JP2018112333A - 浴室乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室内の乾燥の進み具合に応じた乾燥運転の適切な残時間の表示を行うとともに、上記残時間に亘り乾燥運転を実行することが可能で、しかも、排気ダクトにおける結露を防止することが可能な浴室乾燥機を提供する。【解決手段】加熱乾燥運転の実行中に、湿度検出用循環加熱運転を実行し、湿度検出用循環加熱運転の実行中における湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したときに、時間表示部への、加熱乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、残時間に亘り加熱乾燥運転を実行する浴室乾燥機において、加熱乾燥運転の実行前の浴室内の温度が所定温度以上であるときには、加熱乾燥運転の実行前に、循環ファン14aによって機器本体9内に取り込まれた空気を加熱部13により加熱せず浴室に戻す涼風運転を実行し、涼風運転を実行した後において、加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、湿度検出用循環加熱運転を実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、浴室を乾燥させるために用いられる機器である浴室乾燥機に関する。
浴室を乾燥させるために用いられる浴室乾燥機には、例えば、特許文献1に開示されているような浴室乾燥機がある。
この特許文献1に開示されている浴室乾燥機においては、換気ファンを作動させて浴室内の空気を排出するとともに、通常は浴室のドアなどに設けられる外気流入用ギャラリーから浴室内に外気を供給し、併せて、循環ファンを作動させて浴室内から機器(浴室乾燥機)本体内に取り込まれた空気を加熱部により加熱して浴室に戻す乾燥運転(加熱乾燥運転)を実行する。
そして、加熱乾燥運転の実行中に換気ファンを停止するとともに、循環ファンの作動および加熱部による加熱を継続する、湿度検出用循環加熱運転を実行し、湿度検出用循環加熱運転中における、湿度の上昇速度を湿度検出手段によって検出する。
検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したとき、時間表示部への、加熱乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、残時間に亘り、加熱乾燥運転を実行する。
なお、この特許文献1に開示されている浴室乾燥機では、換気ファンの停止中の、浴室内への外気の流入が行われない状態での浴室内の湿度の上昇速度(変化率)に基づいて、加熱乾燥運転の残時間の表示を行い、その後、残時間に亘り加熱乾燥運転を実行するようにしているので、精度よく残時間を求め、効率のよい浴槽の乾燥を行うことができる。
また、特許文献2に示されている浴室暖房乾燥装置は、浴室の乾燥を行うにあたって、排気ダクトで結露することを防止するために、先に吸い込み口から浴室内の空気を吸い込んで一部の空気を屋外に排気するとともに、残りの空気を吹き出し口から浴室内に吹き出す涼風運転を所定時間行ってから、換気と、加熱部により加熱された温風の送風とを行う加熱乾燥運転を実行するように構成されている。
具体的には、特許文献2の段落0026に、まず、例えば10分間の涼風運転を行った後、例えば5分間加熱乾燥運転を行い、次いで例えば5分間涼風運転を行った後、加熱乾燥運転を行うことが記載されている。
具体的には、特許文献2の段落0026に、まず、例えば10分間の涼風運転を行った後、例えば5分間加熱乾燥運転を行い、次いで例えば5分間涼風運転を行った後、加熱乾燥運転を行うことが記載されている。
ところで、上述の特許文献1に記載の浴室乾燥機においては、暖かく、湿度の高い浴室内の空気を排気ダクトから外部に排出する際に、温度の低い排気ダクトで結露が生じるおそれがある。
そこで、排気ダクトで結露が生じることを防止するため、特許文献1の浴室乾燥機に、特許文献2の技術を適用することが考えられる。その場合、浴室の乾燥を行うにあたって、先に吸い込み口から浴室内の空気を吸い込んで一部の空気を屋外に排気するとともに、残りの空気を吹き出し口から浴室内に吹き出す涼風運転を所定時間行ってから、換気と、加熱部により加熱された温風の送風とを行う加熱乾燥運転を実行するように構成されることになる。
しかしながら、上述の構成とした場合、涼風運転が所定時間行われることにより浴室の温度が低下し、浴室内の温度低下に伴う浴室壁面における結露などに起因して、浴室内の絶対湿度が低下することが想定される。
そして、上述の浴室壁面での結露などに起因して浴室内の絶対湿度が低下した状態で、特許文献1に記載される湿度検出用循環加熱運転を実行した場合、湿度検出用循環加熱運転の実行時に検出される湿度の値が小さくなるため、浴室壁面などが結露により濡れているような場合にも、浴室内の乾燥が進んでいるものと誤って検出されてしまうおそれがある。
