JP2018099645A - 気体注入具、気体含有液の製造方法及び気体注入具組立キット - Google Patents

気体注入具、気体含有液の製造方法及び気体注入具組立キット Download PDF

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辻 雅夫
Masao Tsuji
雅夫 辻
淳雄 石井
Atsuo Ishii
淳雄 石井
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Abstract

【課題】水素を含む気体全般について、無駄な気体の発生を抑制しつつ、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造することができる気体注入具を提供する。【解決手段】注入針2と、貫通孔30を有する栓部材3と、液体9と反応して気体40を発生させる気体発生剤4と、開口部51を有する有底外筒5と、を備える。注入針2は、栓部材3の貫通孔30の一端31に取り付けられる。気体発生剤4は、有底外筒5の内部に納められる。栓部材3は、貫通孔30の他端31が有底外筒5の内部に臨むように有底外筒5の開口部51を塞いでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、気体注入具、気体含有液の製造方法及び気体注入具組立キットに関する。更に詳しくは、本発明は、水素等を輸液等に注入するのに適した気体注入具、水素等が含有された輸液等の気体含有液の製造方法、及び、気体注入具に組み立てられる気体注入具組立キットに関する。
近年、健康の維持、病気の治療などに効果があるとの理由で、水素水が注目を浴びている。水素水は、水素分子が水に溶解したものである。水素水の定義は、学術的にはまだ定まっていないのが実情であるが、一般には、常温、常圧において、溶存水素濃度が0.08ppm(0.08mg/L)以上のものが水素水と呼ばれている。
このような水素水は、活性酸素(特にヒドロキシラジカル)の除去に有効であると言われている。活性酸素は、人体の細胞に損傷を与える有害な物質であり、癌、生活習慣病、老化など様々な病気の原因になると考えられている。
しかし、水素水が体内に取り込まれると、水素の還元力によって、活性酸素によるDNA及びタンパク質の酸化を抑制できることが確認されている。このように、水素水で活性酸素を体内から除去することができれば、様々な病気の予防にもなる。そのため、最近では医療分野での研究開発が日々盛んに進められており、輸液及び注射液などにも水素を溶解させることが行われている。
例えば、特許文献1には、水素含有生体適用液の製造装置が記載されている。この水素含有生体適用液の製造装置は、水素貯蔵器と、水素分子供給手段とを備えている。水素含有生体適用液を製造するにあたっては、生体適用液が封入された容器を水素貯蔵器に収容する。容器は、水素分子透過性を有している。そして、水素分子供給手段で水素分子を水素貯蔵器に供給する。このようにして水素分子を容器の外側から内側に透過させて生体適用液と接触させるようにしている。このままある程度の時間放置すると、水素含有生体適用液が得られる。
特許第4486157号公報
特許文献1に記載の水素含有生体適用液の製造装置では、容器を密閉した状態で、水素分子を容器の外側から内側に透過させるようにしているので、発生させた水素分子を全て容器内に入れることが難しい。容器内に入らなかった水素分子は、水素貯蔵器から気体として拡散して失われる。このように、供給した水素分子を無駄なく容器内に入れることが難しいという問題がある。
また、常温、常圧において、水素水の飽和状態の溶存水素濃度は約1.6ppmと言われている。特許文献1に記載の水素含有生体適用液の製造装置では、容器の水素分子透過性が低ければ、飽和状態に近い水素含有生体適用液を製造するのに長時間かかるという問題もある。このような問題があると、特に医療現場などにおいて、高濃度の水素含有生体適用液が緊急に必要な場合、例えば、数十分程度で必要な場合には、対処するのが困難である。
また容器の水素分子透過性が高ければ、製造直後から時間の経過とともに、水素分子が容器の内側から外側に透過して抜けてしまうという問題がある。例えば、高濃度の水素含有生体適用液を製造して出荷する場合、一時的に保管したり、流通過程に置いたりすると、その間に水素分子が容器内から漏出し、消費者の手元に届く頃には、溶存水素濃度が製造直後に比べてかなり低下しているおそれがある。
本発明の目的は、水素を含む気体全般について、無駄な気体の発生を抑制しつつ、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造することができる気体注入具、気体含有液の製造方法及び気体注入具組立キットを提供することにある。
本発明に係る第1の態様の気体注入具は、
注入針と、
貫通孔を有する栓部材と、
液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、
開口部を有する有底外筒と、を備え、
前記注入針は、前記栓部材の前記貫通孔の一端に取り付けられ、
前記気体発生剤は、前記有底外筒の内部に納められ、
前記栓部材は、前記貫通孔の他端が前記有底外筒の内部に臨むように前記有底外筒の前記開口部を塞いでいる。
本発明に係る第2の態様の気体注入具では、第1の態様において、前記注入針が刺入される容器を把持可能に形成された把持部が前記栓部材に設けられている。
本発明に係る第3の態様の気体注入具では、第1又は第2の態様において、前記気体発生剤は、水素発生剤である。
本発明に係る第4の態様の気体注入具では、第1乃至第3のいずれかの態様において、
開口部を有する内筒を更に備え、
前記気体発生剤は、前記内筒の内部に納められ、
前記内筒は、前記有底外筒の内部に納められている。
本発明に係る第5の態様の気体含有液の製造方法は、
第1乃至第4のいずれかの態様の前記気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記有底外筒の内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える。
本発明に係る第6の態様の気体含有液の製造方法は、
第2乃至第4のいずれかの態様の前記気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
前記把持部で前記容器を把持する工程と、
前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記有底外筒の内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える。
本発明に係る第7の態様の気体含有液の製造方法は、
第1乃至第4のいずれかの態様の前記気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、を備える。
本発明に係る第8の態様の気体含有液の製造方法は、
第2乃至第4のいずれかの態様の前記気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
前記把持部で前記容器を把持する工程と、を備える。
本発明に係る第9の態様の気体注入具は、
注入針と、
一端に筒先、他端に開口部を有するシリンジと、
一端にガスケットを有するプランジャーロッドと、
液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、を備え、
前記注入針は、前記シリンジの前記筒先に取り付けられ、
前記気体発生剤は、前記シリンジの内部に納められ、
前記プランジャーロッドは、前記ガスケットで前記気体発生剤を前記シリンジの内部に閉じ込めるように前記開口部から前記シリンジに挿入されている。
本発明に係る第10の態様の気体注入具は、第9の態様において、前記気体発生剤は、水素発生剤である。
本発明に係る第11の態様の気体含有液の製造方法は、
第9又は第10の態様の前記気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記シリンジの内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える。
本発明に係る第12の態様の気体含有液の製造方法は、
第9又は第10の態様の前記気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、を備える。
本発明に係る第13の態様の気体注入具組立キットは、
貫通孔を有する栓部材と、
液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、
開口部を有する有底外筒と、を備え、
前記気体発生剤は、前記有底外筒の内部に納められるように構成され、
前記栓部材は、前記貫通孔が前記有底外筒の内部に臨んで、前記有底外筒の前記開口部を塞ぐように構成されている。
本発明に係る第14の態様の気体注入具組立キットは、第13の態様において、
注入針を更に備え、
前記注入針は、前記栓部材の前記貫通孔に取り付けられるように構成されている。
本発明に係る第15の態様の気体注入具組立キットは、第14の態様において、
前記注入針が刺入される容器を把持可能に形成された把持部が前記栓部材に設けられている。
本発明に係る第16の態様の気体注入具組立キットは、第13乃至第15のいずれかの態様において、前記気体発生剤は、水素発生剤である。
本発明に係る第17の態様の気体注入具組立キットは、第13乃至第16のいずれかの態様において、
開口部を有する内筒を更に備え、
