JP2018103223A - 溶接装置及び溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接された箇所同士の間隔の誤差を手軽に抑えることができる溶接装置及び溶接方法を提供する。【解決手段】溶接装置100において、本体部10は、相対向して配置される一対の電極11及び12を有し、一対の電極11及び12によってワークWKを挟んだ状態で、一対の電極11と12の一方から他方に電流を流すことにより、ワークWKの、一対の電極11及び12によって挟まれた箇所を溶接する。指示部20は、一方の電極12に非接触の状態で一対の電極11及び12間に置かれたワークWK上の、一対の電極11及び12によって挟まれる箇所TUから予め定められた基準方向に予め定められた基準距離D隔てた基準位置を指し示す。指示部20によって指し示される基準位置に、既に溶接された箇所を位置させてから溶接を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、溶接装置及び溶接方法に関する。
特許文献1に開示されるように、一対の電極によってワークを挟んだ状態で、それら一対の電極の一方から他方に電流を流すことにより、ワークの、一対の電極によって挟まれた箇所を溶接する溶接装置が知られている。この溶接装置は、ワーク上の、一対の電極によって挟まれる箇所をユーザが視認できるように、その挟まれる箇所をレーザ光で指し示す光源を備える。
特開平11−333568号公報
1つのワークの複数の箇所を溶接する過程で、電極に対するワークの移動をユーザが目分量で行う場合がある。この場合は、溶接を手軽に行える反面、或る溶接された箇所と別の溶接された箇所との間隔の、理想値からの誤差が、許容範囲内に収まるとしても大きくなりがちである。
一方、上記光源を用いると、目分量によらずにワークを位置決めできる。しかし、上記光源は、ワークのどこが電極に挟まれるかを指し示すにすぎない。従って、溶接された箇所同士の間隔の誤差を抑えるには、予めワークの溶接すべき全箇所に目印を付しておく煩雑な準備作業が必須である。複数のワークに溶接を施す場合は、全てのワークに同様の目印を付さねばならない。
本発明の目的は、溶接された箇所同士の間隔の誤差を手軽に抑えることができる溶接装置及び溶接方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る溶接装置は、
相対向して配置される一対の電極を有し、前記一対の電極によってワークを挟んだ状態で、前記一対の電極の一方から他方に電流を流すことにより、前記ワークの、前記一対の電極によって挟まれた箇所を溶接する本体部と、
前記一対の電極の少なくとも一方に非接触の状態で前記一対の電極間に置かれた前記ワーク上の、前記一対の電極によって挟まれる箇所から予め定められた基準方向に予め定められた基準距離隔てた基準位置を指し示す指示部と、
を備える。
上記構成によれば、指示部が指し示す基準位置に、既に溶接された箇所を位置させることで、既に溶接された箇所から基準方向と逆方向に基準距離隔てた箇所の、一対の電極間への位置決めを手軽に行える。既に溶接された箇所から基準方向と逆方向に基準距離隔てた箇所を溶接することで、溶接された箇所同士の間隔の誤差を抑えることができる。
実施形態1に係る溶接装置の主要部を示す概念図 実施形態1に係るアライメントマークを示す概略図 実施形態1に係る溶接方法の手順を示すフローチャート 実施形態2に係る光照射器の照射スポットを示す概略図 実施形態3に係る溶接装置の主要部を示す概念図 実施形態4に係る溶接装置の主要部を示す概念図 実施形態5に係る溶接装置の主要部を示す概念図 実施形態6に係るアライメントマークを示す概略図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態1〜6に係る溶接装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る溶接装置100は、ワークWKを溶接する本体部10を備える。本体部10は、上下に相対向して配置される一対の電極11及び12と、一方の電極11を保持するアーム13と、他方の電極12を保持するアーム14とを有する。また、図示しないが、本体部10は、アーム13と14を上下方向に相対変位させるクランプ機構と、電極11と12の一方から他方に電流を流す通電回路と、ユーザが溶接の実行を指示する操作部と、クランプ機構及び通電回路を制御する制御部とを有する。
