JP2018100852A - 超音波検査装置および超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法 - Google Patents

超音波検査装置および超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波阻害部が内存する検査対象物に対しても検査可能な範囲をより広範化する超音波検査装置等を提供する。【解決手段】超音波検査装置10は、内部に超音波阻害部5を備えるとともに、接合面Pと接合面に接する辺を有さずに接合面に対向する対向面と、超音波阻害部を備える接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材2と、接合面に接合された他部材3を有する接合ブロック材1の内部を超音波探傷する装置であり、少なくとも前記非対向面のうち予め定めた1面である第1の面から超音波を送信可能に構成された少なくとも1個の主探触子11と、第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な範囲と範囲外との情報を設定可能な駆動素子制御手段14と、超音波が前記範囲外に向くような伝搬経路を設定する補助探触子12または遅延時間演算部142とを具備する。【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波検査装置および超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法に関する。
溶接やろう付けなどの接合部に発生するボイドやき裂などの欠陥は、接合部の強度を下げる原因となるため、検査が重要である。接合部の溶接状態や溶接欠陥の状態を非破壊で検査する非破壊検査試験の一例として、超音波探傷試験(UT:Ultrasonic testing)がある。
超音波探傷技術を採用した超音波検査装置は、検査対象物の溶接部に超音波を照射し、その反射エコーを画像化処理して表示装置に超音波画像で表示し、表示された溶接部の画像を目視により判断し、溶接部の状態や溶接欠陥の状態を非破壊での検査を実施する。
特開2012−122807号公報 特許第4544240号公報
しかしながら、検査対象物(被検査物)の内部に、例えば、空洞や異種材料からなる超音波の伝搬を阻害する部分(以下、「超音波阻害部」とする。)が含まれている場合、従前の超音波検査装置および超音波検査方法では、接合部の一部において接合部からの反射波を受信できず、検査できない範囲が生じ得る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、内部に超音波阻害部が存在する接合ブロック材などの検査対象物に対しても検査可能な範囲をより広範化する超音波検査装置および超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る超音波検査装置は、上述した課題を解決するため、内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を備えるとともに、接合面と前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材と、前記ブロック材の前記接合面に接合された他部材を有する接合ブロック材の内部を超音波探傷する超音波探傷装置であって、少なくとも前記非対向面のうち予め定めた1面である第1の面から超音波を送信可能に構成された少なくとも1個の超音波送受信手段と、前記接合面に設定され前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲の情報を設定可能な探傷範囲設定手段と、前記超音波送受信手段から送信する前記超音波が前記直接探傷不能範囲に向くような伝搬経路を設定する伝搬経路変更手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る超音波検査方法は、上述した課題を解決するため、内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を備えるとともに接合面と前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材と、前記ブロック材の前記接合面に接合された他部材を有する接合ブロック材を超音波探傷する超音波検査方法であって、前記ブロック材の前記非対向面のうちの1面を第1の面として選定する選定工程と、前記接合面に前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲を設定する探傷範囲設定工程と、少なくとも前記第1の面に少なくとも1個の超音波送受信手段を配置し、前記超音波送受信手段から前記接合面の前記直接探傷可能範囲に対して直接的に超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷可能範囲の検査を行なう1次検査工程と、前記超音波が前記接合面の前記直接探傷不能範囲を向くように前記1次検査工程とは異なる伝搬経路を設定して前記超音波送受信手段により前記超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷不能範囲の検査を行なう2次検査工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る接合ブロック材の製造方法は、上述した課題を解決するため、接合面と前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材の内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を形成する超音波阻害部形成工程と、前記ブロック材の前記接合面に他部材を接合する接合工程と、前記ブロック材の前記非対向面のうちの1面を第1の面として選定する選定工程と、前記接合面に前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲を設定する探傷範囲設定工程と、前記接合工程の後少なくとも前記第1の面に少なくとも1個の超音波送受信手段を配置し前記超音波送受信手段から前記接合面の前記直接探傷可能範囲に対して直接的に超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷可能範囲の検査を行なう1次検査工程と、前記接合工程の後前記超音波が前記接合面の前記直接探傷不能範囲を向くように前記1次検査工程とは異なる伝搬経路を設定して前記超音波送受信手段により前記超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷不能範囲の検査を行なう2次検査工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、内部に超音波阻害部が存在する検査対象物に対しても検査可能な範囲をより広範化することができる。
