JP2018102814A - センサ取付ユニット - Google Patents

センサ取付ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2018102814A
JP2018102814A JP2016255168A JP2016255168A JP2018102814A JP 2018102814 A JP2018102814 A JP 2018102814A JP 2016255168 A JP2016255168 A JP 2016255168A JP 2016255168 A JP2016255168 A JP 2016255168A JP 2018102814 A JP2018102814 A JP 2018102814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
base portion
fixing
sensor mounting
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016255168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6813353B2 (ja
Inventor
好一 舘野
Koichi Tateno
好一 舘野
英猛 石鍋
Hidetake Ishinabe
英猛 石鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2016255168A priority Critical patent/JP6813353B2/ja
Publication of JP2018102814A publication Critical patent/JP2018102814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6813353B2 publication Critical patent/JP6813353B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】人体に対するセンシングを行う装置において、センサの破損を防止し、センシングの確実性を高めることのできるセンサ取付ユニットを提供する。【解決手段】シートバック部を有するシートに固定されるベース部と、センサ部7と、ベース部を、シートバック部のシート後面の位置でシートに固定する固定部と、ベース部にセンサ部7を取り付けるセンサ取付機構12と、を備え、センサ取付機構は、ベース部に対するセンサ部7の位置を、上下方向に調整可能である。【選択図】図15

Description

本発明は、センサ取付ユニットに関する。
従来、座席に着座した人体に対するセンシングを行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、座席構造に重ねるように載置されるシート用クッションのセンシング機構部を設け、センシング機構部のセンサによって、着座者の背部からの生体信号を採取する構成を開示する。この構成は、座席構造にシート用クッションをセットし、そのシート用クッション上に人を静的状態で着座させた状態で検出を行うものであり、センサとして、マイクロフォンセンサを用いる。
特開2013−52108号公報
特許文献1記載の構成では接触型のセンサであるマイクロフォンセンサを用いるため、検出対象の人体に接触することが好ましいが、着座したときの人体の姿勢や位置は個人差があるため、センサが望ましい状態で人体に接触するとは限らない。このため、目的とする生体情報を取得できない可能性があった。また、人体との接触によりセンサの破損を招く可能性があった。
このような問題を解決する手法として、非接触型のセンサを用いる構成が考えられる。しかしながら、非接触型のセンサの多くは電波を発信し、その反射波を利用してセンシングを行うので、特許文献1に記載されたシート用クッションにセンサを設けた構成では、検出対象の人体とセンサとの距離が近すぎて、望ましい反射波を得ることが難しく、目的とする生体情報を取得できない可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、人体に対するセンシングを行う装置において、センサの破損を防止し、センシングの確実性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のセンサ取付ユニットは、背もたれを有するシートに固定されるベース部と、センサ部と、前記ベース部を、前記背もたれの背面側の位置で前記シートに固定する固定部と、前記ベース部に前記センサ部を取り付けるセンサ取付機構と、を備え、前記センサ取付機構は、前記ベース部に対する前記センサ部の位置を、上下方向に調整可能であること、を特徴とする。
また、上記構成において、前記センサ取付機構は、前記ベース部に対する前記センサ部の位置を、前記背もたれに接離する方向に調整可能である構成としてもよい。
また、上記構成において、前記固定部は、前記ベース部の上部に配設される上固定部、および、前記ベース部の下部に配設される下固定部を有し、前記ベース部は、前記上固定部と前記下固定部との間における前記ベース部のサイズを調整するサイズ調整機構を有する構成としてもよい。
また、上記構成において、前記ベース部は、上ベース部と下ベース部とに分離可能であり、前記サイズ調整機構によって前記上ベース部と前記下ベース部とを連結して構成され、前記サイズ調整機構は、前記上ベース部に対する前記下ベース部の相対位置を移動可能である構成としてもよい。
また、上記構成において、前記下ベース部は前記上ベース部に対して上下に移動可能に組み付けられ、前記サイズ調整機構は、前記下ベース部を任意の位置で前記上ベース部に固定する構成としてもよい。
また、上記構成において、前記上固定部は前記シートの上部に固定される第1固定部材を有し、前記下固定部は前記シートの下部に固定される第2固定部材を有する構成としてもよい。
また、上記構成において、前記ベース部は、前記ベース部の上下方向に延びる貫通孔を有し、前記センサ部は前記貫通孔に挿通される支持軸を有し、前記センサ取付機構は、前記溝に沿って前記支持軸を移動させることにより、上下方向における前記センサ部の位置を調整可能である構成としてもよい。
また、上記構成において、前記ベース部は、前記貫通孔に沿って延びる溝を有し、前記センサ取付機構は、前記支持軸に対して移動可能に取り付けられ、前記溝に嵌合する補助部材を有し、前記支持軸に対して前記補助部材の位置を移動させることにより前記背もたれに接離する方向で前記センサ部の位置を調整可能である構成としてもよい。
また、上記構成において、前記センサ部は検出方向に対応する検出面を有し、前記センサ取付機構は、前記検出面を前記背もたれに向けるように前記センサ部を固定する構成としてもよい。
