JP2018100755A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クランク式の無段変速機の変速軸の外径を縮小しながら捩じれ剛性を確保する。【解決手段】 変速軸15の外周に、ベアリング16を支持する小径部15aと、歯先が小径部15aよりも径方向外側に突出するピニオン18とが交互に配置されると、変速軸15の捩じれ剛性は小径部15aにより減少してピニオン18により増加するが、ピニオン18の軸線L方向の幅Wpはリングギヤ19bの軸線L方向の幅Wrよりも大きいので、剛性を減少させる小径部15aの幅Wsが短くなって剛性を増加させるピニオン18の幅Wpが大きくなることで、全体として変速軸15の捩じり剛性が増加する。その結果、ピニオン18の外径を縮小して偏心カム17や偏心ディスク19の小型化を図りながら、変速軸15の捩じり剛性を従来と同等に維持することができる。【選択図】 図4

Description

本発明は、入力軸の内部に配置した変速軸のピニオンを偏心部材のリングギヤに歯合させ、変速軸で偏心部材を回転させて偏心量を増減することで変速比を変更するクランク式の無段変速機を備える車両用動力伝達装置に関する。
クランク式の無段変速機の変速軸の外周に径方向外側に突出するように複数のピニオンを軸線方向に所定間隔で設けるとともに、隣接するピニオン間に配置した複数のニードルベアリングで変速軸の外周に入力軸を相対回転自在に支持したものが、下記特許文献1により公知である。
特開2014−228065号公報
ところで、クランク式の無段変速機の変速軸はその一端側に設けられた差動機構により入力軸に対して相対回転し、変速軸の外周に設けられた複数のピニオンにリングギヤを歯合させた複数の偏心ディスクを回転させるため、リングギヤから受ける反力荷重で変速軸が捩じれ変形して複数のピニオンの位相がずれてしまい、そのために複数の偏心ディスクの偏心量が不均一になって振動や騒音の原因となる可能性がある。
これを防止するには、変速軸の外径を拡大して捩じれ剛性を高めれば良いが、このようにすると変速軸の外周に配置される偏心カムや偏心ディスクの外径も増加してしまい、無段変速機の寸法が大型化してしまう問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、クランク式の無段変速機の変速軸の外径を縮小しながら捩じれ剛性を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動源に接続された入力軸の回転を変速して出力軸に伝達する複数の伝達ユニットを入力軸の軸線方向に並置し、前記伝達ユニットの各々は、前記入力軸と一体に回転する偏心カムと、前記偏心カムの外周に相対回転自在に嵌合するリングギヤが形成された偏心部材と、前記入力軸の内部にベアリングを介し相対回転自在に支持された変速軸と、前記変速軸に設けられて前記リングギヤに噛合するピニオンと、前記変速軸を前記入力軸に対して相対回転させる差動機構と、前記出力軸に設けられたワンウェイクラッチと、前記偏心部材および前記ワンウェイクラッチのアウター部材に接続されて往復運動するコネクティングロッドとを備え、前記差動機構で前記変速軸を前記入力軸に対して相対回転させて前記偏心カムに対する前記偏心部材の位相を変化させることで、前記軸線からの前記偏心部材の偏心量を変化させて変速比を変更する車両用動力伝達装置であって、前記変速軸の外周には前記ベアリングを支持する小径部と、歯先が前記小径部よりも径方向外側に突出する前記ピニオンとが交互に配置され、前記ピニオンの前記軸線方向の幅は前記リングギヤの前記軸線方向の幅よりも大きいことを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
なお、実施の形態のニードルベアリング16は本発明のベアリングに対応し、実施の形態の偏心ディスク19は本発明の偏心部材に対応し、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応する。
