JP2018099585A - 両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具及び清掃具 - Google Patents

両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具及び清掃具 Download PDF

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Abstract

【課題】左右押ボタン押圧回転で把持部が傾斜可能な払拭体保持具を提供する。
【解決手段】本発明の両面押ボタン抜止式多段回動型型払拭体保持具は、把持部10の頭部20に係合凸部35を有する回転ロック部材30を嵌合し、連結部50の先端に複数の凹部65aを有する一対の軸受突部61を突設し、回転ロック部材30は係合凸部35を凹部65aに噛合脱離可能に配置され、左右の押ボタン40に規制爪46を設け、規制爪46は先端又は中間に規制爪段面46aと左右に規制爪側面46bを有してなり、回転ロック部材の内面には抜止突部内面38aを有する抜止突部38が設けられ、左右の押ボタンの規制爪を無理嵌めして、規制爪段面46aが抜止突部内面38aと当接して抜け止め規制され、左右の押ボタンを押圧して把持部10を回動できる。
【選択図】図2

Description

本発明は払拭体を把持する把持部と手動操作されるハンドルと両者を連結する連結部から構成される払拭体保持具に関し、更に詳細には払拭体を把持する把持部をハンドルに対し多段に回動傾斜させて使用できる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具及び清掃具に関する。
払拭体を把持する把持部をハンドルに対し多段に回動傾斜できる払拭体保持具に関し、特に本願の構造に関連するものとして実開平04−28850号公報である特許文献1が知られている。特許文献1はスポンジとスクレーパを装着した洗浄用ブラシに関するもので、本願の図17及び図18に図示され、以下に詳細に説明する。
図18は、実開平04−28850号公報(特許文献1)に記載された多段回動傾斜機構を有する洗浄用ブラシの分解斜視図であり、ブラシヘッドA10を棒状体A30に対して多段に回動傾斜して固定する機構を示している。
図18を参照すると、スポンジA3を狭着したスポンジ挟み123をスポンジ挟み部材装着部A12に挿し込み、且つスクレーパA2をスクレーパ装着部A11に咬合してブラシヘッドA10が構成される。ブラシヘッドA10の下面には、内歯132を有した2個のU型連結片131が垂下されている。
ハンドルである棒状体A30の先端の雄ネジ形成部311にボス315の雌ネジ形成部313を螺合し、凹凸形成部314を連結部材A20に押し込み、L形切欠きA22にピンPをロックして、棒状体A30と連結部材A20を接続する。切欠部A21が穿設された連結部材A20の先端には、内歯2312を有した2個のブラケットプレート2311が突設されてブラケットサポート231が構成されている。
ブラシヘッドA10のブラケットA13をブラケットプレート231に多段に回動傾斜して固定するために、左右の連動ユニット232、232と左右のスプリング233、233と左右の押し部材234、234と左右の軸桿235、235が配置され、左右の連結状態は同一であるから、片側の連結構造だけを説明する。
軸孔2321の内面にリング状突起2322を形成した連動ユニット232を、ギヤ2323が内歯132に噛合するようにU型連結片131の内側から外向きに挿し込み、更にギヤ2323が内歯2312にも噛合するようにブラケットプレート2311の内側から外向きに挿し込まれる。その結果、ギヤ2323は内歯132と内歯2312と噛み込んで、ブラシヘッドA10は棒状体A30に対し固定される。
ブラケットプレート2311の外面にスプリング233の一端を押し当て、スプリング233の他端を突き当て部2342の環状溝に挿通して押し部材234を嵌め込み、更に軸桿235を突き当て部2342の中を通してギヤ2323の軸孔2321に挿通し、軸桿235のリング状切欠部2351がギヤ2323の中のリング状突起2322と嵌合される。その結果、押し部材234はギヤ2323を有する連動ユニット232と一体化されて抜け止めされる。
図19は、押し部材234を突出させた回動阻止状態と押し部材234を押圧した回動可能状態を示した特許文献1の要部断面図である。
図(a)は左右の押し部材234、234を突出させた回動阻止状態を示している。押し部材234はブラケットプレート2311からスプリング233の付勢により外方に突出しており、軸桿235が連動ユニット232を外方へ引き出す。従って、連動ユニット232のギヤ2323はU型連結片131の内歯132と噛合し、且つブラケットプレート2311の内歯2312にも噛合するため、ブラシヘッドA10は回動が阻止され、その状態で固定された状態になる。
図(b)は左右の押し部材234、234を内方へ押圧した回動可能状態を示している。手指により、押し部材234はブラケットプレート2311に対しスプリング233に抗して内方へ押圧されており、軸桿235が連動ユニット232を内方へ移動させる。従って、連動ユニット232のギヤ2323はU型連結片131の内歯132には噛合しているが、ブラケットプレート2311の内歯2312からは脱離し、ブラシヘッドA10はブラケットプレート2311に対し回動可能になり、結果的に棒状体A30に対し任意の角度で傾斜させることができる。
この回動可能状態でブラシヘッドA10を任意の角度まで傾斜させて、手指を左右の押し部材234、234から離せば、スプリング233の付勢力により押し部材234、234が外方へ突出し、図(a)の状態になって上記角度で傾斜固定されることになる。
上記特許文献1の構造は左右の押し部材234、234の同時押圧機構を有する点で取扱い易い構造である。しかし、押し部材234は連動ユニット232のギヤ2323に対し、リング状切欠2351とリング状突起2322との嵌合で一体化されて抜け止めされているが、押し部材234の回転(自転)は規制されずに自由になっている。即ち、押し部材234は回転自由になっているために、押し部材234に手指摩擦で回転させてもブラシヘッドA10を回動傾斜させることができず、汚れたブラシヘッドA10を手で持って回動傾斜させることになり、手が汚れると云う欠点がある。更に、軸桿235のリング状切欠2351はギヤ2323のリング状突起2322と凹凸で嵌合するといっても、軸桿235のリング状切欠2351はリング状突起2322に変形すること無く無理嵌合するだけであるから、その結合力は極めて弱い。従って、軸桿235を無理に引き抜けばリング状切欠2351はリング状突起2322から比較的簡単に抜け、抜け止め構造が簡単に破れるという欠点を有している。
払拭体を把持する把持部をハンドルに対し多段に回動傾斜できる払拭体保持具に関して、特許文献2として特開2001−218719号公報が知られている。特許文献2の部材符号で説明すると、柄(ハンドル)1の先端に2個の腕部(軸受突部)13、14を間隙部を介して対向配置し、ヘッド(把持部)6の後端に同方向に延びるボス12を突設し、ボス12を2個の腕部13、14の間隙部に挿し込んでボス12を狭着する。次に、腕部13の孔からボス12の軸孔まで第1ストッパー15を挿入し、コイルばね10を介して第2ストッパー16を他方の腕部14の孔からボス12の孔まで挿入し、第1ストッパー15と第2ストッパー16を相互に軸孔の中で係合して全体を一体に回動自在に連結する。ボス12の軸孔には周方向に等間隔に位置決め凹部42が形成され、第2ストッパー16には位置決め係合部28が周方向に突設され、位置決め係合部28が位置決め凹部42に係合すると、ヘッド6は回動不能になる。コイルばね10に抗して第2ストッパー16を押圧すると、コイルばね10は短縮しながら第1ストッパー15は外方に突出し、位置決め係合部28は位置決め凹部42から離脱してヘッド6は回動可能になる。そこで、ヘッド6を回動してゆくと、コイルばね10の付勢力で隣の位置決め凹部42に位置決め係合部28が係合して、ヘッド6は傾斜した状態でロックされる。このようにして、ヘッド6を回動して多段の傾斜位置でロックすることができる。
特許文献3として特許第4347465号公報が存在する。特許文献3は、「角度調節式清掃具」であり、実質的に特許文献2と同様の構造を有している。特許文献2の用語を括弧内に示しながら特許文献3の部材符号で説明すると、把手部材(ハンドル)4の先端に間隙部を介して第1連結部(腕部)10aと第2連結部(腕部)10bを対向形成し、払掃材(把持部、ヘッド)2の後端に前記間隙部に挿し込まれる連結部(ボス)11を設け、連結部11の内周には周方向に多数の凹部(位置決め凹部)22を形成する。第1連結部10aに周方向に突条(位置決め係合部)15を形成した第1部材(第1ストッパー)13aを挿入し、第2連結部10bに圧縮ばね33を介して第2部材(第2ストッパー)13bを挿入して両者を軸孔12の中で一体に係合する。
第2部材13bの操作頭部31を押圧して圧縮バネ33を圧縮させながら第1部材13aを外方に突出させ、突条15を凹部22から離脱させて払掃材2を回動自由にする。払掃材2を少し回動させると、隣の凹部22に突条15が圧縮ばね33の復元力で係合し、払掃材2を傾斜状態で固定できる。手指で操作頭部31を押圧し続けると、払掃材2を多段の傾斜角度で傾斜ロックすることが可能である。
特許文献2と特許文献3はほぼ共通した構造を採用しており、回動軸部を構成する第1ストッパーと第2ストッパーが一体で前後してヘッドを多段に回動して傾斜ロックする機能を奏するが、これがその欠点となる。
即ち、把持部を回動傾斜させるために、第2ストッパー(第2部材)を片方の手指で押圧すると、第2ストッパーは内方へ移動するが、同時に第1ストッパー(第1部材)も一体で外方へ押し出されて突出する。第2ストッパーと第1ストッパーの両者を内方へ押圧する構造で無いため、把持部の回動傾斜に熟達を要し、使用者から不満が出るという欠点があった。つまり、第1ストッパーと第2ストッパーを手指で狭着できないから、把持部を持ちながら第2ストッパーを押圧する必要がある。従って、第2ストッパーを押圧するときに、把持部を回動させるためには汚れた払拭体を手で摘まんで回動させる必要があり、不衛生であることを免れない。
そこで、特許文献4〜6のように、払拭体に近い回動軸部から離れたハンドル部位に1個の押ボタンを配置して、押ボタンを押し込んで把持部を回動可能にする発明が為されるようになった。