また、上記構成において、前記センサ部は、前記検出面から前記検出方向に電磁波を照射して、反射波を検出する検出部を内蔵する構成としてもよい。
本発明によれば、背もたれを有するシートに対し、背もたれの背面側にセンサ部を取り付けることが可能である。このため、センシングの対象である人体とセンサとの接触によるセンサの破損を防止でき、センサ部を適切な位置に取り付けることによって、高い確実性でセンシングを行うことができる。
本発明の実施形態に係るセンサ取付ユニットの設置状態を示す斜視図。 センサ取付ユニットの設置状態を示す正面図。 上固定部の斜視図。 下ベース部の要部分解斜視図。 下固定部の斜視図。 センサ取付ユニットを正面側から見た斜視図。 センサ取付ユニットをセンサ取付面側から見た斜視図。 上ベース部を正面側から見た斜視図。 上ベース部をセンサ取付面側から見た斜視図。 下ベース部を正面側から見た斜視図。 下ベース部をセンサ取り付け面から見た斜視図。 図2のA−A線における断面視図。 ハンドル部の斜視図。 センサ部の斜視図。 図2のB−B線における断面視図。 図2のB−B線における断面視図。 センサ取付ユニットを含む車両情報システムのブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るセンサ取付ユニット1の設置状態を示す斜視図である。また、図2は、センサ取付ユニット1の設置状態を示す正面図である。
図1および図2に示すように、センサ取付ユニット1は、検出対象の人(以下、対象者)が座るシート100に取り付けられ、センシングを行うセンサ79(図14)を、センシングに好適な位置に保持する装置である。
本実施形態では、一例として、車両に設置されるシート100にセンサ取付ユニット1を取り付ける場合を想定して説明するが、センサ取付ユニット1を取り付ける対象は、車両のシート100に限定されない。具体的には、対象者が座る椅子であればよく、好ましくは対象者の背中を指示する背もたれを有する椅子であればよい。椅子の設置場所や用途は問わないので、例えば事務作業用の椅子等にセンサ取付ユニット1を取り付けてもよい。
シート100は、自動車、乗用車、各種作業車両、鉄道車両等を含む車両に設置される座席である。シート100は、車両を運転する運転者が座る座席であってもよいし、運転者以外の搭乗者が座る座席であってもよい。
シート100は、シート100に座る人の頭部の背後側に位置するヘッドレスト101、背中を支持可能なシートバック部110、および、臀部や脚部を支持するシートクッション部120を有する。ヘッドレスト101は、左右一対のヘッドレストポスト102によってシートバック部110に連結される。シートバック部110において、シート100に座る人の身体に接する面を当接面111とし、当接面111の反対側(背面側)の面をシート後面112とする。
シート100の下部はシート固定部130に固定される。シート固定部130は、車両のフレーム(図示略)にシート100を固定する治具である。シート100を固定する構造はシート固定部130に限定されず、例えば、シート100を前後方向にスライド可能に支持するシートレール(図示略)に固定されてもよい。
センサ取付ユニット1は、センサ取付ユニット1の本体を構成するベース部10を有し、ベース部10は、分離可能な上ベース部2および下ベース部3により構成される。
ベース部10は、ベース部10をシートバック部110に固定する固定部11を有する。固定部11は、ベース部10の上部に配設される上固定部4、および、ベース部10の下部に配設される下固定部5を備える。固定部11は、センサ取付ユニット1を、シート後面112に接する位置で固定するので、センサ取付ユニット1は設置状態において対象者の身体に接触しない。
図3は、上固定部4の構成を示す斜視図である。
上固定部4は、上ベース部2に固定されるバックル41と、バックル41に連結されたベルト42(第1固定部材)とを有する。ベルト42の数は、取り付け対象のシート100が有するヘッドレストポスト102の数に対応可能な数であればよく、3以上であってもよい。本実施形態では一対のベルト42がバックル41に取り付けられた例を示す。ベルト42は合成樹脂、皮革、金属等で構成される薄板状またはシート状の部材であり、可撓性を有することが好ましい。
ベルト42は穴43を有する。穴43は、ヘッドレストポスト102を貫通させることが可能な穴であり、一般的なヘッドレストポスト102のサイズに対応可能なサイズであれば、穴43の形状およびサイズは制限されない。例えば、図4に示すように、穴43を、ベルト42の長手方向に延びる長穴としてもよい。
図1に戻り、ヘッドレスト101は、シートバック部110からヘッドレストポスト102を引き抜くことにより、シートバック部110から取り外すことができる。ヘッドレストポスト102をシートバック部110から引き抜いた状態で、穴43にヘッドレストポスト102を通し、ヘッドレストポスト102をシートバック部110に取り付けると、上固定部4がヘッドレストポスト102に固定される。これにより、センサ取付ユニット1は、ベルト42によってヘッドレストポスト102から吊り下げられた状態となる。
図4は、下ベース部3の要部分解斜視図であり、図5は固定ベルト51の斜視図である。
下ベース部3には、固定ベルト51を下ベース部3に固定するベルト固定部54が設けられる。固定ベルト51(第2固定部材)は、合成樹脂、皮革、金属等で構成され、可撓性を有する。固定ベルト51の基端部は、ベルト固定部54において、タッピングビス等により下ベース部3に固定される。
下ベース部3には、固定部材52が取り付けられる。固定部材52は、リング状の本体に複数の横桟52aを備えて構成される。各々の横桟52aの長さは、固定ベルト51の幅よりも長い。このため、横桟52aに固定ベルト51を巻き付けること、及び、2本の横桟52aの間に固定ベルト51を挿通させることができる。
センサ取付ユニット1をシート100に取り付ける工程で、ユーザは、上述のようにベルト42をヘッドレストポスト102に取り付けた後で、固定ベルト51をシート固定部130に固定する。詳細には、下ベース部3から下方に伸びる固定ベルト51の先端を、シート固定部130に掛け渡し、その後に引き上げて横桟52aに巻き掛ける。さらに、ユーザが固定ベルト51を横桟52aと横桟52aの間を通して締め付けることにより、固定ベルト51を介して下ベース部3がシート固定部130に固定される。
固定ベルト51を取り付ける対象はシート固定部130に限定されず、シート100の下部または下方に位置する金具やパイプ等に固定ベルト51を巻き掛けることができる。また、固定ベルト51の長さに余裕を持たせることで、センサ取付ユニット1を、様々なサイズのシート100に装着できる。シート100のサイズは、車両の種類、車種その他により異なるが、各種のシート100に対してセンサ取付ユニット1を取り付けることが可能である。
