JP2018111246A - 三次元プリンタ用光源及び三次元プリンタ - Google Patents

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【課題】UV−LEDを光源として用いることで低消費電力、長寿命化を図るとともに、生成される三次元造形物の更なる高品質化を図る。【解決手段】三次元プリンタは、光硬化樹脂を噴射する複数の噴射ノズルを備えるプリントヘッド16と、複数の噴射ノズルにより噴射された光硬化樹脂に紫外光を照射して硬化させる、複数のUV−LEDチップを備えるUV−LED照射ユニット14と、複数の噴射ノズル及び複数のUV−LEDチップを連動して駆動制御し、複数の噴射ノズルによる噴射エリアと複数のUV−LEDチップによる照射エリアを実質的に同一とするコントローラ20を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、三次元プリンタ用光源及び三次元プリンタに関し、特にUV−LEDを用いた光源に関する。
近年、UV−LED(紫外線LED)の高効率・高出力化に伴い、これまで置き換えが難しいとされていた水銀ランプからの置き換えが一部の用途で進みつつある。例えば、UV−LED照明やディスプレイ等の蛍光体励起光源、顕微鏡や露光機などの高分解能光源、光樹脂硬化や医療バイオ等の化学励起用光源、紙幣識別やDNAチップ、環境計測等の分光励起用光源、殺菌、消毒の衛生用光源として種々の分野での採用が期待されている。
他方、紫外線硬化方式の三次元(3D)インクジェットプリンタに関しては、現在も光源として水銀ランプが主に使用されており、消費電力が高く寿命が短い。そこで、3DインクジェットプリンタにおいてもUV−LEDを光源として用いることが提案されている。
特許文献1には、UV−LEDを用いた3Dプリンタ用硬化装置が記載されており、光硬化ポリマー材料に対して、単一波長の光を単一方向に放出するUV−LED、及び単一波長の光を種々の方向に放出する分散型UV−LEDの少なくとも一つを用いて硬化工程を行うことが記載されている。
特許文献2には、UV−LEDを用いたものではないが、複数のインクジェットノズルを備え、ノズルから吐出されたフォトポリマーを紫外光で硬化させて3Dモデルを造形する三次元印刷方法が記載されている。
特表2016−526495号公報 特開2012−71611号公報
しかしながら、UV−LEDを用いて光硬化ポリマー材料を硬化させて3D造形物を造形する際の照射条件については未だ十分な検討がなされているとは言い難く、3D造形物の更なる高品質化が求められている。
本発明の目的は、UV−LEDを光源として用いることで低消費電力、長寿命化を図るとともに、生成される3D造形物の更なる高品質化を得ることができる技術を提供することにある。
本発明は、紫外光を照射する複数のUV−LEDチップを備え、照射波長は、360nmから405nmの範囲であり、照射パワーは、38mW/cm以上であり、照射エリアは、光硬化樹脂を噴射する噴射ノズルの噴射エリアと実質的に同一となるように可変である三次元プリンタ用光源である。
本発明の1つの実施形態では、前記複数のUV−LEDチップは、前記紫外光が射出される表面にナノレベルの微細パターンが施されたガラスで被覆される。
また、本発明は、光硬化樹脂を噴射する複数の噴射ノズルを備えるプリントヘッドと、前記複数の噴射ノズルにより噴射された前記光硬化樹脂に紫外光を照射して硬化させる、上記の三次元プリンタ用光源と、前記複数の噴射ノズル及び前記複数のUV−LEDチップを連動して駆動制御し、前記複数の噴射ノズルによる噴射エリアと前記複数のUV−LEDチップによる照射エリアを実質的に同一とするコントローラとを備える三次元プリンタである。
本発明の1つの実施形態では、前記コントローラは、前記噴射エリアが変化した場合に、前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御することで前記噴射エリアと前記照射エリアを実質的に同一に維持する。
