JP2018105108A - 位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法 - Google Patents

位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018105108A
JP2018105108A JP2017148267A JP2017148267A JP2018105108A JP 2018105108 A JP2018105108 A JP 2018105108A JP 2017148267 A JP2017148267 A JP 2017148267A JP 2017148267 A JP2017148267 A JP 2017148267A JP 2018105108 A JP2018105108 A JP 2018105108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ruler
positioning
floor
flooring
embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017148267A
Other languages
English (en)
Inventor
清水 豊
Yutaka Shimizu
豊 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2018105108A publication Critical patent/JP2018105108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

【課題】 本発明の目的は、定規を埋め込むことで実際の建築物の床面における均し作業を簡易化するとともに、定規を埋め込む際に重要となる床面の仕上がりの美観性や安価に量産可能な位置決め用埋込定規を提供することである。
【解決手段】 本発明の位置決め用埋込定規は、コンクリートやモルタル等の床材で形成される床の天面を均したり天面位置を確認したりするために使用される位置決め用埋込定規であって、前記位置決め用埋込定規は、壁に固定される固定部と、前記固定部から連接されるか又は前記固定部から接続部を介して設けられた定規部を備え、前記固定部及び/又は前記定規部に、均し用道具を当接させるためのコテ当たり面が設けられているか又は前記床材を投入した後に前記天面を均して所定高さ位置にするための基準の印が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリートやモルタルで形成される床面の天面を水平に仕上げる目的で使用される位置決め用埋込定規であって、モルタルやコンクリート等の床材に埋め込んで用いる位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法に関する。
従来、建築工事において、床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を仕上げる場合、建築現場の作業者は墨出し工程という壁面の仕上げ面(床面の天面)の位置に基準となる線(基準線)をレーザーや墨つけマーカー等でしるす作業を行い、その基準線をもとに床材を流し込み、床面を形成している。
しかしながら、作業者はコテ等の均し用の道具を使用して基準線をもとに床面の天面を仕上げる場合、正確かつ美麗に作業を行う必要があるが、この均し作業は熟練した技術が必要であり、熟練者でないと特に壁面との境目を正確かつ綺麗に仕上げることが困難となってしまう。
またコンクリートやモルタルを主成分にした粘性の非常に高い床材以外にセルフレベリング材と呼ばれる床材も現在使用されている。セルフレベリング材は、石膏又はセメント系の自然流動材で、不陸のあるコンクリート床面やべた基礎・布基礎の立ち上がり部の上端に所定料(5〜20mm程度)流して、平たん(平滑)な面をコテ押えなしで仕上げるものである。
セルフレベリング材を床材として使用する場合は、流動性が高いためコテ等でならす必要はないものの天面を水平にするためにレベル出しをする必要があり、基準となるレベル出し用の部材Rが必要となる(図49)。
よって、熟練者でなくてもコンクリートやモルタル等の天面を正確かつ綺麗に仕上げることを目的とした以下の部材が開示されている。
特許文献1は、基礎天端ならし定規に関するもので、固定部2とコテ案内部3とで断面L字状に形成された基礎天端ならし定規1を固定金具10により型枠20の内側に固定し、コンクリート等の基礎形成材の上面を、コテ案内部3上に沿ってコテ30を移動させてならすことができる考案が開示されている(第1頁から第4頁、第五図)。
特許文献2は、モルタル施工される段差部に使用される埋込定規に関するものであり、段差用埋め込み定規は板状部21と、こて案内部25と、埋設保持部をもち、溝側面に段差用埋込定規の裏面を対向させて配置し、溝側面と定規の裏面との間に側面モルタルを充填し、こて案内部25を利用して床面モルタル37を施工する発明が開示されている(その段落0008−0009)。
実開昭58−089543号公報 実開平04−111847号公報
しかしながら、特許文献1の基礎天端ならし定規に関するものは、枠体を使用して形成する基礎専用の定規として形成されており、固定金具10を型枠20に挟むようにすることで天端ならし定規1を固定するため実際の壁面に装着することは考慮されていない。
本来、実際の建築物の壁面に定規を取り付ける場合は、床材を流し込んだ後に定規を取り外すことは作業上難しいため、定規を埋め込み用として形成することが重要となり、その際、安価に量産可能な材質や形状の選定および床面仕上げの美観性(床面を形成した際に表面に定規を見えなくする等)を考慮する必要がある。
また、特許文献1の天端ならし定規1を仮に位置決め用埋込定規として埋め込んで使用したとしても、コテ案内部3は広幅に形成されているため、安定的にならし用道具を移動させることが可能であるが、コテ案内部3上に堆積したコンクリートやモルタル等の床材を逃がす箇所がないためコテ案内部3上に不要な床材が堆積してしまい、コテ案内部3上の床材の高さとコテ案内部3上にない床材の高さに差が出るという問題点や、コテ案内部3上の天面の見え方とコテ案内部3上にない天面の見え方が異なるという美観性の問題が発生してしまう。
また特許文献2の段差用埋め込み定規に関するものは、こて案内部25を利用して床面モルタル37を施工しているが、コテ当たり面が1直線であるため、コテがこて案内部25を中心に左右にぶれてしまい、安定してコテを水平に移動することができない。
そこで本発明の目的は、熟練を必要とせずに容易且つ正確にコンクリートやモルタル等の床材をならすことが可能な位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法を提供することである。
また本発明の目的は、定規を埋め込むことで実際の建築物の床面における均し作業を簡易化するとともに、定規を埋め込む際に重要となる床面の仕上がりの美観性が高く、安価に量産可能な位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法を提供することである。
上述の問題点を解決するために、本発明者は、位置決め用埋込定規のコテ当たり面が設けられかつコテ当たり面周辺に堆積した余剰の床材を逃がすための空間(溝)が形成されていると、位置決め用定規を床材の中に埋め込んで使用したとしても、コテ当たり面上の天面の美観とコテ当たり面上以外の天面の美観に差がでることがなく、床材の均し作業を行う際にコテ当たり面周辺の天面が正確かつ綺麗に仕上がることを発明した。
また本発明者は、コテ当たり面が2ヶ所となるように位置決め用定規を設計することで、床材の均し作業においてコテを安定して動かすことが可能であることを発明した。
本発明の位置決め用埋込定規は、コンクリートやモルタル等の床材で形成される床の天面を均したり天面位置を確認したりするために使用される位置決め用埋込定規であって、前記位置決め用埋込定規は、壁に固定される固定部と、前記固定部から連接されるか又は前記固定部から接続部を介して設けられた定規部を備え、前記固定部及び/又は前記定規部に、均し用道具を当接させるためのコテ当たり面が設けられているか又は前記床材を投入した後に前記天面を均して所定高さ位置にするための基準の印が設けられていることを特徴とする。
さらに本発明は、建築物の床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで前記床材の天面を綺麗に仕上げる床材天面仕上げ方法において、壁に固定される固定部と、前記固定部から連接されるか又は前記固定部から接続部を介して設けられた定規部と、前記固定部及び/又は前記定規部に設けられたコテ当たり面又は基準の印を有する位置決め用埋込定規を使用して、前記コテ当たり面に均し用道具を当接かつ移動させることで前記床材の天面を綺麗に均すか又は前記基準の印を基にして前記床材を投入し前記床材の天面を均すことを特徴とする。
ここで、「コテ当たり面」とは定規部に設けられた第1のコテ当たり面と固定部に設けられた第2のコテ当たり面を指し、コテ当たり面と基準の印は、固定部と定規部の一方のみであっても良く、両方に設けられるものでも良い。
また、「基準の印」とは床材の天面の位置を示す基準であり、本実施形態においては、固定部及び/又は定規部の上端(先端)である。
本発明によれば、建築物の床にコンクリート、モルタル等の床材を投入し、固定部及び/又は定規部に設けられたコテ当たり面に均し用道具を当接かつ移動させることで床材の天面を均すか、もしくは固定部及び/又は定規部に設けられた基準の印を基にしてセルフレベリング材等の流動性の高い床材を流し天面を均すことで、異なる種類の床材を使用しても正確かつ綺麗に床材の天面をならすことが可能となる。
また位置決め用埋込定規を埋め込み、床材と一体的に乾燥させることによって、位置決め用埋込定規を取り外す手間が省ける。
さらに本発明よれば、固定部及び/又は定規部の上端に設けられたコテ当たり面に均し用道具を当接させて移動させるだけで、熟練していない作業者が作業を行ってもコテ当たり面周辺の天面が正確かつ綺麗に仕上がる。
定規部に設けられた第1のコテ当たり面と固定部に設けられた第2のコテ当たり面の2ヶ所によって天面を均す場合は、コテをさらに固定しながら移動可能であるため、第1のコテ当たり面のみを使用して均し作業を行う場合よりもさらに簡単かつ安定的に正確な均し作業を行うことが可能となる。
本発明の前記位置決め用埋込定規は、余剰のコンクリートやモルタル等の床材を逃がすための溝(凹部)が形成されていることを特徴とする。
また本発明の床材天面仕上げ方法は、前記位置決め用埋込定規はさらに溝(凹部)を備え、均し用道具で均した時の余剰のコンクリートやモルタル等の床材を前記溝(凹部)に逃がすことを特徴とする。
ここで「溝(凹部)」とは、固定部と定規部の間に形成された空間、もしくは位置決め用埋込定規を固定部を介して壁面に取り付けた場合に、壁面と定規部の間に形成された空間を示す。実施例においては、「溝(凹部)」を「溝」と記す。