クランプ機構により、アーム13と14は、一対の電極11及び12によってワークWKを挟んだ閉状態と、一対の電極11及び12がワークWKの厚さより広い間隔をあけて離間した開状態とに切り替え可能である。
ワークWKは、複数の金属板が重ね合わされた部分を有し、それら複数の金属板のうち1つの金属板が一方の電極11と対向し、他の金属板が他方の電極12と対向するように電極11と12の間に置かれる。
また、溶接装置100は、ワークWKを、電極11と12の一方から他方に向かう方向と交差する方向、具体的には水平方向に案内するガイドGDも有する。なお、図1には、ガイドGDの一部のみを示す。
以下、理解を容易にするために、ガイドGDがワークWKを案内する方向と平行なX軸を有し、下方の電極12から上方の電極11に向かう方向をZ軸のプラス方向とする、溶接装置100に固定された右手系のXYZ直交座標系を定義して説明を続ける。
ユーザは、アーム13と14が開状態のときに、一対の電極11と12の間にワークWKを置く。このとき、ワークWKは、一対の電極11と12のうち下方の電極12のみと接触した状態となる。そして、ユーザは、操作部を用いて溶接の実行を指示する。
すると、制御部は、アーム13及び14を閉状態に移行させ、かつ閉状態で電極11と12の一方から他方に通電するように通電回路を制御する。これにより、ワークWKの電極11及び12によって挟まれた箇所がジュール熱で局所的に溶接される。即ち、ワークWKを構成する金属板が、溶接された箇所において接合される。
次に、制御部は、アーム13及び14を開状態に移行させる。そして、ユーザは、開状態において、電極11及び12に対してワークWKをガイドGDに沿ってX軸プラス方向に移動させ、再び操作部を用いて溶接の実行を指示する。このようにして、溶接の実行と、X軸プラス方向へのワークWKの移動とを繰り返すことで、ワークWK上に、溶接された箇所(以下、既溶接箇所という)NT1〜NT3が形成されてゆく。
ガイドGDがワークWKを案内するので、ユーザは、既に溶接された箇所からみた、次に溶接すべき箇所の方向(以下、溶接進行方向という。)と丁度逆方向に、ワークWKを移動させることができる。この結果、既溶接箇所NT1〜NT3は、X軸と平行に並ぶ。
従来、既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔を揃えたい場合は、予めワークWKの溶接すべき全箇所に目印を付す煩雑な準備作業が必須であった。そこで、本実施形態では、そのような煩雑な準備作業を要さず、既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔を手軽に揃えるために、溶接装置100が指示部20を備える。
指示部20は、ワークWKのZ軸と交差する表面に、可視域のレーザ光LBを照射する光照射器21と、光照射器21を本体部10に取り付ける取付具22とを有する。
光照射器21は、レーザポインタよりなる。取付具22は、アーム13からZ軸と交差する方向に延出するレール23と、レール23に光照射器21を固定する固定部材24とを有する。
レール23は、具体的には、アーム13の、Z軸と平行な方向に関して電極11と反対側の端部からX軸プラス方向に延出している。固定部材24は、レール23に沿ってX軸と平行にスライド可能であり、かつX軸と平行な方向に関して所望の位置でレール23に固定できる。
光照射器21から出射されたレーザ光LBの視認可能な点状の照射領域SPは、ワークWKの表面における、一対の電極11及び12によって挟まれる箇所(以下、被溶接箇所という。)TUから、予め定められた上記溶接進行方向と逆方向を表す基準方向、即ちX軸プラス方向に、予め定められた基準距離D隔てた基準位置をユーザに指し示す。
基準距離Dは、固定部材24の、レール23上における取り付け位置によって調整できる。つまり、レール23と固定部材24は、基準距離Dを可変に調整する基準距離調整機構としての役割を果たす。
照射領域SPが指し示す基準位置に既溶接箇所NT1が位置するように、ワークWKを位置決めすることで、既溶接箇所NT1から溶接進行方向、即ちX軸マイナス方向に基準距離D隔てた箇所に、既溶接箇所NT2を形成できる。同様に、照射領域SPが指し示す基準位置に既溶接箇所NT2を位置させることで、既溶接箇所NT2からX軸マイナス方向に基準距離D隔てた箇所に、既溶接箇所NT3を形成できる。このようにして簡単に、既溶接箇所NT1〜NT3をX軸と平行に、かつ等間隔で配列できる。