本実施形態に係る超音波検査装置の構成を、検査対象物(被検査物)の内部断面ともに示した概略図。 本実施形態に係る超音波検査装置の第1の変形例を説明する説明図。 本実施形態に係る超音波検査装置の第2の変形例を説明する説明図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第1の検査方法)の概要を示す説明図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第2の検査方法)の概要を示す説明図。 第2の検査方法により検査される検査対象物(被検査物)のVI−VI線断面図。 第2の検査方法により検査される検査対象物(被検査物)のVII−VII線断面図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第3の検査方法:単一の単眼プローブを適用)の概要を示す説明図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第3の検査方法:1組(2個)の単眼プローブを適用)の概要を示す説明図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第3の検査方法:単一のリニアアレイプローブを適用)の概要を示す説明図。 本実施形態に係る超音波検査方法(第3の検査方法:1組(2個)のリニアアレイプローブを適用)の概要を示す説明図。 超音波を集束させるステップを含む本実施形態に係る超音波検査方法の好適な一例を示す説明図であって接合ブロックの接合部付近の部分拡大図。
以下、本発明の実施形態に係る超音波検査装置、超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法を添付図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明中に使用される上、下、左、右、前、後、水平および鉛直などの方向は、図示の状態または通常の使用(検査)状態を基準とした方向である。また、本文中において、入射波が鏡面反射(正反射)して生じる鏡面反射波(正反射波)と拡散反射(散乱)して生じる拡散反射波(散乱波)とを区別する必要がない箇所では両者を「反射波」と称して包括的に説明する。
図1は、本実施形態に係る超音波検査装置の一例である超音波検査装置10の構成を、検査対象物(被検査物)である接合ブロック材1の内部断面ともに示した概略図である。
図1に示される、直行する三軸(x軸、y軸およびz軸)からなる三次元直交座標系は、x軸方向が幅(横または左右)方向、y軸方向が奥行(縦または前後)方向、z軸方向が高さ(上下)方向である。
接合ブロック材1は、例えば、直方体などの多面体からなるブロック材2と、ブロック材2とは異なる他部材3とを、例えば金属や樹脂などによる溶着、TIGやMIGなどの溶接などによって接合して構成されており、ブロック材2と他部材3との間に、ブロック材2と他部材3との接合面Pを含む接合部4を有する。すなわち、図1に示されるように、接合ブロック材1のブロック材2をy軸(奥行)方向に見ると、接合面Pと、接合面Pに対向する対向面、および接合面Pに対向しない1対の非対向面からなる四角形状となっている。ここで、接合面Pに対向する対向面とは、接合面Pと接する辺を有さない面であり、接合面Pに対向しない非対向面とは、接合面Pと接する辺を有する面である。
なお、以下では、ブロック材2は直方体である場合を例として説明するため、上記のブロック材2をy軸(奥行)方向に見た場合の接合面Pに対向する対向面は、接合面Pに平行であり、y軸(奥行)方向に見た場合の1対の非対向面(すなわち、x軸(幅)方向の端面を形成する一対の面)およびx軸(幅)方向に見た場合の1対の非対向面(すなわち、y軸(奥行)方向の端面を形成する一対の面)は、それぞれ接合面Pに垂直となっている。
本実施形態のブロック材2は直方体に限定されず、接合面Pとその対向面、および3面以上の非対向面を備える多面体様であれば適用可能である。なお、接合面Pの対向面については、接合面Pと接する辺を有さない限り2面以上の面から構成されても構わない。また、当該多面体様のブロック材2において、他部材3と接合される接合面Pは接合を行なう関係上平面であることがより好ましいものの、この接合面Pを含めた全ての面について、いずれかまたは全てが曲面であっても構わない。
また、ブロック材2の内部には、超音波の伝搬を阻害する超音波阻害部5が設けられている。超音波阻害部5は、ブロック材2の音響インピーダンスとは異なる音響インピーダンスを有する部分であって、例えば、ブロック材2の材料とは異なる材料または空洞で形成されている。
図1の第1実施形態においては、超音波阻害部5はy軸(奥行)方向の全体に亘って形成されている例を示しているが、y軸(奥行)方向の一部に超音波阻害部5が形成されているものあっても本実施形態は適用可能である。超音波阻害部5のy軸(奥行)方向の存在範囲がx軸(幅)方向およびy軸(高さ)方向の位置により異なっていても構わない。
本実施の形態の接合ブロック材1の製造方法においては、例えば、まずブロック材2の内部に超音波阻害部5を形成する(超音波阻害部形成工程)。超音波阻害部5は、例えばブロック材2に空洞部を加工し、あるいはブロック材2にブロック材2とは異なる材料を接合するなどしてブロック材2の内部に設けられる。
超音波阻害部5が形成されたブロック材2の接合面Pにおいてブロック材2と他部材3を例えば金属や樹脂などによる溶着、TIGやMIGなどの溶接などによって接合する(接合工程)。
なお、本実施形態において、ブロック材2の内部への超音波阻害部5の形成(超音波阻害部形成工程)とブロック材2と他部材3の接合(接合工程)の順序を逆にして、先にブロック材2と他部材を接合した後にブロック材2の内部に超音波阻害部を形成しても構わない。
本実施形態の接合ブロック材2は、このようにして内部に超音波阻害部5を形成したブロック材2と他部材3との接合部Pを後述する本実施形態の超音波検査方法で検査することで製造される。
接合ブロック材1の表面と、超音波検査装置10の超音波探触子11および12との接触面には、超音波を効率良く接合ブロック材1に伝搬するように、音響接触媒質7が密着される。音響接触媒質7は、例えば、マシン油、ひまし油およびグリセリンなどの油脂、水、アクリル、ポリスチレンおよびゲルなどの超音波を伝搬できる媒質である。
このようなブロック材2の内部に超音波阻害部5が設けられている接合ブロック材1に超音波を送信する場合、超音波阻害部5の表面では、ブロック材2の音響インピーダンスとの相違から入射された超音波が反射するため、入射された超音波の進行(伝搬)方向に超音波阻害部5が存在する場合、超音波阻害部5が超音波の更なる進行(伝搬)を妨げてしまう。