均し作業において、位置決め用定規に設けられた溝に余剰の床材を逃がすことで、コテ当たり面上の不要な床材を溝に落とし、天面の美観性を向上させることができる。
また、コテ当たり面の余剰の床材を溝に落とすことで、均し用道具による均し作業が円滑に行えるとともに、通孔を介して床材と固定部や定規部とを強固に連結することが可能となる。
本発明の位置決め用埋込定規は、前記固定部と前記定規部の上端の高さが同じであるか又は前記固定部と前記定規部に設けられた前記基準の印の高さが同じであることを特徴とする。
ここで「上端」とは、位置決め用埋込定規を壁面に装着した際のコテ当たり面であり、幅の狭い直線状となっているものでも良いが、幅広になっているものでも良い。
位置決め用埋込定規は、固定部の上下方向の高さと定規部の上下方向の高さが同じであり、各々上下方向の位置が同一となるように取り付けられている。これにより、位置決め用埋込定規を壁面に取り付けた場合、固定部の上端(第2のコテ当たり面)と定規部の上端(第1のコテ当たり面)は、上下方向同じ高さとなって、上端(第2のコテ当たり面)の直線と定規部の上端(第1のコテ当たり面)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる。よって、前記位置決め用埋込定規を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面および前記第1のコテ当たり面によってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。
また、固定部と定規部に設けられた基準の印の高さが同じであれば、セルフレベリング材等の流動性のある床材を使用した場合でも固定部に設けられた基準の印および定規部に設けられた基準の印を基に床材を流し込むことが可能となり、さらに固定部と定規部に設けられた基準の印の高さが同じであるため、床面を水平に仕上げることが可能となる。
本発明の前記位置決め用埋込定規は、コンクリートやモルタル等の床材を流動させるための通孔を備えたことを特徴とする。
また本発明の位置決め用埋込定規はさらに通孔を備え、前記溝(凹部)に逃がした前記床材を前記通孔を介して前記位置決め用埋込定規の外部に流出させることを特徴とする。
本発明によれば、位置決め用埋込定規に通孔を備えたため、固定部と定規部の間の溝(凹部)にコンクリートやモルタル等の床材が入りすぎた場合でも、通孔から床材が通り抜けることができるため、床材と前記固定部や定規部とを強固に連結することができるともに、位置決め用埋込定規の軽量化を図ることが可能となる。すなわち、通孔を備えることによって、床材と位置決め用埋込定規との接触面積が多くなり、床材が硬化した場合に位置決め用埋込定規と床材および壁との接着度がより強くなる。よって、経年劣化等により位置決め用埋込定規が床材から剥がれる等の問題が発生し難い。
製造コスト削減の観点から、位置決め用埋込定規に通孔を設けない形態で実施することも可能である。
本発明の位置決め用埋込定規は、断面コの字形状、断面U字形状、断面くの字形状、断面L字形状またはV字形状であることを特徴とする。
本発明によれば、位置決め用埋込定規を、断面コの字形状、断面U字形状、断面くの字形状、断面L字形状またはV字形状とし、コテ当たり面を2ヶ所とすることによって、位置決め定規にかかる負荷を分散するとともに、固定部と定規部の間に溝を設けたため、位置決め用埋込定規を安価に製造することができ、さらに軽量化を図ることが可能となる。
本発明の位置決め用埋込定規において、前記固定部又は前記定規部は一部が透明性を有する材質で形成されていることを特徴とする。
また本発明の位置決め用埋込定規は、前記固定部及び/又は前記定規部の上端は先細りになっているか又は前記固定部及び/又は前記定規部の上端には幅広の面が設けられていることを特徴とする。
ここで、「透明性を有する」とは、透明または半透明であって、無色または有色であることを指す。
本発明によれば、コンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を形成した後、床面の経年劣化や衝撃等によって位置決め用埋込定規のコテ当たり面が表面に露出したとしても、位置決め用埋込定規の固定部および/または定規部の上端(一部)が透明性を有する材質で形成されていることや、固定部の上端と定規部の上端が先細りになっているため、位置決め用埋込定規が目立つことなく、美観性を損うことはない。
また、セルフレベリング材等の流動性の高い床材を使用する場合は、固定部や定規部の上端に幅広の面を設けた形態の位置決め用埋込定規を使用することも可能である。固定部や定規部の上端が幅広の面となっていることにより、床材の天面の位置を示す基準の印が見やすくなり、作業性が向上する。
このように固定部や定規部が透明であると、墨入れの位置を確認することができるうえ、固定部や定規部の上端と墨入れの位置とを合わせて水平かどうかの確認作業を行うことができる。
本発明の位置決め用埋込定規は、さらに壁を覆うために前記固定部に固定された汚れ防止用テーブを備えたことを特徴とする。
さらに本発明の床材天面仕上げ方法において、前記位置決め用埋込定規は、さらに壁を覆うために前記固定部に固定された透明性を有する汚れ防止用テープを備え、前記天面ならし工程の後に、前記汚れ防止用テープの一端を引張ることで前記汚れ防止用テープを取り外すテープ取り外し工程を有することを特徴とする。
従来、建築工事において、床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を仕上げる場合、床材を流し込む基準線よりも上方の壁面に床材が付着して汚れないようにするための養生テープやマスキング材を貼り付けて作業を行っていた。
しかしながら、汚れ防止用の養生テープやマスキング材を使用すると、いちいちテープを貼り付けて剥がすという手間が発生し、作業が煩雑で効率が悪くなってしまう。
本発明によれば、位置決め用埋込定規が汚れ防止用テープを備えることによって、床材をならすための固定部および/または定規部の取り付けと汚れ防止用のテープの取り付けを一回の作業で可能とし、作業を効率的に進めることが可能となる。
また本発明によれば、前記位置決め用埋込定規は、容易且つ正確にコンクリートやモルタル等の床材をならすための定規としての機能と、壁面に床材が付着して汚れないようにするための汚れ防止用テープとしての機能の両方を備えたものとして提供することが可能であるため、わざわざ養生テープを準備する手間がなく、位置決め用埋込定規を用意するだけで壁面および床面を綺麗に仕上げることが可能となる。
さらに本発明によれば、汚れ防止用テープが透明性を有する素材で形成されているため、基準線(壁面の仕上げ面(床面の天面)の位置にある基準となる線)を汚れ防止用テープを介して目視可能であり、基準線を基準として位置決め用埋込定規を壁面に取り付ける際や、位置決め用埋込定規を壁面に取り付けた後に基準線を基準にして行う作業、例えば床材を流し込む等の作業も、汚れ防止用テープを介してスムーズに行うことが可能である。
本発明の位置決め用埋込定規はさらに前記固定部、前記接続部又は前記定規部に設けられたフィルム状のシート部材を備え、前記シート部材は壁を被覆するか又は前記床材を投入した後に前記天面を被覆することを特徴とする。
また本発明の床材天面仕上げ方法において、位置決め用埋込定規はさらに前記固定部、前記接続部又は前記定規部に設けられたフィルム状のシート部材を備え、前記シート部材は壁を被覆するか又は前記床材を投入した後に前記天面を被覆することを特徴とする。
本発明によれば、床材を投入する前に、壁の汚れる部分を被覆したり、また、前記床材を投入した後にフィルム状のシート部材で被覆することで前記床材の乾燥や汚れを防止したりすることができる。特に樹脂を含有する床材(セルフレベリング材)は乾燥が早いため、乾燥しないようにシート部材を使用して速やかに被覆することができる。床材を被覆するときは、空気を抜くように被覆することが好ましく、その上から均し用道具で均しても良い。
本発明によれば、固定部と定規部のコテ当たり面の少なくとも一方を使用して床材の均し作業を行うため、コテ当たり面周辺の天面が正確かつ綺麗に仕上がることが可能となる。
また位置決め用埋込定規の固定部と定規部の上端に広幅のものを使用すると、固定部と定規部の上端を使用して水平状態を確認しながら床材の天面を平たんに滑らかに仕上げることができる。
さらに本発明によれば、位置決め用埋込定規の固定部の上端(第2のコテ当たり面)と定規部の上端(第1のコテ当たり面)の2ヶ所によって、コテを固定しながら移動可能であるため、簡単かつ安定的に正確な均し作業を行うことが可能となる。
そして本発明によれば、位置決め用埋込定規が断面コの字形状、断面U字形状または断面V字形状であるため、コテ当たり面が2ヶ所となって、位置決め定規にかかる負荷を分散するとともに、位置決め用埋込定規を安価に製造することができ、さらに軽量化を図ることが可能となる。
そして本発明によれば、床面の経年劣化や衝撃等によって位置決め用埋込定規のコテ当たり面が表面に露出したとしても、位置決め用埋込定規の一部が無色透明で形成されていることや、固定部の上端と定規部の上端が先細りになっているため、位置決め用埋込定規が目立つことなく、美観性を損なうことがない。また固定部や定規部が透明であると、墨入れの位置を確認することができるうえ、固定部や定規部の上端と墨入れの位置とを合わせて水平かどうかの確認作業を行うことができる。
さらに本発明によれば、位置決め用埋込定規が汚れ防止用テープを備えることによって、容易且つ正確にコンクリートやモルタル等の床材をならすための定規としての機能と、壁面に床材が付着して汚れないようにするための汚れ防止用テープとしての機能の両方を備えたものとして提供することが可能であるため、わざわざ養生テープを準備する手間がなく、位置決め用埋込定規を用意するだけで壁面および床面を綺麗に仕上げることが可能となる。
また本発明によれば、床材をならすための固定部および/または定規部の取り付けと汚れ防止用のテープの取り付けを一回の作業で可能とし、作業を効率的に進めることが可能となる。
また、セルフレベリング材等の流動性の高い床材を使用する場合は、固定部や定規部の上端に幅広の面を設けた形態の位置決め用埋込定規を使用することで床材の天面の位置を示す基準の印が見やすくなるため作業性が向上し、固定部や定規部の上端を揃えることで平坦(或いは平滑)に天面を仕上げることが可能となる。
