JP2018107041A - 照明装置 - Google Patents

照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018107041A
JP2018107041A JP2016254481A JP2016254481A JP2018107041A JP 2018107041 A JP2018107041 A JP 2018107041A JP 2016254481 A JP2016254481 A JP 2016254481A JP 2016254481 A JP2016254481 A JP 2016254481A JP 2018107041 A JP2018107041 A JP 2018107041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
resin composition
layer
substrate
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016254481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6883780B2 (ja
Inventor
哲 山内
Satoru Yamauchi
哲 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016254481A priority Critical patent/JP6883780B2/ja
Publication of JP2018107041A publication Critical patent/JP2018107041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6883780B2 publication Critical patent/JP6883780B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】配光を制御する遮光部を有する照明カバーを備えていても、遮光部からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置を提供する。【解決手段】長尺状の基板11に基板11の長手方向に沿ってライン状に配列された複数の発光素子12を有し、白色光を発するLEDモジュール10と、LEDモジュール10を覆う長尺状の照明カバー20とを備え、照明カバー20は、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光を透過する透光部21と、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光の透過を抑制する遮光部22とを有し、遮光部22の少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の第1樹脂組成物によって構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置に関する。
近年、省エネの観点より、LED(Light Emitting Diode)を用いたLED照明装置が急速に普及している。従来、この種のLED照明装置として、ライン状の光を照射する長尺状の照明装置が知られている(例えば特許文献1)。
例えば、長尺状のLED照明装置は、基板にライン状に実装された複数のLED素子を有するLEDモジュールと、LEDモジュールを覆う長尺状の照明カバーとを備える。
特開2012−84367号公報
従来、照明カバーに遮光部を設けることで照明光の配光を制御する照明装置が提案されている。このような照明装置では、照明カバーの遮光部によってLEDモジュールから出射する光を遮光することで、照明装置から照射する光の出射範囲や出射方向を特定の範囲や方向に制御している。
しかしながら、従来の照明装置では、照明カバーの遮光部からLEDモジュールの光が漏れるという課題がある。つまり、照明装置の内部のLEDモジュールの光が透けて見えるという課題がある。この課題に対して、黒やグレー色の塗装を施して照明カバーの遮光部を黒色やグレー色にすることも考えられるが、照明カバーは、住宅内の居住空間において壁や天井等の白色等のクロスと同化した外観の意匠性が重要視されるため、照明カバーの遮光部は白色材料等の黒色以外の材料で構成されることが望まれる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、配光を制御する遮光部を有する照明カバーを備えていても、遮光部からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、長尺状の基板に当該基板の長手方向に沿ってライン状に配列された複数の発光素子を有し、白色光を発する発光モジュールと、前記発光モジュールを覆う長尺状の照明カバーとを備え、前記照明カバーは、前記基板の長手方向に沿って延在し且つ前記発光モジュールが発する白色光を透過する透光部と、前記基板の長手方向に沿って延在し且つ前記発光モジュールが発する白色光の透過を抑制する遮光部とを有し、前記遮光部の少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の第1樹脂組成物によって構成されている。
配光を制御する遮光部を有する照明カバーを備えていても、遮光部からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置を実現できる。
実施の形態1に係る照明装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態1に係る照明装置の断面図である。 実施の形態1に係る照明装置における発光素子の発光スペクトルを示す図である。 実施の形態1に係る照明装置の照明カバーの遮光部を構成する樹脂組成物の光透過率分布を示す図である。 実施の形態1の変形例1に係る照明装置の断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る照明装置の断面図である。 実施の形態1の変形例3に係る照明装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態1の変形例3に係る照明装置の断面図である。 実施の形態2に係る照明装置の断面図である。 実施の形態2に係る照明装置における照明カバーの部分拡大図である。 実施の形態2に係る照明装置の照明カバーの遮光部における第1層を構成する第1樹脂組成物及び第2層を構成する第2樹脂組成物の各々の光透過率分布を示す図である。 図3に示される発光スペクトルの白色光が、実施の形態2に係る照明装置の照明カバーの遮光部における第1層を構成する第1樹脂組成物及び第2層を構成する第2樹脂組成物を透過したときの分光分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、本実施の形態では、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る照明装置1について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る照明装置1の外観を示す斜視図である。図2は、同照明装置1の断面図である。
