JP2018100600A - 排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法 - Google Patents

排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の排気通路に、上流側から順に、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、尿素選択還元型触媒装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、硫黄酸化物や貴金属等のような被毒物質が後段の尿素選択還元型触媒装置とアンモニアスリップ触媒装置に付着することを防止でき、これにより、排気ガス浄化性能を高いまま維持することができる排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法を提供する。【解決手段】微粒子捕集装置13と選択還元型触媒装置14との間の排気通路11である排気主通路11aに並行して、被毒物質吸着装置17を備えた排気バイパス通路11bを設けると共に、排気ガスGの流路を排気主通路11aと排気バイパス通路11bに切り替える排気切替機構18a、18bと、この排気切替機構18a、18bを制御する制御装置を備えて構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載した内燃機関等の排気ガスを浄化する排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法に関する。
車両に搭載した内燃機関では、排気ガスを昇温したり、NOx濃度を調整したりするための酸化触媒装置、微粒子(PM)を捕集するための微粒子捕集装置、尿素水から発生するアンモニアなどを還元剤として窒素酸化物(NOx)を浄化するための選択還元型触媒装置、アンモニアを酸化してアンモニアの外気への流出を回避するためのアンモニアスリップ触媒装置等を組み合わせた排気ガス浄化システムを採用したりして、内燃機関から排出される排気ガスを浄化している。
また、DPFを有しない内燃機関のNOx浄化システムではあるが、前段酸化触媒と尿素SCR触媒との間に、熱容量体を備えた排気バイパス通路を設けて、排気ガスを排熱容量体を通過させたり、または、排気ガスを排熱容量体を迂回させたりすることにより、SCR触媒に到達する排気ガスの温度を調整して、SCR触媒によるNOx浄化性能を安定化させる内燃機関のNOx浄化システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)
特開2016−79861号公報
ところで、燃料やエンジンオイルなどに含まれている硫黄成分により硫黄酸化物(SOx)等の被毒物質が発生し、これらの被毒物質が、酸化触媒装置や微粒子捕集装置の触媒に堆積してしまうことがある。これらの被毒物質は、排気ガスの温度を上昇させて微粒子捕集装置に堆積したPMを燃焼除去する強制再生のときに、高温化された酸化触媒装置や微粒子捕集装置から離脱して、下流側(後段)に配置されている選択還元型触媒装置とアンモニアスリップ触媒装置に付着するので、この被毒物質の付着により、これらの装置のNOx浄化性能が低下する。
また、さらに、酸化触媒装置や微粒子捕集装置の触媒の活性種である貴金属(PGM)が高温になると、蒸気となって下流側の選択還元型触媒装置とアンモニアスリップ触媒装置に付着してしまい、これらの装置におけるアンモニア酸化性能の選択性が向上して、NOxの還元剤であるアンモニアが先に酸化されてしまい、NOx浄化性能が低下してしまう。
本発明の目的は、内燃機関の排気通路に、上流側から順に、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、硫黄酸化物や貴金属等のような被毒物質が下流側の尿素選択還元型触媒装置に付着することを防止でき、これにより、排気ガス浄化性能を高いまま維持することができる排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に、上流側から順に、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、前記微粒子捕集装置と前記選択還元型触媒装置との間の前記排気通路を、排気主通路と、この排気主通路に並行し、かつ、被毒物質吸着装置を備えた排気バイパス通路とで構成すると共に、排気ガスの流路を前記排気主通路と前記排気バイパス通路に切り替える排気切替機構と、この排気切替機構を制御する制御装置を備えて構成される。
