JP2018108657A - 製函用段ボールシートの加工装置とその加工装置を用いるヤッコ型段ボールシートの製造方法及びヤッコ型段ボールシート - Google Patents

製函用段ボールシートの加工装置とその加工装置を用いるヤッコ型段ボールシートの製造方法及びヤッコ型段ボールシート Download PDF

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Abstract

【課題】従来のヤッコ型段ボール凾に比べて凾強度が著しく向上し、かつまた、四隅に隙間の出来難いヤッコ型段ボール函を得ることができる加工装置を提供する。
【解決手段】段ボールシートを供給する給紙部と、段ボールシートに罫線を形成するクリーザ部30と、段ボールシートに切り込み溝を形成するスロッタ部と、最終加工のためのヤッコユニット部とを有する加工ラインを備えており、クリーザ部30は移送される段ボールシートに対して上下対を成し、かつ、移送方向中心線に対して対称な位置に配置された左右複数個のクリーザ輪31t、32t、33t、31b、32b、33bを有し、上記複数個のクリーザ輪はその内の少なくとも一個が移送方向中心線に対して左右方向へ延びる軸31a、32a、33aに軸方向へ移動可能に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は段ボールシートを供給する給紙部と、段ボールシートに罫線を形成するクリーザ部と、段ボールシートに切り込み溝を形成するスロッタ部とを有する加工ラインを備えた製函用段ボールシートの加工装置とその加工装置を用いて形成されるヤッコ型段ボールシートの製造方法及びヤッコ型段ボールシートに関するものである。
段ボール凾は様々な物品の梱包を初めとして、極めて多様な用途に適用されている。そうした段ボール函の中に、ヤッコ型やヤッコケース或いはヤッコタイプ等と通称されているものがある。ヤッコ型の段ボール凾は折り紙のヤッコに似た形状を有するためそう通称されているが、また、畳紙(たとうがみ)の物品を包み込むような形式から、たとう式とも称されている。
この型の段ボール函は底面の四辺から各側面が立ち上げられ、各側面に続く各上面で囲み込むように梱包する構造を有しており、A式箱と呼ばれる側面が繋がったみかん箱型の箱に対して、側面部分の高さが小さい構造である。これを組み立てると側面の四隅に隙間の出来易い形状となるから、ヤッコ型段ボール凾は書籍や建材パネルなどの薄い形態の物品の梱包に適したものとして扱われている。
ヤッコ型段ボールシートの加工に用いられる加工装置は一般的なものである。即ち、冒頭にも述べたように、段ボールシートを供給する給紙部と、給紙された段ボールシートに罫線を形成するクリーザ部と、段ボールシートに切り込み溝を形成するスロッタ部等を有する加工ラインを備えた加工装置がヤッコ型段ボール函の製造にも用いられる。
従来の一般的な製函用段ボールシートの加工装置では、給紙された段ボールシートに対して印刷と罫線入力が行なわれ、次工程にて、ダイカッターにより所定の形状に打ち抜く作業が行なわれる。特にヤッコ型段ボール凾は、上記のように底面の四辺から立ち上げられる各側面が全て一枚構造であり、底面と側面を形成するために各2本の罫線入力が必要とされるだけである。
しかし、本件の発明者は、鋭意研究の結果、ヤッコ型段ボール函も側面の構造を工夫することによって、従来のヤッコ型段ボール凾に比べて凾強度を著しく向上させることができ、かつまた、四隅に隙間の出来難い凾を提供できるという知見を得た。前記底面の四辺から立ち上がる側面の内の対向位置にある二つの側面を筒型にすることで、一枚の段ボール紙からは期待できない構造強度が得られ、また、単なる側面同士の突き合わせではない構造を実現する。しかも、上記側面の筒型は多重罫線のみによって形成されるとともに、四隅に隙間の出来難い段ボール函を得ることを可能にする。本発明は、基本的には、このようなヤッコ型段ボール函の提供を目的とするものである。
これに対し、特開2015−27740号は底面の四辺から立ち上がる側面に内フラップを形成し、隙間が塞がれるようにした段ボールシート加工装置の発明を開示している。しかしながら、上記発明の場合、内フラップを形成するには第1〜第4カッターによる切断縁の形成と、さらにダブルスロッタによる溝切り加工が必要であり、段ボールシートを加工するために、加工装置の構成は非常に複雑なものとなり、得られる段ボール凾の構造強度は殆ど変わらない。
特開2015−27740号
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題とするところは、従来のヤッコ型段ボール凾に比べて凾強度を著しく向上させることができ、かつまた、四隅に隙間の出来難いヤッコ型段ボール函を得ることができる加工装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、一般的な製函用段ボールシートの加工装置の改良によって多重罫線を容易に増減することができる加工装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、底面の四辺から立ち上がる側面の内の対向位置にある二つの側面が筒型のヤッコ型段ボール函を提供することである。
