JP2015050531A - 水晶デバイス - Google Patents

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修平 佐藤
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Abstract

【課題】水晶素子に於ける発振周波数の変動を低減可能とする水晶デバイスの提供。
【解決手段】水晶デバイスは、基板110と、基板110上に設けられた電極パッド111と、一対の電極パッド111上に設けられた第一凸部112と、第一凸部112の一端から延出された第二凸部113と、第一凸部112の他端から延出された第三凸部114と、水晶素板121と、水晶素板121の上下面に設けられた励振用電極122と、水晶素板の下面に設けられた一対の引き出し用電極123とを有し、基板110上に設けられた水晶素子120とを備え、一対の引き出し電極123の一方と第一凸部112の一方、第二凸部113の一方及び第三凸部114の一方が接触し、一対の引き出し電極123の他方と第一凸部112の他方、第二凸部113の他方及び第三凸部114の他方が接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子機器等に用いられる水晶デバイスに関するものである。
水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、水晶素板の両面が互いにずれるように厚みすべり振動を起こし、特定の周波数を発生させるものである。基板上に設けられた電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子を備えた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。水晶素子は、水晶素板の両主面に励振用電極を有しており、水晶素子の一端を基板の上面と接続した固定端とし、他端を基板の上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造となる。
特開2002−111435号公報
上述した水晶デバイスは、小型化が顕著であるが、基板に実装する水晶素子も小型化になっている。従来の電極パッド上に導電性接着剤を塗布し、水晶素子を導電性接着剤の上面に載置すると、水晶素子の自由端又は励振用電極が基板に接触する虞がある。水晶素子の自由端又は励振用電極が基板に接触することで、水晶素子の厚みすべり振動が阻害されて、水晶素子の発振周波数が変動してしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、水晶素子の発振周波数が変動することを低減することが可能な水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、矩形状の基板と、基板上に基板の一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッドと、一対の電極パッド上のそれぞれに基板の長辺に沿って設けられた一対の第一凸部と、一対の第一凸部の一端から、基板の短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第二凸部と、一対の第一凸部の他端から、基板の短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第三凸部と、水晶素板と、水晶素板の上下面に設けられた励振用電極と、水晶素板の下面に励振用電極と間を空けて設けられた一対の引き出し用電極とを有し、基板上に設けられた水晶素子とを備え、一対の引き出し電極の一方と第一凸部の一方、第二凸部の一方及び第三凸部の一方が接触し、一対の引き出し電極の他方と第一凸部の他方、第二凸部の他方及び第三凸部の他方が接触していることを特徴とするものである。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、一対の引き出し電極の一方と第一凸部の一方、第二凸部の一方及び第三凸部の一方が接触し、一対の引き出し電極の他方と第一凸部の他方、第二凸部の他方及び第三凸部の他方が接触している水晶素子を備えている。このようにすることによって、水晶デバイスは、導電性接着剤の硬化収縮時に水晶素子の固定端側が下方向に引っ張られ、第二凸部を支点とした梃子の原理により、水晶素子の自由端が上方向に浮き上がる。また、導電性接着剤の硬化収縮時に水晶素子の固定端側が下方向に引っ張られた際に、第三凸部と水晶素子の外周縁にある引き出し電極とが接触しているため、水晶素子の固定端側が第三凸部よりも基板側に近づくことを抑えつつ、水晶素子の自由端が蓋体に接触することを抑制することができる。よって、水晶素子の厚みすべり振動が阻害されることを低減することができるので、水晶素子の発振周波数を安定して出力することが可能となる。
本実施形態における水晶デバイスを示す分解斜視図である。 図1に示された水晶デバイスのA−Aにおける断面図である。 (a)本実施形態における水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す平面図であり、(b)本実施形態における水晶デバイスの蓋体及び水晶素子を外した状態を示す平面図である。 本実施形態の第一変形例における水晶デバイスを示す断面図である。
