JP2018101920A - 水晶デバイス - Google Patents

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勇二 保田
Yuji Yasuda
勇二 保田
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Abstract

【課題】 本発明は、電極パッド及び外部端子の導通不良を削減する共に、気密封止性を維持することが可能な水晶デバイスを提供する。【解決手段】 水晶デバイスは、平面視して矩形状の第一基板110aと、第一基板110aの下面の外周縁に沿って設けられた第二基板110bと、を有する基板110と、第一基板110aの上面に設けられた電極パッド111と、第二基板110bの下面に設けられた外部端子112と、電極パッド111及び外部端子112と電気的に接続され、第一基板110aの上面及び側面、並びに第二基板110bの側面及び下面に設けられた配線パターン113と、電極パッド111に実装された水晶素子120と、接合部材150によって、第一基板110aと接合された蓋体130と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子機器等に用いられる水晶デバイスに関するものである。
水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、水晶素板の両面が互いにずれるように厚みすべり振動を起こし、特定の周波数を発生させるものである。基板上に設けられた電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子を備えた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。このような水晶デバイスでは、基板の上面に設けられた電極パッドと基板の下面に設けられた外部端子とがビア導体により電気的に接続されている。
特開2002−111435号公報
上述した水晶デバイスは、小型化が顕著であるが、基板に実装する水晶素子も小型化になっている。このような水晶デバイスは、電極パッド及び外部端子を電気的に接続するビア導体も小さくなってきているため、ビア導体と、電極パッド及び外部端子との接触面積も小さくなるため、不導通となる虞があった。また、このような水晶デバイスは、水晶素子を実装する際に、基板に熱が印加させて、基板が反ってしまうことで、ビア導体に応力がかかり、ビア導体が剥がれてしまうことで、気密封止性を維持することができない虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、電極パッド及び外部端子の導通不良を削減する共に、気密封止性を維持することが可能な水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、平面視して矩形状の第一基板と、第一基板の下面の外周縁に沿って設けられた第二基板と、を有する基板と、第一基板の上面に設けられた電極パッドと、第二基板の下面に設けられた外部端子と、電極パッド及び外部端子と電気的に接続され、第一基板の上面及び側面、並びに第二基板の側面及び下面に設けられた配線パターンと、電極パッドに実装された水晶素子と、接合部材によって、第一基板と接合された蓋体と、を備えている。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、平面視して矩形状の第一基板と、第一基板の下面の外周縁に沿って設けられた第二基板と、を有する基板と、第一基板の上面に設けられた電極パッドと、第二基板の下面に設けられた外部端子と、電極パッド及び外部端子と電気的に接続され、第一基板の上面及び側面、並びに第二基板の側面及び下面に設けられた配線パターンと、電極パッドに実装された水晶素子と、接合部材によって、第一基板と接合された蓋体と、を備えている。このような水晶デバイスは、電極パッドと外部端子とが第一基板の上面及び側面、並びに第二基板の側面及び下面に設けられた配線パターンにより電気的に接続されているため、従来の水晶デバイスのようにビア導体を用いて電極パッド及び外部端子とを接続されずに、配線パターン113のみで接続されている。よって、水晶デバイスは、ビア導体と、電極パッド111及び外部端子112との接触面積が小さくなることによって生じる導通不良を削減することができる。また、このような水晶デバイスは、水晶素子を実装する際に、基板に熱が印加され、基板が反ってしまったとしても、配線パターンが基板の表面に形成されているため、配線パターンの一部が剥がれたとしても気密封止性を維持することが可能となる。
第一実施形態における水晶デバイスを示す分解斜視図である。 図1に示された水晶デバイスのA−Aにおける断面図である。 (a)第一実施形態における水晶デバイスを構成する基板を上から見た平面図であり、(b)第一実施形態における水晶デバイスを構成する基板を下から見た平面図である。 第一実施形態の第一変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 第二実施形態における水晶デバイスの断面図である。 第二実施形態における水晶デバイスを構成する基板を上から見た平面図である。