図1に示される照明装置1は、例えば住宅の居住空間で使用される建築化照明である。照明装置1は、例えばリビング又は寝室等に設置されてコーブ照明又はコーニス照明等の間接照明として用いられる。なお、照明装置1は、キッチン等に設置されてキッチン照明等として用いられたり、間接照明ではなく、天井等に設置されるベースライト等の主照明として用いられたりしてもよい。
図1に示すように、照明装置1は、全体として薄型で長尺状の照明器具(スリムライン照明)であり、ライン状の照明光を発する。本実施の形態における照明装置1の全体形状は、扁平な略直方体であるが、これに限らない。
図1及び図2に示すように、照明装置1は、LEDモジュール10と、発光モジュールを覆う長尺状の照明カバー20と、エンドカバー30とを備える。
以下、実施の形態1における照明装置1の各構成部材について、図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。
[LEDモジュール]
LEDモジュール10は、発光モジュールの一例であり、白色光を発する。図1及び図2に示すように、LEDモジュール10は、照明カバー20に収納される。LEDモジュール10の光は、照明カバー20の透光部21を透過して外部に放射される。
本実施の形態において、LEDモジュール10は長尺状である。図2に示すように、LEDモジュール10は、基板11と、基板11に配置された発光素子12とを有する。
基板11は、照明カバー20に覆われている。具体的には、基板11は、照明カバー20の透光部21及び遮光部22の両方に覆われている。
基板11は、長尺状の板部材である。本実施の形態において、基板11は、長尺状の矩形基板である。基板11は、発光素子12を実装するための実装基板である。基板11としては、樹脂をベースとする樹脂基板、セラミックからなるセラミック基板、金属をベースとするメタルベース基板等を用いることができる。
樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM−3、FR−4等)、又は、紙フェノールや紙エポキシからなる基板(FR−1等)等を用いることができる。セラミック基板としては、アルミナからなるアルミナ基板又は窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等を用いることができる。メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が被膜された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板等を用いることができる。
基板11の一方の面には、金属配線が所定形状のパターンで形成されている。複数の発光素子12は、基板11に形成された金属配線によって互いに電気的に接続されている。
複数の発光素子12は、照明装置1(LEDモジュール10)の光源となる発光部である。本実施の形態において、複数の発光素子12は、直線状又は湾曲状等のライン状(線状)に配列されている。ライン状に配列された複数の発光素子12は、ライン状の光を発するライン光源として機能する。
複数の発光素子12は、基板11の長手方向に沿って基板11に配列されている。本実施の形態において、基板11上の全ての発光素子12は、直線状に一列で基板11に実装されている。ライン状の複数の発光素子12によって構成された発光素子12の素子列は、一列のみに限らず、複数列であってもよい。また、複数の発光素子12は、等間隔で配置されているが、これに限るものではない。
各発光素子12は、LEDチップがパッケージ化されたSMD型LED素子であり、凹部を有する樹脂製又はセラミック製の白色の容器と、容器の凹部の底面に一次実装された1つ以上のLEDチップと、容器の凹部内に封入された封止部材とを有する。封止部材は、例えばシリコーン樹脂等の透光性樹脂材料で構成されている。封止部材は、蛍光体等の波長変換材が含有された蛍光体含有樹脂であってもよい。
LEDチップは、所定の直流電力により発光する半導体発光素子の一例であって、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップは、例えば、通電されれば青色光を発する青色LEDチップである。この場合、白色光を得るために、封止部材には、青色LEDチップからの青色光を励起光として蛍光発光するYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等の黄色蛍光体が含有される。この場合、発光素子12では、黄色蛍光体は青色LEDチップが発した青色光の一部を吸収して励起されて黄色光を放出し、この黄色光と黄色蛍光体に吸収されなかった青色光とが混ざって白色光となる。
このように、本実施の形態における発光素子12は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって構成されたB−Yタイプの白色LED光源である。この場合、例えば、発光素子12が発する光の発光スペクトル(分光分布)は、440nm〜465nmの波長域に第1発光ピーク強度(P1)を有するとともに、580nm〜640nmの波長域に第2発光ピーク強度(P2)を有する。一例として、発光素子12は、図3に示す発光スペクトルの白色光を出射する。
なお、発光素子12は、B−Yタイプに限るものではない。例えば、封止部材は、黄色蛍光体に代えて、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有していてもよい。
このように構成されるLEDモジュール10は、複数の電子部品によって構成された電源回路から供給される電力によって発光する。電源回路は、例えば、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、この直流電力が発光素子12に供給されることで発光素子12が発光する。電源回路は、電源ユニットとして、照明装置1に内蔵されていてもよいし、照明装置1の外部に配置(別置)されていてもよい。なお、電源回路を構成する複数の電子部品は、基板11に実装されていてもよい。
[照明カバー]
照明カバー20は、照明装置1の外郭をなす長尺状の外郭筐体であり、LEDモジュール10を収納している。本実施の形態において、照明カバー20の断面形状は、矩形状である。
照明カバー20は、複数の部材によって構成されている。具体的には、照明カバー20は、LEDモジュール10が発する白色光を透過する透光部21と、LEDモジュール10が発する白色光の透過を抑制する遮光部22とによって構成されている。照明カバー20は、遮光部22によって照明光の配光を制御する配光制御部材である。
透光部21は、基板11の長手方向に沿って延在している。また、遮光部22も、基板11の長手方向に沿って延在している。したがって、透光部21と遮光部22との境界は、基板11の長手方向に沿って延在している。