本発明の他の実施形態では、前記コントローラは、前記噴射エリアが変化した場合に、前記複数の噴射ノズルと前記複数のUV−LEDチップとの対応関係を用いて前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御する。
本発明のさらに他の実施形態では、前記噴射エリアを検知する検知手段を備え、前記コントローラは、検知された前記噴射エリアを用いて前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御する。
本発明によれば、UV−LEDを光源として用いることで低消費電力、長寿命化を図るとともに、生成される3D造形物の更なる高品質化を図ることができる。
UV−LED照射ユニットによる樹脂硬化の説明図である。 UV−LED照射ユニットの照射波長と各種樹脂における硬化状態を示す図である。 硬化距離と照射パワーとの関係を示すグラフである。 照射エリアを変化させた場合の硬化状態を示す図である。 視射角と透過率との関係を示すグラフ図である。 照射パワーと硬化品質との関係を示す図である。 3Dプリンタの構成図である。 プリントヘッドとUV−LED照射ユニットの模式的平面図である。 実施形態の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、UV−LEDによる光硬化樹脂の硬化試験の様子を示す。スライドガラス10上に光硬化樹脂12を0.3〜0.4mm塗布し、UV−LED15を搭載したUV−LED照射ユニット14からUV光を照射して硬化の有無を確認した。光硬化樹脂12については、アクリレート・メタクリレート化合物を用いたラジカル重合系UV硬化樹脂としてゴムライク系、プラスチックライク系、サポートの3種類を用い、UV−LED15として照射波長が365nm、385nm、395nmの3種類が用いた。UV−LED15と光硬化樹脂12との距離を2mmとし、UV光を1min照射した。
図2は、照射結果を示す。3種類の光硬化樹脂12に対し、3種類の波長の全てにおいて硬化(Cured)していることが確認された。
次に、UV−LED15と光硬化樹脂12との距離を離すことでUV光の照射パワーを低下させ、硬化し得る最低の照射パワーについて確認した。
図3は、硬化距離と照射パワーとの関係を示す。硬化距離を2mm〜90mmの間で複数段変化させても、全てにおいて光硬化樹脂12の硬化を確認したものの、照射パワーが38mW/cm未満では光硬化樹脂12の硬化状態がソフトであり、十分に硬化していないことが確認された。すなわち、光硬化樹脂12の硬化状態を考慮すると、照射パワーは38mW/cm以上が必要であることが確認された。
次に、光硬化樹脂12を噴射する噴射ノズルを備える3Dインクジェットプリンタの光源としてUV−LED照射ユニット14を搭載し、3Dモデルを造形した。3Dインクジェットプリンタは、噴射ノズルから光硬化樹脂を数十μm塗布し、UV光にて硬化させるステップを繰り返すことで樹脂を順次積層して3D物体を造形する。UV−LED照射ユニット14の照射波長は365nm、照度は200〜400mW/cm、照射ビーム径WDは18mm、照射エリアは55mm×144mmとした。
しかしながら、上記の条件では3D物体の造形はできるものの、UVランプで造形した場合と比べて造形の表面に波状の凹凸があり品質で劣る結果となった。この原因は、UV−LED照射ユニット14の照射面積が大きく、造形とは関係ない範囲にもUV光が照射され、造形に悪影響が生じたものと推測される。すなわち、噴射ノズルで光硬化樹脂を塗布する範囲よりも広い範囲にUV光を照射すると、硬化にむらが生じて造形に悪影響を及ぼすものと推測される。
そこで、照射範囲を55mm×144mmから55mm×72mmに変更して再度3D物体を造形した。
図4は、照射範囲が55mm×144mmの場合と55mm×72mmの場合の3D造形物を示す。照射範囲が55mm×144mmの場合には表面に凹凸が生じているのに対し、55×72mmの場合には表面の凹凸が著しく減少しており3D造形物の品質が改善している。
