JP2018112582A - 光モジュール、及びこれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の曲率で曲がっている光ファイバの端面で精度良く光結合を行うことのできる光配線の接続技術を提供する。
【解決手段】基板の主面と略垂直な方向に光を入出力する光配線基板と外部光配線を接続する光モジュールにおいて、光ファイバ21を保持して光配線基板に光接続するファイバホルダ30A、を有し、ファイバホルダは、光配線基板に接続される嵌合面36と、嵌合面に対して水平に挿入されている光ファイバを嵌合面まで所定の曲率で曲げる湾曲部33と、嵌合面で光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第1拘束部41と、ファイバホルダの端部で光ファイバの全自由度を制限する第2拘束部42と、第1拘束部と第2拘束部の間で、光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第3拘束部43と、第2拘束部と第3拘束部の間で光ファイバの撓みを吸収する空間32と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光モジュールと、これを用いた電子機器に関する。
スーパーコンピュータやハイエンドサーバでの大規模演算システムでは、LSI(Large-Scale Integration:大規模集積回路)間、LSI−メモリ間、及びLSI−ストレージ間のデータ通信で電気気信号による高速通信が行われてきた。長距離の電気配線では伝送損失やクロストークによる波形劣化が発生し、波形補償のための電力増大が問題となっている。将来的には、電気配線はパッケージ基板内の配線長程度の距離に限定されることが予測される。
一方、電気信号を光信号に変換し、光配線で通信を行う光インターコネクトが注目されている。光インターコネクトを用いることで、電気伝送の問題を解決しつつ広帯域化が可能となり、電気伝送の問題が顕著な長距離配線から順に光配線に置き換わりつつある。近い将来の光インターコネクトの形態としては、チップサイズの光トランシーバを光電気変換部品として用い、パッケージ基板上でLSIの近傍に光トランシーバを配置する構成が予測される。
パッケージ基板に搭載される微小な光トランシーバを実現する技術として、シリコンフォトニクスが注目されている。シリコンフォトニクスでは、シリコン基板上に光制御機能を有する微細な光回路をCMOSプロセスで形成することができる。光制御機能を有する回路としては、光変調器や光検出器があり、これらの光回路を接続する細線導波路が既に実現している。細線導波路には、外部光配線である光ファイバと接続する光インターフェースの形成技術も開発されている。
シリコン光インターポーザあるいは光集積回路に、基板と垂直な方向から案内された光ファイバの端面を光結合させる構成が提案されている(たとえば、特許文献1及び2参照)。また、90度曲げ部を有する光ファイバを収容するコネクタや(たとえば、特許文献3参照)、複数の光ファイバ間での先端位置のばらつきを回避する光モジュール(たとえば、特許文献4参照)が提案されている。
特開2013−243649号公報 特開2016−71025号公報 特開2012−230399号公報 特開2015−31801号公報
図1のように、基板と水平に案内される光ファイバを90°曲げて光配線基板上の光導波路と接続する構成で低損失の多心ファイバホルダを実現するには、正確な加工精度と位置合わせ精度が要求される。光ファイバをファイバホルダに実装した後に、ファイバホルダの嵌合面でファイバ端面を高精度の研磨加工で平滑化しながら、光ファイバの端面位置を嵌合面にそろえる。ファイバ端面の平滑加工に関しては、高コストの研磨加工に替えてレーザ加工やファイバカッタ等の加工プロセスを用いることも可能である。しかし、これらの代替プロセスではファイバ間に長さのばらつきが発生し、嵌合面での光ファイバの端面位置がばらついてしまう。
本発明は、低コストかつ簡単な構成で、所定の曲率で曲がっている光ファイバの端面において精度良く光接続を実現する技術を提供することを目的とする。
一つの態様では、基板の主面と略垂直な方向に光を入出力する光配線基板と外部光配線を接続する光モジュールは、光ファイバを保持して前記光配線基板に光接続するファイバホルダ、を有し、前記ファイバホルダは、
前記光配線基板に接続される嵌合面と、
前記嵌合面に対して水平に挿入されている前記光ファイバを前記嵌合面まで所定の曲率で曲げる湾曲部と、
前記嵌合面で前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第1拘束部と、
前記ファイバホルダの端部で前記光ファイバの全自由度を制限する第2拘束部と、
前記第1拘束部と前記第2拘束部の間で、前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第3拘束部と、
前記第2拘束部と前記第3拘束部の間で前記光ファイバの撓みを吸収する空間と、
を有する。