また、上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化システムの被毒抑制方法は、内燃機関の排気ガスを、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置により浄化する排気ガス浄化システムの被毒抑制方法において、前記微粒子捕集装置と前記選択還元型触媒装置との間の前記排気通路を、排気主通路と、この排気主通路に並行し、かつ、被毒物質吸着装置を備えた排気バイパス通路とで構成すると共に、前記微粒子捕集装置の強制再生のときに、若しくは前記微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度が予め設定された設定温度以上のときに、前記排気バイパス通路に排気ガスを流して、前記排気バイパス通路に設けている被毒物質吸着装置により、前記微粒子捕集装置から流出してくる排気ガス中の被毒物質を吸着することを特徴とする方法である。
本発明の排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法によれば、内燃機関の排気通路に、上流側から順に、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、硫黄酸化物や貴金属等のような被毒物質が下流側の選択還元型触媒装置とアンモニアスリップ触媒装置に付着することを防止でき、これにより、排気ガス浄化性能を高いまま維持することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の排気ガス浄化システムの構成を模式的に示す図で、通常の状態の排気ガスの流れを示す図である。 図1の排気ガス浄化システムにおける微粒子捕集装置の強制再生のときの排気ガスの流れを示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態の排気ガス浄化システムの構成を模式的に示す図で、通常の状態の排気ガスの流れを示す図である。 図3の排気ガス浄化システムにおける微粒子捕集装置の強制再生直前の準備段階のときの排気ガスの流れと水蒸気の流れを示す図である。 図3の排気ガス浄化システムにおける微粒子捕集装置の強制再生のときの排気ガスの流れを示す図である。 図3の被毒物質吸着装置と蓄熱装置のX−X断面を模式的に示す図である。 比較例の排気ガス浄化システムの構成を模式的に示す図で、通常の状態の排気ガスの流れを示す図である。 図7の比較例の排気ガス浄化システムにおける微粒子捕集装置の強制再生のときの排気ガスの流れを示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化システム、及び排気ガス浄化システムのリン被毒抑制方法について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施の形態の排気ガス浄化システム1は、エンジン(内燃機関:E)10から排出される排気ガスGが通過する排気通路11に、上流側から順に、酸化触媒装置(DOC)12、微粒子捕集装置(F)13、選択還元型触媒装置(SCR)14、アンモニアスリップ触媒装置(ASC)15を備えて構成される。
この酸化触媒装置12は、コーディエライトなどを原料としたセラミックスで構成された、フロースルー型のハニカム構造の担持体等に白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)などの貴金属を触媒として、排気ガスG中の酸素(O2)を使用して排気ガスG中に含まれる炭化水素(HC)や(一酸化炭素(CO)を酸化したり、粒子状物質(PM)に含まれる未燃燃焼物質(SOF)を酸化したりして、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に変える触媒装置である。
そして、この酸化触媒装置12は、この微粒子捕集装置13に捕集されたPMを燃焼除去するような強制再生のときには、エンジン10のシリンダ内燃料噴射のポスト噴射により、若しくは、排気通路11に設けた燃料噴射ノズル(図示しない)から燃料を排気管内に直接噴射する排気管内直接噴射により、燃料を排気ガスG中に供給して、排気ガスG中の未燃燃料を増加し、この未燃燃料を酸化触媒装置12で触媒反応により酸化して、この酸化で発生する熱により排気ガスGの温度を上昇させる役割や、排気ガスG中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に酸化して排気ガスG中の「NO:NO2」の割合(モル比での割合)を「1:1」に近い値にして、微粒子捕集装置13におけるPMの燃焼を促進したりする役割を持っている。