本実施形態における水晶デバイスは、図1〜図3に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110の上面に接合された水晶素子120と、パッケージ110の上面に接合された蓋体130とを含んでいる。パッケージ110には、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた凹部Kが形成されている。このような水晶デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110aは、上面に、水晶素子120を接合するための一対の電極パッド111が設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面に設けられた外部端子Gとを電気的に接続するための配線パターン及びビア導体が設けられている。
枠体110bは、基板110aの上面に配置され、基板110aの上面に凹部Kを形成するためのものである。枠体110bは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜3.0mmであり、パッケージ110の上下方向の寸法が、0.7〜1.5mmである場合を例にして、凹部Kの大きさを説明する。凹部Kの長辺の長さは、0.7〜2.0.mmであり、短辺の長さは、0.5〜1.5mmとなっている。また、凹部Kの上下方向の長さは、0.2〜0.5mmとなっている。
また、基板110aの下面の四隅には、外部端子Gが設けられている。外部端子Gの内の二つの端子は、基板110aの上面に設けられた電極パッド111と電気的に接続されている。また、電極パッド111と電気的に接続されている外部端子Gは、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、基板110aの上面に一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、一方の電極パッド111aと他方の電極パッド111bとによって構成されている。電極パッド111は、基板110aに設けられた配線パターン及びビア導体を介して、基板110aの下面に設けられた外部端子Gと電気的に接続されている。
一対の電極パッド111上には、基板110aの長辺に沿って設けられた一対の第一凸部112が設けられている。また、一対の電極パッド111上には、一対の第一凸部112の一端から、基板110aの短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第二凸部113と、一対の第一凸部112の他端から、基板110aの短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第三凸部114とが設けられている。
第一凸部112は、水晶素子120の短辺の上下方向の傾きが抑制され、水晶素子120の長辺側端部が基板110aや蓋体130に接触することを抑制するためのものである。第一凸部112は、一対の電極パッド111の上面に、基板110aの長辺に沿って設けられている。第一凸部112は、一方の第一凸部112aと他方の第一凸部112bによって構成されている。一方の第一凸部112aは、図1及び図3(b)に示すように、一方の電極パッド111a上に設けられ、他方の第一凸部112bは、他方の電極パッド111b上に設けられている。
第二凸部113は、水晶素子120の自由端が基板110aに接触することを抑制するためものである。第二凸部113は、一対の第一凸部112の一端から、基板110aの短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出されている。第二凸部113は、水晶素子120の引き出し電極123と対向する位置に設けられている。第二凸部113は、一方の第二凸部113aと他方の第二凸部113bによって構成されている。一方の第二凸部113aは、図1に示すように、一方の電極パッド111a上に設けられ、他方の第二凸部113bは、他方の電極パッド111b上に設けられている。
また、一対の第二凸部113は、図3に示されているように、基板110aの一辺と平行となる直線に対して同一直線上に並ぶようにして設けられている。このようにすることによって、水晶素子120の引き出し電極123を一対の第二凸部113に接触させながら電極パッド111に実装する際に、水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。
第三凸部114は、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触することを抑制しつつ、水晶素子120の固定端が基板110aの上面に接触することを低減するためのものである。第三凸部114は、一対の第一凸部112の他端から、基板110aの短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出されている。第三凸部114は、第二凸部113に対して水晶素板121の自由端とは反対側となる電極パッド111の上面に設けられており、水晶素子120の外周縁にある引き出し電極123と対向する位置に設けられている。つまり、第二凸部113は、第一凸部112と比べて、基板110の外周縁に近接するようにして設けられている。第三凸部114は、一方の第三凸部114aと他方の第三凸部114bによって構成されている。一方の第三凸部114aは、図1及び図3(b)に示すように、一方の電極パッド111a上に設けられ、他方の第三凸部114bは、他方の電極パッド111b上に設けられている。