このように、光硬化樹脂を噴射する噴射ノズルの噴射範囲に対し、UV−LED照射ユニット14の照射エリアが広すぎると硬化にむらが生じて3Dモデル造形物の表面に凹凸が生じ品質が劣化する。他方、噴射ノズルの照射範囲に対し、UV−LED照射ユニット14の照射エリアが狭すぎると硬化できない部分が生じて同様に品質が劣化する。従って、UV−LED照射ユニット14の照射エリアは噴射ノズルの噴射範囲と実質的に同一であることが望ましい。ここで、実質的に同一とは、所定の許容範囲内を意味し、具体的には両エリアの面積差が±30%以内である。
なお、UV−LED15は、複数のUV―LEDチップから構成され、UV−LEDチップは、サファイア基板等にN型及びP型のGaN系化合物半導体層を積層することで構成される。また、UV−LED15は、その表面を保護するための保護ガラスで被覆されるが、ナノレベルの微細パターンをUV光の射出表面に施したナノパターンガラスで被覆することで、UV光の透過率を向上することができる。
図5は、ナノパターンを施していないガラスとナノパターンを施したガラスの視射角と透過率との関係を示す。UV光の波長は365nmである。図に示すように、ナノパターンガラスを用いると波長365nmのUV光の透過率を99%以上に向上させ、ナノパターンを施していないフラットなガラスに比べてUV光の透過率を約7.5%向上させることができる。
次に、UV−LED照射ユニット14の照度を種々変化させて3Dモデルを造形した。UV−LED15の波長は395nm、照射エリアは噴射ノズルの噴射エリアと同一の10mm×75mmとし、この照射エリアを得るために1.7mm角のUV−LEDチップを18個一列に配置してアレイ状とした。
図6は、照度(照射パワー)を変化させた場合の造形物を示す。照度が0.375mW/cmでもUVランプと同程度の品質の造形物が得られ、照度が3mW/cmにおいてUVランプよりも表面に凹凸がない高品質の造形物が得られた。なお、照度が4mW/cmの場合には表面に凹凸が生じて品質がむしろ劣化していた。
このように、UVランプよりも大幅に照度の弱い0.375mW/cmでもUVランプと同品質の造形物が得られ、3mW/cmではUVランプよりも高品質の造形物が得られるが、これは、UV−LEDはUVランプよりも照度が安定しており、ヘッド部が高速で動作することによる照度変化がないことで硬化が安定して行われるためと推測される。UVランプは発光に時間を要することから、約5min前に点灯し、造形中は連続点灯しなければならないが、UV−LEDは、瞬時に発光のON/OFF制御が可能であり、かつ、光強度の制御が可能であることから、造形したい部分のみに照射することができる。このことは、噴射ノズルの噴射エリアが変化する場合に、これに応じて適応的にUV光の照射エリア及び照度を変化させ、噴射エリアと照射エリアが実質的に同一となるように制御し得ることを意味する。勿論、光硬化樹脂の種類によって照度を最適化することもできるので、造形物に最適な硬化条件にすることも容易である。
図7は、本実施形態のUV−LED照射ユニット14を搭載した3Dプリンタのシステム構成図を示す。
3Dプリンタは、光硬化樹脂を噴射するプリントヘッド16と、UV−LED照射ユニット14と、コントローラ20と、ステージ100を備える。
ステージ100は、X−Y平面上でX方向及びY方向に移動自在であり、3Dモデル造形物200はステージ100上に造形される。
プリントヘッド16は、光硬化樹脂を噴射する複数の噴射ノズル18を備える。噴射ノズル18は、例えば複数個が所定間隔で一列に配置される。
UV−LED照射ユニット14は、UV−LED15を備える。UV−LED15は、複数個のUV−LEDチップが所定間隔で一例に配置されて構成される。
コントローラ20は、プリントヘッド16及びUV−LED照射ユニット14に接続され、これらを統合的に制御する。コントローラ20は、CAD装置22からの3Dモデルデータを入力し、この3Dモデルデータを用いてプリントヘッド16及びUV−LED照射ユニット14を駆動制御する。すなわち、3Dモデルデータに基づいてX方向及びY方向の変位幅あるいは変位ステップ数を計算するとともに、X−Y平面に垂直なZ方向の変位幅あるいは変位ステップ数を計算し、プリントヘッド16を開始位置から終了位置まで順次変位させて噴射ノズルから所定量の光硬化樹脂を噴射し、これとともにUV−LED照射ユニット14を駆動してUV光を噴射エリアに向けて照射して光硬化樹脂を硬化させる。これらの変位−噴射−硬化のステップを繰り返すことで造形物200を造形する。
