JP2018099635A - 有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法 - Google Patents

有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法 Download PDF

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五郎 庄司
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Abstract

【課題】種々の有機廃棄物を処理可能であるとともに、設備の小型化が可能な有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法を提供する。【解決手段】本発明の有機廃棄物処理システムは、水蒸気を発生可能な第1、2水蒸気発生装置9、11と、有機廃棄物が供給されるとともに、第1、2水蒸気発生装置9、11と接続されて水蒸気が供給され、有機廃棄物が熱分解されてガス成分を排出するまで、有機廃棄物を水蒸気とともに加熱可能な熱分解室3aを有する熱分解炉3と、熱分解室3aと接続されてガス成分及び水蒸気が供給され、ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解触媒が充填された接触分解室を有する第1、2接触分解装置15、19、21と、接触分解室と接続され、分解ガス成分及び水蒸気を凝縮し、液状成分を得るコンデンサ29と、液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る油水分離装置33とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、有機廃棄物処理システムと、有機廃棄物処理方法とに関する。
プラスチック製品、ゴム製品、木製品等の有機物からなる製品や部品がそれらの使命を終えて有機廃棄物とされた場合、それら有機廃棄物は、焼却されたり、埋め立てられたりして廃棄される他、ナフサ、灯油、軽油等のオイル成分に再生され得る。
例えば、特許文献1に開示された有機廃棄物処理システムは、熱分解炉と接触分解装置とコンデンサとを備えている。熱分解炉は、有機廃棄物が供給され、有機廃棄物が熱分解されてガス成分を排出するまで、有機廃棄物を加熱可能な熱分解室を有している。接触分解装置は、熱分解室と接続されてガス成分が供給され、ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解触媒が充填された接触分解室を有している。コンデンサは、接触分解室と接続され、分解ガス成分を凝縮し、オイル成分を得る。
このような有機廃棄物処理システムでは、熱分解炉の熱分解室において熱分解工程を行い、接触分解装置の接触分解室において接触分解工程を行い、コンデンサにおいて凝縮工程を行う。熱分解工程では、有機廃棄物を加熱して熱分解し、ガス成分を得る。接触分解工程では、接触分解触媒によってガス成分を接触分解し、分解ガス成分とする。凝縮工程では、分解ガス成分を凝縮し、液状成分を得る。得られた液状成分は、分離工程によって種々のオイル成分とされる。こうして、この有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法では、有機廃棄物から有用なオイル成分を得ることができることから、焼却や埋め立てによる処理よりも環境上好ましく、また資源の再利用も可能としている。
特開平6−220460号公報
しかし、従来の有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法は、種々の有機廃棄物を処理しようとすると、構造が複雑化し、設備が大型化してしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、種々の有機廃棄物を処理可能であるとともに、設備の小型化が可能な有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の有機廃棄物処理システムは、水蒸気を発生可能な水蒸気発生装置と、
有機廃棄物が供給されるとともに、前記水蒸気発生装置と接続されて前記水蒸気が供給され、前記有機廃棄物が熱分解されてガス成分を排出するまで、前記有機廃棄物を前記水蒸気とともに加熱可能な熱分解室を有する熱分解炉と、
前記熱分解室と接続されて前記ガス成分及び前記水蒸気が供給され、前記ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解触媒が充填された接触分解室を有する接触分解装置と、
前記接触分解室と接続され、前記分解ガス成分及び前記水蒸気を凝縮し、液状成分を得るコンデンサと、
前記液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る油水分離装置とを備えていることを特徴とする。
本発明の有機廃棄物処理方法は、有機廃棄物を水蒸気とともに加熱し、前記有機廃棄物を熱分解してなるガス成分を前記水蒸気とともに得る熱分解工程と、
前記水蒸気の存在下、接触分解触媒によって前記ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解工程と、
前記分解ガス成分及び前記水蒸気を凝縮し、液状成分を得る凝縮工程と、