また、一対の第三凸部114は、図3に示されているように、基板110aの一辺と平行となる直線に対して同一直線上に並ぶようにして設けられている。このようにすることによって、水晶素子120の引き出し電極123を一対の第三凸部114に接触させながら電極パッド111に実装する際に、水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。また、第三凸部114は、平面視して、水晶素板121の固定端側の外周縁にある引き出し電極123と重なる位置に設けられている。このようにすることにより、水晶素子120の固定端が基板110aの上面に接触することを低減することができる。
第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114は、一体で形成されている。また、第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114は、電極パッド111と同様に、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等上面に金メッキ、ニッケルメッキを施すことにより設けられている。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜3.0mmであり、パッケージ110の上下方向の寸法が、0.7〜1.5mmである場合を例にして、電極パッド111、第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114の大きさを説明する。電極パッド111の辺の長さは、250〜400μmとなる。電極パッド111の上下方向の厚みの長さは、10〜50μmとなる。第一凸部112の長辺の長さは、150〜300μmとなり、第一凸部112の短辺の長さは、50〜100μmとなる。第一凸部112の上下方向の厚みの長さは、7〜30μmとなる。第二凸部113の長辺の長さは、150〜300μmとなり、第二凸部113の短辺の長さは、50〜100μmとなる。第二凸部113の上下方向の厚みの長さは、7〜30μmとなる。第三凸部114の長辺の長さは、150〜300μmとなり、第三凸部114の短辺の長さは、50〜100μmとなる。第三凸部114の上下方向の厚みの長さは、7〜30μmとなる。また、第二凸部113と第三凸部114の間の長さは、80〜100μmである。
第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114により囲まれた一対の電極パッド111上に導電性接着剤140が設けられている。このようにすることで、水晶デバイスは、導電性接着剤140の塗布量及び塗布位置を視覚的によりわかりやすくすることができる。また、第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114が設けられていない場合、隣接する電極パッド111の方向に向かって導電性接着剤140が広がることになる。よって、第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114は、導電性接着剤140が基板110の外周縁に向かって広がることを抑えることになるので、水晶素子120の固定端側が、基板110の外周縁方向に引っ張られる力を低減することができる。このようにすることで、水晶素子120の自由端側が浮きすぎることを抑え、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触し、水晶素子120の発振周波数が変動することを低減することができる。
また、電極パッド111の算術平均表面粗さは、0.02〜0.10μmであり、基板110a表面の算術平均表面粗さは、0.5〜1.5μmである。よって、導電性接着剤140は、電極パッド111上の第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114が設けられていない箇所である隣接する電極パッド111の方向に向かって導電性接着剤140が広がることになるが、電極パッド111から基板110a上に向かって広がりにくくなる。
導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
導電性接着剤140は、平面視して第二凸部112に重ならないように電極パッド111上に広がって形成され、水晶素子120の励振用電極122と間をあけて配置されている。水晶デバイスは、導電性接着剤140と励振用電極122とが間を空けて配置されていることにより、導電性接着剤140が励振用電極122に付着することで生じる短絡を低減することができる。
また、導電性接着剤140の粘度が、35〜45Pa・sのものを使用することによって、塗布した際に、導電性接着剤140は、電極パッド111上から基板110a上面に流れ出ることなく、電極パッド111上に留まるので、導電性接着剤140の上下方向の厚みも確保することができる。導電性接着剤140の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmである。このように導電性接着剤140の厚みを確保できることによって、落下等により加わった衝撃が水晶素子120に対して導電性接着剤140を中心にして上下方向へ加わったとしても、その衝撃を導電性接着剤140で十分に吸収緩和することができる。
ここで、パッケージ110の作製方法について説明する。基板110a及び枠体110bがアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、一対の電極パッド111又は外部端子G、第一凸部112、第二凸部113及び第三凸部114となる部位にニッケルメッキ又は金メッキ等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