一つの側面として、低コストかつ簡易な構成で、所定の曲率で曲がっている光ファイバの端面において精度良く光接続を実現することができる。
90°曲げ部により光ファイバを保持するファイバホルダの問題点を説明する図である。 第1実施形態のファイバホルダに光ファイバが実装された状態を示す図である。 第1実施形態のファイバホルダの光ファイバが実装されていない状態を示す図である。 ガイド溝の変形例を示す図である。 ファイバホルダの湾曲面の構成例を示す図である。 ファイバホルダの湾曲面の構成例を示す図である。 ファイバホルダの湾曲面に光ファイバが保持された状態を示す図である。 ファイバホルダが光配線チップ上に搭載された状態を示す図である。 第2実施形態のファイバホルダに光ファイバを実装した状態を示す図である。 第3実施形態のファイバホルダに光ファイバを実装した状態を示す図である。 実施形態の光モジュールを用いた光トランシーバの概略図である。 図11の光トランシーバを用いた電子機器の一例としてのシステムボードの概略図である。
以下で図面を参照して、実施形態の光配線の接続構成を説明する。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態のファイバホルダ30Aに光ファイバ21が実装された状態を示す概略図である。一例として、4心のファイバ接続を行う構成とする。図2の上段はファイバホルダ30Aの上面図、中段はI−I’断面図、下段は底面図である。ファイバホルダ30Aの底面が接続対象との嵌合面36となる。図において、光ファイバ21の直線部分の光軸方向をX方向、光ファイバ21の配列方向をY方向、ファイバホルダ30Aの高さ方向をZ方向とする。
ファイバホルダ30Aは、本体31の上面に形成された凹部32と、嵌合面36に形成された開口35を有する。凹部32のファイバ挿入方向の前壁32aに、実装される光ファイバ21と同数のガイド孔43が形成されている。ガイド孔43は、たとえば丸孔であり、Y方向に等間隔で並んでいる。
テープファイバ25の先端部の被覆26が剥離され、光ファイバ21の素線が凹部32に案内されて対応するガイド孔43に挿入される。被覆26は、複数の光ファイバ21を平行に保持してまとめるリボン状またはテープ状の被覆であり、たとえば紫外線硬化樹脂等で形成されている。光ファイバ21の端面は、レーザ加工、ファイバカッタ等で一括切断されており、切断面は均一で平滑であるが、先端部の長さにばらつきがある。
ガイド孔43は、嵌合面36に形成された開口35と連通している。開口35は、円弧状に湾曲する湾曲面33を有し、各光ファイバ21は、湾曲面33に沿って案内される。湾曲面33に、光ファイバ21を湾曲面33に保持する湾曲部リテーナ溝41が部分的または断続的に形成されている。図3に示すように、リテーナ溝41は、少なくとも嵌合面36またはその近傍に形成されているのが望ましい。
ファイバホルダ30Aが接続対象(たとえば光導波路が形成された光配線基板)に搭載される前は、図2のI−I’断面図に示すように、光ファイバ21の先端が嵌合面36から突き出るまで挿入される。この状態で、たとえば接着層42により、光ファイバ21の素線の根元が本体31の後端34に固定される。
嵌合面36のリテーナ溝41は、光ファイバ21の光軸方向(または長さ方向)以外の自由度を拘束する第1拘束部となる。換言すると、リテーナ溝41は、開口35内での光ファイバ21のピッチと、湾曲面33と垂直な方向での位置を規定する。光ファイバ21は、屈曲の復元力によりリテーナ溝41に押し付けられ、配列方向(Y方向)への動きと空間35内へ向かう動き(X方向)は規制されるが、光軸に沿った方向の動きは自由である。
ファイバホルダ30Aの後端34で光ファイバ21を固定する接着層42は、第2拘束部となる。第2拘束部(接着層42)は、光ファイバ21の全自由度を拘束する。
凹部32の前壁33aに形成されたガイド孔43は、第3拘束部となる。第3拘束部は嵌合面36の近傍に設けられる第1拘束部と、ファイバホルダの後端に設けられる第2拘束部の間に位置する。第3拘束部の一例であるガイド孔43は、第1拘束部(たとえばリテーナ溝41)と同様に、光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を拘束する。光ファイバ21は、ガイド孔43によって、配列方向(Y方向)やファイバホルダ30Aの高さ方向(Z方向)への動きは制限されるが、光軸に沿った方向への移動は自由である。凹部32は、第2拘束部(接着層42)と第3拘束部(ガイド孔43)の間で、光ファイバ21の撓みを吸収する空間を形成する。
湾曲面33は、第1拘束部(リテーナ溝41)と第3拘束部(ガイド孔43)の間に位置して、光ファイバ21の曲げ半径を規定する。嵌合面36と平行に導入された光ファイバ21は、湾曲面33によって所定の曲率で曲げられて、光の入出力方向がほぼ90°変換される。
光ファイバ21の実装時には、光ファイバ21は直線で凹部32へ導入され、ガイド孔43から湾曲面33に沿って所定の曲率半径で曲げられ、リテーナ溝41bで湾曲面33に支持されながら、ファイバ先端が嵌合面36から突き出すまで挿入される。ファイバ先端の嵌合面36からの突出し量は、たとえば、100μmとする。光ファイバ21を湾曲面33に沿わせて嵌合面36まで挿入するのが困難な場合は、治具等を利用して、開口35から光ファイバ21を湾曲面33のリテーナ溝41に合わせながら嵌合面36から突き出るまで引っ張ってもよい。