特許文献4である特許第4113740号公報には、特許文献4の部材符号で説明すると、保持柄(ハンドル)2の先端に2個の支持体33、33を支持空間34を介して対向させ、保持柄2の適当位置に操作孔43を開口する。支持体(把持部、ヘッド)4の後端に回動連結部5を突設し、回動部31の半分の周面には凹部38a〜38dが形成され、残りの半分の周面は小径の円筒となっている。保持柄2の先端側内部には、前記操作孔43に突没する押圧釦70が配置され、ロッド状の係合部61を突設したロック部材60が圧縮コイルスプリング64を介して内設されている。
回動連結部5は支持空間34に配置されて、2個の支持体33、33に狭着される。通常、圧縮コイルスプリング64の付勢力によりロック部材60は押圧され、押圧釦70は操作孔43から突出し、ロッド状の係合部61は回動部31の凹部38a〜38dのいずれかに係合して、支持体4は回動不能になっている。押圧釦71を押下すると、圧縮コイルスプリング64に抗してロック部材60は横移動し、係合部61は凹部から離脱し、支持体4は回動可能になる。押圧釦71から手指を離しながら支持体4を回動させると、圧縮コイルスプリング64の復元力により係合部61が隣の凹部に自然に係合し、その位置で支持体4は傾斜状態でロックされる。このようにして、支持体4を適当な傾斜角度で多段に回動ロックすることができる。
特許文献5である特許第4041706号公報には、特許文献4と共通する符号部材として、保持柄2、支持体(把持部)4、凹部38a〜38d、支持体33、支持空間34、回動連結部5、回動部31、傾斜した押圧部71b、72bを有する押圧釦70、操作孔43が存在し、それらの機能は特許文献4と同一である。特許文献5に固有の符号部材として、保持柄2の中に、同軸方向に案内軸54と摺動本体51とロッド状のロック部53が一体形成されて配置され、摺動本体51には摺動傾斜面51e、51fが形成され、案内軸54には圧縮コイルスプリング55が外装されている。
押圧釦70が操作孔43から突出しているとき、圧縮コイルスプリング55の付勢力によりロック部53は凹部38a〜38dのいずれかに係合して回動部31は回動不能になり、支持体4は回動不能に固定されている。押圧釦70を押下して操作孔43に没入させると、押圧釦70に形成された傾斜状の押圧部71b、72bが摺動傾斜面51e、51fに摺動し、押圧分力によりロック部材50と案内軸54が圧縮コイルスプリング55を圧縮してロック部53が凹部38a〜38dから離脱し、回動部31及び支持体4は回動可能に設定される。押圧釦70から手指を離して支持体4を回動させると、隣の凹部にロック部53が圧縮コイルスプリング55の復元力で押し込まれ、支持体4は傾斜状態で回動不能にロックされる。このようにして、支持体4を適当な傾斜角度で多段に回動ロックすることができる。
特許文献6である特許第5052249号公報には、他の多段回動構造が示されている。特許文献5の部材符号で説明すると、手指で握る柄(ハンドル)10の先端に周方向に複数の凹面36を形成した取付部31を突設する。払拭体を装着する本体(把持部、ヘッド)20の先端に二股状の取付部32、32を突設し、その近傍のガイド孔(操作孔)60には、中央に矩形孔を開口して上部が操作部51になり下部がロック部52になるロックピース50がばね61を介して内装されている。本体20の内部には、軸装されたバネ42と、凸部41Fとくびれ部41Cとストッパー面41Dを有して前端に凸面41Aを形成した係合部材41が配置され、凸部41Fはバネ42に内挿され、くびれ部41Cは前記矩形孔を貫通し、凸面41Aは前記凹面36に突合されている。
操作部51がばね61の付勢力でガイド孔60から突出しているとき、ロック部52がストッパー面41Dに当接して係合部材41が後退不能になって凸面41Aが凹面36に突合し、本体20は柄10に対し回動不能に固定される。操作部51を押圧してロックピース50をバネ61に抗して押下すると、ロック部52はストッパー面41Dから抜脱し、係合部材41は後退可能になる。凸面41Aはばね42の付勢力だけで凹面36に当接しているから、本体20を回動すると、凸面41Aは凹面36に当接しながら隣の凹面36に乗り移り、その状態で操作部51から手指を離すとロックピース50の全体がばね61の復元力で上動し、操作部51はガイド孔60から突出し、ロック部52はストッパー面41Dに当接して、本体20は傾斜状態で回動不能にロックされる。このようにして多段の傾斜ロックが可能になる。
実開平04−28850号公報 特開2001−218719号公報 特許第4347465号公報 特許第4113740号公報 特許第4041706号公報 特許第5052249号公報
前述したように、特許文献1の構造では、押し部材234は回転自由になっているために、押し部材234、234を手指で押して摩擦で押し部材を回転させてもブラシヘッドA10を回動傾斜させることができないから、汚れたブラシヘッドA10を手で持って回動傾斜させることになり、手指が汚れると云う欠点がある。更に、軸桿235を引き抜けばリング状切欠2351はリング状突起2322から簡単に抜け、抜け止め構造が容易に破れるという欠点を有している。
また、前述したように、特許文献2・3の構造では、把持部を回動傾斜させるために、第2ストッパー(第2部材)を片方の手指で押圧すると、第2ストッパーは内方へ移動するが、同時に第1ストッパー(第1部材)も一体で外方へ押し出されて突出する。第2ストッパーと第1ストッパーの両者を内方へ押圧する構造で無いため、把持部の回動傾斜に熟達を要し、使用者から不満が出るという欠点があった。また、第2ストッパーを押圧したときに、把持部を回動させるためには汚れた払拭体を手で摘まんで回動させる必要があり、不衛生であることを免れない。
そこで上記欠点を改善するために、特許文献4〜6のように、回動軸部から離れたハンドル部位に突没可能な1個の押ボタンを配置して、押ボタンの突出状態では回動不能になり、押ボタンの没入状態で回動可能にする構造が採用されるようになった。
しかし、ハンドルの内部にロッド状の可動構造体を内蔵して押ボタンの突没により可動構造体を係脱させる構造を有しているから、可動構造体と押ボタンは小さな構造体にならざるを得ない。従って、払拭紙を用いた紙モップのような軽量の保持具には使用できるが、糸製のパイルモップのような重量の保持具には適さない。また、ロッド状の可動構造体を1個の凹部に押し込んでロックする構造であり、払拭体がパイルのような繊維重量物であるときにはロッドに大きな集中応力が作用し、多数回の使用により凹部が破断する危険性がある。
従って、本発明では、次の効果を実現する両面押ボタン回転規制型払拭体保持具及び清掃具を提供することを目的とする。第1に把持具を左右両面の押ボタン操作で回動させるときに、左右の押ボタンを手指で挟んで同時に押圧すると把持部が回動傾斜自在になる構造を採用して、把持部の回動操作の簡易化を達成する。また、第2に左右の押ボタンは把持部と一体化されて自由回転が規制されており、左右の押ボタンを押圧したままで押ボタンを手指の摩擦力で回転(自転)させると把持部も一体に回動する構造を採用した。その結果、汚れた払拭体を全く触らずに把持部を回動傾斜できるから衛生状態が改善され、適当な傾斜位置で押ボタンから手指を脱離すると押ボタンがスプリング力で復帰して把持部が傾斜状態で固定される機構を採用し、回動可能状態と回動不能状態の切り換えの簡易化を図った。更に、第3に押ボタンの抜け止め構造は、可撓性を有する規制爪を無理嵌め状に抜止溝に係合させて面同士の当接(突合)により押ボタンを抜け止めするから、確実堅固な抜け止め構造により払拭体保持具の耐久性を向上できる。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の第1の形態は、払拭体の装着用の把持部と前記把持部を前方側に多段に回動傾斜させて連結固定する連結部と前記連結部の後方側に取着されるハンドルからなる払拭体保持具であり、前記把持部の幅方向への頭部貫通孔を軸芯とする頭部内周面を有した筒状の頭部を前記把持部に突設し、大径部から外方に小径円板部を突設して軸芯に幅方向全長に亘って貫通孔内周面を有したロック貫通孔を形成し、且つ前記小径円板部の外周面に1個以上の係合凸部を配置した回転ロック部材を設け、前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置された2個の前記回転ロック部材を前記大径部が対面するように前記幅方向に配置し、前記連結部の先端に間隙部を間に挟んで一対の軸受突部を対向して突設し、前記軸受突部は対向面側の環状板部と外方側の押ボタン内嵌部と前記幅方向に開孔された軸受孔からなり、前記環状板部は内周縁に沿って複数の凹部が突板を介して交互に形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部が前記環状板部の軸受孔に前記間隙部から挿通されて前記係合凸部が前記凹部に噛合脱離可能に配置され、しかも前記大径部は前記環状板部に当接して前記回転ロック部材は前記頭部貫通孔から抜け出ることが阻止され、ボタン円板部にボタン突出部Bを形成した一対の押ボタンを配置し、前記ボタン突出部を前記軸受突部の外側から前記小径円板部の前記ロック貫通孔に挿通して、前記ボタン円板部を前記押ボタン内嵌部に嵌めこみ、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔から抜け出ることを規制する抜止規制手段が設けられ、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔の内部で回転することを規制する回転規制手段が設けられ、前記回転規制手段は、前記ボタン突出部にボタン側規制面を形成し、前記貫通孔内周面にロック側規制面を形成し、前記ボタン突出部を前記ロック貫通孔に挿通したときに、前記ボタン側規制面が前記ロック側規制面に面接触して相対移動不能になって前記押ボタンの回転が規制され、左右の前記押ボタンはスプリング手段による外方への付勢力により前記係合凸部が前記凹部に噛合して前記把持部の回動が阻止され、左右の前記押ボタンを押圧すると前記スプリング手段が圧縮されて前記係合凸部が前記凹部から脱離し、前記把持部の回動が可能になる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第2の形態は、前記ボタン突出部は筒状ボタン突出部であり、前記筒状ボタン突出部の外周面に周方向に設けられた1個以上のボタン平行面が前記ボタン側規制面として形成され、前記回転ロック部材の前記貫通孔内周面に周方向に設けられた1個以上のロック平行面がロック側規制面として形成され、筒状ボタン突出部を前記回転ロック部材の前記ロック貫通孔に挿通すると、前記ボタン平行面が前記ロック平行面に面接触するように前記回転規制手段Zが構成され、この平行面相互の面接触により前記押ボタンが前記ロック貫通孔の中で回転不能に規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第3の形態は、前記抜止規制手段は、前記ボタン平行面に規制爪が軸方向に切片状に形成され、前記規制爪はその先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板から形成され、且つ前記規制爪段面は前記ボタン平行面より外方に突出するように形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部に抜止突部を残して前記ロック平行面に抜止溝が刻設され、前記抜止溝は前記抜止突部の側面である抜止突部内面と左右の抜止溝側面を有し、前記筒状ボタン突出部が前記ロック貫通孔に前記小径円板部から挿通されて前記規制爪が前記抜止溝に無理嵌めされるように構成され、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止め規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第4の形態は、前記規制爪は前記筒状ボタン突出部に形成された反り返り状の切片で切片の先端が前記規制爪段面となり、又は前記規制爪の途中に規制爪突起スロープを有する規制爪突起が形成され、規制爪突起の端面が前記規制爪段面となる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第5の形態は、前記ボタン突出部は前記ボタン円板部に設けられた1個以上の規制爪であり、前記規制爪が先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板からなり、前記規制爪側面が前記ボタン側規制面として形成され、前記回転ロック部材の前記貫通孔内周面に前記小径円板部から抜止突部38を残して1個以上の抜止溝が刻設され、前記抜止溝は前記抜止突部の側面である抜止突部内面と左右の抜止溝側面を有し、前記抜止溝側面が前記ロック側規制面として形成され、前記規制爪を前記回転ロック部材の前記ロック貫通孔に挿通して前記抜止溝に無理嵌めすると、前記規制爪側面が前記抜止溝側面に面接触するように前記回転規制手段が構成され、この面接触で面と面が突合して前記押ボタンが前記ロック貫通孔の中で回転規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第6の形態は、前記抜止規制手段は、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止めされるように構成される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第7の形態は、前記頭部内周面に1本以上のレールを突設し、前記回転ロック部材の前記大径部に1個以上のロック溝を形成し、前記ロック溝を前記レールに嵌合させて前記回転ロック部材を前記頭部貫通孔に挿通することにより、前記回転ロック部材が前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第8の形態は、前記ボタン突出部の中にスプリング挿通突起を突設し、左右の押ボタンのスプリング挿通突起を前記スプリング手段の両端に挿通して左右の押ボタンは前記スプリング手段により常時外方へと付勢された状態で前記把持部の回動が阻止され、左右の前記押ボタンを押圧すると前記スプリング手段が圧縮されて前記把持部の回動が可能になる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第9の形態は、前記スプリング挿通突起の下方には前記スプリング端を支持するスプリング止部が形成される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第10の形態は、前記頭部の頭部外周面の周方向に個以上の回転突起を突設し、前記連結管の連結管先端縁に前記回転突起が通過する通過用切欠を設け、前記頭部が回動可能状態のときに前記回転突起を押引して前記通過用切欠に通過させながら前記把持部を回動して傾斜させる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具である。
本発明の第11の形態は、第1形態〜第10形態のいずれかの両面押ボタン回転規制型払拭体保持具を用い、前記把持具に払拭体を装着した清掃具である。
本発明の第1の形態によれば、払拭体の装着用の把持部と前記把持部を前方側に多段に回動傾斜させて連結固定する連結部と前記連結部の後方側に取着されるハンドルからなる払拭体保持具であり、前記把持部の幅方向への頭部貫通孔を軸芯とする頭部内周面を有した筒状の頭部を前記把持部に突設し、大径部から外方に小径円板部を突設して軸芯に幅方向全長に亘って貫通孔内周面を有したロック貫通孔を形成し且つ前記小径円板部の外周面に1個以上の係合凸部を配置した回転ロック部材を設け、前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置された2個の前記回転ロック部材を前記大径部が対面するように前記幅方向に配置した払拭体保持具が提供できる。
従って、払拭体を装着する把持部と頭部は一体構造であり、2個の回転ロック部材は頭部の内部で回転不能であり、回転ロック部材を外力で回動させれば把持部と頭部を一体的に回動させることができる構造が提供される。
また、1個以上の係合凸部を回転ロック部材の小径円板部の外周面に配置しているから、この1個以上の係合凸部が後述する凹部に噛合して把持部を平行状態も含んだ傾斜状態で固定でき、係合凸部が凹部から脱離して把持部を回動可能にして所望角度まで傾斜させることができる。特に、2個以上の係合凸部を2個以上の凹部に係合させれば、把持部を確実且つ強固にロックでき、把持部の傾斜固定が完全化できる特徴を有する。
また、本発明の第1の形態によれば、前記連結部の先端に間隙部を間に挟んで一対の軸受突部を対向して突設し、前記軸受突部は対向面側の環状板部と外方側の押ボタン内嵌部と前記幅方向に開孔された軸受孔からなり、前記環状板部は内周縁に沿って複数の凹部が突板を介して交互に形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部が前記環状板部の軸受孔に前記間隙部から挿通されて前記係合凸部が前記凹部に噛合脱離可能に配置され、しかも前記大径部は前記環状板部に当接して前記回転ロック部材は前記頭部貫通孔から抜け出ることが阻止された払拭体保持具が提供できる。
従って、係合凸部を現在の凹部から脱離させて把持部を回動させ、前記係合凸部を他の凹部に噛合させれば、傾斜状態の変更を簡単かつ確実に行うことができる。凹部の個数だけの傾斜角度を有し、複数段の傾斜変更が可能になる。また、前記大径部は前記環状板部に当接して前記回転ロック部材は前記頭部貫通孔から抜け出ることが阻止されているから、左右の回転ロック部材は左右の環状突部の内部に配置されたまま外方に抜け出ることが無い。従って、左右の回転ロック部材は頭部貫通孔内に安定して保持することができる。
更に、本発明の第1の形態によれば、ボタン円板部にボタン突出部を形成した一対の押ボタンを配置し、前記ボタン突出部を前記軸受突部の外側から前記小径円板部の前記ロック貫通孔に挿通して、前記ボタン円板部を前記押ボタン内嵌部に嵌めこみ、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔から抜け出ることを規制する抜止規制手段が設けられ、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔の内部で回転することを規制する回転規制手段が設けられる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。従って、左右の押ボタンは左右の回転ロック部材により抜け出ることが規制され、しかも左右の押ボタンは左右の回転ロック部材により回転規制、即ち自転規制されており、押ボタンは回転ロック部材と一体化されている。つまり、左右の押ボタンを手指などの外力で回転(自転)させれば、回転ロック部材を介して頭部及び把持部を回動できる特徴を有する。
特に、本形態発明の回転規制手段は、前記ボタン突出部にボタン側規制面を形成し、前記貫通孔内周面にロック側規制面を形成し、前記ボタン突出部を前記ロック貫通孔に挿通したときに、前記ボタン側規制面が前記ロック側規制面に面接触して相対移動不能になって前記押ボタンの回転が規制される特徴を有する。回転ロック部材が頭部に一体化されているから、頭部に一体化されたロック側規制面がボタン側規制面の相対移動を規制して、押ボタンの回転(自転)が確実に規制できる。従って、左右の押ボタンを手指の圧接摩擦で回転(自転)させると、把持部を所望の角度で傾斜させて固定できる作用効果を有する。
また更に、本発明の第1形態によれば、左右の前記押ボタンはスプリング手段による外方への付勢力により前記係合凸部が前記凹部に噛合して前記把持部の回動が阻止され、左右の前記押ボタンを押圧すると前記スプリング手段が圧縮されて前記係合凸部が前記凹部から脱離し、前記把持部の回動を可能にする両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
傾斜した把持部をロックする場合には、スプリング手段の外方への付勢力により左右の押ボタンが外方へ突出移動し、回転ロック部材も外方へ強制移動してその係合凸部が環状突部の凹部に噛合し、把持部を傾斜状態(水平状態及び逆水平状態を含む)で環状突部に対しロック固定する。