本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規10を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10を示す正面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10を示す右側面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10のA−A断面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填していない状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例1を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例2を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例3を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の位置決め用埋込定規50を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す正面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す背面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す平面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す右側面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示すB−B断面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規50の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。 本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規60を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示す正面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示す右側面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示すC−C断面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規60の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。 本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例1を示す断面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規70の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。 本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例2を示す断面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規80の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。 本発明の床材天面仕上げ方法のフロー図である。 本発明の第4の実施形態の位置決め用埋込定規90を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規90を示す右側面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材を充填していない状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材の均し作業後の取り外し工程を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態の汚れ防止用テープ116を示す正面図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規100の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規100の取り付け例であり、床材の均し作業後の取り外し工程を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態の位置決め用埋込定規200を示す右側面図である。 本発明の第4,第5,第6の実施形態の床材天面仕上げ方法のフロー図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例4を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例5を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例6を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態の位置決め用埋込定規200を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200の壁面固定部210を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200の取り付け例であり、床材を充填後、床材表面をシートで覆った状態の模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200を基準線Cに合わせる状態を示す模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例1を示す模式図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例2を示す斜視図である。 上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例2の取り付け例であり、床材を充填後、床材表面をシートで覆った状態の模式図である。 本発明の第7の実施形態の床材天面仕上げ方法のフロー図である。 本実施形態の位置決め用埋込定規の取り付け例であり、セルフレベリング材等の流動性のある床材を充填した状態の模式図である。
以下、本発明を実施するための一形態について図面を引用しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規10を示す斜視図であり、図2は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10を示す正面図である。図3は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10を示す右側面図であり、図4は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10のA−A断面図である。
本実施の形態の位置決め用埋込定規10は、工場、店舗または土間等の床にコンクリート、モルタルまたはタイル下地等の床材を流し込んで床面を水平に仕上げる場合の床面の天面位置を正確かつ美麗に仕上げるための部材であり、壁に固定される固定部11と、固定部11から接続部13を介して設けられた定規部12と、固定部11と定規部12を接続する接続部13と、固定部11の背面側に設けられた接着部材14から構成される。また前記固定部11と前記定規部12と前記接続部13によって囲まれた領域に溝15が形成されている(図1)。
前記位置決め用埋込定規10は、長手方向に伸長した長尺状の部材で、断面がコの字形状である(図4)。前記位置決め用埋込定規10は、プラスチック等の材質で形成されており、前記固定部11と定規部12と接続部13は一体成型されている。よって軽量かつ簡単に量産可能となっている。
前記固定部11は、長手方向に伸長した長尺状の部材で長方形形状をしており、背面を壁面に固定する部材である。前記固定部11の紙面上上端11aは、直線状の第2のコテ当たり面11a(基準の印)であり、前記固定部11の紙面上下端11bは、接続部13の一端に接続されている。
前記定規部12は、前記固定部11と同様の外形形状をしており、前記固定部11とは前記接続部13を介して相対し、かつ平行となるように形成されている。前記定規部12の紙面上上端12aは、直線状の第1のコテ当たり面12a(基準の印)であり、前記位置決め用埋込定規10を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面11aおよび前記第1のコテ当たり面12aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。前記定規部12の紙面上下端12bは、接続部13の一端に接続されている。また定規部12には、溝15に溜まったコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出するための複数の通孔12c,12c・・・が長手方向に沿って等間隔に設けられている。
また前記通孔12c,12c・・・が定規部12に備えられていることによって、位置決め用埋込定規10を床材の中に埋め込んで床材を乾燥硬化させた際に、床材と位置決め用埋込定規10との接触面積が多くなり、床材が硬化した場合に位置決め用埋込定規と床材および壁との接着度がより強くなる。
前記接続部13は、前記固定部11の紙面上下端11bと前記定規部12の紙面上下端12bとを接続する接続部材である。接続部13は、紙面上下端11bと前記定規部12の紙面上下端12bを接続していてもよいし、前記固定部11の中間位置と前記定規部12の中間位置同士を接続していてもよい。
位置決め用埋込定規10は、固定部11の上下方向の高さと定規部12の上下方向の高さが同じであり、各々上下方向の位置が同一となるように接続部13を介して取り付けられている。これにより、位置決め用埋込定規10を壁面に取り付けた場合、固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)は、上下方向同じ高さとなって、上端11a(第2のコテ当たり面11a)の直線と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる。よって、前記位置決め用埋込定規10を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面11aおよび前記第1のコテ当たり面12aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。
前記接着部材14は、前記固定部11の背面に設けられ、前記位置決め用埋込定規10を壁面に取り付けるための部材である。具体的には両面テープであるが、接着部材は釘等でもよい。
前記溝15は、コテ当たり面上にある余剰の床材を逃がす孔の役割をしており、均し作業の際に固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)の上に余剰の床材がある場合は、均し用道具を使用して床材を溝15に逃がすことで、作業者に熟練した技術がなくてもコテ当たり面周辺の天面を中心に容易、正確かつ綺麗に仕上げることが可能である。