前記の課題を解決するため、本発明は、段ボールシートを供給する給紙部と、段ボールシートに罫線を形成するクリーザ部と、段ボールシートに切り込み溝を形成するスロッタ部と、最終加工のためのヤッコユニット部とを有する加工ラインを備えており、
クリーザ部は移送される段ボールシートに対して上下対を成し、かつ、移送方向中心線に対して対称な位置に配置された左右複数個のクリーザ輪を有し、
上記複数個のクリーザ輪はその内の少なくとも一個が移送方向中心線に対して左右方向へ延びる軸に軸方向へ移動可能に設けるという手段を講じたものである。
本発明の装置として、給紙部とクリーザ部及びスロッタ部が、加工のために段ボールシートが移送される加工ラインに上記の順番に配置されており、段ボールシートを打ち抜くヤッコユニット部を上記スロッタ部の後段に配置した構成は、好ましいものである。
クリーザ部は、段ボールシートの移送方向と直交方向に少なくとも4個のクリーザ輪を有し、スロッタ部は上記と同方向に少なくとも4個のスロッタ輪を有し、ヤッコユニット部は上記と同方向に少なくとも2個のダイカッター輪、即ち、断裁輪を有して構成することができる。
上記加工ラインとして加工により生じた加工カスをエア噴射により除去するブロワを具備し、加工カスを受け取り排出する回収部を加工ラインの下部に具備することができる。
本発明は、四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、
上記罫線を含む少なくとも3本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成ることを特徴とするヤッコ型段ボール凾用ボックスブランクを含む。
上記ボックスブランクは、四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、上記罫線を含んで4本又は5本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成るものとすることができる。
さらに、四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、
上記罫線を含んで4本又は5本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成り、
上記段ボールシートを多重罫線にてそれぞれ谷折りすることによって形成された角筒状部分を上記対向する二辺に備えていることを特徴とするヤッコ型段ボール凾を含む。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、従来のヤッコ型段ボール凾に比べての構造強度を著しく向上させることができ、かつまた、四隅に隙間の出来難いか、或いは実質的に四隅に隙間のないヤッコ型段ボール函が得られる製函用段ボールシートの加工装置を提供することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、一般的な製函用段ボールシートの加工装置の改良によって任意の本数の多重罫線を容易に形成することができる加工装置を提供することができる。また、本発明によれば、底面の四辺から立ち上がる側面の内の対向位置にある二つの側面が筒型のヤッコ型段ボール函を提供することができる。
本発明に係る製函用段ボールシートの加工装置の一例を示す簡略な側面説明図である。 同上の装置の平面説明図である。 同上における給紙部示すもので、Aは平面図、Bは側面図である。 同じくクリーザ部を示すもので、Aは平面図、Bは側面図である。 同じくクリーザ部の要部を示す拡大側面図である。 同じく図5に対応するものでAはプリクリーザ、Bは本クリーザ部、Cはリクリーザ部を示す部分正面図である。 同じくスロッタ部を示すもので、Aは平面図、Bは側面図である。 同じくクリーザ部の要部を示す拡大側面図である。 同じくクリーザ部のヨーク台駆動機構を示す説明図である。 同じくスロッタ部のヨーク台移動機構を示す説明図である。 同じくヤッコ部を示すもので、Aは平面図、Bは側面図である。 同じくヤッコ部を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく回収部を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 本発明に係る製函用段ボールシートの加工装置により4本罫線を形成する場合の平面説明図である。 同じく6本罫線を形成する場合の平面説明図である。 同じく8本罫線を形成する場合の平面説明図である。 同じく10本罫線を形成する場合の平面説明図である。 同じく4本罫線を形成する手順を示す平面説明図である。 同じく6本罫線を形成する手順を示す平面説明図である。 同じく8本罫線を形成する手順を示す平面説明図である。 同じく10本罫線を形成する手順を示す平面説明図である。
以下、図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。
<ヤッコ型段ボールシートの製造装置>
図1、図2は本発明に係る製函用段ボールシートの加工装置の全体的な配置に関するもので、10は段ボールシートDSを供給する給紙部、20は段ボールシートDSに印刷を行なう印刷部、30は段ボールシートDSに罫線を形成するクリーザ部、40は段ボールシートDSに切り込みを形成するスロッタ部、50は段ボールシートDSに最終的な加工を施すヤッコユニット部を示している。