透光部21は、透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性材料によって構成されている。本実施の形態において、透光部21は、透光性樹脂材料によって構成されている。透光部21を構成する樹脂組成物は、可視光領域の400nm〜700nmの全波長領域における光透過率が80%以上の透明樹脂であるとよく、より好ましくは光透過率が95%以上の透明樹脂であるとよい。透光部21を構成する透光性樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂又はアクリル樹脂等が用いられる。
透光部21は、さらに、光拡散性(光散乱性)を有するとよい。透光部21に光拡散性を持たせることで、指向性の強いLED光源である発光素子12からの光を散乱させることができるので、複数の発光素子12の発光の明暗差によるつぶつぶ感(輝度むら)を抑制できる。
透光部21に光拡散性を持たせる場合、バインダー樹脂となる透光性樹脂材料に光拡散材を分散させて透光部21を作製したり、透明部材からなる透光部21の表面(内面又は外面)に光拡散材等を含む乳白色の光拡散膜を形成したりすることで、透光部21に光拡散性を持たせることができる。光拡散材としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化バリウム、雲母、酸化マグネシウム、タルク、水酸化アルミニウム又は酸化アルミニウム等の白色無機材料、あるいは、顔料、アクリル又はスチレン等の有機材料を用いることができる。なお、光拡散材を用いるのではなく、シボ加工等を施すことで透明部材からなる透光部21の表面に微小凹凸を形成したり、透明部材からなる透光部21の表面にドットパターンを印刷したりすることで、透光部21に光拡散性を持たせてもよい。
本実施の形態において、透光部21は、ポリカーボネート樹脂に光拡散材として酸化チタンが分散された光拡散性を有する拡散カバーである。
なお、透光部21は、発光素子12の光の配光を制御するように構成されていてもよい。例えば、透光部21は、集光又は発散のレンズ機能を有していてもよい。
透光部21は、板状の前面部21aと板状の側面部21bとを有する。前面部21a及び側面部21bは、基板11の長手方向に延在するように形成されている。また、前面部21a及び側面部21bは、一体的に構成されている。例えば、前面部21a及び側面部21bは、樹脂成形により一体的に形成される。
前面部21a及び側面部21bの各々の外面は、照明装置1の外観をなす化粧面であり、外気に曝されている。本実施の形態において、前面部21aの外面は、遮光部22の前面部22aの外面と略同一平面をなしている。つまり、透光部21の前面部21aの外面と遮光部22の前面部21aの外面とは面一である。
側面部21bは、前面部21aから立設するように形成されている。したがって、透光部21は、前面部21aと側面部21bとによって断面形状がL字状となるように形成されている。したがって、LEDモジュール10(発光素子12)の光は、断面形状がL字状の透光部21を透過して外部に出射する。
上述のように、遮光部22は、LEDモジュール10が発する白色光が透過することを抑制する機能を有する。具体的には、遮光部22は、LEDモジュール10が発する光を反射及び吸収することで遮光する。
本実施の形態において、遮光部22の少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の樹脂組成物によって構成されている。具体的には、遮光部22の全体が、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の樹脂組成物によって構成されている。また、遮光部22を構成する樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、0.5%以下であるとよく、さらに0.1%以下であるとよい。
遮光部22を構成する樹脂組成物は、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されており、さらに黒色粒子を含有している。白色拡散材は、LEDモジュール10が発する白色光を主に反射する。一方、黒色粒子は、LEDモジュール10が発する白色光を主に吸収する。なお、白色拡散材は、LEDモジュール10が発する白色光の一部を吸収しうるし、また、黒色粒子は、LEDモジュール10が発する白色光の一部を反射するしうる。
遮光部22を構成する透光性樹脂材料は、透光部21を構成する透光性樹脂材料と同様に、可視光領域の400nm〜700nmの全波長領域における光透過率が80%以上の透明樹脂であるとよく、より好ましくは光透過率が95%以上の透明樹脂であるとよい。透明樹脂としては、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂のいずれを用いてもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレル樹脂、アクリル系樹脂、アルキド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、又は、ポリイミド樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。透明性の観点では、アクリル系樹脂を用いるとよい。
また、遮光部22を構成する透光性樹脂材料に含有する白色拡散材としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化バリウム、雲母、酸化マグネシウム、タルク、水酸化アルミニウム又は酸化アルミニウム等の白色無機材料を用いることができる。
また、遮光部22の樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料に含有する黒色粒子としては、カーボンブラックが挙げられる。遮光部22の樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料には、例えば黒色粒子として5ppm以上のカーボンブラックを含有するとよい。
本実施の形態における遮光部22を構成する樹脂組成物については、透光性樹脂材料(バインダー樹脂)としてポリカーボネート樹脂を用い、透光性樹脂材料に分散させる光拡散材及び黒色粒子としてそれぞれ酸化チタン及び1ppmのカーボンブラックを用いた。
このように構成された遮光部22の樹脂組成物の厚さ1mmにおける光透過率は、一例として、図4に示される光透過率分布となる。
なお、遮光部22には、酸化チタン及びカーボンブラック以外に、酸化防止剤、光安定剤及び難燃剤等の添加剤が添加されていてもよい。酸化防止剤としては、公知の酸化防止剤が用いられる。例えば、酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられるが、特にフェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止剤が好適に用いられ、アミン系酸化防止剤の中では特にヒンダードアミンが好適に用いられる。また、光安定剤としては、公知の光安定剤が用いられる。例えば、光安定剤としては、HALS(Hindered Amine Light Stabilizers)がラジカル捕捉剤として好適に用いられる。このような添加剤は、透光部21にも添加されていてもよい。