図5は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填していない状態の模式図である。図6は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図である。図7は、上記実施形態の位置決め用埋込定規10の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。図27は本発明の床材天面仕上げ方法のフロー図である。図49は、本実施形態の位置決め用埋込定規の取り付け例であり、セルフレベリング材等の流動性のある床材を充填した状態の模式図である。
建築物の床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで前記床材の天面を綺麗に仕上げる床材天面仕上げ作業を行う場合、まず最初に壁面に床材を流しこむための基準線を出す墨出し工程(S1)を行う。墨出し工程とは、壁面の仕上げ面(床面の天面)の位置に基準となる線(基準線)をレーザーや墨つけマーカー等でしるす工程である。
次に、位置決め用埋込定規10を前記基準線を基準として壁面に取り付ける定規取付工程(S2)を行う。具体的には、最初に位置決め用埋込定規10の固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)および定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)を前記基準線に合わせて、固定部11の背面側に設けられた接着部材14を使用し、壁面に取り付ける。この場合、固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)の直線と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる(図5)。
その後、床の土台に前記床材を流し込む床材流し込み工程(S3)を行う。具体的には、作業者が流し込みたい床材を固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)および定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)位置まで充填する。そうすると、床材の天面が凸凹のある不連続な状態となる(図6)。
そして、前記床材の天面を綺麗にならす天面ならし工程(S4)を行う。作業者がコテ等の均し用道具を使用して床材の天面を平坦に均していくが、その際に固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)の2ヶ所に沿って、均し用道具を移動させて均し作業を行う(図7)。固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)と定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)の上に余剰の床材がある場合は、均し用道具を使用して床材を溝15に逃がすことで、作業者に熟練した技術がなくてもコテ当たり面周辺の天面を中心に容易、正確かつ綺麗に仕上げることが可能である。
最後に、前記位置決め用埋込定規10を前記壁面に取り付けた状態で前記位置決め用埋込定規10と前記床材を一体として乾燥させる乾燥工程(S5)を行う。
ここで、床材としてセルフレベリング材等の流動性の高い床材を使用する場合は、床材の粘度が低いためコテ等の均し用道具を使用する必要がなくなる。しかしながら、固定部11や定規部12の上端11a,12aを基準の印として使用し、基準の印を基に床材を流し込んで、天面を水平に仕上げることができる(図49)。
位置決め用埋込定規10は壁面から取り外すことなく床材と一体に乾燥させることで、位置決め用埋込定規10を取り外すという煩雑な作業がないうえ、定規部12に通孔12c,12c・・・を備えることによって、コンクリートやモルタル等の床材と位置決め用埋込定規10との接触面積が多くなり、床材が硬化した場合に位置決め用埋込定規と床材および壁との接着度がより強くなる。よって、経年劣化等により位置決め用埋込定規が床材から剥がれる等の問題が発生しない。
(その他の例)
図8は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例1を示す断面図であり、図9は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例2を示す断面図である。図10は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例3を示す断面図である。図38は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例4を示す断面図であり、図39は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例5を示す断面図である。
第1の実施形態の位置決め用埋込定規10は、固定部11の上下方向の高さと定規部12の上下方向の高さが同じであり、各々上下方向の位置が同一となるように接続部13を介して取り付けられていたが、その他の例1では、位置決め用埋込定規20の定規部22の上下方向の高さを固定部21の上下方向の高さよりも高く形成し、位置決め用埋込定規20を壁面に取り付けた場合に、定規部22の上端22aが固定部21の上端21aよりも高くなるように形成した(図8)。このように形成することで、作業者が床材の天面を平坦に均していく際に、定規部22の上端22aに沿って均し用道具を移動させて平坦にすることが可能となる。コテ当たり面が定規部22の上端22aのみであるため、コテ当たり面が固定部11の上端11aと定規部12の上端12aがある第1の実施形態に比べて、均し用道具を移動させる際に少し不安定となるが、固定部21の上端21aが定規部22の上端22aよりも下方にあるため、床の基礎部分に床材を充填して床面を形成した場合に固定部21の上端21aが床面の天面から露出する恐れがなく、美観性を保つことができる。
また、第1の実施形態の位置決め用埋込定規10において定規部12に溝15に溜まったコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出するための複数の通孔12c,12c・・・が設けられていたが、その他の例2のように位置決め用埋込定規10の接続部13の中央位置に定規部12に設けられた複数の通孔12c,12c・・・と同様の複数の通孔13c,13c・・・が設けられていてもよい(図9)。接続部13に複数の通孔13c,13c・・・が設けられていることによって、よりコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出する能力が高まるうえ、床材と位置決め用埋込定規10との接触面積がさらに多くなり、床材が硬化した場合に位置決め用埋込定規10と床材および壁との接着度がより強くなる。
さらに、定規部12に設けられた複数の通孔12c,12c・・・と接続部13に設けられた複数の通孔13c,13c・・・を各々連結させて、定規部12、定規部12の下端12b、接続部13にわたって形成された複数の通孔123c,123c・・・が設けられていてもよい(図38)。位置決め用埋込定規10の全体のサイズが小さい場合、通孔のサイズも同様に小さくなるためコンクリートやモルタル等の床材が入りづらいという問題が生じる。サイズが大きい通孔123cを位置決め用埋込定規10に設けることで、位置決め用埋込定規10のサイズが小さい場合でも適切に通孔123cから床材を排出することが可能となる。
また製造コスト削減の観点から、位置決め用埋込定規に通孔を設けない形態で実施することも可能である(図39)。
さらに、第1の実施形態の位置決め用埋込定規10は断面がコの字形状であったのに対し、その他の例3のように断面がU字形状に形成されていてもよい(図10)。
図40は、本発明の第1の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例6を示す断面図である。
また、固定部11と定規部12の厚みが一定であったが、固定部11または定規部12の上端11a,12aに幅広の面11cが設けられていてもよい(図40)。床材としてセルフレベリング材等の流動性の高い床材を使用する場合、粘度が低いためコテ等の均し用道具を使用して床材の天面を均す必要がない場合がある。このような場合は、固定部11や定規部12の上端11a,12aに幅広の面11c,12cを設けることで、固定部11や定規部12の上端11a,12aが基準の印として見やすくなって、基準の印を基に床材を簡単に流し込むことが可能となる。さらに幅広の面11c,12cの高さを揃えると、幅広の面11c,12cを基準として水平に床材を流し込むことが可能となる。
ここで、固定部11と定規部12の上端11a,12a周辺の厚みを上端11a,12aに向けて徐々に薄くすることで、上端周辺の断面形状を先細りの形状とすることも可能である。コンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を形成した後、床面の経年劣化や衝撃等によって位置決め用埋込定規10のコテ当たり面が表面に露出したとしても、固定部11の上端周辺と定規部12の上端周辺が薄く、先細りになっているため、位置決め用埋込定規10が目立つことなく、美観性を保つことが可能となる。
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施形態の位置決め用埋込定規50を示す斜視図であり、図12は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す正面図である。図13は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す背面図であり、図14は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す平面図である。図15は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示す右側面図であり、図16は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50を示すB−B断面図である。
第1の実施形態の位置決め用埋込定規10は断面がコの字形状であったのに対し、第2の実施の形態の位置決め用埋込定規50は断面がV字形状である。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規50は、長手方向に伸長した長尺状の部材でかつ壁に固定される固定面51と、固定面51から斜め上方に設けられた定規面52を備えた断面V字形状の部材であり、位置決め用埋込定規50の平面には溝55が形成され、固定面51には接着部材14が設けられている(図15)。
前記位置決め用埋込定規50は、プラスチック等の材質で形成されており、一体成型され、よって軽量かつ簡単に量産可能となっている。
前記固定面51は、長手方向に伸長した長方形形状をしており、壁面に固定する側の面である。前記固定面51の紙面上上端51aは、直線状の第2のコテ当たり面51aであり、前記固定面51の下端は、前記定規面52の下端と接続されている。