このようなブロック材2の内部に超音波阻害部5が設けられている接合ブロック材1の接合状態を検査する場合、接合部4における接合面Pの少なくとも一部において、超音波を接合面Pに到達させることができない部分、すなわち接合面Pで反射波(反射エコー)を得られない部分が存在する。
そこで、超音波検査装置10は、接合面Pとの接辺を有し接合面Pに対向しない非対向面(図1の例では接合面Pと平行でない面)から任意に選択可能な一つの面(第1の面)から超音波を入射して接合面Pに到達させ、接合面Pからの反射波(反射エコー)を得る一方、超音波阻害部5によって入射した超音波を接合面Pに到達させることができない範囲については、超音波の伝搬経路を変更して超音波を入射して接合面Pに到達させ、接合面Pからの反射波(反射エコー)を得られるように構成される。
すなわち、本実施形態の超音波検査装置10は、少なくとも非対向面のうち予め定めた1面である第1の面から超音波を送信可能に構成された少なくとも1個の超音波送受信手段と、接合面Pに前記第1の面から超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲を設定する探傷範囲設定手段と、前記超音波送受信手段から送信する前記超音波が前記直接探傷不能範囲に向くような伝搬経路を設定する伝搬経路変更手段とを備えている。なお、以下では、第1の面をx軸(幅)方向の端面を形成する一対の面のいずれかとしたものを例として説明する。
超音波の伝搬経路を変更する手法としては、例えば、第1の面と対向しない位置関係にある第2の面から超音波を入射して接合面Pに到達させる方法、すなわち入射する位置を変更する方法がある。この方法の場合、図4に示すように接合面Pの対向面を第2の面とするか、あるいは、例えばx軸(幅)方向の端面を形成する一対の面のいずれかを第1の面としたときにy軸(奥行)方向の端面を形成する一対の面のいずれかを第2の面とすることができる。この場合、第2の面に設置される超音波送受信手段が伝搬経路変更手段となる。
また、超音波の伝搬経路を変更する別の手法としては、例えば、図8〜図11に示されるように、超音波阻害部5に一度超音波を反射させてから所望の検査点に到達させる方法もある。この場合、第1の面の入射点から超音波阻害部5に一度超音波を反射させてから所望の検査点に到達する超音波の入射位置や入射角などの入射条件を設定する入射条件設定手段(例えば後述する遅延時間演算部142)が伝搬経路変更手段となる。
超音波検査装置10は、例えば、少なくとも1個の超音波送受信手段としての超音波探触子(以下、「主探触子」とする。)11と、検査方法に応じて付加される超音波送受信手段としての超音波探触子(以下、「補助探触子」とする。)12と、信号発生手段13と、駆動素子制御手段14と、信号検出手段15と、画像化情報生成手段16とを具備し、検査対象物(被検査物)である接合ブロック材1を超音波探傷検査するのに好適な装置である。
超音波送信手段としては、少なくとも超音波探触子11を備え、これにより少なくとも予め定めた第1の面(図1に示される例においてはx軸(幅)方向の端面の一方の面)に設置して当該第1の面から超音波を送信可能に構成される。
超音波送受信手段としての超音波探触子11および12は、超音波振動と電気信号とを相互に変換して所要周波数の超音波を送受信する機能を有し、少なくとも1個の圧電素子21が配置される変換部と、送受信時の超音波の反射を低減するダンピング部とを備える。例えば、超音波探触子11では、n(nは自然数)個の圧電素子21_1〜21_nが、超音波探触子12では、m(mは自然数)個の圧電素子21_1〜21_mが配置されている。なお、nとmとは異なる自然数でもよいし同じ自然数でもよい。すなわち、n≠mの場合に限らず、n=mが成立する場合も含まれる。
超音波探触子11および12は、電気信号を圧電素子21_1〜21_nの超音波に変換して接合ブロック材1に超音波を入射する一方、接合ブロック材1から超音波の反射波(反射エコー)を受信し、受信した反射波を変換して得られる電気信号、すなわち反射波に基づく電気信号を信号検出手段15に出力する。
超音波探触子11および12が入射可能な超音波の角度(入射角)は、使用する超音波探触子11および12によっても異なるが、通常、接合ブロック材1との接触面に対する垂線を基準(0度)として約70度までの範囲内であれば、超音波探触子11および12を必要な検出精度を維持して適用することができる。
入射可能な超音波の角度(入射角)の範囲、超音波探触子11の第1の面における設置可能位置、接合ブロック材1の接合面Pを含めたブロック材2の形状・寸法および超音波阻害部5の形状・寸法が与えられることにより、接合面Pのうち、第1の面から超音波探触子11を用いて直接的に超音波を送受信して探傷が可能な直接探傷可能範囲と、前記直接探傷可能範囲の外であり、ブロック材2内部に超音波阻害部5が存在するために第1の面から超音波探触子11を用いても直接的には超音波を送受信して探傷することができない直接探傷不能範囲を求めることができる。
ここで、直接的に超音波を送受信できるとは、超音波を反射等させることなく検査点に到達させ、かつ、検査点から反射する反射超音波(反射エコー)を反射等させることなく受信することができることを指す。なお、この場合、超音波の送信点と受信点がそれぞれ別の面に存在することを妨げない。
本実施形態の超音波検査装置10は、このように、少なくとも超音波阻害部5を含むブロック材2の形状にかかる情報に基づいて求めた直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲を予め入力する等して設定可能な探傷範囲設定手段を備え、探傷範囲設定手段に設定された直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲の情報に基づいて制御される。
探傷範囲設定手段としては、例えば、駆動素子制御手段14がこれらの直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲の入力を受け付けるように構成することができる。また、他の例としては、別途設けられるとともに駆動素子制御手段14などに接続され、CPU、メモリおよび記憶装置を備えるコンピュータを用い、このコンピュータを探傷範囲設定手段として駆動素子制御手段14や信号発生手段13、信号検出手段15あるいは画像化情報生成手段16を制御するよう構成しても構わない。
また、このようなコンピュータが、接合ブロック材1の外形、寸法、超音波阻害部5の外形、寸法などの情報の入力を受け付け、予め定められた超音波探触子11の第1の面での設置可能位置や入射可能な超音波の角度範囲の情報とあわせて例えば幾何学的に直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲を自動で計算し出力するように構成することもできる。