つまり、換気ファンを作動させるとともに循環ファンを作動させて、循環ファンによって機器本体内に取り込まれた空気を加熱部により加熱する加熱乾燥運転による浴室内の乾燥状態が十分反映されない状態で、湿度検出用循環加熱運転が実行されてしまうことで、湿度検出用循環加熱運転において検出される湿度の値が小さい値となり、湿度の検出値自体に誤差はなくても、浴室内の乾燥の度合いに関し、浴室内の乾燥が進んでいるものと判断してしまうという意味での誤検出を引き起こすことになる。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、浴室内の乾燥の進み具合に応じて加熱乾燥運転の適切な残時間の表示を行い、その後、浴室の乾燥の進み具合に応じて残時間に亘り加熱乾燥運転を行うことにより、効率のよい乾燥を行うことが可能で、しかも、排気ダクトにおける結露を防止することが可能な浴室乾燥機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の浴室乾燥機は、
浴室に設置された機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を屋外に排出させる換気ファンと、
前記機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を、吹き出し口を通して吹き出させる循環ファンと、
前記機器本体内に設けられ、前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を加熱する加熱部と、
前記機器本体内に流入した空気の湿度を検出する湿度検出手段と、
時間表示部と、を備え、
前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱する加熱乾燥運転の実行中に、
前記換気ファンを停止するとともに、前記循環ファンの作動および前記加熱部による加熱を継続する、湿度検出用循環加熱運転を実行し、
前記湿度検出用循環加熱運転の実行中における、前記湿度検出手段によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したときに、前記時間表示部への、前記加熱乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、前記残時間に亘り前記加熱乾燥運転を実行する浴室乾燥機であって、
前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が所定温度以上であるときには、前記加熱乾燥運転の実行前に、前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱せず前記浴室に戻す涼風運転を実行するように構成し、
前記涼風運転を実行した後において、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行すること
を特徴としている。
浴室に設置された機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を屋外に排出させる換気ファンと、
前記機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を、吹き出し口を通して吹き出させる循環ファンと、
前記機器本体内に設けられ、前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を加熱する加熱部と、
前記機器本体内に流入した空気の湿度を検出する湿度検出手段と、
時間表示部と、を備え、
前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱する加熱乾燥運転の実行中に、
前記換気ファンを停止するとともに、前記循環ファンの作動および前記加熱部による加熱を継続する、湿度検出用循環加熱運転を実行し、
前記湿度検出用循環加熱運転の実行中における、前記湿度検出手段によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したときに、前記時間表示部への、前記加熱乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、前記残時間に亘り前記加熱乾燥運転を実行する浴室乾燥機であって、
前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が所定温度以上であるときには、前記加熱乾燥運転の実行前に、前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱せず前記浴室に戻す涼風運転を実行するように構成し、
前記涼風運転を実行した後において、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行すること
を特徴としている。
前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が前記所定温度以上であるときには、
(a)第1の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(b)第2の所定時間に亘って前記加熱乾燥運転を行い、その後、
(c)第3の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(d)前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成されていることが好ましい。
(a)第1の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(b)第2の所定時間に亘って前記加熱乾燥運転を行い、その後、