前記定規面52は、長手方向に伸長した長方形形状をしており、前記固定面51の下端から斜め上方に傾斜して設けられる。よって、前記固定面51と前記定規面52は各々下端で接続されているため前記固定面51と前記定規面52でV字形状をなしている。
前記定規面52の紙面上上端52aは、直線状の第1のコテ当たり面52aであり、前記位置決め用埋込定規50を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面51aおよび前記第1のコテ当たり面52aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。また位置決め用埋込定規50の平面に設けられた溝55には、溝55の中心位置から定規面52の中心位置にかけて貫通した複数の通孔52c,52c・・・が長手方向に沿って等間隔に設けられており、これは溝55に溜まったコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出するためおよび位置決め用埋込定規50と床材および壁との接着度を強固にするための通孔である(図16)。
位置決め用埋込定規50は、固定面51の上下方向の高さと定規面52の上下方向の高さが同じとなるように形成されている。よって、位置決め用埋込定規50を壁面に取り付けた場合、固定面51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)と定規面52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)は、上下方向同じ高さとなって、上端51a(第2のコテ当たり面51a)の直線と定規部12の上端52a(第1のコテ当たり面52a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる。よって、前記位置決め用埋込定規50を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面51aおよび前記第1のコテ当たり面52aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。
図17は、上記実施形態の位置決め用埋込定規50の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。
最初に壁面に床材を流しこむための基準線を出す墨出し工程(S1)を行う。
次に、位置決め用埋込定規50を前記基準線を基準として壁面に取り付ける定規取付工程(S2)を行う。具体的には、最初に位置決め用埋込定規50の固定部51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)および定規部52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)を前記基準線に合わせて、固定部51の背面側に設けられた接着部材14を使用し、壁面に取り付ける。この場合、固定面51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)の直線と定規面52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる(図17)。
その後、床の土台に前記床材を流し込む床材流し込み工程(S3)を行う。具体的には、作業者が流し込みたい床材を固定部51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)および定規部52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)位置まで充填する。そうすると、床材の天面が凸凹のある不連続な状態となる。
そして、前記床材の天面を綺麗にならす天面ならし工程(S4)を行う。作業者がコテ等の均し用道具を使用して床材の天面を平坦に均していくが、その際に固定部51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)と定規部52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)の2ヶ所に沿って、均し用道具を移動させて均し作業を行う。固定部51の上端51a(第2のコテ当たり面51a)と定規部52の上端52a(第1のコテ当たり面52a)の上に余剰の床材がある場合は、均し用道具を使用して床材を溝55に逃がすことで、作業者に熟練した技術がなくてもコテ当たり面周辺の天面を中心に容易、正確かつ綺麗に仕上げることが可能である。
最後に、前記位置決め用埋込定規50を前記壁面に取り付けた状態で前記位置決め用埋込定規50と前記床材を一体として乾燥させる乾燥工程(S5)を行う。
(第3の実施の形態)
図18は、本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規60を示す斜視図であり、図19は、上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示す正面図である。図20は、上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示す右側面図であり、図21は、上記実施形態の位置決め用埋込定規60を示すC−C断面図である。
第1の実施形態の位置決め用埋込定規10は断面がコの字形状であったのに対し、第3の実施の形態の位置決め用埋込定規60は断面がV字形状であり、第2の実施形態の位置決め用埋込定規50と比較して溝が深いものであって、その他の構成は、第1,第2の実施の形態と同様であり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規60は、長手方向に伸長した長尺状の部材でかつ壁に固定される固定部61と、固定部61から斜め上方に設けられた定規部62を備えた断面V字形状の部材であり、また前記固定部61と前記定規部62によって挟まれた領域に溝65が形成されている(図18)。固定部61の背面には接着部材14が設けられている(図20)。
前記位置決め用埋込定規60は、プラスチック等の材質で形成されており、一体成型され、よって軽量かつ簡単に量産可能となっている。
前記固定部61は、長手方向に伸長した長尺状の部材で長方形形状をしており、背面を壁面に固定する部材である。前記固定部61の紙面上上端61aは、直線状の第2のコテ当たり面61aであり、前記固定部61の紙面上下端61bは前記定規部12の紙面上下端62bに接続されている。
前記定規部62は、長手方向に伸長した長尺状の部材で長方形形状をしており、前記固定部61の下端61bから斜め上方に傾斜して設けられる。よって、前記固定部61と前記定規部62は各々下端で接続されているため前記固定部61と前記定規部62でV字形状をなしている。
前記定規部62の紙面上上端62aは、直線状の第1のコテ当たり面62aであり、前記位置決め用埋込定規60を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面61aおよび前記第1のコテ当たり面62aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。また定規部62には、溝65に溜まったコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出するためおよび位置決め用埋込定規60と床材および壁との接着度を強固にするための複数の通孔62c,62c・・・が長手方向に沿って等間隔に設けられている。
位置決め用埋込定規60は、固定部61の上下方向の高さと定規部62の上下方向の高さが同じであり、よって位置決め用埋込定規60を壁面に取り付けた場合、固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)と定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)は、上下方向同じ高さとなって、上端61a(第2のコテ当たり面61a)の直線と定規部12の上端62a(第1のコテ当たり面62a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる。よって、前記位置決め用埋込定規60を壁面に取り付けた場合に前記第2のコテ当たり面61aおよび前記第1のコテ当たり面62aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。
図22は、上記実施形態の位置決め用埋込定規60の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。
最初に壁面に床材を流しこむための基準線を出す墨出し工程(S1)を行い、次に、位置決め用埋込定規60を前記基準線を基準として壁面に取り付ける定規取付工程(S2)を行う。具体的には、最初に位置決め用埋込定規60の固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)および定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)を前記基準線に合わせて、固定部61の背面側に設けられた接着部材14を使用し、壁面に取り付ける。この場合、固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)の直線と定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)の直線を含む平面は壁面と略90度の角度となる(図22)。
その後、床の土台に前記床材を流し込む床材流し込み工程(S3)を行う。具体的には、
作業者が流し込みたい床材を固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)および定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)位置まで充填する。そうすると、床材の天面が凸凹のある不連続な状態となる。
そして、前記床材の天面を綺麗にならす天面ならし工程(S4)を行う。作業者がコテ等の均し用道具を使用して床材の天面を平坦に均していくが、その際に固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)と定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)の2ヶ所に沿って、均し用道具を移動させて均し作業を行う。固定部61の上端61a(第2のコテ当たり面61a)と定規部62の上端62a(第1のコテ当たり面62a)の上に余剰の床材がある場合は、均し用道具を使用して床材を溝65に逃がすことで、作業者に熟練した技術がなくてもコテ当たり面周辺の天面を中心に容易、正確かつ綺麗に仕上げることが可能である。
最後に、前記位置決め用埋込定規60を前記壁面に取り付けた状態で前記位置決め用埋込定規10と前記床材を一体として乾燥させる乾燥工程(S5)を行う。