前記気体発生剤は、前記内筒の内部に納められるように構成され、
前記内筒は、前記有底外筒の内部に納められるように構成されている。
本発明に係る第18の態様の気体注入具組立キットは、
一端に筒先、他端に開口部を有するシリンジと、
一端にガスケットを有するプランジャーロッドと、
液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、を備え、
前記気体発生剤は、前記シリンジの内部に納められるように構成され、
前記プランジャーロッドは、前記ガスケットで前記気体発生剤を前記シリンジの内部に閉じ込めるように前記開口部から前記シリンジに挿入されるように構成されている。
本発明に係る第19の態様の気体注入具組立キットは、第18の態様において、
注入針を更に備え、
前記注入針は、前記シリンジの前記筒先に取り付けられるように構成されている。
本発明に係る第20の態様の気体注入具組立キットは、第18又は第19の態様において、前記気体発生剤は、水素発生剤である。
本発明によれば、水素を含む気体全般について、無駄な気体の発生を抑制しつつ、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る気体注入具を示す外観斜視図である。 同上の気体注入具の分解斜視図である。 同上の気体注入具の分解断面図である。 同上の気体注入具の把持部の閉状態及び開状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る容器を示す外観斜視図である。 図6Aは本発明の第1実施形態に係る気体含有液の製造方法における刺入工程を示す一部拡大正面図である。図6Bは同上の気体含有液の製造方法における把持工程を示す一部拡大正面図である。 同上の気体含有液の製造方法における気体発生工程を示す一部破断断面図である。 同上の気体含有液の製造方法における気体発生工程を示す一部破断断面図である。 同上の気体含有液の製造方法における気体発生工程を示す外観斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る気体注入具を示す外観斜視図である。 同上の気体注入具の分解斜視図である。 同上の気体含有液の製造方法における気体発生工程を示す一部破断断面図である。 同上の気体含有液の製造方法における気体発生工程を示す一部破断断面図である。 比較例1−1〜1−3及び比較例2の気体含有液の製造方法を示す一部破断正面図である。 実施例1及び比較例1−1〜1−3の気体含有液の溶存水素濃度の時間的推移を示すグラフである。 実施例2及び比較例2の気体含有液の溶存水素濃度の時間的推移を示すグラフである。 実施例3の気体含有液の溶存水素濃度の時間的推移を示すグラフである。 比較例3の気体含有液の溶存水素濃度の時間的推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態に係る気体注入具)
第1実施形態に係る気体注入具1について説明する。図1に気体注入具1の外観斜視図を示し、図2に気体注入具1の分解斜視図を示し、図3に気体注入具1の分解断面図を示す。気体注入具1は、注入針2と、栓部材3と、気体発生剤4と、有底外筒5とを備えている。好ましくは、気体注入具1は、内筒7を更に備えている。以下では、気体注入具1の部品である、注入針2、栓部材3、気体発生剤4、有底外筒5及び内筒7の構造について順に説明する。なお、説明の都合上、図1〜3において、注入針2を上側、有底外筒5を下側として、上下方向を規定する。
まず注入針2について説明する。注入針2は、針管21と、針基22とで構成されている。好ましくは、注入針2は、プロテクター(図示省略)を有している。プロテクターは、針管21を保護し、着脱自在である。注入針2の具体例として、テルモ株式会社製のテルモ注射針、ニプロ株式会社製の注射針が挙げられる。このように、注入針2として市販の注射針を利用することができる。
針管21は、例えば、金属製である。針管21の材質の具体例として、ステンレス鋼が挙げられる。針管21の針先210の形状の具体例として、ランセットポイント(レギュラーベベル、ショートベベル、バックアイ)、フーバーポイント、バックカットポイントが挙げられる。針管21の太さ(内径及び外径)は、例えば、18〜27G(ゲージ)である。針管21の長さは、例えば、13〜38mmである。
針基22は、上端221から下端222にかけて拡径した釣鐘状に形成されている。針基22は、内部に空洞部223を有している。針基22の空洞部223の内周面225には、メスルアーテーパーが設けられている。さらに針基22は、鍔部224を有している。鍔部224は、針基22の下端222の周囲全体において径方向外側に向けて突出して設けられている。
針基22は、気体40(後述)の透過性の低い材料で形成されていることが好ましい。針基22は、例えば、プラスチック製である。針基22の材質の具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。針基22は、透明又は半透明でもよい。
針管21と針基22とは接着されている。針管21の下端が針基22の上端221に挿入されて接着されている。針管21の針先210から針管21の内部を通って針基22の空洞部223に至るまで連通している。
次に栓部材3について説明する。栓部材3は、第1部材310と、第2部材320と、第3部材330とで構成されている。
第1部材310は円柱状に形成されているが、この形状には限定されない。第1部材310の上面311の略中央に、円錐台状の突起部313が設けられている。突起部313の外周面314には、オスルアーテーパーが設けられている。このオスルアーテーパーは、注入針2の針基22の空洞部223の内周面225に設けられたメスルアーテーパーと合致するように形成されている。第1部材310の上面311において、突起部313の両側に鉤状突起315、316が設けられている。鉤状突起315、316は、それぞれ先端に爪317、318を有している。爪317、318は、突起部313を介して対向するように曲がっている。
第2部材320は、第1部材310の下面312に設けられている。第2部材320も、第1部材310と同様に円柱状に形成されているが、この形状には限定されない。第2部材320は、第1部材310よりも一回り小さく形成されている。
第3部材330は、第2部材320の下面322に設けられている。第3部材330は、第2部材320よりも一回り小さく形成されている。第3部材330は、後述の有底外筒5の開口部51に隙間なく嵌入する形状を有している。例えば、有底外筒5の断面(上下方向に対して垂直な切断面)の内側の形状が円形であれば、第3部材330は、断面がほぼ同じ円形である円柱状に形成されている。これにより、第3部材330を有底外筒5の開口部51に嵌入すれば、第3部材330の外周面と有底外筒5の内周面とを密接させて、栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞ぐことができる。そして、有底外筒5の開口部51の縁511が第2部材320の下面322に突き当たるまで、第3部材330を有底外筒5の内部に嵌入させることができる。このようにして栓部材3と有底外筒5とを気密性高く接続することができる。
ここで、栓部材3と有底外筒5との接続がねじ込み式の接続でもよい。すなわち、第3部材330の外周面に雄ねじ、この雄ねじに合致する雌ねじが有底外筒5の内周面に設けられていてもよい。逆に第3部材330の外周面に雌ねじ、この雌ねじに合致する雄ねじが有底外筒5の内周面に設けられていてもよい。いずれの場合でも、第3部材330を有底外筒5の開口部51にねじ込んで、栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞ぐことができる。このようにして栓部材3と有底外筒5とを気密性高く接続することができる。
第1部材310、第2部材320及び第3部材330は一体成形されていてもよい。また第1部材310、第2部材320及び第3部材330を個別に作製した後、第1部材310と第2部材320とを接合するとともに、第2部材320と第3部材330とを接合するようにしてもよい。
図3に示すように、栓部材3は、貫通孔30を有している。貫通孔30の一端31は、第1部材310に設けられた突起部313の先端にある。貫通孔30の他端32は、第3部材330の下面332にある。そして、貫通孔30は、第1部材310に設けられた突起部313の先端から、第1部材310、第2部材320及び第3部材330の内部を通って、第3部材330の下面332に至るまで連通している。
栓部材3は、気体40(後述)の透過性の低い材料で形成されていることが好ましい。栓部材3は、例えば、プラスチック製である。栓部材3の材質の具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。
好ましくは、把持部6が栓部材3に設けられている。把持部6は、注入針2が刺入される容器8(後述)を把持可能に形成されている。
具体的には、把持部6は、一対の棒状部材61、62で構成されている。各棒状部材61、62は、それぞれ連結部63、64で第1部材310に連結されている。棒状部材61、62は、上下方向にほぼ平行に配置されている。さらに棒状部材61、62は、突起部313を介して対向している。各棒状部材61、62の先端には、それぞれ爪65、66が設けられている。爪65、66は、対向するように曲がっている。爪65、66の位置は、図1に示すように注入針2を栓部材3に接続した場合において、針先210よりも低い位置にある。そして各棒状部材61、62は、爪65、66よりも低い位置に接触面610、620を有している。接触面610、620は、対向している。接触面610、620は、容器8の少なくとも一部と接触する面である。各棒状部材61、62は、連結部63、64よりも低い部分に操作部67、68を有している。