また、遮光部22は、LEDモジュール10を覆うカバーとして機能するとともに、LEDモジュール10を支持する基台として機能する。具体的には、遮光部22は、発光素子12を覆っている。具体的には、複数の発光素子12が遮光部22に向けて光を発するように配置されている。
遮光部22は、板状の前面部22aと、板状の側面部22bと、LEDモジュール10の基板11を支持する板状の底部22cとを有する。前面部22a、側面部22b及び底部22cは、基板11の長手方向に延在するように形成されている。また、前面部22a、側面部22b及び底部22cは、一体的に構成されている。例えば、前面部22a、側面部22b及び底部22cは、樹脂成形により一体的に形成される。前面部22a及び側面部22bの各々の外面は、照明装置1の外観をなす化粧面であり、外気に曝されている。
前面部22aは、複数の発光素子12と対向している。具体的には、前面部22aは、複数の発光素子12の光出射方向(光軸)に位置している。また、前面部22aは、底部22cと対面する位置に形成されている。
側面部22bは、前面部22aから立設するように形成されている。また、側面部22bは、底部22cにも立設するように形成されている。つまり、側面部22bは、前面部22aと底部22cとの間において前面部22a及び底部22cの各々に立設するように形成されている。
底部22cは、基板11が載置される基板載置部である。上述のように、底部22cは、前面部22aと対向している。具体的には、底部22cは、前面部22aと略平行に配置されている。本実施の形態において、底部22cは、前面部22aだけではなく、透光部21の前面部21aにも対向している。つまり、底部22cは、遮光部22の前面部22aに対向する位置から透光部21の前面部21aに対向する位置まで延在するように形成されている。本実施の形態において、底部22cの幅の長さは、およそ遮光部22の前面部22aの幅の長さと透光部21の前面部21aの幅の長さとを足し合わせた長さとなっている。
また、照明カバー20には、基板11の幅方向(X軸方向)の一方の端部が挿入される第1溝部20aと、基板11の幅方向の他方の端部が挿入される第2溝部20bとを有する。本実施の形態では、第1溝部20a及び第2溝部20bは、遮光部22に形成されている。第1溝部20a及び第2溝部20bは、基板11をスライド移動させるときのガイドレールとして機能し、照明カバー20の長手方向に延在している。これにより、発光素子12が実装されてモジュール化された基板11の両端部を第1溝部20a及び第2溝部20bに挿入し、基板11を照明カバー20の長手方向に沿ってスライド移動させて奥に押し込むことで、LEDモジュール10を照明カバー20内に収納させることができる。
また、照明カバー20には、仕切り板20cが設けられている。具体的には、仕切り板20cは、遮光部22に形成されており、遮光部22と同じ材料によって構成されているつまり、仕切り板20cは、遮光部22と同様に遮光性を有する。仕切り板20cは、基板11の長手方向に沿って延在している。このように仕切り板20cを設けることで、複数の発光素子12から出射する光を仕切り板20cによって一律に遮光してから照明装置1の外部に出射させることができるので、均一なライン状の照明光を実現することができる。
具体的には、仕切り板20cによって、照明カバー20には、遮光部22の前面部22aと側面部22bと底部22cとで囲まれる第1空間と、透光部21の前面部21aと側面部21bと遮光部22の底部22cとで囲まれる第2空間とが形成されている。これにより、LEDモジュール10(発光素子12)から発する白色光は、照明カバー20の第1空間内で多重反射してから仕切り板20cと底部22cとの間の隙間から第1空間の隣りの第2空間に進行して透光部21から外部に出射する。このとき、本実施の形態では、透光部21が前面部21aと側面部21bとによって構成されているので、照明カバー20からは、図2に示すように配光が制御された照明光が出射する。
本実施の形態において、照明カバー20は多色成形によって形成されている。具体的には、透光部21と遮光部22とは2色成形によって一体に形成されており、照明カバー20は筐体を構成している。したがって、透光部21を構成する透光性樹脂材料と遮光部22を構成する透光性樹脂材料とは同じ材料であるとよい。
一例として、照明カバー20は、次のようにして作製することができる。まず、バインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂を所定量計量し、2軸混練押出機にて260℃〜280℃の温度にて溶融及び混練して酸化チタンを含有することで、透光部21を構成する樹脂組成物としてバインダー化合物(ペレット)を作製する。透光部21を構成する樹脂組成物には、カーボンブラック等の黒色粒子は含まれていない。
同様に、バインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂を所定量計量し、2軸混練押出機にて260℃〜280℃の温度にて溶融及び混練して酸化チタン及びカーボンブラックを含有することで、遮光部22を構成する樹脂組成物としてバインダー化合物(ペレット)を作製する。
そして、これらのバインダー化合物をそれぞれ別々の押出成形機に投入し、シリンダー温度を250℃〜270℃とし、金型温度を120℃として、所定の形状に押出成形し、任意の寸法に切断し、必要に応じて穴加工等の二次加工を行うことで照明カバー20を作製することができる。照明カバー20は、例えば、長さが1200mmで、幅が25mmで、高さが15mmで、厚さが1.5mmである。
[エンドカバー]
エンドカバー30は、照明カバー20の長手方向の端部を覆うエンドキャップである。本実施の形態において、エンドカバー30は、照明カバー20の長手方向の両端部の各々に取り付けられている。
2つのエンドカバー30のうちの少なくとも一方には、電線40が挿通される挿通孔が設けられている。電線40は、LEDモジュール10を発光させるための電力を照明装置1に供給する。具体的には、電源回路が照明装置1に内蔵されている場合、電線40は、交流電力を電源回路に供給する。また、電源回路が照明装置1の外部に設けられている場合、電線40は、直流電力をLEDモジュール10に供給する。
エンドカバー30は、例えば、接着剤、ねじ又は爪構造等によって照明カバー20に固定される。エンドカバー30は、例えばポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料によって構成された樹脂成形品であるが、金属材料によって構成されていてもよい。
[効果等]
