JP2018104635A - 活性エネルギー線硬化性接着剤組成物、偏光板用接着剤組成物、偏光板用接着剤およびそれを用いた偏光板 - Google Patents
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Abstract
Description
上記エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)(以下、「単官能モノマー(A)」と略す場合がある。)としては、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル系化合物を用いることが好ましい。
カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性(メタ)アクリレート系化合物、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、およびヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート等の二価アルコールのモノ(メタ)アクリレート系化合物、ジエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、およびポリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート系化合物、
その他、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸等の1級水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物;
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物;
2,2−ジメチル2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の3級水酸基(メタ)アクリレート系化合物;
等があげられる。
かかる水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(A1)のなかでも、基材あるいは偏光子と水素結合を生じやすい点で1級水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物が好ましく、特にはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート系化合物、ポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート系化合物が好ましい。
アミド基含有(メタ)アクリル系化合物としては、例えば、(メタ)アクリルアミド;
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド;
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコキシアルキル(メタ)アクリルアミド;
N−(ヒドロキシメチル)(メタ)アクリルアミド等の水酸基含有アクリルアミド;
N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド等があげられる。
アミノ基含有(メタ)アクリル系化合物としては、例えば、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート等、アミノアルキル(メタ)アクリレート等の1級アミノ基含有(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の2級アミノ基含有(メタ)アクリレート、エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等の3級アミノ基含有(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン等の複素環式アミンモノマーがあげられる。
2−ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエーテル鎖含有(メタ)アクリレート系化合物、
等があげられる。
p−クミルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、フェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレートおよびノニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート等があげられる。
2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート等のビニル基含有(メタ)アクリレート系化合物、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基含有(メタ)アクリレート系化合物、
等があげられる。
上記ポリウレタン(B)は、多価イソシアネート系化合物(b1)およびポリオール系化合物(b2)を反応させることにより得ることができる。なお、本発明においてポリウレタン(B)には、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物を含まないものとする。
ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート;
水添化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート等の脂環式系ポリイソシアネート;
或いはこれらポリイソシアネートの3量体化合物または多量体化合物、アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート等があげられる。
ポリブタジエン系ポリオールは、その構造中に含まれるエチレン性不飽和基の全部または一部が水素化された水添化ポリブタジエンポリオールであってもよい。
ポリウレタン(B)の重量平均分子量は、通常3,000〜100,000であり、好ましくは4,000〜60,000、特に好ましくは5,000〜40,000である。重量平均分子量が大きすぎるとポリウレタンの粘度が高くなりすぎたり、相溶性が低下したりする傾向があり、小さすぎると充分な接着力が得られない傾向がある。
なお、粘度の測定方法はE型粘度計による。
本発明の接着剤組成物には、さらにその他のエチレン性不飽和化合物(C)を含有させてもよい。上記その他のエチレン性不飽和化合物として、例えば、エチレン性不飽和基を2つ以上有するエチレン性不飽和化合物(以下、「多官能モノマー」と記載することがある。)があげられる。また、多官能モノマーとしては、エチレン性不飽和基を2つ有するもの(以下、「2官能モノマー」と記載することがある。)、エチレン性不飽和基を3つ以上有するもの(以下、「3官能以上のモノマー」と記載することがある。)等があげられる。
シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールジシクロペンタンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート等の脂環構造を有するジ(メタ)アクリレート;
フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート等の芳香環を有するジ(メタ)アクリレート;
