバ5,再生部15,字幕記憶部20,字幕表示部25,出力部35,動画表示域110,字幕などのテキスト表示域120,テキストの別ページ表示の指定130,コントロール140,ルビ訳+文構造150,文節訳160


Claims (6)

  1. コンテンツを再生する再生部と,
    前記コンテンツの再生の進行に沿った第1言語に基づく字幕を,当該字幕の文節単位ごとの区切りを特定して保持し,前記字幕の文節についての又は前記文節単位ごとに含まれる語彙についての,第2言語に基づく訳語情報を保持する字幕記憶部と,
    前記コンテンツの再生の進行に合わせて前記字幕を表示すると共に,表示される字幕の文節単位ごとの区切りを示す区切り情報及び前記訳語情報を表示する字幕表示部と,
    を備える外国語学習装置。
  2. レベルを選択する選択部をさらに備え,
    前記字幕記憶部は,前記訳語情報をレベルごとに区分して記憶し,
    前記字幕表示部は,前記訳語情報のうち,選択されたレベルに該当するものを選択して表示する,
    請求項1に記載の外国語学習装置。
  3. 前記訳語情報は,前記字幕に含まれる語彙ごとの訳語である第1訳語情報と,前記字幕に含まれる文節ごとの訳である第2訳語情報を含み,
    前記字幕表示部は,前記訳語情報として,表示する字幕に対応する語彙と並べて前記第1訳語情報を表示し,さらに前記第2訳語情報を表示する,
    請求項1又は2に記載の外国語学習装置。
  4. 前記訳語情報は,前記字幕に含まれる1文全体の意味に関連する情報である第3訳語情報を含み,
    前記字幕表示部は,前記訳語情報として,前記第3訳語情報をさらに表示する,
    請求項3に記載の外国語学習装置。
  5. 前記字幕記憶部は,前記字幕に含まれる文に関する文法情報を,該当する語彙に対応付けて記憶し,
    前記字幕表示部は,前記字幕を表示するときに,表示される字幕とともに,該当する前記文法情報をさらに表示する,
    請求項1〜4のいずれかに記載の外国語学習装置。
  6. レベルを選択する選択部をさらに備え,
    前記字幕記憶部は,前記文法情報をレベルごとに区分して記憶し,
    前記字幕表示部は,前記文法情報のうち,選択されたレベルに該当するものを選択して表示する,
    請求項5に記載の外国語学習装置。
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