光配線チップへの搭載時に、ファイバホルダ30Aの嵌合面36が光配線チップの表面に押し当てられると、突出した光ファイバ21のうち、突出量が大きい方の光ファイバ21から順に湾曲面33に沿って光軸方向に後退し、凹部32の空間で撓む。最終的にすべての光ファイバ21の先端位置を嵌合面36でそろえることができる。湾曲面33での光ファイバ21の配列方向への動きと浮き上がりはリテーナ溝41によって規制されているので、空間35内での光ファイバ21同士の抵触は防止される。
このように、ファイバホルダ30Aは、第1〜第3の拘束部と、光ファイバ21の撓みを許容する凹部32と、光ファイバ21の曲げ半径を規定する湾曲面33を有する。第1〜第3の拘束部は、図2及び3の構成例では、それぞれリテーナ溝41、接着層42、及びガイド孔43で実現される。
図3は、光ファイバ21が実装されていない状態のファイバホルダ30Aを示す概略図である。上面図と背面図に示されるように、本体31の凹部32には、光ファイバ21を案内するガイド溝38が形成されている。ガイド溝38は、Y方向に一定のピッチで配列されX方向に直線状に延びる。ガイド溝38の断面形状は、V形状、U形状、矩形、半円など、光ファイバ21の配列ピッチを維持できる任意の形状である。ガイド溝38は凹部32の前壁32aで、対応するガイド孔43に接続されている。
図4(A)に示すように、前壁32aの近傍で、ガイド溝38にガイド孔43に向かって徐々に狭くなるテーパ39を形成してもよい。これにより、ファイバ実装時に光ファイバ21のガイド孔43への挿入が容易になる。また、図4(B)に示すように、凹部32の後端34側に、複数のガイド溝38を連通させる帯状の溝37を形成してもよい。溝37内に接着層42を形成することで、ガイド溝38に案内された光ファイバ21の素線の根元を固定することができる。
図3に戻って、嵌合面36では、開口35内に湾曲面33が露出している。リテーナ溝41は、嵌合面36またはその近傍に位置するリテーナ溝41aと、湾曲面33に形成されているリテーナ溝41bを含む。湾曲面33では、光ファイバ21の光軸方向に沿って複数のリテーナ溝41bが断続的に設けられ、各チャネルでリテーナ溝41bとリテーナ溝41bの間を光軸方向に接続する接続溝47が形成されている。接続溝47は、対応するガイド孔43とつながっている。光ファイバ21の本数と同数の接続溝47が、光ファイバ21の配列方向に沿って、所定のピッチで形成されている。
図5は、ファイバホルダ30Aの湾曲部33の構成を示す図である。湾曲部33に沿って、光ファイバ21の長さ方向以外の方向への動きを規制するリテーナ溝41(適宜、リテーナ溝41aと41bを合わせて「リテーナ溝41」と総称する)が断続的に形成されている。各チャネルでリテーナ溝41とリテーナ溝41を光軸方向または溝の長さ方向に接続して、幅の深さの少なくとも一方がリテーナ溝41よりも大きい接続溝47が形成されている。リテーナ溝41は、たとえば光ファイバ21がフィットするV字溝であり、接続溝47は、たとえば光ファイバ21を緩く保持するU字溝であるが、これらの例に限定されない。リテーナ溝41は、光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を制限できる任意の形状及び構造を取り得る。たとえば、湾曲面33での光ファイバ21の曲げに伴い、光ファイバ21の曲げ時の剛性による復元力で長さ方向以外の位置または状態が一意に決まるU溝、2つの対向する壁(突起)等の構成を採用してもよい。接続溝47は、光ファイバ21同士が配列方向に抵触せず、かつ長さ方向に沿って移動できる任意の形状であり、断面形状が矩形の溝であってもよい。
図6は、光ファイバ21が実装される前のリテーナ溝41と接続溝47の状態を示す図である。図7は、光ファイバ21の実装後のリテーナ溝41と接続溝47の状態を示す図である。II−II’断面は、リテーナ溝41の形成位置での断面図、III−III’断面図は、接続溝46の形成位置での断面図である。
図6及び図7に示すように、嵌合面36でのリテーナ溝41aの形状と、湾曲面33に形成されたリテーナ溝41bの形状が異なってもよい。たとえば、嵌合面36でのリテーナ溝41aは、断面が半円形の溝である。リテーナ溝41aは、嵌合面36で光ファイバ21の端部にフィットして、光ファイバ21の長さ方向以外の方向への動きを制限する。湾曲面33に形成されたリテーナ溝41bは、たとえばV字溝であり、光ファイバ21の長さ方向への摺動を容易にしつつ、長さ方向以外の方向(径方向など)への自由度を制限する。接続溝47は、たとえば断面矩形の溝であり、嵌合面36のリテーナ溝41aと、ファイバ挿入側のガイド孔43の間で、光ファイバ21が湾曲面33から外れない程度の緩さで光ファイバ21を案内する。図7に示すように、湾曲面33で光ファイバ21はリテーナ溝41bと接触しているが、接続溝47では空気中に浮いていてもよい。