また、微粒子捕集装置13は、排気ガスG中の粒子状物質(PM)を捕集するためのもので、例えば、多孔質のセラミックのハニカムのセル(チャンネル)の入口と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウォールフロータイプのフィルターで構成される。
この微粒子捕集装置13では、排気ガスGは、目封じされていないセルの入口より流入し、隣接する出口を目封じされていないセルとの境界に形成されたPM捕集用のセル壁を通過して隣接する出口を目封じされていないセルの出口より流出する。このPM捕集用の壁でPMを捕集するが、捕集できるPMの捕集量には限界があるため、PM捕集量が飽和する前に、微粒子捕集装置13に高温の排気ガスGを通過させて、捕集されたPMを燃焼除去する強制PM再生制御を行って、PM捕集能力を回復している。
そして、選択還元型触媒装置14は、鉄イオン交換アルミノシリケート等の触媒ゼオライトをセラミックハニカム等の担体に担持させたもので、その上流側の排気通路11に備えた尿素水供給装置16により噴射される尿素水Uが排気ガスGの熱により加水分解して生成されたアンモニア(NH3)を還元剤として、排気ガスGに含まれる窒素酸化物(NOx)を窒素(N2)に浄化する装置である。
そして、アンモニアスリップ触媒装置15は、酸化触媒装置12とほぼ同じ構成で、コーディエライトなどを原料としたセラミックスで構成された、フロースルー型のハニカム構造の担持体等に白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)などの貴金属を触媒として構成される。そして、排気ガスG中のアンモニア(NH3)を酸化して、窒素(N2)と水(H2O)に変えることにより、選択還元型触媒装置14から流出してくるアンモニアを浄化して、排気ガス浄化システム1からアンモニアが大気中へ流出することを防止する。
さらに、酸化触媒装置12に流入する排気ガスGの温度T1を検出するための第1温度センサ21、微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2を検出するための第2温度センサ22、微粒子捕集装置13の前後差圧を検出するための差圧センサ23、微粒子捕集装置13から流出する排気ガスGの温度T3を検出するための第3温度センサ24、選択還元型触媒装置14に流入する排気ガスGのNOx濃度を検出するための第1NOx濃度センサ25、アンモニアスリップ触媒装置(ASC)15から流出する排気ガスGのNOx濃度を検出するための第2NOx濃度センサ26などを備えて構成される。
また、これらの各種センサ21〜26の検出値とエンジン10の検出データや制御用のデータを入力して、エンジン10や排気ガス浄化システム1を制御するための制御データ等を出力する、エンジンコントロールユニット(ECU)と呼ばれる制御装置20が設けられている。
また、排気ガス浄化システム1には、選択還元型触媒装置14でのNOx浄化のために、尿素水Uを排気ガスG中に供給する尿素水供給装置16を含む尿素水噴射システムや、排気管内直接燃料噴射のための燃料噴射システムなどが配置されるが、ここでは、これらの構成は、本発明に直接関係しないので説明の簡略化のために省略する。
そして、本発明の第1の実施の形態の排気ガス浄化システム1及び排気ガス浄化システムおける被毒抑制方法においては、微粒子捕集装置13と尿素水噴射弁16との間の排気通路11を、排気主通路11aと、この排気主通路11aに並行し、かつ、被毒物質吸着装置17を備えた排気バイパス通路11bとで構成する。それと共に、排気ガスGの流路を排気主通路11aと排気バイパス通路11bに切り替える排気切替機構18a、18bと、この排気切替機構18a、18bを制御する制御装置20を備えて構成されている。
この被毒物質吸着装置17は、硫黄酸化物吸着剤を保持した硫黄酸化物吸着区画17aと貴金属吸着剤を保持した貴金属吸着区画17bとを有している。この硫黄酸化物吸着剤は、基材がフロースルータイプのコージェライト製ハニカムに炭酸カルシウムを塗布したものであり、化学反応により硫黄酸化物を吸着する。一方、貴金属吸着剤は、同じく、基材がフロースルータイプのコージェライト製ハニカムにゼオライトを塗布したものであるが、物理的な吸着により貴金属を吸着する。
また、排気切替機構18a、18bを2つの三方弁で構成する場合には、排気切替機構18a、18bは、排気バイパス通路11bが排気主通路11aから分岐する部分に設けた第1の三方弁18aと、排気バイパス通路11bが排気主通路11aに合流する部分に設けた第2の三方弁18bとで構成し、第1の三方弁18aと第2の三方弁18bの両方の流路を排気主通路11a側の流路とすると、排気ガスGは排気主通路11aを通過し、また、反対に、第1の三方弁18aと第2の三方弁18bの両方の流路を排気バイパス通路11b側の流路とすると、排気ガスGは排気バイパス通路11bを通過することになる。