(c)第3の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(d)前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成されていることが好ましい。
また、前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が前記所定温度より低いときには、前記涼風運転を実行することなく、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成されていることが好ましい。
前記湿度検出用循環加熱運転の実行中における、所定期間の開始時の前記湿度検出手段による検出湿度と、前記所定期間の終了時の前記湿度検出手段による検出湿度との差から、前記湿度の上昇速度を求めるように構成されていることが好ましい。
本発明の浴室乾燥機は、上述のよう構成されており、加熱乾燥運転の実行前の浴室内の温度が所定温度以上であるときには、加熱乾燥運転の実行前に換気ファンを作動させるとともに、循環ファンを作動させて、循環ファンによって機器本体内に取り込まれた空気を加熱部により加熱せず浴室に戻す涼風運転を実行するように構成し、涼風運転を実行した後において、加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、湿度検出用循環加熱運転を実行するようにしているので、浴室内の乾燥の進み具合に応じた乾燥運転の適切な残時間を時間表示部に表示し、その後、浴室の乾燥の進み具合に応じた適切な残時間に亘り乾燥運転を実行することが可能で、しかも、排気ダクトにおける結露を防止することが可能な浴室乾燥機を提供することができる。
加熱乾燥運転の実行前の浴室内の温度が所定温度以上であるときに、
(a)第1の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(b)第2の所定時間に亘って前記加熱乾燥運転を行い、その後、
(c)第3の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(d)前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成されている場合、前記(a),(b),(c)の工程を順次実行して、段階的に排気ダクトの温度を上昇させた後、(d)の工程が実施されることから、排気ダクトにおける結露をより確実に防止することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
(a)第1の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(b)第2の所定時間に亘って前記加熱乾燥運転を行い、その後、
(c)第3の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(d)前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成されている場合、前記(a),(b),(c)の工程を順次実行して、段階的に排気ダクトの温度を上昇させた後、(d)の工程が実施されることから、排気ダクトにおける結露をより確実に防止することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
加熱乾燥運転の実行前の浴室内の温度が所定温度より低いときに、涼風運転を実行することなく、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、湿度検出用循環加熱運転を実行するように構成した場合、特に涼風運転を経ることなく、直ちに加熱乾燥運転が実行されることになるので、全体としての乾燥時間の短縮を図ることができる。
また、湿度検出用循環加熱運転の実行中における、所定期間の開始時の湿度検出手段による検出湿度と、所定期間の終了時の湿度検出手段による検出湿度との差から、湿度の上昇速度を求めるようにした場合、簡単に湿度の上昇速度を求めることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機は、図1〜3に示すように、ユニットバスなどの浴室2に設置されるミスト機能付浴室暖房乾燥機(以下、単に「浴室暖房乾燥機A」という)として構成されている。
この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機は、図1〜3に示すように、ユニットバスなどの浴室2に設置されるミスト機能付浴室暖房乾燥機(以下、単に「浴室暖房乾燥機A」という)として構成されている。
この浴室暖房乾燥機Aは、浴室2(図3)内の暖房、浴室2内の換気、浴室2内の乾燥、浴室2内に干した洗濯物の乾燥、浴室2内への涼風の送風、浴室2内に温水のミストを噴霧するミスト浴、浴室2内に温水のミストを噴霧するとともに温風を吹き出すミストサウナ浴、を実行する機能を備えている。
また、この浴室暖房乾燥機Aを浴室2に設置するにあたっては、例えば、図3に示すように、浴槽7の上方の、浴室2の天井8に設置される。
浴室暖房乾燥機Aの本体である機器本体(浴室暖房乾燥機本体)9は天井裏に配置されている。具体的には、例えば、吊り金具10により天井スラブなどに吊り支持し、機器本体(浴室暖房乾燥機本体)9の下面を浴室2の天井8の開口部11に臨ませている。また、天井8の下面には開口部11を覆うグリル板12(図1)が配置されており、グリル板12が機器本体9の下面側に取り付けられている。
