JP2018110508A - モータ回転子及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、モータ回転子を提供する。
【解決手段】偶数個の突起部を有する本体であって、突起部の横断面の外輪郭線が、r=k×sin((n/d)×θ)(ただし、kは、突起部の外縁と本体の中心との最大直線距離であり、nは、突起部の数に対応するパラメータであり、dは、外輪郭線の曲率に対応するパラメータである)という関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致する本体と、本体の中に設けられる少なくとも一つの磁石と、を含むモータ回転子。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータ回転子及びその形成方法に関する。
モータは、電気エネルギーを機械的エネルギーに変換させ、更に機械的エネルギーで運動エネルギーを発生させて、その他の装置の電気設備を駆動させるためのものである。ほとんどの電気モータは、磁界とコイル電流によって、モータでエネルギーを発生させる。
モータは、固定子と回転子を含み、回転子の回転数と提供される交流電力の周波数とが同じであれば、同期モータと呼ばれる。同期モータの回転子には、電磁石又は永久磁石を含んでもよく、永久磁石を含むものが永久磁石式同期モータと呼ばれる。同期モータの固定子による磁界が回転子の磁界の異極を吸引し、固定子による磁界がある速度で回転するので、回転子は、固定子磁界の回転数に従って、それと同様の速度で回転することになる。
モータの各特性を更に向上させるために、関連分野の当業者はいずれも開発に工夫を凝らしている。どのようにして好ましい特性を有するモータを提供できるかが、現在重要な研究開発課題の一つであり、現在関連分野の改善において直面する目標にもなっている。
本発明の一技術的態様は、モータ回転子と外部固定子との間の対応するエアギャップの磁束密度分布における二次以上の高調波の成分を低減させ、設計フローを簡略化するように、モータ回転子及びその形成方法を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、モータ回転子は、偶数個の突起部を有する本体であって、突起部の横断面の外輪郭線が、r=k×sin((n/d)×θ)(ただし、kは、突起部の外縁と本体の中心との最大直線距離であり、nは、突起部の数に対応するパラメータであり、dは、外輪郭線の曲率に対応するパラメータである)という関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致する本体と、本体の中に設けられる少なくとも一つの磁石と、を含む。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、外輪郭線の形状は、関係式に対応する曲線の外周の全体に一致する。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、本体は、突起部の間にそれぞれ位置する偶数個の接続部を更に有し、接続部の横断面の外輪郭線が関係式に対応する曲線の外周に一致しない。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、nが偶数である場合、dが奇数であり、nが奇数である場合、dが偶数である。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、n/dが整数ではない。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、磁石の数が偶数である。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、磁石が永久磁石である。
本発明の別の実施形態によれば、モータ回転子の形成方法は、以下の工程を含む。先ず、r=k×sin((n/d)×θ)という関係式を提供する。ただし、(r,θ)は、極座標系の座標であり、k、n及びdは、調整可能なパラメータであり、kは、関係式に対応する曲線の外周と座標原点との最大直線距離であり、nは、関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一つの突起部分の数に対応し、dは、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の曲率に対応し、nは自然数であり、dは自然数である。次に、k、n及びdを決めることにより、第1の曲線を発生させる。最後に、第1のモータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、第1の曲線の外周の少なくとも一部に一致させる。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、k、n及びdを決める工程において、nが突起部の数に対応する。
