JP2018101033A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、媒体を加熱体から分離させる分離爪に付着したトナーがトナー塊に成長することを抑制する定着装置の提供を目的とする。
【解決手段】定着装置60は、軸周りに回転しながらトナー像が形成された媒体Sを加熱する加熱体61と、軸周りに回転しながら加熱体61とでニップNを形成し、ニップNを通過する媒体Sを加圧する加圧体62と、ニップNを通過後の媒体Sを加熱体62から分離させる分離部68であって、軸方向に沿って定められた隙間を空けて又は接触して並べられ、媒体Sが当たると異なるタイミングで加熱体61から離間する複数の分離爪74を有する分離部68と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、加熱部材の外周面に先端部が押し付けられる定着分離爪を設けた定着装置が開示されている。この定着分離爪は、加熱部材の軸方向に沿って、隙間よりも大きい間隔を空けて並べられている。
特開2004−271760号公報
ところで、上記の定着装置の場合、加熱部材から各定着分離爪に付着したトナーがトナー塊に成長する場合がある。その結果、上記の定着装置の場合、成長したトナー塊が媒体に定着されて定着不良を発生する。
本発明は、媒体を加熱体から分離させる分離爪に付着したトナーがトナー塊に成長することを抑制する定着装置の提供を目的とする。
本発明の第1の定着装置は、軸周りに回転しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、軸周りに回転しながら前記加熱体とでニップを形成し、前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、前記ニップを通過後の前記媒体を前記加熱体から分離させる分離部であって、軸方向に沿って定められた隙間を空けて又は接触して並べられ、前記媒体が当たると異なるタイミングで前記加熱体から離間する複数の分離爪を有する分離部と、を備えている。
本発明の第2の定着装置は、さらに、前記分離部は、前記軸方向に沿って配置され、前記複数の分離爪を支持する軸体と、前記複数の分離爪をそれぞれ押して前記軸体の周りに揺動させて前記分離爪を前記加熱体に接触させる複数の押し部と、を有し、前記複数の分離爪のそれぞれの異なる位置には、前記ニップを通過後の前記媒体が当たる突起が設けられている。
本発明の第3の定着装置は、さらに、前記分離部は、前記軸方向に沿って配置され、前記複数の分離爪を支持する軸体と、前記複数の分離爪をそれぞれ押して前記軸体の周りに揺動させて前記分離爪を前記加熱体に接触させる複数の押し部と、を有し、前記複数の押し部は、それぞれ異なる力で前記分離爪を押している。
本発明の第4の定着装置は、さらに、前記複数の分離爪の1つは、前記軸体と一体化されており、前記複数の分離爪の残りには、前記軸体が嵌め込まれる貫通孔が形成されており、前記貫通孔に前記軸体が嵌め込まれている。
本発明の画像形成装置は、媒体にトナー像を形成する形成部と、前記定着装置であって、前記形成部によりトナー像が形成された媒体を加熱、加圧して、媒体にトナー像を定着させる定着装置と、を備えている。
本発明の定着装置は、媒体を加熱体から分離させる分離爪に付着したトナーがトナー塊に成長することを抑制する。
本実施形態の画像形成装置の斜視図である。 本実施形態の画像形成装置を正面側から見た概略図(断面図)である。 本実施形態の画像形成装置を構成する制御部と、画像形成装置を構成する各部との関係を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を正面側から見た概略図(縦断面図)である。 本実施形態の定着装置の一部を、図4の矢印Eの方向から見た概略図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体がニップに到達する前の状態の模式図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体がニップを通過して複数の分離爪の一方に当たっている状態(図6Aの後の状態)の模式図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体が複数の分離爪の一方を押して当該一方が加熱ローラーから離間している状態(図6Bの後の状態)の模式図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体が複数の分離爪の他方に当たっている状態(図6Cの後の状態)の模式図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体が複数の分離爪の他方を押して当該一方が加熱ローラーから離間している状態(図6Dの後の状態)の模式図である。 本実施形態の定着装置の定着動作を説明するための図であって、媒体が複数の分離爪から離間した後の状態(図6Eの後の状態)の模式図である。 本実施形態の定着装置を構成する分離部の一部を、図4の矢印Eの方向と反対方向から見た概略図である。 本実施形態の分離部(を構成する分離爪)に、加熱ローラーからトナーが付着している状態を示す模式図である。 第1変形例の定着装置の一部を示す概略図である。 第2変形例の定着装置を構成する分離部の一部を示す概略図である。 第3変形例の定着装置を構成する分離部の一部を示す概略図である。 第4変形例の定着装置を構成する分離部の一部を示す概略図である。 第5変形例の定着装置を構成する分離部の一部を示す概略図である。 第6変形例の定着装置を構成する分離部の一部を示す概略図である。
