JP2018112036A - 塔状構造物 - Google Patents

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泰彦 飯田
Yasuhiko Iida
泰彦 飯田
義人 井出
Yoshito Ide
義人 井出
和暉 増田
Kazuki Masuda
和暉 増田
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Abstract

【課題】自然環境に起因した荷重による変形を抑制できること。
【解決手段】地面から立設される少なくとも1つの筒状構造物と、筒状構造物の上方に取り付けられ、かつ支持対象物を支持する少なくとも1つの支持構造部と、を有し、支持構造部は、骨組構造によって構成されている。支持構造部の高さは、筒状構造物の高さと支持構造部の高さとの合計の高さに対して、1/2以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、塔状構造物に関し、特に、支持対象物を高所で支持する塔状構造物に適用して好適なものである。
従来、パラボラアンテナなどのアンテナや、高圧電線などの支持対象物を高所で支持する塔状構造物が提案されている。例えば、非特許文献1には、底部外径が10m、地上から47mまではテーパ付きで、それより上部は外径3.5mの直管としたシリンダー型シェル構造であって、鋼板で製作された塔状構造物としての塔体が開示されている。非特許文献1に記載された塔状構造物においては、上部に円形の通信用アンテナ搭載デッキが4段設けられ、最上部に全方向型振子式制振装置が設置されている。
篠原敏修他、「日本テレコム(株)名古屋無線中継所鉄塔の耐風設計」、NKK技報No.140(1992)、第108〜113頁
しかしながら、上述した従来の塔状構造物は、地上から筒身の最上部までの全体が円筒の鋼板からなる構造、いわゆる全高円筒鋼板構造である。これにより、特に筒身の上部において受風面積が大きくなることから、風荷重などの自然環境に起因した荷重の影響で、筒身の上部における変形が大きくなる可能性があった。また、パラボラアンテナ等を設置するための通信用アンテナ搭載デッキは、メンテナンス用のデッキとしても使用することから、有効幅を1.2m程度確保した張り出し床にする必要があった。この通信用アンテナ搭載デッキの存在によって、自然環境に起因した荷重がさらに大きくなる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、自然環境に起因した荷重による変形を抑制できる塔状構造物を提供することにある。
(1)上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る塔状構造物は、地面から立設される少なくとも1つの筒状構造物と、前記筒状構造物の上方に取り付けられ、かつ支持対象物を支持する少なくとも1つの支持構造部と、を有し、前記支持構造部が、骨組構造によって構成されていることを特徴とする。
(2)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(1)の発明において、前記支持構造部の高さが、前記筒状構造物の高さと前記支持構造部の高さとの合計の高さに対して、1/2以下であることを特徴とする。
(3)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(1)または(2)の発明において、前記支持対象物は、前記支持構造部の外周側に直接固定されていることを特徴とする。
(4)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(1)〜(3)のいずれか1つの発明において、前記支持構造部は、前記筒状構造物の上部に垂直方向に連結された複数の柱状部材と、前記柱状部材に対して水平方向に敷設された床部材と、前記複数の柱状部材を相互に連結した梁状部材と、前記床部材の上方において前記複数の柱状部材のそれぞれの間に設けられた囲み部とを有して構成されていることを特徴とする。
(5)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(4)の発明において、前記支持対象物が隣り合う前記柱状部材の間を通過可能な大きさである場合に、前記囲み部が前記梁状部材の水平方向に沿った内周側に引き込み可能に構成されていることを特徴とする。
(6)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(4)または(5)の発明において、前記囲み部が、隣り合う2本の前記柱状部材のうちの一方の前記柱状部材に回動可能に固定されているとともに、他方の前記柱状部材に着脱可能に構成されていることを特徴とする。