前記液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る油水分離工程とを備えていることを特徴とする。
本発明の有機廃棄物処理システムでは、熱分解炉の熱分解室において熱分解工程を行い、接触分解装置の接触分解室において接触分解工程を行い、コンデンサにおいて凝縮工程を行い、油水分離装置において油水分離工程を行う。
この間、この有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法では、有機廃棄物を水蒸気とともに加熱するため、ガス成分に大気中の酸素や窒素を含まれ難い。そして、水蒸気は接触分解触媒に何ら悪影響を与えない。このため、種々の有機廃棄物を処理する場合にも、水蒸気発生装置を採用する程度の比較的簡易な構造により、比較的容易にガス成分から液状成分を経てオイル成分を得ることができる。
したがって、本発明の有機廃棄物処理システムや有機廃棄物処理方法によれば、種々の有機廃棄物を処理可能であるとともに、設備の小型化が可能である。
本発明の有機廃棄物処理システムは、熱分解室内を攪拌可能な攪拌手段を備えていることが好ましい。この場合、熱分解室内における熱分解反応を促進することができる。
攪拌手段は、加熱された無数の無機粒体を熱分解室内に投入可能に構成されていることが可能である。この場合、有機廃棄物処理システムが比較的簡易な構造を維持できる。無機粒体としては、アルミナ、シリカ、窒化珪素等からなるボール等を採用することができる。
水蒸気発生装置は、水蒸気を加熱可能であることが好ましい。この場合、高温の水蒸気を熱分解室内に供給して有機廃棄物の熱分解反応を継続できるため、低温の水蒸気が高温になるまで有機廃棄物の熱分解反応を一時的に抑制するようなことがなく、連続した処理が可能になる。
接触分解装置は、接触分解触媒を順次交換可能に構成されていることが好ましい。この場合、連続的な接触分解が可能である。劣化した接触分解触媒は熱分解炉の排熱によって再生されるように構成されていることが好ましい。この場合、省エネに貢献することができる。
オイル成分は、熱分解室を加熱可能な加熱装置に供給可能であることが好ましい。この場合、加熱装置の燃料節減に役に立つ。
熱分解炉は、熱分解室の下方で残渣を受け、交換可能な受けパンを有していることが好ましい。この場合、残渣が熱分解室内に残留することがなく、連続した処理が可能になる。
本発明の有機廃棄物処理システムや有機廃棄物処理方法によれば、種々の有機廃棄物を処理可能であるとともに、設備の小型化が可能である。
図1は、実施例の有機廃棄物処理システムの全体構成図である。 図2は、実施例の有機廃棄物処理システムにおける接触分解装置の模式断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。この有機廃棄物処理システムは、図1に示すように、昇降装置1上に熱分解炉3が載せられている。昇降装置1は昇降モータ1aを有し、昇降モータ1aを駆動させることによって熱分解炉3を上下させることが可能になっている。また、昇降装置1は、移動モータ1bを有するとともに、下端に複数の車輪1cを有しており、移動モータ1bを駆動させることによって水平方向に移動可能となっている。
熱分解炉3の上方には熱分解室3aが設けられている。熱分解室3a内には温度センサT4が設けられている。また、熱分解室3aの上方にはダクト3bが設けられており、ダクト3bには温度センサT5が設けられている。
また、熱分解炉3の下方には受けパン3cが設けられている。熱分解炉3の側方には、交換用の受けパン3cを支持し、回動することができる他の架台3dが配置されている。受けパン3cは、昇降装置1によって熱分解炉3を上下させることにより、架台3dから脱着できるようになっている。各受けパン3cには、温度センサT9、T10が設けられている。
熱分解炉3の下端には加熱装置としてのバーナ3eが設けられてる。バーナ3eは、受けパン3cの交換時に邪魔にならないよう、水平移動可能に構成されている。
熱分解炉3の上端にはホッパ5が設けられている。ホッパ5は開閉モータ5aを有している。開閉モータ5aを操作することにより、ホッパ5に供給されたチップ状の有機廃棄物を熱分解室3a内に投入したり、投入を止めたりすることが可能になっている。
また、熱分解炉3の中段にはボール投入装置7が設けられている。ボール投入装置7には無数のアルミナ製のボールが充填されている。また、ボール投入装置7は、各ボールを加熱可能なバーナ7aを有している。ボール投入装置7は、加熱した無数のボールを熱分解室3a内に投入できるようになっている。ボール投入装置7が本発明の攪拌手段に相当する。
この有機廃棄物処理システムは、第1、2水蒸気発生装置9、11を備えている。第1水蒸気発生装置9には灯油管9a及び水道管9bが接続されている。灯油管9aは図示しない灯油タンクに接続され、コック9cによって第1水蒸気発生装置9に灯油が供給されるようになっている。水道管9bはコック9dによって第1水蒸気発生装置9に水道水が供給されるようになっている。
また、第1水蒸気発生装置9には第1水蒸気供給管9eが接続され、第1水蒸気供給管9eには温度センサT1及びコック9fが設けられている。第1水蒸気供給管9eは、第2水蒸気発生装置11に接続される第1枝管9gと、他の第2枝管9hとに分岐されている。第1、2枝管9g、9hにはコック9i、9jが設けられている。第2枝管9hは、ホッパ5の下方に接続される第3枝管9kと、ボール投入装置7の下方に接続される第4枝管9lとに分岐されている。第3、4枝管9k、9lには逆止弁9m、n及びコック9o、9pが設けられている。
