JP2018099794A - 回転出没式万年筆 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら引用文献2の構造では、ペン先を突出させる時と、ペン先を没入させる時のいずれの場合に、使用者が回転操作を行う必要があり、特に使用後にペン先を没入させるために回転操作を行うことは使用者が負担を感じることとなり、回転操作を行うことなく自動でペン先の没入を行うことができるが回転出没式万年筆が求められている。
「軸筒本体の前方より筆記体のペン先が出没する回転出没式万年筆であって、
軸筒本体の後方部に操作部である尾冠を配して軸筒を構成し、
前記軸筒本体が、前方に底面を有する有底筒形状の前軸部材と前方に底面を有する回転筒とを備え、当該前軸部材の底面と当該回転筒の底面とが隣接し、当該前軸部材の底面と当該回転筒の底面とに窓部がそれぞれ設けられ、且つ当該回転筒の側面には、螺旋溝と、その前方で連接させた軸心に沿って延びる直線溝とからなる摺動溝が設けられ、当該摺動溝に前記筆記体に設けた摺動突起が遊嵌され、前記筆記体に設けたガイド突起を軸筒本体の内面に形成したスライド溝へ遊嵌させて当該筆記体を回転不能で前後動可能にし、
前記尾冠が内部に螺旋状のカム溝を有し、且つ該尾冠と一体で回転可能に当該尾冠へ装着したカム筒を配し、前記カム筒の内部に前記カム溝と前記尾冠に形成した軸心に沿った方向のスリットとに遊嵌するカム突起を有した押圧体を配し、前記押圧体を前記軸筒本体内に配設した弾性体により前記筆記体を介して後方へ弾発し、
前記尾冠を回転操作して前記カム筒を回転させることにより、前記カム突起を前記カム溝および前記スリットにて前進させると共に、前記押圧体の前方部に当接した筆記体を前記弾性体の弾発力に抗して前進させ、同時に前進された当該筆記体の摺動突起に摺動する摺動溝の螺旋溝により前記回転筒を回転させ、当該回転筒の窓部の前方に前記前軸部材の底面が位置して前記軸筒本体の前方が閉塞された状態から、当該回転筒の窓部の前方に当該前軸部材の窓部が位置して当該軸筒本体の前方が開放された状態とし、前記尾冠のさらなる回転により、当該筆記体の摺動突起に摺動する摺動溝の直線溝により前記回転筒を回転させることなく、当該筆記体を前進させて前記ペン先を当該回転筒の窓部および当該前軸部材の窓部より突出させ、前記押圧体のカム突起を前記カム筒のカム溝に設けた保持溝へ係止させることにより、当該ペン先を当該軸筒本体から突出させた状態を維持する構造の回転出没式万年筆。」である。
前部内筒5の前方部には中空パイプ9を装着してあり、中空パイプ9及び前部内筒5の内部には回転筒10を回転可能に配設してある。
図1に示す回転出没式万年筆1は、前軸部材7の底面7aと回転筒10の底面10aとが隣接しており、前軸部材7の半円形状の窓部7bと回転筒10の半円形状の窓部10bとが180度反対の位置関係にあり、回転筒10の窓部10bが前軸部材7の底面7aによって塞がれた状態である。
したがって、図1に示すように、本実施例の回転出没式万年筆1はペン先11bが軸筒本体2内に没入した状態では、軸筒本体2の前方部においては、回転筒10の窓部10bが前軸部材7の底面7aで塞がれた状態であり、軸筒本体2の後方部においては、Oリング16が内段6bに当接することにより気密性を確保し、軸筒本体2の内部が密閉され、筆記体11のインキの乾燥防止を行える。
図2は図1と同じ状態を示す図であり、図3は図2の状態から進行した状態を示す図であり、図4は図3の状態から進行した状態を示す図であり、図5は図4の状態から進行した状態を示す図である。
各図においてAを付した図(図2A、図3A、図4A、図5A)は、回転出没式万年筆の前方部を示す図である。
また、各図においてBを付した図(図2B、図3B、図4B、図5B)は、カム筒(展開図)のカム溝とカム突起との関係を示す図である。
また、各図においてCを付した図(図2C、図3C、図4C、図5C)は、回転筒(展開図)の摺動溝と摺動突起との関係を示す図である。
また、各図においてDを付した図(図2D、図3D、図4D、図5D)は、前軸部材の前端面を前から見た図である。
また、各図においてEを付した図(図2E、図3E、図4E、図5E)は、回転筒の前端面を前から見た図である。
図2の状態から図3の状態へ進行する際、コイルスプリング12は圧縮され、スライド溝5bへ遊嵌されたガイド突起11eにより回転が規制された筆記体11は回動することなく前進して、螺旋溝10dを摺動する筆記体11の摺動突起11fによって回転筒10が回転される。
図3の状態から図4の状態へ進行する際、コイルスプリング12は更に圧縮され、スライド溝5bへ遊嵌されたガイド突起11eにより回転が規制された筆記体11は回動することなく前進して、螺旋溝10dを摺動する筆記体11の摺動突起11fによって回転筒10が更に回転される。