本実施の形態における照明装置1は、長尺状の基板11に基板11の長手方向に沿ってライン状に配列された複数の発光素子12を有し、白色光を発するLEDモジュール10と、LEDモジュール10を覆う長尺状の照明カバー20とを備えている。そして、照明カバー20は、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光を透過する透光部21と、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光の透過を抑制する遮光部22とを有しており、遮光部22の少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の樹脂組成物によって構成されている。
これにより、配光を制御するために照明カバー20に遮光部22を設けたとしても、発光素子12の発光時に照明カバー20の遮光部22から発光素子12の光が漏れることを抑制することができる。
また、本実施の形態のように、遮光部22を構成する樹脂組成物として、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料を用いることで、住宅内の居住空間において壁や天井等の白色等のクロスと同化した外観の意匠性を有する照明カバー20を実現することができる。
このように、本実施の形態における照明装置1によれば、配光を制御する遮光部22を有する照明カバー20を備えていたとしても、遮光部22からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置1を実現できる。
また、本実施の形態における照明装置1において、遮光部22を構成する樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、0.1%以下であるとよい。
これにより、照明カバー20の遮光部22から発光素子12の光が漏れることを一層抑制することができる。
また、本実施の形態における照明装置1において、複数の発光素子12は、遮光部22に向けて光を発するように配置されている。
このように、複数の発光素子12から出射する光が遮光部22に直接照射されるような構造であっても、照明カバー20の遮光部22から発光素子12の光が漏れることを効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態における照明装置1は、図2に示すように、照明カバー20の幅方向の左右のうちの一方が遮光部22で構成された片側化粧配光構造であったが、これに限らない。
例えば、図5に示される照明装置1Aのように、照明カバー20Aの幅方向の左右の両方の側面部が遮光部22で構成された両側化粧配光構造であってもよい。本変形例における照明装置1Aでは、図5に示すように、両側面部が遮光部22で構成され、前面部の一部のみから照明光が出射するように配光制御する照明カバー20Aが用いられている。図5における照明カバー20Aは、上記実施の形態1における照明カバー20において透光部21の側面部21bも遮光部22で構成されており、透光部21の前面部21aのみから照明光が出射する構造である。
あるいは、図6に示される照明装置1Bのように、照明カバー20Bの幅方向の左右の一方のみ以外が遮光部22で構成されたグレアレス構造であってもよい。本変形例における照明装置1Bでは、図6に示すように、前面部と左右の側面部のうちの一方とが遮光部22で構成され、左右の側面部のうちの一方のみから照明光が照射するように配光制御する照明カバー20Bが用いられている。図6における照明カバー20Bは、上記実施の形態1における照明カバー20において透光部21の前面部21aも遮光部22で構成され、透光部21の側面部21bのみから照明光が出射する構造である。
また、上記実施の形態1における照明装置1では、照明カバー20の断面形状は矩形状であったが、図7及び図8に示される照明装置1Cのように、照明カバー20Cの断面形状は台形であってもよい。
なお、照明カバー20の断面形状は、図2、図5、図6及び図8に示される断面形状に限るものではなく、略半円形等であってもよいし、任意の形状を採用することができる。
このように、本実施の形態における照明カバー20〜20Cは、任意の配光を得るために、前面部及び側面部に透光部と遮光部とが任意に設けられた構造となっている。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る照明装置1Xについて、図9及び図10を用いて説明する。図9は、実施の形態2に係る照明装置1Xの断面図である。図10は、同照明装置1Xにおける照明カバー20Xの部分拡大図であり、図9の破線で囲まれる領域Xの拡大図を示している。
本実施の形態における照明装置1Xは、実施の形態1における照明装置1と同様に、LEDモジュール10と、照明カバー20Xと、エンドカバー30とを備える。本実施の形態における照明装置1Xは、上記実施の形態1における照明装置1とは、照明カバー20Xの断面構造が異なる。なお、本実施の形態における照明装置1Xの外観形状は、図1に示される上記実施の形態1における照明装置1の外観形状と同じである。
本実施の形態において、照明カバー20Xは、実施の形態1における照明カバー20と同様に、LEDモジュール10を覆う長尺状の配光制御部材であり、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光を透過する透光部21と、基板11の長手方向に沿って延在し且つLEDモジュール10が発する白色光の透過を抑制する遮光部22Xとを有する。
そして、上記実施の形態1における照明カバー20では、遮光部22は一層構造であったが、本実施の形態における照明カバー20Xでは、遮光部22Xは、二層構造である。具体的には、遮光部22Xは、第1層22X1と、第1層22X1に積層された第2層22X2とを有する。さらに、遮光部22Xは、第1層22X1及び第2層22X2のうち第1層22X1がLEDモジュール10側に位置するように設けられている。つまり、第1層22X1が照明カバー20Xの内側(光源側)に位置し、第2層22X2が照明カバー20Xの外側(非光源側)に位置している。
第1層22X1は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の第1樹脂組成物によって構成されている。第1層22X1を構成する第1樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、0.1%以下であるとよい。本実施の形態において、第1層22X1の第1樹脂組成物は、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されており、さらに黒色粒子を含有している。第1層22X1の第1樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料、白色拡散材及び黒色粒子は、実施の形態1における遮光部22の樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料、白色拡散材及び黒色粒子と同様のものを用いることができる。第1樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料には、例えば黒色粒子として5ppm以上のカーボンブラックを含有するとよい。