第一実施形態における水晶デバイスは、図1〜図3に示されているように、基板110と、基板110の上面に接合された水晶素子120と、基板110の上面に接合された蓋体130とを含んでいる。基板110には、基板110の上面と蓋体130の内部空間によって囲まれた凹部Kが形成されている。このような水晶デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110は、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110は、第一基板110aと第二基板110bによって構成されている。第一基板110aの上面には、水晶素子120を接合するための一対の電極パッド111が設けられ、第二基板110bの下面には、外部端子112が設けられている。基板110は、例えば、ポリイミドやポリエステルなど多くのプラスチックにより形成された絶縁体と、銅箔などの導体とを、接着層で接着されたフレキシブル基板によって形成されている。第一基板110aの上面に設けられた電極パッド111と、第二基板110bの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するための配線パターン113が、第一基板110aの上面及び側面、並びに第二基板110bの側面及び下面に設けられている。
第一基板110a及び第二基板110bは、フレキシブル基板により一体的に形成されていることによって、第二基板110bを折り曲げることで第二基板110bに設けられた電極を外部端子112として使用することができる。また、基板110の第二基板110bを折り曲げて使用することで、このような基板110を電子機器等の実装基板上に実装する際に、基板110にかかる応力を吸収することができる。また、このような水晶デバイスは、電極パッド111及び外部端子112をスパッタにより基板110に一括で形成することができるため、生産性を向上させることが可能となる。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、第一基板110aの上面に一対で設けられている。電極パッド111は、第一電極パッド111aと第二電極パッド111bによって構成されている。電極パッド111は、基板110aに設けられた配線パターン113を介して、第二基板110bの下面に設けられた外部端子112と電気的に接続されている。
外部端子112は、電気機器等の外部の実装基板上の実装パッド(図示せず)と接合するために用いられている。外部端子112は、第二基板110bの下面に設けられている。
配線パターン113は、電極パッド111と外部端子112とを電気的に接続するためのものである。配線パターン113の一端は、電極パッド111と電気的に接続されており、配線パターン113の他端は、外部端子112と電気的に接続されている。配線パターン113は、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。
また、第一配線パターン113aは、図3に示すように、第一電極パッド111a及び第一外部端子112aと電気的に接続されている。第一配線パターン113aは、第一電極パッド111aから第一基板110aの外周縁に向かって延出されており、第一配線パターン113aの一部が第一基板110a及び第二基板110bの側面に露出されている。第二配線パターン113bは、第二電極パッド111b及び第二外部端子112bと電気的に接続されている。第二配線パターン113bは、第二電極パッド111bから近接された第一基板110aの長辺方向に向かって延出されており、第二配線パターン113aの一部が第一基板110a及び第二基板110bの側面に露出されている。また、配線パターン113は、基板110の表面に設けられており、基板110の内層には、設けられていない。
また、電極パッド111の上下方向の厚みは、配線パターン113の上下方向の厚みよりも厚くなるようにしても構わない。このようにすることによって、電極パッド111と配線パターン113の境界に段差が設けられ、段差における導電性接着剤140の界面の曲率半径が小さくなり、界面自由エネルギーが大きくなるため、電極パッド111上に塗布された導電性接着剤140が、段差を乗り越えて配線パターン113上に漏れ拡がりにくくなる。よって、導電性接着剤140を介して、安定して水晶素子120を電極パッド111に実装することができるので、水晶素子120の発振周波数が変動することを低減することができる。
凸部114は、水晶素子120の短辺の上下方向の傾きが抑制され、水晶素子120の長辺側端部が基板110aや蓋体130に接触することを抑制するためのものである。また、凸部114は、水晶素子120の自由端が基板110aに接触することを抑制するためものである。一対の凸部114は、第一凸部114a及び第二凸部114bによって構成されている。第一凸部114aは、第一電極パッド111aの上面に設けられており、第二凸部114bは、第二電極パッド111bの上面に設けられている。また、凸部114は、電極パッド111と同様に、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等上面に金メッキ、ニッケルメッキを施すことにより設けられている。