図4に示すように、把持部6は、想像線(二点鎖線)で示す閉状態と、実線で示す開状態との2つの状態をとり得る。
閉状態とは、棒状部材61、62(操作部67、68を有している場合にはこれらも含む)に特に外部から力を加えていない状態をいう。この状態のとき、棒状部材61、62はほぼ平行を保持している。
一方、開状態とは、閉状態に比べて棒状部材61、62の接触面610、620同士が離間している状態をいう。この状態をとりやすくするため、連結部63、64及び棒状部材61、62の少なくともいずれかが弾性を有していることが好ましい。
例えば、連結部63、64が弾性を有している場合、操作部67、68を第1部材310の側に指などで押すことで、連結部63、64を支点として、棒状部材61、62の接触面610、620同士を離間させることができる。この場合、棒状部材61、62は弾性を有していても有していなくてもよい。少なくとも連結部63、64の弾性力により、把持部6は、元の閉状態に戻ろうとする。
また棒状部材61、62が弾性を有している場合、棒状部材61、62に直接、指などで力を加えることで、棒状部材61、62の接触面610、620同士を離間させることができる。この場合、操作部67、68はあってもなくてもよく、さらに連結部63、64は弾性を有していても有していなくてもよい。少なくとも棒状部材61、62の弾性力により、把持部6は、元の閉状態に戻ろうとする。
そして、開状態のときに接触面610、620間に容器8の少なくとも一部を配置し、棒状部材61、62にかけている力を取り除いて閉状態とすると、接触面610、620で容器8の少なくとも一部を挟み込むことができ、これにより容器8を把持することが可能となる。把持部6で把持する容器8(通常はその一部)の大きさは、特に限定されないが、好ましくは棒状部材61、62の可動範囲内の大きさであって、かつ、閉状態における棒状部材61、62間の距離以上の大きさである。
次に気体発生剤4について説明する。気体発生剤4は、液体9と反応して気体40を発生させる薬剤である。ここで、気体発生剤4と反応する液体9は、後述の容器8にもともと入っていた液体9(第1の液体9ともいう)でもよいし、容器8に入っていなかった液体(第2の液体ともいう)でもよい。この2つの場合に分けて説明する。
まず気体発生剤4と反応する液体9が、第1の液体9である場合について説明する。この場合、気体含有液90は、気体40を含有する液体9(第1の液体9)である。すなわち、気体40を液体9(第1の液体9)に溶解させたものが気体含有液90である。そのため、所望の気体含有液90を得るためには、所望の液体9(第1の液体9)と反応して所望の気体40を発生させるような気体発生剤4を選択する必要がある。例えば、水素水は、水素を水に溶解させたものであるから、水素水を得るためには、水と反応して水素を発生させる水素発生剤を選択する必要がある。
次に気体発生剤4と反応する液体9が、第2の液体である場合について説明する。この場合、気体発生剤4の選択の自由度を高めることができる。例えば、水素水を得るために、水と反応して水素を発生させる水素発生剤を選択する必要はなく、水以外の液体と反応して水素を発生させる水素発生剤を選択してもよい。ただし、水以外の液体(第2の液体)が容器8に入らないようにすることが好ましい。
第1の液体9と第2の液体とは、もともと容器8に入っていたものか否かだけの違いであり、成分は同じでも異なっていてもよい。すなわち、第1の液体9及び第2の液体がいずれも生理食塩水でもよいし、第1の液体9が生理食塩水、第2の液体が純水でもよい。
気体発生剤4の量は、必要とする気体含有液90の量、必要とする気体40の濃度に応じて適宜調整すればよい。
液体9(第1の液体9)の具体例として、輸液(皮下・血管内・腹腔内などに投与される液)、生理食塩水、灌流液、腹膜透析液、輸血用血液、飲料水、茶、コーヒーが挙げられる。これらの中でも液体9(第1の液体9)は、水素を溶け込ませて含有させる必要性が高いことから、特に輸液、生理食塩水、灌流液、飲料水のいずれかであることが好ましい。
第2の液体の具体例は、第1の液体の9の具体例と同じでもよいが、第2の液体は、気体発生剤4と反応して所望の気体40を発生させることができればよいので、第2の液体の具体例には水道水なども含まれる。
生理食塩水は、主に医療用として、細胞外液欠乏時又はナトリウム欠乏時の輸液(輸液製剤)のベース、麻酔液又は注射剤の希釈、皮膚又は創傷面の洗浄などに使用される。
輸液は、電解質輸液、栄養輸液、その他の3つに大別することができる。
電解質輸液には、細胞外液補充液(等張電解質輸液)、維持液類(低張電解質輸液)が含まれる。
栄養輸液には、高カロリー輸液が含まれる。
その他には、血漿増量剤、浸透圧利尿剤が含まれる。
灌流液には、眼灌流液(眼灌流・洗浄液)が含まれる。眼灌流液は、眼手術時(白内障手術時、硝子体手術時、緑内障手術時)の眼内灌流及び洗浄に使用される。
飲料水には、硬水、軟水、ミネラルウォーター、海洋深層水、清涼飲料水が含まれる。
気体40の具体例として、水素、二酸化炭素、酸素、窒素が挙げられる。
気体発生剤4の剤型の具体例として、固形剤、半固形剤、液剤が挙げられる。固形剤の具体例として、散剤、錠剤、顆粒剤が挙げられる。
気体発生剤4は、水素発生剤であることが好ましい。水素発生剤には、酸化カルシウム及びアルミニウム粉末の混合物、水酸化カルシウム及びアルミニウム粉末の混合物が含まれる。このような水素発生剤を用いると、水素含有液を容易に得ることができる。水素含有液の具体例として、水素水が挙げられる。
水素発生剤以外の気体発生剤4の具体例として、二酸化炭素発生剤、酸素発生剤が挙げられる。二酸化炭素発生剤には、クエン酸及び重曹の混合物が含まれる。このような二酸化炭素発生剤を用いると、二酸化炭素含有液を容易に得ることができる。二酸化炭素含有液の具体例として、炭酸水が挙げられる。酸素発生剤には、二酸化マンガンが含まれる。このような酸素発生剤を用いると、酸素含有液を容易に得ることができる。酸素含有液の具体例として、酸素水が挙げられる。なお、酸素発生剤として二酸化マンガンを使用する場合、第2の液体として過酸化水素水を使用すればよい。
好ましくは、気体発生剤4は、袋400に入っている。袋400は、液体9及び気体40を透過させる材質で形成されている。さらに袋400は、反応前の気体発生剤4は透過させず、反応後の副生成物も透過させない。これにより、気体発生剤4及び副生成物が容器8内に混入することを抑制することができる。なお、市販されている個包装された気体発生剤4を利用してもよい。
次に有底外筒5について説明する。有底外筒5は、上端が開放されており、開口部51を有している。有底外筒5は、試験管状でもよいし、スピッツ管状でもよい。試験管状の有底外筒5は、円筒形で上端が開放され、下端は半球状(丸底状)である。スピッツ管状の有底外筒5は、円筒形で上端が開放され、下端は円錐状である。有底外筒5の下端は平底でもよいが、好ましくは半球状である。これにより、気体発生剤4と液体9との反応で発生する気体40に対する耐圧性を高めることができる。
有底外筒5は、気体発生剤4により発生する気体40の透過性の低い材料で形成されていることが好ましい。有底外筒5は、例えば、プラスチック製である。有底外筒5の材質の具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。
有底外筒5は、透明又は半透明であることが好ましい。有底外筒5が透明又は半透明であれば、有底外筒5の内部で起こる気体発生剤4と液体9との反応の様子を、有底外筒5を透して視認することができる。
有底外筒5は、弾性を有していることが好ましい。有底外筒5が弾性を有していると、後述の図7に示すように、指などで両側から押して容積を小さくすることができる。
有底外筒5は、断熱性を有していることが好ましい。有底外筒5が断熱性を有していると、気体発生剤4と液体9との反応が発熱反応であっても吸熱反応であっても、有底外筒5の外表面が熱くなったり冷たくなったりすることを抑制することができる。
次に内筒7について説明する。内筒7は、上端が開放されており、開口部71を有している。内筒7は、上端及び下端の両方が開放されていてもよいが、好ましくは上端が開放され、下端は開放されていない。内筒7の上端が開放され、下端が開放されていないと、気体発生剤4を内筒7の内部に納めやすくなる。内筒7は、有底外筒5よりも一回り小さく形成されている。内筒7は、有底外筒5の内部に納められる程度の大きさである。
内筒7の長さは、図1に示すように、栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞いだ状態において、第3部材330の下面332から有底外筒5の底部に至るまでの長さよりも短いことが好ましい。これにより、栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞ぐ際に、第3部材330の下面332が内筒7の開口部71の縁711に当たって、内筒7が邪魔になることを抑制することができる。また第3部材330の下面332と有底外筒5の底部との間で内筒7が押し潰されるなどの内筒7の破損を抑制することができる。また内筒7が破損しなくても、内筒7の底部が有底外筒5の底部を突き抜けて、有底外筒5の底が抜けるなどの有底外筒5の破損も抑制することができる。