上記給紙部10〜ヤッコユニット部50は、本発明に係るヤッコ型段ボールシートYS(以下、ヤッコ型シートと省略する。)を製造する加工ラインを構成しており、スロッタ部40からヤッコユニット部50付近の下部には加工により発生した加工カスを除去する回収部60が設けられている。また、形成されたヤッコ型シートYSはヤッコユニット部50からスタッカ部70に送られ揃えられる。本発明に係る加工装置では、加工ラインを全通する給紙ラインPLが設定されている。図3に示されるように、段ボールシートDSには移送方向と直交する2本の罫線が予め形成されている(この罫線を、以下既存罫線Hという。)。
図示の実施形態において、給紙ラインPLは一般的には水平に設定され、段ボールシートDSは一定間隔で配置された一連の送りロールを有するローラーコンベアによって、加工ラインに沿って送られる。ローラーコンベアを構成するロールは給紙部10の一対より成る給紙ロール11、12、印刷部20の印版ロール21、22、23、クリーザ部30のクリーザ輪31、32、33、スロッタ部40の複数より成るスロッタ輪41、42そしてヤッコ部50は複数より成る断裁輪51、52即ちダイカッター輪等を有している。
上記給紙ロール11、12は、前後に配置されたフィードロール11、12である。これらのロールは相対的に小径のもので、夫々上下一対より成り、主として搬送ロールの機能を果たす。印版ロール21、22、23は三色印刷用の三段階から成り、各印版ロール21、22、23も上下一対より構成されている。その内、上部ロール21t、22t、23tには大径、下部ロール21b、22b、23bは小径に設定されている。
各印版ロール21、22、23は段ボールシートDSの移送方向前方に位置する搬送輪24、25、26が具わっている。上下ロールは機能が相違するので、上部ロールに符号tを付け、下部ロールには符号bを付けて区別する。この符号t、bによる上下区別は印版ロール21、22、23のみならず、後述する各ロールないし各輪、各軸についても、必要に応じて用いることがある。
上記クリーザ輪31、32、33はプリクリーザ輪31、(本)クリーザ輪32、リクリーザ輪33から成り、プリクリーザ輪31とリクリーザ輪33は小径ロールとして、また、(本)クリーザ輪32は大径ロールとして設定されている。各クリーザ輪も全てが上下一対より成っている。スロッタ輪41、42は上下フラップを形成するためのもので、下フラップスロッタ輪41、上フラップスロッタ輪42共その前方に搬送輪43、44を具えている。
上記ヤッコ部50の断裁輪51、52は上下一対より成り、夫々大径のロールによって構成されている。断裁輪51、52は下フラップの両サイド(段ボールシートDSの移送方向左右)を断裁するもので、両断裁輪51、52共、段ボールシートDSの移送方向前方に搬送輪53、54を具えている。
給紙部10はそのような加工ラインの入り口に位置しており、給紙ラインPLと一致するリードエッジ13が設けられている。リードエッジ13は一般的な構造のもので、通紙速度(段ボールシートDSの移送速度)の周速で回転する多数のコロと、コロ上に位置する給紙台とを有し、給紙台がコロの上端を昇降することで、段ボールシートDSを1枚ずつ送出するように設けられている。
給紙部10において、符号14は段ボールシートDSの左側角に当たってその位置を規定する前角ガイド、15は段ボールシートDSの前端の位置決めをする前端ガイド、16は段ボールシートDSの右側を叩いて段ボールシートDSの向きを揃える給紙揃え部を示す。上記前角ガイド14と給紙揃え部16は、L字型の平面形状に形成されている。さらに、17は後端揃え部を示しており、段ボールシートDSのサイズに合わせて機軸方向に前後移動し、段ボールシートDSを給紙部10にセットするためのものである。
使用可能な段ボールシートDSの大きさは一種に限られず、大小様々なサイズの段ボールシートDSに対応することができる。図3中に想像線で示してあるのは、対応可能な最小の大きさのシートと、対応可能な最大の大きさのシートであり、実施形態で使用を想定した段ボールシートDSは実線で示している。
印刷部20は、実施形態の場合、大径の上部ロール21t、22t、23tに対して、小径の下部ロール21b、22b、23bが上下動可能に設けられている。従って、下部ロール21b、22b、23bが印版を有し、上部ロール21t、22t、23tは受け側であり、移送される段ボールシートDSの下面に必要な印刷が施されるように構成されている。
印刷部20に続くクリーザ部30についても、同様にプリクリーザ輪31、本クリーザ輪32、リクリーザ輪33に符号t、bを付して上下を区別しつつ説明するものとする。プリクリーザ輪31、本クリーザ輪32、リクリーザ輪33は機体に架設された主軸31a、32a、33aにそれぞれの5個ずつヨーク34を介して取付けられている。5個のヨーク34は符号34−1〜34−5として区別する。各ヨーク34−1〜34−5は上ヨーク台35t、下ヨーク台35bにそれぞれ取り付けられている。