下ベース部3において、固定部材52及びベルト固定部54が取り付けられる取付面58には、カバー31を装着できる。カバー31は着脱可能であるため、固定ベルト51の取り付けの邪魔にならず、また、センサ取付ユニット1の設置状態において固定部材52及びベルト固定部54を覆うことで、美観を保つことができる。また、固定部材52は、取付面58に対し、ブラケット53によって回動可能に支持される。例えば、固定ベルト51を横桟52aに巻きかける作業において、必要に応じて固定部材52を回動させることができる。
後述するように、センサ取付ユニット1は、ベース部10の長さ、すなわち上固定部4と下固定部5との間の長さを調整する調整機構14(図12)を有する。センサ取付ユニット1は、固定ベルト51の巻き付け長さを調整可能であること、および、調整機構14の機能により、幅広いサイズのシート100に固定できる。調整機構14は、サイズ調整機構に相当する。調整機構14の詳細については後述する。
図1に戻り、ベース部10の中央にはハンドル部6が設けられる。ハンドル部6は、後述するセンサ部7(図7)を上ベース部2に固定するセンサ取付機構12(図15)を構成する。ハンドル部6は、センサ部7を固定するセンサ固定ボルト75(図14)に螺合するナットを有し、ハンドル部6を回すことにより、センサ部7の固定状態を調整できる。
センサ取付ユニット1は、設置状態において、図1に示すようにハンドル部6を含む面が露出する。この面をセンサ取付ユニット1の正面とする。これに対し、センサ取付ユニット1においてシート後面112に接する側の面、すなわち正面に対し裏に相当する面を、センサ取付面と呼ぶ。
また、センサ取付ユニット1の設置状態におけるシート100の上下、左右、および前後の方向を、センサ取付ユニット1の上下方向、左右(幅)方向、および前後方向とする。すなわち、センサ取付ユニット1の左右方向は、シート100の幅方向に相当し、図1に符号xで示す。上下方向はシート100の高さ方向であり、図1に符号yで示す。また、センサ取付ユニット1の前後方向は、シートクッション部120の前後方向に相当し、図1に符号zで示す。
図2には、シートバック部110の内部構造を破線で示す。シートバック部110は、シートバック部110の骨格を構成するシートバックフレーム140と、シートバックフレーム140により支持されるウレタンマット等の弾性部材(図示略)とを有し、これらがシート表皮(図示略)で覆われる。
シートバックフレーム140は、金属や合成樹脂で構成される剛性部材であり、シートバック部110の枠を構成し、この枠の内側に、弾性部材を支持する背当フレーム142、およびスプリング143を有する。
ベース部10は、上部の幅が狭く、下部の幅が広い形状となっており、この形状が、センサ取付ユニット1をシートバック部110に強く固定する効果を奏する。
センサ取付ユニット1の設置状態では、上ベース部2の上部が、上下方向においてシートバックフレーム140の上部フレーム141に重なる。一般に、上部フレーム141はシートバック部110の上辺に沿って延設されるので、上ベース部2の上部の幅が小さくても、上ベース部2が上部フレーム141に重なる。
また、センサ取付ユニット1の設置状態では、下ベース部3が下部フレーム144に重なる。下ベース部3の下部は上ベース部2の上部に比べて幅が広いため、ほぼ確実に、シートバック部110の左右下端部において下部フレーム144に重なる。
すなわち、下ベース部3は、図2に示すように、上部から下部にかけて幅が広くなるテーパーを有する。このため、下部フレーム144がシートバック部110の側端部にのみ配置されていても、下ベース部3の下端部が下部フレーム144に重なる。
このため、センサ取付ユニット1をシートバック部110に押しつける力が加わった場合、ベース部10は、上部フレーム141および下部フレーム144の剛性により強く支持される。従って、上固定部4および下固定部5を用いて、センサ取付ユニット1を、がたつき等を生じないようにシートバック部110に固定できる。
また、ベース部10が上部フレーム141に重なる部分の幅が小さいため、センサ取付ユニット1をシートバック部110に押しつける力が狭い面積に集中する。このため、センサ取付ユニット1を、より強固にシートバック部110に固定できる。
また、上述したように、調整機構14によってベース部10の上下方向のサイズを変化させることができる。ベース部10の上下方向のサイズを調整することにより、シートバック部110のサイズに関わらず、ベース部10が上部フレーム141および下部フレーム144に支持される状態を実現できる。
このように、センサ取付ユニット1は、様々なサイズおよび形状のシート100に対し、強固に固定できる。
図6は、センサ取付ユニット1を正面側から見た斜視図である。図7は、センサ取付ユニット1をセンサ取付面側から見た斜視図である。
下ベース部3は、上ベース部2の下部を収容する収容部33を有する。上ベース部2は、収容部33に上方から挿入されて嵌合し、収容部33において上下にスライド可能に支持される。
上ベース部2の構成について詳述する。
図8は、上ベース部2を正面側から見た斜視図であり、図9は上ベース部2をセンサ取付面側から見た斜視図である。
上ベース部2の上端部には、上固定部4が取り付けられる取付部29が形成されている。取付部29は、バックル41をはめ込み可能な凹部である嵌合部29bと、嵌合部29bの両側端に位置する突起29aとによって構成される。バックル41は、嵌合部29bに嵌め込まれ、一対の突起29aに対してボルトや接着剤等により固定される。
上ベース部2には、センサ取付面の中央にセンサ収容部24が形成される。センサ収容部24は、センサ部7を収容する凹部であり、上ベース部2の長手方向、すなわちセンサ取付ユニット1の設置状態における上下方向に沿って延びる楕円形状である。センサ収容部24は底部に向けて断面が縮小するように傾斜する。センサ収容部24は、図9に示すように、底部に向けて傾斜する湾曲面により構成してもよい。
センサ収容部24の底部には、上ベース部2の長手方向に延びるナットレール26(溝)が形成される。ナットレール26は、所定の幅を有する溝であり、ナットレール26の中央には、上ベース部2の長手方向に延びる長孔25(貫通孔)が穿設される。長孔25は上ベース部2を貫通し、上ベース部2の正面においても開口する。ナットレール26及び長孔25は、図9に示すように、長手方向の両端を丸めた形状としてもよい。
上ベース部2の下端部にはケーブル収納シャフト27が接続される。ケーブル収納シャフト27は断面角形の管であり、センサ部7から延びるケーブル72(図14)を収容する。センサ収容部24の下端部にはケーブル収容部28が開口し、ケーブル収容部28は、ケーブル収納シャフト27の内部空間に連通する。センサ収容部24にセンサ部7を設置した場合、センサ部7から延びるケーブル72を、ケーブル収容部28からケーブル収納シャフト27に通して、センサ取付ユニット1の外部に導くことができる。