超音波探触子11および12は、例えば、1個の圧電素子21_1(n=1の場合)を有する単眼プローブ、複数個の圧電素子21_1〜21_n(n≦2の場合)が1次元的(直線状)に配列されたリニアアレイプローブ、複数個の圧電素子21_1〜21_n(n≦2の場合)が2次元的に配列されたマトリクスアレイプローブ、複数個のリング状に形成される圧電素子21_1〜21_n(n≦2の場合)を同心円状に配列されたリングアレイプローブ、複数個の圧電素子21_1〜21_n(n≦2の場合)が不均一に配置された不均一アレイプローブなど、各種のプローブから任意に選定できる。
主探触子11は、検査対象物(被検査物)である接合ブロック材1に内在する接合部4の接合面Pに対して非平行な第1の面の面上に移動可能に配置され、第1の面から超音波を送信および受信の少なくとも一方を行なう。例えば、図1に例示される超音波検査装置10では、接合面Pに対して非平行な面(図1に例示されるブロック材2では四つの側面)の一つである左側面の面上に主探触子11が高さ方向(z軸方向)へ移動可能に配置される。
なお、超音波探触子11を送信側と受信側とを個別に用意して検査するピッチキャッチ方式の場合、超音波送信手段としての送信側主探触子11t(図2など)および超音波受信手段としての受信側主探触子11r(図2など)の1組(2個)の超音波探触子11を用いる。受信側主探触子11rを配置する面は送信側主探触子11tを配置する面と同一でも異なる面でもよい。
補助探触子12は、後述する第1の検査方法などのように、主探触子11では直接的に探傷できない接合面Pの直接探傷不能範囲の探傷を行なうために用いられる伝搬経路変更手段の一例であり、主探触子11が移動する接合ブロック材1の表面に対して平行でない面上を移動可能に配置される。すなわち、補助探触子12は、補助探触子12が送信する超音波が接合面Pのうちの直接探傷不能範囲に向くような伝搬経路を設定することが可能なように構成されている。
例えば、図1に例示される超音波検査装置10では、接合ブロック材1に内在する接合面Pと平行であって上方に位置する上面(頂面)、すなわち主探触子11が移動可能に配置される接合ブロック材1の側面に対して垂直な面の面上に、補助探触子12が左右方向(x軸方向)へ移動可能に配置される。
なお、以下の説明では、超音波探触子11および12の一例として、単眼プローブまたはリニアアレイプローブを適用する場合を説明する。
信号発生手段13は、駆動素子制御手段14から受け取る制御信号に従って超音波探触子11および12内に配列される圧電素子21_1〜21_nに与える駆動信号を発生する機能を有する。
駆動素子制御手段14は、例えば、超音波探触子11および12内に配列される圧電素子21_1〜21_nを選択的に駆動させる制御信号を生成する機能を有する制御信号生成部141と、主探触子11内の圧電素子21_1〜21_nのうち、駆動させる圧電素子21_1〜21_nに電圧を励起するタイミングを調整する遅延時間を計算する機能を有する遅延時間演算部142とを備え、生成した制御信号を信号発生手段13に与えることで、駆動させる圧電素子21_1〜21_nを個別に制御する。本実施形態において、遅延時間演算部142が、超音波送受信手段である主探触子11から送信する超音波が接合部Pの直接探傷不能範囲に向くような伝搬経路を設定する伝搬経路変更手段であり、上述の入射条件設定手段の一例に相当する。
また、駆動素子制御手段14は、遅延時間の計算結果に基づく制御信号を信号発生手段13に与えることで、主探触子11から所定の入射角度で超音波を送信する、または主探触子11から入射する超音波を1点(焦点F:図8など)に集束させることができる。
信号検出手段15は、接合ブロック1(検査対象物)内の接合部4からの反射エコーの電気信号を超音波探触子11および12から受信して検出する。信号検出手段15が検出した反射エコーの電気信号は、画像化情報生成手段16に送られる。
画像化情報生成手段16は、信号検出手段15が検出した反射エコーの電気信号を演算処理して例えば三次元(3D)超音波画像などの超音波画像を表す画像化情報(データ)を生成する。
なお、上述する超音波検査装置10は、一例であり、画像化情報(データ)に基づく画像を所定の形式で表示する表示手段など、他の手段をさらに具備していてもよい。また、コーキングやパッキングを適宜追設した超音波探触子11および12を適用し、超音波検査装置10を気中および水中を問わずに利用可能に構成してもよい。
さらに、接合ブロック材1の外形および寸法が既知である場合、接合ブロック材1の外面に合わせて配置可能な形状および寸法の超音波探触子11および12を備える超音波検査装置10を構成することもできる。
図2および図3は、それぞれ、超音波検査装置10の第1の変形例および第2の変形例を説明する説明図であり、接合ブロック材1の形状および寸法を考慮して設計される超音波探触子11および12を示す概略図である。
なお、図2以降の図面においては、超音波検査装置10のうち、信号発生手段13などの超音波探触子11および12以外の構成要素について図示を省略している。また、接合ブロック材1(被検査物)、主探触子11および補助探触子12などのように、図1に示される構成要素と重複する構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
接合ブロック材1の外形および寸法が既知である場合、例えば、図2に示されるように、超音波探触子11または超音波探触子11および12を、接合ブロック材1の外面に合わせて載置可能な形状および寸法のリニアアレイプローブやマトリクスアレイプローブなどで構成することができる。
特にこの場合、超音波検査装置10の駆動素子制御手段14や信号発生手段13は、設定された直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲の情報に基づいて、主探触子11および補助探触子12の制御を切り替えるように構成されることが好ましい。すなわち、主探触子11および補助探触子12に内蔵される圧電素子21(21_1〜21_n,21_1〜21_m)の単位で独立して制御可能に構成されることが好ましい。
なお、図2に例示される超音波探触子11は1個のリニアアレイプローブを送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rとする例であるが、1組(2個)のリニアアレイプローブによって送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rを構成してもよい。
また、図3に例示されるように、超音波探触子11または超音波探触子11および12を、接合ブロック材1が接しながら通過可能な門型(ゲート型)に構成してもよい。すなわち、超音波探触子11または超音波探触子11および12は、超音波探触子11または超音波探触子11および12を備える探触子ゲート17でもよい。