<概要>
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1及び図2参照)の全体構成及び画像形成装置10による画像形成動作、本実施形態の要部である定着装置60(図4及び図5参照)の構成及び定着動作並びに本実施形態の効果について、これらの記載順で説明する。
本明細書では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た側を画像形成装置10の正面側として説明する。
<画像形成装置の全体構成>
本実施形態の画像形成装置10の全体構成については、図1及び図2を参照しつつ説明する。画像形成装置10は、本体20と、給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50(形成部の一例)と、定着装置60と、制御部CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
本体20は、その内部に給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50と、定着装置60と、制御部CUとを収容する機能を有する。本体20は、箱状の外装とされている。本体20の上面の一部は、トナー像が定着された(画像が形成された)媒体Sが排出される排出トレイ22とされている。なお、正面側から見た本体20の左端面には蓋24が設けられており、本体20には、蓋24が倒れた状態で(図1参照)、後述する定着装置60が着脱可能とされている。
給紙カセット30は、本体20の下側に配置され、画像が形成される媒体Sを重ねて収容するようになっている。搬送装置40は、給紙カセット30に収容されていた媒体Sを、給紙カセット30から排出トレイ22まで搬送経路Pに沿って搬送する機能を有する。搬送装置40は、複数の従動ローラー及び駆動ローラーと、複数の駆動ローラーを駆動する駆動源(図示省略)とを備えている。ここで、図中の矢印Yの指す方向は、媒体Sの搬送方向とされている。
トナー像形成部50は、搬送装置40により搬送される媒体Sにトナー像を形成する機能を有する。トナー像形成部50は、正面側から見て本体20内の中央に配置されている。トナー像形成部50は、感光体51と、帯電装置52と、露光装置53と、現像装置54と、転写ローラー55とを含んで構成されている。
トナー像形成部50は、帯電装置52により軸周りに回転する感光体51を帯電し、露光装置53により感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54により潜像をトナー像として現像し、転写ローラー55により媒体Sにトナー像を転写するようになっている。以上のようにして、トナー像形成部50は、媒体Sにトナー像を形成するようになっている。
定着装置60は、トナー像形成部50によりトナー像が転写された媒体S(トナー像が形成された媒体)にトナー像を定着する機能を有する。定着装置60は、正面側から見て本体20内の左側に配置されている。定着装置60は本実施形態の要部であることから、定着装置60の具体的な構成については後述する。
制御部CUは、外部装置(図示省略)から画像データを受け取り、当該画像データに基づいて画像形成装置10を構成する各部を制御する機能を有する。制御部CUの具体的な機能については、後述する画像形成動作及び定着動作の説明の中で説明する。
<画像形成動作>
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
まず、外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、トナー像形成部50を作動させる。具体的には、制御部CUは、トナー像形成部50にトナー像を形成するためのリモート信号を送る(図3参照)。その結果、帯電装置52が感光体51を帯電し、露光装置53が感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54が潜像をトナー像として現像することで、感光体51にトナー像が形成される。