請求項1の構成によれば、偏心部材が入力軸と一体に偏心回転すると、偏心部材に一端を接続されたコネクティングロッドが往復運動し、コネクティングロッドの他端が接続されたアウター部材が往復揺動する。アウター部材が一方向に揺動したときにワンウェイクラッチが係合し、アウター部材が他方向に揺動したときにワンウェイクラッチが係合解除することで、入力軸の回転が変速されて出力軸に伝達される。差動機構で偏心部材の偏心量を変化させると、コネクティングロッドの往復ストロークが変化して動力伝達装置の変速比が変更される。
変速軸の外周に、ベアリングを支持する小径部と、歯先が小径部よりも径方向外側に突出するピニオンとが交互に配置されると、変速軸の捩じれ剛性は小径部により減少してピニオンにより増加するが、ピニオンの軸線方向の幅はリングギヤの軸線方向の幅よりも大きいので、剛性を減少させる小径部の幅が短くなって剛性を増加させるピニオンの幅が大きくなることで、全体として変速軸の捩じり剛性が増加する。その結果、ピニオンの外径を縮小して偏心カムや偏心ディスクの小型化を図りながら、変速軸の捩じり剛性を従来と同等に維持することができる。
無段変速機の縦断面図。 図1の2−2線断面図。 偏心ディスクの斜視図。 図1の4部拡大図。 偏心ディスクの偏心量と変速比との関係を示す図。
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、自動車用のクランク式の無段変速機Tの支持フレーム11に入力軸12および出力軸13が相互に平行に支持されており、エンジンEに接続された入力軸12の回転が8個の伝達ユニット14…、出力軸13および図示せぬディファレンシャルギヤを介して図示せぬ駆動輪に伝達される。
8個の伝達ユニット14…の構造は実質的に同一構造であるため、以下、一つの伝達ユニット14を代表として構造を説明する。
中空に形成された入力軸12の内部に軸線Lを共有する変速軸15が配置されており、この変速軸15の外周に10個のニードルベアリング16…を介して軸線L方向に9分割された偏心カム17…が回転自在に支持される。8個の伝達ユニット14…の合計9個の偏心カム17…は図示せぬ複数本のボルトで一体に結合されており、それら9個の偏心カム17…の内周部分が実質的に入力軸12を構成する。
隣接する一対の偏心カム17,17は、入力軸12の軸線Lに対して距離dだけ偏心した中心O1を有する一対の円形のカム部17a,17aと、カム部17a,17aの径方向内側に形成された断面三日月状のガイド部17bとを備える。入力軸12と軸線Lを共有する変速軸15の外周には8個のピニオン18…が一体に形成されており、各ピニオン18は偏心カム17,17の断面三日月状のガイド部17bの切欠き部17cに収納される。各伝達ユニット14の偏心カム17,17のカム部17a,17aの位相は相互に45゜ずつずれている。
図2および図3に示すように、偏心カム17,17のカム部17a,17aの外周面には、円板状の偏心ディスク19の軸線L方向両端面に形成された一対の偏心凹部19a,19aが、一対のニードルベアリング20,20を介して回転自在に支持される。偏心ディスク19の中心O2に対して偏心凹部19a,19aの中心O1(つまり偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1)は距離dだけずれている。すなわち、入力軸12の軸線Lおよび偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1間の距離dと、偏心カム17,17のカム部17a,17aの中心O1および偏心ディスク19の中心O2間の距離dとは同一である。
偏心ディスク19の一対の偏心凹部19a,19aの底部間を連通させるように形成されたリングギヤ19bの歯先が、偏心カム17,17のガイド部17bの外周面に摺動可能に当接する。そして偏心カム17,17の切欠き部17cから露出する変速軸15のピニオン18が、偏心ディスク19のリングギヤ19bに噛合する。偏心ディスク19の外周には、その偏心方向と逆方向に突出するカウンタウエイト19cが設けられる。そして偏心ディスク19の外周にはコネクティングロッド21の大端部21aがボールベアリング22を介して支持される。