(7)本発明の一態様に係る塔状構造物は、上記の(4)または(5)の発明において、前記囲み部が、隣り合う2本の前記柱状部材の両方の前記柱状部材に対して着脱可能、かつ前記梁状部材の水平方向に沿った内周側に向けてスライド可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る塔状構造物によれば、自然環境に起因した荷重による変形を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による塔状構造物を示す全体図である。 図2は、本発明の第1の実施形態による塔状構造物の骨組構造部を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態による塔状構造物の要部を示す断面図であって、図3(A)は図1のA−A線に沿った断面図、図3(B)は図1のB−B線に沿った断面図、および図3(C)は図1のC−C線に沿った断面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態による塔状構造物における円筒構造部と骨組構造部との接続部分を示す図であって、図4(A)は上面図、図4(B)は断面図を示す。 図5は、図4における円筒構造部と骨組構造部との接続部分を拡大した側部断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態による骨組構造部を示す側面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態による骨組構造部を示す斜視図である。 図8は、図6におけるD−D線に沿った上部断面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態の変形例を示す図8に対応する上部断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態による塔状構造物について説明する。図1は、第1の実施形態による塔状構造物を示す全体図である。図2は、第1の実施形態による骨組構造部を示す斜視図である。図3は、第1の実施形態による塔状構造物の要部を示す断面図であって、図3(A)は図1のA−A線に沿った断面図、図3(B)は図1のB−B線に沿った断面図、および図3(C)は図1のC−C線に沿った断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態による塔状構造物1は、地面GLに対して立設され、支持対象物としてのアンテナ100を支持するアンテナ塔である。塔状構造物1は、骨組構造部10および筒状構造部11を備える。骨組構造部10と筒状構造部11との間は、リングボックス梁12からなる連結部によって連結されている。骨組構造部10は、例えばラーメン構造、ブレース構造、またはラーメン構造とブレース構造とを併用した構造であるラーメン・ブレース併用構造などの骨組構造から構成される。
第1の実施形態による塔状構造物1の全高、すなわち筒状構造部11の高さL0と骨組構造部10の高さL3との合計(L0+L3)は、例えば約60000mm(60m)である。塔状構造物1の上部である骨組構造部10は、例えばアンテナ100などの支持対象物を支持可能に構成されている。アンテナ塔としての塔状構造物1における支持対象物は、パラボラアンテナであるアンテナ100のみに限定されない。例えば八木型アンテナやコーリニアアンテナなどの他のアンテナや、アンテナに関する機器や、塔に関する機器、例えば避雷設備や航空障害燈なども支持対象物とすることができる。
図1および図2に示すように、骨組構造部10は、支持構造部10A,10B,10Cからなる。支持構造部10A〜10Cは、アンテナ100を直接的に取り付け固定可能に構成されている。骨組構造部10の最上段に設けられた支持構造部10Aの上部には、天板15が設けられている。
図2および図3(C)に示すように、骨組構造部10においては、中心線Oに平行な重力方向である垂直方向に沿って延伸する複数の例えば円筒形状のパイプ柱17が、それぞれの長手方向が互いに略平行で、上方視略円形状に複数並べて設けられている。この第1の実施形態において例えば、8本の200mm径のパイプ柱17が互いに平行に設けられている。なお、パイプ柱17は、断面形状が中空状の円筒形状に限定されるものではなく、四角筒形状や多角形筒形状であっても良く、パイプ柱17の代わりに、中実の円柱形状や多角柱形状の柱、H型、L型、またはC型などの型鋼からなる柱を用いても良い。また、パイプ柱17の配置は、それぞれの長手方向が互いに略平行で上方視略円形状に複数並べて設ける配置に限定されず、パイプ柱17を斜柱や上方視略矩形状、上方視略多角形状、上方視略星型状に配置することも可能である。