水晶素子120は、図2及び図3(a)に示されているように、導電性接着剤140を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子120は、図2に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振用電極122及び引き出し電極123を被着させた構造を有している。励振用電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。引き出し電極123は、励振用電極122から水晶素板121の短辺に向かって延出されている。引き出し電極123は、水晶素板121の長辺又は短辺に沿った形状で設けられている。
本実施形態においては、電極パッド111と接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
水晶素子120の一方の引き出し電極123aは、図3(a)に示されているように、一方の第一凸部112aと接触し、水晶素子120の他方の引き出し電極123bは、他方の第一凸部112bと接触している。このように水晶素子120の引き出し電極123を第一凸部112に接触させることにより、電極パッド111上に水晶素子120を搭載する工程において、水晶素子120の搭載位置がずれて搭載角度が傾いた場合でも、第一水晶素子120の長辺側端部が第一凸部112に当接して支持され、水晶素子120の短辺の傾きが抑制され、水晶素子120の長辺側端部が基板110aや蓋部材130に接触するのを防ぐことができる。よって、水晶素子120の発振周波数の変動が防止され、生産性を向上させることができる。
水晶素板121の固定端側の外周縁は、図3(a)に示されているように、平面視して、基板110aの一辺と平行であり、第三凸部114と重なるようにして設けられている。このようにすることにより、水晶素子120の実装位置を視覚的によりわかりやすくすることができるので、水晶デバイスの生産性を向上させることが可能となる。また、このようにすることによって、パッケージ110の枠体110bと、水晶素子120の外周縁とが接触することを低減することができ、水晶素子120の欠けを防ぐことが可能となる。
また、水晶素子120の引き出し電極123は、第三凸部114と接触することになるので、水晶素子120の固定端側の外周縁が基板110aの上面に接触することを低減するためのものである。このようにすることで、水晶素子120の固定端側の外周縁が、基板110aに接触することで生じる水晶素子120の欠けを防ぐことができる。また、水晶素子120の引き出し電極123は、第三凸部114と接触することで、水晶素子120の固定端側が第三凸部114の上下方向の厚み分の距離を確保できるので、水晶素子120の自由端が浮きすぎることがなく、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触することを抑制することができる。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極123から励振用電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の作製方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶素板121の外周の厚みを薄くし、水晶素板121の外周部と比べて水晶素板121の中央部が厚くなるように設けるベベル加工を行う。そして、水晶素子120は、水晶素板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極122及び引き出し電極123を形成することにより作製される。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤140は、例えばディスペンサによって、電極パッド111上に拡がるようにして塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤140上に搬送される。さらに、水晶素子120は、水晶素子120の長辺側の外周縁が、平面視して、第一凸部111と重なるようにすると共に、水晶素子120の固定端側の外周縁にある引き出し電極123が、平面視して、第三凸部114と重なるようにして導電性接着剤140上に載置される。そして導電性接着剤140は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。水晶素子120は、導電性接着剤140が硬化収縮する際に、水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られ、第二凸部113を支点とした梃子の原理が働くことになり、水晶素子120の自由端側が上方向に浮くようにして、一対の電極パッド111に接合される。また、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られた際に、第三凸部115と水晶素子120の外周縁にある引き出し電極123が接触した状態で電極パッド111に接合される。
蓋体130は、矩形状であり、真空状態にある凹部K、あるいは窒素ガスなどが充填された凹部Kを気密的に封止するためのものである。
具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、枠体110b上に設けられた接合部材150の上面に載置される。枠体110bの上面に設けられた接合部材150に熱が印加されることで、溶融接合される。また、蓋体130は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む