よって、プリクリーザ輪31、本クリーザ輪32、リクリーザ輪33についても、必要があるときは31t−1〜31t〜5、31b−1〜31b〜5、32t−1〜32t〜5、32b−1〜32b〜5、33t−1〜33t〜5、33b−1〜33b〜5のように、上下と位置を区別することができる(図4参照)。なお、上記プリクリーザ輪31、本クリーザ輪32、リクリーザ輪33は、下プリクリーザ輪31b、下本クリーザ輪32b、下リクリーザ輪33bの上下動によって変位可能である。
本発明に係るヤッコ型シートYSの場合、実施形態の例では最大10本の罫線を形成するために、クリーザ部30で4本の罫線、スロッタ部40でも3本の罫線、ヤッコ部50では3本の罫線を形成する。故に、クリーザ部30、スロッタ部40ではそれぞれ4本の罫線を形成できれば良いが、実施形態に係る装置はA型函用シートの製造にも使用することができるので、そのために5個のクリ―ザ輪(ヤッコ型シートYSでは第1番目が不要。)を具えているものである。
上プリクリーザ輪31t、下プリクリーザ輪31b共に、罫線入力を行なう前に事前潰しを行なう役割を担っている。具体的には、上下の両プリクリーザ輪31t、31bは、段ボールシートDSの罫線入力箇所の中芯をつぶすもので、予め加圧変形するための加圧面を、外周に有している。下クリーザ輪31bは隙間調整のために、上下動可能に設けられている。また、実施形態の上下の両プリクリーザ輪31t、31bは、共に小径輪から成っている。
本クリーザ輪32は、罫線入力の安定実行のために、上本クリーザ輪32tと下クリーザ輪32bとが対を成して設けられている(図5、図6参照)。上本クリーザ輪32tはウレタン樹脂等の柔軟性と弾力性を具えた樹脂輪とより成り、下本クリーザ輪32bは罫線輪として罫線形成に必要な凸型構造と硬度とを具えている。
実施形態の場合、上下両本クリーザ輪32t、32bは、共に大径輪から成っている。なお、上本クリーザ輪32tの方が、下本クリーザ輪32bよりもやや大径に設けられているが、設計上のもので、本発明と直接の関係はない。なお、下本クリーザ輪32bは上下動可能に設けられている。なお、図5の矢印は段ボールシートDSの移送方向を示す。
リクリーザ輪33も、他クリーザ輪と同様に上下一対のリクリーザ輪33t、33bを具えている。上下のリクリーザ輪33t、33bは罫線に相応した幅の回転輪から成り、実施形態のものは段ボールシートDSに接する外周に滑り止めの加工された、いわゆる、ローレット輪で構成されている。なお、上下動可能に構成されているのは、下リクリーザ輪33bの方である。
次のスロッタ部40に移ると、スロッタ部40には前後のスロッタ輪41、42と前後搬送輪43、44とがあって交互に配列され、それぞれの主軸41a、42a、43a、44aに5個ずつヨーク45を介して取り付けられている。これらについても、クリーザ輪同様に、スロッタ輪41t−1〜41t−5、41b−1〜41b−5、42t−1〜42t−5、42b−1〜42b5、搬送輪43t−1〜43t−5、43b−1〜43b−5、44a−1〜44a−5、44b−1〜44b−5のように、上下と位置を区別することがある(図7参照)。上記5個のスロッタ輪の内、ヤッコ型シートYSでは第1番目が不要であることは前述したとおりである。
45t、45bは上下ヨーク台であり、上記スロッタ輪41、42、搬送輪43、44は、上ヨーク台45t及び下スロッタ輪41b、42b、下搬送輪43b、44bの上下動によって変位可能である。上下両スロッタ輪41、42は他輪に対して大径、また、上下両搬送輪43、44は小径に設けられている。
上スロッタ輪41t−1〜41t−4と42t−1〜42tとは上刃物台として機能し、下スロッタ輪41b−1〜41b−4と42b−1〜42b−4は下刃物台として機能する。即ち、スロッタ輪41、42と総称されるものは、移送されている段ボールシートDSに対して回転タイミングを合わせて溝切り刃で切り込み、溝切り断裁を行なう刃物を具えている。故に、一方の一方上スロッタ輪41t−1〜41t−4と41b−1〜41b−4とによって、段ボールシートDSのフラップ(実施形態では下フラップ)が形成される。
同様に下スロッタ輪41b−1〜41b−4と42b−1〜42b−4は下刃物台として機能する。即ち、スロッタ輪41、42と総称されるものは、移送されている段ボールシートDSに対して回転タイミングを合わせて溝切り刃で切り込み、溝切り断裁を行なう刃物を具えている。故に、他方の下上スロッタ輪42t−1〜42t−4と42b−1〜42b−4によって、ボールシートDSのフラップ(実施形態では上フラップ)が形成される。
上記上ヨーク台45tは上スロッタ輪41t−1〜41t−5と42t−1〜42t−5を軸受にて把持しており、かつ、搬送輪43t−1〜43t−5、43t−1〜43t−5をガイドにて把持している。また、下ヨーク台45bは下スロッタ輪41b−1〜41b−5と42b−1〜42b−5を軸受にて把持しており、かつ、搬送輪43b−1〜43b−5、43b−1〜43b−5をガイドにて把持している。
また、前記クリーザ部30のヨーク台35は、上ヨーク台35tと下ヨーク台35bが同時に軸上で移動しその位置を換えることができる。また、スロッタ部40においてもヨーク台45の上ヨーク台45tと下ヨーク台45bは同時に軸上で移動しその位置を換えることができる。