湾曲面33は、光ファイバ21の曲げによる損失を抑制できる最小の曲げ半径に設定されており、リテーナ溝41以外の部分で光ファイバ21との接触面積をできるだけ小さくしている。これにより、曲げの復元力でリテーナ溝41に押し付けられている光ファイバ21は、光配線チップ上へのファイバホルダ30Aの搭載時に光軸方向に沿ってスムーズに移動することができる。
第1実施形態のファイバホルダ30Aを用いることで、所定の曲率で曲がっている光ファイバ21の端面を研磨工程なしに嵌合面36に揃えて、接続対象との光接続を正確に行うことができる。
図8は、第1実施形態のファイバホルダ30Aを用いた光モジュール20の概略図である。図9の上段は上面図、下図はI−I’断面図である。光モジュール20は、光配線基板210に実装されたファイバホルダ30Aを有する。光配線基板210は、たとえばシリコンフォトニクス技術で、基板211上に光導波路22と回折格子24が形成された光配線チップである。回折格子24は、光導波路22と光ファイバ21の間の光の入出力を行うインターフェースとして機能し、基板211の主面と垂直または垂直に近い角度で光を入出力する。回折格子14に替えて、ミラー等の他の反射器または光路変換器で光入出力部を形成してもよい。回折格子24やミラー等の光入出力部を用いることで、光配線基板210またはウェハの製造中に、実際の光を用いて光導波路22の検査を行うことができる。
光配線基板210の表面は保護層23で覆われている。ファイバホルダ30Aの搭載時に、光配線基板210の主面の所定の箇所に接着剤を塗布し、ファイバホルダ30Aを接着剤上に浮かせた状態で微動可能に保持する。光ファイバ21で光配線基板210からの光強度をモニターしながら、最大の光結合効率が得られる位置にファイバホルダ30Aを合わせて、光配線基板210にファイバホルダ30Aを押し付ける。この時、嵌合面36から突出していた光ファイバ21の先端がファイバホルダ30A内に押し込まれ、湾曲面33に沿ってファイバホルダ30Aの上面側へ送られる。ファイバホルダ30Aに実装された光ファイバ21の長いものから順にファイバホルダ30A内に引き込まれ、第2拘束部(接着層42)と第3拘束部(ガイド孔43)の間で座屈により撓む。光ファイバ21の撓みは凹部32で吸収され、高コストの研磨工程なしに光ファイバ21の端面を嵌合面36にそろえることができる。
ファイバホルダ30Aを光配線基板210に押し付けた後、ファイバホルダ30Aの上面側から紫外線照射により、光配線基板210に塗布された接着剤を硬化させる。硬化により接着層44が形成されファイバホルダ30Aが光配線基板210に接着固定される。ファイバホルダ30に挿入された光ファイバ21は、第2拘束部(接着層42)と第3拘束部(ガイド孔43)の間で素線の状態で座屈により撓んで露出している。光ファイバ21に応力が印加された状態で外気に暴露すると、空気中の水分等により破損する場合もあり得る。長期信頼性の観点から、光ファイバ21を撓ませた状態で、熱硬化型接着剤等によりファイバホルダ30Aの凹部32を含めた全体を覆って固定してもよい。
図8の構成で、ファイバホルダ30Aの嵌合面と水平に光ファイバ21を保持する低背実装により、低コストでコンパクトな光モジュール20が実現できる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態のファイバホルダ30Bに光ファイバ21が実装された状態を示す概略図である。一例として、4心のファイバ接続を行う構成とする。図9の上段はファイバホルダ30Bの上面図、中段はI−I’断面図、下段は底面図である。ファイバホルダ30Bの底面が接続対象との嵌合面36となる。光ファイバ21の直線部分の光軸方向をX方向、光ファイバ21の配列方向をY方向、ファイバホルダ30Bの高さ方向をZ方向とする。
ファイバホルダ30Bは、第1実施形態のファイバホルダ30Aと同様に、本体31の上面に形成された凹部32と、第1〜第3の拘束部を有するが、嵌合面36側に開口は形成されていない。替わりに、ファイバホルダ本体の内部で湾曲する通路52を有する。
嵌合面36に位置するガイド孔51は、光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を規制する第1拘束部となる。凹部32の前壁32aに形成されたガイド孔53は、光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を規制する第3拘束部となる。ファイバホルダ30Bの後端34で光ファイバ21の素線の根元を固定する接着層42は、第2拘束部となる。第2拘束部で、光ファイバ21の全自由度が制限される。
ファイバホルダ30Bの内部の通路52は、嵌合面36のガイド孔51と、前壁32aのガイド孔53の間に延びて、光ファイバ21を案内する。通路52は、ホルダ本体の内部のXZ面内で湾曲して、ほぼ90°方向を変換している。通路52の径は均一であってもよいし、部分的に径が小さくなる通路であってもよい。後者の場合は、径の小さい第1通路部分で光ファイバ21にフィットして、光ファイバ21の長さ方向以外の動きを規制する。径の大きい第2通路部分で、光ファイバ21を浮かせて光軸方向の移動を円滑にする。通路52の径の小さい部分は第1実施形態のリテーナ溝41と同じ機能を果たし、径の大きい部分は第1実施形態の接続溝47と同じ機能を果たす。