さらに、図3に例示されるように、接合ブロック材1を(図3の例ではy軸方向に)搬送する手段であって、接合ブロック材1の搬送経路上に門型(ゲート型)の超音波探触子11または超音波探触子11および12が配置されるベルトコンベアなどの搬送手段18を超音波検査装置10に追設し、超音波検査装置10を検査ライン化してもよい。この際、超音波検査装置10全体を水や油などの音響接触媒質内に浸漬させて設け、接合ブロック材1をこれらの超音波接触媒質に浸漬した状態で検査するように構成することも可能である。
次に、本発明の実施形態に係る超音波検査方法について、検査対象物(被検査物)が上述した接合ブロック材1である場合を例に説明する。
本発明の実施形態に係る超音波検査方法は、超音波阻害部5が設けられるブロック材2側から超音波を送受信することを前提とする検査方法であり、他部材3側からは超音波を送受信しない検査方法である。
本発明の実施形態に係る超音波検査方法は、従来の手法では狙った検査点へ超音波を到達させる前に超音波阻害部5に到達してしまい、狙った検査点へ超音波を到達させることができない検査点が存在する接合ブロック材1(被検査物)に対して、接合ブロック材1(被検査物)の左側面などの接合面Pに対して非平行な面(第1の面)から超音波を入射し、第1の面からの超音波により直接的に探傷できる範囲(すなわち、上述の直接探傷可能範囲)の検査点から反射エコーを得る1次検査工程と、1次検査工程では超音波を到達させることができないなどの理由により探傷ができない検査点(すなわち、上述の直接探傷不能範囲にある検査点)に対して1次検査工程とは異なる伝搬経路(超音波が直接探傷不能範囲の接合面に向かうような1次検査工程とは別の伝搬経路)で超音波を伝搬させて当該検査点からの反射エコーを得る2次検査工程とを具備する。
すなわち、本実施形態に係る超音波検査方法では、接合ブロック材1(被検査物)におけるブロック材2の非対向面のうちの1面を第1の面として選定する選定工程と、接合面Pを第1の面から超音波探触子11により直接的に探傷できる直接探傷可能範囲と第1の面から超音波探触子11により直接的に探傷できない直接探傷不能範囲に分けて設定する探傷範囲設定工程と、接合面Pのうち直接探傷可能範囲の探傷を行なう1次検査工程と、接合面Pのうちの直接探傷不能範囲の探傷を行なう2次検査工程から構成される。1次検査工程および2次検査工程はブロック材2と他部材3が接合面Pで接合された後に行なわれるが、その他の工程である選定工程、探傷範囲設定工程はブロック材2と他部材3の接合前に行なっても構わない。
選定工程では、ブロック材2の非対向面のうちの任意の1面を第1の面として選定する。図1に示される例では、ブロック材2のx軸(幅)方向の端面のうちの左側の面を第1の面として選定している。
探傷範囲設定工程は、選定工程で選定した第1の面に超音波探触子11を設置した場合に、接合面Pのうち超音波探触子11により直接的に探傷が可能な直接探傷可能範囲と、ブロック材2の内部に超音波阻害部5が存在することにより第1の面に設置した超音波探触子11では直接的に探傷ができない直接探傷不能範囲を求める。
直接探傷可能範囲および直接探傷不能範囲は、超音波探触子11から入射させる超音波の入射角の範囲、超音波探触子11の第1の面における設置可能位置の範囲、接合ブロック材1の接合面Pを含めたブロック材2の形状・寸法および超音波阻害部5の形状・寸法が与えられることにより求めることができる。そして、探傷範囲設定工程では、このように少なくとも超音波阻害部5を含むブロック材2の形状にかかる情報に基づいて求めた直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲を設定する。
後述する各検査方法において、選定工程、探傷範囲設定工程、および1次検査工程が共通する一方、1次検査工程では超音波を到達させることができない検査点(直接探傷不能範囲)に対する検査手法、すなわち2次検査工程がそれぞれ異なる。以下、各検査方法について説明する。
[第1の検査方法]
図4は、本発明の実施形態に係る超音波検査方法の一例である第1の検査方法について概要を示す説明図である。
第1の検査方法は、先ず、接合ブロック材1(被検査物)の左側面などの接合面Pに対して非平行な面(すなわち非対向面)のいずれかを第1の面として選定する。そして、選定した第1の面に主探触子11を設置して接合面Pの探傷を行なうときに主探触子11により直接的に探傷が可能な接合面Pのうちの直接探傷可能範囲と、主探触子11では直接的に探傷ができない接合面Pのうちの直接探傷不能範囲を設定する。そして第1の面に主探触子11を配置し、主探触子11を用いて1次検査工程を行なう。
1次検査工程では、先ず、主探触子11が接合面P上の検査点へ向けて超音波(入射波T)を照射して接合面Pからの反射エコーを生じさせる。反射エコーには、接合面Pにおいて、入射波Tが鏡面反射(正反射)して生じる鏡面反射波Rや入射波Tが拡散反射(散乱)して生じる拡散反射波(以下、「散乱波」とする。)Sがある。
続いて、主探触子11が接合面Pへ向けて入射された入射波Tが接合面Pに到達して生じる反射エコーの受信を試みる。なお、反射波の受信を試みる主探触子11は、入射波Tを発生して入射する主探触子11(送信側主探触子11t)と同じでもよいし、送信側主探触子11tとは異なる受信側主探触子11rでもよい。
続いて、主探触子11が接合面Pにおいて生じる反射エコーを受信した場合、信号検出手段15(図4において省略)が、受信した反射エコーが散乱波Sであるか否かを判定し、当該判定結果に基づいてブローホール、融合不良または割れなどの欠陥Dが存在するか否かを判定する。
接合部4の検査点において健全な状態で接合されているか欠陥Dが存在する不健全な状態で接合されているかによって、信号検出手段15が受信する信号波形が異なる。
具体的には、欠陥Dが存在しない健全な接合箇所では入射波Tは散乱波Sを生じずに反射し、鏡面反射波Rとして入射波Tの進行方向(対面方向)に伝搬する。一方、欠陥Dでは、入射波Tが散乱波Sを生じさせる。従って、散乱波Sを受信するか否かによって欠陥Dの有無を判定することができる。
例えば、検査点が欠陥Dである場合、送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rが同一の主探触子11の場合であっても送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rが別々の主探触子11の場合であっても当該欠陥Dからの散乱波Sを受信するため、受信側主探触子11rが散乱波Sを受信する場合には検査点に欠陥Dが存在することを判定することができる。
一方、検査点に欠陥Dがない(検査点が健全な接合箇所である)場合、送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rが同一の主探触子11の場合には、鏡面反射波Rは受信できないため、超音波を送信してから何も反射エコーを受信しなければ検査点に欠陥Dが存在しない(検査点は健全な接合箇所である)と判定することができる。
