JP2018112044A - 表面材及び畳 - Google Patents
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Abstract
【課題】足裏や掌等との接触面積を小さくし、すべり抵抗を大きくした表面材を提供する。
【解決手段】厚さ0.05mm以上2mm以下の厚さの表面用シートが折り曲げられて平行な凸条11が設けられた表面材1であって、少なくとも前記凸条11に直角な方向に伸縮性のあるライナー12が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】厚さ0.05mm以上2mm以下の厚さの表面用シートが折り曲げられて平行な凸条11が設けられた表面材1であって、少なくとも前記凸条11に直角な方向に伸縮性のあるライナー12が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、身体が触る可能性のある場所、壁や天井、さらには家具や建具、遊具の表面材として利用できる表面材及び畳に関する。
従来、床の表面材としては、絨毯やカーペットのような布、フローリングに代表される木質材料、畳表に使用されるイグサ等が挙げられる。絨毯やカーペットは素足で歩くと汗などで汚れやすいという欠点を有している。また、フローリングは一般に硬く、座ったり寝そべったりするのに適していない。また、滑り易いという欠点がある。特に、表面に汗などの水分が着いた場合には滑り易い。これらの欠点が少ない表面材として畳表がある。 畳表としては古来イグサが使われてきた。イグサは汗ばむような気候でもさらっとした感触が得られ日本人だけでなく西洋人にも評価が高い。また、イグサの特徴に似せた合成繊維や和紙を利用した畳表が提供されている。また、これらの畳表を使った畳が普及している。
壁や天井の表面材としては、布やビニルクロス、木質材料が使われているが、床材と同様な問題点がある。その他の表面材に関しても同様の問題点がある。
壁や天井の表面材としては、布やビニルクロス、木質材料が使われているが、床材と同様な問題点がある。その他の表面材に関しても同様の問題点がある。
以上に述べた従来の畳では、畳表にはイグサの茎による凸条又はイグサに似せた凸条があるものが多い。しかし、凸条の高さが小さく足裏と接する面積が大きく、さらっとした感触が不十分である。また、凸条の高さが小さいことから滑り抵抗が小さく、かつ、方向によってすべり抵抗が異なる。また、畳表自体は厚さが小さいことから歩行時の踵の沈み込み量が小さいものである。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、足裏や掌等との接触面積を小さくし、滑り抵抗を大きくした表面材を実現することを目的としている。また、それ自体が柔軟性に富む表面材を提供することを目的としている。さらに、本発明の表面材と畳床と一体化した畳を実現することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、厚さ0.05mm以上2mm以下の厚さの表面用シートが折り曲げられて平行な凸条が設けられた表面材であって、少なくとも前記凸条に直角な方向に伸縮性のあるライナーが設けられたものである。
凸条を設ける方法としては、限定はされないが、コルゲート加工やプリーツ加工がある。表面用シートとしては、不織布や紙、合成樹脂を発泡させたシートを用いることができるが、強度や通気性を得るためには合成繊維製の不織布が好ましい。合成繊維同士の交点を接着させたものが耐摩耗性を大きくできるので、特に好ましい。
伸縮性のあるライナーとしては、合成樹脂の発泡体や繊維の編み物や織物、不織布などが採用できる。凸条に平行な方向に伸縮性があると、凸条に平行な方向にも表面材の柔軟性が得られるので好ましい。
伸縮性のあるライナーとしては、合成樹脂の発泡体や繊維の編み物や織物、不織布などが採用できる。凸条に平行な方向に伸縮性があると、凸条に平行な方向にも表面材の柔軟性が得られるので好ましい。
また、第2の問題解決手段は、前記表面用シートが多孔質シートであり、前記凸条の高さが0.5mm以上2mm以下であり、隣接する凸条間の距離が2mm以上5mm以下としたものである。
凸条の高さが0.5mmより小さいと足裏などの接触面積が大きくなり、2mmより大きいと凸条の形状を保ち難くなる。隣接する凸条間の距離が2mmより小さい足裏などの接触面積が大きくなり、5mmより大きいと逆に接触面積が小さくなりすぎ感触が悪くなる。
接触面積を小さくし、より滑り抵抗を小さくするために、凸条に10mm〜30mm間隔で凹部を設けることも効果的である。
また、第3の課題解決手段は、前記ライナーが厚さ2mm以上のクッション材としたものである。