本発明の一つ又は複数の実施形態においては、モータ回転子の形成方法は、以下の工程を更に含む。kの値を変化させることにより、第2の曲線を発生させる。次に、第2のモータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、第2の曲線の外周の少なくとも一部に一致させる。
モータ回転子を実際に適用する際に、磁石がモータ回転子と外部固定子との間のエアギャップまで磁界を発生させることにより、エアギャップにおいて対応する磁束密度分布を発生させる。理論的には、磁束密度分布は、正弦分布を呈し、誘導される誘導起電力も正弦分布を呈するが、実際には、磁束密度分布は、通常、一次と二次以上の高調波を含むことがあるので、誘導起電力は、一次と二次以上の高調波を含むこともあり、二次以上の高調波は、例えば、振動等の特定のモータの用途で許容できない影響を発生させてしまう恐れがある。関係式自身がバラ曲線関数であるため、モータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、曲線の外周の少なくとも一部に一致させることにより、エアギャップの形状を正弦曲線の変化に一致させることができる。実験によれば、磁束密度分布における二次以上の高調波の成分を効果的に低減できることが明らかである。
更に言えば、モータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線が、関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致するので、モータ回転子の形状を設計する時に、k、n及びdを決めると、直ちに全ての突起部の横断面の外輪郭線を得ることができる。したがって、突起部毎の形状に対して微調整設計を行ってから、全ての突起部の横断面の外輪郭線を寄せ集めて、輪郭線全体を得る必要がない。それにより、モータ回転子の設計時間を効果的に短縮できる。
本発明の一実施形態によるモータ回転子の形成方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による関係式を示す模式図である。 本発明の一実施形態によるモータ回転子を示す断面模式図である。 従来のモータ回転子と図3のモータ回転子の対応するエアギャップの磁束密度−角度を示す図である。 従来のモータ回転子と図3のモータ回転子の誘導起電力−時間を示す図である。 従来のモータ回転子の誘導起電力の成分の割合−高調波の次数を示す図である。 図3のモータ回転子の誘導起電力の成分の割合−高調波の次数を示す図である。 本発明の別の実施形態によるモータ回転子の形成方法を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態によるモータ回転子を示す断面模式図である。
以下に、図面で本発明の複数の実施形態を開示するが、明瞭に説明するために、多くの実務上の細部は、以下の説明において併せて説明する。しかしながら、了解すべきなのは、これらの実務上の細部は、本発明を制限するためのものではない。即ち、本発明の実施形態の一部において、これらの実務上の細部は必ずしも必要ではない。又、図面を簡略化するために、幾つかの従来慣用の構造と素子は、図面において簡単で模式的に作図されるものである。
図1は、本発明の一実施形態によるモータ回転子100の形成方法を示すフローチャートである。図2は、本発明の一実施形態による関係式を示す模式図である。モータ回転子100の設計フローを簡略化するために、本発明の異なる実施形態は、モータ回転子100の形成方法を提供する。
まず、図1と図2に示されるように、工程10では、r=k×sin((n/d)×θ)という関係式を提供する。
具体的には、この関係式は、バラ曲線(Rose Curve)であり、(r,θ)は、極座標系の座標であり、k、n及びdは、調整可能なパラメータであり、kは、関係式に対応する曲線の外周と座標原点との最大直線距離であり、nは、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の数に対応し、dは、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の曲率に対応し、nは自然数であり、dは自然数である。
一般的には、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の数は、2nである。例として、本実施形態において、nは、5に等しく、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の数は、10である。
工程20では、k、n及びdを決めることにより、曲線901を発生させる。