また、排気切替機構18a、18bを2つの開閉弁で構成する場合には、例えば、排気バイパス通路11bが排気主通路11aから分岐する部分より下流側の排気主通路11aに設けた第1の開閉弁(図示しない)と、排気バイパス通路11bが排気主通路11aに合流する部分より上流側に設けた第2の開閉弁(図示しない)とで構成し、第1の開閉弁と第2の開閉弁の両方を開弁すると、排気ガスGは排気主通路11aを通過し、また、反対に、第1の開閉弁と第2の開閉弁の両方若しくはどちらか一方を閉弁とすると、排気ガスGは排気バイパス通路11bを通過することになる。
なお、この排気切換機構18a、18bとしては、上記以外の構成でも良く、完全に排気ガスGの流路を切り替える構成であっても、排気主通路11aを通過する流量と排気バイパス通路11bを通過する流量を調整できる流量調整機能を有していても良い。
この構成により、制御装置20が、微粒子捕集装置13の強制再生の時に、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された設定温度Tc以上のときに、排気切替機構18a、18bを制御して、排気ガスGの流路を排気バイパス通路11bに切り替える被毒物質吸着制御を行うと、微粒子捕集装置13の強制再生になったときにおいては、排気ガスGの温度T2が高くなっているか、強制再生になるまでに高くなるかするので、温度の高い排気ガスGが、排気バイパス通路11bに流入して、被毒物質吸着装置17を通過することになる。
この温度の高い排気ガスGが被毒物質吸着装置17を通過する際に、排気ガスG中の硫黄酸化物を硫黄酸化物吸着区画17aで吸着し、排気ガスG中の貴金属を貴金属吸着区画17bで吸着する。これにより、高温の排気ガスGに晒された酸化触媒装置12と微粒子捕集装置13から流出してくる、硫黄酸化物と貴金属などの被毒物質が、下流側の選択還元型触媒装置14とアンモニアスリップ触媒装置15に流入するのを防止できるので、これらの装置14、15における被毒物質による浄化性能の低下を抑制することができる。
また、この硫黄酸化物吸着剤と貴金属吸着剤はある程度の量の硫黄酸化物と貴金属を吸着してしまうと飽和してそれ以上吸着しなくなるので、制御装置20を、被毒物質吸着装置17に吸着される被毒物質の累積量を算出して、この累積量が予め設定されている警報量以上になったと判定したときに、警報を出力するように構成する。この警報の出力により、被毒物質吸着装置17の硫黄酸化物吸着剤と貴金属吸着剤の交換を促して、これらの吸着剤の飽和を未然に防止する。
より具体的には、硫黄酸化物に関しては、硫黄成分は、燃料やエンジンオイルに由来するので、エンジン10の運転状態(エンジン回転速度Ne、負荷Q若しくは燃料噴射量q)から、燃料やエンジンオイルの消費される量をそれぞれ算出して、これらに含まれる硫黄成分の量から排気ガスG中に流出する硫黄酸化物の生成量、及び、硫黄酸化物吸着剤に吸着される吸着量を推定して、この硫黄酸化物の吸着量の積算値が、予め設定された硫黄酸化物の限界吸着量を超えたときに、警報を出力する。この警報としては、警報ランプの点灯や点滅等の視覚的な警報と、ブザーやベルや音声メッセージなどの聴覚的な警報があり、適宜選択してその警報を発生する。
また、貴金属に関しては、酸化触媒装置12と微粒子捕集装置13に担持された触媒に由来するので、予め実験などにより、どの程度のエンジン運転、特に強制再生や高温の排気ガスGの通過などの経過状態で、どの程度の貴金属が離脱し、また、被毒物質吸着装置17に吸着されるかを把握して、データベースを作成しておき、このデータベースに基づいて累積計算して、制御の際の被毒物質吸着装置17に吸着されている貴金属量を推定する。この推定量が、予め設定された貴金属の限界吸着量を超えたときに、硫黄酸化物の場合と同様に、警報を出力する。
そして、第1の実施の形態の排気ガス浄化システムの被毒抑制方法は、内燃機関10の排気ガスGを、酸化触媒装置12、微粒子捕集装置13、尿素選択還元型触媒装置14により浄化する排気ガス浄化システム1の被毒抑制方法である。この方法において、微粒子捕集装置13と選択還元型触媒装置14との間の排気通路11を、排気主通路11aと、この排気主通路11aに並行し、かつ、被毒物質吸着装置17を備えた排気バイパス通路11bとで構成する。それと共に、微粒子捕集装置13の強制再生のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された設定温度Tc以上のときに、排気バイパス通路11bに排気ガスGを流して、排気バイパス通路11bに設けている被毒物質吸着装置17により、微粒子捕集装置13から流出してくる排気ガスG中の被毒物質(SOx、PGM)を吸着する方法である。