位置決め用埋込定規60は壁面から取り外すことなく床材と一体に乾燥させることで、位置決め用埋込定規60を取り外すという煩雑な作業がないうえ、定規部62に通孔62c,62c・・・を備えることによって、コンクリートやモルタル等の床材と位置決め用埋込定規60との接触面積が多くなり、床材が硬化した場合に位置決め用埋込定規と床材および壁との接着度がより強くなる。よって、経年劣化等により位置決め用埋込定規が床材から剥がれる等の問題が発生しない。
(その他の例)
図23は、本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例1を示す断面図であり、図24は、上記実施形態の位置決め用埋込定規70の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。図25は、本発明の第3の実施形態の位置決め用埋込定規のその他の例2を示す断面図であり、図26は、上記実施形態の位置決め用埋込定規80の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業後の状態の模式図である。
第3の実施形態の位置決め用埋込定規60は、固定部61と定規部62の厚みが一定であったが、その他の例1では、位置決め用埋込定規70の固定部71と定規部72の上端71a,72a周辺の厚みが上端71a,72aに向けて徐々に薄くなっており、上端周辺の断面形状が先細りしている(図23)。これは、コンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を形成した後、床面の経年劣化や衝撃等によって位置決め用埋込定規70のコテ当たり面が表面に露出したとしても、固定部71の上端周辺と定規部72の上端周辺が薄く、先細りになっているため、位置決め用埋込定規70が目立つことなく、美観性を保つためである(図24)。
また、その他の例2では、第3の実施形態の位置決め用埋込定規60が断面V字形状の部材であったが、位置決め用埋込定規80が断面くの字形状の部材であってもよい(図25、図26)。
本実施の形態の位置決め用埋込定規80は、長手方向に伸長した長尺状の部材でかつ壁に固定される固定部81と、固定部81から斜め上方に設けられた定規部82を備えた断面くの字形状の部材であり、前記固定部81の紙面上上端81aと前記定規部82の紙面上下端82bが接続されている。
前記定規部82は、長手方向に伸長した長尺状の部材で長方形形状をしており、前記固定部81の上端81aから斜め上方に傾斜して設けられる。よって、前記固定部81の上端81aと前記定規部82の下端82bが接続されているため前記固定部81と前記定規部82でくの字形状をなしている。
前記定規部82の紙面上上端82aは、直線状の第1のコテ当たり面82aであり、前記位置決め用埋込定規80を壁面に取り付けた場合に前記第1のコテ当たり面82aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となる。また定規部82には、位置決め用埋込定規80を壁に取り付けた場合に、定規部82と壁の間に溜まったコンクリートやモルタル等の床材を外部に排出するため、および位置決め用埋込定規80と床材および壁との接着度を強固にするための複数の通孔82c,82c・・・が長手方向に沿って等間隔に設けられている。
よって、前記位置決め用埋込定規80を壁面に取り付けた場合に前記第1のコテ当たり面82aによってコテを正確に移動して水平に床材をならすことが可能となるうえ、定規部82と壁の間に余剰の床材を逃がすことによって、第1のコテ当たり面上の天面を綺麗に仕上げることが可能となるとともに、位置決め用埋込定規80と床材および壁との接着をより強固にすることが可能となる。
その他、上述と同様、美観性を保つために第1,第2,第3の実施形態の位置決め用埋込定規全体もしくは上端周辺(一部)が無色透明性を有する材質で形成されていてもよい。
(第4の実施の形態)
図28は、本発明の第4の実施形態の位置決め用埋込定規90を示す斜視図であり、図29は、上記実施形態の位置決め用埋込定規90を示す右側面図である。
第4の実施の形態の位置決め用埋込定規90は、第1,第2,第3の実施形態の位置決め用埋込定規10,20,30,50,60,70,80がさらに壁を覆うための汚れ防止用テープを備えたものであって、その他の構成は、第1,第2,第3の実施の形態と同様であり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規90は、壁に固定される固定部11と、固定部11から接続部13を介して設けられた定規部12と、固定部11と定規部12を接続する接続部13と、固定部11の背面側に設けられた接着部材14と、固定部11の背面側と接着部材14との間に設けられた汚れ防止用テープ16から構成される。
前記汚れ防止用テープ16は、壁面に床材が付着して汚れないようにするためのテープであり、長さが固定部11の長さと略同一である長手方向に伸長した長方形形状をしており、前記汚れ防止用テープ16の下端は固定部11の背面側と接着部材14との間で挟持された状態で着脱可能に固定部11に固定されている。
前記汚れ防止用テープ16は、位置決め用埋込定規90を壁面に取り付けた後でも壁面に記された基準線が前記汚れ防止用テープ16を介して目視可能であるように汚れ防止用テープ16の全部または一部が透明性を有する材質で形成されている。汚れ防止用テープ16のうち床材で隠れてしまう下端位置は不透明な材質でもよく、透明性を有する材質と透明性を有しない材質を組み合わせて形成してもよい。
図30は、上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材を充填していない状態の模式図であり、図31は、上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図である。図32は、上記実施形態の位置決め用埋込定規90の取り付け例であり、床材の均し作業後の取り外し工程を示す模式図であり、図37は、本発明の第4,第5,第6の実施形態の床材天面仕上げ方法のフロー図である。
基準線を出す墨出し工程(S1)を行った後に、位置決め用埋込定規90を前記基準線を基準として壁面に取り付ける定規取付工程(S2)を行う。具体的には、最初に位置決め用埋込定規90の汚れ防止用テープ16を介して基準線を目視し、固定部11の上端11a(第2のコテ当たり面11a)および定規部12の上端12a(第1のコテ当たり面12a)を前記基準線に合わせて、固定部11の背面側に設けられた接着部材14を使用し壁面に取り付ける。接着部材14で位置決め用埋込定規90を壁に取り付けると、前記固定部11が壁に固定され、かつ汚れ防止用テープ16が壁に近接して沿う状態となり、基準線周辺の壁面が汚れ防止用テープ16によって覆われる状態となる(図30)。
その後、床材流し込み工程(S3)を行い、天面ならし工程(S4)を行う。その際に床材を流し込む位置よりも上方の壁面位置に床材が付着した場合でも、汚れ防止用テープ16によって壁面が覆われているため、基準線周辺の壁面を汚すことがない(図31)。
次に、汚れ防止用テープ16を取り外すテープ取り外し工程(SA)を行う。汚れ防止用テープ16は、下端が固定部11の背面側と接着部材14との間で挟持された状態で着脱可能に固定されているため、汚れ防止用テープ16を上方、左方向もしくは右方向に引っ張ることで取り外すことができる(図32)。
テープ取り外し工程(SA)は、乾燥工程の前でも後でも途中でもよく、天面ならし工程(S4)の後であれば、いつ汚れ防止用テープ16を取り外してもよい。
このように、位置決め用埋込定規90が汚れ防止用テープを備えることによって、床材をならすための固定部および/または定規部の取り付けと汚れ防止用のテープの取り付けを一回の作業で可能とし作業効率を向上させることが可能で、かつ基準線周辺の壁面を汚すことなく綺麗に作業することが可能となる。
(第5の実施の形態)
図33は、本発明の第5の実施形態の汚れ防止用テープ116を示す正面図である。
第4の実施の形態の位置決め用埋込定規90は汚れ防止用テープ16を着脱可能に固定し、引っ張ることで固定部11から取り外していたが、本実施形態の位置決め用埋込定規100は、汚れ防止用テープ116に切り取り線116c,116dを設けることで、汚れ防止用テープ上部116aを取り外すものであって、その他の構成は、第1,第2,第3,第4の実施の形態と同様であり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規100の汚れ防止用テープ116は、壁面に床材が付着して汚れないようにするためのテープであり、長さが固定部11の長さと略同一である長手方向に伸長した長方形形状をしており、汚れ防止用テープ上部116aと、汚れ防止用テープ下部116bから構成される。汚れ防止用テープ上部116aと汚れ防止用テープ下部116bの間は切り取り線116dが設けられ、切り取り線116dを介して汚れ防止用テープ116は、汚れ防止用テープ上部116aと汚れ防止用テープ下部116bとに分離可能に構成されている。
切り取り線116d,116d・・・は、汚れ防止用テープ上部116aと汚れ防止用テープ下部116bを切り離すための切り取り線であり、汚れ防止用テープ116の長手方向に沿って加工されている。
切り取り線116d,116d・・・は、汚れ防止用テープ116を分離しやすいように、長手方向に沿って上方に傾斜して設けられており、ミシン目加工や直線状の切れ目の形態で複数設けられている。切り取り線116d,116d・・・の傾斜方向であるが、作業者が汚れ防止用テープ上部116aの左端周辺を持って左から右へ力を加えることによって、汚れ防止用テープ116を分離する場合を想定し、汚れ防止用テープ116の長手方向を基準に左上方に傾斜した切り取り線116dを設ける。
切り取り線116d,116d・・・の汚れ防止用テープ116の短手方向の幅は約3mmである。コンクリートやモルタル等の床材を流し込んで床面を仕上げる際に床面に若干の凹凸があって乾燥した場合、切り取り線が上方に傾斜しない直線状の形態で形成されていると(短手方向に幅のない切り取り線)、切り取り線が床材によって覆われて床材が乾燥する箇所が発生し、切り取り線に沿って汚れ防止用テープ上部116aと汚れ防止用テープ下部116bが分離できないという問題が生じる。しかし、本実施形態の切り取り線116d,116d・・・は短手方向に幅をもたせているため、その幅の間で床材の表面に若干凹凸があったとしても、汚れ防止用テープ116に切れ目が入っているため、簡単に分離することが可能となる。
汚れ防止用テープ116は位置決め用埋込定規100を壁面に取り付けた場合に、壁面の基準線と重なり合う位置に切り取り線116dの下端116cがくるように固定部11に取り付けられる。本実施例においては、固定部11の上端11aと切り取り線116dの下端116cが重なり合うように固定部11に取り付けられており、汚れ防止用テープ下部116bは、固定部11の背面側と接着部材14との間で挟持されて固定部11に固定されている。
汚れ防止用テープ上部116aは、作業者が端部を指で挟んで切り離す側であって、固定部11から上方に設けられ、位置決め用埋込定規100を壁に取り付けた場合には、壁面を覆うように設けられる。