エチレンオキサイド変性シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のアルキル変性された構造を有し、かつ環構造を有するジ(メタ)アクリレート等の環構造を有するジ(メタ)アクリレート;
等があげられる。
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート等のアルキル変性された構造を有する3官能以上の(メタ)アクリレート、等の長鎖または分岐鎖構造を有する3官能以上の(メタ)アクリレート;
イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート等の環構造を有するトリ(メタ)アクリレート;
等があげられる。
本発明においては、さらに光ラジカル重合開始剤(D)を用いることが好ましい。上記光ラジカル重合開始剤(D)としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3',4,4'−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフォンオキサイド類;等があげられる。なお、これら光ラジカル重合開始剤(D)は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、上記添加剤の他にも、接着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであっても良い。
上記光増感剤は、光ラジカル重合開始剤(D)100重量部に対して、0.01〜20重量部の範囲で含有することが好ましい。光増感剤の含有量が多すぎると、組成物や、得られる接着剤層が着色する傾向があり、少なすぎると、反応性が低下し、増感効果が得られにくい傾向がある。
本発明の偏光板は、偏光板用接着剤を介して偏光子と保護フィルムが貼り合わされたものであり、詳しくは、偏光子の少なくとも一方の面、好ましくは両面に、本発明の偏光板用接着剤を用いて保護フィルムが貼り合わされたものであり、通常は、液状の偏光板用接着剤組成物を偏光子面あるいは保護フィルム面、あるいはその両方の面に均一に塗布した後、両者を貼り合わせ、圧着し、必要により加熱乾燥した後、活性エネルギー線照射を行なうことで偏光板が形成される。
上記紫外線照射は、通常2〜3000mJ/cm2、好ましくは10〜2000mJ/cm2の条件で行われる。
また、上記無電極ランプの場合は、例えば、通常2〜2000mJ/cm2、好ましくは10〜1000mJ/cm2の条件で行われる。
また、下記実施例中におけるポリウレタン(B)の重量平均分子量は、前述の方法に従って測定した。
実施例に先立って以下の各成分を用意した。
<エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)>
(A1−1)4−ヒドロキシブチルアクリレート(大阪有機化学社製「4−HBA」)
(A2−1)ジシクロペンタニルアクリレート(日立化成社製「FA−513AS」)
(A−1)2−エチルヘキシルアクリレート(三菱化学社製「アクリル酸2−エチルヘキシル」)
(A−2)ベンジルアクリレート(大阪有機化学社製「ビスコート#160」)
(A−3)テトラヒドロフルフリルアクリレート(大阪有機化学社製「ビスコート#150」)
〔ポリウレタン(B−1)の製造〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(b1−1)10.1g(0.045モル)と数平均分子量2,000の2官能ポリエステルポリオール(水酸基価57mgKOH/g)(b2−1)89.9g(0.045モル)、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.01gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了し、ポリウレタン(B−1)(重量平均分子量;36,000)を得た。
ポリウレタン(B−1)の製造方法において、イソホロンジイソシアネート(b1−1)を21.8g(0.098モル)、数平均分子量2,000の2官能ポリエステルポリオールの代わりに数平均分子量600の3官能ポリエステルポリオール(水酸基価264mgKOH/g)(b2−2)を78.2g(0.122モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−2)(重量平均分子量;25,000)を得た。
ポリウレタン(B−1)の製造方法において、イソホロンジイソシアネート(b1−1)を38.7g(0.174モル)、数平均分子量2,000の2官能ポリエステルポリオールの代わりに数平均分子量250のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価425mgKOH/g)(b2−3)を61.3g(0.232モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−3)(重量平均分子量;4,400)を得た。
ポリウレタン(B−3)の製造方法において、イソホロンジイソシアネートの代わりにジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート(b1−2)を39.8g(0.152モル)、数平均分子量250のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価425mgKOH/g)(b2−3)を60.2g(0.228モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−4)(重量平均分子量;5,800)を得た。
ポリウレタン(B−4)の製造方法において、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート(b1−2)を23.4g(0.089モル)、数平均分子量250のポリテトラメチレンエーテルグリコールの代わりに数平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価163mgKOH/g)(b2−4)を76.6g(0.111モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−5)(重量平均分子量;17,000)を得た。
ポリウレタン(B−5)の製造方法において、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネートの代わりにヘキサメチレンジイソシアネート(b1−3)を16.3g(0.097モル)、数平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価163mgKOH/g)(b2−4)を83.7g(0.121モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−6)(重量平均分子量;14,000)を得た。
ポリウレタン(B−5)において、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネートの代わりにイソホロンジイソシアネートを20.5g(0.09モル)、数平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価163mgKOH/g)(b2−4)を79.5g(0.12モル)使用した以外は同様に行い、ポリウレタン(B−7)(重量平均分子量;14,000)を得た。