また、送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rが別々の主探触子11の場合、受信側主探触子11rが受信する反射エコーの強度が散乱波Sを受信する場合よりも強くなるため受信する反射エコーの強度が相対的に強ければ検査点に欠陥Dが存在しない(検査点は健全な接合箇所である)と判定することができ、相対的に弱ければ検査点に欠陥Dが存在すると判定することができる。
超音波の入射位置や入射角を調整しながら超音波の入射と反射エコーの受信とを繰り返していき、接合面P上の各検査点のうち欠陥Dの有無を判定することができる検査点について判定が完了すると、1次検査工程を完了する。1次検査工程を完了すると、続いて、1次検査工程で欠陥Dの有無を判定することができない接合面Pのうちの直接探傷不能範囲の検査点(以下、「未判定検査点」とする。)について2次検査工程を行なう。
第1の検査方法における2次検査工程は、主探触子11を配置した第1の面とは異なり、接合面Pの直接探傷不能範囲の未判定検査点に超音波を送信可能な面を第2の面として設定する。このような第2の面としては、例えば第1の面に非平行な位置関係にあり、接合面Pと平行な頂面などを設定することができる。こうして設定した第2の面である頂面に補助探触子12を配置し、配置した補助探触子12から未判定検査点へ向けて超音波を送信して未判定検査点からの反射エコーを得る。
図4に例示されるように、接合ブロック材1(ブロック材2)の中央部に超音波阻害部5が内在する場合、側面に近い範囲は未判定検査点として残存するため、当該未判定検査点を狙える接合ブロック材1(被検査物)の側面に近い範囲に補助探触子12を移動させて上方から未判定検査点へ向けて超音波を送信して未判定検査点からの反射エコーを受信する(垂直探傷)。
受信した反射エコーは、1次検査工程と同様に、信号検出手段15が、受信した反射エコーが散乱波Sであるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて欠陥Dが存在するか否かを判定する。
補助探触子12から入射する超音波の入射位置や入射角を調整しながら超音波の送信と反射エコーの受信とを繰り返していき、未判定検査点について判定が完了すると、2次検査工程を完了し、2次検査工程の完了をもって第1の検査方法の全工程を終了する。なお、本実施形態においては1次検査工程の後に2次検査工程を実施しているが、設定された直接探傷可能範囲と直接探傷不能範囲の情報に基づいて、先に2次検査工程を実施しその後1次検査工程を行なってもよく、あるいは第1検査工程と第2検査工程を並行して行なってもよい。
なお、図4に示される補助探触子12は、超音波の送信と受信とを兼用する単一の超音波探触子12で構成される例であるが、補助探触子12は、必ずしも単一の超音波探触子12で構成される必要はなく、超音波の送信と受信とを個別に切り分けて構成した1組(2個)の超音波探触子12(12t,12r)で構成されていてもよい。この場合、1組(2個)の超音波探触子12(12t,12r)は、何れも接合ブロック1の頂面に配置される。
また、超音波探触子11および12の設置に際しては、指向性の高い角度で接合ブロック材1へ入射するために、超音波が伝搬可能で音響インピーダンスが既知の楔(図示省略)を利用してもよい。
楔の材料としては、例えば、アクリル、ポリイミド、高分子のゲル、およびその他の高分子材料など、音響インピーダンスに対して異方性のない材料(等方材)であることが好ましいが、この限りではない。他にも、超音波探触子11および12の前面板またはブロック材2と音響インピーダンスが同程度の材料や、音響インピーダンスを段階的または漸次的に変化させる複合材料を用いることができる。
[第2の検査方法]
図5は、本発明の実施形態に係る超音波検査方法の一例である第2の検査方法の概要を示す説明図である。
図6および図7は、それぞれ、接合ブロック材1のVI−VI線(図5)で切断した場合の断面図(VI−VI線断面図)およびVII−VII線(図5)で切断した場合の断面図(VII−VII線断面図)である。
第2の検査方法は、第1の検査方法に対して、2次検査工程で用いる補助探触子12(図6および図7)を配置する面が異なるものの、その他の点については実質的に相違しない。すなわち、第2の検査方法は、第1の検査方法に対して、2次検査工程が相違する。そこで、第2の検査方法の説明については、第1の検査方法と相違する2次検査工程を中心に説明し、第1の検査方法と実質的に相違しないその他の内容については重複する説明を省略する。
第2の検査方法は、第1の検査方法と同様に、主探触子11(図5)を用いて1次検査工程を行ない、その後、1次検査工程で欠陥Dの有無を判定することができなかった未判定検査点について2次検査工程を行なう。
第2の検査方法における2次検査工程では、主探触子11を配置した第1の面とは非平行な位置関係にある第2の面として、接合面Pと非平行な側面(前面または背面)を選択して補助探触子12を配置し(図6および図7)、第1の面および接合面Pの何れとも非平行な第2の面に配置した補助探触子12から未判定検査点へ向けて超音波を送信して未判定検査点からの反射エコーを受信する。なお、第2の検査方法においても、主探触子11を配置した第1の面とは異なり、かつ接合面Pのうちの直接探傷不能範囲にある未判定検査点に超音波を送信可能な面を第2の面として設定する点は、第1の検査方法と同じである。
補助探触子12は、超音波送信手段としての送信側探触子12tと超音波受信手段としての受信側探触子12rとを一体的に構成した単眼プローブやリニアアレイプローブでもよいし(図6)、送信側探触子12tと受信側探触子12rとを個別に構成した1組(2個)の単眼プローブやリニアアレイプローブでもよい(図7)。
受信した反射エコーは、1次検査工程と同様に、信号検出手段15(図5において省略)が、受信した反射エコーが散乱波Sであるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて欠陥Dが存在するか否かを判定する。以降のステップは第1の検査方法と同様である。
得る。
[第3の検査方法]
図8〜図11は、本発明の実施形態に係る超音波検査方法の一例である第3の検査方法の概要を示す説明図である。
第3の検査方法は、第1の検査方法に対して、2次検査工程の内容が相違するが、その他のステップについては実質的に相違しない。そこで、第3の検査方法の説明に際して、第1の検査方法と実質的に相違しない点については重複する説明を省略する。
第3の検査方法は、第1の検査方法と同様に、主探触子11を用いて1次検査工程を行ない、その後、1次検査工程で欠陥Dの有無を判定することができなかった未判定検査点について2次検査工程を行なう。