図4(A)に示すように、変速軸15の外周には、偏心ディスク19…のリングギヤ19b…に歯合するピニオン18…と、ニードルベアリング16…の内周側のニードル転動面を構成する小径部15a…とが、軸線L方向に交互に形成される。ピニオン18の歯先の外径Dpは、ニードルベアリング16の外径よりも僅かに大きくなっており、かつ変速軸15の小径部15aの外径Dsよりも大きくなっている。そしてピニオン18の軸線L方向の幅Wpはリングギヤ19bの軸線L方向の幅Wrよりも大きくなっており、ピニオン18の軸線L方向両端はリングギヤ19bの軸線L方向両端から外側に突出する。従って、入力軸12を構成する偏心カム17,17の内周部には、ニードルベアリング16の外周側のニードル転動面17dよりも僅かに大径の一対のピニオン受け入れ孔17e,17eが形成され、そこに変速軸15から突出したピニオン18の軸線L方向両端部が収納される。
図1および図2に示すように、出力軸13の外周に設けられたワンウェイクラッチ23は、コネクティングロッド21の小端部21bにピン24を介して連結されたリング状の揺動リンク25と、揺動リンク25の内周に固定されたリング状のアウター部材26と、アウター部材26の内部に配置されて出力軸13に固定されたリング状のインナー部材27と、アウター部材26の内周面とインナー部材27の外周面との間に形成された楔状の空間に配置されて複数個のスプリング28…で付勢された複数個のローラ29…とを備える。
そして入力軸12のエンジンEと反対側の軸端には、入力軸12に対して変速軸15を相対回転させることで、偏心ディスク19の偏心量εを増減して無段変速機Tの変速比を変更する差動機構30が設けられる。
図1に示すように、8個の伝達ユニット14…を支持する支持フレーム11は、軸線L
方向中央に位置する中央フレーム31と、軸線L方向両側に位置する一対の側方フレーム32,33とからなり、中央フレーム31とエンジンE側に位置する一方の側方フレーム32との間に4個の伝達ユニット14…が配置され、中央フレーム31と反エンジンE側に位置する他方の側方フレーム33との間に4個の伝達ユニット14…が配置される。
中央フレーム31は鉄製の板状部材であり、その長手方向両側の入力軸12側および出力軸13側に形成された2個のベアリング支持孔31a,31bを備える。
エンジンE側に位置する側方フレーム32は基本的にアルミニウム合金で籠状に形成された鋳造部材であり、中央部に鉄製の板状部材であるベアリングホルダ38が鋳込みにより埋設される。ベアリングホルダ38の入力軸12側および出力軸13側には、それぞれベアリング支持孔38a,38bが形成される。
反エンジンE側に位置する側方フレーム33も基本的にアルミニウム合金で籠状に形成された鋳造部材であり、その中央に鉄製の板状部材であるベアリングホルダ39が鋳込みにより埋設される。反エンジンE側に位置する側方フレーム33およびベアリングホルダ39の構造は、上述したエンジンE側に位置する側方フレーム32側およびベアリングホルダ38に対して面対称な構造であるため、その重複する説明は省略する。
入力軸12の軸線L方向中央部に固定された偏心カム17は、中央フレーム31のベアリング支持孔31aに中央部支持ベアリング34を介して支持されるとともに、入力軸12の軸線L方向両端部は、一対の側方フレーム32,33のベアリングホルダ38,39のベアリング支持孔38a,39aにそれぞれ軸端部支持ベアリング36,36を介して支持される。同様に、出力軸13の軸線L方向中央部は、中央フレーム31のベアリング支持孔31bに中央部支持ベアリング35を介して支持されるとともに、出力軸13の軸線L方向両端部は、一対の側方フレーム32,33のベアリングホルダ38,39のベアリング支持孔38b,39bにそれぞれ軸端部支持ベアリング37,37を介して支持される。
そして中央フレーム31および一対の側方フレーム32,33をボルト40…で一体に締結してサブアセンブリが組み立てられ、このサブアセンブリが中央フレーム31を貫通するボルト41…でミッションケース42の内部に締結される。
次に、無段変速機Tの一つの伝達ユニット14の作用を説明する。
図2および図5(A)〜図5(D)から明らかなように、入力軸12の軸線Lに対して偏心ディスク19の中心O2が偏心しているとき、エンジンEによって入力軸12が回転するとコネクティングロッド21の大端部21aが軸線Lまわりに偏心回転することで、コネクティングロッド21が往復運動する。