ファイバホルダ30Bの本体は、組み立て前は、第1部分31aと第2部分31bが分割して形成されている。第1部分31aは、直線状の光ファイバ21を支持する平坦面55と、平坦面55から凸状に湾曲する第1湾曲面33aを有する。平坦面55と湾曲面33aには、ファイバ挿入方向に連続して延びる複数の平行な溝が形成されている。平坦面55での溝は光ファイバ21を案内する直線状のガイド溝38(図3参照)となる。
第2部分31bは、凹状に湾曲する第2湾曲面33bと、ファイバ配列方向(Y方向)に延びる前壁32aと、前壁32aの両端からファイバホルダ30Bの後端34に向かって延びる側壁56を有する。第2湾曲面には、光ファイバ21と同数の平行な溝が形成されている。凸状の第1湾曲面33aと凹状の第2湾曲面33bは、光ファイバ21の曲げによる損失を抑制できる最小の曲げ半径に設定されている。
第1部分31aの上面の溝内に素線の光ファイバ21を配置してから、第2部分31bを第1部分31aに被せてファイバホルダ30Bを組み立てる。このとき、光ファイバ21の先端を嵌合面36からわずかに(100μm程度)突出させておく。光ファイバ21は一括切断されているので、突出量はばらついている。
第1部分31aと第2部分31bが組み合わせられると、第1湾曲面33aに形成された溝と、第2湾曲面33bに形成された溝で、ガイド孔51と、ガイド孔53と、通路52が形成される。また、第1部分31aの平坦面55と、第2部分31bの前壁32a及び側壁56で、ファイバホルダ30Bの上面の凹部32が形成される。この状態で、光ファイバ21の素線の根元を接着層42で固定する。
第2実施形態のファイバホルダ30Bが光配線基板210上で位置合わせされ、光配線基板210に対して押圧されると、嵌合面36から突出した光ファイバ21は、突出量が大きい方から順に、湾曲した通路52内で光軸方向に後退する。光ファイバ21の素線の根元は接着層42で固定されているため、光ファイバ21は凹部32の空間で撓む。最終的にすべての光ファイバ21の先端位置を嵌合面36、すなわち光配線基板210の表面でそろえることができる。
第2実施形態の構成でも、第1実施形態と同様に、簡単な構成で、所定の曲率で曲がっている光ファイバの端面を、研磨工程なしに嵌合面に揃えて接続対象と正確に光接続させることができる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態のファイバホルダ30Cに光ファイバ21が実装された状態を示す概略図である。一例として、4心のファイバ接続を行う構成とする。図11の上段はファイバホルダ30Cの上面図、中段はI−I’断面図、下段は底面図である。ファイバホルダ30Cの底面が接続対象との嵌合面36となる。光ファイバ21の直線部分の光軸方向をX方向、光ファイバ21の配列方向をY方向、ファイバホルダ30Cの高さ方向をZ方向とする。
ファイバホルダ30Cは、第1〜第3の拘束部と、本体31の嵌合面36側に形成された開口35及び開口61を有する。開口61の天井63に光ファイバ21を案内するガイド溝が形成されている。開口61のファイバ挿入方向の前壁62aに、光ファイバ21と同数のガイド孔43が形成されている。ガイド孔43は、たとえば丸孔であり、Y方向に等間隔で並んでいる。ガイド孔43は開口35に連通している。
開口35は、第1実施形態と同様に、円弧状に湾曲する湾曲面33を有し、ガイド孔43に挿入された各光ファイバ21は、湾曲面33に沿って案内される。曲面33は、光ファイバ21の曲げ半径を規定する。湾曲面33に、光ファイバ21を湾曲面33に保持するリテーナ溝41が部分的または断続的に形成されている。ファイバホルダ30Cが接続対象の光配線基板210に搭載される前は、光ファイバ21は嵌合面36から突き出るまで挿入される。この状態で、たとえば接着層42により、光ファイバ21の素線の根元が本体31の後端34に固定される。
リテーナ溝41は、光ファイバ21の光軸方向(または長さ方向)以外の自由度を拘束する第1拘束部となる。リテーナ溝41は、たとえば図3及び図5を参照して第1実施形態で説明した形状を有する。ファイバホルダ30Cの後端34で光ファイバ21を固定する接着層42は、第2拘束部となる。第2拘束部(接着層42)は、光ファイバ21の全自由度を拘束する。開口61の前壁62aに形成されたガイド孔43は、第3拘束部となる。ガイド孔43は、光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を拘束する。
湾曲面33は、第1拘束部(リテーナ溝41)と第3拘束部(ガイド孔43)の間に位置して、光ファイバ21の曲げ半径を規定する。嵌合面36と平行に導入された光ファイバ21は、湾曲面33によって所定の曲率で曲げられて、光の入出力方向がほぼ90°変換される。