汚れ防止用テープ上部116a、汚れ防止用テープ下部116bは、透明性のある材質で形成されていてもよいし、位置決め用埋込定規100を壁に取り付けた際に基準線が目視できるように汚れ防止用テープ上部116aのみが透明性のある材質で形成されていてもよい。
図34は、上記実施形態の位置決め用埋込定規100の取り付け例であり、床材を充填後の均し作業前の状態の模式図であり、図35は、上記実施形態の位置決め用埋込定規100の取り付け例であり、床材の均し作業後の取り外し工程を示す模式図である。
基準線を出す墨出し工程(S1)を行った後に、位置決め用埋込定規100を壁面に取り付ける定規取付工程(S2)を行い、その後、床材流し込み工程(S3)を行い、天面ならし工程(S4)を行う。その際に床材を流し込む位置よりも上方の壁面位置に床材が付着した場合でも、汚れ防止用テープ上部116aによって壁面が覆われているため、基準線周辺の壁面を汚すことがない(図34)。
次に、汚れ防止用テープ上部116aを取り外すテープ取り外し工程(SA)を行う。作業者は、汚れ防止用テープ上部116aの左端部周辺を指でつかみ、左から右へ力を加えると切り取り線116d,116d・・・に沿って、汚れ防止用テープ116は、汚れ防止用テープ上部116aと汚れ防止用テープ下部116bとに分離し、汚れ防止用テープ上部116aを取り外すことができる(図35)。
テープ取り外し工程(SA)は、乾燥工程の前でも後でも途中でもよく、天面ならし工程(S4)の後であれば、いつ汚れ防止用テープ16を取り外してもよい。
このように、位置決め用埋込定規100の汚れ防止用テープ116に切り取り線116d,116d・・・が設けられているため、簡単に汚れ防止用テープ上部116aを取り外すことが可能で、かつ固定部11に固定されたままのれ防止用テープ下部116bは、床材に一体として埋め込まれるため美観性を損なうことがない。
(第6の実施の形態)
図36は、本発明の第6の実施形態の位置決め用埋込定規200を示す右側面図である。
第5の実施の形態の位置決め用埋込定規100は、汚れ防止用テープ116に切り取り線116d,116d・・・を設けることで、汚れ防止用テープ上部116aを取り外すものであったが、本実施形態の位置決め用埋込定規200は、汚れ防止用テープ上部216aと汚れ防止用テープ下部216bを接着部材216eで着脱可能に固定したものであり、その他の構成は、第1,第2,第3,第4、第5の実施の形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規200の汚れ防止用テープ216は、壁面に床材が付着して汚れないようにするためのテープであり、長さが固定部11の長さと略同一である長手方向に伸長した長方形形状をしており、汚れ防止用テープ上部216aと、汚れ防止用テープ下部216bから構成される。汚れ防止用テープ上部216aと汚れ防止用テープ下部216bは、接着部材216eで着脱可能に固定されている。
汚れ防止用テープ上部216aは、作業者が端部を指で挟んで取り外す側であって、固定部11から上方に設けられ、位置決め用埋込定規200を壁に取り付けた場合には、壁面を覆うように設けられる。
汚れ防止用テープ下部216bは、固定部11の背面側と接着部材14との間で挟持されて固定部11に固定されている。
汚れ防止用テープ上部216aを取り外すテープ取り外し工程(SA)においては、作業者は、汚れ防止用テープ上部216aの左端部周辺を指でつかみ、左から右へ力を加えると汚れ防止用テープ上部216aが汚れ防止用テープ下部216bから取り外される。
このように、位置決め用埋込定規200は、汚れ防止用テープ上部216aと汚れ防止用テープ下部216bが接着部材216eで着脱可能に固定されているため、簡単に汚れ防止用テープ上部216aを取り外すことが可能で、かつ固定部11に固定されたままのれ防止用テープ下部216bは、床材に一体として埋め込まれるため美観性を損なうことがない。
第4,第5,第6の実施形態の汚れ防止用テープ16,116,216は、第1の実施形態の位置決め用埋込定規10である断面コの字形状の固定部11に固定されていたが、第1,第2,第3の実施形態のその他の形状である断面U字形状、断面くの字形状またはV字形状の位置決め用埋込定規の固定部および固定面に設けれていてもよい。
(第7の実施の形態)
図41は、本発明の第7の実施形態の位置決め用埋込定規200を示す斜視図であり、図42は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200の壁面固定部210を示す斜視図である。
本実施の形態の位置決め用埋込定規200は、コンクリートやモルタル等の床材の養生を行うためのシート部材220が設けられたもので、その他の構成は、第1,第2,第3,第4、第5,第6の実施の形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の位置決め用埋込定規200は、壁面固定部210と壁面固定部210の角部に設けられたシート部材220から構成される。
壁面固定部210は、長手方向に伸長した長尺状の部材でかつ壁に固定される固定部223と、固定部223から略90度に突出して設けられた定規部221を備えた断面L字形状の部材であり、プラスチック等の硬質な材質で形成されており、固定部223と定規部221は一体成型され、軽量かつ簡単に量産可能となっている。
固定部223は、壁面に固定する部材で、長手方向に伸長した長方形形状をしており、前記固定部223の上端223aは、定規部221の一端と接続されている。
固定部223には、位置決め用埋込定規200と床材および壁との接着を強固にするための複数の通孔223c,223c・・・が長手方向に沿って等間隔に設けられている。
定規部221は、コンクリート等の基礎形成材の上面を綺麗にならすためのコテ当たり面であって、長手方向に伸長した長方形形状をしており、前記固定部223の上端223aから突出して設けられる。位置決め用埋込定規200を壁面に取り付けた場合に定規部221にコテを当てて長手方向に移動することで水平に床材をならすことが可能となるうえ、定規部221に沿ってシート部材220を広げることで天面を覆いやすくなる。
シート部材220は、コンクリートやモルタルの養生を行うために使用するフィルム状の部材であり、ポリエチレンフィルム等、透明性を有しかつ薄くて軽い素材で形成されている。
またシート部材220は、固定部223の上端223aの背面であって壁面固定部210の角部に一端が取り付けられ、壁面固定部210の角部から外方に伸張して設けられている。
図43は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200の取り付け例であり、床材を充填後、床材表面をシートで覆った状態の模式図であり、図44は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200を基準線Cに合わせる状態を示す模式図である。図48は、本発明の第7の実施形態の床材天面仕上げ方法のフロー図である。
建築物の床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで前記床材の天面を綺麗に仕上げる床材天面仕上げ作業を行う場合、最初に壁面Pに床材を流しこむための基準線Cを出す墨出し工程(S211)を行う。
次に位置決め用埋込定規200を前記基準線Cを基準として壁面Pに取り付ける取付工程(S212)を行う。位置決め用埋込定規200の固定部223の上端223aを基準線Cに合わせるように壁面Pに取り付けるが、シート部材220が透明性を有する材質で形成されているため、シート部材220を介して基準線Cが視認可能であり、簡単に壁面Pに位置決め用埋込定規200を取り付けることが可能となる。位置決め用埋込定規200の固定部223を壁面Pに取り付けた後、シート部材220を壁面Pを覆うように被覆させ、シート部材220を壁面Pに接着剤等で取り付ける。
その後、床の土台に前記床材を流し込む床材流し込み工程(S213)を行う。具体的には、作業者が流し込みたい床材を固定部223の上端223aおよび定規部221の位置まで充填する。そうすると、床材の天面が凸凹のある不連続な状態となる。
そして、前記床材の天面を綺麗にならす天面ならし工程(S214)を行う。作業者がコテ等の均し用道具を使用して床材の天面を平坦にならしていくが、その際に定規部221に沿って、ならし用道具を移動させてならし作業を行う。定規部221があるため、作業者に熟練した技術がなくてもコテ当たり面周辺の天面を中心に容易、正確かつ綺麗に仕上げることが可能である。
次に、位置決め用埋込定規200のシート部材220を壁面Pから取り外し、定規部221に沿って床材の表面を覆うようにかけて養生する養生工程(S215)を行う。
このように、位置決め用埋込定規200を使用することで、コンクリートやモルタルで形成される床面の天面を水平に綺麗に仕上げることができ、さらにシート部材220が透明性を有する素材で形成されているため、壁面Pに設けられた基準線Cに合わせて位置決め用埋込定規200を簡単に取り付けることが可能となる。
またシート部材220によって壁面が覆われているため、床材流し込み工程(S213)や天面ならし工程(S214)において壁面に床材が付着した場合でも壁面を汚すことがなく綺麗に作業を行うことができるうえ、養生工程(S215)においてはシート部材220を壁面から外して養生用のシートとして使用することが可能となり、壁面汚れ防止用のシートと養生用のシートを兼用して使用することができる。
(その他の例)
図45は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例1を示す模式図である。
位置決め用埋込定規200はさらに壁を覆うための汚れ防止用テープ230を備えてもよい。位置決め用埋込定規200は、壁面固定部210と壁面固定部210の角部に設けられたシート部材220と、シート部材220の外側からシート部材220を挟むように固定部223の背面に取り付けられた汚れ防止用テープ230を有する。
汚れ防止用テープ230は、壁面に床材が付着して汚れないようにするためのテープであり、長さが壁面固定部210の長さと略同一である長手方向に伸長した長方形形状をしており、固定部223の背面と汚れ防止用テープ230の下端との間でシート部材220を挟持した状態で着脱可能に固定部223に固定されている。
汚れ防止用テープ230は、位置決め用埋込定規200を壁面に取り付けた後でも壁面に記された基準線Cが前記汚れ防止用テープ230を介して目視可能であるように汚れ防止用テープ230の全部または一部が透明性を有する材質で形成されている。汚れ防止用テープ230のうち床材で隠れてしまう下端位置は不透明な材質でもよく、透明性を有する材質と透明性を有しない材質を組み合わせて形成してもよい。
汚れ防止用テープ230を使用する場合、シート部材220を壁面Pを覆うように被覆させる必要はなく、天面ならし工程(S214)を行った後に、汚れ防止用テープ230を取り外すテープ取り外し工程(SA)を行う。汚れ防止用テープ230は、下端が着脱可能に固定されているため、汚れ防止用テープ230を上方、左方向もしくは右方向に引っ張ることで取り外すことができる。