内筒7も、有底外筒5と同様に、試験管状でもよいし、スピッツ管状でもよい。内筒7が有底である場合、底部は、平底でも、半球状でも、円錐状でもよい。
内筒7は、例えば、プラスチック製である。内筒7の材質の具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。
内筒7は、有底外筒5が透明又は半透明である場合には、内筒7も、透明又は半透明であることが好ましい。有底外筒5及び内筒7の両方が透明又は半透明であれば、内筒7の内部で起こる気体発生剤4と液体9との反応の様子を、有底外筒5及び内筒7を透して視認することができる。
図1に示すように、内筒7を有底外筒5の内部に納めて二重構造とすることで、気体発生剤4と液体9との反応が発熱反応であっても吸熱反応であっても、有底外筒5の外表面が熱くなったり冷たくなったりすることを抑制することができる。好ましくは、有底外筒5又は内筒7が断熱性を有しており、より好ましくは、有底外筒5及び内筒7の両方が断熱性を有している。二重構造に加えて、少なくとも有底外筒5及び内筒7のいずれかが断熱性を有していると、気体発生剤4と液体9との反応により、有底外筒5の外表面が熱くなったり冷たくなったりすることを一層抑制することができる。なお、気体発生剤4と液体9との反応が発熱反応でも吸熱反応でもない場合には、内筒7を用いなくてもよい。
次に気体注入具1の組み立て方について説明する。
注入針2は、栓部材3の貫通孔30の一端31に取り付けられる。具体的には、注入針2の針基22の空洞部223に、栓部材3の第1部材310に設けられた突起部313を差し込む。空洞部223の内周面225にはメスルアーテーパーが設けられ、突起部313の外周面314には上記のメスルアーテーパーに合致するオスルアーテーパーが設けられているので、注入針2と栓部材3とを気密性高く接続することができる。さらに針基22の鍔部224に、第1部材310に設けられた鉤状突起315、316の爪317、318を引っ掛ける。このようにして、栓部材3からの注入針2の抜け落ちを抑制することができる。
気体発生剤4は、有底外筒5の内部に納められる。
ここで、内筒7を用いない場合は、気体発生剤4は、直接、有底外筒5の内部に納められる。
一方、内筒7を用いる場合は、気体発生剤4は、内筒7の内部に納められる。そして、内筒7は、有底外筒5の内部に納められる。好ましくは、内筒7の開口部71の向きと有底外筒5の開口部51の向きとを同じにする。内筒7の開口部71の向きと有底外筒5の開口部51の向きとを揃えることで、後述の図8に示すように、栓部材3の貫通孔30の他端32から入る液体9を、内筒7の開口部71を通して内筒7の内部に導入しやすくなる。また内筒7を有底外筒5の内部に納めて二重構造とすることで、気体発生剤4と液体9との反応により、有底外筒5の外表面が熱くなったり冷たくなったりすることを抑制することができる。
栓部材3は、貫通孔30の他端32が有底外筒5の内部に臨むように有底外筒5の開口部51を塞ぐ。栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞ぐことで、栓部材3と有底外筒5との接合箇所からの気体40の漏出及び外気の流入を抑制することができる。
ここで、第3部材330が、有底外筒5の開口部51に隙間なく嵌入する形状を有している場合には、有底外筒5の開口部51の縁511が第2部材320の下面322に突き当たるまで、第3部材330を有底外筒5の内部に嵌入させる。これにより、第3部材330の外周面と有底外筒5の内周面とを密接させることができ、栓部材3と有底外筒5との接続の気密性を高めることができる。
一方、栓部材3と有底外筒5との接続がねじ込み式の接続である場合、具体的には、第3部材330の外周面に雄ねじ、この雄ねじに合致する雌ねじが有底外筒5の内周面に設けられている場合、又は第3部材330の外周面に雌ねじ、この雌ねじに合致する雄ねじが有底外筒5の内周面に設けられている場合には、第3部材330を有底外筒5の開口部51にねじ込む。このようにして栓部材3で有底外筒5の開口部51を塞ぐことができる。この場合も栓部材3と有底外筒5との接続の気密性を高めることができる。
上記のようにして気体注入具1を組み立てることができる。気体注入具1は、全体が殺菌又は滅菌されていることが好ましい。気体注入具1の全体が殺菌又は滅菌されていると、気体含有液90を製造する際に、容器8内の液体9の汚染を抑制することができる。
殺菌方法又は滅菌方法の具体例として、紫外線殺菌、エックス線滅菌、ガンマ線(γ線)滅菌、ガス滅菌が挙げられる。ガス滅菌には、エチレンオキサイドガス滅菌が含まれる。これらの方法は、高温で実施しなくてもよいため、気体注入具1がプラスチック製(針管21を除く)である場合に有効である。
(第1実施形態に係る気体注入具組立キット)
気体注入具組立キットは、気体注入具1に組み立てられるキットである。具体的には、気体注入具組立キットは、栓部材3と、気体発生剤4と、有底外筒5とを備えている。栓部材3、気体発生剤4及び有底外筒5は上述のとおりである。注入針2として市販の注射針を利用することができるので、注入針2と上記の気体注入具組立キットとを準備すれば、容易に気体注入具1を組み立てることができる。もちろん気体注入具組立キットが、注入針2を更に備えていてもよい。気体注入具組立キットが、内筒7を更に備えていてもよい。注入針2及び内筒7は上述のとおりである。
(第2実施形態に係る気体注入具)
第2実施形態に係る気体注入具10について説明する。図10に気体注入具10の外観斜視図を示し、図11に気体注入具10の分解斜視図を示す。気体注入具10は、注入針2と、シリンジ(外筒)500と、プランジャーロッド(押し子)700と、気体発生剤4とを備えている。注入針2及び気体発生剤4については、第1実施形態に係る気体注入具1の注入針2及び気体発生剤4と同様であるので説明を省略する。以下では、気体注入具10のその他の部品である、シリンジ500及びプランジャーロッド700の構造について順に説明する。なお、説明の都合上、図10及び図11において、注入針2を上側、プランジャーロッド700を下側として、上下方向を規定する。
まずシリンジ500について説明する。シリンジ500は、円筒状に形成されている。シリンジ500の内部は中空である。シリンジ500の容量は特に限定されない。シリンジ500の内径は、上下方向において一端から他端に至るまで一定である。シリンジ500の一端は先細り状に形成され、筒先510が設けられている。筒先510の外周面511には、オスルアーテーパーが設けられている。このオスルアーテーパーは、注入針2の針基22の空洞部223の内周面225に設けられたメスルアーテーパーと合致するように形成されている。筒先510は貫通孔512を有している。貫通孔512を通してシリンジ500の内部と外部とが連通している。シリンジ500の他端は開放され、開口部520が設けられている。開口部520の内径はシリンジ500の内径と同じである。このように、シリンジ500は、一端に筒先510、他端に開口部520を有している。さらにシリンジ500は、フランジ521を有していてもよい。フランジ521は、シリンジ500の他端の周囲の一部又は全体において径方向外側に向けて突出して設けられている。
シリンジ500は、気体発生剤4により発生する気体40の透過性の低い材料で形成されていることが好ましい。シリンジ500は、例えば、プラスチック製、ガラス製である。プラスチック製である場合、その具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。
シリンジ500は、透明又は半透明であることが好ましい。シリンジ500が透明又は半透明であれば、シリンジ500の内部で起こる気体発生剤4と液体9との反応の様子を、シリンジ500を透して視認することができる。
シリンジ500は、断熱性を有していることが好ましい。シリンジ500が断熱性を有していると、気体発生剤4と液体9との反応が発熱反応であっても吸熱反応であっても、シリンジ500の外表面が熱くなったり冷たくなったりすることを抑制することができる。
次にプランジャーロッド700について説明する。プランジャーロッド700は、棒状に形成されている。プランジャーロッド700の長さは、シリンジ500の長さと同じでも、シリンジ500の長さよりも短くても長くてもよい。プランジャーロッド700の断面(上下方向に対して垂直な切断面)の大きさは、シリンジ500の内部の断面の大きさと同じ又はそれよりも小さい。プランジャーロッド700の断面の形状は、十字形でもよいが、円形などその他の形状でもよい。プランジャーロッド700は、一端にガスケット710を有している。ガスケット710は、シリンジ500の開口部520から内部に至るまで隙間なく嵌入する形状を有している。例えば、シリンジ500の断面(上下方向に対して垂直な切断面)の内側の形状が円形であれば、ガスケット710は、断面がほぼ同じ円形である円板状又は円柱状に形成されている。これにより、ガスケット710をシリンジ500の開口部520から嵌入して、プランジャーロッド700を押したり引いたりすれば、ガスケット710の外周面とシリンジ500の内周面とを密接させながら、ガスケット710を上下方向に移動させることができる。このように、シリンジ500の内部においてガスケット710は摺動可能に保持されている。好ましくはガスケット710は弾性を有しており、より好ましくはガスケット710はゴム製である。さらにプランジャーロッド700は、他端にフランジ720を有していてもよい。フランジ720は、プランジャーロッド700の他端において径方向外側に向けて突出して設けられている。フランジ720は、シリンジ500の開口部520よりも一回り大きく形成されている。プランジャーロッド700は、例えば、プラスチック製、ガラス製である。プラスチック製である場合、その具体例として、ポリプロピレンが挙げられる。