第2水蒸気発生装置11にはバーナ11aが設けられている。また、第2水蒸気発生装置11には第2水蒸気供給管11bが接続され、第2水蒸気供給管11bには温度センサT2、コック11c及び温度センサT3が設けられている。また、第2水蒸気供給管11bはコック11cの下流で複数本の分岐管11cに分岐されており、各分岐管11cは熱分解室3a内に延びている。
バーナ3e、7a、11aには重油管12a、12b、12cがそれぞれ接続されており、各重油管12a、12b、12cにはコック12d、12e、12fを介して図示しない重油タンクに接続されている。
熱分解室3aの上端にはガス管13が接続されており、ガス管13には第1接触分解装置15が設けられている。第1接触分解装置15の接触分解室には、熱分解室3aで生じたガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解触媒が充填されている。ガス管13には、第1接触分解装置15の上流側に温度センサT6が設けられているとともに、第1接触分解装置15の下流側に温度センサT7が設けられている。ガス管13は、第1接触分解装置15の下流において複数本のガス分岐管13a、13bに分岐され、各ガス分岐管13a、13bには第2接触分解装置19、21が設けられている。各ガス分岐管13a、13bは第2接触分解装置19、21の下流でガス合流管13cに合流されている。
ダクト3bの上端には排気管17が接続されており、排気管17は排気分岐管17a、17b、17cに分岐されて各第2接触分解装置19、21に供給されている。第2接触分解装置19、21は、図2に示すように、接触分解部20と再生部22とを有している。接触分解部20には接触分解室20aが形成され、各ガス分岐管13a、13bは接触分解室20a内に連通している。再生部22には再生室22aが形成され、各排気分岐管17a、17bは再生室22a内に連通している。
接触分解部20及び再生部22は水平方向で整列しており、それぞれ水平方向に開口20b、22bを有している。開口20b、22bには触媒ケース25が水平方向で移動可能に設けられている。触媒ケース25には複数の収納部25aが形成されており、各収納部25aに接触分解触媒Cが充填されている。触媒ケース25はロッド27aを水平方向で伸縮可能な可動スライダ27に接続されている。第2接触分解装置19、21で用いられる接触分解触媒Cは第1接触分解装置15で用いる接触分解触媒とは種類が異なる。
図1に示すように、ガス合流管13cにはコンデンサ29が接続されている。コンデンサ29にはクーリングタワー30aと接続された水循環管30bが接続されている。水循環管30b内の冷却水はモータ30cによって駆動されるポンプ30dによって循環されるようになっている。
コンデンサ29の下流には液状成分を案内する案内管29aが接続されている。案内管29aには温度センサT8及びコック31を介して油水分離装置33が接続されている。油水分離装置33内では、比重の小さいオイル成分が上方に溜まり、比重の大きい水が下方に溜まる。このため、油水分離装置33の上方には、分離されたオイル成分を取り出し得る再利用管33aが接続されている。また、油水分離装置33の下端には、オイル成分と分離された水を排出するためのドレンコック33bが設けられている。オイル成分は、油水分離装置33から取り出され、再利用され得る。また、オイル成分を比重や沸点等の相違によってさらに分離することも可能である。
排気管17から分岐した排気分岐管17cは再利用管33aが接続されている。排気分岐管17cのさらに下流はコック35及び逆止弁37を介してバーナ3eに接続されている。
昇降モータ1a、移動モータ1b、開閉モータ5a、モータ30c、バーナ3e、7a、11a、温度センサT1〜10、コック9c、9d、9f、9i、9j、9o、9p、11c、12d、12e、12f、31、33b、35等は図示しない制御盤によって制御されるようになっている。
プラスチック製品、ゴム製品、木製品等の有機物からなり、使命を終えた有機廃棄物は、チップ状にされて有機廃棄物処理システムで処理される。そして、熱分解炉3の熱分解室3aにおいて熱分解工程を行う。つまり、ホッパ5から供給された有機廃棄物と、第1、2水蒸気発生装置9、11から供給された水蒸気とはともに熱分解室3a内で加熱され、有機廃棄物を熱分解してなるガス成分が水蒸気とともに得られる。
この際、ボール投入装置7により、加熱した無数のボールを熱分解室3a内に投入すれば、熱分解室3a内における熱分解反応を促進することができる。
また、第1、2水蒸気発生装置9、11が加熱した水蒸気をホッパ5や熱分解室3aに供給するため、高温の水蒸気を熱分解室3a内に供給して有機廃棄物の熱分解反応を継続できる。このため、低温の水蒸気が高温になるまで有機廃棄物の熱分解反応を一時的に抑制するようなことがなく、連続した処理が可能になっている。
ガス成分及び水蒸気はガス管13を経て第1接触分解装置15の接触分解室に供給された後、ガス分岐管13a、13bを経て第2接触分解装置19、21の接触分解室20aに供給され、それぞれ接触分解工程が行われる。この際、水蒸気の存在下、接触分解触媒によってガス成分を接触分解して分解ガス成分が得られる。