また、図1および図2に示すように、機器本体(浴室暖房乾燥機本体)9内には、熱交換器(温風用熱交換器)(加熱部)13および送風機14(14a,14b)が内装されている。
この温風用熱交換器13は、内部に温水を通すことで外部を流れる空気、つまり浴室2内に送り込まれる空気と温水とを熱交換して、空気を加熱するように構成されている。この温風用熱交換器13は機器本体9に配管した暖房用温水管路15の途中に配置されており、暖房用温水管路15には給湯暖房機などの熱源機16(図3)から温水が供給されるように構成されている。
この温風用熱交換器13は、内部に温水を通すことで外部を流れる空気、つまり浴室2内に送り込まれる空気と温水とを熱交換して、空気を加熱するように構成されている。この温風用熱交換器13は機器本体9に配管した暖房用温水管路15の途中に配置されており、暖房用温水管路15には給湯暖房機などの熱源機16(図3)から温水が供給されるように構成されている。
また、図1および図2に示すように、暖房用温水管路15には温風用熱交換器13への温水の供給を開閉する熱動弁(暖房用開閉弁)17が設けられており、暖房用温水管路15にはこの管路を流れる温水の温度を検出する暖房温水サーミスタ(往き温水温度検出部)TH2が配設されている。
なお、熱源機16で加熱された温水は、往き配管51を経由して浴室暖房乾燥機Aに備える往き配管接続部52(図1)から浴室暖房乾燥機Aに送り込まれ、浴室暖房乾燥機Aに備える温風用熱交換器13で放熱した後、浴室暖房乾燥機Aが備える戻り配管接続部62(図1)から戻り配管61を経由して熱源機16へ戻るように、往き配管51と、戻り配管61とが配設されている。
図1に示すように、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいて、送風機14は、浴室内空気を循環させる浴循環ファン14aと、浴室内空気を外部へ排出する換気ファン14bとを備えた構成とされている。また、屋外への排気口の手前には、逆流を防止するための逆風止め50を備えている。
さらに、機器本体(浴室暖房乾燥機本体)9の下面側には循環ファン14aで送風される空気を浴室2内に吹き出す吹き出し口3が設けられている。この吹き出し口3には可動ルーバー18をが動可能に装着されており、可動ルーバー18を回動することにより吹き出し口3の開閉、および、吹き出し口3から吹き出す風向の変更を行うことができるように構成されている。グリル板12には浴室2内の空気を吸い込む吸い込み口1が設けられており、この吸い込み口1の近傍には、浴室温度サーミスタTH3が配設されている。
また、浴室暖房乾燥機Aは、ミスト浴の機能を具備するためにミスト発生部19が組み込まれている。ミスト発生部19のミストノズル4は、グリル板12の一部に配置されており、ミスト用給水管路20がミストノズル4に連通している。
図2に示すように、ミストノズル4として、0.5リットル/min程度の流量で温水のミストを噴霧する2個のミストノズル4a,4bが配設されており、ミストノズル4a,4bの手前には電磁弁などで構成されるミスト開閉弁21a,21bが設けられている。このミスト開閉弁21a,21bを開閉することにより、ミストノズル4aやミストノズル4bから選択的に温水のミストが噴霧される。すなわち、2つのミストノズル4(4a,4b)から温水のミストを噴霧すると、強のミスト量でミストが噴霧され、2つのミストノズル4a,4bの一方からから温水のミストを噴霧すると、弱のミスト量で噴霧されるように構成されている。
また、この実施形態の浴室暖房乾燥機Aにおいては、ミスト発生部19が機器本体(浴室暖房乾燥機)9の上に搭載されている。
ミスト用給水管路20には、水道水、いわゆる上水が供給されるように構成されており、入口側から順にストレーナ22、給水電磁弁(給水開閉弁)23が設けられている。上記暖房用温水管路15には温風用熱交換器13と並列になるようにミスト加熱用管路24が設けられており、このミスト加熱用管路24にはミスト加熱用管路24を流れる温水の流れを制御する比例弁25が設けられている。
また、ミスト加熱用管路24とミスト用給水管路20との間には液―液熱交換器で構成されるミスト用熱交換器26が配設されており、ミスト加熱用管路24を流れる温水により、ミスト用給水管路20を流れるミスト用の水が加熱されるように構成されている。ミスト用給水管路20におけるミスト用熱交換器26とミスト開閉弁21a,21bとの間には、ミスト用給水管路20を流れる温水の温度を検出するミスト温度サーミスタTH1が配設されている。
また、浴室暖房乾燥機Aは、図3に示すように、浴室2外の脱衣所に設けた操作器5や浴室2内に設けた操作器30にてリモコン操作されるように構成されている。
図5に示すように、脱衣所用の操作器5には、タイマー表示部(時間表示部)31、タイマー設定スイッチ32、風向スイッチ33、ミストサウナスイッチ34、乾燥スイッチ6、暖房スイッチ36、涼風スイッチ37、換気スイッチ38、停止スイッチ39が設けられている。
また、図6に示すように、浴室用の操作器30には、状態表示部40、ミストサウナスイッチ134、ミストスイッチ141、温度設定スイッチ142、暖房スイッチ136、涼風スイッチ137、風向スイッチ133、ミスト入浴時間計測用のストップウォッチのスタート/ストップスイッチ143、リセットスイッチ145、停止スイッチ139が設けられている。