合金からなる。
接合部材150は、枠体110b上面から蓋体130の下面にかけて設けられている。接合部材150は、例えば、ガラスの場合には、300℃〜400℃で溶融するガラスである例えばバナジウムを含有した低融点ガラス又は酸化鉛系フリットガラスから構成されている。ガラスは、バインダーと溶剤とが加えられたペースト状であり、溶融された後固化されることで他の部材と接合する。接合部材150は、例えば、ガラスフリットペーストがスクリーン印刷法で塗布され乾燥することで設けられる。また、接合部材150は、枠体110bの上面に印刷する際に、枠体110の四隅に接合部材150が重なるようにして印刷される。よって、四隅の接合部材150の厚みは、接合部材150が設けられている他の箇所の厚みよりも厚くなるように設けられている。また、この酸化鉛系ガラスの組成は、酸化鉛、フッ化鉛、二酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ビスマス、酸化ホウ素、酸化亜鉛、酸化第二鉄、酸化銅及び酸化カルシウムとから構成されている。
接合部材150は、例えば、絶縁性樹脂の場合には、エポキシ樹脂又はポリイミド樹脂から構成されている。枠体110bと蓋体130との間に設けられた接合部材150の厚みは、30〜100μmとなっている。
接合部材150は、例えば、金錫の場合には、接合部材150の層の厚みは、10〜40μmであり、例えば、成分比率が、金が70〜80%、錫が20〜30%のものを使用しても良い。また、接合部材150は、例えば、銀ロウの場合には、接合部材150の層の厚みは、10〜40μmであり、例えば、成分比率が、銀が70〜80%、銅が20〜30%のものを使用しても良い。
本実施形態における水晶デバイスは、一対の引き出し電極123の一方と第一凸部112の一方、第二凸部113の一方及び第三凸部114の一方が接触し、一対の引き出し電極123の他方と第一凸部112の他方、第二凸部113の他方及び第三凸部114の他方が接触している水晶素子120と、を備えている。このように、水晶素子120が、引き出し電極123が電極パッド111と導電性接着剤140を介して接続されたことにより、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られ、第二凸部113を支点とした梃子の原理により、水晶素子120の自由端が上方向に浮き上がる。また、水晶素子120の搭載位置がずれて搭載角度が傾いた場合でも、第一水晶素子120の引き出し電極123の長辺側端部が第一凸部112に当接して支持されるため、水晶素子120の短辺方向の傾きが抑制され、水晶素子120の長辺側端部が基板110aや蓋部材130に接触するのを低減することができる。よって、水晶素子120の発振周波数の変動が防止され、生産性を向上させることができる。
また、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られた際に、第三凸部113と水晶素子120の外周縁にある引き出し電極123とが接触しているため、水晶素子120の固定端側が第三凸部113よりも基板110a側に近づくことを抑えつつ、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触することを抑制することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子120の自由端及び励振用電極122が基板110aに接触することを低減しつつ、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触することを低減することができる。このようにすることで、水晶デバイスは、水晶素子120の厚みすべり振動が阻害されることがないため、安定して発振周波数を出力することができる。
(第一変形例)
以下、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスについて説明する。なお、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、図4に示されているように、第三凸部214の上下方向の厚みが、第二凸部213の上下方向の厚みに比べて薄くなっている点で本実施形態と異なる。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、第三凸部214の上下方向の厚みが、第二凸部213の上下方向の厚みに比べて薄くなっている。ここでパッケージ210を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜2.5mmである場合を例にして、第二凸部213及び第三凸部214の大きさを説明する。第二凸部213の上下方向の厚みの長さは、7〜30μmとなる。第三凸部214の上下方向の厚みの長さは、5〜20μmとなる。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、第三凸部214の上下方向の厚みが、第二凸部213の上下方向の厚みに比べて短くなっていることによって、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られ、第二凸部213を支点にした梃子の原理がさらに働き、水晶素子120の自由端がさらに浮くようにして実装することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子120の自由端及び励振用電極122が基板210aに接触することを低減し、水晶素子120の厚みすべり振動が阻害されることがないため、さらに安定して発振周波数を出力することができる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、基板110aの上面に枠体110bが設けられている場合について説明したが、基板に水晶素子を実装した後に、封止基部の下面に封止枠部が設けられた封止蓋体を用いて、水晶素子を気密封止する構造であっても構わない。