第3の検査方法における2次検査工程では、第1の面に配置した主探触子11から超音波を送信し、超音波阻害部5に一度超音波を反射させてから接合面Pのうちの直接探傷不能範囲にある未判定検査点に到達させて反射エコー(以下、「多重反射エコー」とする。)を生じさせ、未判定検査点からの多重反射エコーを受信する。
つまり、第3の検査方法では、第1および第2の検査方法とは異なり、1次検査工程で使用した第1の面に配置される主探触子11を用い、入射する超音波の伝搬経路を、超音波阻害部5を経由させて直接探傷不能範囲の接合面Pを向くような1次検査工程とは異なる経路に変更して設定することで、1次検査工程で欠陥Dの有無を判定している検査点とは異なる未判定検査点を狙うことを可能にしている。
第3の検査方法は、単眼プローブやリニアアレイプローブを主探触子11として適用することができる(図8〜図11)。例えば、単眼プローブを主探触子11として適用する場合、単一の単眼プローブを送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rとして兼用して適用したり(図8)、1組(2個)の単眼プローブを送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rとに分けて適用したり(図9)することができる。
また、リニアアレイプローブを主探触子11として適用する場合、単一のリニアアレイプローブを送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11rとして兼用して適用したり(図10)、1個のリニアアレイプローブに内蔵される、例えば16個などの複数個の圧電素子21(n=16の場合)を、前半部のグループを構成する圧電素子21_1〜21_8と後半部のグループを構成する圧電素子21_9〜21_16との2個のグループに分け、例えば後半部の圧電素子21_9〜21_16を送信側主探触子11tとして、前半部の圧電素子21_1〜21_8を受信側主探触子11rとして適用したり(図11)することができる。
焦点Fに超音波を集束させるためには、主探触子11に内蔵される圧電素子21に電圧を励起するタイミングをずらす遅延時間が必要となる。遅延時間は、駆動素子制御手段14における遅延時間演算部142(図1)が、既知の情報である、主探触子11(送信側主探触子11tおよび受信側主探触子11r)と接合ブロック材1(ブロック材2の部分)との相対位置関係、超音波の入射角度もしくは焦点位置、接合ブロック材1(ブロック材2の部分)の表面形状、接合ブロック材1内の超音波伝搬を阻害する超音波阻害部5の形状および大きさ、音響接触媒質7および接合ブロック材1(ブロック材2の部分)の音速を用いて、算出する。
超音波阻害部5の形状および大きさの情報については、例えば、検査対象物である接合ブロック材1が製造用の図面に基づいて製造された物である場合、当該図面のデータを入力することで得ることができる。また、主探触子11から送信して受信する超音波の飛行時間を用いて計算することで得ることもできる。
接合ブロック材1の表面形状の情報については、例えば、検査対象物である接合ブロック材1が製造用の図面に基づいて製造された物である場合、当該図面のデータを入力することで得ることができる。また、カメラやレーザ距離計などの表面形状計測手段を用いて計測することで得ることもできる。
未判定検査点が焦点Fとなるような遅延時間が算出または入力されると、主探触子11(送信側主探触子11t)から超音波を送信し、超音波阻害部5に一度反射させてから焦点Fに到達させて焦点Fからの多重反射エコーを主探触子11(受信側主探触子11r)が受信する。
受信した反射エコーは、1次検査工程と同様に、信号検出手段15(図8〜11において省略)が受信した反射エコーが散乱波Sであるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて欠陥Dが存在するか否かを判定する。以降のステップは第1の検査方法と同様である。
なお、焦点Fに超音波を集束させるステップは、上述した第3の検査方法の2次検査工程において、未判定検査点を検査する場合に超音波阻害部5に一度反射させる形で用いているが必ずしも上記の場合に限定されない。
例えば、第3の検査方法の1次検査工程や他の検査方法の1次検査工程および2次検査工程において、超音波阻害部5に一度反射させずに狙える検査点を検査する場合に適用することもできる。超音波を集束させるステップは、得られる反射エコーの強度が弱い場合に、接合部4に到達する超音波の強度をより強めることができ、得られる反射エコーの強度をより強めることができる。
図12は、超音波を集束させるステップを含む本実施形態に係る超音波検査方法の好適な一例を示す説明図であって接合ブロック1の接合部4付近の部分拡大図である。
図12に例示される接合ブロック材1は、他部材3が薄い金属板や樹脂等の介在物8を間に挟んでブロック材2と接合して構成されている。介在物8に対してブロック材2側の第1の接合部4aと他部材3側の第2の接合部4bとが形成される接合部4が接合ブロック材1内に存在している場合、第1の接合部4aが強い反射源となって第2の接合部4bまで超音波が伝搬しにくいことがある。
第2の接合部4bからの反射エコーの強度が欠陥Dの有無を十分な精度で判定できる程度に得られない場合には、入射する超音波(入射波T)を第2の接合部4bに集束させることで、第2の接合部4bからの反射エコー(鏡面反射波R)の強度を増加させることができる。
なお、図12に示される例は、介在物8が1個、すなわち異なる2個の接合部4aおよび4bからなる接合部4であるが、介在物8が2個以上の場合でも介在物8が1個の場合と同様である。
以上、上述した超音波検査装置および超音波検査方法によれば、従来、接合ブロック材1のように内部に超音波阻害部5が存在して接合面Pに設定した検査点の一部(未判定検査点)に直接超音波を到達させることができない検査対象物に対しても、未判定検査点からの反射エコーを得て検査することができるので、検査可能な範囲をより広範化することができる。
また、超音波検査装置10および第3の超音波検査方法によれば、1次検査工程と同じ主探触子11を用いて、すなわち補助探触子12を追設することなく、未判定検査点からの多重反射エコーを得て検査することができるので、少ない個数の超音波探触子で検査可能な範囲をより広範化することができる。