この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいては、グリル板12の吸い込み口1近傍に、吸気の湿度を検知する湿度検出手段27(図1、図2)が配設されている。湿度検出手段27としては、例えば、NTCサーミスタなどの感温素子で構成された湿度センサを用いることができる。
湿度検出手段(湿度センサ)27は、吸気と接するように開放された湿度測定用素子と密閉ケースに密封された温度補正用素子とを一体に備えており、吸気の湿度が変化すると、湿度測定用素子の熱伝導率が変化することで、両素子の出力値に差が生じ、この差を検出することにより絶対湿度値を測定することができるように構成されている。
また、図4は、浴室暖房乾燥機Aの制御部Bの一例を示す図である。制御部Bには、メモリ28、演算回路29などが内蔵され、上記操作器5や操作器30をリモコン操作することで制御部Bにて、以下に説明するような制御が行われるように構成されている。
次に、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aの乾燥運転について説明する。
なお、ここでは、自動乾燥運転時における、残り運転時間表示機能を備えた浴室暖房乾燥機Aの乾燥運転について図7を参照しつつ説明する。
なお、ここでは、自動乾燥運転時における、残り運転時間表示機能を備えた浴室暖房乾燥機Aの乾燥運転について図7を参照しつつ説明する。
乾燥運転(自動乾燥運転)を開始するにあたっては、脱衣所用の操作器5の乾燥スイッチ6(図5)を押し操作する。この操作によって、乾燥[エコ]ランプ35が点灯し、乾燥運転が開始する。
この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aでは、乾燥運転(自動乾燥運転)を行う際に、まず、浴室温度サーミスタTH3で浴室2内の温度が検出され、浴室2の温度が所定温度(この実施形態では、例えば35℃)以上の場合、吸い込み口1から浴室2内の空気を吸い込んで一部の空気を排気ダクト47(図7)から屋外に排気するとともに残りの空気を吹き出し口3から浴室2内に吹き出す涼風運転を所定時間実行するように構成されている。
以下、具体的に説明する。
(1)脱衣所用の操作器5の乾燥スイッチ6がオンになると、循環ファン14aが作動して、機器本体内に取り込まれた浴室内の空気が加熱部(温風用熱交換器)13により加熱されることなく浴室2に戻される運転である涼風運転が実行され、浴室2内の温度が浴室温度サーミスタTH3により検出される。
(1)脱衣所用の操作器5の乾燥スイッチ6がオンになると、循環ファン14aが作動して、機器本体内に取り込まれた浴室内の空気が加熱部(温風用熱交換器)13により加熱されることなく浴室2に戻される運転である涼風運転が実行され、浴室2内の温度が浴室温度サーミスタTH3により検出される。
(2)そして、浴室2内の温度が所定温度、例えば35℃以上である場合、まず、例えば10分間(本発明における第1の所定時間)、涼風運転が行われる。
(3)次いで、例えば5分間(本発明における第2の所定時間)、加熱乾燥運転が行われる。
(4)その後、さらに、例えば5分間(本発明における第3の所定時間)、涼風運転が行われる。
上述の10分間(第1の所定時間)の涼風運転が行われることにより、排気ダクト47が低温である場合にも、排気ダクト47が浴室2内の温度の空気によって加熱され、排気ダクト47の温度が上昇する。
よって、その後に、5分間(第2の所定時間)の加熱乾燥運転が行われても、排気ダクト47で結露が発生しにくく、また、この5分間(第2の所定時間)の加熱乾燥運転が行われることで、排気ダクト47の温度がさらに上昇する。
その後、5分間(第3の所定時間)の涼風運転が行われることで、排気ダクト47の温度は、ほぼ浴室2内の温度まで上昇し、さらに排気ダクト47で結露が発生しにくい状態となる。
なお、上述の第1の所定時間、第2の所定時間、第3の所定時間、および、後述する所定時間T1の具体的な値は、例示した値に限定されるものではなく、種々の値(時間)に変更することが可能である。
このように、換気ファン14bと循環ファン14aを作動させ、機器本体9内の空気を温風用熱交換器13により加熱して浴室2に温風を送風する加熱乾燥運転の前に、機器本体9内の空気を温風用熱交換器13により加熱しない涼風運転が実行されることで、浴室2内の温度が例えば35℃以上の場合であっても、浴室2内の空気が冷やされ、浴室2内の空気の絶対湿度が低下する。特にミストサウナの運転後にあっては、涼風運転により温度が下がり絶対湿度が低下する。そして、この状態から換気と温風の送風を行う加熱乾燥運転が実行されるため、浴室2からの排気が排気ダクト47(図7)で冷やされても、排気ダクト47で結露が生じにくくなり、結露水がベントキャップ48(図7)から廊下などに滴下するという弊害を抑制、防止することができる。
(5)その後、以下に説明するように、換気ファン14bを作動させるとともに、循環ファン14aを作動させ、循環ファン14aによって機器本体内に取り込まれた空気を温風用熱交換器(加熱部)13により加熱する加熱乾燥運転が所定時間T1(例えば25分間)に亘って実行される。
上述の所定時間T1(例えば25分間)の加熱乾燥運転を行う場合、換気ファン14bおよび循環ファン14aを作動させ、循環ファン14aによって機器本体9内に取り込まれた空気を温風用熱交換器(加熱部)13により加熱する。