把持部を回動させる場合には、前記スプリング手段を短縮させるように左右の押ボタンを手指で挟んで内方へ押圧移動させると、左右の回転ロック部材も内方へ移動し、回転ロック部材の係合凸部が環状突部の凹部から脱離し、左右の環状突部と頭部とが相互に独立して回転可能状態になる。押ボタンを押圧する手指を押ボタンに押し付けたまま押ボタンを摩擦圧接した状態で押ボタンを回転(自転)させると、押ボタンは回転規制されているから把持部とは一体固定状態にあり、払拭体を把持した把持部も一体的に回動し、把持部を所望の回動位置まで傾斜させる。その時、手指を緩めても、前記凹部が存在しないときには、係合凸部は凹部と凹部の間にある突板に当接するだけで、スプリングは短縮状態のまま回転可能状態が保持されている。更に傾斜させて、前記係合凸部が次の環状突部の凹部に合致すると相互に噛合し、短縮したスプリングの復帰力により元の状態に戻って回転不能状態になり、把持部はその傾斜状態でロック固定される。
このように、凹部の個数だけ傾斜角度は変更でき、しかも左右の押ボタンを押圧したまま押ボタンを回転させるだけで把持部を所望の傾斜状態に設定でき、手指は汚れた払拭体に接触することがないから極めて衛生的である。本発明の名称は両面押ボタン回転規制型払拭体保持具であり、左右両面の押ボタンを押圧する構造で、しかも押ボタンは把持部と一体固定されて回転が規制された構造を有するという意味である。
また、スプリング手段とはスプリング単体でもよいし、スプリング組合せ体でも良く、外方への付勢力により左右の押ボタンを外方へ突出移動させる部材であれば良い。
本発明の第2の形態によれば、第1形態において、前記ボタン突出部は筒状ボタン突出部であり、前記筒状ボタン突出部の外周面に周方向に設けられた1個以上のボタン平行面が前記ボタン側規制面として形成され、前記回転ロック部材の前記貫通孔内周面に周方向に設けられた1個以上のロック平行面がロック側規制面として形成され、筒状ボタン突出部を前記回転ロック部材の前記ロック貫通孔に挿通すると、前記ボタン平行面が前記ロック平行面に面接触するように前記回転規制手段が構成され、この平行面相互の面接触により前記押ボタンが前記ロック貫通孔の中で回転不能に規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
本形態の回転規制手段によれば、ボタン突出部をロック貫通孔に挿通させるときに、筒状ボタン突出部のボタン平行面が貫通孔内周面のロック平行面に接触状に挿通されるから、平行面相互の接触により前記押ボタンが前記ロック貫通孔の中で回転不能に強力に規制される。従って、押ボタンは把持部と一体化されて回転不能に強力に規制されることになる。
その結果、把持部を傾斜させるときに、両手指で左右の押ボタンを内方へ押圧して把持部を回動可能にし、手指の摩擦で押ボタンを押圧状態で回転させれば把持部も一体に回動し、特定角度の傾斜で手指を離すと押ボタンは自動復帰して把持部の傾斜が確実にロックできる。
勿論、2個以上のボタン平行面と2個以上のロック平行面を形成して、夫々のボタン平行面と対応するロック平行面が面接触するように配置すれば、一層の回転規制が実現されることは云うまでもない。
本発明の第3の形態によれば、前記第2形態において、前記抜止規制手段は、前記ボタン平行面に規制爪が軸方向に切片状に形成され、前記規制爪はその先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板から形成され、且つ前記規制爪段面は前記ボタン平行面より外方に突出するように形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部に抜止突部を残して前記ロック平行面に抜止溝が刻設され、前記抜止溝は前記抜止突部の側面である抜止突部内面と左右の抜止溝側面を有し、前記筒状ボタン突出部が前記ロック貫通孔に前記小径円板部から挿通されて前記規制爪が前記抜止溝に無理嵌めされるように構成され、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止め規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
左右の押ボタンの筒状ボタン突出部を回転ロック部材のロック貫通孔に挿通すると、ボタン平行面の規制爪がロック平行面の前記抜止突部により内方に撓んだ後外方に自発的に復帰し、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接し、左右の押ボタンが回転ロック部材の内部に確実に抜け止めされる。しかも、規制爪側面が抜止溝側面に当接して左右の押ボタンが回転ロック部材に対し回転不能になり、回転阻止規制作用の補助的効果も発現する。この回転規制効果は、前述した平行面接触による回転規制作用に追加的に作用し、回転規制効果を増強することができる。
規制爪の個数を2個以上にすれば、規制爪が無理嵌めされる抜止溝の個数も2個以上にして、より強固な抜け止め規制と回転阻止規制が実現される。
本発明の第4の形態によれば、前記規制爪は前記筒状ボタン突出部に形成された反り返り状の切片で切片の先端が前記規制爪段面となり、又は前記規制爪の途中に規制爪突起スロープを有する規制爪突起が形成され、規制爪突起の端面が前記規制爪段面となる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
本第4形態により規制爪段面を有する規制爪の具体的形状が開示される。第1形状は、筒状ボタン突出部の側面に反り返り状の切片が形成され、この切片の先端面が規制爪段面になる場合である。筒状ボタン突出部を挿入するときに、反り返り状切片であるから、抜止突部を内方へ撓みながら進行し、最後に先端面(規制爪段面)が抜止突部を乗り越えると、規制爪は内方へと復帰し、規制爪段面が抜止突部内面と当接して相互に突合状態になり、筒状ボタン突出部を抜こうとしても抜き出すことが不可能であり、抜け止め機能が実現される。
第2形状は、規制爪本体が反り返らなくても、先端部又は途中に規制爪突起スロープを有する規制爪突起が形成され、規制爪突起の立下り面である端面が前記規制爪段面となる場合である。ボタン突出部を挿入すると、規制爪突起スロープが抜止突部を乗り越えて規制爪は内方へ撓みながら進行する。最後に規制爪段面が抜止突部を乗り越えると、規制爪は内方へと復帰し、規制爪段面が抜止突部内面と当接して相互に突合状態になり、ボタン突出部を抜こうとしても抜き出すことが不可能であり、抜け止め機能が実現される。
このように、規制爪段面は規制爪の先端又は中間部に形成できる。特に、規制爪突起により規制爪段面を形成する場合には、規制爪自体は反り返らなくても、反り返ってもどちらの形状でも抜け止め機能が達成できる。
本発明の第5の形態によれば、第1形態において、前記ボタン突出部は前記ボタン円板部に設けられた1個以上の規制爪であり、前記規制爪が先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板からなり、前記規制爪側面が前記ボタン側規制面として形成され、前記回転ロック部材の前記貫通孔内周面に前記小径円板部から抜止突部を残して1個以上の抜止溝が刻設され、前記抜止溝は前記抜止突部の側面である抜止突部内面と左右の抜止溝側面を有し、前記抜止溝側面が前記ロック側規制面として形成され、前記規制爪を前記回転ロック部材の前記ロック貫通孔に挿通して前記抜止溝に無理嵌めすると、前記規制爪側面が前記抜止溝側面に面接触するように前記回転規制手段が構成され、この面接触で面と面が突合して前記押ボタンが前記ロック貫通孔の中で回転規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
規制爪が抜止溝に嵌まり込むと、左右の規制爪側面と左右の抜止溝側面との当接により、面と面が突合して規制爪は抜止溝の内部に存在するように規制されている。換言すれば、規制爪側面は抜止溝側面に規制されて、押ボタンは回転ロック部材に一体化され、即ち頭部と把持部に一体化されているから、押ボタンは自由回転できない様に回転規制される。
本発明の第6の形態によれば、前記抜止規制手段は、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止めされるように構成される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供される。
従って、可撓性板である前記規制爪は抜止突部を乗り越えて抜止溝に無理嵌め状に嵌り込み、規制爪の規制爪段面が抜止溝の抜止突部内面に当接するから、押ボタンを外方へ抜き出そうとしても規制爪段面が抜止突部内面に当接して押ボタンを抜き出すことが不可能であり、押ボタンの抜け止めが完全に実現される効果が発現する。
本発明の第7の形態によれば、前記頭部内周面に1本以上のレールを突設し、前記回転ロック部材の前記大径部に1個以上のロック溝を形成し、前記ロック溝を前記レールに嵌合させて前記回転ロック部材を前記頭部貫通孔に挿通することにより、前記回転ロック部材が前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
回転ロック部材は頭部内周面の1本以上のレールにロック溝で確実に嵌合しており、回転ロック部材は頭部、即ち把持部に一体に強固に結合して分離不能である。2本以上のレールを2個以上のロック溝に嵌合すれば一体強度は増強されることは云うまでもない。従って、前述した回転阻止規制と抜け止め規制が施された押ボタンを手指で摩擦自転させるだけで、その自転力は回転ロック部材を介して把持部に伝達され、把持部を所望の角度に回動させることが可能になる。即ち、本発明では、押ボタンは頭部及び把持部と一体に形成されているから、手指で押ボタンを圧接した状態で手指を自転させると押ボタンも圧接摩擦力でそのまま自転し、その自転に伴って把持部を回動することができる。従って、把持部の払拭体に接触しないから極めて衛生的に把持部の角度調整が可能になる。
本発明の第8の形態によれば、前記ボタン突出部の中にスプリング挿通突起を突設し、左右の押ボタンのスプリング挿通突起を前記スプリング手段の両端に挿通して左右の押ボタンは前記スプリング手段により常時外方へと付勢された状態で前記把持部の回動が阻止され、左右の前記押ボタンを押圧すると前記スプリング手段が圧縮されて前記把持部の回動が可能になる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
ボタン突出部の中に突設されたスプリング挿通突起の長さは種々に設定できるから、各種構造・配置・長さのスプリング手段を間に挟んで弾性力を調整でき、スプリング手段の左右端に前記スプリング挿通突起を挿通してスプリング手段を保持する構成が採用される。通常状態では、スプリング手段の外方への付勢力により押ボタンは左右に突出するから、前述した係合凸部が凹部に噛合し回動阻止状態になって把持部の回動が阻止される。左右の押ボタンを手指で押圧すると、スプリング手段が圧縮され、係合凸部が内方へと移動するため係合凸部は凹部から脱離して回動可能状態になり、把持部を回動させて傾斜させることができる。