上記ヨーク台35、45の移動機構について図8〜図10を参照しながら説明する。なお、ヨーク台35、45の移動機構の手法は同一なので、一方について、まず、詳細に説明し、スロッタ部40の移動機構に関しては、それと共に補足的に説明する。図8、図9に示されるように、プリクリーザ輪31t−1〜5、31b−1〜5、本クリーザ輪32t−1〜5、32b−1〜5、リクリーザ輪33t−1〜5、33b−1〜5は、上下両ヨーク台35t−1〜5、35b−1〜5に取り付けられている。
上下両ヨーク台35t−1〜5、35b−1〜5は、機体フレーム81(81t、81b)等との間に設けられた、後述するスライド機構及びヨーク台駆動機構によってそれぞれが移動可能に設けられている。スライド機構は、段ボールシートDSの移送方向に対して直交方向に設けられ、上下に対を成す構成を取っている。
即ち、スライド機構は機体フレーム81の側に設けられたリニアレール82(82t、82b)と、ヨーク台35の側に設けられたレールガイド83(83t、83b)とから構成されている。よって、ヨーク台35(35t、35b)はレールガイド84t、84bに案内されつつ、リニアレール82t、82bをスライドする構成である。
また、上記ヨーク台駆動機構は機体フレーム81の側に設けられているボールねじ85(85t、85b)に沿ってヨーク台を移動させるものであり、モーター86、ギヤボックス87、回転ナット88、駆動ギヤ89を具えている。モーター86は、現在値に対して指示値との差分を演算駆動するのが便宜であることから、サーボモーターを用いることが望ましい。なお、モーター86、ギヤボックス87、回転ナット88、駆動ギヤ89については図の煩雑を避けるため上下や位置を区別していない。
何れかのヨーク台35において、ヨーク台駆動機構に現在値と指示値の差分が入力されると、入力値に応じてモーター86が駆動し、ギヤボックス87によりモーター86から駆動ギヤ89へ駆動力が伝達されることになる。その結果、回転ナット88は上記差分がゼロになるまで回転を継続し、それに伴い、該当するヨーク台35がボールねじ85に沿って移動するような作用が行なわれる。
スロッタ部40の移動機構等は図10に示されているとおりヨーク台45(45t−1〜5、45b−1〜5)、上下リニアレール82t、82bに関連して設けられている。即ち、上ヨーク台45t−1〜5は下部に係合子46(46t−1〜5)を有し、下ヨーク台45b−1〜5は上部に係合子46(46b−1〜5)をそれぞれ有しており、上部係合子46t−1〜5は搬送輪44t-1〜5と係合子、下部係合子46b−1〜5は搬送輪44b−1〜5と係合する。よって、各搬送輪44t−1〜5、44b−1〜5は、レールガイド83t、83bの移動に伴って、主軸44aを左右方向へ移動することができるように構成されている。
ヤッコユニット部50は、スロッタ部40に続き、段ボールシートDSに最終的な加工を施す部分であり、加工手段は断裁輪51、52である。この内の断裁輪51は、段ボールシートDSの下フラップを形成する手段である。断裁輪51を構成する上断裁輪51tは、移送される段ボールシートDSの形態に合わせた回転タイミングで断裁を行なうために、円筒型のホルダー57の外周に円弧型の刃物が取り付けられている。また、下断裁輪51bは、刃物に対するトコ(床)となるいわゆるアンビル輪を構成する。ヤッコユニット部50では、2個の断裁輪51、52を使用する。
もう一つの断裁輪52を構成する上断裁輪52tも、移送される段ボールシートDSの形態に合わせた回転タイミングで断裁を行なうために、円筒型のホルダー58の外周に円弧型の刃物が取り付けられた構成を有している。また、下断裁輪52bは、刃物に対するトコ(床)を構成するいわゆるアンビル輪である。断裁輪52は段ボールシートDSの上フラップを形成する手段である。上記断裁輪51t−1、51t−2、52t−1、52b−2は、上ヨーク台55t、56tにそれぞれ取り付けられている。即ち、断裁輪52は上ヨークのみにて保持している。
断裁輪51、52は、段ボールシートDSの移送方向前方に搬送輪53、54をそれぞれ上下に一対ずつ具えている。実施形態において、前段の搬送輪53t、53bは段ボールシートDSに接する外周に滑り止めの加工された、いわゆる、ローレット輪で構成されている。他方、後段の搬送輪54t、54bは、上搬送輪54tが ウレタン樹脂等の柔軟性と弾力性を具えた樹脂輪とより成り、下搬送輪54bは罫線輪として罫線形成に必要な凸型構造と硬度とを具えている。
上記ホルダー57、58は、移動機構により、段ボールシートDSの移送方向に対して直交方向へ移動可能に設けられている(図12)。図中の符号59a、59a′は移動機構を構成する操作側と駆動側のボールねじで、操作側59aと駆動側59a′はそれぞれ独立している。また、ヨーク台55t、56tは機体フレーム側に設けられている。
59bはボールねじナット、59cはレールガイドで、ボールねじナット59bを有する可動体として、機体フレーム側に設置されたリニアレール59dに沿って移動可能に設けられている。59eはモーター、59fはギヤボックス、59gはヨーク台であって、レールガイド59cに取り付けられており、ホルダー57の係合相手59hと係合してホルダー57をホルダー軸に沿って移動させるように構成されている。
上記移動機構では、まず、サーボモーターから成るモーター59eに現在値から指定位置への指示値が出力される。指示値に応じてモーター59eが起動し、ギヤボックス59fを介してボールねじ59aが回転し、それに伴ってボールねじナット59bがボールねじ上で左右いずれかの方向への移動を開始する。その結果、レールガイド59cと係合している係合相手59h側のホルダー57が移動するものである。
図12は前後二組の断裁輪51t、51b、52t、52bの内の一組のみを図示している。しかしながら、二組は全く同一の構成であるので他の一組の説明は繰り返さない。
上記スロッタ部40からヤッコユニット部50付近の下部には、加工により発生した加工カスを除去する回収部60が設けられている(図12参照)。同図において、符号61は上部の機体フレームに取り付けられたブロワを示しており、ブロワ61には、スロッタ部40におけるスロッタ輪41の上部に大小のノズル62、63が配置され、ダクトを用いて接続されている。
大小のノズル62、63はスロッタ部40、ヤッコユニット部50の上方の位置にあって、それらに備わっている刃物や断裁輪…によって、打ち抜かれた加工カスを下方へ吹き飛ばすための手段である。吹き飛ばされた加工カスを回収するために機体フレームの下部に誘導用の傾斜板64や回収槽65が設けられている。さらに、回収槽65に落ちて来る加工カスを集めるためにベルトコンベアから成る搬送手段66が回収槽下部に設けられている。66aは搬送手段用モーターを示す。
回収槽65の前方には排出のための処理槽67が設置されている。この排出槽67に回収された加工カスを排出するために、エアブロー又はベルトコンベア等から成る排出手段68が設けられている。排出手段68によって排出された後、加工カスは機外へ速やかに排出される構成を有することが望ましい。
<ヤッコ型段ボールシートの製造方法>
さらに、本発明に係る製函用段ボールシートの加工装置により、段ボールシートDSを用いて、多重罫線を有するヤッコ型シートYSの製造方法について説明する。使用する段ボールシートDSは段ボール紙製造会社から供給される、正確な長方形のものである(図13)。上記ヤッコ型シートYSはヤッコ型段ボールシートであり、また、ヤッコ型段ボール凾用ボックスブランクとも称される。
段ボールシートDSには、移送方向と直交する既存罫線Hが二箇所に2本ずつ予め形成されており(図18)、各2本の罫線の間隔はヤッコ型シートYSを組み立てたときに、ヤッコ型段ボール箱の底面から立ち上がる部分となる。本発明の加工装置によって形成される多重罫線Vは、上記の既存罫線Hと直交するものであり、従って、直交する多重罫線Vの間隔は4本罫線の場合には既存罫線の間隔と同一であり、6本罫線以上の場合にはシートの厚さを考慮した分だけ少しずつ狭くなる。
その状態で段ボールシートDSは1枚ずつ給紙部10から工程に給紙される。また、段ボールシートDSは、前述したとおり給紙部10において正確に位置決めされている。このような段ボールシートDSに対して、本発明の方法では印刷部20において必要な印刷が施された後、クリーザ部30において4個、スロッタ部40においては3個、ヤッコユニット部50においては3個、合わせて10個の回転輪を使用して4本ないし10本の罫線を形成するものである。
図14に、本発明に係る加工方法の例1として、4本罫線を有するヤッコ型シートYS4の製造工程を示す。図示の実施形態では、4本罫線の内の外側2本の罫線がクリーザ部30の3番と4番の本クリーザ輪32t−3、32t−4によって形成される。従って、1番、2番、5番は関与しない。内側2本の罫線はスロッタ部40の3番と4番の搬送輪44t−3、44t−4とヤッコユニット部50の搬送輪54t−1、54t−2によって形成される(なお、各断裁輪41t−2、41t−3、41t−4、42t−2、41t−3、41t−4からは上断裁刃が外される。)。スロッタ部40の1番、2番、5番は関与しない。
図18に4本罫線の形成手順が図示されている。4本の既存罫線Hにより、ヤッコ型段ボール凾の底面と上フラップと下フラップとが区画されており、それらに直交する外側の1番と4番の罫線V1、V4が形成され、次いで、内側の2番と3番の直交罫線V2、V3が形成される。直交罫線V2、V3により図中左右の立ち上がり片が形成され、また、直交罫線V2、V4により図中左右の内向き片が形成される。
上記において、段ボールシートDSはクリーザ部30の3番と4番の本クリーザ輪32t−3、32t−4によって左右両側に最も近い箇所が面で銜えられる。これによって、通紙ずれや曲がりが抑制され、段ボールシートDSは安定して移送されることとなる。罫線入力の後、段ボールシートDSは最後にヤッコユニット部50に至り、四隅の余剰部分Wが断裁輪51、52によって切除され、ここで大きい加工カスWが出来る。
大きな余剰部分Wの切除が最終段階で行なえるため、断裁時に発生する加工カスを回収部60にてまとめて排出処理することができ、加工ラインを常に清浄に保つことが可能になる。このようにしてヤッコ型シートYSが製造され、製造されたヤッコ型シートYSを罫線部分にて全て谷折りすることにより、底面から立ち上がる逆L字型の立ち上がり片を具えたヤッコ型段ボール箱YB−4が完成する。ヤッコ型段ボール箱YB−4は逆L字型の立ち上がり片を有するので、内向き片の分だけ構造強度が向上する。
図15は、本発明の方法に関する例2として、6本罫線を有するヤッコ型シートYS6の製造工程を示している。図示の実施形態の場合、6本罫線の内の最外側2本の罫線がクリーザ部30の2番と5番の本クリーザ輪32t−2、32t−5によって形成され、最内側2本の罫線が3番と4番の本クリーザ輪32t−3、32t−4とヤッコユニット部50の断裁輪52t−1、52t−2によって形成される。