図3は、本発明の一実施形態によるモータ回転子100を示す断面模式図である。図1、図2及び図3に示されるように、工程30では、モータ回転子100の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eを曲線901の外周の全体に一致させる。
具体的には、モータ回転子100は、少なくとも一つの磁石120を含む。磁石120は、本体110に設けられる。モータ回転子100が実際に適用される際に、磁石120がモータ回転子100と外部固定子との間のエアギャップまで磁界を発生させることがあり、エアギャップにおいて対応する磁束密度分布を発生させる。理論的には、磁束密度分布は、正弦分布を呈し、誘導される誘導起電力も、正弦分布を呈する。しかし、実際には、磁束密度分布は、通常、一次と二次以上の高調波を含むことがあるので、誘導起電力は、一次と二次以上の高調波を含むこともある。二次以上の高調波は、例えば、振動等の特定モータの用途で許容できない影響を発生させてしまう恐れがある。関係式自身がバラ曲線関数であるので、モータ回転子100の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eを、曲線901の外周の全体に一致させることにより、エアギャップの形状を正弦曲線の変化に一致させることができる。実験によれば、磁束密度分布における二次以上の高調波の成分を効果的に低減できることが明らかである。
更に言えば、モータ回転子100の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eが、曲線901の外周の全体に一致するので、モータ回転子100の形状を設計する時に、k、n及びdを決めると、直ちに全ての突起部111の横断面の外輪郭線111eを得ることができる。したがって、突起部111毎の形状に対して微調整設計を行ってから、全ての突起部111の横断面の外輪郭線111eを寄せ集めて、輪郭線全体を得る必要がない。したがって、モータ回転子100の設計時間を効果的に短縮することができる。
具体的には、k、n及びdを決める工程において、nは、突起部111の数に対応する。ほとんどの特定の適用においては、突起部111の数が既知のものであるので、これらの特定の適用において、直ちにnの値(関係式に対応する曲線の外周における突起部分の数が2nである。)を決めることができる。一例として、本実施形態においては、突起部111の数が10であるので、nが5に等しいことを直ちに決めることができる。更に言えば、モータ回転子100のサイズはほぼ予め決められたものであるので、kの値(kは、関係式に対応する曲線の外周と座標原点との最大直線距離である。)を決めることができる。k、nが何れも既に決められた後に、特定の分野におけるモータ回転子100の所要の特性に基づいてdの値を調整することができる。
k、n及びdを決める工程において、関係式は、ただ単一の関数だけであり、且つ、三つのパラメータしか有しないので、前記の条件によって制限された後に、基本的にdの値を調整するだけで、所望の突起部111の横断面の外輪郭線111eを得ることができる。それで、モータ回転子100の設計時間を効果的に短縮できる。
磁石120は、N極とS極という二つの極を有するので、磁石120による磁界が突起部111経由で出入りできるように、突起部111の数を偶数にしなければならない。関係式の特性に基づいて、突起部111の数を偶数にする(即ち、関係式に対応する曲線の外周における突起部分の数が偶数である)ように、n/dを整数にしていない。
具体的には、nが偶数である場合、dが奇数であり、nが奇数である場合、dが偶数である。このように、関係式の形状は、所望のモータ回転子100の形状に一致するように設計することができる。了解すべきなのは、以上に挙げられたn、dの条件制限はただ例示のみであり、本発明を制限するためのものではなく、当業者は実際の需要に応じて、n、dの条件制限を柔軟に選択すべきである。
工程40では、kの値を変化させることにより、別の曲線(未図示)を発生させる。
工程50では、別のモータ回転子(未図示)の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、別の曲線の外周の全体に一致させることである。
モータ回転子を設計する時に、通常、特定の用途(例えば、ブロア用のモータ)において、異なるサイズの複数のモータ回転子を設計する。工程10、20、30において、既にモータ回転子100を形成しているので、関係式におけるkの値を変化させるだけで、特定の用途における異なるサイズの複数のモータ回転子を設計することができる。
図3に示されるように、本発明の一の実施形態によれば、本体110と少なくとも一つの磁石120とを含むモータ回転子100を提供する。本体110は、偶数個の突起部111を有し、突起部111の横断面の外輪郭線111eは、r=k×sin((n/d)×θ)という関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致し、ただし、kは、突起部111の外縁と本体110中心との最大直線距離であり、nは、突起部111の数に対応するパラメータであり、dは、外輪郭線111eの曲率に対応するパラメータである。磁石120は、本体110の中に設けられる。