さらに好ましくは、前記ライナーが厚さ3mm以上である。また、クッション材の厚さは特に限定はされないが、10mm以下が好ましい。特に、畳の表面材として使用する場合は、畳の角が丸まらないように3mm以下が好ましい。
クッション材としては、合成樹脂の発泡体や繊維構造体等を採用することができる。
クッション材としては、合成樹脂の発泡体や繊維構造体等を採用することができる。
また、第4の課題解決手段は、素足又は靴下を履いた状態での滑り抵抗値が凸条に平行な方向と凸条に直角な方向ともに0.3以上としたものである。
滑り抵抗値は、より好ましくは0.4以上である。
滑り抵抗値は、すべり測定装置「OーY・PSM」を用い、履物着用の場合はすべり性能値C.S.Rを、素足の場合はすべり性能値C.S.R.Bを求めた。測定方法は、日本建築学会編集の「床性能評価指針(2015年11月20日)」第3章2節履物着用の場合のすべり、第3章3節素足の場合のすべりによる。
また、第5の問題解決手段は、前記表面材を畳表として使用するものである。
畳床としては、JISに定められたもの、また、JISに定められていない薄い畳など多くの種類があるが、いずれの畳床を使用しても畳として適したものが構成できる。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、厚さ0.05mm以上2mm以下の厚さの表面用シートが折り曲げられて平行な凸条が設けられた表面材であるので、歩行時を例に挙げると、足裏や座ったり寝そべったりした時に人体に接触する面積を小さくできる。また、凸条が平行に設けられているので、眼の不自由な人でも凸条の方向で歩いている方向が分かる。
また、少なくとも前記凸条に直角な方向に伸縮性のあるライナーが設けられており、凸条に圧力がかかった際に凸条の底面が広がるため、表面材に柔軟性が得られる。
また、少なくとも前記凸条に直角な方向に伸縮性のあるライナーが設けられており、凸条に圧力がかかった際に凸条の底面が広がるため、表面材に柔軟性が得られる。
また、第2の課題解決手段による作用は、前記表面用シートが多孔質シートであるので、人体が接触した際にさらっとした感触が得られる。また、凸条の高さが0.5mm以上2mm以下であり、隣接する凸条間の距離が2mm以上5mm以下であるので、例えば、歩く際の滑り抵抗を大きくすることができる。
また、第3の課題解決手段による作用は、前記ライナーが厚さ2mm以上のクッション材であるので、踵で踏み込んだ際の沈み込み量を適正にすることができる。特に、沈み込み量を2.5mm以上すると歩行に適した柔らかい床表面とすることができる。
また、第4の課題解決手段による作用は、滑り抵抗値が凸条に平行な方向と凸条に直角な方向ともに0.3以上であるので、どちらの方向に歩いても安全に歩くことができる。
また、第5の課題解決手段による作用は、前記表面材を畳表として使用したため、単純な構成で柔らかく、歩行の安全性に優れた畳を形成することができる。
歩行に際して、快適で安全な床用面材を提供することができる。また、他の用途においても快適な表面材を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図2に基づいて説明する。
図において、1は本発明の表面材であり、11は凸条、12はライナー、13は凹部である。
凸条11は、表面用シートが折り曲げられて平行に形成されている、凸条11に直角な方向に伸縮性のあるライナー12が設けられている。また、凸条11には凹部13が設けられている。
(実施例1)
表面用シートとして目付150g/m2、厚さ0.4mmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(デュポン社製)を用い、高さ1.6mmの凸条11を凸条間の距離4mmになるようにコルゲート加工により形成した。また、各凸条に15mm毎に凹部13を設けた。こうして得られた凸条を有する表面用シートにライナー12として、厚さ2mm、密度67kg/m3のポリエチレン発泡体(東レ株式会社製)を熱融着により接着して巻き取って表面材1を得た。表面材1の厚さは4mmであった。
表面用シートとして目付150g/m2、厚さ0.4mmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(デュポン社製)を用い、高さ1.6mmの凸条11を凸条間の距離4mmになるようにコルゲート加工により形成した。また、各凸条に15mm毎に凹部13を設けた。こうして得られた凸条を有する表面用シートにライナー12として、厚さ2mm、密度67kg/m3のポリエチレン発泡体(東レ株式会社製)を熱融着により接着して巻き取って表面材1を得た。表面材1の厚さは4mmであった。