内外の中間の2本の罫線はスロッタ部40の3番と4番の搬送輪44t−3、44t−4とヤッコユニット部50の搬送輪54t−1、54t−2によって形成される。これは4本罫線の場合の内側罫線の形成と同じである。なお、各断裁輪41t−2、41t−3、41t−4、42t−2、41t−3、41t−4からは上断裁刃が外される。
図19に、6本罫線の形成手順が図示されている。4本の既存罫線Hにより、ヤッコ型段ボール凾の底面と上フラップと下フラップとが区画されており、それらに直交する最外側の1番、6番の罫線V1、V6がまず形成され、次いで、最内側の3番、4番の直交罫線V3、V4が形成され、さらに中間の2番、5番の直交罫線V2、V5が形成される。印刷及び発生した加工カスWの回収と処理等は4本罫線の場合と同様に行なわれる。
直交罫線V3、V4により図中左右の立ち上がり片が形成され、また、直交罫線V2、V5により図中左右の内向き片が形成され、直交罫線V1、V6により下向き片が形成される。これにより、底面から立ち上がる逆U字型又は逆コの字型の構造部分を具えたヤッコ型段ボール箱YB−6が完成する。ヤッコ型段ボール凾YB−6は逆U字型又は逆コの字型の立ち上がり片を有し、薄いヤッコ型の凾であるが側面が全て閉じるので、従来のヤッコケースに見られた四隅に隙間のできる欠点が解消されている。
図16は、本発明の方法に関する例3として、8本罫線を有するヤッコ型シートYS8の製造工程を示している。図示の実施形態では、8本罫線の内の最外側2本の罫線がクリーザ部30の2番と5番の本クリーザ輪32t−2、32t−5によって形成され、最内側2本の罫線がヤッコユニット部50の搬送輪54t−1、54t−2によって形成される。なお、各断裁輪41t−2、41t−3、41t−4、42t−2、41t−3、41t−4からは上断裁刃が外される。
そして、中間外側の2本の罫線は3番と4番のスロット輪44t−3、44t−4によって形成され、中間内側の2本の罫線は3番と4番の本クリーザ輪32t−3、32t−4によって形成される。印刷及び加工カスの発生と回収処理等は4本罫線の場合と同様に行なわれる。
図20に、8本罫線の形成手順が図示されている。4本の既存罫線Hにより、ヤッコ型段ボール凾の底面と上フラップと下フラップとが区画されており、それらに直交する最外側の1番、8番の罫線V1、V8と3番、6番の罫線V3、V6が初めに形成される。次いで、それらの中間の2番、7番の罫線V2、V7が形成され、最内側の4番、5番の直交罫線V4、V5が形成される。印刷及び発生した加工カスWの回収と処理等は、4本、6本罫線の場合と同様に行なわれる。
4番、5番の直交罫線V4、V5により図中左右の立ち上がり片が形成され、2番、6番の直交罫線V2、V6により図中左右の上内向き片が形成され、3番、7番の直交罫線V3、V7により下向き片が形成され、1番、8番の直交罫線V1、V8により下内向き罫線が形成される。これにより、底面から立ち上がる断面形状が四角形の構造部分を具えたヤッコ型段ボール箱YB−8が完成する。
ヤッコ型段ボール凾YB−8は断面形状が四角形の構造部分を具えているので、薄いヤッコ型の凾であるが側面は全て閉じているので、従来のヤッコケースに見られた四隅に隙間のできる欠点が解消されるとともに、6本罫線の場合には逆コの字型で変形の可能性があった点が解消される。
図17は、本発明の方法に関する例4として、10本罫線を有するヤッコ型シートYS10の製造工程を示している。図示の実施形態では、最外側の内側2本の直交直交罫線がクリーザ部30の2番と5番の本クリーザ輪32t−2、32t−5によって形成され、最内側の外側2本の直交罫線がクリーザ部30の3番と4番の本クリーザ輪32t−3、32t−4によって形成される。
次に、最外側の2本の直交罫線がスロッタ部40の2番、ヤッコユニット部50の3番の搬送輪44t−2、54t−3によって形成される。また、中央の2本の直交罫線は同じスロッタ部40の3番、4番の搬送輪44t−3、44t−4によって形成される。そして最後に、最内側の2本の直交罫線がヤッコユニット部50の1番、2番の搬送輪54t−1、54t−2によって形成される。これにより、10本の直交罫線全てがクリーザ部30の4輪、スロット部40の4輪、ヤッコユニット部50の2輪によって形成されることになる。
図21に、10本罫線の形成手順が図示されている。4本の既存罫線Hに直交する最外側の内側2本の2番、9番の直交罫線V2、V9と4番、7番の直交罫線V4、V7が初めに形成される。次いで、それらの中間の3番、8番の直交罫線V3、V8、そして左最外側の1番V1が形成される。さらに、最内側の5番、6番、10番の直交罫線V5、V6、V10が形成される。印刷及び発生した加工カスWの回収と処理等は、4本〜8本罫線の場合と同様に行なわれる。
ヤッコ型シートYS10ヤッコ型シートYS10を全て谷折りして、ヤッコ型段ボール凾YB−10が得られる。ヤッコ型段ボール凾YB−10は、断面形状が四角形の構造部分であると同時に、最後の内向き片が内部に巻き込まれているので、折り曲げるだけで四角形の断面形状が保持される。薄いヤッコ型の凾であるが側面は全て閉じ、従来のヤッコケースに見られた四隅に隙間のできる欠点がほぼ完全に解消されている。