また、本実施形態では、最初の既溶接箇所NT1を正しい位置に形成するために、ワークWKの表面に、アライメントマークAMを予め付している。即ち、照射領域SPが指し示す基準位置に、アライメントマークAMを位置させれば、アライメントマークAMからX軸マイナス方向に基準距離D隔てた箇所に、既溶接箇所NT1を形成できる。
また、アライメントマークAMは、基準方向及び基準距離Dを特定する情報も表示している。以下、図2を参照して、具体的に説明する。
図2に示すように、アライメントマークAMは、特定の方向(図2の左方向)を表示する形状の図形AMaと、図形AMaに付された数値AMbとから構成される。図形AMaが表す方向は、上述した溶接進行方向を意味する。溶接進行方向は、基準方向と丁度逆方向であるため、図形AMaによって基準方向を特定できる。また、数値AMbは、基準距離Dを意味する。数値AMbは、基準距離Dを60mmとすべき旨を表示している。
次に、図3を参照し、溶接装置100を用いた溶接方法の手順を具体的に説明する。以下の説明において、必要に応じて図1と図2が参照される。
図3に示すように、まず、ユーザは、ワークWKのアライメントマークAMを確認し、基準距離Dが、数値AMbが表示する値、即ち60mmとなるように、レール23上における固定部材24の位置を調整する(ステップS11)。また、ユーザは、光照射器21からレーザ光LBが出射するように、光照射器21をONしておく。
また、ユーザは、アライメントマークAMの図形AMaが、基準方向と逆のX軸マイナス方向を向くように、ワークWKを電極11及び12間に置く(ステップS12)。このとき、アーム13及び14は開状態にあり、ワークWKは電極11と12のうち、下方の電極12のみと接触する。
次に、ユーザは、初回位置決めステップとして、レーザ光LBの照射領域SPが指し示す基準位置に、アライメントマークAMが位置するように、ワークWKをX軸方向に位置決めする(ステップS13)。そして、ユーザは、操作部を用いて溶接の実行を指示する。
すると、制御部は、第1溶接ステップとして、アーム13及び14を閉状態に移行させると共に、閉状態で電極11と12の一方から他方に通電させる(ステップS14)。これにより、ワークWKの電極11及び12によって挟まれた箇所が溶接され、既溶接箇所NT1が形成される。その後、制御部は、アーム13及び14を開状態に移行させる。
次に、ユーザは、位置決めステップとして、レーザ光LBの照射領域SPが指し示す基準位置に、既溶接箇所NT1が位置するようにワークWKをX軸プラス方向に移動させた後(ステップS15)、操作部を用いて溶接の実行を指示する。
すると、制御部は、第2溶接ステップとして、アーム13及び14を閉状態に移行させると共に、閉状態で電極11と12の一方から他方に通電させる(ステップS16)。これにより、アライメントマークAMから溶接進行方向、つまりX軸マイナス方向に基準距離D隔てた箇所に、既溶接箇所NT1が形成される。
そして、ユーザは、まだ溶接が完了していないので(ステップS17;NO)、再びステップS15に戻る。このようにして、照射領域SPに直近の既溶接箇所NTiを位置させるワークWKの移動と、次の既溶接箇所NTi+1を形成する溶接の実行とを繰り返す。ここでiは、1以上の自然数を表す。所望回数だけ溶接の実行を行ったら(ステップS17;YES)、溶接を終える。
以上説明したように、本実施形態によれば、レーザ光LBの照射領域SPが指し示す基準位置に、既に溶接された箇所を位置させるだけで、既に溶接された箇所から溶接進行方向に基準距離D隔てた箇所の、一対の電極11及び12間への位置決めを手軽に行える。
また、既に溶接された箇所から溶接進行方向に基準距離D隔てた箇所を溶接できるため、溶接された箇所同士の間隔の誤差を抑えることができる。具体的には、既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔を、基準距離Dに揃えることができる。