本発明の第9の形態によれば、前記スプリング挿通突起の下方には前記スプリング端を支持するスプリング止部が形成される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
本発明では、左右の押ボタンを手指で押圧してスプリングを短縮させると把持部は連結部、即ちハンドルに対し回動可能になり、手指を押ボタンから脱離すると、スプリングの復帰力により押ボタンが左右へ突出して把持部は連結部に対し回動不能になる機構を採用している。換言すれば、本発明の払拭体保持具ではスプリングの伸長状態で回動不能、短縮状態で回動可能の2状態が選択される。本形態の左右のスプリング止部により左右のスプリング端を受け止め、両者間にスプリングの全長が配置されるから、スプリング止部の高さを調整して伸長状態(回動不能)と短縮状態(回動可能)の2状態を確実に動作させることができる。
本発明の第10の形態によれば、前記頭部の頭部外周面の周方向に個以上の回転突起を突設し、前記連結管の連結管先端縁に前記回転突起が通過する通過用切欠を設け、前記頭部が回動可能状態のときに前記回転突起を押引して前記通過用切欠に通過させながら前記把持部を回動して傾斜させる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提供できる。
従って、手指で回転突起を摘まんだり引っ掛けたりして押引するだけで頭部、即ち把持部を前後に回動でき、汚れた払拭体を触らずに把持部を所望角度に傾斜設定することが可能になる。片手操作するときには、親指と中指で連結部を握り、人差し指で回転突起を押引するだけで把持部の回動傾斜が可能になるから、手を汚さずに簡単操作だけで把持部の傾斜設定ができる利便性を有する。
前記回転突起の個数は1個以上であればよいが、2個、3個と増やすことによって手指で頭部、即ち把持部の回動がより容易且つ効率的にすることができる。
本発明の第11の形態によれば、第1形態〜第10形態のいずれかの両面押ボタン回転規制型払拭体保持具を用い、前記把持具に払拭体を装着した清掃具が提供できる。
払拭体としては、パイル状モップや不織紙やスポンジ体など各種の清掃用払拭体が利用でき、払拭体を装着した把持部を適当な角度に傾斜させることにより、電灯や棚やタンス等の上側の見え難い部分の清掃が簡単に行える利点を有する。
図1は、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具の分解斜視図である。 図2は、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具の拡大分解斜視図である。 図3は、本発明において、回転ロック部材30、30を頭部20の内部に対面状態で2個挿入したときの部分分解斜視図である。 図4は、本発明において、回転ロック部材30、30を挿入した頭部20に連結部50を装着したときの分解斜視図である。 図5は、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の完成斜視図である。 図6は、本発明において、両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1に払拭体94を装着した清掃具99の全体斜視図である。 図7は、本発明において、左右の押ボタン40、40を外方に突出させて把持部10を連結管51に対し回動不能状態にした両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面斜視図である。 図8は、本発明において、左右の押ボタン40、40を内方へ押圧して把持部10を連結管51に対し回動可能状態にした両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面斜視図である。 図9は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cに噛合して把持部10をハンドル80に対し水平状態で回動不能に配置した状態図である。 図10は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cから脱離させて次の凹部65b、65bに到る途中で把持部10をハンドル80に対し回動可能に配置した状態図である。 図11は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65b、65bに噛合させて把持部10をハンドル80に対し45度傾斜で回動不能に配置した状態図である。 図12は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65a、65aに噛合させて把持部10をハンドル80に対し90度傾斜で回動不能に配置した状態図である。 図13は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cに噛合させて把持部10をハンドル80に対し逆水平状態(180度傾斜)で回動不能に配置した状態図である。 図14は、本発明の第2実施例で、規制爪突起46cを有した規制爪46を用いて回動不能状態にある両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面図である。 図15は、本発明の第3実施例で、ロック平行面の無い抜止溝37を有する回転ロック部材30と押ボタン40の組立分解斜視図である。 図16は、本発明の第4実施例で、2個の規制爪46、46をボタン円板部41に突設した押ボタン40と回転ロック部材30の組立分解斜視図である。 図17は、本発明の第5実施例で、頭部外周面21の周方向に突設された複数の回転突起27を押引して通過用切欠57を通過させて把持部10を回動傾斜させる構造の組立分解斜視図である。 図18は、実開平04−28850号公報(特許文献1)に記載された多段回動傾斜機構を有する洗浄用ブラシの分解斜視図である。 図19は、押し部材234を突出させた回動阻止状態と押し部材234を押圧した回動可能状態を示した特許文献1の要部断面図である。
以下に、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具及び清掃具の実施形態を添付する図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の分解斜視図であり、また図2は本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具の拡大分解斜視図である。両図を参照して以下に説明する。
この両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1は、後述する払拭体94を装着する把持部10と、把持部10に一体に突設された頭部20と、頭部20の内部に対面状に挿入される回転ロック部材30、30と、後述するハンドル80を後端に取着する連結部50と、連結部50の先端に突設される軸受部60と、軸受部60は間隙部67だけ離間して左右対称に突設される軸受突部61、61と、回転ロック部材30、30を挿通した頭部20を軸受突部61、61で狭着した後、回転ロック部材30、30の外方からスプリング手段70を介して左右に装着される押ボタン40、40から構成されている。
前記連結部50は連結管51と仕切壁52とハンドル取着管53からなり、ハンドル取着管53には取着釦孔54が設けられ、前記ハンドル80の取付釦が前記取着釦孔54に突没してハンドル80の着脱操作が行われる。
把持部10は長手板状を有し、頭部20の前方側にある長尺の把持部長部11と頭部20の後方側にある短尺の把持部短部12から構成され、後述する払拭体94が把持部長部11と把持部短部12に装着される。
頭部20は頭部貫通孔22を開孔した筒状に形成され、頭部内周面23には幅方向に2本以上のレール26、26が突設されており、図1には2本のレール26、26が示されている。レールの本数が多い程、回転ロック部材30との回転阻止規制の強度が高くなり、しかもレール26、26はリブの機能を有するから、その本数だけ頭部20の耐久性が向上する。頭部20の軸方向の両端には頭部前端面24と頭部後端面25を有する。
左右に配置された回転ロック部材30、30は対面状に配置されたほぼ同一構造を有しているから、片方だけを説明する。回転ロック部材30は大径部31から小径円板部32を突出させた構造を有し、中心には幅方向全長に亘ってロック貫通孔33が開孔されている。大径部31には2個以上のロック溝34、34が形成されており、ロック溝34の個数は頭部20のレール26の本数と同一である。図1ではレール26が2本であるから、上下に2個のロック溝34、34が設けられている。また、小径円板部32の周面には大径部31から1個以上の係合凸部35が突設され、図1では左右対称に2個の係合凸部35、35が突設されている。係合凸部35の個数は、後述する環状板部64に形成される凹部の個数に対応し、図1では凹部65a、65a、凹部65b、65b、凹部65c、65cのように、2個の凹部が対として形成されているから、凹部65a、65aに噛合するように係合凸部35、35も2個形成されることになる。
ロック貫通孔33の内面には対面するように2個のロック平行面36、36が形成され、当該ロック平行面36は自転規制手段Zのロック側規制面RKとして機能する。また、ロック平行面36、36の夫々には抜止規制手段Nとして抜止溝37が刻設されている。刻設するときに、ロック平行面36の小径円板部32の一部を残して抜止溝37が刻設されるから、残った部分は抜止突部38になり、小径円板部32側の面は抜止突部内面38aになり、この抜止突部内面38aは後述する規制爪46の規制爪段面46aと組み合わさって抜止規制手段Nになる。つまり規制爪46が抜止溝37に無理嵌めされると、規制爪段面46aが抜止突部内面38aと当接して面と面の突合により押ボタン40の抜け止め規制が実現される。また、抜止溝37は左右に抜止溝側面37a、37aをロック側規制面RKとして有する。従って、抜止溝37の周囲は抜止突部内面38aと抜止溝側面37a、37aに3方を囲まれ、抜止突部内面38aと対向する側は切り通しとして開口されている。