さらに、超音波検査装置10および超音波を集束させるステップを含む超音波検査方法によれば、得られる反射エコーの強度が弱い場合に、接合部4に到達する超音波の強度をより強めることができ、得られる反射エコーの強度をより強めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することができる。本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…接合ブロック材(被検査物)、2…ブロック材、3…他部材、4…接合部、4a…第1の接合部、4b…第2の接合部、5…超音波阻害部、7…音響接触媒質、8…介在物、10…超音波検査装置、11…主探触子(超音波探触子:超音波送受信手段)、11t…送信側主探触子(超音波送信手段)、11r…受信側主探触子(超音波受信手段)、12…補助探触子(超音波探触子:超音波送受信手段)、12t…送信側補助探触子(超音波送信手段)、12r…受信側補助探触子(超音波受信手段)、13…信号発生手段、14…駆動素子制御手段、141…制御信号生成部、142…遅延時間演算部、15…信号検出手段、16…画像化情報生成手段、17…探触子ゲート、18…搬送手段、21(21_1〜21_n,21_1〜21_m)…圧電素子、D…欠陥、F…焦点、P…接合面、R…鏡面反射波(正反射波)、S…拡散反射波(散乱波)、T…入射波。

Claims (9)

  1. 内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を備えるとともに、接合面と、前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と、前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材と、前記ブロック材の前記接合面に接合された他部材を有する接合ブロック材の内部を超音波探傷する超音波検査装置であって、
    少なくとも前記非対向面のうち予め定めた1面である第1の面から超音波を送信可能に構成された少なくとも1個の超音波送受信手段と、
    前記接合面に設定され、前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と、前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲の情報を設定可能な探傷範囲設定手段と、
    前記超音波送受信手段から送信する前記超音波が前記直接探傷不能範囲に向くような伝搬経路を設定する伝搬経路変更手段と、
    を具備することを特徴とする超音波検査装置。
  2. 前記伝搬経路変更手段は、前記ブロック材の前記第1の面とは異なる面から前記直接探傷不能範囲の前記接合面に前記超音波を送信可能に構成された前記超音波送信手段である請求項1記載の超音波検査装置。
  3. 前記伝搬経路変更手段は、前記超音波送受信手段からの前記超音波が、前記ブロック材の第1の面から前記超音波阻害部で反射した後に前記直接探傷不能範囲の前記接合面に向かうように前記ブロック材への前記超音波の入射位置および入射角を設定する入射条件設定手段である請求項1記載の超音波検査装置。
  4. 前記超音波送受信手段には複数個の圧電素子が備えられるとともに、前記圧電素子のそれぞれを予め求めた遅延時間に基づいて選択的に駆動させる駆動素子制御手段を備え、
    前記伝搬経路変更手段は、前記超音波送受信手段から送信される前記超音波が前記超音波阻害部で反射した後に前記直接探傷不能範囲の前記接合面に集束するような前記遅延時間を計算する遅延時間演算部である請求項1記載の超音波検査装置。
  5. 内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を備えるとともに、接合面と、前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と、前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材と、前記ブロック材の前記接合面に接合された他部材を有する接合ブロック材を超音波探傷する超音波検査方法であって、
    前記ブロック材の前記非対向面のうちの1面を第1の面として選定する選定工程と、
    前記接合面に、前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と、前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲を設定する探傷範囲設定工程と、
    少なくとも前記第1の面に少なくとも1個の超音波送受信手段を配置し、前記超音波送受信手段から前記接合面の前記直接探傷可能範囲に対して直接的に超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷可能範囲の検査を行なう1次検査工程と、
    前記超音波が前記接合面の前記直接探傷不能範囲を向くように前記1次検査工程とは異なる伝搬経路を設定して前記超音波送受信手段により前記超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷不能範囲の検査を行なう2次検査工程と、を具備することを特徴とする超音波検査方法。
  6. 前記2次検査工程は、前記超音波送受信手段を前記ブロック材の前記第1の面とは異なる面から前記接合面の前記直接探傷不能範囲に送信する請求項5記載の超音波検査方法。
  7. 前記2次検査工程は、前記超音波を前記ブロック材の第1の面から前記超音波阻害部で反射させた後に前記直接探傷不能範囲の前記接合面に向かうように送信する請求項5記載の超音波検査方法。
  8. 前記超音波送受信手段には複数個の圧電素子が備えられるとともに、前記圧電素子のそれぞれを予め求めた遅延時間に基づいて選択的に駆動させるように構成され、
    前記2次検査工程は、前記超音波送受信手段から送信される前記超音波が前記超音波阻害部で反射した後に前記直接探傷不能範囲の前記接合面に集束するような前記遅延時間を計算する請求項5記載の超音波検査方法。
  9. 接合面と、前記接合面に接する辺を有さずに前記接合面に対向する対向面と、前記接合面に接する辺を有する3面以上の非対向面を有するブロック材の内部に音響インピーダンスの異なる超音波阻害部を形成する超音波阻害部形成工程と、
    前記ブロック材の前記接合面に他部材を接合する接合工程と、
    前記ブロック材の前記非対向面のうちの1面を第1の面として選定する選定工程と、
    前記接合面に、前記第1の面から前記超音波送受信手段を用いて直接探傷が可能な直接探傷可能範囲と、前記直接探傷可能範囲外の直接探傷不能範囲を設定する探傷範囲設定工程と、
    前記接合工程の後、少なくとも前記第1の面に少なくとも1個の超音波送受信手段を配置し、前記超音波送受信手段から前記接合面の前記直接探傷可能範囲に対して直接的に超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷可能範囲の検査を行なう1次検査工程と、
    前記接合工程の後、前記超音波が前記接合面の前記直接探傷不能範囲を向くように前記1次検査工程とは異なる伝搬経路を設定して前記超音波送受信手段により前記超音波を送信して前記接合面の前記直接探傷不能範囲の検査を行なう2次検査工程と、を具備することを特徴とする接合ブロック材の製造方法。
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