また、制御部CUは、搬送装置40に媒体Sを搬送するためのリモート信号を送る。そして、搬送装置40は、感光体51に形成されたトナー像が感光体51の軸周りの回転により転写位置(感光体51と転写ローラー55とが接触する部分)に到達するタイミングに合わせて、媒体Sを転写位置に送り込む。その結果、転写ローラー55が感光体51に形成されたトナー像を媒体Sに転写させて、媒体Sにトナー像が形成される。
次いで、制御部CUは、定着装置60に媒体Sにトナー像を定着するためのリモート信号を送る。そして、定着装置60は、転写ローラー55により媒体Sに転写されたトナー像を媒体Sに定着させる。その結果、トナー像が定着された媒体S、すなわち、画像が形成された媒体Sは、搬送装置40により更に搬送方向下流側とされる本体20の排出トレイ22に排出されて、画像形成動作が終了する。
<要部(定着装置)の構成>
次に、本実施形態の要部である定着装置60の構成について図4及び図5を参照しながら詳しく説明する。
定着装置60は、加熱ローラー61(加熱体の一例)と、加圧ローラー62(加圧体の一例)と、熱源63と、温度センサー66と、分離部68と、ハウジングHGと、一対の側板(図示省略)とを含んで構成されている。加熱ローラー61、加圧ローラー62及び熱源63は、それぞれ長尺とされており、互いにそれらの長手方向を(装置奥行き方向に)沿わせた状態で、一対の側板に位置決めされている。そして、定着装置60は、長尺とされており、その長手方向を装置奥行き方向に沿わせた状態で、画像形成装置10の本体20に取り付けられている(図1参照)。なお、定着装置60を構成するハウジングHG以外の構成要素は、ハウジングHG内に収容されている。
〔加熱ローラー〕
加熱ローラー61は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを加熱する機能を有する。加熱ローラー61は、長尺のパイプ61Aと、パイプ61Aの外周を覆う弾性層61Bとを含んで構成されたローラーとされている。
加熱ローラー61は、後述する熱源63により熱を付与されつつ、駆動源(図示省略)により駆動されて軸周りに回転するようになっている。ここで、図4における矢印Aは、加熱ローラー61の回転方向を示している。そして、加熱ローラー61は、搬送装置40により搬送されるトナー像が形成された媒体Sを、後述するニップNにおいて加圧ローラー62とで加圧するようになっている。その結果、加熱ローラー61は、軸周りに回転しながらトナー像が形成された媒体Sに接触して、媒体Sを加熱し、加圧ローラー62とでニップNを通過する媒体Sを加圧して、媒体Sにトナー像を定着させるようになっている。
加熱ローラー61の両端の部分にはフランジ(図示省略)が嵌め込まれており、加熱ローラー61は各フランジに接着されて固定されている。そして、各フランジは、それぞれに嵌め込まれたシャフト(図示省略)を介して一対の側板に回転可能に支持されている。
〔加圧ローラー〕
加圧ローラー62は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを、加熱ローラー61とで挟みながら加圧する機能を有する。加圧ローラー62は、長尺のシャフトと、その外周を覆う弾性を有する被覆層とで構成されたローラーとされている。加圧ローラー62は、装置奥行き方向から見て、加熱ローラー61の下側に配置されている。前述のニップNとは、加圧ローラー62と加熱ローラー61とにより形成される、加圧ローラー62と加熱ローラー61との接触部分を意味する。また、加圧ローラー62は、加熱ローラー61に従動して軸回りに回転するようになっている。ここで、図3における矢印Bは、加圧ローラー62の回転方向を示している。
〔熱源〕
熱源63は、加熱ローラー61が媒体Sを加熱するための熱を、加熱ローラー61に付与する機能を有する。熱源63は、一例として、棒状(又は長尺状)のハロゲンランプとされている。
〔温度センサー〕
温度センサー66は、加熱ローラー61の温度を検知する機能を有する。温度センサー66は、一例として、加熱ローラー61の外周に対向して配置されている(図4参照)。なお、温度センサー66に検知された温度(温度に関するデータ)は、定められた周期で制御部CUに送信されるようになっている。
〔分離部〕
分離部68は、ニップNを通過後の媒体Sを加熱ローラー61から分離させる機能を有する。分離部68は、図4に示されるように、加熱ローラー61の外周であって、加熱ローラー61の回転方向(矢印A方向)におけるニップNよりも下流側、かつ、温度センサー66の対向する位置よりも上流側の部分に通常接触した状態で配置されている。ここで、「通常」とは、分離部68自身に、媒体Sが当たっていない場合、例えば、定着動作を行っていない場合を意味する。
各分離部68は、図4に示されるように、複数の(一例として2個の)分離爪70と、ピン80(軸体の一例)と、複数の(一例として2個の)コイルばね90(押し部の一例)と、を含んで構成されている。なお、分離部68は、図5に示されるように、加熱ローラー61の軸方向(別言すると、装置奥行き方向)に沿って、定められた間隔で複数(一例として5個)並べられている。