上記の排気ガス浄化システム1と排気ガス浄化システムの被毒抑制方法によれば、エンジン10の排気通路11に、上流側から順に、酸化触媒装置12、微粒子捕集装置13、選択還元型触媒装置14を備えた排気ガス浄化システム1において、硫黄酸化物や貴金属等のような被毒物質が後段の選択還元型触媒装置14に付着することを防止でき、これにより、選択還元型触媒装置14の排気ガス浄化性能を高いまま維持することができる。また、選択還元型触媒装置14の下流側にアンモニアスリップ触媒装置15を設けている場合は、このアンモニアスリップ触媒装置15が被毒されることも抑制でき、アンモニアスリップ触媒装置15の排気ガス浄化性能も高いまま維持することができる。
更に、被毒物質吸着装置17における被毒物質の吸着量をエンジン運転状態を示すエンジン回転速度Neと負荷Qなどから算出して、この被毒物質の吸着量が限界吸着量を超えたときに、吸着剤の交換を促す警報や警告を発生するので、吸着剤の飽和を未然に防ぐことができる。
次に、図3〜図6に示す第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1Aと排気ガス浄化システムの被毒抑制方法について説明する。この第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1Aでは、第1の実施の形態の排気ガス浄化システム1の構成に、さらに、次に構成を設けて構成される。
つまり、排気バイパス通路11bを通過する排気ガスGの熱の一部を化学的反応により蓄熱する蓄熱装置31を設けて構成される。この蓄熱装置31は、反応区画31aと水分区画31bの2つの区画とこれらの両方の区画31a、31bを連通する連通路31cとを有して構成される。
また、蓄熱装置31の水分区画31bを排気ガスGで加熱する加熱用通路31eと、この加熱用通路31eに排気ガスGを導入するための三方弁(第1弁機構)31dと、反応区画31aからの水蒸気で酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13の少なくとも一方を加熱する放熱用通路31gと、この放熱用通路に水蒸気を導入するための開閉弁(第2弁機構)31fを設けている。
この構成により、蓄熱装置31が加熱されて熱を蓄熱する場合には、反応区画31aにおける吸熱反応「Ca(OH)2+109kJ/mol→CaO+H2O」により、熱を吸収して蓄熱することができる。この吸熱反応は、酸化カルシウム(CaO)と水分(H2O)とが化学反応して生成した水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が再度分解する際に生じる反応である。この水分は、連通路31cにより、反応区画31aから水分区画31bに移動して溜る。一方、蓄熱装置31から熱を取り出す場合には、水分区画31bの水分を反応区画31aに供給すると、酸化カルシウム(CaO)と水分(H2O)とが化学反応して水酸化カルシウムを生成する際の発熱反応「CaO+H2O→Ca(OH)2+109kJ/mol」により、熱を発生して放熱するので、反応区画31aに化学的に蓄熱された熱を取り出すことができる。
そして、制御装置20は、微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された準備温度Ta以上のときに、三方弁(第1弁機構)31dを制御して、排気主通路11aからの排気ガスGを加熱用通路31eに導入する第1予備加熱制御を行う。なお、この準備温度Taは第1予備加熱制御若しくは第2予備加熱制御を十分に行えるだけの時間を得られるように、予め実験などによって、設定温度よりも僅かに低い温度に設定しておく。
あるいは、制御装置20は、微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された準備温度Ta以上のときに、三方弁(第1弁機構)31dを制御して、排気主通路11aからの排気ガスGを加熱用通路31eに導入すると共に、開閉弁(第2弁機構)31fを制御して、反応区画31aからの水蒸気Hを放熱用通路31gに導入する第2予備加熱制御を行う。
これらの制御により、微粒子捕集装置13の強制再生の直前に、三方弁(第1弁機構)31dを制御して、排気ガスGの一部または全部を加熱用通路31eに導入して化学的な蓄熱装置31の周囲に流して、排気ガスGの熱で、水分区画31bの水分を温めて水蒸気にすることができる。つまり、排気ガスGの熱を利用して蓄熱装置31の発熱反応を開始させて、反応区画31aの発熱反応により発生する熱を被毒物質吸着装置17の昇温及び活性化に使用することができる。さらに、開閉弁(第2弁機構)31fを開弁することで、発熱反応で得られた熱を水蒸気Hで酸化触媒承知12と微粒子捕集装置13の少なくとも一方または両方に送り込むことができる。例えば、酸化触媒装置12と微粒子捕集装置13を入れたキャニング内に水蒸気Hを送り込む。これにより、発熱反応で得られた熱で微粒子捕集装置13の温度を上げることで強制再生のときに噴射する燃料噴射量を減らすことができ、燃費の向上と共に、余剰の炭化水素噴射(HC噴射)を抑制することで触媒のHC被毒も防ぐことができるようになる。また、この蓄熱装置31に使用する酸化カルシウム(CaO)は、定期検査や車検などのときに交換するようにする。