なお、シリンジ500及びプランジャーロッド700の一式の具体例として、テルモ株式会社製のテルモシリンジ(登録商標)が挙げられる。このように、市販品を利用することができる。
次に気体注入具10の組み立て方について説明する。
注入針2は、シリンジ500の筒先510に取り付けられる。具体的には、注入針2の針基22の空洞部223に、シリンジ500の筒先510を差し込む。空洞部223の内周面225にはメスルアーテーパーが設けられ、筒先510の外周面511には上記のメスルアーテーパーに合致するオスルアーテーパーが設けられているので、注入針2とシリンジ500とを気密性高く接続することができる。
気体発生剤4は、シリンジ500の内部に納められる。
プランジャーロッド700は、ガスケット710で気体発生剤4をシリンジ500の内部に閉じ込めるように開口部520からシリンジ500に挿入される。このようにすることで、ガスケット710の外周面とシリンジ500の内周面との界面からの気体40の漏出及び外気のシリンジ500の内部への流入を抑制することができる。
上記のようにして気体注入具10を組み立てることができる。気体注入具10は、全体が殺菌又は滅菌されていることが好ましい。気体注入具10の全体が殺菌又は滅菌されていると、気体含有液90を製造する際に、容器8内の液体9の汚染を抑制することができる。
殺菌方法又は滅菌方法の具体例として、紫外線殺菌、エックス線滅菌、ガンマ線(γ線)滅菌、ガス滅菌が挙げられる。ガス滅菌には、エチレンオキサイドガス滅菌が含まれる。これらの方法は、高温で実施しなくてもよいため、気体注入具10がプラスチック製(針管21を除く)である場合に有効である。
(第2実施形態に係る気体注入具組立キット)
気体注入具組立キットは、気体注入具10に組み立てられるキットである。具体的には、気体注入具組立キットは、シリンジ500と、プランジャーロッド700と、気体発生剤4とを備えている。シリンジ500、プランジャーロッド700及び気体発生剤4は上述のとおりである。注入針2として市販の注射針を利用することができるので、注入針2と上記の気体注入具組立キットとを準備すれば、容易に気体注入具10を組み立てることができる。もちろん気体注入具組立キットが、注入針2を更に備えていてもよい。注入針2は上述のとおりである。
(第1実施形態に係る気体含有液の製造方法)
第1実施形態に係る気体含有液90の製造方法について説明する。以下ではまず、容器8にもともと入っていた液体9を気体40の発生に利用する場合の製造方法(その1)について説明し、その後、容器8にもともと入っていない液体(第2の液体)を気体40の発生に利用する場合の製造方法(その2)について説明する。
(その1)
その1の気体含有液90の製造方法は、準備工程と、刺入工程と、気体発生工程とを備えている。好ましくは、気体含有液90の製造方法は、把持工程を更に備えている。以下では、準備工程、刺入工程、把持工程、気体発生工程について順に説明する。
まず準備工程について説明する。準備工程では、第1実施形態に係る気体注入具1と、容器8とを準備する。容器8には液体9が入っている。
容器8は、袋状の形状でも、びん状の形状でもよい。図5に容器8の一例を示す。この容器8は、容器本体80と、ポート部材81と、栓82と、キャップ83とを備えている。
容器本体80は、気体発生剤4により発生する気体40の透過性の低い材料で形成されていることが好ましい。容器本体80は、透明又は半透明であることが好ましい。容器本体80が透明又は半透明であれば、後述の図9に示すように、容器8内の液体9への気体40の浸入を、容器本体80を透かして視認することができる。つまり気体40を泡として確認することができる。
ポート部材81は、筒状に形成されている。ポート部材81は、容器8に設けられているが、その場所は特に限定されない。
栓82は、ポート部材81の内部に嵌入されている。好ましくは栓82の外周面とポート部材81の内周面とが密接している。そのため、通常は、液体9及び気体40は、ポート部材81の内部を通って、容器8の外に出たり、容器8の中に入ったりすることができない。栓82は、容器8の内部及び外部に臨んでいる。好ましくは栓82は弾性を有しており、より好ましくは栓82はゴム栓である。栓82が弾性を有していると、栓82に注入針2の針管21を抜き差ししても、容器8の密封性が確保され、容器8内の無菌性を保持することができる。
キャップ83は、栓82が嵌入されたポート部材81に被せられて固着されている。キャップ83は、開口を有し、この開口から栓82の一部が外部に露出している。
上記のような容器8の具体例として、輸液バッグ、輸液ボトルが挙げられる。
次に刺入工程について説明する。刺入工程では、図6Aに示すように、容器8に気体注入具1の注入針2を刺入する。具体的には、注入針2の針管21が容器8の栓82を突き抜けるように、針管21を栓82に刺入する。この際、容器8は、栓82が下側に位置するように配置することが好ましい。刺入後において、針管21の針先210は、容器8の容器本体80内に位置していることが好ましい。この場合、容器本体80が透明又は半透明であれば、後述の図9に示す気体発生工程において針先210から気体40が泡として出る様子を、容器本体80を透して視認することができる。
栓82がゴム栓である場合には、栓82の外部に露出する面に対して針管21を垂直に刺入することが好ましい。これにより、コアリングの発生を抑制することができる。なお、コアリングとは、針先210がゴム栓からゴム片(コア)を削り取り、容器本体80内に混入したり、ゴム片が針管21内に詰まったりする現象をいう。
次に把持工程について説明する。
把持部6が栓部材3に設けられていない場合は、把持工程を省略することができる。
把持部6が栓部材3に設けられている場合は、把持工程では、図6Bに示すように、把持部6で容器8を把持する。この場合、把持部6で容器8の一部を把持できればよい。
具体的には、図6Aに示すように把持部6を開状態とし、この状態で接触面610、620間に容器8の少なくとも一部であるキャップ83を配置する。そして棒状部材61、62にかけている力を取り除くなどして閉状態とすると、図6Bに示すように接触面610、620間でキャップ83を挟み込むことができ、これにより容器8を把持することが可能となる。このとき棒状部材61、62の爪65、66をキャップ83の角に引っ掛けるようにすると、容器8からの気体注入具1の脱落を更に抑制することができる。上記の一連の操作は、刺入工程の際に行い得る。
このように、把持部6で容器8を把持するようにしておけば、後述の気体発生工程が終了するまで気体注入具1を手などで支えておく必要がなくなる。なお、気体発生工程は十数分と短時間で終了するので、把持部6がなくても、気体注入具1を手などで支えるようにしてもよいし、気体注入具1及び容器8を横たえて静置するようにしてもよい。
次に気体発生工程について説明する。気体発生工程では、容器8内の液体9の一部を、注入針2を通して有底外筒5の内部に引き込み、気体発生剤4と反応させて気体40を発生させる。
具体的には、図7に示すように、有底外筒5を指などで両側から押すなどして、有底外筒5内の空気11をわずかに容器8内に押し出し、有底外筒5の内部を一旦、陰圧(負圧)とした後に元に戻す。すなわち、有底外筒5の内部の圧力を一旦、容器8の内部より低い状態とした後に元に戻す。これにより、図8に示すように、容器8内の液体9の一部が注入針2を通って有底外筒5の内部に引き込まれる。このときの液体9の一部の量は、気体発生剤4と反応して、必要な量の気体40を発生させることが可能な量であればよい。例えば、液体9の一部の量は、0.5ml程度である。
内筒7が用いられている場合には、液体9の一部は、有底外筒5の内部に引き込まれ、そのまま内筒7の内部に引き込まれる。
液体9の一部が気体発生剤4と反応し始めたら、気体40が発生し、有底外筒5の内部が陽圧(正圧)となる。すなわち、有底外筒5の内部の圧力が容器8の内部より高い状態となる。これにより、図9に示すように、有底外筒5の内部で発生した気体40は、有底外筒5の内部から栓部材3の貫通孔30及び注入針2を通って容器8内の液体9中に溶け込む。液体9の一部と気体発生剤4との反応は十数分で終了してもよい。十数分経過したら、容器8から気体注入具1を引き抜く。具体的には、把持部6がある場合には、開状態とした上で、栓82から針管21を引き抜く。把持部6がない場合には、栓82から針管21を引き抜くだけでよい。このように、十数分経過するだけで、気体40が液体9に高濃度で溶け込んだ気体含有液90を得ることができる。
(その2)
その2の気体含有液90の製造方法は、準備工程と、気体発生工程と、刺入工程とを備えている。好ましくは、気体含有液90の製造方法は、把持工程を更に備えている。以下では、準備工程、気体発生工程、刺入工程、把持工程について順に説明する。
まず準備工程について説明する。準備工程では、その1の場合と同様に、第1実施形態に係る気体注入具1と、容器8とを準備する。容器8には第1の液体9が入っている。なお、容器8に入っている液体9を特に第1の液体9と言い換えただけである。
次に気体発生工程について説明する。気体発生工程では、第2の液体を気体発生剤4と反応させて気体を発生させる。
ここで、有底外筒5の外部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させてもよいし、有底外筒5の内部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させてもよい。