柱状部材としてのパイプ柱17は、梁状部材としての円形の梁であるリング梁19によって、互いに固定されている。パイプ柱17とリング梁19との固定は、例えば溶接などの剛接合により行っても、例えばボルトおよびナットによる接合などのピン接合により行っても良い。リング梁19の内周側でパイプ柱17の高さ方向に沿った途中には、床部材としてのデッキ床14が敷設されている。デッキ床14上におけるパイプ柱17の間には、上部にリング梁19の形状に沿った手摺を有するとともに、水平方向に沿った両端部がパイプ柱17に固定された囲み部としての保護柵18Aが設けられている。保護柵18Aは、デッキ床14上の作業員等の転落を防止するためのものである。
図1、図2および図3(C)に示すように、第1の実施形態による骨組構造部10は、水平方向に敷設されたデッキ床14によって区画されて、支持構造部10A,10B,10Cが3段積層された構造を有する。すなわち、支持構造部10A〜10Cは、互いに共通の複数のパイプ柱17の途中において、それぞれデッキ床14が設けられている。それぞれのデッキ床14上にそれぞれ保護柵18Aが設けられている。さらに、それぞれの支持構造部10A〜10Cにおいて、パイプ柱17を相互に固定するリング梁19が設けられている。
ここで、骨組構造部10の高さL3は、塔状構造物1の全高(L0+L3)に対して、1/2以下(L3≦(L0+L3)/2)が望ましく、好適には1/3以下(L3≦(L0+L3)/3)、より好適には1/4以下(L3≦(L0+L3)/4)の高さが望ましい。さらに、骨組構造部10の高さL3は、塔状構造物1の全高(L0+L3)に対して、好適には1/15以上((L0+L3)/15≦L3)、より好適には1/5以上((L0+L3)/5≦L3)の高さが望ましい。塔状構造物1の全高(L0+L3)に対する骨組構造部10の高さL3の比率は、アンテナ100を取り付ける支持構造部10A〜10Cの段数や、骨組構造部10における風荷重の低減と塔状構造物1の剛性とのバランスなどによって決定される。具体的に、骨組構造部10が支持構造部10Aの1段のみで構成される場合には、1/15程度が好ましく、支持構造部が7段程度で構成される場合には、1/2程度が好ましい。さらに、塔状構造物1の剛性が低下する可能性を考慮すると、塔状構造物1の頂部の変形角に影響を与えることから、塔状構造物1の全高(L0+L3)に対する骨組構造部10の高さL3の比率は、1/5以上1/4以下が好ましい。この第1の実施形態においては、支持構造部10Aの高さL31、支持構造部10Bの高さL32、および支持構造部10Cの高さL33はいずれも、例えば4000mm(4m)であって、骨組構造部10の高さL3は、例えば(L31+L32+L33=)12000mm(12m)である。すなわち、骨組構造部10の高さL3は、塔状構造物1の全高(L0+L3)に対して、(12/60=)1/5程度である。
また、第1の実施形態において、骨組構造部10の外周に設けられるアンテナ100は、パイプ柱17およびリング梁19の少なくとも一方の外周側に、直接固定されて設けられている。また、作業員は、デッキ床14にいたままで、アンテナ100のメンテナンスを行うことができる。これらの理由から、従来、塔状構造物の外側に張り出すように設けられていた通信用アンテナ搭載デッキを設ける必要が無くなるため、鋼材の重量を低減できるので、骨組構造部10における地震荷重などの自然環境に起因する荷重を低減できる。
塔状構造物1は、地面GLから立設され、筒状構造部11の下方側端部が例えば鉄筋コンクリートからなる基礎構造物13に固定されている。筒状構造部11の水平方向に沿った断面形状は例えば円筒形状である。図3(A)に示すように、基礎構造物13は円形状を有し、塔状構造物1の土台となるものであって、地面GLに埋設されている。基礎構造物13の地面GLに平行な方向の径D0は、例えば10mである。
筒状構造部11は、図1および図3(A),(B)に示すように、下部筒状構造部11a、および下部筒状構造部11aの上部に連結して設けられた上部筒状構造部11bから構成される。筒状構造部11は、耐候性を有する鋼管、例えば耐候性鋼を管状に形成したものであって、断面外周形状は例えば円形である。なお、筒状構造部11の断面外周形状は、円形に限られず、楕円形、多角形であっても良い。