光ファイバ21の実装時には、光ファイバ21は直線で開口61へ導入され、ガイド孔43から湾曲面33に沿って所定の曲率半径で曲げられ、リテーナ溝41で湾曲面33に支持されながら、ファイバ先端が嵌合面36から突き出すまで挿入される。ファイバ先端の嵌合面36からの突出し量は、たとえば、100μmとする。光ファイバ21を湾曲面33に沿わせて嵌合面36まで挿入するのが困難な場合は、治具等を利用して、開口35から光ファイバ21を湾曲面33のリテーナ溝41に合わせながら嵌合面36から突き出るまで引っ張ってもよい。
光配線基板210との嵌合時に、ファイバホルダ30Cの嵌合面36を光配線基板210の表面に押し当てることで、突出した光ファイバ21のうち、突出量が大きい方の光ファイバ21から順に湾曲面33に沿って光軸方向に後退し、開口61内の空間で撓む。最終的にすべての光ファイバ21の先端位置を嵌合面36でそろえることができる。湾曲面33での光ファイバ21の配列方向への動きと浮き上がりはリテーナ溝41によって規制されているので、空間35内での光ファイバ21同士の抵触は防止できる。
第3実施形態の構成でも、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、簡単な構成で、所定の曲率で曲がっている無研磨の光ファイバの端面を無研磨で嵌合面に揃え、接続対象に正確に光接続することができる。
<光トランシーバモジュールへの適用例>
図11は、実施形態のファイバホルダ30を用いて配線実装した光トランシーバモジュール10の一例を示している。図11の上段が光トランシーバモジュール10の上面図、下段がIV−IV’断面図である。ファイバホルダ30として、第1実施形態〜第3実施形態のファイバホルダ30A、30B、30Cのいずれを用いてもよい。
光トランシーバモジュール10はサブパッケージ基板11上にアセンブリされており、サブパッケージ基板11は、たとえば、LSI5が搭載されたパッケージ基板3上に配置される。サブパッケージ基板11には、光モジュール20とともに、例えば、レーザ等が形成された光源チップ12と、ドライバおよびトランスインピーダンスアンプ機能を有する電気回路チップ13が搭載されている。光モジュール20は、光配線基板210と、光ファイバ21が実装されたファイバホルダ30を有する。外部光配線である光ファイバ21と、光配線基板210上の光導波路22は、回折格子24(図9参照)等の光入出力部により光結合されている。光導波路22は、光変調および検出を行う光素子が形成された回路28に接続されている。
光配線基板210にはシリコン貫通ビア(TSV:Through Silicon Via)が形成されており、回路28は、TSV、バンプ6、およびサブパッケージ11上の電気配線により電気回路チップ13と接続されている。光源チップ12と光配線基板210は、光ファイバ等を用いて接続されている。
光トランシーバモジュール10は、サーバやスーパーコンピュータ等の大型演算システムにおいて演算を行うLSI5と同じパッケージ基板3上で、LSI5の近傍に配置される。これ以外にも、例えば、サブパッケージ基板11上に組み立てた光トランシーバモジュール10を部品として、所定のフォームファクタに対応するケース内部に収容してもよい。
図12は、光トランシーバモジュール10が用いられる電子機器の一例として、システムボード1の概略構成を示す。上段がシステムボード1の上面図、下段がIV−IV’断面図である。システムボード1は、スーパーコンピュータやサーバ等の大型計算装置に用いられる。
電子部品であるLSIチップ5がパッケージ基板3に搭載されており、複数の光トランシーバモジュール10がLSIチップ5の近傍に配置される。図示の便宜上、単一のパッケージ基板3が描かれているが、複数のパッケージ基板3がボールグリッドアレイ(BGA)4によってボード基板2に搭載されていてもよい。
LSIチップ5により生成された電気信号は、パッケージ基板3を介して光トランシーバモジュール10に伝送され、高速変調された光信号として出力される。光信号は外部光配線となる光ファイバ21により、たとえば他のパッケージ基板に搭載されたLSIの近傍の光トランシーバに伝送される。また、他の光トランシーバから光トランシーバモジュール10で受信された光信号は電気信号に変換されて、LSIチップ5に伝送される。
LSIチップ5と光トランシーバモジュール10の一部にヒートシンク9を搭載してシステムボード1の動作時に冷却を行ってもよい。冷却装置として、ヒートシンク9に限らず、水冷用のクーリングプレート等を用いてもよい。
図12の構成とすることで、光インターコネクトが実現し、電気配線を極力短く、かつパッケージ基板3から広帯域の光伝送信号を取り出すことが可能となる。光トランシーバモジュール10は、外部配線である光ファイバを低背で実装しつつ最大の光結合を実現しているので、システムボード1のレイアウトに有利である。