有底外筒5の外部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させる場合、まず、気体発生剤4を第2の液体に浸漬させるなどして、気体発生剤4と第2の液体とを接触させる。これにより気体発生剤4から気体40が発生し始める。次にこの気体発生剤4を有底外筒5の内部に入れ、開口部51を栓部材3で塞いで、気体注入具1を組み立てる。
有底外筒5の内部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させる場合、まず気体発生剤4を有底外筒5の内部に入れ、ここに第2の液体を滴下するなどして入れる。これにより気体発生剤4から気体40が発生し始める。次に有底外筒5の開口部51を栓部材3で塞いで、気体注入具1を組み立てる。
次に刺入工程について説明する。刺入工程では、その1の場合と同様に、容器8に気体注入具1の注入針2を刺入する。この場合、容器本体80が透明又は半透明であれば、気体発生工程において気体40が発生しているので、針先210から気体40が泡として出る様子を、容器本体80を透して視認することができる。
次に把持工程について説明する。その1の場合と同様に、把持部6が栓部材3に設けられていない場合は、把持工程を省略することができ、把持部6が栓部材3に設けられている場合は、把持工程では、把持部6で容器8を把持する。
このようにして、図9に示すように、有底外筒5の内部で発生した気体40は、有底外筒5の内部から栓部材3の貫通孔30及び注入針2を通って容器8内の第1の液体9中に溶け込む。第2の液体と気体発生剤4との反応は十数分で終了してもよい。十数分経過したら、容器8から気体注入具1を引き抜く。具体的には、把持部6がある場合には、開状態とした上で、栓82から針管21を引き抜く。把持部6がない場合には、栓82から針管21を引き抜くだけでよい。このように、十数分経過するだけで、気体40が第1の液体9に高濃度で溶け込んだ気体含有液90を得ることができる。
以下では、その1及びその2の気体含有液90の製造方法に共通する効果について説明する。
有底外筒5の内部で発生した気体40は、ほとんどそのまま容器8内に供給されるので、無駄な気体40の発生を抑制することができる。
また、栓部材3の他端32から注入針2の針管21の針先210に至るまで連通しており、気体40の移動を遮るものがないので、気体40を直接、液体9(第1の液体9)中に溶け込ませることができる。したがって、十数分程度の短時間で高濃度の気体含有液90を製造することができる。
高濃度の気体含有液90が必要なときには、十数分程度の猶予があれば、高濃度の気体含有液90を製造することができるので、作り置きをしておく必要がない。つまり、必要なときにその都度、高濃度の気体含有液90を得ることができる。このことは、治療に迅速性が要求される医療分野において特に有効である。また高濃度の気体含有液90を製造した後、直ちに使用するのであれば、容器本体80は、気体40の透過性が多少高くても特に問題はない。
例えば、気体40が水素である場合には、約15分程度で飽和状態に近い濃度(約1.6ppm程度)の水素含有液を製造することができる。
第1実施形態の気体含有液90の製造方法によれば、特許文献1に開示されているような従来の方法に比べて、気体発生剤4の量が少なくても、高濃度の気体含有液90を短時間で製造することができる。例えば、固形剤としての気体発生剤4又は個包装された気体発生剤4を使用する場合、従来の方法に比べて、より少ない個数、最も少なくて1個の気体発生剤4で、高濃度の気体含有液90を短時間で製造することができる。
第1実施形態の気体含有液90の製造方法は、水素を含む気体40全般について適用可能である。すなわち、水素以外の気体40でも、無駄な気体40の発生を抑制しつつ、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液90を製造することができる。
(第2実施形態に係る気体含有液の製造方法)
第2実施形態に係る気体含有液90の製造方法について説明する。以下ではまず、容器8にもともと入っていた液体9を気体40の発生に利用する場合の製造方法(その1)について説明し、その後、容器8にもともと入っていない液体(第2の液体)を気体40の発生に利用する場合の製造方法(その2)について説明する。
(その1)
その1の気体含有液90の製造方法は、準備工程と、刺入工程と、気体発生工程とを備えている。以下では、準備工程、刺入工程、気体発生工程について順に説明する。
まず準備工程について説明する。準備工程では、第2実施形態に係る気体注入具10と、容器8とを準備する。容器8には液体9が入っている。この液体9の入った容器8は、第1実施形態に係る気体含有液の製造方法における容器8と同様であるので説明を省略する。
次に刺入工程について説明する。刺入工程では、容器8に気体注入具10の注入針2を刺入する。具体的には、図12に示すように、注入針2の針管21が容器8の栓82を突き抜けるように、針管21を栓82に刺入する。この際、容器8は、栓82が下側に位置するように配置することが好ましい。下から上に刺入する場合、シリンジ500からプランジャーロッド700が抜け落ちないように、プランジャーロッド700を保持しておくことが好ましい。刺入後において、針管21の針先210は、容器8の容器本体80内に位置していることが好ましい。この場合、容器本体80が透明又は半透明であれば、後述の図13に示す気体発生工程において針先210から気体40が泡として出る様子を、容器本体80を透して視認することができる。
栓82がゴム栓である場合には、栓82の外部に露出する面に対して針管21を垂直に刺入することが好ましい。これにより、コアリングの発生を抑制することができる。
次に気体発生工程について説明する。気体発生工程では、容器8内の液体9の一部を、注入針2を通してシリンジ500の内部に引き込み、気体発生剤4と反応させて気体40を発生させる。
具体的には、図12に示すように、シリンジ500からプランジャーロッド700をわずかに引いて、シリンジ500の内部を一旦、陰圧(負圧)とする。これにより、容器8内の液体9の一部が注入針2を通ってシリンジ500の内部に引き込まれる。このときの液体9の一部の量は、気体発生剤4と反応して、必要な量の気体40を発生させることが可能な量であればよい。例えば、液体9の一部の量は、0.5ml程度である。
液体9の一部が気体発生剤4と反応し始めたら、気体40が発生し、シリンジ500の内部が陽圧(正圧)となる。シリンジ500からプランジャーロッド700が抜け落ちないように、プランジャーロッド700を保持しておく。これにより、図13に示すように、シリンジ500の内部で発生した気体40は、シリンジ500の内部から筒先510の貫通孔512及び注入針2を通って容器8内の液体9中に溶け込む。液体9の一部と気体発生剤4との反応は十数分で終了してもよい。十数分経過したら、容器8から気体注入具10を引き抜く。このように、十数分経過するだけで、気体40が液体9に高濃度で溶け込んだ気体含有液90を得ることができる。
(その2)
その2の気体含有液90の製造方法は、準備工程と、気体発生工程と、刺入工程とを備えている。以下では、準備工程、気体発生工程、刺入工程について順に説明する。
まず準備工程について説明する。準備工程では、その1の場合と同様に、第2実施形態に係る気体注入具10と、容器8とを準備する。容器8には第1の液体9が入っている。なお、容器8に入っている液体9を特に第1の液体9と言い換えただけである。
次に気体発生工程について説明する。気体発生工程では、第2の液体を気体発生剤4と反応させて気体を発生させる。
ここで、シリンジ500の外部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させてもよいし、シリンジ500の内部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させてもよい。
シリンジ500の外部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させる場合、まず、気体発生剤4を第2の液体に浸漬させるなどして、気体発生剤4と第2の液体とを接触させる。これにより気体発生剤4から気体40が発生し始める。次にこの気体発生剤4をシリンジ500の内部に入れ、開口部520をガスケット710で塞ぎ、そのままプランジャーロッド700を挿入して気体注入具1を組み立てる。
シリンジ500の内部で気体発生剤4と第2の液体とを接触させる場合、まず気体発生剤4をシリンジ500の内部に入れて気体注入具10を組み立てる。その後、プランジャーロッド700を引いて、注入針2の針先210から第2の液体を吸い込むなどしてシリンジ500の内部に入れる。これにより気体発生剤4から気体40が発生し始める。
次に刺入工程について説明する。刺入工程では、その1の場合と同様に、容器8に気体注入具10の注入針2を刺入する。この場合、容器本体80が透明又は半透明であれば、気体発生工程において気体40が発生しているので、針先210から気体40が泡として出る様子を、容器本体80を透して視認することができる。
このようにして、図13に示すように、シリンジ500の内部で発生した気体40は、シリンジ500の内部から注入針2を通って容器8内の第1の液体9中に溶け込む。第2の液体と気体発生剤4との反応は十数分で終了してもよい。十数分経過したら、容器8から気体注入具10を引き抜く。このように、十数分経過するだけで、気体40が第1の液体9に高濃度で溶け込んだ気体含有液90を得ることができる。