図4の状態から図5の状態へ進行する際、コイルスプリング12は更に圧縮され、スライド溝5bへ遊嵌されたガイド突起11eにより回転が規制された筆記体11は回動することなく前進し、直線溝10eを摺動する筆記体11の摺動突起11fは回転筒10を回動させることがないことから、ペン先11bが回転筒10の底面10aに干渉することなく、筆記体11のペン先11bを軸筒本体2から突出させることができる。したがって、前軸部材7の半円形状の窓部7bおよび回転筒10の半円形状の窓部10bは、筆記体11のペン先11bが挿通できるだけの大きさで設ければよいことから気密性の点で優れ、また従来構造と異なり、軸筒本体2の前方に蓋体やそれを閉塞させるバネを必要としないことからスペースの点でも優れ、大型のペン体の採用も可能となる。
カム溝13aを急な角度(軸心に沿った方向と近い角度)にした場合には、尾冠3を回転させた際に筆記体11が前進する距離が大きくなることから、尾冠3の少ない回転操作で、筆記体11のペン先11bを軸筒本体2から突出させることができるものとなる。
カム溝13aを緩やかな角度(軸心に沿った方向と遠い角度)にした場合には、尾冠3を回転させる際に必要となる回転力を小さくすることができる。
本実施例では、カム溝13aと摺動10fとの関係を、軸筒本体2に対し尾冠3を一回転(360度)させることで、筆記体11のペン先11bが軸筒本体2から突出するようにしてあることから、筆記体11を常に後方へ弾発するコイルスプリング12の力が働く本件発明の構造においては、軸筒本体2や尾冠3の持ち替えを必要せず操作性に優れており、操作性を考慮すると軸筒本体2と尾冠3との相対的な回転角度は450度以下でペン先11bが突出するよう設定することが好ましい。
また、本実施例におけるカム筒13は、軸筒本体2を細く形成するために筆記体11の後方に設けてあるが、カム筒3のカム溝13aの傾斜角度を25〜65度の範囲に、且つ回転筒10の螺旋溝10dの傾斜角度をカム溝13aの傾斜角度より大きく設定することにより、尾冠3をコンパクトな長さにしながらも、筆記体を前進させるストローク量が得られ、大きなペン体の採用が可能となる。
2…軸筒本体、
3…尾冠、3a…雌螺子部、
4…軸筒、
5…前部内筒、5a…段部、5b…スライド溝、
6…後部内筒、6a…雄螺子部、6b…内段、
7…前軸部材、7a…底面、7b…半円形状の窓部、
8…後軸部材、
9…中空パイプ、
10…回転筒、10a…底面、10b…半円形状の窓部、10c…側面、10d…螺旋溝、10e…直線溝、10f…摺動溝、10f1…最後端、10f2…中央、10f3…交点、
10f4…最前端、
11…筆記体、11a…筆記体本体、11b…ペン先、11c…インキカートリッジ、11d…段部、11e…ガイド突起、11f…摺動突起、
12…コイルスプリング、
13…カム筒、13a…カム溝、13a1…最後端、13a2…第一中間点、13a3…第二中間点、13a4…保持溝、13b…雄螺子部、
14…尾冠内筒、14a…雌螺子部、14b…スリット、
15…押圧体、15a…カム突起、15b…フランジ、
16…Oリング。
Claims (1)
- 軸筒本体の前方より筆記体のペン先が出没する回転出没式万年筆であって、
軸筒本体の後方部に操作部である尾冠を配して軸筒を構成し、
前記軸筒本体が、前方に底面を有する有底筒形状の前軸部材と前方に底面を有する回転筒とを備え、当該前軸部材の底面と当該回転筒の底面とが隣接し、当該前軸部材の底面と当該回転筒の底面とに窓部がそれぞれ設けられ、且つ当該回転筒の側面には、螺旋溝と、その前方で連接させた軸心に沿って延びる直線溝とからなる摺動溝が設けられ、当該摺動溝に前記筆記体に設けた摺動突起が遊嵌され、前記筆記体に設けたガイド突起を軸筒本体の内面に形成したスライド溝へ遊嵌させて当該筆記体を回転不能で前後動可能にし、
前記尾冠が内部に螺旋状のカム溝を有し、且つ該尾冠と一体で回転可能に当該尾冠へ装着したカム筒を配し、前記カム筒の内部に前記カム溝と前記尾冠に形成した軸心に沿った方向のスリットとに遊嵌するカム突起を有した押圧体を配し、前記押圧体を前記軸筒本体内に配設した弾性体により前記筆記体を介して後方へ弾発し、
前記尾冠を回転操作して前記カム筒を回転させることにより、前記カム突起を前記カム溝および前記スリットにて前進させると共に、前記押圧体の前方部に当接した筆記体を前記弾性体の弾発力に抗して前進させ、同時に前進された当該筆記体の摺動突起に摺動する摺動溝の螺旋溝により前記回転筒を回転させ、当該回転筒の窓部の前方に前記前軸部材の底面が位置して前記軸筒本体の前方が閉塞された状態から、当該回転筒の窓部の前方に当該前軸部材の窓部が位置して当該軸筒本体の前方が開放された状態とし、前記尾冠のさらなる回転により、当該筆記体の摺動突起に摺動する摺動溝の直線溝により前記回転筒を回転させることなく、当該筆記体を前進させて前記ペン先を当該回転筒の窓部および当該前軸部材の窓部より突出させ、前記押圧体のカム突起を前記カム筒のカム溝に設けた保持溝へ係止させることにより、当該ペン先を当該軸筒本体から突出させた状態を維持する構造の回転出没式万年筆。
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