(分離爪及びピン)
各分離部68は、前述のとおり、一例として、2個の分離爪70を有している。各分離爪70は、図4に示されるように、装置奥行き方向から見ると(正面側から見ると)、三角形状とされている。そして、分離爪70は、図4と図5とをあわせて見ると、三角形状かつ板状の部材とされている。以下、必要があれば各分離部68が有する2個の分離爪70をそれぞれ分離爪70A、70Bとし、必要がなければ分離爪70A、70Bを分離爪70として説明する。
以下、各分離部68における分離爪70について説明する。各分離爪70は、図4に示されるように、通常、正面側から見てその1つの角を(各分離爪70に形成される厚み方向に沿った1つの稜線部分を)加熱ローラー61に当てた状態で配置されている。そして、各分離爪70における加熱ローラー61に対向する面には、図4に示されるように、第1突起72が形成されている。そして、分離爪70Aの第1突起72には、その板厚方向(加熱ローラー61の軸方向に相当)に沿って両面側から突出しているピン80が一体的に設けられている。すなわち、複数の分離爪70のうち1つ(この場合は、分離爪70A)は、ピン80と一体化されている。これに対して、分離爪70Bの第1突起72には、その厚み方向(装置奥行き方向)に沿って貫通している貫通孔70B1が形成されている。そして、各分離部68では、ピン80が貫通孔70B1に嵌め込まれることで、分離爪70Aと、分離爪70Bとが互いの厚み方向に沿って定められた隙間(一例として1mm以下)を空けて並べられた状態とされている。すなわち、複数の分離爪70のうち残り(この場合は、分離爪70B)には、ピン80が嵌め込まれる貫通孔70B1が形成されており、貫通孔70B1にピン80が嵌め込まれている。なお、ピン80は、各分離部68を構成し、定着装置60の本体に固定されているハウジング(図示省略)に、軸周りに回転可能に保持されている。そして、ピン80は、各分離爪70を支持する機能を有している。
これに対して、各分離爪70における下側の面には、第2突起74(突起の一例)が形成されている。そして、分離爪70A、70Bに形成されている各第2突起74は、正面側から見ると、各面に対応する辺の長さ方向にそれぞれずれた位置に形成されている。以下、必要があれば、分離爪70Aに形成されている第2突起74を第2突起74A、分離爪70Bに形成されている第2突起74を第2突起74Bとする。すなわち、各分離部68が有する複数の分離爪70A、70Bのそれぞれの異なる位置には、第2突起74A、74Bが設けられている。なお、各第2突起74は、各分離爪70における、定着動作時にニップNを通過した後の媒体Sが当たる位置に設けられている。
(コイルばね)
各コイルばね90は、各分離爪70をそれぞれ押して各分離爪70を軸周り(この場合は、ピン80の軸方向の周り)に揺動させて各分離爪70を加熱ローラー61に接触させる機能を有する。具体的には、各コイルばね90は、図4に示されるように、各分離爪70における加熱ローラー61に対向する面における、第1突起72を挟んで、加熱ローラー61との接触する側と反対側の部分と、前述のハウジングとの間に圧縮された状態で挟まれている。そして、各コイルばね90が各分離爪70を押すことで、各分離爪70を軸周りに揺動させて各分離爪70(の1つの稜線部分)を加熱ローラー61に接触させるようになっている。
ここで、各コイルばね90は、定着動作時にニップNを通過した後の媒体Sが第2突起74に当たると、当たる前よりも圧縮するようになっている。すなわち、各コイルばね90のばね力(復元力)は、ニップNを通過した後の媒体Sが第2突起74に当たる際に第2突起74を押す力よりも小さい設定とされている。
以上のとおり、本実施形態の各分離部68の構成について各構成要素に分けて説明したが、前述のとおり、第2突起74A、74Bは、それぞれ分離爪70A、70Bにおけるずれた位置に設けられている。そのため、分離爪70A、70Bには、ニップNを通過した媒体Sが異なるタイミングで当たるようになっている。その結果、本実施形態では、各分離部68を構成する分離爪70A、70Bは、異なるタイミングで加熱ローラー61から離間するようになっている。
<定着動作>
次に、本実施形態の定着装置60による定着動作について主に図6A〜Fを参照しながら説明する。
外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、定着装置60にリモート信号を送る(図3参照)。そして、制御部CUは、加熱ローラー61の駆動源(図示省略)を駆動させて加熱ローラー61を矢印Aの方向に回転させる(図4参照)。これに伴い、加圧ローラー62が加熱ローラー61に従動されて矢印Bの方向に回転する(図4参照)。また、制御部CUは、熱源63の電源に電圧を印加して熱源63による加熱ローラー61への熱の付与を開始させる(図3参照)。
次いで、定着装置60の加熱ローラー61が定められた加熱温度になるタイミングにあわせて、トナー像形成部50により媒体Sにトナー像が形成された媒体Sが、搬送装置40により搬送方向(矢印Y方向)に沿って定着装置60のニップNに搬送される(図6A参照)。