以上、述べてきた構成は、シリコンフォトニクス技術を想定したほんの一例であり、本発明はシリコンフォトニクス光配線チップの用途だけに限定されるものではない。ファイバホルダ30を用いた光配線接続は、シリコン基板を用いた光配線チップのほか、有機基板やセラミック基板に搭載された光配線との接続に対しても有効に適用できる。光信号の伝送モードとしては、シングルモードだけでなくマルチモードにも適用できる。外部光配線と光配線基板210上の光導波路の間の光入出力インターフェースは、回折格子だけでなく、ミラー構造を用いてもよい。また、実施形態のファイバホルダ30を用いた光配線接続は、面発光レーザや面型光検出器にも適用可能である。この場合も、嵌合面と平行に導入された光ファイバを所定の曲率で湾曲させて、ほぼ90°方向変換させ、垂直方向に発光または受光する光素子と高効率に光結合させることができる。また、第3拘束部としてのガイド孔43、53は、必ずしも湾曲面33または湾曲する通路52の端部に位置する必要はなく、光ファイバ21が導入される直線部分に配置されていてもよい。
いずれの場合も、ファイバホルダ30の嵌合面近傍の第1拘束部と、ファイバホルダ30の後端部の第2拘束部の間に、第3拘束部を設ける。第1拘束部と第3拘束部で光ファイバ21の長さ方向以外の自由度を制限しつつ光ファイバ21を長さ方向に移動させて、ファイバ端面を嵌合面に揃える。第2拘束部で光ファイバの全自由度を規制して、第2拘束部と第3拘束部の間の空間で光ファイバ21を撓ませて光ファイバ21の長さばらつきを吸収する。これにより、所定の曲率で曲がっている光ファイバの端面を研磨工程なしに嵌合面に揃えて、接続対象に光接続することができる。
以上の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
基板の主面と略垂直な方向に光を入出力する光配線基板と外部光配線を接続する光モジュールにおいて、
光ファイバを保持して前記光配線基板に光接続するファイバホルダ、
を有し、前記ファイバホルダは、
前記光配線基板に接続される嵌合面と、
前記嵌合面に対して水平に挿入されている前記光ファイバを前記嵌合面まで所定の曲率で曲げる湾曲部と、
前記嵌合面で前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第1拘束部と、
前記ファイバホルダの端部で前記光ファイバの全自由度を制限する第2拘束部と、
前記第1拘束部と前記第2拘束部の間で、前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第3拘束部と、
前記第2拘束部と前記第3拘束部の間で前記光ファイバの撓みを吸収する空間と、
を有することを特徴とする光モジュール。
(付記2)
前記湾曲部は、前記ファイバホルダの前記嵌合面に設けられた開口の内部で湾曲する湾曲面であり、
前記第1拘束部は、前記湾曲面に形成されたリテーナ溝であることを特徴とする付記1に記載の光モジュール。
(付記3)
前記湾曲部は、前記ファイバホルダの内部に形成されて前記第1拘束部から前記第3拘束部まで延びる通路であり、
前記第1拘束部は前記通路の一方の端部に接続されるガイド孔であり、前記第3拘束部は、前記通路の他方の端部に接続される他のガイド孔であることを特徴とする付記1に記載の光モジュール。
(付記4)
前記湾曲部は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられた第1ガイド部と、前記第1ガイド部の間を接続する第2ガイド部とを有し、
前記光ファイバは前記第1ガイド部と接するが、前記第2ガイド部と接してい
ないことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の光モジュール。
(付記5)
前記湾曲面は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられた前記リテーナ溝と、前記リテーナ溝を接続する接続溝を有し、
前記接続溝の幅と深さは、前記リテーナ溝の幅と深さよりも大きいことを特徴とする付記2に記載の光モジュール。
(付記6)
前記通路は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられた第1通路部分と、前記第1通路部分の間を接続する第2通路部分を有し、
前記第2通路部分の径は前記第1通路部分の径よりも大きいことを特徴とする付記3に記載の光モジュール。
(付記7)
前記ファイバホルダは、第1本体部分と第2本体部分が組み合わせられた本体を有し、
前記第1本体部分は凸状の第1湾曲面を有し、
前記第2本体部分は凹状の第2湾曲面を有し、
前記湾曲部は、前記第1湾曲面と前記第2湾曲面で形成されていることを特徴とする付記3に記載の光モジュール。
(付記8)
前記空間は、前記ファイバホルダの前記嵌合面に形成された空間であることを特徴とする付記1または2に記載の光モジュール。
(付記9)
前記空間は、前記ファイバホルダの前記嵌合面と反対側の面に形成された凹部であることを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の光モジュール。
(付記10)
前記空間に、前記光ファイバを前記嵌合面と平行に保持するガイド溝が形成されていることを特徴とする付記1〜9のいずれかに記載の光モジュール。
(付記11)
前記ファイバホルダは、無研磨で切断された複数の前記光ファイバを保持しており、
複数の前記光ファイバの端面は前記嵌合面で揃っており、