以下では、その1及びその2の気体含有液90の製造方法に共通する効果について説明する。
シリンジ500の内部で発生した気体40は、ほとんどそのまま容器8内に供給されるので、無駄な気体40の発生を抑制することができる。
また、シリンジ500の内部から注入針2の針管21の針先210に至るまで連通しており、気体40の移動を遮るものがないので、気体40を直接、液体9(第1の液体9)中に溶け込ませることができる。したがって、十数分程度の短時間で高濃度の気体含有液90を製造することができる。
高濃度の気体含有液90が必要なときには、十数分程度の猶予があれば、高濃度の気体含有液90を製造することができるので、作り置きをしておく必要がない。つまり、必要なときにその都度、高濃度の気体含有液90を得ることができる。このことは、治療に迅速性が要求される医療分野において特に有効である。また高濃度の気体含有液90を製造した後、直ちに使用するのであれば、容器本体80は、気体40の透過性が多少高くても特に問題はない。
例えば、気体40が水素である場合には、約15分程度で飽和状態に近い濃度(約1.6ppm程度)の水素含有液を製造することができる。
第2実施形態の気体含有液90の製造方法によれば、特許文献1に開示されているような従来の方法に比べて、気体発生剤4の量が少なくても、高濃度の気体含有液90を短時間で製造することができる。例えば、固形剤としての気体発生剤4又は個包装された気体発生剤4を使用する場合、従来の方法に比べて、より少ない個数、最も少なくて1個の気体発生剤4で、高濃度の気体含有液90を短時間で製造することができる。
第2実施形態の気体含有液90の製造方法は、水素を含む気体40全般について適用可能である。すなわち、水素以外の気体40でも、無駄な気体40の発生を抑制しつつ、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液90を製造することができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
気体注入具1として、図1に示すものを準備した。注入針2として、テルモ注射針(18G;テルモ株式会社製)を用いた。有底外筒5の容積は10mLである。内筒7には、気体発生剤4として、超過飽和水素発生剤(aquela(登録商標)「水素水7.0」ppm用;MiZ株式会社製)が1個納められている。
容器8として、図5に示すものを準備した。具体的には、日本薬局方生理食塩水(大塚生食注500mLソフトバッグ;大塚製薬株式会社製)を用いた。液体9は、生理食塩水である。
そして、図6A及び図6Bに示すように、容器8に気体注入具1の注入針2を刺入するとともに、把持部6で容器8を把持した。
次に、図7〜図9に示すように、容器8内の液体9の一部を、注入針2を通して有底外筒5の内部に引き込み、そのまま内筒7の内部に引き込み、気体発生剤4と反応させて気体40として水素を発生させた。
気体40の発生から15分後及び24時間後に容器8内から気体含有液90を抜き出して、溶存水素濃度測定試薬(MiZ株式会社製)を用いて溶存水素濃度を測定した。なお、容器8内から気体含有液90を抜き出す直前に、容器8を30秒間よく振って、液体9と気体40とを混和させた。
(比較例1−1)
気体発生剤4及び容器8として、実施例1と同様のものを準備した。さらにアルミバッグ800(内寸385mm×210mm;凸版印刷株式会社製)を準備した。
そして、まず気体発生剤4(1個)を水に5秒浸した。
次に、図14に示すように、アルミバッグ800に容器8及び上記の水に浸した気体発生剤4(1個)を入れた後、アルミバッグ800内を脱気しないで、アルミバッグ800の周辺部を、真空包装機(MZ−280−B;株式会社ハギオス製)にてヒートシールして密封した。これと同じものをもう1つほぼ同時に作製した。
水を張った洗面器に上記の2つのアルミバッグ800を浸し、これらのアルミバッグ800内から空気(気体40も含む)の漏れがないかどうかを、気泡の発生の有無で確認した。
空気の漏れがないことを確認した上で、2つのアルミバッグ800を密封してから15分後に1つのアルミバッグ800を開封し、24時間後にもう1つのアルミバッグ800を開封して、それぞれの容器8内から気体含有液90を抜き出して、溶存水素濃度測定試薬(MiZ株式会社製)を用いて溶存水素濃度を測定した。なお、容器8内から気体含有液90を抜き出す直前に、容器8をアルミバッグ800に封入した状態で、このアルミバッグを30秒間よく振って、液体9と気体40とを混和させた。
(比較例1−2)
比較例1−1と同様の気体発生剤4を2個用いた以外は、比較例1−1と同様にして、2つのアルミバッグ800を密封してから15分後及び24時間後における気体含有液90の溶存水素濃度を測定した。
(比較例1−3)
比較例1−1と同様の気体発生剤4を2個用い、かつ、2つのアルミバッグ800内を脱気した以外は、比較例1−1と同様にして、2つのアルミバッグ800を密封してから15分後及び24時間後における気体含有液90の溶存水素濃度を測定した。
以上の測定結果を表1及び図15に示す。
Figure 2018099645
表1及び図15から明らかなように、実施例1では、水素発生時からわずか15分で溶存水素濃度が1.2ppmに達し、高濃度の水素含有液が得られた。このように、実施例1によれば、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できることが確認された。なお、24時間後には溶存水素濃度は0.2ppmにまで落ち込んでいるが、この理由は、容器8内の液体9に溶け込んだ水素が容器8を透過して抜けたことによるものであると考えられる。この点について、実施例1では、いわゆる用時調製して使用することに主眼を置いており、作り置きに重点を置いていないので特に問題はない。
これに対して、比較例1−1及び比較例1−2では、アルミバッグ800の密封時から24時間経過しても、溶存水素濃度はそれぞれ0.2ppm及び0.5ppmであり、長時間かけても高濃度の水素含有液が得られなかった。
また比較例1−3では、アルミバッグ800の密封時から24時間経過して、ようやく溶存水素濃度が1.1ppmに達することが確認された。
このように、いずれの比較例でも、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できないことが確認された。
(実施例2)
気体注入具10として、図10に示すものを準備した。注入針2として、テルモ注射針(18G;テルモ株式会社製)を用いた。シリンジ500及びプランジャーロッド700として、テルモシリンジ(容量10mL;テルモ株式会社製)を用いた。気体発生剤4として、超過飽和水素発生剤(aquela「水素水7.0」ppm用;MiZ株式会社製)を1個準備した。
容器8として、図5に示すものを準備した。具体的には、眼灌流・洗浄液(オペガードネオキット(登録商標)500mL;千寿製薬株式会社製)を用いた。
そして、シリンジ500の外部で1mLの水を気体発生剤4と反応させて気体40として水素を発生させ、直ちにこの気体発生剤4をシリンジ500の内部に納め、気体注入具10を組み立てた。
次に、図12に示すように、容器8に気体注入具10の注入針2を刺入した。
刺入工程の直後から15分後及び24時間後に容器8内から気体含有液90を抜き出して、溶存水素濃度測定試薬(MiZ株式会社製)を用いて溶存水素濃度を測定した。なお、容器8内から気体含有液90を抜き出す直前に、容器8を30秒間よく振って、液体9と気体40とを混和させた。
(比較例2)
容器8として、日本薬局方生理食塩水(大塚生食注500mLソフトバッグ;大塚製薬株式会社製)の代わりに、眼灌流・洗浄液(オペガードネオキット500mL;千寿製薬株式会社製)を用いた以外は、比較例1−1と同様にして、アルミバッグ800を密封してから24時間後における気体含有液90の溶存水素濃度を測定した。
以上の測定結果を表2及び図16に示す。
Figure 2018099645
表2及び図16から明らかなように、実施例2では、水素発生時からわずか15分で溶存水素濃度が1.4ppmに達し、高濃度の水素含有液が得られた。このように、実施例2によれば、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できることが確認された。なお、24時間後には溶存水素濃度は0.3ppmにまで落ち込んでいるが、この点については、実施例1と同様に、用時調製して使用することに主眼を置いているため、特に問題はない。
これに対して、比較例2では、アルミバッグ800の密封時から24時間経過しても、溶存水素濃度はそれぞれ0.2ppmであり、長時間かけても高濃度の水素含有液が得られなかった。
このように、比較例2では、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できないことが確認された。
(実施例3)
気体注入具1として、図1に示すものを準備した。注入針2として、テルモ注射針(18G;テルモ株式会社製)を用いた。有底外筒5の容積は20mLである。気体発生剤4として、超過飽和水素発生剤(aquela「水素水7.0」ppm用;MiZ株式会社製)を1個準備した。
容器8として、図5に示すものを準備した。具体的には、日本薬局方生理食塩水(大塚生食注500mLソフトバッグ;大塚製薬株式会社製)を用いた。液体9は、生理食塩水である。