次いで、媒体Sの先端は、ニップNを通過した後、分離爪70Aの第2突起74Aに当たる(図6B参照)。そして、媒体Sは、その先端で第2突起74Aを押しながら、さらに搬送方向下流側に向けて搬送される(図6C参照)。その結果、媒体Sの先端に第2突起74Aで当たって押されている分離爪70Aは、コイルばね90に押される方向と逆の方向に若干回転して(揺動して)加熱ローラー61から離間する(図6C参照)。
次いで、媒体Sの先端は、第2突起74Aに当たりながらさらに媒体Sの搬送方向下流側に移動する(図6D参照)。その結果、媒体Sの先端は、第2突起74Aを押せなくなることで、加熱ローラー61から離間していた分離爪70Aはコイルばね90に押されて再度加熱ローラー61に接触する(図6D参照)。
次いで、媒体Sの先端は、分離爪70Bの第2突起74Bに当たる(図6D及び図6E参照)。そして、媒体Sは、その先端で第2突起74Bを押しながら、さらに搬送方向下流側に向けて搬送される(図6E参照)。その結果、媒体Sの先端に第2突起74Bで当たって押されている分離爪70Bは、コイルばね90に押される方向と逆の方向に若干回転して(揺動して)加熱ローラー61から離間する(図6E参照)。
次いで、媒体Sの先端は、第2突起74Bよりもさらに媒体Sの搬送方向下流側に移動する(図6F参照)。そして、媒体Sの先端は、第2突起74Bから離れて、加熱ローラー61から離間していた分離爪70Bはコイルばね90に押されて再度加熱ローラー61に接触する(図6F参照)。
そして、媒体Sの後端がニップNを通過して、媒体Sが定着装置60から排出されると、制御部CUは、加熱ローラー61の駆動及び熱源63への電圧の印加を停止させて、定着装置60に定着動作を終了させる。
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
<第1の効果>
例えば、各分離部が有する分離爪が本実施形態の分離爪70A及び分離爪70Bを合わせた1個とされ、当該分離爪はニップNを通過した媒体Sに当たっても揺動しない場合(以下、比較形態という。図示省略)、当該分離爪の先端には加熱ローラー61にオフセットして付着したトナー等が付着する。その結果、当該分離爪の先端に付着したトナーが蓄積してトナー塊に成長し、媒体Sにおける画像面(媒体Sにおける画像が形成される面)を汚してしまう(定着不良)。
これに対して、本実施形態の分離爪70A、70Bは、加熱ローラー61の軸方向に沿って並べられ、媒体Sが当たると異なるタイミングで加熱ローラー61から離間するように構成されている(図6A〜F参照)。そして、本実施形態の場合も、上記の比較形態の場合と同様に、分離爪70A、70Bの先端には加熱ローラー61にオフセットして付着したトナー等(図8中の符号T)が付着する。しかしながら、本実施形態の場合、分離爪70A、70Bの先端にそれぞれ付着したトナーは、分離爪70A、70Bがそれぞれ異なったタイミングで動くことで、両先端の隣接方向に広がって付着し始めたトナーを引き離す(図8参照)。
したがって、本実施形態の定着装置60は、媒体Sを加熱ローラー61から分離させる分離爪70A、70Bに付着したトナーがトナー塊に成長することを抑制することができる。これに伴い、本実施形態の定着装置60は、トナー塊が媒体Sの画像面を汚す定着不良を抑制することができる。また、本実施形態の画像形成装置10は、定着不良に伴う画像形成不良を抑制することができる。
<第2の効果>
また、本実施形態の場合、各分離爪70にずれて設けられている第2突起74A、74Bに媒体Sが当たることにより、各分離爪70を異なるタイミングで動かすようになっている(図6A〜F参照)。すなわち、本実施形態の定着装置60は、簡単な機械的な構成により、分離爪70A、70Bに付着したトナーがトナー塊に成長することを抑制することができる。
<第3の効果>
また、本実施形態の各分離部68では、分離爪70Aがピン80と一体化され、分離爪70Bの貫通孔70B1にピン80が嵌め込まれている。したがって、本実施形態の定着装置60は、ピン80と分離爪70Aとが別部材で構成されている場合に比べて、部品点数が少ない。また、簡単に組み立てられる。
以上のとおり、本発明について本実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、図9Aの変形例(第1変形例)の分離部68Aに示されるように、各分離爪70に設けられている第2突起74A、74Bを、例えば、正面側から見て三角形状の突起としてもよい。第2突起74A、74Bは、ニップNを通過した媒体Sが当たる機能を有すればよい。
また、図9Bの変形例(第2変形例)の分離部68Bに示されるように、各分離部68が有する複数の分離爪70を3個(3個目の分離爪の符号を70C、第2突起の符号を74C、貫通孔の符号を70C1とする。)としてもよい。各分離部68が有する分離爪70は2個以上、すなわち、複数個あればよい。
