JP2018104071A - パウチ用フィルム成形体 - Google Patents
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Abstract
Description
前記空隙には、該空隙に収容されるべき内容物に対して潤滑性を示す液体が充満していることを特徴とするパウチ用フィルム成形体が提供される。
尚、本発明において、空隙に液体が充満しているということは、空隙内の液体中に空気層が形成されていないことを意味する。
(1)前記空隙は、互いに対面するように配置された2枚のフィルムの3方シール或いは2方シールにより形成されていること、
(2)前記空隙を形成している前記フィルムの内面が、微細突起が分布した粗面となっていること、
(3)前記液体が、前記空隙を形成している前記フィルムの内表面積当り0.1〜100g/m2の量で充填されていること、
(4)前記2枚のフィルムが長尺フィルムであり、前記空隙が、該長尺フィルムの長手方向に多数配列して設けられていること、
(5)ロールに巻回されて保持されていること、
が好適である。
このような構造を有するパウチ用フィルム成形体は、例えば、互いに対面するように配置された2枚の長尺フィルムを部分的にヒートシールし、この状態で前記液体をスプレー等により2枚の長尺フィルムが形成する空隙中に充填することにより、作成することができる。このように長尺フィルムを用いて本発明のパウチ用フィルム成形体を作成したとき、この成形体は、長尺フィルムの長手方向に沿って多数配列されて得られ、この結果、これをロールに巻き取ったとき、前記液体の裏移りの問題は完全に防止されている。すなわち、ロールに巻き取られていた状態において、液体が長尺フィルムの外面に接触することがないからである。
しかも、本発明のパウチ用フィルム成形体では互いに対面するフィルム同士の間に液体が介在しているため、これらフィルム同士が貼り付いてしまうという不都合が有効に防止されており、内容物の充填作業を容易に行うことができるという利点も有している。
本発明において、最も好適な樹脂は、液膜13を形成する液体との親和性が比較的高く、かつ袋としての柔軟性が良好であるという観点からオレフィン系樹脂、特にポリエチレンまたはポリプロピレンである。
また、単層構造のフィルム1、3の厚みあるいは多層構造中の各層の厚みは、最終的に形成されるパウチの柔軟性等の特性が損なわれない範囲で各層に要求される特性が発揮されるような厚みに設定されていればよい。
例えば、金型、ロール転写、エンボス加工、噴霧等の機械的手段、フォトリソグラフィーやレーザー光を用いてのエッチング等の光学的手段、微粒子(金属酸化物微粒子やポリマー微粒子)や多孔質体を塗布乃至混合(練り込み)又は溶液に配合させての塗布乃至浸漬、結晶性添加剤を塗布乃至混合(練り込み)又は溶液に配合させて塗布乃至浸漬、多孔質シート(例えば不織布)のラミネート、樹脂の結晶化を利用した方法等により粗面化を行うことができる。
一般的には、上記内面1b、3bを形成する樹脂に、金属酸化物微粒子やポリマー微粒子などの微粒子をある程度の量で配合(内添)しておけば、その粉末の粒径に応じた内径を有する凹部若しくは突起(突起の間が凹部となる)が、フィルムの表面に形成される。また、結晶性の添加剤を内面形成用樹脂に配合しておけば、冷却時に、該添加剤が結晶化して成形されたフィルムの表面に析出し、これにより、前述した表面粗さRaを有する粗面を形成することができる。
また、結晶性添加剤としては、各種ワックス類、例えばキャンデリラワックス、カルナウバワックス、蜜蝋、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスを例示することができる。このような結晶性添加剤は、容器内面を形成する樹脂100重量部当り0.2乃至10重量部程度の量で配合される。
尚、このように2枚の長尺フィルムを用いての製袋により本発明のパウチ用フィルム成形体10を製造する場合、はじめにヒートシールによる製袋を行った後、スプレー等により製袋されたフィルム間に液体7を充填し、ロールにより巻き取ることもできるし、一方の長尺フィルムの表面に液体7をスプレーやロール等により塗布し、この後、ヒートシールによる製袋を行って、ロールにより巻き取ることもできる。
図4(a)の例では、3方シールにより製袋されたフィルム成形体10が2列に並んで長手方向に連続に連なっている。
図4(b)の例では、3方シールにより製袋されたフィルム成形体10が1列で長手方向に連続的に連なっている。
図4(c)の例では、2方シールにより製袋されたフィルム成形体10が1列で長手方向に連続的に連なっている。
また、スパウト等の注出具の装着することなく直接開口部9をヒートシールして販売に供することもできる。
さらに、図4(c)のように2方シールの製袋で得られたフィルム成形体10は、両端に開口部9が存在しているため、一方の開口部9に注出具を装着(ヒートシール)した後、反対側の開口部9から内容物を充填し、この後に開口部9をヒートシールにより閉じるという操作が行われる。
1a、3a:フィルム先端部
1b、3b:フィルム内面
5:シール面
7:液体
13:液膜
15:フィルム内面1b、3bと液体7との間の微小な隙間(空気層)
Claims (6)
- 互いに対面するフィルム面の間に空隙が形成されているパウチ用フィルム成形体において、
前記空隙には、該空隙に収容されるべき内容物に対して潤滑性を示す液体が充満していることを特徴とするパウチ用フィルム成形体。 - 前記空隙は、互いに対面するように配置された2枚のフィルムの3方シール或いは2方シールにより形成されている請求項1に記載のパウチ用フィルム成形体。
- 前記空隙を形成している前記フィルムの内面が、微細突起が分布した粗面となっている請求項1または2に記載のパウチ用フィルム成形体。
- 前記液体が、前記空隙を形成している前記フィルムの内表面積当り0.1〜100g/m2の量で充填されている請求項1〜3の何れかに記載のパウチ用フィルム成形体。
- 前記2枚のフィルムが長尺フィルムであり、前記空隙が、該長尺フィルムの長手方向に多数配列して設けられている請求項2に記載のパウチ用フィルム成形体。
- ロールに巻回されて保持されている請求項5に記載のパウチ用フィルム成形体。
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JPS61273349A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-03 | 株式会社 山崎機械製作所 | 包装用連続袋 |
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