ここで、噴射エリアは一列に配置した複数の噴射ノズル18の噴射個数により変化し、噴射個数は造形すべき造形物200の形状や解像度に応じて変化し得る。あるいは、噴射ノズル18のうちのいずれかに異常が生じ(ノズル詰まり等)、結果として噴射エリアが変化する場合もあり得る。コントローラ20は、プリントヘッド16の噴射エリアを決定するとともに、決定された噴射エリアに応じ、この噴射エリアと実質的に同一となるようにUV−LED照射ユニット14の照射エリアを変化させるべく駆動制御する。具体的には、コントローラ20は、アレイ状に配置された複数個のUV−LEDチップのうち、どのUV−LEDチップを駆動するかを決定することで照射エリアを適応的に変化させる。このように照射エリアを適応的に変化させるのは、既述したように、噴射エリアに対して過不足なく照射エリアを決定することで硬化不足や硬化むらによる造形物の品質劣化を抑制するためである。
コントローラ20は、CPU等のプロセッサ及びメモリを備え、プロセッサがメモリに記憶された処理プログラムを読み込んで実行することで上記の機能を実現する。
図8は、プリントヘッド16及びUV−LED照射ユニット14の模式的平面図である。プリントヘッド16は、複数の噴射ノズル18を搭載し、図では例として10個の噴射ノズル18が示されている。他方、UV−LED照射ユニット14はUV−LED15を搭載し、UV−LED15は、複数のUV−LEDチップ17から構成される。図では例として7個のUV−LEDチップ17が示されている。UV−LEDチップ17の大きさは既述したように1.7mm角であるがこれに限定されず、一般には1.3mm角以上が望ましい。また、UV−LEDチップ17の間隔は8.5mmであるがこれに限定されず、一般には8.5mm以下が望ましい。
10個の噴射ノズル18を左から順に
噴射ノズル18−1、噴射ノズル18−2、・・・、噴射ノズル18−10
とし、同様に7個のUV−LEDチップ17を左から順に
UV−LEDチップ17−1、UV−LEDチップ17−2、・・・、UV−LEDチップ17−7
とすると、ある造形物200を造形すべくこれら10個の噴射ノズル18の全てにおいて光硬化樹脂を噴射する場合、コントローラ20はこれに応じてUV−LED照射ユニット14の合計7個のUV−LEDチップ17の全てを駆動して照射エリアを噴射エリアと実質的に同一とする。
また、別の造形物200を造形すべくこれら10個の噴射ノズル18のうち、左から6個の噴射ノズル18−1〜18−6のみを駆動して噴射する場合、コントローラ20はこれに応じてUV−LEDチップ17のうち左から4個のUV−LEDチップ17−1〜17−4のみを駆動して照射エリアを噴射エリアと実質的に同一とする。
また、10個の噴射ノズル18のうち、最も右側に位置する噴射ノズル18−10に異常が生じて光硬化樹脂を噴射できない場合、コントローラ20はこれを検知して噴射エリアが縮小したものとみなし、UV−LEDチップ17のうち最も右側に位置するUV−LED17−10を駆動せず、それ以外のUV−LED17−1〜17−9を駆動して照射エリアを噴射エリアと実質的に同一とする。
さらに、10個の噴射ノズル18−1〜18−10のうち、解像度を考慮して2個おき、すなわち18−1、18−4、18−7、18−10から光硬化樹脂を噴射する場合、コントローラ20はこれに応じてUV−LED17−1、17−3、17−5、17−7のみを駆動して照射エリアを噴射エリアと実質的に同一とする。コントローラ20は、これととともにUV−LEDチップ17−1、17−3、17−5、17−7の照度を変化させて所望の照度、具体的には38mW/cm以上となるように制御してもよい。
コントローラ20は、予め噴射エリアと駆動すべきUV−LEDチップ17−1〜17−10との対応関係を規定するテーブルあるいはマップをフラッシュROMやSDRAM等のメモリに記憶しておき、このメモリを参照することにより、決定あるいは検知された噴射エリアに対応して駆動すべきUV−LEDチップ17を決定して照射エリアを変化させる。対応関係を規定するテーブルは、複数の噴射ノズル18を噴射ノズル18−i、複数のUV−LEDチップ17をUV−LEDチップ17−jとすると、