また、一対の凸部114の基板110aの中心側を向く一辺が、図3(a)に示されているように、同一直線上に並ぶようにして設けられている。このようにすることによって、水晶素子120の引き出し電極123を一対の凸部114に接触させながら電極パッド111に実装する際に、水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。また、電極パッド111の外周縁に沿って形成されている凸部114の辺の長辺方向の長さは、150〜200μmとなり、凸部114の短辺方向の辺の長さは、50〜75μmである。凸部114の上下方向の厚みの長さは、20〜75μmとなる。凸部114の長辺方向の長さは、150〜300μmとなり、凸部114の短辺方向の辺の長さは、50〜75μmである。凸部114の上下方向の厚みの長さは、20〜75μmとなる。
また、凸部114は、水晶素子120の外周縁にある引き出し電極123と対向する位置に設けられている。このようにすることによって、水晶素子120が導電性接着剤140を介して電極パッド111に実装する際に、仮に水晶素子120が傾いたとしても、引き出し電極123が凸部114に接触することになり、凸部114よりも下方向に水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。また、凸部114は、平面視して、水晶素板121の固定端側の外周縁にある引き出し電極123と重なる位置に設けられている。このようにすることにより、水晶素子120の固定端が基板110aの上面に接触することを低減することができる。
突起部115は、平面視して、矩形状であり、水晶素子120の自由端側の対向する位置に設けられており、水晶素子120の自由端側が第一基板110aの上面に接触することを低減するためのものである。突起部115は、基板110a上で、突起部115の長辺と基板110aの長辺が略平行になるように設けられている。このようにすることにより、水晶デバイスに落下等の衝撃が加わった際に、水晶素子120の自由端側が基板110aに接触することによる欠けなどを抑えることができる。
また、電極パッド111の算術平均表面粗さは、0.02〜0.10μmであり、基板110a表面の算術平均表面粗さは、0.5〜1.5μmである。よって、導電性接着剤140は、電極パッド111から基板110a上に向かって広がりにくくなる。
導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
導電性接着剤140は、水晶素子120の励振用電極122と間をあけて配置されている。水晶デバイスは、導電性接着剤140と励振用電極122とが間を空けて配置されていることにより、導電性接着剤140が励振用電極122に付着することで生じる短絡を低減することができる。
また、導電性接着剤140の粘度が、35〜45Pa・sのものを使用することによって、塗布した際に、導電性接着剤140は、電極パッド111上から基板110a上面に流れ出ることなく、電極パッド111上に留まるので、導電性接着剤140の上下方向の厚みも確保することができる。導電性接着剤140の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmである。このように導電性接着剤140の厚みを確保できることによって、水晶素子120の基板110aへの接触を抑制し、落下等により加わった衝撃が水晶素子120に対して導電性接着剤140を中心にして上下方向へ加わったとしても、その衝撃を導電性接着剤140で十分に吸収緩和することができる。
水晶素子120は、図1及び図2に示されているように、導電性接着剤140を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子120は、図2に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振用電極122及び引き出し電極123を被着させた構造を有している。励振用電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。励振用電極122は、上面に第一励振用電極122aと、下面に第二励振用電極122bを備えている。引き出し電極123は、励振用電極122から水晶素板121の一辺に向かってそれぞれ延出されている。引き出し電極123は、上面に第一引き出し電極123aと、下面に第二引き出し電極123bとを備えている。第一引き出し電極123aは、第一励振用電極122aから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。第二引き出し電極123bは、第二励振用電極122bから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。つまり、引き出し電極123は、水晶素板121の長辺または短辺に沿った形状で設けられている。また、第一実施形態においては、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bと接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極123から励振用電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の製造方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶素板121の外周の厚みを薄くし、水晶素板121の外周部と比べて水晶素板121の中央部が厚くなるように設けるベベル加工を行う。そして、水晶素子120は、水晶素板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極122及び引き出し電極123を形成することにより製造される。