従来は、既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔を揃えたい場合、予めワークWKの溶接すべき全箇所に目印を付す作業が必須であった。これに対し、本実施形態では、そのような作業は必須でない。予めワークWKに付すのは、1つのアライメントマークAMだけである。既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔を揃えるのに必要な準備作業は、固定部材24を用いた基準距離Dの調整だけである。
[実施形態2]
上記実施形態1では、レーザ光LBの照射領域SPが点状であったが、一対の電極11及び12によって挟まれる箇所から基準方向に基準距離D隔てた基準位置は、線状の照射領域によって指し示すこともできる。以下、その具体例を説明する。
図4に示すように、本実施形態では、レーザ光LBの照射領域LPが、ワークWKの表面上においてX軸と交差する方向、具体的にはY軸と平行に延びる線状をなす。この照射領域LPの配置位置も、被溶接箇所TUから基準方向、つまりX軸プラス方向に、基準距離D隔てている。
このため、照射領域LPに、既に溶接した箇所が重なるようにワークWKを位置決めすることで、既に溶接した箇所から、溶接進行方向、つまりX軸マイナス方向に基準距離D隔てた箇所を電極11及び12に挟ませることができる。従って、実施形態1と同様の効果が得られる。
[実施形態3]
上記実施形態1では、溶接装置100がガイドGDを備えたが、既溶接箇所NT1〜NT3の各々の位置の、多少の誤差が許容される場合には、ガイドGDは必要ない。また、上記実施形態では基準方向が固定されていたが、基準方向を可変に調整できるようにしてもよい。以下、その具体例を説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る溶接装置200は、図1に示したガイドGDを備えない。また、指示部20の取付具22が、レール23とアーム13との間に介在する回転機構25を有する。
回転機構25は、Z軸に平行な回転軸の周りに回転可能であり、かつ所望の回転角度でアーム13に固定できる。レール23、固定部材24、及び光照射器21は、回転機構25と一体に回転する。このため、回転機構25の回転に伴い、ワークWK上で、レーザ光LBの照射領域SPが、被溶接箇所TUを中心に回転する。
つまり、回転機構25は、被溶接箇所TUから照射領域SPに向かう基準方向を可変に調整する基準方向調整機構としての役割を果たす。
本実施形態では、ガイドGDを用いないので、ワークWKのZ軸周りの回転方向の位置決め、つまり、ワークWK上における溶接進行方向と、本体部10における基準方向、即ちアーム23の延出方向とを平行に揃える位置決めは、ユーザの目測で行われる。但し、照射領域SPに、既に溶接された箇所を位置させるので、ワークWKの移動量もユーザの目測で定めていた場合に比べると、既溶接箇所NT1〜NT3のうち隣り合うもの同士の間隔に誤差が生じにくい。
また、ガイドGDを備えないので、電極11及び12に対してワークWKをXY平面内の任意の方向に移動させることができる。また、ワークWKの形状に応じて、ワークWKを移動させる作業がしやすいように、回転機構25でアーム23の延在方向を調整できる。ワークWKを移動させる方向を柔軟かつ簡単に変更できるので、本実施形態に係る溶接装置200は、少量多品種の製品の製造に特に適する。
[実施形態4]
上記実施形態1〜3では、レーザ光LBで基準位置を指し示したが、基準位置に向かって延在する部材で基準位置を指し示してもよい。以下、その具体例を説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る溶接装置300では、固定部材24が指示部材26を保持する。指示部材26は、固定部材24から、ワークWKの表面の基準位置に向かって延在する棒状をなしていることにより、基準位置を指し示す。なお、指示部材26は、Z軸に平行な方向に伸縮可能なテレスコピック構造を有する。本実施形態によっても、実施形態3と同様の効果が得られる。
[実施形態5]
上記実施形態1〜4では、指示部20が1つの基準位置を指し示したが、指示部20が複数の基準位置を指し示してもよい。以下、その具体例を説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る溶接装置400は、ワークWKの表面にレーザ光LB’を照射する第2の光照射器27をさらに備える。第2の光照射器27は、レール23の、光照射器21からX軸プラス方向に基準距離D隔てた位置に、第2の固定部材28を介して固定されている。