押ボタン40はボタン円板部41にボタン突出部Bが形成され、図1ではボタン突出部Bとして筒状ボタン突出部42が突設されており、筒状ボタン突出部42の中心にはスプリング挿通突起45が突設され、スプリング挿通突起45の根元には後述するスプリング止部48が設けられている。筒状ボタン突出部42とスプリング挿通突起45の間はボタン凹所44と称される。このボタン凹所44はスプリング挿通突起45の周囲の空間を意味している。
図1及び図2から分かるように、筒状ボタン突出部42の左右にはボタン側規制面BKとしてボタン平行面43、43が形成され、ボタン平行面43、43の夫々に切片状に規制爪46が片持ち梁として形成される。この規制爪46の先端又は中間には規制爪段面46aが面状に形成され、両側には規制爪側面46b、46bが形成され、規制爪46自体は片持ち梁として可撓性板の機能を果たす。先端又は中間の規制爪段面46aは抜止規制手段Nとして機能し、規制爪側面46b、46bは自転規制手段Zのボタン側規制面BKとして機能する。筒状ボタン突出部42の内周面は円筒面でもよいし、内周面にもボタン平行面43、43が形成されてもよいし、その他の任意形状でもよい。
ここで、抜止規制手段Nと自転規制手段Zの具体的構造について纏めると次のようになる。第1に、抜止規制手段Nとしては、規制爪46の規制爪段面46aが抜止溝37の抜止突部内面38aと当接して面々突合により実現される。第2に、回転規制手段Zとしては、ボタン側規制面BKとしてのボタン側平行面43がロック側規制面RKとしてのロック平行面36に面接触してボタン側平行面43の相対移動が禁止され、押ボタン40の回転が禁止される。第3に、回転規制手段Zの補助機構として、規制爪46の両側にある規制爪側面46b、46bがボタン側規制面BKとなり、抜止溝37の両側にある抜止溝側面37a、37aがロック側規制面RKとなり、規制爪側面46b、46bの夫々が抜止溝側面37a、37aの夫々に面接触して面々突合し、規制爪46が抜止溝37の中で相対移動できずに押ボタン40の回転が禁止される。
軸受部60では、左右の軸受突部61、61の対向面側の夫々には、中心の軸受孔62の周囲に環状板部60が形成され、外側にはボタン円板部41を嵌め込む押ボタン内嵌部63が形成されている。環状板部64には、上下方向に凹部65a、65a、45度の傾斜方向に凹部65b、65b、水平方向に凹部65c、65cが対向状に形成され、凹部と凹部の間には突板66が隔壁として存在し、凹部→突板→凹部→突板・・のように順次配置されている。
前述したように、回転ロック部材30、30を挿通した頭部20を軸受突部61、61で狭着した後、回転ロック部材30、30の小径円板部32、32の外方からスプリング手段70を介して左右の押ボタン40、40が装着される。左右の押ボタン40、40のスプリング挿通突起45、45はスプリング手段70の左右のスプリング端72、72に夫々挿通され、スプリング端72、72は後述するスプリング止部48、48で進入を阻止される。
スプリング手段の付勢力に抗して左右の押ボタン40、40を押圧すると、押ボタン40の2個の規制爪46、46が可撓性板であるから、規制爪段面46a、46aが抜止突部38、38により内方へ撓み、更に抜止突部38、38を乗り越えて外方へと復帰し、規制爪46、46は抜止溝37、37に無理嵌め状に嵌合する。
このとき、規制爪段面46a、46aが抜止突部内面38a、38aに面面突合で面接触しているから、押ボタン40の抜け止めが完成される。また、規制爪46の左右の規制爪側面46b、46bは抜止溝37の左右の抜止溝側面37a、37aに当接するから、押ボタン40の回転、即ち自転は規制され、回転規制が完成される。従って、押ボタン40は回転ロック部材30に対し抜け止めと同時に回転不能に規制され、押ボタン40は回転ロック部材30に一体化される。
前述したように、図2は、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具の拡大分解斜視図である。即ち、図2には図1の要部が拡大して示され、特に規制爪46と抜止溝37と凹部65a〜65cの形状と配置が明瞭に示されているので、それを説明しておく。
規制爪46は筒状ボタン突出部42のボタン平行面43に切片状に形成された片持ち状の可撓性板で、先端側の規制爪段面46aと左右の規制爪側面46b、46bを有している。規制爪段面46aはボタン平行面43より外方に突出して形成されている。また、抜止溝37はロック平行面36に抜止突部38を残して刻設され、抜止溝37の三方は抜止突部内面38aと抜止溝側面37a、37aの壁面に取り囲まれ、残りの一方は大径部31の端縁まで切り抜かれた形状を有している。従って、筒状ボタン突出部42を小径円板部32からロック貫通孔33に挿通すると、ボタン平行面43がロック平行面36に面接触した状態で挿通される。このとき、規制爪46の規制爪段面46aは抜止突部38により内方へと押し込まれて、規制爪46は内方へと撓み、抜止突部38を乗り越えると規制爪46の復元力により規制爪段面46aは元の位置まで復帰し、規制爪46は抜止溝37に嵌合される。従って、規制爪46の規制爪段面46aと左右の規制爪側面46b、46bは、抜止溝37の抜止突部内面38aと左右の抜止溝側面37a、37aに当接した状態になり、押ボタン40は回転ロック部材30に対し抜け止め規制と回転規制されることになる。
但し、左右の押ボタン40、40は回転ロック部材30、30の中においてスプリング手段70の弾性力により手指の押圧力で押圧可能であり、押圧力を解除するとスプリング手段70の弾性力(付勢力)で突出状態に復帰する。
また、軸受部60の左右の軸受突部61、61の夫々の環状板部64には、凹部65cと凹部65cが直径方向に対向して形成され、同様に凹部65a、65aと凹部65b、65bが形成されている。前述した回転ロック部材30の係合凸部35と係合凸部35も小径円板部32の直径方向に形成され、凹部65cと凹部65cに夫々噛合するように形成される。従って、係合凸部35、35は凹部65a、65aや凹部65b、65bや凹部65c、65cに2箇所で噛合し、また脱離するように着脱構成される。勿論、係合凸部の個数は1個以上であればよく、これに応じて凹部の個数も1個以上であれば係合機能を奏することができる。噛合状態で把持部10は軸受部60(即ち連結部50)に回転禁止(回転規制状態)に固定され、脱離状態で把持部10は連結部50に回転可能になる。
把持部10を連結部50に対して回動する場合には、左右の押ボタン40、40を手指で狭着して押圧すると、回転ロック部材30、30が内方へ移動して係合凸部35、35が凹部65c、65cから脱離し、左右の押ボタン40、40を手指の摩擦力で回転(自転)させると把持部10は所定角度だけ回動し、例えば45度だけ回動すれば次の凹部65b、65bに係合凸部35、35が噛合して45度傾斜状態で固定されることになる。90度回動では凹部65a、65aと噛合して90度傾斜し、180度回動では再び凹部65c、65cと噛合して180度傾斜、即ち反平行の傾斜状態が達成できる。このように、凹部の個数に応じて任意数の傾斜固定状態が設定できる。
勿論、係合凸部35が1個の場合には、1個の凹部65a、凹部65b、凹部65cが有ればよく、2個の場合と同様の回動傾斜状態が達成できるが、2個以上の方が固定強度を強化できることは云うまでもない。
図3は、本発明において、左右に回転ロック部材30、30を頭部20の内部に挿入したときの部分分解斜視図である。頭部20の中に、回転ロック部材30、30がレール26に嵌め込まれて挿通され、小径円板部32、32が頭部20から突出し、ロック平行面36、36が左右に確認される。
図4は、本発明において、回転ロック部材30、30を挿入した頭部20に連結部50を装着したときの分解斜視図である。
図3の状態で、軸受部60の左右の軸受突部61、61が外方から頭部20の左右端部に装着される。即ち、左右の軸受突部61、61が頭部20の左右端部を狭着した状態であり、連結部50が頭部20に装着された状態になる。このとき、スプリング手段70と左右の押ボタン40、40は外部に待機している。
図5は、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の完成斜視図である。
図4の状態で、スプリング手段70の一方のスプリング端72を一方の押ボタン40のスプリング挿通突起45に挿し込み、その一方の押ボタン40のボタン突出部42を一方の回転ロック部材30のロック貫通孔33に挿通する。そして、他方の押ボタン40のボタン突出部42を他方の回転ロック部材30のロック貫通孔33に挿通すると、スプリング手段70の他方のスプリング端72が他方の押ボタン40のスプリング挿通突起45に自動的に挿し込まれた状態になる。 このとき、図5に示されるように、ボタン円板部41の外面に書かれた「PUSH」の文字が外部から視認できる状態になる。左右の押しボタン40、40の内部では、左右の規制爪46、46が左右の抜止溝37、37の中に無理嵌めされており、左右の押ボタン40、40が突出した状態では押ボタン40、40は抜け止め規制と回転規制が行われ、左右の押ボタン40、40が没入した状態では押ボタン40、40が把持部10と一体に回動可能に設定される。このようにして、両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1が完成される。
図6は、本発明において、両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1に払拭体94を装着した清掃具99の全体斜視図である。
払拭体94としては、パイル状モップや不織紙やスポンジ体など各種の清掃用払拭体が利用できる。図6では、払拭体94としてパイル状モップが使用されている。払拭体94の中央軸方向に袋部95が形成され、払拭体前部98a及び払拭体後部98bを含めて袋部95の全周にパイル96が植設されている。袋部95の上側後方の軸方向に挿入口97が切り開かれている。この挿入口97から把持部10を挿入すると、清掃具99が完成される。ハンドル80は水平傾斜状態にあるが、実際にはハンドル80を45度傾斜又は90度傾斜させて床面を清掃することが多い。このとき払拭体前部98a及び払拭体後部98bにもパイル96が密植されているから、ハンドル80を押し引きして清掃具99が壁面に衝突しても、パイル96のクッション作用により壁面が傷つくことは無い。このようにして、両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1に払拭体94を装着した清掃具99が完成される。