また、図9Cの変形例(第3変形例)の分離部68Cに示されるように、各分離部68を構成する複数の分離爪70のうち一方の分離爪70に第2突起74が設けられていなくてもよい。この場合であっても、当該一方の分離爪70に媒体Sが当たった場合に媒体Sにより当該一方の分離爪70が他の分離爪70と異なるタイミングで動いて当該一方の分離爪70が加熱ローラー61から離間できればよい。
また、図9Dの変形例(第4変形例)の分離部68Dに示されるように、前述の第2変形例(図9B参照)と第3変形例(図9C参照)とを複合させた変形例としてもよい。
また、図9Eの変形例(第5変形例)の分離部68Eに示されるように、各分離爪70を押すコイルばね90A、90Bのばね定数(一例として、コイルばね90Aのばね定数>コイルばね90Bのばね定数)を変更して、すなわち、異なるばね力で各分離爪70を押すようにして、各分離爪70が異なるタイミングで動いて加熱ローラー61から離間できるようにしてもよい。
また、本実施形態の説明では、定められた隙間を一例として1mmとしたが、各分離爪70に付着したトナーが成長して繋がる程度離れていればよい。
また、本実施形態の説明では、各分離部68を構成する複数の分離爪70は、定められた隙間を空けて並べられているとした。しかしながら、図9Fの変形例(第6変形例)の分離部68Fに示されるように、分離爪70Aと分離爪70Bとの間に隙間を空けずに、すなわち、分離爪70Aと分離爪70Bとが接触した状態で並べられていてもよい。この場合であっても、本実施形態のすべての効果(第1〜第3の効果)を奏する。ただし、本実施形態のように、分離爪70Aと分離爪70Bとの間に隙間が空けられている方が、分離爪70A及び分離爪70Bの両先端の隣接方向に広がって付着し始めたトナーを引き離し易い(第1の効果を奏し易い)。
また、本実施形態及び第1〜第6変形例の何れか2つ以上を組み合わせた形態であってもよい。例えば、本実施形態の分離部68の一方のコイルばね90を第5変形例のコイルばね90Aとし、他方のコイルばね90を第5変形例のコイルばね90Bとしてもよい。
10 画像形成装置
50 トナー像形成部(形成部の一例)
60 定着装置
61 加熱ローラー(加熱体の一例)
62 加圧ローラー(加圧体の一例)
68 分離部
70 分離爪
70B1 貫通孔
74 突起
80 ピン(軸体の一例)
90 コイルばね(押し部の一例)
N ニップ
S 媒体

Claims (5)

  1. 軸周りに回転しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、
    軸周りに回転しながら前記加熱体とでニップを形成し、前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、
    前記ニップを通過後の前記媒体を前記加熱体から分離させる分離部であって、軸方向に沿って定められた隙間を空けて又は接触して並べられ、前記媒体が当たると異なるタイミングで前記加熱体から離間する複数の分離爪を有する分離部と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記分離部は、前記軸方向に沿って配置され、前記複数の分離爪を支持する軸体と、前記複数の分離爪をそれぞれ押して前記分離爪を前記加熱体に接触させる複数の押し部と、
    を有し、
    前記複数の分離爪のそれぞれの異なる位置には、前記ニップを通過後の前記媒体が当たる突起が設けられている、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記分離部は、前記軸方向に沿って配置され、前記複数の分離爪を支持する軸体と、前記複数の分離爪をそれぞれ押して前記分離爪を前記加熱体に接触させる複数の押し部と、
    を有し、
    前記複数の押し部は、それぞれ異なる力で前記分離爪を押している、
    請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記複数の分離爪の1つは、前記軸体と一体化されており、
    前記複数の分離爪の残りには、前記軸体が嵌め込まれる貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔に前記軸体が嵌め込まれている、
    請求項2及び請求項2のみを引用する請求項3に記載の定着装置。
  5. 媒体にトナー像を形成する形成部と、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の定着装置であって、前記形成部によりトナー像が形成された媒体を加熱、加圧して、媒体にトナー像を定着させる定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
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