そして、有底外筒5の外部で1mLの水を気体発生剤4と反応させて気体40として水素を発生させ、直ちにこの気体発生剤4を有底外筒5の内部の内筒7に納め、開口部51を栓部材3で塞いで、気体注入具1を組み立てた。
次に、図6A及び図6Bに示すように、容器8に気体注入具1の注入針2を刺入するとともに、把持部6で容器8を把持した。
刺入工程の直後から5分後、10分後、15分後、30分後及び1時間後に容器8内から気体含有液100を抜き出して、溶存水素濃度測定試薬(MiZ株式会社製)を用いて溶存水素濃度を測定した。なお、容器8内から気体含有液100を抜き出す直前に、容器8を30秒間よく振って、液体9と気体40とを混和させた。
(比較例3)
気体発生剤4及び容器8として、実施例3と同様のものを準備した。さらにアルミバッグ800(弁慶(登録商標);幅200mm×長300mm;株式会社ハギオス製)を準備した。
そして、まず気体発生剤4(2個)を2mLの水に浸した。
次に、図14に示すように、アルミバッグ800に容器8及び上記の水に浸した気体発生剤4(2個)を入れた後、アルミバッグ800内を脱気し、さらにアルミバッグ800の周辺部を、真空包装機(MZ−280−B:株式会社ハギオス製)にてヒートシールして密封した。これと同じものを他に4つ(合計5つ)ほぼ同時に作製した。
水を張った洗面器に上記の5つのアルミバッグ800を浸し、これらのアルミバッグ800内から空気(気体40も含む)の漏れがないかどうかを、気泡の発生の有無で確認した。
空気の漏れがないことを確認した上で、5つのアルミバッグ800を密封してから15分後、1時間後、2時間後、8時間後、24時間後にアルミバッグ800を1つずつ開封して、それぞれの容器8内から気体含有液90を抜き出して、溶存水素濃度測定試薬(MiZ株式会社製)を用いて溶存水素濃度を測定した。なお、容器8内から気体含有液90を抜き出す直前に、容器8をアルミバッグ800に封入した状態で、このアルミバッグを30秒間よく振って、液体9と気体40とを混和させた。
以上の測定結果を表3、図17及び図18に示す。
Figure 2018099645
表3及び図17から明らかなように、実施例3では、刺入工程の直後からわずか10分で溶存水素濃度が1.6ppmに達し、高濃度の水素含有液が得られた。このように、実施例3によれば、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できることが確認された。
これに対して、表3及び図18から明らかなように、比較例3では、アルミバッグ800の密封時から24時間経過してようやく溶存水素濃度は1.5ppmに達した。このように長時間かけなければ高濃度の水素含有液が得られなかった。比較例3では、必要なときに短時間で高濃度の気体含有液を製造できないことが確認された。
実施例1〜3において、液体9として生理食塩水及び眼灌流・洗浄液の代わりに飲料水などが容器8に入っていれば、高濃度の水素含有飲料水を短時間で製造することができる。
1 気体注入具
2 注入針
3 栓部材
4 気体発生剤
5 有底外筒
6 把持部
7 内筒
8 容器
9 液体
10 気体注入具
30 貫通孔
31 一端
32 他端
40 気体
51 開口部
71 開口部
90 気体含有液
500 シリンジ
510 筒先
520 開口部
700 プランジャーロッド
710 ガスケット

Claims (20)

  1. 注入針と、
    貫通孔を有する栓部材と、
    液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、
    開口部を有する有底外筒と、を備え、
    前記注入針は、前記栓部材の前記貫通孔の一端に取り付けられ、
    前記気体発生剤は、前記有底外筒の内部に納められ、
    前記栓部材は、前記貫通孔の他端が前記有底外筒の内部に臨むように前記有底外筒の前記開口部を塞いでいる、
    気体注入具。
  2. 前記注入針が刺入される容器を把持可能に形成された把持部が前記栓部材に設けられている、
    請求項1に記載の気体注入具。
  3. 前記気体発生剤は、水素発生剤である、
    請求項1又は2に記載の気体注入具。
  4. 開口部を有する内筒を更に備え、
    前記気体発生剤は、前記内筒の内部に納められ、
    前記内筒は、前記有底外筒の内部に納められている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の気体注入具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
    前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記有底外筒の内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  6. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
    前記把持部で前記容器を把持する工程と、
    前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記有底外筒の内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  7. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
    第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  8. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
    第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
    前記把持部で前記容器を把持する工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  9. 注入針と、
    一端に筒先、他端に開口部を有するシリンジと、
    一端にガスケットを有するプランジャーロッドと、
    液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、を備え、
    前記注入針は、前記シリンジの前記筒先に取り付けられ、
    前記気体発生剤は、前記シリンジの内部に納められ、
    前記プランジャーロッドは、前記ガスケットで前記気体発生剤を前記シリンジの内部に閉じ込めるように前記開口部から前記シリンジに挿入されている、
    気体注入具。
  10. 前記気体発生剤は、水素発生剤である、
    請求項9に記載の気体注入具。
  11. 請求項9又は10に記載の気体注入具と、液体の入った容器とを準備する工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、
    前記容器内の前記液体の一部を、前記注入針を通して前記シリンジの内部に引き込み、前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  12. 請求項9又は10に記載の気体注入具と、第1の液体の入った容器とを準備する工程と、
    第2の液体を前記気体発生剤と反応させて気体を発生させる工程と、
    前記容器に前記気体注入具の前記注入針を刺入する工程と、を備える、
    気体含有液の製造方法。
  13. 貫通孔を有する栓部材と、
    液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、
    開口部を有する有底外筒と、を備え、
    前記気体発生剤は、前記有底外筒の内部に納められるように構成され、
    前記栓部材は、前記貫通孔が前記有底外筒の内部に臨んで、前記有底外筒の前記開口部を塞ぐように構成されている、
    気体注入具組立キット。
  14. 注入針を更に備え、
    前記注入針は、前記栓部材の前記貫通孔に取り付けられるように構成されている、
    請求項13に記載の気体注入具組立キット。
  15. 前記注入針が刺入される容器を把持可能に形成された把持部が前記栓部材に設けられている、
    請求項14に記載の気体注入具組立キット。
  16. 前記気体発生剤は、水素発生剤である、
    請求項13乃至15のいずれか一項に記載の気体注入具組立キット。
  17. 開口部を有する内筒を更に備え、
    前記気体発生剤は、前記内筒の内部に納められるように構成され、
    前記内筒は、前記有底外筒の内部に納められるように構成されている、
    請求項13乃至16のいずれか一項に記載の気体注入具組立キット。
  18. 一端に筒先、他端に開口部を有するシリンジと、
    一端にガスケットを有するプランジャーロッドと、
    液体と反応して気体を発生させる気体発生剤と、を備え、
    前記気体発生剤は、前記シリンジの内部に納められるように構成され、
    前記プランジャーロッドは、前記ガスケットで前記気体発生剤を前記シリンジの内部に閉じ込めるように前記開口部から前記シリンジに挿入されるように構成されている、
    気体注入具組立キット。
  19. 注入針を更に備え、
    前記注入針は、前記シリンジの前記筒先に取り付けられるように構成されている、
    請求項18に記載の気体注入具組立キット。
  20. 前記気体発生剤は、水素発生剤である、
    請求項18又は19に記載の気体注入具組立キット。
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