図7に示すように、センサ収容部24にはセンサ部7が収められる。センサ収容部24は、上下方向に長い凹部であるため、センサ部7をセンサ収容部24に収容した状態で、後述するようにセンサ部7を上下方向に移動できる。センサ収容部24の深さおよび断面積は、センサ部7の少なくとも一部を収容可能であればよい。
センサ部7は、シート100に座る対象者の呼吸、心拍、体動等を含むバイタル情報を検出する非接触型のセンサ79(検出部)を内蔵する。センサ79は、いわゆるバイタルセンサと呼ばれるセンサである。非接触型のバイタルセンサは、例えば、マイクロ波等の電磁波や赤外線等を検出面71から放射し、その反射波に基づき検出を行う。具体的には、センサ79には、ドップラーセンサ、赤外線センサ等を用いることができる。
検出面71は、センサ取付ユニット1のセンサ取付面側に露出し、センサ取付ユニット1の設置状態において、シート後面112に対向する。このため、検出面71からシート後面112に向けて、電磁波や赤外線が放射され、検出面71に向けて反射する反射波を検出する。例えば、センサ79をドップラーセンサとして構成する場合、センサ79がマイクロ波を放射する送信用のアンテナ、および、反射波を受信する受信用のアンテナが、検出面71に面して設置される。
センサ79に対しては、検出面71以外から、センサ79が放射した電磁波等の反射波やその他の電磁波等が入射することがある。例えば、車両のシート100にセンサ取付ユニット1を設置する場合に、シート100よりも後方にいる人に反射した反射波がセンサ79に入射することがあり、この反射波は、対象者でない人の心拍、呼吸、体動を反映する。また、検出面71以外から、センサ部7が放射した電磁波等に起因しない電磁波等が入射することも考えられる。これらの電磁波等はセンサ79の検出動作に対してノイズとして作用する。
そこで、センサ収容部24に、電磁波等を吸収または遮蔽するシールド性を持たせることにより、検出面71とは異なる方向からセンサ79に入射する電磁波等を低減する構成としてもよい。センサ収容部24は、センサ部7に対し、検出面71とは反対側に位置するので、センサ収容部24がシールド性を持つ構成であっても、センサ79の検出の支障にはならず、ノイズの影響を効率よく排除または低減でき、検出精度を高めることが期待できる。具体的には、センサ収容部24にシールド材料を貼付または塗布する方法や、センサ収容部24自体をシールド材料により構成することで、実現可能である。シールド材料としては、金属(鋼等)や導電性高分子を板、箔または粉末状にしたものや、導電性無機繊維等を用いることができる。センサ取付ユニット1の設置状態において、センサ収容部24は露出しないので、センサ収容部24にシールド性を持たせても美観を損なわないという利点がある。
上ベース部2の中央部から下部にかけて、上ベース部2の両側端部には平板部22が形成される。上ベース部2の中央部は、センサ収容部24を形成するために厚みがあるが、これに対して平板部22は厚みが小さい。平板部22が形成された部分では、上ベース部2の幅はほぼ一定である。
左右の平板部22には、それぞれ、上下方向に並ぶ複数のボルト孔23が穿設される。ボルト孔23は、上ベース部2の正面に開口し、後述する固定ボルト15(図12)を締め付け可能な穴であり、図9に示すようにセンサ取付面まで貫通してもよい。ボルト孔23の内側には、固定ボルト15に対応する雌ねじ(図示略)が形成される。
図10は、下ベース部3を正面側から見た斜視図であり、図11は下ベース部3をセンサ取付面側から見た斜視図である。
収容部33は、上端において開口する切欠部35と、切欠部35の左右に位置する当接部34とにより構成される。切欠部35の下端に面する端面36は正面側において傾斜面となっている。図11に示すように、下ベース部3のセンサ取付面には、端面36から下ベース部3の下端に達する溝38が形成される。溝38には、上ベース部2のケーブル収容部28を嵌め込むことが可能である。
切欠部35は、上ベース部2の中央部、すなわちセンサ収容部24(図7)が形成された部分を収容可能な幅を有する。また、図11に示すように、当接部34は、下ベース部3の他の部分に比べ厚みが小さく、センサ取付面において、左右の当接部34が溝を形成する。左右の当接部34には、それぞれ、上下方向に並ぶ複数の孔32が穿設される。孔32は、正面とセンサ取付面とに開口する貫通孔であり、固定ボルト15を貫通させることができる。
上ベース部2を収容部33にはめ込んだ状態では、上ベース部2の中央部が切欠部35に収容され、平板部22が当接部34に当接する。この状態で、上ベース部2は、下ベース部3に対して、収容部33の内部を上下にスライド可能である。
図12は、図2のA−A線における断面視図である。図12におけるy方向およびz方向は、図1と共通である。
上ベース部2を収容部33において上下(図中y)方向にスライドさせることにより、上ベース部2と下ベース部3との上下方向における相対位置を変更できる。また、上ベース部2のボルト孔23と、下ベース部3の孔32とを重ね合わせた状態で、下ベース部3側から固定ボルト15を挿入し、ボルト孔23の雌ねじに締め込むことで、上ベース部2と下ベース部3とを固定できる。
図12に示すように、上ベース部2に形成されるボルト孔23の間隔と、下ベース部3に形成される孔32の間隔とは同一である。従って、いずれか1個のボルト孔23を1個の孔32に重ね合わせると、多くの場合、他のボルト孔23と孔32とが重なるので、複数の固定ボルト15によって強固に上ベース部2と下ベース部3とを固定できる。
ベース部10の長さを調整する必要がある場合は、固定ボルト15を取り外すことにより、上ベース部2と下ベース部3とを上下方向に移動させ、ベース部10の全体の長さを調整できる。このように、上ベース部2と下ベース部3との相対位置を任意の位置に調整した状態で、固定ボルト15をボルト孔23と孔32とに通して締結することにより、ベース部10の長さを固定できる。言い換えれば、固定ボルト15により、上ベース部2に対する下ベース部3の位置(下ベース部3に対する上ベース部2の位置と表現することもできる)を固定できる。
ボルト孔23、孔32、および、固定ボルト15は、調整機構14を構成する。また、下ベース部3に対して上ベース部2をスライド可能とする収容部33を、調整機構14に含めてもよい。
図6に戻り、ハンドル部6は、上ベース部2の正面においてほぼ中央に位置しており、センサ取付ユニット1の設置状態においてユーザがハンドル部6を操作可能である。ハンドル部6の位置は、図7に示すようにセンサ部7の位置に対応する。
図13はハンドル部6の斜視図であり、図14はセンサ部7の斜視図である。また、図15および図16は、センサ部7の取付状態を示す図であり、図2のB−B線における断面視図である。なお、図15および図16ではケース74内部の図示を省略する。また、図15および図16におけるy方向およびz方向は、図1と共通である。