具体的には、外輪郭線111eの形状は、関係式に対応する曲線の外周の全体に一致する。了解すべきなのは、以上に挙げられた突起部111の具体的な実施形態は、単なる例示であり、本発明を制限するためのものではなく、当業者は、実際の需要に応じて、突起部111の具体的な実施形態を柔軟に選択すべきである。
具体的には、磁石120は、数が偶数であり、且つ、永久磁石である。了解すべきなのは、以上に挙げられた磁石120の具体的な実施形態は、単なる例示であり、本発明を制限するためのものではなく、当業者は、実際の需要に応じて、磁石120の具体的な実施形態を柔軟に選択すべきである。
図4は、従来のモータ回転子と図3のモータ回転子100の対応するエアギャップの磁束密度−角度を示す図である。図4に示されるように、曲線200は、従来のモータ回転子の対応するエアギャップの磁束密度と角度との関係を表し、曲線300は、モータ回転子100の対応するエアギャップの磁束密度と角度との関係を表し、角度は、モータ回転子の中心が十二時の方向に向けて延伸する基準線800と、測定位置とモータ回転子の中心との連結線との間の夾角(又は、機械角と呼ばれる)を表す角度である。曲線200と曲線300から、モータ回転子100により対応するエアギャップの磁束密度分布を正弦波に一層近接させることができることが認められる。
図5は、従来のモータ回転子と図3のモータ回転子100の誘導起電力−時間を示す図である。図5に示されるように、曲線400は、従来のモータ回転子の誘導起電力と時間との関係を表し、曲線500は、モータ回転子100の誘導起電力と時間との関係を表す。曲線400と曲線500から、モータ回転子100で誘導起電力を正弦波に一層近接させることができることが認められる。
図6は、従来のモータ回転子の誘導起電力の成分の割合−高調波の次数を示す図である。図7は、図3のモータ回転子100の誘導起電力の成分の割合−高調波の次数を示す図である。図6と図7に示されるように、モータ回転子100により誘導起電力における二次以上の高調波成分を効果的に低減することができることは確実である。
図8は、本発明の別の実施形態によるモータ回転子101の形成方法を示すフローチャートである。図9は、本発明の別の実施形態によるモータ回転子101を示す断面模式図である。本実施形態に係るモータ回転子101の形成方法は、図1のモータ回転子100の形成方法とほぼ同じであり、以下、主にその相違点を紹介する。
図8と図9に示されるように、工程10と工程20を完了した後に、工程31を行う。工程31では、モータ回転子101の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eを曲線901(図2参照)の外周の一部に一致させる。本体110は、突起部111の間にそれぞれ位置する偶数個の接続部112を更に有する。接続部112の横断面の外輪郭線112eは、関係式に対応する曲線の外周に一致しない。
具体的には、接続部112の横断面の外輪郭線112eは、任意の直線又は曲線(図9では外輪郭線112eが直線である)であってもよい。了解すべきなのは、以上に挙げられた接続部112の具体的な実施形態は、ただ例示だけであり、本発明を制限するためのものではなく、当業者は、実際の需要に応じて、接続部112の具体的な実施形態を柔軟に選択すべきである。
磁石120による磁界が主に突起部111を介して出入りするので、接続部112が関係式に対応する曲線の外周に一致しなくても、モータ回転子101と外部固定子との間のエアギャップの磁束密度分布は、ほぼ影響を受けることがない。それで、接続部112の横断面の外輪郭線112eは、実際の適用における他の考慮に基づいてその形状を決めてよい。
工程40を完了した後に、工程51を行う。工程31と同様に、工程51では、別のモータ回転子(未図示)の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を別の曲線の外周の一部に一致させる。
モータ回転子100、101が実際に適用される時に、磁石120はモータ回転子100、101と外部固定子との間のエアギャップまで磁界を発生させるので、エアギャップにおいて対応する磁束密度分布を発生させる。理論的には、磁束密度分布は、正弦分布を呈し、誘導される誘導起電力も、正弦分布を呈する。しかし、実際には、磁束密度分布は、通常、一次と二次以上の高調波を含むことがあるので、誘導起電力は、一次と二次以上の高調波を含むこともある。二次以上の高調波は、例えば、振動等の特定モータの用途で許容できない影響を発生させてしまう恐れがある。関係式自身は、バラ曲線関数であるので、モータ回転子100、101の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eを、曲線901の外周の少なくとも一部に一致させることにより、エアギャップの形状を正弦曲線の変化に一致させることができる。実験によれば、磁束密度分布における二次以上の高調波の成分を効果的に低減できることが明らかである。