図7は、本発明において、左右の押ボタン40、40を外方に突出させて把持部10を連結管51に対し回動禁止状態にした両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面斜視図である。
スプリング手段70のスプリング孔71に上下のスプリング挿通突起45、45が内挿され、上下のスプリング端72、72は上下のボタン凹所44、44の中に突設されたスプリング止部48、48に当接固定されている。スプリング手段70の付勢力により上下の押ボタン40、40は外方へと押圧され、各押ボタン40は左右の規制爪46、46の規制爪段面46a、46aが抜止突部内面38a、38aを押圧する。その結果、抜止突部38、38がボタン円板部41を押圧し、上下の押ボタン40、40は外方へと押圧されることになる。このとき、上下の軸受突部61、61の夫々の凹部65c、65cの中に点線で示す係合凸部35、35が噛合し、把持部10は軸受突部61、61に対し回動不能状態(回動禁止状態)になり、把持部10と連結管51とは水平状態に固定される。
図8は、本発明において、左右の押ボタン40、40を内方へ押圧して把持部10を連結管51に対し回動可能状態にした両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面斜視図である。
外面に「PUSH」と書かれた左右のボタン円板部41、41を矢印F方向に手指で挟んで押圧すると、左右の抜止突部38、38が内方へ移動し、規制爪46、46の規制爪段面46a、46aが抜止突部内面38a、38aに押され、回転ロック部材30、30の係合凸部35、35が凹部65c、65cから脱離する。このとき、スプリング手段70はスプリング止部48、48の押圧力により短縮する。このように、係合凸部35、35が凹部65c、65cから脱離すると、上下の軸受突部61、61と把持部10とは相互に回転自由になり、把持部10又は連結管51を回動させることが可能になって回動可能状態が実現される。
そして、把持部10又は連結管51を適当な角度だけ回動すると、例えば次の凹部65b、65bが係合凸部35、35と対面する位置に到達し、係合凸部35、35が凹部65b、65bに夫々合致すると、スプリング手段70の上下方向(外方)への復元力により、上下の押ボタン40、40が上下方向へと突出し、係合凸部35、35が凹部65b、65bに夫々噛合して、把持部10は連結管51に対し特定の傾斜角度で傾斜固定される。
このようにして、図7の状態と図8の状態が交互に出現して、把持部10が連結管51(軸受突部61,61又はハンドル80)に対し、所望の角度で傾斜固定されることができる。
図9は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cに噛合して把持部10をハンドル80に対し水平状態で回動不能に配置した状態図である。係合凸部35、35を凹部65c、65cに噛合する結果、係合凸部35、35が左右の軸受突部61、61に食い込んで相互の独立動作が遮断され、把持部10はハンドル80に対し水平状態で回動不能にロックされ、把持部10は水平傾斜状態に固定される。
図10は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cから脱離させて次の凹部65b、65bに到る途中で把持部10をハンドル80に対し回動可能に配置した状態図である。
この状態では、係合凸部35、35は凹部65c、65cから脱離しただけで、係合凸部35、35は図1に図示される突板66、66に当接しており、把持部10はハンドル80に対し回動可能状態の途中にある。
図11は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65b、65bに噛合させて把持部10をハンドル80に対し45度傾斜で回動不能に配置した状態図である。
図10の状態から、把持部10をハンドル80に対し更に回動させると、係合凸部35、35が凹部65b、65bに対応する位置に到達し、係合凸部35、35が凹部65b、65bに夫々噛合して把持部10はハンドル80に対し45度傾斜した位置で回動不能状態に入る。
図12は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65a、65aに噛合させて把持部10をハンドル80に対し90度傾斜で回動不能に配置した状態図である。
図11の状態から、把持部10をハンドル80に対し更に回動させると、係合凸部35、35が凹部65a、65aに対応する位置に到達し、係合凸部35、35が凹部65a、65aに夫々噛合して把持部10はハンドル80に対し90度傾斜した直立状態の位置で回動不能状態に入る。
図13は、本発明において、係合凸部35、35を凹部65c、65cに再び噛合させて把持部10をハンドル80に対し逆水平状態(180度傾斜)で回動不能に配置した状態図である。
図12の状態から、把持部10をハンドル80に対し180度傾斜状態に回動させると、係合凸部35、35が凹部65c、65cに対応する位置に到達し、係合凸部35、35が凹部65c、65cに夫々噛合して把持部10はハンドル80に対し180度傾斜状態(逆水平状態)の位置で回動不能状態に入る。
図14は、本発明において、第2実施例である規制爪突起46cを有した規制爪46を用いて回動不能状態にある両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1の要部断面図である。図14において、図7と同一符号を有する部材の作用効果は図7において既に説明したものと同様であるから、その詳細は省略する。ここでは、特に異なる部材について説明する。
この第2実施例で使用される規制爪46は、ボタン突出部42の側面に切片状に可撓性板として形成されている点では、図1又は図2で示された規制爪46と同一である。しかし、図1又は図2では先端に規制爪段面46aを有した規制爪46は反り返り状に外方に突出しているのに対して、図14の規制爪46は反り返り状では無く、単に切片状に形成されているだけである。但し、規制爪46の外側表面の中間部に滑らかな規制爪突起スロープ46dを経て規制爪突起46cが突設され、規制爪突起46cの立下り面が規制爪段面46aとなり、規制爪段面46aから前方に規制爪前端部46fが形成されている。
筒状ボタン突出部42を回転ロック部材30に挿入すると、規制爪突起スロープ46dが抜止突部38を乗り越えながら規制爪46は内方へ撓み、規制爪突起46cが抜止突部38を乗り越えると、規制爪段面46aは抜止突部内面38aと当接して、規制爪46が抜止溝37から脱離することは不能になり、抜け止めが実現される。
以下の第3実施例及び第4実施例では、ボタン側規制面BKである規制爪側面46b、46bとロック側規制面RKである抜止溝側面37a、37aの面接触による面々突合で押ボタン40の回転規制手段Zが構成される具体例が説明される。また、このときに抜止規制手段Nは、規制爪46の規制爪段面46aと抜止溝37の抜止突部内面38aによる面々突合により構成される。
即ち、前記ボタン突出部Bは前記ボタン円板部41に設けられた1個以上の規制爪46、46であり、前記規制爪46が先端又は中間位置にある規制爪段面46aと左右に規制爪側面46b、46bを有した可撓性板からなり、前記規制爪側面46b、46bが前記ボタン側規制面BKとして形成され、前記回転ロック部材30の前記貫通孔内周面33aに前記小径円板部32側から抜止突部38を残して1個以上の抜止溝37、37が刻設され、前記抜止溝37は前記抜止突部38の側面である抜止突部内面38aと左右の抜止溝側面37a、37aを有し、前記抜止溝側面37a、37aが前記ロック側規制面RKとして形成され、前記規制爪46、46を前記回転ロック部材30の前記ロック貫通孔33に挿通して前記抜止溝37、37に無理嵌めすると、前記規制爪側面46b、46bが前記抜止溝側面37a、37aに面接触するように前記回転規制手段Zが構成され、この面接触で面と面が突合して前記押ボタン40が前記ロック貫通孔33の中で回転規制される両面押ボタン回転規制型払拭体保持具が提案される。
また、このときの前記抜止規制手段Nは、前記規制爪段面46aが前記抜止突部内面38aと当接して前記押ボタン40が前記ロック貫通孔33から抜け止めされるように構成される。
図15は、本発明において、第3実施例であるロック平行面の無い抜止溝37を有する回転ロック部材30と押ボタン40の組立分解斜視図である。
ここで、回転ロック部材30は、厚手の大径部31にロック溝34が形成されている。ロック貫通孔33は段面円形であり、貫通孔内周面33にロック平行面36を設けずに抜止溝37を刻設している点に特徴を有する。この第3実施例では、ロック平行面36が形成されていないから、ロック平行面36とボタン平行面43との平行面接触による押ボタン40の回転規制は作用しない。しかし、押ボタン40の筒状ボタン突出部42に規制爪46、46を形成し、規制爪46、46が前記ボタン突出部Bを構成する。この押ボタン40を矢印c方向へとロック貫通孔33に挿入すると、規制爪46が抜止溝37に無理嵌合して、左右の規制爪側面46b、46bが左右の抜止溝側面37a、37aに当接規制される結果、押ボタン40は回転ロック部材30に対し回転不能であり、回転規制が達成される。
図16は、本発明において、第4実施例としてを構成する2個の規制爪46、46をボタン円板部41に突設した押ボタン40と回転ロック部材30の組立分解斜視図である。
(16A)に示すように、この第4実施例では、筒状ボタン突出部42は設けられず、ボタン円板部41にボタン突出部Bとして規制爪46、46を直接立設している点に特徴がある。ボタン円板部41の中心にはスプリング止部48からスプリング挿通突起45が突設され、規制爪46、46に囲まれる内部空間がボタン凹所44である。
規制爪46の左右には規制爪側面46b、46bが形成され、規制爪46の外側表面には、規制爪先端部46iが緩傾斜面に形成され、その途中から立ち下がる規制爪段面46aを経て規制爪基部46gに到っている。また、押ボタン30は図15の押ボタン30と同形状を有しており、ロック平行面36は形成されていない。抜止溝37は抜止突部38を残して刻設され、三方が抜止突部内面38aと左右の抜止溝側面37a、37aに囲まれている。