分解ガス成分及び水蒸気はガス合流管13cを経てコンデンサ29に供給される。コンデンサでは、凝縮工程が行われ、水を含む液状成分が得られる。
液状成分は案内管29aを経て油水分離装置33に供給される。油水分離装置33では、油水分離工程を行い、液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る。
この間、この有機廃棄物処理システム及び有機廃棄物処理方法では、有機廃棄物を水蒸気とともに加熱するため、ガス成分に大気中の酸素や窒素を含まれ難い。そして、水蒸気は接触分解触媒に何ら悪影響を与えない。このため、種々の有機廃棄物を処理する場合にも、第1、2水蒸気発生装置9、11を採用する程度の比較的簡易な構造により、比較的容易にガス成分から液状成分を経てオイル成分を得ることができる。
したがって、この有機廃棄物処理システムや有機廃棄物処理方法によれば、種々の有機廃棄物を処理可能であるとともに、設備の小型化が可能である。
また、この有機廃棄物処理システムでは、第2接触分解装置19、21において、可動スライダ27がロッド27aを伸縮させれば、触媒ケース25の収納部25aの位置を変更することができる。このため、例えば、接触分解室20a内の接触分解触媒Cが劣化し、その接触分解能力が低下してくれば、その接触分解触媒Cを再生室22a内に位置させて再生することが可能である。また、再生室22aで再生した接触分解触媒Cを接触分解室20a内に位置させ、高い接触分解能力で接触分解を行うことも可能である。こうして、連続的な接触分解を行うことが可能である。
また、この有機廃棄物処理システムでは、そのような接触分解触媒Cの再生を排気分岐管17a、17bから導く熱分解炉3の排熱によって行うことが可能であるため、省エネに貢献することができる。
さらに、この有機廃棄物処理システムでは、油水分離装置33で得られたオイル成分を再利用管33aを経てバーナ3eに供給可能であるため、燃料節減も行うことができる。
また、この有機廃棄物処理システムでは、熱分解炉3が交換可能な受けパン3cを有しているため、残渣が熱分解室3a内に残留することがない。この点においても、この有機廃棄物処理システムは連続した処理が可能になっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は有機廃棄物の処理及び再利用に利用可能である。
9、11…第1、2水蒸気発生装置
3a…熱分解室
3…熱分解炉
C…接触分解触媒
20a…接触分解室
15、19、21…接触分解装置
29…コンデンサ
33…油水分離装置
7…ボール投入装置(攪拌手段)
3c…受けパン

Claims (9)

  1. 水蒸気を発生可能な水蒸気発生装置と、
    有機廃棄物が供給されるとともに、前記水蒸気発生装置と接続されて前記水蒸気が供給され、前記有機廃棄物が熱分解されてガス成分を排出するまで、前記有機廃棄物を前記水蒸気とともに加熱可能な熱分解室を有する熱分解炉と、
    前記熱分解室と接続されて前記ガス成分及び前記水蒸気が供給され、前記ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解触媒が充填された接触分解室を有する接触分解装置と、
    前記接触分解室と接続され、前記分解ガス成分及び前記水蒸気を凝縮し、液状成分を得るコンデンサと、
    前記液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る油水分離装置とを備えていることを特徴とする有機廃棄物処理システム。
  2. 前記熱分解室内を攪拌可能な攪拌手段を備えている請求項1記載の有機廃棄物処理システム。
  3. 前記攪拌手段は、加熱された無数の無機粒体を前記熱分解室内に投入可能に構成されている請求項2記載の有機廃棄物処理システム。
  4. 前記水蒸気発生装置は、前記水蒸気を加熱可能である請求項1乃至3のいずれか1項記載の有機廃棄物処理システム。
  5. 前記接触分解装置は、前記接触分解触媒を順次交換可能に構成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の有機廃棄物処理システム。
  6. 劣化した前記接触分解触媒は前記熱分解炉の排熱によって再生されるように構成されている請求項5記載の有機廃棄物処理システム。
  7. 前記オイル成分は、前記熱分解室を加熱可能な加熱装置に供給可能である請求項1乃至6のいずれか1項記載の有機廃棄物処理システム。
  8. 前記熱分解炉は、前記熱分解室の下方で残渣を受け、交換可能な受けパンを有している請求項1乃至7のいずれか1項記載の有機廃棄物処理システム。
  9. 有機廃棄物を水蒸気とともに加熱し、前記有機廃棄物を熱分解してなるガス成分を前記水蒸気とともに得る熱分解工程と、
    前記水蒸気の存在下、接触分解触媒によって前記ガス成分を接触分解して分解ガス成分とする接触分解工程と、
    前記分解ガス成分及び前記水蒸気を凝縮し、液状成分を得る凝縮工程と、
    前記液状成分から水分を分離し、オイル成分を得る油水分離工程とを備えていることを特徴とする有機廃棄物処理方法。
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