封止蓋体は、矩形状の封止基部と、封止基部の下面の外周縁に沿って設けられている封止枠部とで構成されており、封止基部の下面と封止枠部の内側側面とで収容空間が形成されている。封止枠部は、封止基部の下面に収容空間を形成するためのものである。封止枠部は、封止基部の下面の外縁に沿って設けられている。
上記実施形態では、基板110aの上面に枠体110bが設けられている場合について説明したが、基板に水晶素子を実装した後に、下面に壁部が設けられた蓋体を用いて、水晶素子を気密封止する構造であっても構わない。
上記実施形態では、水晶素子は、AT用水晶素子を用いた場合を説明したが、基部と、基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部とを有する音叉型屈曲水晶素子を用いても構わない。水晶素子は、水晶片と、その水晶片の表面に設けられた励振電極と、引き出し用電極と、周波数調整用金属膜とにより構成されている。水晶片は、水晶基部と水晶振動部とからなり、水晶振動部が第一水晶振動部及び第二水晶振動部とから成る。水晶基部は、結晶の軸方向として電気軸がX軸、機械軸がY軸、及び光軸がZ軸となる直交座標系としたとき、X軸回りに−5°〜+5°の範囲内で回転させたZ′軸の方向が厚み方向となる平面視略四角形の平板である。第一水晶振動部及び第二水晶振動部は、水晶基部の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。このような水晶片は、水晶基部と各水晶振動部とが一体となって音叉形状を成しており、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術により製造される。
また、水晶素子120のベベル加工方法について説明する。所定の粒度のメディアと砥粒とを備えた研磨材と、所定の大きさに形成された水晶素板121とを用意する。円筒体に用意した研磨材と水晶素板121とを入れ、円筒体の開口した端部をカバーで塞ぐ。研磨材と水晶素板121とを入れた円筒体を、円筒体の中心軸線を回転軸として回転させる水晶素板121が研磨材で研磨されてベベル加工が行われる。
110、210・・・パッケージ
110a、210a・・・基板
110b、210b・・・枠体
111、211・・・電極パッド
112、212・・・第一凸部
113、213・・・第二凸部
114、214・・・第三凸部
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
130・・・蓋体
140・・・導電性接着剤
150・・・接合部材
K・・・収容空間
G・・・外部端子

Claims (3)

  1. 矩形状の基板と、
    前記基板上に前記基板の一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッドと、
    前記一対の電極パッド上のそれぞれに前記基板の長辺に沿って設けられた一対の第一凸部と、
    前記一対の第一凸部の一端から、前記基板の短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第二凸部と、
    前記一対の第一凸部の他端から、前記基板の短辺に沿って、それぞれ向かい合うように延出された一対の第三凸部と、
    水晶素板と、前記水晶素板の上下面に設けられた励振用電極と、前記水晶素板の下面に前記励振用電極と間を空けて設けられた一対の引き出し用電極とを有し、前記基板上に設けられた水晶素子とを備え、
    前記一対の引き出し電極の一方と前記第一凸部の一方、前記第二凸部の一方及び前記第三凸部の一方が接触し、前記一対の引き出し電極の他方と前記第一凸部の他方、前記第二凸部の他方及び前記第三凸部の他方が接触していることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記一対の第二凸部は、同一直線上に並ぶようにして設けられ、前記一対の第三凸部は、同一直線上に並ぶようにして設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  3. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記第三凸部の上下方向の厚みが、前記第二凸部の上下方向の厚みに比べて薄くなっていることを特徴とする水晶デバイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017050578A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 京セラクリスタルデバイス株式会社 水晶デバイス
JP2017085387A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 京セラクリスタルデバイス株式会社 音叉型水晶素子及びその音叉型水晶素子が実装された水晶デバイス。

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