更に言えば、モータ回転子100、101の本体110の偶数個の突起部111の横断面の外輪郭線111eが曲線901の外周の少なくとも一部に一致するので、モータ回転子100、101の形状を設計する時に、k、n及びdを決めると、直ちに全ての突起部111の横断面の外輪郭線111eを得ることができる。したがって、突起部111毎の形状に対して微調設計を行ってから、全ての突起部111の横断面の外輪郭線111eを寄せ集めて、輪郭線全体を得る必要がない。それで、モータ回転子100の設計時間を効果的に短縮できる。
本発明は、実施形態として上記の通り開示したが、これは本発明を限定するものではない。当業者は、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
10、20、30、31、40、50、51 工程
100、101 モータ回転子
110 本体
111 突起部
111e 外輪郭線
112 接続部
112e 外輪郭線
120 磁石
200 従来のモータ回転子の対応するエアギャップの磁束密度−角度曲線
300 モータ回転子の対応するエアギャップの磁束密度−角度曲線
400 従来のモータ回転子の誘導起電力−時間曲線
500 モータ回転子の誘導起電力−時間曲線
800 測定基準線
901 関係式に対応する曲線
本発明の一実施形態によれば、モータ回転子は、偶数個の突起部を有する本体であって、突起部の横断面の外輪郭線が、r=k×sin((n/d)×θ)(ただし、(r,θ)は、極座標系の座標であり、kは、突起部の外縁と本体の中心との最大直線距離であり、nは、突起部の数に対応するパラメータであり、dは、外輪郭線の曲率に対応するパラメータである)という関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致する本体と、本体の中に設けられる少なくとも一つの磁石と、を含む。

Claims (10)

  1. 偶数個の突起部を有する本体であって、前記突起部は、横断面の外輪郭線が、r=k×sin((n/d)×θ)(ただし、kは、前記突起部の外縁と前記本体の中心との最大直線距離であり、nは、前記突起部の数に対応するパラメータであり、dは、前記外輪郭線の曲率に対応するパラメータである)という関係式に対応する曲線の外周の少なくとも一部に一致する前記本体と、
    前記本体の中に設けられる少なくとも一つの磁石と、
    を含むモータ回転子。
  2. 前記外輪郭線の形状は、前記関係式に対応する曲線の前記外周の全体に一致する請求項1に記載のモータ回転子。
  3. 前記本体は、前記突起部の間にそれぞれ位置する偶数個の接続部を更に有し、前記接続部の横断面の外輪郭線が前記関係式に対応する曲線の前記外周に一致しない請求項1に記載のモータ回転子。
  4. nが偶数である場合、dは奇数であり、nが奇数である場合、dは偶数である請求項1に記載のモータ回転子。
  5. n/dは整数ではない請求項1に記載のモータ回転子。
  6. 前記磁石は数が偶数である請求項1に記載のモータ回転子。
  7. 前記磁石は永久磁石である請求項1に記載のモータ回転子。
  8. r=k×sin((n/d)×θ)という関係式を提供する(ただし、(r,θ)は、極座標系の座標であり、k、n及びdは、調整可能なパラメータであり、kは、前記関係式に対応する曲線の外周と座標原点との最大直線距離であり、nは、前記関係式に対応する曲線の前記外周の少なくとも一つの突起部分の数に対応し、dは、前記関係式に対応する曲線の前記外周の前記突起部分の曲率に対応し、nは自然数であり、dは自然数である)ことと、
    k、n及びdを決めることにより、第1の曲線を発生させることと、
    第1のモータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、前記第1の曲線の外周の少なくとも一部に一致させることと、
    を含むモータ回転子の形成方法。
  9. k、n及びdを決める工程において、nは、前記突起部の数に対応する請求項8に記載のモータ回転子の形成方法。
  10. kの値を変化させることにより、第2の曲線を発生させることと、
    第2のモータ回転子の本体における偶数個の突起部の横断面の外輪郭線を、前記第2の曲線の外周の少なくとも一部に一致させることと、
    を更に含む請求項8に記載のモータ回転子の形成方法。
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