第2層22X2は、第1層22X1の第1樹脂組成物とは明度及び光透過率が異なる第2樹脂組成物によって構成されている。第2層22X2の第2樹脂組成物は、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されている。第2層22X2の第2樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料及び白色拡散材は、第1層22X1の第1樹脂組成物を構成する透光性樹脂材料及び白色拡散材と同様のものを用いることができる。
ただし、第2層22X2の第2樹脂組成物には、黒色粒子は含まれていない。つまり、第1層22X1の第1樹脂組成物及び第2層22X2の第2樹脂組成物は、いずれも白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されているが、第2樹脂組成物の方には黒色粒子が含まれていない。
したがって、第2層22X2の第2樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率(T1)は、第1層22X1の第1樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率(T2)よりも高い(T1>T2)。また、第2層22X2の第2樹脂組成物の明度(L1)は、第1層22X1の第1樹脂組成物の明度(L2)よりも高い(L1>L2)。なお、第1樹脂組成物及び第2樹脂組成物についての光透過率の大小関係及び明度の大小関係は、第1樹脂組成物及び第2樹脂組成物が同じ厚さである場合の大小関係である。
また、遮光部22Xにおいて、外側に位置する第2層22X2の厚さ(D2)は、内側に位置する第1層22X1の厚さ(D1)よりも厚くなっている(D2>D1)。つまり、第1層22X1及び第2層22X2のうち光透過率及び明度が高い方の第2層22X2の厚さが第1層22X1の厚さよりも厚い。
本実施の形態における第1層22X1を構成する第1樹脂組成物については、透光性樹脂材料(バインダー樹脂)としてポリカーボネート樹脂を用い、透光性樹脂材料に分散させる光拡散材及び黒色粒子としてそれぞれ酸化チタン及び1ppmのカーボンブラックを用いた。また、第2層22X2を構成する第2樹脂組成物については、透光性樹脂材料(バインダー樹脂)として第1樹脂組成物と同じポリカーボネート樹脂を用い、透光性樹脂材料に分散させる光拡散材として第1樹脂組成物と同じ酸化チタンを用いた。
このように構成された第1層22X1の第1樹脂組成物及び第2層22X2の第2樹脂組成物の各々についての厚さ1mmにおける光透過率は、一例として、図11に示される光透過率分布となる。
また、図3に示される発光スペクトルの白色光を出射する白色LED光源を用いて、図11に示される光透過率分布を有する第1樹脂組成物及び第2樹脂組成物の各々を照射したときに、第1樹脂組成物及び第2樹脂組成物の各々を透過した後の分光分布(スペクトル)は、図12に示す結果となった。図12に示すように、第1樹脂組成物については、可視光領域の400nm〜700nmの全波長領域の光成分を吸収することが分かる。
以上、本実施の形態における照明装置1Xは、上記実施の形態1における照明装置1と同様に、LEDモジュール10と照明カバー20Xとを備えている。また、照明カバー20Xは、LEDモジュール10が発する白色光を透過する透光部21と、LEDモジュール10が発する白色光の透過を抑制する遮光部22Xとを有する。そして、遮光部22Xの少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の樹脂組成物によって構成されている。
これにより、配光を制御する遮光部22Xを有する照明カバー20Xを備えていたとしても、遮光部22Xからの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置1Xを実現できる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいても、上記実施の形態1と同様に、遮光部22Xを構成する樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、0.1%以下であるとよい。
これにより、照明カバー20Xの遮光部22Xから発光素子12の光が漏れることを一層抑制することができる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいて、遮光部22Xは、第1層22X1と、第1層22X1に積層された第2層22X2とを有し、遮光部22Xは、第1層22X1及び第2層22X2のうち第1層22X1がLEDモジュール10側に位置するように設けられている。そして、第1層22X1は、第1樹脂組成物によって構成され、第2層22X2は、第1樹脂組成物とは明度及び光透過率が異なる第2樹脂組成物によって構成されている。
これにより、遮光部22Xからの光漏れを抑制する効果を維持しつつ、外観の意匠性に優れた照明装置1Xを容易に実現することができる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいて、第2層22X2を構成する第2樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率よりも高い。さらに、第2層22X2を構成する第2樹脂組成物の明度は、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物の明度よりも高い。
このように、外側に位置する第2層22X2の光透過率及び明度を内側に位置する第1層22X1よりも光透過率及び明度を高くすることによって、内側の第1層22X1の明度がグレー系であっても、外側の第2層22X2によって、第1層22X1の色を目立たなくすることができる。これにより、外観の意匠性に優れた照明装置1Xを容易に実現することができる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいて、第2層22X2の厚さは、第1層22X1の厚さよりも厚い。
これにより、遮光部22Xの厚み方向において光透過率及び明度が高い第2層22X2の割合を高くすることができるので、第1層22X1の色をより一層目立たなくすることができる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいて、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物及び第2層22X2を構成する第2樹脂組成物は、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されている。そして、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物は、さらに黒色粒子を含有する。