図13に示すように、ハンドル部6は、一体に形成されたハンドルベース61および把持部62を有する。ハンドルベース61はハンドル部6の底面を構成し、ハンドル部6を上ベース部2に取り付けた状態で上ベース部2に接する平面である。把持部62は、外周部に複数の凹部62aが形成された形状であり、ユーザがハンドル部6を掴む際に、凹部62aに指をかけることができる。ユーザが把持部62手で掴んで回転させると、ハンドルベース61および把持部62が一体となって回転する。
把持部62の中心部にはボルト孔63が形成される。ボルト孔63は、センサ固定ボルト75(図14)に係合する雌ねじを有し、センサ固定ボルト75をボルト孔63に螺入して締結できる。図13の構成では、ボルト孔63が把持部62を貫通するが、把持部62の表面においてボルト孔63が塞がれていてもよい。
図14に示すように、センサ部7は、センサ79を収納するドーム形状のケース74と、ケース74に立設されたセンサ固定ボルト75(支持軸)とを有する。ケース74とセンサ固定ボルト75とは、剛性を有する台座77を介して、一体に接合または連結される。ケース74は、合成樹脂や金属で構成される中空の容器であり、センサ79は、上述したように対象者の心拍、呼吸、体動等を検出する非接触型のセンサである。センサ部7は、センサ79を、センサ取付ユニット1の外部の装置に接続するケーブル72を有し、ケーブル72はケース74から外に引き出される。
センサ固定ボルト75には雄ねじ75aが形成され、センサ固定ボルト75に固定ナット76(補助部材)が螺合する。固定ナット76は、ケース74とは分離された部材であり、雄ねじ75aに沿って自由に移動可能である。固定ナット76は、外周が少なくとも真円でないことが好ましく、より好ましくは多角形(正多角形に限定されない)であり、本実施形態では六角形とした例を示す。
図15の断面視図には、上ベース部2にセンサ部7およびハンドル部6を取り付けた状態を示す。センサ部7は、上ベース部2のセンサ取付面側からセンサ収容部24に収められる。図15の状態で、センサ固定ボルト75は長孔25を貫通して上ベース部2の正面側に突出し、突出したセンサ固定ボルト75にハンドル部6が螺合する。また、固定ナット76は、ナットレール26に嵌合する。
ナットレール26の幅は、固定ナット76を収容可能であり、かつ、固定ナット76がナットレール26の内部で回転しない大きさである。このため、固定ナット76がナットレール26に嵌合した状態では、センサ固定ボルト75を回転させても固定ナット76は回転しない。
上ベース部2に対するセンサ部7の位置は、上下(図中y)方向、および、前後(図中z)方向に移動可能である。
センサ部7の上下方向の位置は、固定ナット76とハンドル部6との間の締結力により固定される。すなわち、ハンドル部6とセンサ固定ボルト75との締結が緩んだ状態で、センサ固定ボルト75は長孔25内で移動可能であり、固定ナット76はナットレール26に沿って移動可能である。このため、センサ部7を、センサ固定ボルト75および固定ナット76とともに、上下に移動可能である。
ハンドル部6がユーザによって締結方向に回転されると、ボルト孔63がセンサ固定ボルト75に螺合して、固定ナット76とハンドルベース61とにより上ベース部2が挟まれて締結される。この締結力により、センサ固定ボルト75は、長孔25における任意の位置に保持される。
また、ケース74がユーザによって周方向に回転されると、ケース74とともにセンサ固定ボルト75が回転する。ここで、固定ナット76に対してセンサ固定ボルト75が回転すると、雄ねじ75aに沿って固定ナット76とケース74との間の距離が変化し、ケース74が前後方向に移動する。これにより、ケース74の前後方向の位置を変更できる。
図16には、図15に示す状態からケース74を前方に移動させた状態を示す。つまり、ケース74が、シート後面112に対して接近している。ケース74をシートバック部110側に移動させると、センサ79がシート100に座る対象者に近づき、センサ79の検出感度が向上する。反対に、ケース74をシート後面112から離隔する方向に移動させると、センサ79の検出感度が低下する。例えば、センサ79が検出する信号の強度が、センサ79の適正なレンジより高い場合、ケース74を移動させて信号強度を改善を図ることができる。従って、センサ部7を前後方向に移動させて、センサ79の位置を、センシングに適した位置に調整でき、センシングの精度を高めることができる。
センサ部7を上ベース部2に取り付ける手順は、例えば次の通りである。上ベース部2からハンドル部6およびセンサ部7が取り外された状態で、ユーザは、上ベース部2のセンサ取付面側からセンサ部7をセンサ収容部24に収め、長孔25にセンサ固定ボルト75を貫通させる。続いて、ナットレール26に固定ナット76を嵌合させ、上ベース部2の正面側においてセンサ固定ボルト75にハンドル部6を螺合させる。ここで、ハンドル部6を回転させて、固定ナット76とハンドルベース61との距離を、固定ナット76がナットレール26から脱落しない程度の距離に縮める。
ハンドル部6とセンサ固定ボルト75とを緊結する前の状態で、ユーザは、ハンドル部6を上下方向に移動させることにより、センサ部7の上下方向における位置を調整する。また、ハンドル部6とセンサ固定ボルト75とを緊結する前の状態で、ケース74を回転させて、検出面71の位置を調整する。検出面71の位置の調整が済んだ後、ユーザは、ハンドル部6を締め付ける。これにより、固定ナット76とハンドルベース61が上ベース部2に固定される。また、センサ固定ボルト75がハンドル部6に対し自由に回転できなくなるので、検出面71の前後方向の位置が固定される。
このように、長孔25、ナットレール26、ハンドルベース61、ボルト孔63、センサ固定ボルト75、および固定ナット76により構成されるセンサ取付機構12によって、センサ部7を、上下方向および前後方向の位置を調整可能に、固定できる。また、センサ収容部24、および台座77を、センサ取付機構12に含めてもよい。
図17は、センサ取付ユニット1を車両に取り付けた構成例として、センサ取付ユニット1を含む車両情報システム200のブロック図である。
車両情報システム200は、例えば、車両の各部を制御するECU(Electric Control Unit)8、および、カーナビゲーション装置9を備え、ECU8に、ケーブル72を介してセンサ取付ユニット1のセンサ79が接続される。
センサ79は、ECU8の制御に従って、予め設定されたサンプリング周期で検出動作を実行する。センサ79がドップラーセンサで構成される場合、検出動作において、センサ79は検出面71からマイクロ波を放射し、その反射波を検出する。センサ79は、反射波の検出結果をECU8に出力し、ECU8は、センサ取付ユニット1が装着されたシート100に着座する対象者の呼吸、心拍等を含むバイタル情報を検出する。ECU8が検出するバイタル情報には、対象者の体動を含めてもよい。また、センサ79が、反射波の検出結果に基づき対象者のバイタル情報を求め、求めたバイタル情報をECU8に出力する構成としてもよい。