下部筒状構造部11aは、上下方向における両端部に貫通する筒形状を有する。この一実施形態において、下部筒状構造部11aは例えば、円筒状に形成されているとともに円筒の側面が上方に向かうに従ってテーパ状に縮径された円錐台形状を有する。下部筒状構造部11aの高さL1は、例えば25mであり、下方側端部の径D1は例えば3500mm(3.5m)である。一方、図3(B)に示すように、上部筒状構造部11bは、上下方向における両端部に貫通する筒形状を有する。この一実施形態において、上部筒状構造部11bは例えば、円筒形状を有する。上部筒状構造部11bの高さL2は、例えば23mであって、径D2は例えば2500mm(2.5m)である。すなわち、筒状構造部11の高さL0は、例えば(L1+L2=)48mであって、下部筒状構造部11aは、下方側端部の径D1から上方側端部の径D2まで縮径されている。下部筒状構造部11aの下方側端部における基礎構造物13との半径差D01は、例えば3250mm(3.25m)である。
筒状構造部11の上部の内側に設けられたリングボックス梁12は、骨組構造部10と筒状構造部11とを垂直方向に沿って連結するためのものである。下部筒状構造部11aおよび上部筒状構造部11bの内部、すなわち筒状構造部11の内部には、所定高さごとにデッキ床14が設けられている。図1に示す筒状構造部11においては、筒状構造部11の下方側端部から上方側端部に向かって、例えば8段のデッキ床14が設けられている。
筒状に形成された筒状構造部11の内部においては、所定の内部空間部SAが形成されている。下部筒状構造部11aには、地面GLから作業員が筒状構造部11の内部空間部SAに出入り可能な開口部(図示せず)が設けられている。なお、開口部には、ロック機能を有する開閉扉を設けて、部外者の塔状構造物1への侵入を防止するように構成しても良い。
図3(B),(C)に示すように、デッキ床14には、昇降開口部14aが設けられている。筒状構造部11の内部のデッキ床14の間の内部空間部SAにおいては、作業員が使用するタラップ20がそれぞれ取り付けられている。なお、図3(A)においては、タラップ20は図示省略している。タラップ20は、昇降用ラダーからなる昇降手段であり、作業員が筒状構造部11の内部を、それぞれのデッキ床14の間の内部空間部SA間において昇降できるように、少なくとも筒状構造部11の下方側端部から上方側端部まで設けられている。タラップ20は、上下方向に沿って上下のデッキ床14に挟まれたそれぞれの内部空間部SAごとに取り付けられている。タラップ20は、上下方向に延在し、かつ離間して対向する2つの支持部と、2つの支持部の間において上下方向に複数配置されて両端部が2つの支持部に固定された複数の足かけ部(いずれも図示せず)とを有して構成される。作業員は、タラップ20によって筒状構造部11の内部を上下方向に昇降して移動できるので、移動において外部環境の影響を受けることを抑制できる。
図4は、第1の実施形態による塔状構造物における円筒構造部と骨組構造部との接続部分を示す図であって、図4(A)は上面図、図4(B)は断面図である。図5は、図4における円筒構造部と骨組構造部との接続部分である破線囲み部Aを拡大した側部断面図である。
図4(A)に示すように、第1の実施形態による接続部分においては、リング梁19によって相互に連結されている8本のパイプ柱17のうちの、配置が矩形状になる4本のパイプ柱17に対応した部分を連結するように、床梁16が設けられている。なお、床梁16の設置方法については、必ずしも上述した方法に限定されるものではない。また、図4(B)に示すように、床梁16上にはデッキ床14が固定されている。
図5に示すように、接続部分は、例えば、断面が矩形状の筒をリング状に成形したリングボックス梁12から構成される。リングボックス梁12の断面の寸法は、幅W1が例えば200mm、高さH1が例えば200mmである。リングボックス梁12の上面には、例えば溶接によってパイプ柱17が固定されている。これにより、筒状構造部11の上部筒状構造部11bの上方端部と、骨組構造部10の支持構造部10Aの下方端部とが接続される。なお、リングボックス梁12とパイプ柱17との接続は、必ずしも溶接などの剛接合に限定されるものではなく、例えばボルト等を用いたピン接合などによって互いに接続することも可能である。また、上部筒状構造部11bの上方端部と支持構造部10Aの下方端部とをそれぞれ内フランジ形状にして、それぞれの内フランジをボルト等によって貫通させて連結することによって、接続部分を構成しても良い。以上により、第1の実施形態による塔状構造物1が構成される。