(6)そして、加熱乾燥運転が連続して所定時間T1(例えば25分間)継続して実施された後(例えば、加熱乾燥運転の途中で涼風運転を行った場合にあっては、当該涼風運転の後に行った加熱乾燥運転が連続した状態で所定時間T1(例えば25分間)継続して行われた後、換気ファン14bを停止し、湿度検出用循環加熱運転を実行する。
この湿度検出用循環加熱運転は、換気ファン14bを停止するとともに、循環ファン14aの作動および温風用熱交換器(加熱部)13による加熱を継続することにより行われる。
なお、加熱乾燥運転の途中で涼風運転を行ったときにも、当該涼風運転の後に行った加熱乾燥運転が連続した状態で所定時間T1(例えば25分間)行われることで、浴室2内の温度が適度に上昇し、後述する湿度検出手段27によって検出される湿度の上昇速度Rが適正化される(すなわち、加熱乾燥運転の残時間を求めるためのデータとなる湿度の上昇速度Rを精度よく求めることができる)。
これに対し、涼風運転の後に行った加熱乾燥運転が所定時間T1(例えば25分間)より短いと、浴室2内の温度が低い場合が生じる。そして、浴室2内の温度が低いことに起因して、絶対湿度が低く検出され、湿度の上昇速度Rが低いと検出されてしまうことになり、後述する乾燥運転の残時間を精度よく求めることが困難になり、適正な残時間の表示を行うことができなくなるとともに、乾燥時間が不足して不十分な乾燥状態を招く。
(7)上述の湿度検出用循環加熱運転の実行中に、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度Rが、所定速度(閾値X)以下であるかどうかが判定される。
(8)そして、湿度検出用循環加熱運転の実行中に、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度Rが上述の閾値X以下である場合、それまで表示されていなかった、タイマー表示部(時間表示部)31への、乾燥運転の残時間(例えば30分間)の表示を開始して、その後、時間の経過とともにタイマー表示部31に表示した残時間のカウントダウンを行い、タイマー表示部31に表示した残時間がゼロになるまで加熱乾燥運転を継続する。
以上の動作によって、湿度検出用循環加熱運転の実行中に湿度検出手段27により検出された湿度の上昇速度に応じ、適切な残時間を設定することが可能になる。
また、上述のように構成することにより、浴室2の乾燥の進み具合に応じた乾燥運転の適切な残時間の表示を行い、その後、浴室の乾燥の進み具合に応じた適切な残時間に亘って乾燥運転を実行することが可能で、しかも、排気ダクトにおける結露を防止することが可能な浴室乾燥機を実現することができる。
なお、本実施形態の浴室暖房乾燥機Aでは、加熱乾燥運転の実行前の浴室2内の温度が所定温度(例えば35℃)以上であるときには、加熱乾燥運転の前に涼風運転を実行するように構成されるが、加熱乾燥運転の実行前の浴室内の温度が所定温度(例えば35℃)未満のときには、涼風運転を実行せずに、加熱乾燥運転を開始し、加熱乾燥運転を連続して所定時間以上継続させた後、湿度検出用循環加熱運転が実行されるように構成されている。
このように構成することによって、不必要な涼風運転を実行することなく、直ちに加熱乾燥運転を実行して、浴室の乾燥に要する全体としての乾燥時間を短縮することができる。
また、この実施形態では、湿度検出用循環加熱運転の実行中、すなわち、換気ファン14bの停止中における、所定期間の開始時の湿度検出手段による検出湿度と、所定期間の終了時の湿度検出手段による検出湿度との差から、湿度の上昇速度を求めるようにしているので、容易に湿度の上昇速度を測定することが可能であり、この湿度の上昇速度に応じて、適切な時間に亘って乾燥運転を行うことにより、無駄なく適切な乾燥運転を実行することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 吸い込み口
2 浴室
3 吹き出し口
5 操作器
9 機器本体(浴室暖房乾燥機本体)
12 グリル板
13 熱交換器(温風用熱交換器)(加熱部)
14 送風機
14a 循環ファン
14b 換気ファン
16 熱源機
27 湿度検出手段(湿度センサ)
29 演算回路
31 タイマー表示部(時間表示部)
47 排気ダクト
48 ベントキャップ
51 往き配管
52 往き配管接続部
61 戻り配管
62 戻り配管接続部
A 浴室暖房乾燥機
B 制御部
TH1 ミスト温度サーミスタ
TH2 往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)
TH3 浴室温度サーミスタ
2 浴室
3 吹き出し口
5 操作器
9 機器本体(浴室暖房乾燥機本体)
12 グリル板
13 熱交換器(温風用熱交換器)(加熱部)
14 送風機
14a 循環ファン
14b 換気ファン
16 熱源機
27 湿度検出手段(湿度センサ)
29 演算回路
31 タイマー表示部(時間表示部)
47 排気ダクト
48 ベントキャップ
51 往き配管
52 往き配管接続部
61 戻り配管
62 戻り配管接続部
A 浴室暖房乾燥機
B 制御部
TH1 ミスト温度サーミスタ
TH2 往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)
TH3 浴室温度サーミスタ
Claims (4)
- 浴室に設置された機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を屋外に排出させる換気ファンと、
前記機器本体内に空気を流入させ、機器本体内に流入した空気を、吹き出し口を通して吹き出させる循環ファンと、