すべり測定装置「OーY・PSM」を用い、素足の場合のすべり性能値C.S.R.Bを求めたところ、上記表面材1のすべり抵抗値は凸条に平行な方向で0.501、凸条に直交する方向で0.579であった。床材としてはゆっくりとした動作では0.4以上が推奨され、小走りなどを含む普通の動作では0.5以上が推奨されていることからも判るように、非常に優れたすべり抵抗値を有するといえる。
また、べたべたした足で歩いてもさらさらし、歩く感触が良く、座り心地の良いものであった。
(実施例2)
厚さ10mmのインシュレーションボード2枚を畳用芯材とし、畳用芯材の下面にテープヤーン1種とクラフト紙3種とを圧着した厚さ0.4mmの裏面材を積層し、その裏面材ごと、畳用芯材の表面、側面及び裏面の周縁部を包み込んで、実施例1の表面材1で覆って一体化した。畳の生産性は非常に良好であった。
厚さ10mmのインシュレーションボード2枚を畳用芯材とし、畳用芯材の下面にテープヤーン1種とクラフト紙3種とを圧着した厚さ0.4mmの裏面材を積層し、その裏面材ごと、畳用芯材の表面、側面及び裏面の周縁部を包み込んで、実施例1の表面材1で覆って一体化した。畳の生産性は非常に良好であった。
この畳は、角が丸くなることもなく、外観形状の優れたものであった。また、べたべたした足で歩いてもさらさらし、歩く感触が良く、座り心地の良いものであった。
(比較例1)
実施例1のライナー12を網部分の厚さが1.2mm、網目の形状が菱形、網目の最大幅が3.0mm、最小幅が2.6mmのポリプロピレン製ネトロンシートに変えた表面材1を製作した。このようにして得られた表面材1は硬く、歩く感触が悪く、座り心地の悪いものであった。
実施例1のライナー12を網部分の厚さが1.2mm、網目の形状が菱形、網目の最大幅が3.0mm、最小幅が2.6mmのポリプロピレン製ネトロンシートに変えた表面材1を製作した。このようにして得られた表面材1は硬く、歩く感触が悪く、座り心地の悪いものであった。
1 表面材
11 凸条
12 ライナー
13 凹部
11 凸条
12 ライナー
13 凹部
Claims (5)
- 厚さ0.05mm以上2mm以下の厚さの表面用シートが折り曲げられて平行な凸条が設けられた表面材であって、少なくとも前記凸条に直角な方向に伸縮性のあるライナーが設けられていることを特徴とする表面材。
- 前記表面用シートが多孔質シートであり、前記凸条の高さが0.5mm以上2mm以下であり、隣接する凸条間の距離が2mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1記載の表面材。
- 前記ライナーが厚さ2mm以上のクッション材であることを特徴とする請求項1又は2記載の表面材。
- 素足又は靴下を履いた状態での滑り抵抗値が凸条に平行な方向と凸条に直角な方向ともに0.3以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の表面材。
- 請求項1,2,3又は4記載の表面材を畳表として使用したことを特徴とする畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017012512A JP2018112044A (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 表面材及び畳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017012512A JP2018112044A (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 表面材及び畳 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018112044A true JP2018112044A (ja) | 2018-07-19 |
Family
ID=62912055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017012512A Pending JP2018112044A (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 表面材及び畳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018112044A (ja) |
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2017
- 2017-01-11 JP JP2017012512A patent/JP2018112044A/ja active Pending
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