第2の光照射器27から出射されたレーザ光LB’の照射領域SP’は、被溶接箇所TUから基準方向であるX軸プラス方向に、予め定められた第2の基準距離2・D隔てた第2の基準位置を指し示している。
照射領域SP’に既溶接箇所NT2が位置し、かつ照射領域SPに既溶接箇所NT3が位置するように、ワークWKを位置決めする。これにより、たとえガイドGDを備えなくても、既溶接箇所NT2と既溶接箇所NT3とを通る仮想直線上の、既溶接箇所NT3から溶接進行方向に基準距離D隔てた箇所を溶接できる。
つまり、本実施形態によれば、ガイドGDを用いないにも関わらず、指示部20が指し示す2つの異なる基準位置のそれぞれに、既に溶接した箇所を位置合わせすることで、ワークWKのZ軸周りの回転方向の位置決めも行える。このため、実施形態3及び4に比べて、次に溶接する箇所の、Y軸に平行な方向の位置の誤差を低減できる。
[実施形態6]
上記実施形態1では、図2に示したように、図形AMaと数値AMbとからなるアライメントマークAMをワークWKに付したが、図形AMaのみからなるアライメントマークAMをワークWKに付してもよい。以下、その具体例を説明する。
図8に示すように、本実施形態では、アライメントマークAM1〜AM3が、5角形の図形AMaのみからなる。アライメントマークAM1〜AM3が表示する基準距離Dは、図形AMaの個数によって特定される。以下、具体的に説明する。
図8(A)に示す1つの図形AMaよりなるアライメントマークAM1は、基準距離Dが60mmであることを意味するものと予め取り決めておく。
図8(B)に示す2つの図形AMaを溶接進行方向にずらして重ねたものよりなるアライメントマークAM2は、基準距離Dが90mmであることを意味するものと予め取り決めておく。
図8(C)に示す3つの図形AMaを溶接進行方向にずらして重ねたものよりなるアライメントマークAM3は、基準距離Dが120mmであることを意味するものと予め取り決めておく。
アライメントマークAM1〜AM3はいずれもタレットパンチプレスによってワークWKに刻印される。本実施形態によれば、アライメントマークAM1〜AM3のいずれもが図形AMaよりなるので、図2に示した数値AMbを刻印するための金型が不要である。また、図形AMaの個数によって基準距離Dが特定されるので、図形AMaを刻印するための1種類の金型を用意しておけば充分である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限られない。以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態1では、ワークWK上に3点以上の既溶接箇所NT1〜NT3を等間隔で並ばせる溶接を行ったが、ワークWKで溶接する箇所は2点のみであってもよい。その場合も、照射領域SPが指し示す基準位置に、既に溶接された箇所を位置させることで、溶接する箇所と、既に溶接された箇所との距離の誤差を手軽に抑えることができる。
上記実施形態1では、ワークWK上に既溶接箇所NT1〜NT3を等間隔で並ばせる溶接を行ったため、基準距離Dを調整する作業は溶接に先立って1回行えば足りた。或る溶接された箇所と、次に溶接された箇所との間隔の理想値が、ワークWK上の位置によって異なる場合は、溶接の実行の後に、基準距離Dを調整する作業を挟んでもよい。
上記実施形態1では、照射領域SPが指し示す基準位置に、直近の溶接された箇所を位置させたが、照射領域SPが指し示す基準位置に位置させるのは、既に溶接された箇所であれば、特に直近の溶接された箇所に限定されない。2つ隣の既に溶接された箇所や3つ隣の既に溶接された箇所を、照射領域SPが指し示す基準位置に位置させてもよい。
上記実施形態1では、図形AMaと数値AMbとからなるアライメントマークAMをワークWKに付したが、アライメントマークAMの形態は、視認可能であれば特に限定されない。文字、図形、若しくは記号、又はこれらの結合を、アライメントマークAMとして用いることができる。
上記実施形態6では、アライメントマークAMがタレットパンチプレスでワークWKに刻印されたものであったが、ワークWKにアライメントマークAMを付す方法は、特に限定されない。レーザ描画でアライメントマークAMを描画したり、けがき針やペンによってアライメントマークAMを記載したりすることもできる。