その結果、コネクティングロッド21が往復運動する過程で図中左側に引かれると、揺動リンク25と共にアウター部材26が図2において反時計方向に揺動し、スプリング28…に付勢されたローラ29…がアウター部材26およびインナー部材27間の楔状の空間に噛み込み、アウター部材26およびインナー部材27がローラ29…を介して結合されることで、ワンウェイクラッチ23が係合してコネクティングロッド21の動きが出力軸13に伝達される。逆にコネクティングロッド21が往復運動する過程で図中右側に押されると、揺動リンク25と共にアウター部材26が図2において時計方向に揺動し、ローラ29…がスプリング28…を圧縮しながらアウター部材26およびインナー部材27間の楔状の空間から押し出され、アウター部材26およびインナー部材27が相互にスリップすることで、ワンウェイクラッチ23が係合解除してコネクティングロッド21の動きが出力軸13に伝達されなくなる。
このようにして、入力軸12が1回転する間に、入力軸12の回転が所定時間だけ出力軸13に伝達されるため、入力軸12が連続回転すると出力軸13は間欠回転する。8個の伝達ユニット14…の偏心ディスク19…の偏心量εは全て同一であるが、偏心方向の位相が相互に45°ずつずれているため、8個の伝達ユニット14…が入力軸12の回転を交互に出力軸13に伝達することで、出力軸13は連続的に回転する。
このとき、偏心ディスク19の偏心量εが大きいほど、コネクティングロッド21の往復ストロークが大きくなって出力軸13の1回の回転角が増加し、無段変速機Tの変速比が小さくなる。逆に、偏心ディスク19の偏心量εが小さいほど、コネクティングロッド21の往復ストロークが小さくなって出力軸13の1回の回転角が減少し、無段変速機Tの変速比が大きくなる。そして偏心ディスク19の偏心量εがゼロになると、入力軸12が回転してもコネクティングロッド21が移動を停止するために出力軸13は回転せず、無段変速機Tの変速比が最大(無限大)になる。
入力軸12に対して変速軸15が相対回転しないとき、つまり入力軸12および変速軸15が同一速度で回転するとき、無段変速機Tの変速比は一定に維持される。差動機構30により入力軸12に対して変速軸15を相対回転させると、各伝達ユニット14のピニオン18にリングギヤ19bを噛合させた偏心ディスク19の偏心凹部19a,19aが、入力軸12と一体の偏心カム17,17のカム17a,17aに案内されて回転し、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εが変化する。
図5(A)は変速比が最小の状態(変速比:TD)を示すもので、このとき入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは、入力軸12の軸線Lから偏心カム17,17の中心O1までの距離dと、偏心カム17,17の中心O1から偏心ディスク19の中心O2までの距離dとの和である2dに等しい最大値になる。入力軸12に対して変速軸15が相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム17,17に対して偏心ディスク19が相対回転することで、図5(B)および図5(C)に示すように、入力軸12の軸線Lに対する偏心ディスク19の中心O2の偏心量εは最大値の2dから次第に減少して変速比が増加する。入力軸12に対して変速軸15が更に相対回転すると、入力軸12と一体の偏心カム17,17に対して偏心ディスク19が更に相対回転することで、図5(D)に示すように、ついには入力軸12の軸線Lに偏心ディスク19の中心O2が重なり合って偏心量εがゼロになり、変速比が最大(無限大)の状態(変速比:UD)になって出力軸13に対する動力伝達が遮断される。
次に、本実施の形態の変速軸15、ピニオン18およびニードルベアリング16による作用効果について説明する。
図4(B)は上記特許文献1に記載された発明に相当する比較例を示すものであり、本実施の形態と同じ参照符号を用いて説明すると、ピニオン18の歯先の外径Dp´に対して、ニードルベアリング16の外径は小さく、ニードルベアリング16の内径つまり変速軸15の小径部15aの外径Ds´は更に小さくなっている。そしてピニオン18の軸線L方向の幅Wp´はリングギヤ19bの軸線L方向の幅Wr´に一致している。