このように、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物に黒色粒子を含有させることで、遮光部22Xから発光素子12の光が漏れることを効果的に抑制することができる。しかも、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物及び第2層22X2を構成する第2樹脂組成物に白色拡散材を含有させることで、壁や天井等の白色等のクロスと同化した外観にすることができる。したがって、遮光部22からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置1Xを容易に実現できる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいて、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物及び第2層22X2を構成する第2樹脂組成物は、同じ透光性樹脂材料によって構成されている。
これにより、第1層22X1と第2層22X2との2層構造である遮光部22を二色成形によって容易に形成することができる。
さらに、遮光部22の第2層22X2を構成する第2樹脂組成物と透光部21を構成する樹脂組成物とが同じであるとよい。
これにより、遮光部22Xと透光部21とを二色成形によって容易に形成することができる。
また、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物及び第2層22X2を構成する第2樹脂組成物において、白色拡散材は、酸化チタンであり、透光性樹脂材料は、ポリカーボネート樹脂であるとよい。さらに、第1層22X1を構成する第1樹脂組成物は、黒色粒子として5ppm以上のカーボンブラックを含有するとよい。
これにより、遮光部22からの光漏れを抑制することができ、かつ優れた外観の意匠性を有する照明装置1Xを低コストかつ簡便に実現することができる。
また、本実施の形態における照明装置1Xにおいても、上記実施の形態1と同様に、複数の発光素子12は、遮光部22Xに向けて光を発するように配置されている。
このように、複数の発光素子12から出射する光が遮光部22Xに直接照射されるような構造であっても、照明カバー20Xの遮光部22Xから発光素子12の光が漏れることを効果的に抑制することができる。
(変形例)
以上、本発明に係る照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態1、2に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1、2において、LEDモジュール10は、発光素子12としてSMD型LED素子を用いたSMDタイプであったが、これに限るものではなく、COBタイプであってもよい。この場合、発光素子12としてLEDチップ(ベアチップ)を用いて、基板11に複数のLEDチップを配列し、複数のLEDチップをライン状の封止部材で一括封止すればよい。封止部材としては、蛍光体が含有された透光性樹脂材料を用いることができる。
また、上記実施の形態1、2において、発光素子12は、LEDとしたが、これに限るものではない。例えば、発光素子12としては、半導体レーザ又は有機EL(Electro Luminescence)等のその他の固体発光素子を用いてもよい。
また、その他、上記実施の形態1、2に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1、2における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A、1B、1C、1X 照明装置
10 LEDモジュール(発光モジュール)
11 基板
12 発光素子
20、20A、20B、20C、20X 照明カバー
21 透光部
22、22X 遮光部
22X1 第1層
22X2 第2層

Claims (9)

  1. 長尺状の基板に当該基板の長手方向に沿ってライン状に配列された複数の発光素子を有し、白色光を発する発光モジュールと、
    前記発光モジュールを覆う長尺状の照明カバーとを備え、
    前記照明カバーは、前記基板の長手方向に沿って延在し且つ前記発光モジュールが発する白色光を透過する透光部と、前記基板の長手方向に沿って延在し且つ前記発光モジュールが発する白色光の透過を抑制する遮光部とを有し、
    前記遮光部の少なくとも一部は、400nm〜700nmにおける光透過率が1.0%以下の第1樹脂組成物によって構成されている、
    照明装置。
  2. 前記第1樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、0.1%以下である、
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記遮光部は、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを有し、
    前記遮光部は、前記第1層及び前記第2層のうち前記第1層が前記発光モジュール側に位置するように設けられ、
    前記第1層は、前記第1樹脂組成物によって構成され、
    前記第2層は、前記第1樹脂組成物とは明度及び光透過率が異なる第2樹脂組成物によって構成されている、
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記第2樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率は、前記第1樹脂組成物の400nm〜700nmにおける光透過率よりも高く、
    前記第2樹脂組成物の明度は、前記第1樹脂組成物の明度よりも高く、
    請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記第2層の厚さは、前記第1層の厚さよりも厚い、
    請求項3又は4に記載の照明装置。
  6. 前記第1樹脂組成物及び前記第2樹脂組成物は、白色拡散材を含有する透光性樹脂材料によって構成されている、
    前記第1樹脂組成物は、さらに黒色粒子を含有する、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記第1樹脂組成物及び前記第2樹脂組成物は、同じ透光性樹脂材料によって構成されている、
    請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記白色拡散材は、酸化チタンであり、
    前記透光性樹脂材料は、ポリカーボネート樹脂であり、
    前記第1樹脂組成物は、前記黒色粒子として5ppm以上のカーボンブラックを含有する、
    請求項6又は7に記載の照明装置。
  9. 前記複数の発光素子は、前記遮光部に向けて光を発するように配置されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
JP2016254481A 2016-12-27 2016-12-27 照明装置 Active JP6883780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254481A JP6883780B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254481A JP6883780B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018107041A true JP2018107041A (ja) 2018-07-05