押ボタン40を矢印c方向へと回転ロック部材30に挿通すると、(16B)に示される連結形状が完成する。但し、図を見やすくするために、スプリング止部48とスプリング挿通突起45は省略されている。規制爪46が抜止溝37に無理嵌合すると、規制爪段面46aが抜止突部内面38aと当接して、面面突合により規制爪46は抜止溝37から完全に抜け止めされる。また、規制爪側面46bは抜止溝側面37aに当接して、面面突合により規制爪46は抜止溝37により回転規制され、押ボタン40は回転ロック部材30の中を回転できず、回転規制手段Zの有効性が実証される。
規制爪46の個数を2個以上にし、対応する抜止溝37の個数も2個以上にすれば、押ボタン40と回転ロック部材30との連結力は一層に強化される。
図17は、本発明の第5実施例で、頭部外周面21の周方向に突設された複数の回転突起27を押引して通過用切欠57を通過させて把持部10を回動傾斜させる構造の組立分解斜視図である。
前記頭部20の頭部外周面21の周方向に1個以上の回転突起27を突設し、前記連結管51の連結管先端縁56に前記回転突起27が通過する通過用切欠57、57を設け、前記頭部20が回動可能状態のときに前記回転突起27を押引して前記通過用切欠57、57に通過させながら前記把持部10を回動して傾斜させることができる両面押ボタン回転規制型払拭体保持具1が図示されている。前記回転突起の個数は1個以上であればよいが、2個、3個と増やすことによって手指で頭部、即ち把持部の回動がより容易且つ効率的にすることができる。
親指86と中指88で「PUSH」と書かれた押ボタン40、40を狭着して押圧すると、係合凸部35が凹部65cから脱離して頭部20と把持部10は一体に回動可能状態に設定される。この状態で、掌で連結部50を受けながら、人差し指87で回転突起27を矢印d方向に引くと、頭部20が矢印d方向に回動して把持部10が矢印e方向に回動し、把持部10を所望角度だけ回動させることができる。急角度に回動させるときには、回転突起27は通過用切欠57を挿通するから、把持部10の回動は円滑に行われる作用効果がある。
この第5実施例では、汚れた払拭体94を触らずに把持部を所望角度に傾斜設定することが可能になる。片手操作するときには、親指86と中指88で連結部50を握り、人差し指87で回転突起27を押引するだけで把持部10の回動傾斜が可能になるから、手を汚さずに簡単操作だけで把持部10の傾斜設定ができる利便性を有する。
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
以上詳述したように、本発明に係る両面押ボタン回転規制型払拭体保持具及び清掃具は、特に室内の目に見え難い高い場所、例えば電灯やタンスや棚等の上側面を清掃する場合に、払拭体を装着した把持部をハンドルに対し適当角度だけ傾斜させ、使用者はハンドルを把持して傾斜させた払拭体を前記上側面に当接させて往復させるだけで上側面を清掃することが可能になる。しかも、本発明では、手指により左右の押ボタンを押圧して摩擦的に押ボタンを回転させれば把持部を所望角度に傾斜固定できるから、手指が払拭体により汚染される可能性を極減できる。しかも、押ボタンに強度の抜け止め規制と回転規制を付与したから、両面押ボタン回転規制型払拭体保持具の耐久性を一段と向上することができる。従って、レンタルモップ業界や売り切りモップ業界の業態の活性化に貢献することができる。
B ボタン突出部
BK ボタン側規制面
N 抜止規制手段
RK ロック側規制面
Z 回転規制手段
1 両面押ボタン回転規制型払拭体保持具
10 把持部
11 把持部前長部
12 把持部後短部
13 首部
20 頭部
21 頭部外周面
22 頭部貫通孔
23 頭部内周面
24 頭部前端面
25 頭部後端面
26 レール
27 回転突起
30 回転ロック部材
31 大径部
31a 大径円板突部
32 小径円板部
33 ロック貫通孔
33a 貫通孔内周面
34 ロック溝
35 係合凸部
36 ロック平行面
37 抜止溝
37a 抜止溝側面
38 抜止突部
38a 抜止突部内面
40 押ボタン
41 ボタン円板部
42 ボタン突出部
43 ボタン平行面
44 ボタン凹所
45 スプリング挿通突起
46 規制爪
46a 規制爪段面
46b 規制爪側面
46c 規制爪突起
46d 規制爪突起スロープ
46e 緩傾斜面
46f 規制爪前端部
46g 規制爪基部
46h 切欠き
46i 規制爪先端部
46j 急傾斜面
48 スプリング止部
50 連結部
51 連結管
52 仕切壁
53 ハンドル取着管
54 取着釦孔
56 連結管先端縁
57 通過用切欠
60 軸受部
61 軸受突部
62 軸受孔
63 押ボタン内嵌部
64 環状板部
65a 凹部
65b 凹部
65c 凹部
66 突板
70 スプリング手段
71 スプリング孔
72 スプリング端
80 ハンドル
85 手
86 親指
87 人差し指
88 中指
94 払拭体
95 袋部
96 パイル
97 挿入口
98a 払拭体前部
98b 払拭体後部
99 清掃具
A2 スクレーパ
A3 スポンジ
A10 ブラシヘッド
A11 スクレーパ装着部
A12 スポンジ挟み部材装着部
A13 ブラケット
A20 連結部材
A21 切欠部
A22 L型切欠き
A23 回転機構
A30 棒状体(ハンドル)
A31 ブラシ柄装着部材
P ピン
122 スポンジ挟み
123 スポンジ挟み
131 U型連結片
132 内歯
221 突起
231 ブラケットサポート
232 連動ユニット
233 スプリング
234 押し部材
235 軸桿
311 雄ネジ形成部
312 固定用グリップ
313 雌ネジ形成部
314 凹凸形成部
315 ボス
2311 ブラケットプレート
2312 内歯
2321 軸孔
2322 リング状突起
2323 ギヤ
2341 軸孔
2342 突き当て部
2351 リング状切欠

Claims (6)

  1. 払拭体の装着用の把持部と前記把持部を前方側に多段に回動傾斜させて連結固定する連結部と前記連結部の後方側に取着されるハンドルからなる払拭体保持具であり、前記把持部の幅方向への頭部貫通孔を軸芯とする頭部内周面を有した筒状の頭部を前記把持部に突設し、大径部から外方に小径円板部を突設して軸芯に幅方向全長に亘って貫通孔内周面を有したロック貫通孔を形成し、且つ前記小径円板部の外周面に1個以上の係合凸部を配置した回転ロック部材を設け、前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置された2個の前記回転ロック部材を前記大径部が対面するように前記幅方向に配置し、前記連結部の先端に間隙部を間に挟んで一対の軸受突部を対向して突設し、前記軸受突部は対向面側の環状板部と外方側の押ボタン内嵌部と前記幅方向に開孔された軸受孔からなり、前記環状板部は内周縁に沿って複数の凹部が突板を介して交互に形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部が前記環状板部の軸受孔に前記間隙部から挿通されて前記係合凸部が前記凹部に噛合脱離可能に配置され、しかも前記大径部は前記環状板部に当接して前記回転ロック部材は前記頭部貫通孔から抜け出ることが阻止され、ボタン円板部にボタン突出部を形成した一対の押ボタンを配置し、前記ボタン突出部を前記軸受突部の外側から前記小径円板部の前記ロック貫通孔に挿通して、前記ボタン円板部を前記押ボタン内嵌部に嵌め込み、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔から抜け出ることを規制する抜止規制手段が設けられ、前記ボタン突出部に規制爪が軸方向に切片状に形成され、前記規制爪はその先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板から形成され、且つ前記規制爪段面は外方に突出するように形成され、前記回転ロック部材の前記小径円板部に抜止突部が刻設され、前記抜止突部の側面である抜止突部内面を有し、前記ボタン突出部が前記ロック貫通孔に前記小径円板部から挿通されて前記規制爪が無理嵌めされるように構成され、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止め規制されることを特徴とする両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具。
  2. 前記ボタン突出部は筒状ボタン突出部であり、前記規制爪は前記筒状ボタン突出部に形成された反り返り状の切片で切片の先端が前記規制爪段面となり、又は前記規制爪の途中に規制爪突起スロープを有する規制爪突起が形成され、規制爪突起の端面が前記規制爪段面となる請求項に記載の両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具。
  3. 前記ボタン突出部は前記ボタン円板部に設けられた1個以上の規制爪であり、前記規制爪が先端又は中間位置にある規制爪段面と左右に規制爪側面を有した可撓性板からなり、前記回転ロック部材の前記貫通孔内周面に前記小径円板部から抜止突部が刻設され、抜止突部内面を有し、前記規制爪を前記回転ロック部材の前記ロック貫通孔に挿通して無理嵌めする請求項1に記載の両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具。
  4. 前記抜止規制手段は、前記規制爪段面が前記抜止突部内面と当接して前記押ボタンが前記ロック貫通孔から抜け止めされるように構成される請求項に記載の両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具。
  5. 前記頭部内周面に1本以上のレールを突設し、前記回転ロック部材の前記大径部に1個以上のロック溝を形成し、前記ロック溝を前記レールに嵌合させて前記回転ロック部材を前記頭部貫通孔に挿通することにより、前記回転ロック部材が前記頭部貫通孔の内部で回転不能に且つ前記幅方向に摺動自在に配置される請求項1〜のいずれかに記載の両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の両面押ボタン抜止式多段回動型払拭体保持具を用い、前記把持具に払拭体を装着したことを特徴とする清掃具。
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