ポリウレタン(B−7)の製造方法において、イソホロンジイソシアネートを1g(0.0045モル)、数平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコールの代わりに数平均分子量10,000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価10.4mgKOH/g)(b2−5)を99g(0.009モル)使用してポリウレタン(B−8)(重量平均分子量;58,000)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(b1−1)を17g(0.076モル)、数平均分子量2,000の2官能ポリエステルポリオール(水酸基価57mgKOH/g)(b2−1)74g(0.037モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、更に2−ヒドロキシエチルアクリレート9g(0.076モル)を仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート(U−1)(重量平均分子量;15,000)を得た。
ウレタンアクリレート(U−1)において、イソホロンジイソシアネートの代わりにジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート(b1−2)を36g(0.14モル)、数平均分子量2,000の2官能ポリエステルポリオールの代わりに数平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコール(ポリエーテルポリオール)(水酸基価163mgKOH/g)(b2−4)を48g(0.07モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレートを16g(0.14モル)使用してウレタンアクリレート(U−2)(重量平均分子量;4,000)を得た。
(D−1)2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド(アシルフォスフィンオキサイド類:イルガキュアTPO、BASF社製)
〔活性エネルギー線硬化性接着剤組成物の作製〕
調製用フラスコに、単官能モノマー(A)、ポリウレタン(B)を下記の表3、4に示す割合で同時に仕込み、これらを撹拌しながら液温が60℃になるまで加温して、完全に溶解するまで1時間混合を続けた。その後、室温(23℃)まで冷却した後、光ラジカル重合開始剤(D)5部を仕込み、混合することで活性エネルギー線硬化性接着剤組成物を得た。
得られた活性エネルギー線硬化性接着剤組成物を偏光板用接着剤組成物として用いて、以下の通り評価を行った。結果を表3および表4に示す。
まず、60μmのPVAフィルムを、水温30℃の水槽に浸漬しつつ、1.5倍に延伸した。次に、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる染色槽(30℃)にて240秒浸漬しつつ1.3倍に延伸し、さらにホウ酸50g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成のホウ酸処理槽(50℃)に浸漬すると共に、同時に3.08倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行った。その後、90℃で乾燥して総延伸倍率6倍の偏光子を製造した。
大きさ200mm×100mm、厚み60μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(富士フィルム社製、商品名「フジタック」)および、大きさ200mm×100mm、厚み50μmの環状オレフィン系樹脂(COP)フィルム(日本ゼオン社製、商品名「ZEONOR」)に、それぞれ上記で得られた偏光板用接着剤組成物をバーコーターで下記の表3および表4に示す膜厚となるように塗工した。各接着剤組成物層付きフィルムを、大きさ180mm×80mmの上記偏光子の両面にそれぞれ重ね合わせ、ロール機を用いてニップ圧2MPaで貼り合わせ、積層フィルムを得た(積層フィルムの層構成:TACフィルム/偏光子/COPフィルム)。
次いで、積層フィルムのCOPフィルム側から、高圧水銀ランプの取り付けられた紫外線照射装置にてピーク照度:130mW/cm2、積算露光量:900mJ/cm2(365nm)で紫外線照射を行ない、接着剤組成物を硬化させて偏光板試験片とした。
上記で得られた偏光板試験片を用いて、下記の通り性能評価を行った。
偏光板試験片を120mm×25mmにカットし、90°方向の応力をかけた際のTACフィルムと偏光子、および、COPフィルムと偏光子の、接着具合を下記基準で評価した。
(評価基準)
○…強固に接着していた
△…弱く接着していた
×…接着していなかった
Claims (11)
- エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)とポリウレタン(B)とを含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記ポリウレタン(B)の含有量が、エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)100重量部に対して、5〜60重量部であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)が水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(A1)を含むことを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記エチレン性不飽和基を1つ有する不飽和化合物(A)が脂環構造含有(メタ)アクリレート系化合物(A2)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(A1)の脂環構造含有(メタ)アクリレート系化合物(A2)に対する含有重量割合が、(A1)/(A2)=0.5〜20であることを特徴とする請求項4記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記ポリウレタン(B)の重量平均分子量が3,000〜100,000であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記ポリウレタン(B)が多価イソシアネート系化合物(b1)とポリオール系化合物(b2)との反応生成物であり、ポリオール(b2)がポリエーテル系ポリオールおよびポリエステル系ポリオールの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 上記ポリエーテル系ポリオールが、オキシアルキレン基の炭素数が4〜7であるポリエーテルポリオールであることを特徴とする請求項7記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性接着剤組成物を含有することを特徴とする偏光板用接着剤組成物。
- 請求項9記載の偏光板用接着剤組成物の硬化物であることを特徴とする偏光板用接着剤。
- 請求項10記載の偏光板用接着剤を介して偏光子と保護フィルムが貼り合わされてなることを特徴とする偏光板。
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