ECU8は、センサ79により検出したバイタル情報に基づき、対象者の状態を推定する。対象者の状態が、特定の状態に該当すると判定した場合、ECU8は、カーナビゲーション装置9に対して制御信号を出力する。例えば、車両を運転する運転者を対象者とした場合、ECU8は、対象者の状態が、運転に適しない状態に近づきつつあるか、或いは、運転に適した状態から離れていることを検出する。対象者の状態が上記の状態に該当する場合、ECU8はカーナビゲーション装置9に対し、運転者の状態の記録や報知を指示する制御信号を出力する。カーナビゲーション装置9は、音声、画面表示、或いは、シート100を振動させるバイブレーション装置等により、運転者の注意を喚起する報知動作を実行する。また、運転者以外の搭乗者に対する報知を行ってもよい。
以上説明したように、本発明を適用したセンサ取付ユニット1は、シートバック部110を有するシート100に固定されるベース部10と、センサ部7と、ベース部10を、シートバック部110の背面側の位置でシート100に固定する固定部11と、ベース部10にセンサ部7を取り付けるセンサ取付機構12と、を備え、センサ取付機構12は、ベース部10に対するセンサ部7の位置を、上下方向に調整可能である。
これにより、シートバック部110を有するシート100に対し、シート後面112側にセンサ部7を取り付けることが可能である。このため、センシングの対象である対象者の体とセンサ79との接触によるセンサ79の破損を防止でき、センサ部7を適切な位置に取り付けることによって、高精度で、確実にセンシングを行うことができる。
また、本実施形態では、センサ取付機構12は、ベース部10に対するセンサ部7の位置を、シートバック部110に接離する方向に調整可能である。このため、センサ79を、シート後面112に接近する方向、および、シート後面112から離れる方向に移動させて、位置を容易に調整できる。従って、非接触型のセンサ79が検出する信号の強度を、センシングに適したレベルに調整することができる。また、センサ79に対しシート後面112から伝わる振動等の影響を軽減することができる。これにより、センサ79を適切な位置に取り付けることによって、より高精度でセンシングを行うことができる。
また、本実施形態では、固定部11は、ベース部10の上部に配設される上固定部4、および、ベース部10の下部に配設される下固定部5を有し、ベース部10は、上固定部4と下固定部5との間におけるベース部10のサイズを調整する調整機構14を有する。
これにより、センサ取付ユニット1を、様々なサイズのシート100に対して確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、ベース部10は、上ベース部2と下ベース部3とに分離可能であり、調整機構14によって上ベース部2と下ベース部3とを連結して構成され、調整機構14は、上ベース部2に対する下ベース部3の相対位置を移動可能である。この構成により、ベース部10のサイズを容易に調整可能である。
また、本実施形態では、本実施形態では、下ベース部3は上ベース部2に対して上下に移動可能に組み付けられ、調整機構14は、下ベース部3を任意の位置で上ベース部2に固定する。この構成によれば、ベース部10のサイズを容易に調整可能であり、センサ79を使用する状態において、ベース部10のサイズが容易に変動しない構成を実現し、センサ79により安定してセンシングを行うことができる。
また、本実施形態では、上固定部4はシート100の上部に固定されるベルト42を有し、下固定部5はシート100の下部に固定される固定ベルト51を有する。この構成によれば、ベルト42および固定ベルト51によって、様々な形状のシート100に対し、センサ取付ユニット1を容易に、確実に固定できる。
また、本実施形態では、ベース部10は、ベース部10の上下方向に延びる長孔25を有し、センサ部7は長孔25に挿通されるセンサ固定ボルト75を有し、センサ取付機構12は、ナットレール26に沿ってセンサ固定ボルト75を移動させることにより、上下方向におけるセンサ部7の位置を調整可能である。これにより、センサ部7の位置を適切な位置にすることができる。
また、本実施形態では、ベース部10は、長孔25に沿って延びるナットレール26を有し、センサ取付機構12は、センサ固定ボルト75に対して移動可能に取り付けられ、ナットレール26に嵌合する固定ナット76を有し、センサ固定ボルト75に対して固定ナット76の位置を移動させることによりシートバック部110に接離する方向でセンサ部7の位置を調整可能である。この構成によれば、センサ79を、シート後面112に接近する方向およびシート後面112から離れる方向に容易に移動させて、センサ79の位置を調整できる。このため、センサ79の適切な検出環境を実現し、高精度でバイタル情報を検出できる。
また、本実施形態では、センサ部7は検出方向に対応する検出面71を有し、センサ取付機構12は、検出面71をシートバック部110に向けるようにセンサ部7を固定する。この構成によれば、検出面71を、対象者が着座するシート100に向けて固定することができ、高精度のセンシングを行うことができる。
また、本実施形態では、センサ部7は、検出面71から検出方向に電磁波を照射して、反射波を検出するセンサ79を内蔵する。この構成によれば、非接触で対象者のバイタル情報を検出できる。
例えば、本実施形態のセンサ取付ユニット1は、センサ部7の検出面71を、対象者の体幹部に向けて固定できる。センサ79がマイクロ波を利用するドップラーセンサである場合、検出面71から対象者の体幹部に向けてマイクロ波が放射され、対象者の体幹部からの反射波をセンサ79が受信することが好ましい。より好ましくは、センサ79は、対象者の横隔膜およびその近傍に向けてマイクロ波を放射し、反射波を受信する。センサ取付ユニット1は、シートバック部110に対するベース部10の位置を、調整機構14および固定ベルト51により調整可能である。また、センサ取付ユニット1は、センサ取付機構12により、検出面71の上下方向の位置を調整可能である。このため、シート100のサイズ、シート100に着座する対象者の体格や体形(身長、座高等)、着座姿勢の癖等に対応して、センサ部7を適切な位置に設置することができ、センサ79の検出環境を極めて良好な状態とすることができる。従って、対象者の体幹部、或いは横隔膜およびその近傍に対し、的確なセンシングを行える。さらに、センサ取付機構12は、センサ79を、シート後面112に対し接近および離隔する方向に移動させることが可能なため、センサ79の検出感度、シート後面112のクッション性が検出面71に与える影響、シート100が設置される環境からの振動の影響等に対応して、センサ79の検出環境を調整できる。このため、より高精度のセンシングを実現できる。
また、センサ取付ユニット1は、固定部11によってシートバック部110のシート後面112側に艤装される。このため、センサ取付ユニット1の設置に伴うシート100の改造や解体などの手間を省くことができ、センシングに関する調整が容易である。例えば、対象者のバイタル情報を検出する機能部を持たない車両等に、センサ取付ユニット1を容易に後付け設置できる。