前記空間で複数の前記光ファイバ間の長さばらつきが吸収されることを特徴とする付記1〜10のいずれかに記載の光モジュール。
(付記12)
付記1〜11のいずれかに記載の光モジュールと、
光源と、
前記光モジュールに接続される電気回路部品と、
を有する光トランシーバモジュール。
(付記13)
基板と、
前記基板に配置される電子部品と、
前記基板に配置されて前記電子部品と接続される付記12に記載の光トランシーバモジュールと、
を有する電子機器。
(付記14)
接続対象との嵌合面と、光ファイバの座屈を許容する空間と、所定の曲率で湾曲する湾曲部とを有するファイバホルダで、光ファイバを前記嵌合面と平行な方向から前記嵌合面に向かって湾曲させて保持し、
前記光ファイバの先端を前記嵌合面から突出させた状態で、前記光ファイバの基部を前記ファイバホルダの端部に固定し、
前記嵌合面を前記接続対象に押圧して、突出した前記光ファイバを前記湾曲部に沿って前記ファイバホルダの内部に押し入れることで、前記光ファイバの端面を前記嵌合面に揃え、かつ前記光ファイバの座屈による撓みを前記空間で吸収する
ことを特徴とする光モジュールの実装方法。
1 システムボード(電子機器)
3 パッケージ基板
5 LSIチップ(電子部品)
10 光トランシーバモジュール
20 光モジュール
21 光ファイバ
22 光導波路
24 回折格子(光入出力部)
30、30A、30B、30C ファイバホルダ
31 本体
31a 第1部分
31b 第2部分
33 湾曲面
33a 第1の湾曲面
33b 第2の湾曲面
38、68 ガイド溝
41,41a、41b リテーナ溝(第1拘束部)
42 接着層(第2拘束部)
43、53 ガイド孔(第3拘束部)
47 接続溝
51 ガイド孔(第1拘束部)
52 通路(湾曲部)
210 光配線基板

Claims (8)

  1. 基板の主面と略垂直な方向に光を入出力する光配線基板と外部光配線を接続する光モジュールにおいて、
    光ファイバを保持して前記光配線基板に光接続するファイバホルダ、
    を有し、前記ファイバホルダは、
    前記光配線基板に接続される嵌合面と、
    前記嵌合面に対して水平に挿入されている前記光ファイバを前記嵌合面まで所定の曲率で曲げる湾曲部と、
    前記嵌合面で前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第1拘束部と、
    前記ファイバホルダの端部で前記光ファイバの全自由度を制限する第2拘束部と、
    前記第1拘束部と前記第2拘束部の間で、前記光ファイバの長さ方向以外の自由度を制限する第3拘束部と、
    前記第2拘束部と前記第3拘束部の間で前記光ファイバの撓みを吸収する空間と、
    を有することを特徴とする光モジュール。
  2. 前記湾曲部は、前記ファイバホルダの前記嵌合面に設けられた開口の内部で湾曲する湾曲面であり、
    前記第1拘束部は、前記湾曲面に形成されたリテーナ溝であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記湾曲部は、前記ファイバホルダの内部に形成されて前記第1拘束部から前記第3拘束部まで延びる通路であり、
    前記第1拘束部は前記通路の一方の端部に接続されるガイド孔であり、前記第3拘束部は、前記通路の他方の端部に接続される他のガイド孔であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記湾曲部は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられた第1ガイド部と前記第1ガイド部の間を接続する第2ガイド部とを有し、
    前記光ファイバは前記第1ガイド部と接するが、前記第2ガイド部と接していないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
  5. 前記湾曲面は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられたリテーナ溝と、前記リテーナ溝を接続する接続溝を有し、
    前記接続溝の幅と深さは、前記リテーナ溝の幅と深さよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
  6. 前記通路は、前記光ファイバの長さ方向に沿って断続的に設けられた第1通路部分と、前記第1通路部分の間を接続する第2通路部分を有し、
    前記第2通路部分の径は前記第1通路部分の径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光モジュールと、
    光源と、
    前記光モジュールに接続される電気回路部品と、
    を有する光トランシーバモジュール。
  8. 基板と、
    前記基板に配置される電子部品と、
    前記基板に配置されて前記電子部品と接続される請求項7に記載の光トランシーバモジュールと、
    を有する電子機器。
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