以上のように、ヤッコ型シートYS4、YS6、YS8、YS10として例示したヤッコ型段ボール凾用ボックスブランクを提供することができる。本発明によって製造されたヤッコ型段ボール凾用ボックスブランクを組み立てることで、角筒状部分を対向する二辺に備えているヤッコ型段ボール凾を形成することができ、得られたヤッコ型段ボール函は従来のヤッコ型段ボール函の強度不足という欠点を一掃した新規なものであった。
なお、四隅の隙間について4本罫線の段ボール凾YB−4では隙間の問題がないとはいえない。しかし、6本罫線の段ボール凾YB−6、8本罫線の段ボール凾YB−8では逆U字型又は逆コの字型の構造により片側で二重に塞がれ、6本罫線の段ボール凾YB−10では片側三重に塞がれるので、閉鎖性でも問題はなくなる。特に、6本罫線以上の段ボール凾YB−6…の場合には、断面四角形の構造部分の内部が空間となるので、例えば、付属品等の物品を収納する空所に利用できるという利点がある。
10 給紙部
11、12 フィードロール
13 リードエッジ
14 前角ガイド
15 前端ガイド
16 給紙揃え部材
17 後端揃え部材
20 印刷部
21、22、23 印版ロール
24、25、26、43、44、53、54 搬送輪
30 クリーザ部
31 プリクリーザ輪
32 本クリーザ輪
33 リクリーザ輪
40 スロッタ部
41、42 スロッタ輪
45、55、56 ヨーク台
46 係合子
50 ヤッコユニット部
51、52 断裁輪
57、58 ホルダー
60 回収部
61 ブロワ
62、63 ノズル
65 回収槽
66 搬送手段
67 排出層
68 排出手段
70 スタッカ部
81 機体フレーム
82 リニアレール
84 レールガイド
85 モーター
86 ギヤボックス
87 回転ナット
89 駆動ギヤ

Claims (7)

  1. 段ボールシートを供給する給紙部と、段ボールシートに罫線を形成するクリーザ部と、段ボールシートに切り込み溝を形成するスロッタ部と、最終加工のためのヤッコユニット部とを有する加工ラインを備えており、
    クリーザ部は移送される段ボールシートに対して上下対を成し、かつ、移送方向中心線に対して対称な位置に配置された左右複数個のクリーザ輪を有し、
    上記複数個のクリーザ輪はその内の少なくとも一個が移送方向中心線に対して左右方向へ延びる軸に軸方向へ移動可能に設けられている
    製函用段ボールシートの加工装置。
  2. 給紙部とクリーザ部及びスロッタ部は、加工のために段ボールシートが移送される加工ラインに上記の順番に配置されており、
    段ボールシートを打ち抜くヤッコユニット部を上記スロッタ部の後段に配置して構成された製函用段ボールシートの加工装置。
  3. クリーザ部は、段ボールシートの移送方向と直交方向に少なくとも4個のクリーザ輪を有し、スロッタ部は上記と同方向に少なくとも4個のスロッタ輪を有し、ヤッコユニット部は上記と同方向に少なくとも2個の断裁輪を有して構成されている
    た請求項1記載の製函用段ボールシートの加工装置。
  4. 加工ラインは加工により生じた加工カスをエア噴射により除去するブロワを具備し、加工カスを受け取り排出する回収部を加工ラインの下部に具備している
    請求項1記載の製函用段ボールシートの加工装置。
  5. 四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、
    上記罫線を含む少なくとも3本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成ることを特徴とする
    ヤッコ型段ボール凾用ボックスブランク。
  6. 四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、
    上記罫線を含んで4本又は5本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成ることを特徴とする
    ヤッコ型段ボール凾用ボックスブランク。
  7. 四角形の平面形状を有する面板部と、上記面板部の四辺から直交方向へ延び出すように設けた延出部と、上記面板部の四辺に設けた罫線と、
    上記罫線を含んで4本又は5本の平行な罫線から成る多重罫線を、四辺の内の対向する二辺に備えて構成された段ボールシートから成り、
    上記段ボールシートを多重罫線にてそれぞれ谷折りすることによって形成された角筒状部分を上記対向する二辺に備えていることを特徴とする
    ヤッコ型段ボール凾。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109397749A (zh) * 2019-01-05 2019-03-01 崔雪柯 一种数控纸箱打钉机
WO2022181533A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 三菱重工機械システム株式会社 切断屑除去装置及びスロッタ装置並びに製函機
CN116214998A (zh) * 2023-03-27 2023-06-06 佛山市南嘉包装科技股份有限公司 压痕折板设备

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