そして、第2の実施の形態の排気ガス浄化システムの被毒抑制方法は、第1の実施の形態の排気ガス浄化システムの被毒抑制方法に加えて、以下の第1予備加熱制御あるいは第2予備加熱制御のどちらか一方を行う方法である。
第1予備加熱制御では、制御装置20により、微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された準備温度Ta以上のときに、三方弁(第1弁機構)31dを制御して、排気主通路11aからの排気ガスGを加熱用通路31eに導入する。
第2予備加熱制御では、制御装置20により、微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された準備温度Ta以上のときに、三方弁(第1弁機構)31dを制御して、排気主通路11aからの排気ガスGを加熱用通路31eに導入すると共に、開閉弁(第2弁機構)31fを制御して、反応区画31aからの水蒸気Hを放熱用通路31gに導入する。
この微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階の検出は、例えば、強制再生が行われるPM堆積量の判定値よりも僅かに小さい準判定値を設けて、PM堆積量が準判定値になったときに、準備段階になったとして、上記の第1予備加熱制御または第2予備加熱制御を実施し、PM堆積量が判定値になったときに、強制再生になったとして、強制再生を実施する。
この強制再生が実施されるときには、第1予備加熱制御や第2予備加熱制御の実施を完了し、三方弁(第1弁機構)31dを制御して閉弁して加熱用通路31eを閉じ、また、開閉弁(第2弁機構)31fを制御して閉弁して放熱用通路31gを閉じる。なお、PM堆積量は例えば、差圧センサ23で計測する差圧で代用することもできる。この場合は、計測された差圧が、準判定差圧になったときを準備段階になったとして、第1予備加熱制御または第2予備加熱制御を実施し、計測された差圧が判定差圧になったときに強制再生を開始する。
なお、準備段階に入って第1予備加熱制御または第2予備加熱制御を予め設定された時間の間実施した後、強制再生の判定をせずに、そのまま、強制再生に入るように構成しても良い。あるいは、強制再生の判定した後、強制再生の前に準備段階を設けて第1予備加熱制御または第2予備加熱制御を予め設定された時間の間実施した後に、強制再生に入るように構成しても良い。
これにより、第1予備加熱制御または第2予備加熱制御の実施により、排気ガスGの熱と蓄熱装置31で蓄熱した熱で被毒物質吸着装置17を加熱して昇温し、活性化する。また、第2予備加熱制御の実施により、蓄熱装置31で蓄熱した熱で、酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13を加熱して昇温する。これにより、酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13を昇温するための燃料を節約することができる。
そして、この準備段階の後に強制再生が実施されるので、活性化した被毒物質吸着装置17で被毒物質を効率よく吸着でき、また、予備段階で既に加熱されている酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13を昇温するので、酸化触媒装置12を昇温する構成の場合には、酸化触媒装置12の触媒の活性化により排気ガスG中の炭化水素や一酸化窒素を効率良く酸化でき、また、微粒子捕集装置13を昇温する構成の場合には、微粒子捕集装置13の昇温に要する熱量を減少できるので、より少ない燃料で強制再生できるようになる。
従って、上記の第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1Sと排気ガス浄化システムの被毒抑制方法によれば、上記の第1予備加熱制御若しくは第2予備加熱制御により、次のような効果を得ることができる。
まず、第1予備加熱制御により、微粒子捕集装置13の強制再生のときなどの排気ガスGの温度が高いときには、排気ガスGの流路が排気バイパス通路11bに切り換えられるので、高温の排気ガスGが被毒物質吸着装置17を通過する際に、排気ガスGの熱の一部を吸熱反応により蓄熱装置31に蓄熱しておくことができる。