また、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、このような水晶素子120を形成する製造方法について説明する。まず、互いに直交しているX軸とY軸とZ軸とからなる結晶軸を有した水晶ウエハを用意する。このとき、水晶ウエハの主面が、X軸およびZ軸に平行となっている面を、X軸を中心に、X軸の負の方向を見て反時計回りに回転させた面、例えば、約37°回転させた面と平行となっている。次に、水晶ウエハの両主面に金属膜をスパッタリング技術または蒸着技術を用いて形成し、この金属膜上に感光性レジストを塗布し、所定のパターンに露光、現像し、所定の部分のみ水晶ウエハが露出するようにする。このように所定の部分のみ露出している水晶ウエハを所定のエッチング溶液に浸漬させ、水晶ウエハをエッチングする。これにより、複数の水晶素子120がその一部が接続された状態で水晶ウエハ内に形成される。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤140は、例えばディスペンサによって、電極パッド111上に拡がるようにして塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤140上に搬送される。さらに、水晶素子120は、水晶素子120の固定端側の外周縁にある引き出し電極123が、平面視して、導電性接着剤140の中心付近と重なるようにして導電性接着剤140上に載置される。そして導電性接着剤140は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。
蓋体130は、矩形状の基部130aと、枠部130bとで構成されており、基部130aの下面と枠部130bの内側側面とで収容空間Kが形成されている。枠部130bは、基部130aの下面に収容空間Kを形成するためのものである。枠部130bは、基部130aの下面の外縁に沿って設けられている。
基部130a及び枠部130bは、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなり、一体的に形成されている。このような蓋体130は、真空状態にある収容空間K又は窒素ガスなどが充填された収容空間Kを気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、第一基板110aの上面に載置され、第一基板110aの上面と蓋体130の枠部130bの下面との間に設けられた接合部材150とが熱が印加されることで、接合される。
接合部材150は、第一基板110aの上面の外周縁に沿って設けられている。接合部材150は、例えば、ポリイミド樹脂又はエポキシ樹脂のような絶縁性樹脂によって設けられている。
第一実施形態における水晶デバイスは、平面視して矩形状の第一基板110aと、第一基板110aの下面の外周縁に沿って設けられた第二基板110bと、を有する基板110と、第一基板110aの上面に設けられた電極パッド111と、第二基板110bの下面に設けられた外部端子112と、電極パッド111及び外部端子112と電気的に接続され、第一基板110aの上面及び側面、並びに第二基板110bの側面及び下面に設けられた配線パターン113と、電極パッド111に実装された水晶素子120と、接合部材150によって、第一基板110aと接合された蓋体130と、を備えている。このような水晶デバイスは、電極パッド111と外部端子112とが第一基板110aの上面及び側面、並びに第二基板110bの側面及び下面に設けられた配線パターン113により電気的に接続されているため、従来の水晶デバイスのようにビア導体を用いて電極パッド及び外部端子とを接続されずに、配線パターン113のみで接続されている。よって、水晶デバイスは、ビア導体と、電極パッド111及び外部端子112との接触面積が小さくなることによって生じる導通不良を削減することができる。また、このような水晶デバイスは、水晶素子120を実装する際に、基板110に熱が印加され、基板110が反ってしまったとしても、配線パターン113が基板110の表面に形成されているため、配線パターン113の一部が剥がれたとしても気密封止性を維持することが可能となる。
第一実施形態における水晶デバイスは、第一基板110a及び第二基板110bが、フレキシブル基板により一体的に形成されている。このようにフレキシブル基板を用いることによって、第二基板110bを折り曲げることができ、第二基板110bに設けられた電極を外部端子112として使用することができる。また、基板110の第二基板110bを折り曲げて使用することで、このような基板110を電子機器等の実装基板上に実装する際に、基板110にかかる応力を吸収することができる。また、このような水晶デバイスは、電極パッド111及び外部端子112をスパッタにより基板110に一括で形成することができるため、生産性を向上させることが可能となる。