図4(A)に示す本実施の形態と比較例とを比較すると、本実施の形態のピニオン18の軸線L方向の幅Wpは比較例の幅Wp´よりも大きく、本実施の形態の変速軸15の小径部15aの軸線L方向の幅Wsは比較例の幅Ws´よりも小さく、本実施の形態のピニオン18の外径Dpは比較例の外径Dp´よりも小さくなっている。
外径の大きいピニオン18は変速軸15の捩じり剛性を増加させ、外径の小さい小径部15aは変速軸15の捩じり剛性を減少させるように作用する。従来は、ピニオン18の軸線L方向の幅Wp′を、それに歯合するリングギヤ19bの軸線L方向の幅Wr′に一致させていたが、本実施の形態では敢えてピニオン18の軸線L方向の幅Wpを増加させてリングギヤ19bの軸線L方向の幅Wrよりも大きくすることで、変速軸15の小径部15aの軸線L方向の幅Wsを減少させている。その結果、外径Dpの大きいピニオン18による変速軸15の捩じり剛性の増加が、ピニオン18の幅Wpを増加により促進され、かつ外径Dsの小さい小径部15aによる変速軸15の捩じり剛性の減少が、小径部15aの幅Wsを減少により抑制される。
このようにして、本実施の形態によれば、図4(B)に示す比較例に対してピニオン18の外径Dpを縮小して偏心カム17,17や偏心ディスク19を小型化し、ボールベアリング22の外径をδ(図4参照)だけ縮小しながら、変速軸15の捩じり剛性を比較例と同等に維持し、トルクにより変速軸15が捩れて複数のピニオン18…に位相差が発生するのを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では偏心カム17…の内周部分で入力軸12を構成しているが、偏心カム17…と別部材の入力軸12に偏心カム17…を固定しても良い。
また本発明のベアリングは実施の形態のニードルベアリング16…に限定されず、ローラベアリングやニードルベアリングのような他種のベアリングであっても良い。
また本発明の駆動源は実施の形態のエンジンEに限定されず、電動モータ等の他の駆動源であっても良い。
12 入力軸
13 出力軸
14 伝達ユニット
15 変速軸
15a 小径部
16 ボールベアリング(ベアリング)
17 偏心カム
18 ピニオン
19 偏心ディスク(偏心部材)
19b リングギヤ
21 コネクティングロッド
23 ワンウェイクラッチ
26 アウター部材
30 差動機構
E エンジン(駆動源)
L 入力軸の軸線
Wp ピニオンの軸線方向の幅
Wr リングギヤの軸線方向の幅
ε 偏心部材の偏心量

Claims (1)

  1. 駆動源(E)に接続された入力軸(12)の回転を変速して出力軸(13)に伝達する複数の伝達ユニット(14)を前記入力軸(12)の軸線(L)方向に並置し、
    前記伝達ユニット(14)の各々は、
    前記入力軸(12)と一体に回転する偏心カム(17)と、
    前記偏心カム(17)の外周に相対回転自在に嵌合するリングギヤ(19b)が形成された偏心部材(19)と、
    前記入力軸(12)の内部にベアリング(16)を介し相対回転自在に支持された変速軸(15)と、
    前記変速軸(15)に設けられて前記リングギヤ(19b)に噛合するピニオン(18)と、
    前記変速軸(15)を前記入力軸(12)に対して相対回転させる差動機構(30)と、
    前記出力軸(13)に設けられたワンウェイクラッチ(23)と、
    前記偏心部材(19)および前記ワンウェイクラッチ(23)のアウター部材(26)に接続されて往復運動するコネクティングロッド(21)とを備え、
    前記差動機構(30)で前記変速軸(15)を前記入力軸(12)に対して相対回転させて前記偏心カム(17)に対する前記偏心部材(19)の位相を変化させることで、前記軸線(L)からの前記偏心部材(19)の偏心量(ε)を変化させて変速比を変更する車両用動力伝達装置であって、
    前記変速軸(15)の外周には前記ベアリング(16)を支持する小径部(15a)と、歯先が前記小径部(15a)よりも径方向外側に突出する前記ピニオン(18)とが交互に配置され、前記ピニオン(18)の前記軸線(L)方向の幅(Wp)は前記リングギヤ(19b)の前記軸線(L)方向の幅(Wr)よりも大きいことを特徴とする車両用動力伝達装置。
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