JP6883780B2 JP6883780B2 (ja) 2021-06-09

Family

ID=62785805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016254481A Active JP6883780B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6883780B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020181664A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 パナソニック株式会社 照明器具及び照明器具用埋込箱
CN114023865A (zh) * 2021-11-09 2022-02-08 浙江英特来光电科技有限公司 一种灯丝和灯丝制造方法
JP7429901B2 (ja) 2020-04-15 2024-02-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 キャビネット及び照明装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111713A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Teijin Chem Ltd 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物成形品
JP2007087916A (ja) * 2005-08-24 2007-04-05 Idemitsu Kosan Co Ltd 照明装置用ハウジング構造体、およびその製造方法、該構造体を用いたバックライト装置
JP2008003254A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 光線反射用多層シート、これを用いた反射器、照明装置及び液晶表示装置
WO2016125511A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 シャープ株式会社 照明装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111713A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Teijin Chem Ltd 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物成形品
JP2007087916A (ja) * 2005-08-24 2007-04-05 Idemitsu Kosan Co Ltd 照明装置用ハウジング構造体、およびその製造方法、該構造体を用いたバックライト装置
JP2008003254A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 光線反射用多層シート、これを用いた反射器、照明装置及び液晶表示装置
WO2016125511A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 シャープ株式会社 照明装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020181664A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 パナソニック株式会社 照明器具及び照明器具用埋込箱
JP7373786B2 (ja) 2019-04-24 2023-11-06 パナソニックホールディングス株式会社 照明器具及び照明器具用埋込箱
JP7429901B2 (ja) 2020-04-15 2024-02-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 キャビネット及び照明装置
CN114023865A (zh) * 2021-11-09 2022-02-08 浙江英特来光电科技有限公司 一种灯丝和灯丝制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6883780B2 (ja) 2021-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103423666B (zh) 灯具
US9541695B2 (en) Light source device
JP6238163B2 (ja) 照明装置及び照明器具
EP2450625B1 (en) Lighting device comprising photoluminescent plate
US8419219B2 (en) Light emitting apparatus
JP2011501865A (ja) 蛍光体波長変換を備える発光装置
JP4948621B2 (ja) 照明装置
KR20110129968A (ko) 원격 발광성 재료를 갖는 조명 장치
KR101610453B1 (ko) 조광식 이중 글레이징
JP2011159970A (ja) 発光素子パッケージ
JP6883780B2 (ja) 照明装置
JP2015018612A (ja) 照明装置
JP6876972B2 (ja) 照明装置
JP2016058327A (ja) 照明装置
CN101963299B (zh) 照明装置、照明方法及具有照明装置的外部存储装置
KR101652818B1 (ko) 광원 장치
JP6635251B2 (ja) 照明装置
JP6350808B2 (ja) 照明器具
JP6899538B2 (ja) 発光装置及び照明装置
KR101798569B1 (ko) 조명 장치
CN201680207U (zh) 发光二极管光源模块
JP6098935B2 (ja) 照明装置
KR20130012612A (ko) 조명 모듈
KR20120055194A (ko) 조명 장치
KR101720305B1 (ko) 광원 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210222

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210222

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210302

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210420

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6883780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151