また、第一実施形態における水晶デバイスは、電極パッド111の上面に設けられた凸部114を備えている。このようにすることで、水晶素子120が導電性接着剤140を介して電極パッド111に実装する際に、仮に水晶素子120が傾いたとしても、引き出し電極123が凸部114に接触することになり、凸部114よりも下方向に水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。また、凸部114は、平面視して、水晶素板121の固定端側の外周縁にある引き出し電極123と重なる位置に設けられている。このようにすることにより、水晶素子120の固定端が基板110aの上面に接触することを低減することができる。
また、第一実施形態における水晶デバイスは、水晶素子120の先端の対向する位置にある第一基板110aの上面に突起部115が設けられている。このようにすることにより、水晶デバイスに落下等の衝撃が加わった際に、水晶素子120の自由端側が突起部115に接触するため、基板110aの上面に直接接触することによる欠けなどを抑えることができる。
(第一変形例)
以下、第一実施形態の第一変形例における水晶デバイスについて説明する。なお、第一実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。第一実施形態の第一変形例である水晶デバイスは、図4に示すように、配線パターン113の一部が、保護部材160により被覆されている点において第一実施形態の水晶デバイスと異なる。
保護部材160は、基板110の反り等で配線パターン113が基板110から剥がれてしまうことを抑えつつ、配線パターン113上に金属屑が付着することで、水晶素子120の発振特性が変動してしまうことを低減するためのものである。また、保護部材160は、図4に示すように、第一基板110a及び第二基板110bの側面に設けられた配線パターン113の上面を被覆するようにして設けられている。保護部材160は、接合部材150よりも融点が高い500〜800℃のものを用いている。これにより、接合部材150で接合する際には、保護部材160は溶融せずに、形成時の形状を保つことができる。よって、金属製の蓋体130又は基板110に圧力がかかり押し付けられても、金属製の蓋体130と基板110の配線パターン113とが接触することによる短絡を低減することができる。
第一実施形態の第一変形例に係る水晶デバイスは、配線パターン113の一部が、保護部材160により被覆されている。このようにすることで、基板110の反り等で配線パターン113が基板110から剥がれてしまうことを抑えつつ、配線パターン113上に金属屑が付着することで、水晶素子120の発振特性が変動してしまうことを低減することができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態における水晶デバイスについて説明する。なお、第二実施形態における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。第二実施形態における水晶デバイスは、図5及び図6に示すように、第一基板210aの対向する二辺に沿って、第二基板210bが設けられている点において第一実施形態と異なる。
基板210は、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110は、第一基板210aと第二基板210bによって構成されている。第一基板110aの上面には、水晶素子120を実装するための一対の電極パッド211が設けられ、第二基板210bの上面には、外部端子212が設けられている。基板210は、例えば、ポリイミドやポリエステルなど多くのプラスチックにより形成された絶縁体と、銅箔などの導体とを、接着層で接着されたフレキシブル基板によって形成されている。第一基板210aの上面に設けられた電極パッド211と、第二基板210bの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するための配線パターン113が、第一基板210aの上面並びに第二基板210bの上面に設けられている。
第一基板210a及び第二基板210bは、フレキシブル基板により一体的に形成され、第二基板210bの上面に外部端子212が設けられているようにして使用することができる。また、このような水晶デバイスは、電極パッド211及び外部端子212をスパッタにより基板110に一括で形成することができるため、生産性を向上させることが可能となる。
電極パッド211は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド211は、第一基板210aの上面に一対で設けられている。電極パッド211は、第一電極パッド211aと第二電極パッド211bによって構成されている。電極パッド211は、基板210aに設けられた配線パターン213を介して、第二基板210bの上面に設けられた外部端子212と電気的に接続されている。
外部端子212は、電気機器等の外部の実装基板上の実装パッド(図示せず)と接合するために用いられている。外部端子212は、第二基板210bの上面に設けられている。
配線パターン213は、電極パッド211と外部端子212とを電気的に接続するためのものである。配線パターン213の一端は、電極パッド211と電気的に接続されており、配線パターン213の他端は、外部端子212と電気的に接続されている。配線パターン213は、第一配線パターン213a及び第二配線パターン213bによって構成されている。