前記機器本体内に設けられ、前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を加熱する加熱部と、
前記機器本体内に流入した空気の湿度を検出する湿度検出手段と、
時間表示部と、を備え、
前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱する加熱乾燥運転の実行中に、
前記換気ファンを停止するとともに、前記循環ファンの作動および前記加熱部による加熱を継続する、湿度検出用循環加熱運転を実行し、
前記湿度検出用循環加熱運転の実行中における、前記湿度検出手段によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したときに、前記時間表示部への、前記加熱乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、前記残時間に亘り前記加熱乾燥運転を実行する浴室乾燥機であって、
前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が所定温度以上であるときには、前記加熱乾燥運転の実行前に、前記換気ファンを作動させるとともに、前記循環ファンを作動させて前記循環ファンによって前記機器本体内に取り込まれた空気を前記加熱部により加熱せず前記浴室に戻す涼風運転を実行するように構成し、
前記涼風運転を実行した後において、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行すること
を特徴とする浴室乾燥機。 - 前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が前記所定温度以上であるときには、
(a)第1の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(b)第2の所定時間に亘って前記加熱乾燥運転を行い、その後、
(c)第3の所定時間に亘って前記涼風運転を行った後、
(d)前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行すること
を特徴とする請求項1記載の浴室乾燥機。 - 前記加熱乾燥運転の実行前の前記浴室内の温度が前記所定温度より低いときには、前記涼風運転を実行することなく、前記加熱乾燥運転の実行時間を連続して前記所定時間以上継続させた後、前記湿度検出用循環加熱運転を実行することを特徴とする請求項1記載の浴室乾燥機。
- 前記湿度検出用循環加熱運転の実行中における、所定期間の開始時の前記湿度検出手段による検出湿度と、前記所定期間の終了時の前記湿度検出手段による検出湿度との差から、前記湿度の上昇速度を求めるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浴室乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001817A JP2018112333A (ja) | 2017-01-10 | 2017-01-10 | 浴室乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001817A JP2018112333A (ja) | 2017-01-10 | 2017-01-10 | 浴室乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018112333A true JP2018112333A (ja) | 2018-07-19 |
Family
ID=62911137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017001817A Pending JP2018112333A (ja) | 2017-01-10 | 2017-01-10 | 浴室乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018112333A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257761A (ja) * | 2009-08-10 | 2009-11-05 | Osaka Gas Co Ltd | 浴室暖房乾燥装置 |
JP2015188458A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 株式会社ハーマン | 浴室乾燥機 |
-
2017
- 2017-01-10 JP JP2017001817A patent/JP2018112333A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257761A (ja) * | 2009-08-10 | 2009-11-05 | Osaka Gas Co Ltd | 浴室暖房乾燥装置 |
JP2015188458A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 株式会社ハーマン | 浴室乾燥機 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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