また、微粒子捕集装置13の強制再生前の準備段階のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された準備温度Ta以上のときに、排気主通路11aからの排気ガスGを加熱用通路31eに導入することにより、蓄熱装置31の水分区画31bを外側から排気ガスGで加熱して、水分区画31bの水分を蒸発させて、反応区画31aに供給することができる。これにより、反応区画31aで発熱反応を行わせて、発生した熱を蓄熱装置31の内側に配置されている被毒物質吸着装置17の被毒物質吸着剤を加熱して活性化させるために使用することができる。その結果、微粒子捕集装置13の強制再生のときに、若しくは微粒子捕集装置13に流入する排気ガスGの温度T2が予め設定された設定温度Tc以上のときに、被毒物質吸着装置17で、硫黄酸化物と貴金属をより効率よく吸着できるようになる。
次に、第2予備加熱制御により、第1予備加熱制御の効果に加えて、開閉弁(第2弁機構)31fを制御して、反応区画31aからの水蒸気Hを放熱用通路31gに導入することができるので、この水蒸気Hで酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13の少なくとも一方を加熱することができ、これらの酸化触媒装置12若しくは微粒子捕集装置13を昇温するために必要な燃料を節約することができるようになる。
そして、図7及び図8に示すような、比較例としての排気ガス浄化システム1Xでは、エンジン(内燃機関:E)10から排出される排気ガスGが通過する排気通路11に、上流側から順に、酸化触媒装置(DOC)12、粒子状物質(PM)を捕集するための微粒子捕集装置(F)13、排気ガスG中の窒素酸化物(NOx)を浄化する選択還元型触媒装置(SCR)14、アンモニアスリップ触媒装置(ASC)15を備えて構成される。
この比較例のような場合には、燃料やエンジンオイルなどに含まれている硫黄分により硫黄酸化物(SOx)が発生した場合に、これらの被毒物質が、酸化触媒装置12や微粒子捕集装置13の触媒に堆積して、微粒子捕集装置13に堆積したPMを燃焼除去する強制再生のときに、図8に示すように、硫黄酸化物(SOx)や貴金属(PGM)が高温化された酸化触媒装置12や微粒子捕集装置13から離脱して、下流側に配置されている選択還元型触媒装置14とアンモニアスリップ触媒装置15に付着する場合があり、これらの装置のNOx浄化性能が低下するという硫黄酸化物による被毒問題がある。
また、酸化触媒装置や微粒子捕集装置の触媒の活性種である貴金属(PGM)が、触媒が高温になると、蒸気となって下流側の選択還元型触媒装置14とアンモニアスリップ触媒装置15に付着してしまい、これらの装置14、15のアンモニア酸化性能の選択性が向上して、NOxの還元剤であるアンモニアが先に酸化されてしまい、NOx浄化性能が低下してしまうという貴金属による被毒問題もある。
この比較例に対して、本発明に係る第1及び第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1、1A及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法では、硫黄酸化物による被毒も貴金属による被毒も抑制することができ、更に、第2の実施の形態の排気ガス浄化システム1A、及び排気ガス浄化システムの被毒抑制方法では、化学的に蓄熱を行う蓄熱装置31により、排気ガスGの熱を有効利用して、燃費向上に貢献できる。
1、1A、1X 排気ガス浄化システム
10 エンジン(内燃機関)
11 排気通路
11a 排気主通路
11b 排気バイパス通路
12 酸化触媒装置(DOC)
13 微粒子捕集装置(F)
14 選択還元型触媒装置(SCR)
15 アンモニアスリップ触媒装置(ASC)
16 尿素水噴射弁
17 被毒物質吸着装置
17a 硫黄酸化物吸着区画
17b 貴金属吸着区画
18a 第1の三方弁(排気切替機構)
18b 第2の三方弁(排気切替機構)
20 制御装置
21 第1温度センサ
22 第2温度センサ
24 第3温度センサ
23 差圧センサ
25 第1NOx濃度センサ
26 第2NOx濃度センサ
31 蓄熱装置
31a 反応区画
31b 水分区画
31c 連通路
31d 三方弁(第1弁機構)
31e 加熱用通路
31f 開閉弁(第2弁機構)
31g 放熱用通路
G 排気ガス
H 水蒸気
T1 酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度
T2 微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度