テープ取り外し工程(SA)は、養生工程(S215)の前でも後でも途中でもよく、天面ならし工程(S214)の後であれば、いつ汚れ防止用テープ230を取り外してもよい。
このように、位置決め用埋込定規200が汚れ防止用テープ230を備えることによって床材を流し込む位置よりも上方の壁面位置に床材が付着した場合でも、汚れ防止用テープ230によって壁面が覆われているため、基準線周辺の壁面を汚すことがなく、綺麗に作業を行うことができる。
図46は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例2を示す斜視図である。図47は、上記実施形態の位置決め用埋込定規200のその他の例2の取り付け例であり、床材を充填後、床材表面をシートで覆った状態の模式図である。
また、位置決め用埋込定規200は、壁面固定部210の形状が断面コの字形状のものを使用してもよい。
その場合、壁面固定部210は、壁に固定される固定部211と、固定部211から接続部213を介して設けられた定規部212と、固定部211と定規部212を接続する接続部213と、固定部211の上端211aの背面側に設けられたシート部材220から構成される。固定部211と定規部212と接続部213によって囲まれた領域に溝215が形成され、固定部211の上端211aに幅広の面211cが設けられている。
コテ当たり面を固定部211の上端の幅広の面211cおよび定規部212の上端212aの2ヶ所とすることで、床材の均し作業においてコテを安定して動かすことが可能であり、溝(凹部)を利用して均し用道具で均した時の余剰のコンクリートやモルタル等の床材を前記溝(凹部)に逃がすことも可能である。
このように、第7の実施形態の位置決め用埋込定規200においてシート部材220を設けたことにより、定規部212や固定部211をコンクリート等の基礎形成材の上面を綺麗にならすためのコテ当たり面とすることでコンクリートやモルタルで形成される床面の天面を水平に綺麗に仕上げることができ、かつシート部材220を養生用のシートとして使用することができる。よって、位置決め用埋込定規200を使用するだけで表面仕上げ工程および養生工程を行うことが可能となって、位置決め用定規や養生シートを別々に用意する手間を省くことが可能となる。
10,20,30,50,60,70,80,90,100,200 位置決め用埋込定規、
11,21,61,71,81,223,211 固定部、
11a,21a,51a,61a,71a,81a,223a,211a 固定部の上端(第2のコテ当たり面)、
11b,61b,82b 固定部の下端、
12,62,72,221,212 定規部、
12a,22a,52a,62a,72a,82a,212a 定規部の上端(第1のコテ当たり面)、
12b,62b,82b 定規部の下端、
12c,52c,62c,82c,123c 通孔、
13,213 接続部、
13c,223c 通孔、
14 接着部材、
15,55,65,215 溝(凹部)、
16,116,216,230 汚れ防止用テープ、
51 固定面、
51b 固定面の下端、
52 定規面、
52b 定規面の下端、
210 壁面固定部、
220 シート部材、
11c,12c,211c 幅広の面、
K 均し用道具、
P 壁面、
Q 床の基礎、
M 床材、
C 基準線、
R レベル出し用部材

Claims (14)

  1. コンクリートやモルタル等の床材で形成される床の天面を均したり天面位置を確認したりするために使用される位置決め用埋込定規であって、前記位置決め用埋込定規は、壁に固定される固定部と、前記固定部から連接されるか又は前記固定部から接続部を介して設けられた定規部を備え、前記固定部及び/又は前記定規部に、均し用道具を当接させるためのコテ当たり面が設けられているか又は前記床材を投入した後に前記天面を均して所定高さ位置にするための基準の印が設けられていることを特徴とする位置決め用埋込定規。
  2. 前記位置決め用埋込定規は、余剰のコンクリートやモルタル等の床材を逃がすための溝(凹部)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の位置決め用埋込定規。
  3. 前記固定部と前記定規部の上端の高さが同じであるか又は前記固定部と前記定規部に設けられた前記基準の印の高さが同じであることを特徴とする請求項1または2記載の位置決め用埋込定規。
  4. 前記位置決め用埋込定規はさらに前記固定部、前記接続部又は前記定規部に設けられたフィルム状のシート部材を備え、前記シート部材は壁を被覆するか又は前記床材を投入した後に前記天面を被覆することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  5. 前記位置決め用埋込定規は、コンクリートやモルタル等の床材を流動させるための通孔を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  6. 前記位置決め用埋込定規は断面コの字形状、断面U字形状、断面くの字形状、断面L字形状またはV字形状であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  7. 前記固定部又は前記定規部は、一部が透明性を有する材質で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  8. 前記固定部及び/又は前記定規部の上端は先細りになっているか又は前記固定部及び/又は前記定規部の上端には幅広の面が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  9. 前記位置決め用埋込定規は、さらに壁を覆うために前記固定部に固定された汚れ防止用テーブを備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の位置決め用埋込定規。
  10. 建築物の床の土台にコンクリートやモルタル等の床材を流し込んで前記床材の天面を綺麗に仕上げる床材天面仕上げ方法において、壁に固定される固定部と、前記固定部から連接されるか又は前記固定部から接続部を介して設けられた定規部と、前記固定部及び/又は前記定規部に設けられたコテ当たり面又は基準の印を有する位置決め用埋込定規を使用して、前記コテ当たり面に均し用道具を当接かつ移動させることで前記床材の天面を綺麗に均すか又は前記基準の印を基にして前記床材を投入し前記床材の天面を均すことを特徴とする床材天面仕上げ方法。
  11. 前記位置決め用埋込定規はさらに溝(凹部)を備え、均し用道具で均した時の余剰のコンクリートやモルタル等の床材を前記溝(凹部)に逃がすことを特徴とする請求項10記載の床材天面仕上げ方法。
  12. 前記位置決め用埋込定規はさらに通孔を備え、前記溝(凹部)に逃がした前記床材を前記通孔を介して前記位置決め用埋込定規の外部に流出させることを特徴とする請求項11記載の床材天面仕上げ方法。
  13. 前記位置決め用埋込定規はさらに前記固定部、前記接続部又は前記定規部に設けられたフィルム状のシート部材を備え、前記シート部材は壁を被覆するか又は前記床材を投入した後に前記天面を被覆することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項記載の床材天面仕上げ方法。
  14. 前記位置決め用埋込定規は、さらに壁を覆うために前記固定部に固定された透明性を有する汚れ防止用テープを備え、前記床材の天面を均した後に、前記汚れ防止用テープの一端を引張ることで前記汚れ防止用テープを取り外すことを特徴とする請求項10から13のいずれか一項記載の床材天面仕上げ方法。
JP2017148267A 2016-08-01 2017-07-31 位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法 Pending JP2018105108A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151005 2016-08-01
JP2016151005 2016-08-01
JP2016254910 2016-12-28
JP2016254910 2016-12-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018105108A true JP2018105108A (ja) 2018-07-05

Family

ID=62784557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017148267A Pending JP2018105108A (ja) 2016-08-01 2017-07-31 位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018105108A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6612045B2 (en) Apparatus and method for spacing tiles
JP2018105108A (ja) 位置決め用埋込定規および床材天面仕上げ方法
CN204126156U (zh) 用于天花板与竖直墙面之间的收口结构
JP2018168582A (ja) 水切り部材、水切り部材の設置用治具、および水切り部材の設置方法
WO2020034230A1 (zh) 一种石塑装饰板及其防水铺装方法
JP6145468B2 (ja) 床材の製造方法
JP4620744B2 (ja) スライド巾木
US20150136311A1 (en) Fillable Stencil Pattern
JP4472511B2 (ja) 外表面補強部材及びその施工方法
JP6979479B2 (ja) 仕上げ材貼り付けパネル及び仕上げ材貼り付けパネルの製造方法
JP5626867B2 (ja) 均し具
ITMI20071851A1 (it) Elemento per rivestire superfici e relativo uso
JP2005307590A (ja) 建築基材上へのタイル張り施工方法
JP6286347B2 (ja) 目地溝の形成方法
US20070000196A1 (en) Decorative corner guard
JP2013044141A (ja) リフォーム用幅木材
CN109171521B (zh) 卫浴底盘及其制造方法与防水边框
JP2011111857A (ja) 建物外装材の製造方法
JP2020133282A (ja) コテ当て機能付き養生シート
JP3738438B2 (ja) 表層ブロックの施工方法
JP2019183568A (ja) 仕上げ材の施工方法および型枠
KR20180004895A (ko) 천정용 마감 몰딩
KR20120002504U (ko) 콘크리트 거푸집용 패널
JP2007254956A (ja) 舗装方法
KR101749559B1 (ko) Frp를 이용한 건축물의 벽체 보수공법