また、センサ取付ユニット1は、シート100の躯体(シートバックフレーム140やシート固定部130など)に直接固定されず、クッション性を有するシート100のシート後面112に、固定部11により固定される。この艤装形態は、シート100のクッション性による振動吸収構造を活用して、シート100自体の振動がセンサ取付ユニット1に伝わりにくく、センサ79のセンシングに好適である。
すなわち、ヘッドレストポスト102に、ベルト42によってセンサ取付ユニット1を吊り下げ、かつ、シート後面112にベース部10を押し当てることで、ベース部10を固定する。この構成は、シートバック部110がシートバックフレーム140によりウレタン系緩衝部材を支持する構成であることを利用し、シート100からセンサ79への振動の伝達を抑制し、センサ79のセンシングの精度を高めることを可能としている。
さらに、固定部11は、ヘッドレストポスト102に取り付けられるベルト42の長さを固定し、固定ベルト51によって、シート固定部130等への取付長さを調整可能として、固定ベルト51を締め付ける構成を有する。
そして、ベース部10の上部は狭い幅でシート後面112に当接し、ベース部10の下部では幅広い領域でシート後面112に接する。一般的な車両のシート100の特性上、シートバック部110は、ヘッドレストポスト102側に柔軟なウレタン系緩衝部材等が利用される。従って、ベース部10の上部では、狭い幅に応力を集中させて、ベース部10を支持することで、シート100の振動によるセンシングへの影響を軽減できる。一方、シートバック部110の下部においては、シートクッション部120とシートバック部110とが連結される構造があるため、下部フレーム144を含む各部の剛性が高い。そこで、幅広い領域でベース部10をシート後面112に当接させることで、シート100の振動によるセンシングへの影響を軽減できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、ヘッドレストポスト102にベルト42を取り付けて、シート固定部130に固定ベルト51を取り付けることによってベース部10を固定する構成を例示した。本発明はこれに限定されず、例えば、シートバック部110の当接面111側に配置されるベルト(図示略)により、センサ取付ユニット1を固定してもよい。例えば、上記ベルトによって、当接面111側で、バックル41と固定ベルト51とを連結して締め付けることで、ベース部10を固定してもよい。この構成によれば、固定ベルト51を巻き付ける横桟に相当する部材がシート100の下部にない場合や、ベルト42を固定する対象を持たないシートに対しても、センサ取付ユニット1を取り付けることができる。また、例えば、ベルト42を、ヘッドレスト101の前側に巻き回して固定する構成としてもよい。この構成によれば、ヘッドレスト101がシートバック部110から分離できない構成を有するシート100に対し、センサ取付ユニット1を固定できる。その他の細部構成についても任意に変更可能である。
1 センサ取付ユニット
2 上ベース部
3 下ベース部
4 上固定部
5 下固定部
6 ハンドル部
7 センサ部
10 ベース部
11 固定部
12 センサ取付機構
14 調整機構
15 固定ボルト
23 ボルト孔
25 長孔(貫通孔)
26 ナットレール(溝)
42 ベルト(第1固定部材)
51 固定ベルト(第2固定部材)
71 検出面
75 センサ固定ボルト(支持軸)
76 固定ナット(補助部材)
79 センサ(検出部)
100 シート
110 シートバック部(背もたれ)
112 シート後面(背面)

Claims (10)

  1. 背もたれを有するシートに固定されるベース部と、
    センサ部と、
    前記ベース部を、前記背もたれの背面側の位置で前記シートに固定する固定部と、
    前記ベース部に前記センサ部を取り付けるセンサ取付機構と、を備え、
    前記センサ取付機構は、前記ベース部に対する前記センサ部の位置を、上下方向に調整可能であること、
    を特徴とするセンサ取付ユニット。
  2. 前記センサ取付機構は、前記ベース部に対する前記センサ部の位置を、前記背もたれに接離する方向に調整可能であること、
    を特徴とする請求項1記載のセンサ取付ユニット。
  3. 前記固定部は、前記ベース部の上部に配設される上固定部、および、前記ベース部の下部に配設される下固定部を有し、
    前記ベース部は、前記上固定部と前記下固定部との間における前記ベース部のサイズを調整するサイズ調整機構を有すること、
    を特徴とする請求項1または2記載のセンサ取付ユニット。
  4. 前記ベース部は、上ベース部と下ベース部とに分離可能であり、前記サイズ調整機構によって前記上ベース部と前記下ベース部とを連結して構成され、
    前記サイズ調整機構は、前記上ベース部に対する前記下ベース部の相対位置を移動可能であること、
    を特徴とする請求項3記載のセンサ取付ユニット。
  5. 前記下ベース部は前記上ベース部に対して上下に移動可能に組み付けられ、前記サイズ調整機構は、前記下ベース部を任意の位置で前記上ベース部に固定すること、を特徴とする請求項4記載のセンサ取付ユニット。
  6. 前記上固定部は前記シートの上部に固定される第1固定部材を有し、前記下固定部は前記シートの下部に固定される第2固定部材を有すること、
    を特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のセンサ取付ユニット。
  7. 前記ベース部は、前記ベース部の上下方向に延びる貫通孔を有し、
    前記センサ部は前記貫通孔に挿通される支持軸を有し、
    前記センサ取付機構は、前記溝に沿って前記支持軸を移動させることにより、上下方向における前記センサ部の位置を調整可能であること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサ取付ユニット。
  8. 前記ベース部は、前記貫通孔に沿って延びる溝を有し、
    前記センサ取付機構は、前記支持軸に対して移動可能に取り付けられ、前記溝に嵌合する補助部材を有し、前記支持軸に対して前記補助部材の位置を移動させることにより前記背もたれに接離する方向で前記センサ部の位置を調整可能であること、
    を特徴とする請求項7記載のセンサ取付ユニット。
  9. 前記センサ部は検出方向に対応する検出面を有し、
    前記センサ取付機構は、前記検出面を前記背もたれに向けるように前記センサ部を固定すること、
    を特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のセンサ取付ユニット。
  10. 前記センサ部は、前記検出面から前記検出方向に電磁波を照射して、反射波を検出する検出部を内蔵すること、