上記実施形態1では、ワークWKにアライメントマークAMを付したが、ワークWK上で、最初の1点目に溶接する箇所をユーザが目測で定める場合は、アライメントマークAMは不要である。
上記実施形態6では、指示部材26がワークWKと非接触であったが、指示部材26はワークWKと接触していてもよい。その場合、指示部材26とワークWKとの摩擦を低減するために、指示部材26の、ワークWKと接する先端部をブラシで構成してもよい。
上記実施形態1では、平面視矩形の複数の金属板を重ね合わせたワークWKを溶接の対象としたが、ワークWKの形状は特に限定されない。ワークWKは、電極11及び12によって挟まれる部分が複数の金属板の積層構造を有するものであればよい。
上記実施形態1では、ワークWKを電極11及び12に対して移動させたが、電極11及び12をワークWKに対して移動させる構成であってもよい。また、ワークWKと電極11及び12の双方を互いに逆方向に移動させる構成であってもよい。
10…本体部、11,12…電極、13,14…アーム、20…指示部、21…光照射器、22…取付具、23…レール(基準距離調整機構)、24…固定部材(基準距離調整機構)、25…回転機構(基準方向調整機構)、26…指示部材、27…第2の光照射器、28…第2の固定部材、100,200,300,400…溶接装置、GD…ガイド、WK…ワーク、TU…被溶接箇所、NT1〜NT3…既溶接箇所、AM,AM1〜AM3…アライメントマーク、AMa…図形、AMb…数値、SP,SP’,LP…照射領域、D…基準距離、LB,LB’…レーザ光。

Claims (8)

  1. 相対向して配置される一対の電極を有し、前記一対の電極によってワークを挟んだ状態で、前記一対の電極の一方から他方に電流を流すことにより、前記ワークの、前記一対の電極によって挟まれた箇所を溶接する本体部と、
    前記一対の電極の少なくとも一方に非接触の状態で前記一対の電極間に置かれた前記ワーク上の、前記一対の電極によって挟まれる箇所から予め定められた基準方向に予め定められた基準距離隔てた基準位置を指し示す指示部と、
    を備える溶接装置。
  2. 前記指示部が、
    光の照射によって前記基準位置を指し示す光照射器、
    を有する請求項1に記載の溶接装置。
  3. 前記指示部が、
    前記基準位置に向かって延在することにより、前記基準位置を指し示す指示部材、
    を有する請求項1に記載の溶接装置。
  4. 前記指示部が、
    前記基準距離を可変に調整する基準距離調整機構、
    を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の溶接装置。
  5. 前記指示部が、
    前記基準方向を可変に調整する基準方向調整機構、
    を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の溶接装置。
  6. 相対向する一対の電極によってワークを挟んだ状態で、前記一対の電極の一方から他方に電流を流すことにより、前記ワークの、前記一対の電極によって挟まれた箇所を溶接する第1溶接ステップと、
    前記一対の電極を前記ワークの厚さより広い間隔をあけて離間させ、前記ワーク上の、前記一対の電極によって挟まれる箇所から予め定められた基準方向に予め定められた基準距離隔てた基準位置を指し示すと共に、前記基準位置に、前記第1溶接ステップで溶接した箇所が位置するように、前記ワークと前記一対の電極との相対的な位置関係を調整する位置決めステップと、
    前記一対の電極によって前記ワークを挟んだ状態で、前記一対の電極の一方から他方に電流を流すことにより、前記ワークの、前記一対の電極によって挟まれた箇所を溶接する第2溶接ステップと、
    を含む溶接方法。
  7. 前記ワークに、アライメントマークが付されており、
    前記第1溶接ステップの前に、前記ワーク上の前記基準位置を指し示すと共に、前記基準位置に前記アライメントマークが位置するように、前記ワークと前記一対の電極との相対的な位置関係を調整する初回位置決めステップ、
    をさらに含む請求項6に記載の溶接方法。
  8. 前記アライメントマークが、前記基準方向と前記基準距離の少なくとも一方を表示している、
    請求項7に記載の溶接方法。
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