以上説明した本発明の第1の実施形態による塔状構造物1によれば、塔状構造物1の上部を骨組構造部10から構成していることにより、上部において受風面積を低減できるので、風荷重などの自然環境に起因した荷重の影響による、塔状構造物1の上部の変形を抑制することができる。これとともに、塔状構造物1の上部の軽量化を図ることができ、塔状構造物1の全体の重量を低減できるので、地震荷重を低減できて全体の耐震強度を向上できる。また、パラボラアンテナ等のアンテナ100を設置するために張り出し床などからなるデッキを設ける必要が無いため、風荷重などの増加を抑制できる。さらに、塔状構造物1の下部を円筒の鋼板からなる筒状構造部11から構成していることにより、塔状構造物1の剛性を確保できるとともに、構造の強化を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態による塔状構造物について説明する。図6および図7はそれぞれ、第2の実施形態による塔状構造物の骨組構造部の一部を示す側面図および斜視図である。図8は、図6におけるD−D線に沿った上部断面図である。
図6および図7に示すように、この第2の実施形態による骨組構造部10においては、第1の実施形態と異なり、支持対象物として、隣り合うパイプ柱17の間を通過可能な大きさのアンテナ200を支持可能に構成されている。アンテナ200は、囲み部としての手摺を有する保護内扉18Bに直接固定されている。
図8に示すように、保護内扉18Bは、保護柵18Aと略同様の形状を有するとともに、保護柵18Aと異なり、隣り合う2つのパイプ柱17のうちの一方のパイプ柱17に、リング梁19の内周側に向けて回動可能に固定されている。また、保護内扉18Bは、他方のパイプ柱17との間で着脱可能に構成されている。すなわち、保護内扉18Bは、パイプ柱17に固定されている側を中心として、リング梁19の内側に向けて回動させることができる。換言すると、保護内扉18Bは、隣り合うパイプ柱17の間で開閉可能に構成されている。なお、他方のパイプ柱17と保護内扉18Bとの間には、作業員の転落防止の効果をより一層高めるためにロック機構を設けることが望ましい。
アンテナ200は、隣り合うパイプ柱17の間を通過可能な大きさである。そのため、保護内扉18Bを回動させてリング梁19の内側に向けて開くことにより、アンテナ200をリング梁19の内周側に引き込むことができる。そのため、作業員は、デッキ床14上にいたままで、アンテナ200のメンテナンスを行うことができる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
(第2の実施形態の変形例)
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。図9は、この変形例を示す図8に対応する上部断面図である。
図9に示すように、この変形例においては、骨組構造部10において、支持対象物として、隣り合うパイプ柱17の間でデッキ床14とリング梁19との間のスペースを通過可能な長さの、針状または棒状のアンテナ300を支持可能に構成されている。アンテナ300は、囲み部としての手摺を有する保護スライド扉18Cに直接固定されている。
保護スライド扉18Cは、例えば保護柵18Aや保護内扉18Bと略同様の形状を有しつつ、保護内扉18Bと異なり隣り合う2つのパイプ柱17の両方のパイプ柱17との間で着脱可能、かつリング梁19の内周側にスライドさせて引き込み可能に構成されている。すなわち、保護スライド扉18Cは、隣り合う2本のパイプ柱17間において、リング梁19の内側に向けてスライド可能に構成されている。なお、2本のパイプ柱17と保護スライド扉18Cの左右両側との間には、保護スライド扉18Cの脱落防止および作業員の転落防止の効果をより一層高めるために、ロック機構を設けることが望ましい。
アンテナ300は、隣り合うパイプ柱17、デッキ床14、およびリング梁19により囲まれたスペースを通過可能な大きさである。これにより、保護スライド扉18Cをリング梁19の内側に向けてスライドさせることにより、アンテナ300をリング梁19の内周側に引き込むことができる。そのため、作業員は、デッキ床14上にいたままで、アンテナ300のメンテナンスを行うことができる。その他の構成は第1および第2の実施形態と同様である。
上述した第2の実施形態およびその変形例によれば、骨組構造部10を有していることにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、アンテナ200,300をリング梁19の内周側に引き込むことができるので、作業者がデッキ床14の広いスペースでアンテナ200,300のメンテナンスを行うことができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値や材料はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値や材料を用いても良い。