第二実施形態における水晶デバイスは、平面視して矩形状の第一基板210aと、第一基板210aの対向する二辺に沿ってそれぞれ設けられた第二基板210bと、を有する基板210と、第一基板210aの上面に設けられた電極パッド211と、第二基板210bの上面に設けられた外部端子212と、電極パッド211及び外部端子212と電気的に接続され、第一基板210aの上面並びに第二基板210bの上面に設けられた配線パターン213と、電極パッド211に実装された水晶素子120と、接合部材150によって、第一基板210aと接合された蓋体130と、を備えている。このような水晶デバイスは、電極パッド211と外部端子212とが第一基板210aの上面並びに第二基板210bの上面に設けられた配線パターン213により電気的に接続されているため、従来の水晶デバイスのようにビア導体を用いて電極パッド及び外部端子とを接続されずに、配線パターン213のみで接続されている。よって、水晶デバイスは、ビア導体と、電極パッド211及び外部端子212との接触面積が小さくなることによって生じる導通不良を削減することができる。また、このような水晶デバイスは、水晶素子120を実装する際に、基板210に熱が印加され、基板210が反ってしまったとしても、配線パターン213が基板210の表面に形成されているため、配線パターン213の一部が剥がれたとしても気密封止性を維持することが可能となる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、水晶素子は、AT用水晶素子を用いた場合を説明したが、基部と、基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部とを有する音叉型屈曲水晶素子を用いても構わない。水晶素子は、水晶片と、その水晶片の表面に設けられた励振電極と、引き出し用電極と、周波数調整用金属膜とにより構成されている。水晶片は、水晶基部と水晶振動部とからなり、水晶振動部が第一水晶振動部及び第二水晶振動部とから成る。水晶基部は、結晶の軸方向として電気軸がX軸、機械軸がY軸、及び光軸がZ軸となる直交座標系としたとき、X軸回りに−5°〜+5°の範囲内で回転させたZ′軸の方向が厚み方向となる平面視略四角形の平板である。第一水晶振動部及び第二水晶振動部は、水晶基部の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。このような水晶片は、水晶基部と各水晶振動部とが一体となって音叉形状を成しており、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術により製造される。
110、210・・・基板
110a、210a・・・第一基板
110b、210b・・・第二基板
111、211・・・電極パッド
112、212・・・外部端子
113、213・・・配線パターン
114・・・凸部
115・・・突起部
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
130・・・蓋体
140・・・導電性接着剤
150・・・接合部材
160・・・保護部材
K・・・凹部

Claims (6)

  1. 平面視して矩形状の第一基板と、前記第一基板の下面の外周縁に沿って設けられた第二基板と、を有する基板と、
    前記第一基板の上面に設けられた電極パッドと、
    前記第二基板の下面に設けられた外部端子と、
    前記電極パッド及び前記外部端子と電気的に接続され、前記第一基板の上面及び側面、並びに前記第二基板の側面及び下面に設けられた配線パターンと、
    前記電極パッドに実装された水晶素子と、
    前記接合部材によって、前記第一基板と接合された蓋体と、を備えていることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 平面視して矩形状の第一基板と、前記第一基板の対向する二辺に沿ってそれぞれ設けられた第二基板と、を有する基板と、
    前記第一基板の上面に設けられた電極パッドと、
    前記第二基板の上面に設けられた外部端子と、
    前記電極パッド及び前記外部端子と電気的に接続され、前記第一基板の上面並びに前記第二基板の上面に設けられた配線パターンと、
    前記電極パッドに実装された水晶素子と、
    前記接合部材によって、前記第一基板と接合された蓋体と、を備えていることを特徴とする水晶デバイス。
  3. 請求項1及び請求項2記載の水晶デバイスであって、
    前記第一基板及び前記第二基板が、フレキシブル基板により一体的に形成されていることを特徴とする水晶デバイス。
  4. 請求項1及び請求項2記載の水晶デバイスであって、
    前記電極パッド上に設けられた凸部を備えていることを特徴とする水晶デバイス。
  5. 請求項1及び請求項2記載の水晶デバイスであって、
    前記水晶素子の先端の対向する位置にある第一基板の上面に突起部が設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  6. 請求項1及び請求項2記載の水晶デバイスであって、
    前記配線パターンの一部が、保護部材により被覆されていることを特徴とする水晶デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021215040A1 (ja) * 2020-04-21 2021-10-28 株式会社村田製作所 圧電振動子

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