T3 微粒子捕集装置から流出する排気ガスの温度
Ta 準備温度
Tc 設定温度

Claims (10)

  1. 内燃機関の排気通路に、上流側から順に、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    前記微粒子捕集装置と前記選択還元型触媒装置との間の前記排気通路を排気主通路と、この排気主通路に並行し、かつ、被毒物質吸着装置を備えた排気バイパス通路とで構成すると共に、排気ガスの流路を前記排気主通路と前記排気バイパス通路に切り替える排気切替機構と、この排気切替機構を制御する制御装置を備えていることを特徴とする排気ガス浄化システム。
  2. 前記被毒物質吸着装置が硫黄酸化物吸着剤と貴金属吸着剤とを有していることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化システム。
  3. 前記制御装置が、前記微粒子捕集装置の強制再生のときに、若しくは、前記微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度が予め設定された設定温度以上のときに、前記排気切替機構を制御して、排気ガスの流路を前記バイパス通路に切り替える被毒物質吸着制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の排気ガス浄化システム。
  4. 前記制御装置が、前記被毒物質吸着装置に吸着される被毒物質の累積量を算出して、この累積量が予め設定されている警報量以上になったと判定したときに、警報を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気ガス浄化システム。
  5. 前記排気バイパス通路を通過する排気ガスの熱の一部を化学的反応により蓄熱する蓄熱装置を設けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気ガス浄化システム。
  6. 前記蓄熱装置が反応区画と水分区画の2つの区画とこれらの両方の区画を連通する連通路とを有することを特徴とする請求項5に記載の排気ガス浄化システム。
  7. 前記蓄熱装置の水分区画を排気ガスで加熱する加熱用通路と、該加熱用通路に排気ガスを導入するための第1弁機構と、前記反応区画から発生する水蒸気で前記酸化触媒装置若しくは前記微粒子捕集装置の少なくとも一方を加熱する放熱用通路と、該放熱用通路へ水蒸気を導入するための第2弁機構を設けていることを特徴とする請求項6に記載の排気ガス浄化システム。
  8. 前記制御装置が、前記微粒子捕集装置の強制再生前の準備段階のときに、若しくは前記微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度が予め設定された準備温度以上のときに、前記加熱用通路を前記排気主通路から分岐させた分岐部に設けた前記第1弁機構を制御して、前記排気主通路からの排気ガスを前記加熱用通路に導入する第1予備加熱制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の排気ガス浄化システム。
  9. 前記制御装置が、前記微粒子捕集装置の強制再生前の準備段階若しくは前記微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度が予め設定された準備温度以上のときに、前記加熱用通路を前記排気主通路から分岐させた分岐部に設けた前記第1弁機構を制御して、前記排気主通路からの排気ガスを前記加熱用通路に導入すると共に、前記第2弁機構を制御して、前記反応区画から発生する水蒸気を前記放熱用通路に導入する第2予備加熱制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の排気ガス浄化システム。
  10. 内燃機関の排気ガスを、酸化触媒装置、微粒子捕集装置、選択還元型触媒装置により浄化する排気ガス浄化システムの被毒抑制方法において、
    前記微粒子捕集装置と前記選択還元型触媒装置との間の前記排気通路を、排気主通路と、この排気主通路に並行し、かつ、被毒物質吸着装置を備えた排気バイパス通路とで構成すると共に、
    前記微粒子捕集装置の強制再生のときに、若しくは前記微粒子捕集装置に流入する排気ガスの温度が予め設定された設定温度以上のときに、前記排気バイパス通路に排気ガスを流して、前記排気バイパス通路に設けている被毒物質吸着装置により、前記微粒子捕集装置から流出してくる排気ガス中の被毒物質を吸着することを特徴とする排気ガス浄化システムの被毒抑制方法。
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