例えば、上述の実施形態における塔状構造物1は、アンテナ塔として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、骨組構造部10により、発電所から中継設備まで高圧の電力を送電する高圧電線を支持する高圧電線塔であっても良い。また、骨組構造部10により、液体、気体などを圧送する配管を支持する配管塔であっても良い。
また、上述した実施形態における昇降手段は、タラップ20としたが、これに限定されるものではなく、内部空間部SAに階段、またはエレベータなどの昇降機が設けられていても良い。
また、上述した実施形態においては、筒状構造部11を鋼板からなる単一の円筒から構成しているが、必ずしも単一の円筒に限定されるものではなく、互いに離間して地面から立設される複数の筒状構造物から構成することも可能である。
また、筒状構造部11の断面形状は円筒形状に限定されず、断面矩形状や断面多角形状とすることも可能である。また、上述した筒状構造部11を構成する下部筒状構造部11aの形状については、テーパ状の円錐台形状に限定されず、円筒形状、四角筒形状、多角形筒形状などであっても良い。また、筒状構造部11を構成する上部筒状構造部11bの形状については、円筒形状に限定されず、下部筒状構造部11aとテーパの角度が異なる円錐台形状、四角筒形状、多角形筒形状などであっても良い。
1 塔状構造物
10 骨組構造部
10A,10B,10C 支持構造部
11 筒状構造部
11a 下部筒状構造部
11b 上部筒状構造部
12 リングボックス梁
13 基礎構造物
14 デッキ床
14a 昇降開口部
15 天井
16 床梁
17 パイプ柱
18A 保護柵
18B 保護内扉
18C 保護スライド扉
19 リング梁
20 タラップ
100,200,300 アンテナ
SA 内部空間部

Claims (7)

  1. 地面から立設される少なくとも1つの筒状構造物と、
    前記筒状構造物の上方に取り付けられ、かつ支持対象物を支持する少なくとも1つの支持構造部と、を有し、
    前記支持構造部が、骨組構造によって構成されている
    ことを特徴とする塔状構造物。
  2. 前記支持構造部の高さが、前記筒状構造物の高さと前記支持構造部の高さとの合計の高さに対して、1/2以下であることを特徴とする請求項1に記載の塔状構造物。
  3. 前記支持対象物は、前記支持構造部の外周側に直接固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の塔状構造物。
  4. 前記支持構造部は、前記筒状構造物の上部に垂直方向に連結された複数の柱状部材と、前記柱状部材に対して水平方向に敷設された床部材と、前記複数の柱状部材を相互に連結した梁状部材と、前記床部材の上方において前記複数の柱状部材のそれぞれの間に設けられた囲み部とを有して構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の塔状構造物。
  5. 前記支持対象物が隣り合う前記柱状部材の間を通過可能な大きさである場合に、前記囲み部が前記梁状部材の水平方向に沿った内周側に引き込み可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の塔状構造物。
  6. 前記囲み部が、隣り合う2本の前記柱状部材のうちの一方の前記柱状部材に回動可能に固定されているとともに、他方の前記柱状部材に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の塔状構造物。
  7. 前記囲み部が、隣り合う2本の前記柱状部材の両方の前記柱状部材に対して着脱可能、かつ前記梁状部材の水平方向に沿った内周側に向けてスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の塔状構造物。
JP2017004565A 2017-01-13 2017-01-13 塔状構造物 Pending JP2018112036A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110504535A (zh) * 2019-08-07 2019-11-26 上海交通大学 双极化圆柱共形微带磁振子八木端射阵列天线

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