    を特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のセンサ取付ユニット。
JP2016255168A 2016-12-28 2016-12-28 センサ取付ユニット Active JP6813353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255168A JP6813353B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 センサ取付ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255168A JP6813353B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 センサ取付ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018102814A true JP2018102814A (ja) 2018-07-05
JP6813353B2 JP6813353B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=62786065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016255168A Active JP6813353B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 センサ取付ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6813353B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1189819A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 生体信号検出装置
JP2002315804A (ja) * 2001-04-23 2002-10-29 Family Kk 触診マッサージ装置
JP2009172176A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Tokyo Metropolitan Univ 有病体検出装置および有病体検出システム
JP2013052108A (ja) * 2011-09-04 2013-03-21 Delta Tooling Co Ltd 生体信号検出機構
WO2013037399A1 (en) * 2011-09-12 2013-03-21 Ficomirrors, S.A. System and method for detecting a vital-related signal pattern

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1189819A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 生体信号検出装置
JP2002315804A (ja) * 2001-04-23 2002-10-29 Family Kk 触診マッサージ装置
JP2009172176A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Tokyo Metropolitan Univ 有病体検出装置および有病体検出システム
JP2013052108A (ja) * 2011-09-04 2013-03-21 Delta Tooling Co Ltd 生体信号検出機構
WO2013037399A1 (en) * 2011-09-12 2013-03-21 Ficomirrors, S.A. System and method for detecting a vital-related signal pattern

Also Published As

Publication number Publication date
JP6813353B2 (ja) 2021-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4695358B2 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
JPWO2007037375A1 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
US20040046433A1 (en) Seat position detection unit
WO2015002076A1 (ja) 乗物用シート
JP2018202921A (ja) 乗員状態検知システム
ES2182551T3 (es) Asiento de vehiculo con un reposacabezas regulado por un sistema de sensores que detecta la estatura del usuario.
JP2001260698A (ja) 心拍呼吸検出装置
JP2021035600A (ja) 椅子
JP6813353B2 (ja) センサ取付ユニット
JP2017065643A (ja) 車両用シート及び車両用警報装置
US10358066B2 (en) Seat system for a motor vehicle and method for operating a seat system of a motor vehicle
US20210284073A1 (en) Mounting device for headrest of vehicle seat
JP6631423B2 (ja) 生体情報検知装置および生体情報検知装置を備える椅子
JP2023024251A (ja) 乗り物用シート
JP2016146953A (ja) 生体情報検出装置
WO2014192636A1 (ja) 乗物シート用生体情報検出装置
JP6617591B2 (ja) 生体情報検知装置
WO2023008512A1 (ja) 乗り物用シート
CN109314817B (zh) 拾音装置
KR102095946B1 (ko) 차량 내의 움직임을 감지하는 장치 및 방법
JP5071888B2 (ja) 車両用ダイエット装置
JP2020039852A (ja) 便座装置
JP6033739B2 (ja) 乗物用シート
JP7121252B2 (ja) シートにおける脳波検出センサーの配置構造
WO2021014884A1 (ja) 乗員検知装置及びシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6813353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150