(噴射ノズル18−i) → (UV−LEDチップ17−j)
を規定する。ここで、i、jは1以上の自然数である。
コントローラ20は、個々の噴射ノズル18と個々のUV−LEDチップ17との対応関係を規定するテーブルあるいはマップを用いて駆動すべきUV−LEDチップ17を決定して照射エリアを変化させてもよい。例えば、噴射ノズル18−1はUV−LEDチップ17−1に対応し、噴射ノズル18−2、18−3はUV−LEDチップ17−2に対応する等である。噴射ノズル18とUV−LEDチップ17は必ずしも1:1に対応している必要はなく、多:1あるいは1:多であってもよい。例えば、
噴射ノズル18−i → (UV−LEDチップ17−j)
噴射ノズル18−(i+1) → (UV−LEDチップ17−j)
噴射ノズル18−(i+2) → (UV−LEDチップ17−j)
であってもよい。
図9は、本実施形態におけるコントローラ20の処理フローチャートである。
まず、CAD装置22から3Dモデルデータを入力するとともに、各種の造形パラメータを入力する(S101)。造形パラメータは、造形物200の品質を規定するパラメータであり、分解能や速度等である。
次に、コントローラ20は、入力された3Dモデルデータ及び造形パラメータに基づき、複数の噴射ノズル18の中で光硬化樹脂を噴射すべき噴射ノズル18を決定する(S102)。例えば、10個の噴射ノズル18−1〜18−10のうち、噴射ノズル18−1〜18−5を噴射ノズル18に決定する等である。なお、噴射ノズル18に異常がある場合には、このステップにおいて噴射ノズル18の異常を検知し、検知結果を用いて噴射ノズル18を決定する。例えば、噴射ノズル18−1に異常が生じているため、噴射ノズル18−2〜18−5を噴射ノズル18に決定する等である。
次に、コントローラ20は、S102で決定した噴射ノズル18により定まる光硬化樹脂の噴射幅(噴射エリア)に応じたUV−LED照射ユニット14の照射幅(照射エリア)を決定する(S103)。すなわち、噴射幅(噴射エリア)と実質的に同一となるように照射幅(照射エリア)を決定する。具体的には、噴射幅(噴射エリア)に対応して駆動すべきUV−LEDチップ17を決定する。なお、このとき、照度(照射パワー)が所望の値、具体的には38mW/cm以上で例えば3W/cmとなるようにUV−LEDチップ17の照射パワーを調整する。
噴射ノズル18及びON駆動すべきUV−LEDチップ17を決定した後、コントローラ20は、プリントヘッド16及びUV−LED照射ユニット14を駆動制御して3Dプリンティングを実行し、ステージ100上に造形物200を造形する(S104)。すなわち、算出された変位幅でX方向及びY方向にステージ100を駆動し、決定した噴射ノズル18から光硬化樹脂を噴射し、決定されたUV−LEDチップ17を駆動してUV光を照射して光硬化樹脂を硬化させる一連の処理を繰り返し実行することで光硬化樹脂を積層していく。
以上のように、本実施形態の3Dプリンタでは、噴射エリアが変化する場合にこれに応じてUV−LED照射ユニット14の照射エリアを適応的に変化させて噴射エリアと照射エリアが実質的に同一となるように制御するので、噴射ノズル18の異常を含む種々の条件下においても造形物200を高品質で造形することができる。
本実施形態では、プリントヘッド16の噴射ノズル18として、図8に示すように複数の噴射ノズル18が一列に配置される構成を例示したが、複数の噴射ノズル18が複数列に配置されマトリクス状に配置される構成でもよい。この場合においても、コントローラ20のメモリには、マトリクス状に配置される噴射ノズル18とUV−LEDチップ17との対応関係を規定するテーブルあるいはマップを記憶しておき、このテーブルあるいはマップを参照することで噴射エリアと実質的に同一となるように駆動すべきUV−LEDチップ17を決定すればよい。
また、本実施形態において、噴射ノズル18とUV−LEDチップ17との対応関係を用いるのではなく、噴射ノズル18による噴射エリアを検知し、検知した噴射エリアと実質的に同一となるように駆動すべきUV−LEDチップ17を決定して駆動してもよい。噴射エリアは、カメラによって撮影して得られた画像を解析することで検知してもよく、光学的あるいは電気的センサにより光硬化樹脂を検知することで検知してもよい。噴射エリアを検知するセンサは、プリントヘッド16に搭載してもよく、あるいはUV−LED照射ユニット14に搭載してもよい。コントローラ20は、例えばX−Y平面内における2つの座標(左上及び右下)で規定される矩形エリアとして検知し、検知した矩形エリアを過不足なく照射し得るUV−LEDチップ17を選択して駆動する。
噴射エリアの検知は、実際に造形物200を造形する前に先立って実行してもよい。例えば、造形物を造形する領域以外の余白領域にプリントヘッド16を移動させて噴射ノズル18から光硬化樹脂を試し噴射させ、そのときの噴射エリアを検知し、検知した噴射エリアに基づいて駆動すべきUV−LEDチップ17を決定してもよい。
なお、UV−LED照射ユニット14はプリントヘッド16に対する相対位置が必ずしも固定である必要はなく、プリントヘッド16に対して相対移動可能な構成であってもよい。
また、本実施形態では、図7あるいは図8に示すように、プリントヘッド16に対してその一方側にUV−LED照射ユニット14を配置しているが、プリントヘッド16の両側にUV−LED照射ユニット14を配置し、両側からUV光を照射して光硬化樹脂を硬化させる構成であってもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように365nm〜395nmのUV−LEDを用いているが、一般に、UV−LEDの照射波長範囲である360nm〜405nmを用いることができる。
12 光硬化樹脂、14 UV−LED照射ユニット、15 UV−LED、16 プリントヘッド、17 UV−LEDチップ、18 噴射ノズル、20 コントローラ、100 ステージ、200 造形物。

Claims (6)

  1. 紫外光を照射する複数のUV−LEDチップを備え、
    照射波長は、360nmから405nmの範囲であり、
    照射パワーは、38mW/cm以上であり、
    照射エリアは、光硬化樹脂を噴射する噴射ノズルの噴射エリアと実質的に同一となるように可変である、
    三次元プリンタ用光源。
  2. 前記複数のUV−LEDチップは、前記紫外光が射出される表面にナノレベルの微細パターンが施されたガラスで被覆される
    請求項1に記載の三次元プリンタ用光源。
  3. 光硬化樹脂を噴射する複数の噴射ノズルを備えるプリントヘッドと、
    前記複数の噴射ノズルにより噴射された前記光硬化樹脂に紫外光を照射して硬化させる、請求項1,2のいずれかに記載の三次元プリンタ用光源と、
    前記複数の噴射ノズル及び前記複数のUV−LEDチップを連動して駆動制御し、前記複数の噴射ノズルによる噴射エリアと前記複数のUV−LEDチップによる照射エリアを実質的に同一とするコントローラと、
    を備える三次元プリンタ。
  4. 前記コントローラは、前記噴射エリアが変化した場合に、前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御することで前記噴射エリアと前記照射エリアを実質的に同一に維持する
    請求項3に記載の三次元プリンタ。
  5. 前記コントローラは、前記噴射エリアが変化した場合に、前記複数の噴射ノズルと前記複数のUV−LEDチップとの対応関係を用いて前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御する
    請求項4に記載の三次元プリンタ。
  6. 前記噴射エリアを検知する検知手段
    を備え、
    前記コントローラは、検知された前記噴射エリアを用いて前記複数のUV−LEDチップを選択的に駆動制御する
    請求項4に記載の三次元プリンタ。
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