JP2018099156A - ミシンの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動回路の故障を適切に判定すると共に縫い針の異常な駆動を抑止する。
【解決手段】モータと第1スイッチング素子を有する第1駆動回路と第2スイッチング素子を有する第2駆動回路と回転速度検出装置と制御装置とを備える。第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、電源とモータとに対して直列接続される。制御装置は、縫い動作が指示されたとき、第2スイッチング素子がオンされるよう第2駆動回路を制御すると共に第1スイッチング素子のスイッチングによって目標回転速度でモータが駆動されるよう第1駆動回路を制御する縫い制御を行なう。また、縫い制御が実行されていない所定期間において、一方のスイッチング素子がオンされると共に他方のスイッチング素子がオフされるよう制御し、回転速度検出装置によりモータの回転が検出されたか否かに基づいて第1駆動回路または第2駆動回路の短絡故障を判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ミシンの駆動装置に関し、より詳しくは、モータと、第1駆動回路と、第2駆動回路と、回転速度検出装置と、制御装置とを備えるミシンの駆動装置に関する。
従来、この種のミシンの駆動装置としては、ミシンモータの駆動回路に設けられた駆動開始スイッチと、速度調節用の可変抵抗器および可変抵抗器と協働するスイッチング素子を有する速度調節回路と、スイッチング素子が短絡した場合に駆動回路を遮断する遮断回路と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。遮断回路は、ミシンの駆動回路に直列接続された温度ヒューズと、温度ヒューズに近接して設けられ駆動開始スイッチと並列接続された電気抵抗と、を有する。この遮断回路は、駆動開始スイッチがオフされている状態でスイッチング素子が短絡すると、電気抵抗と温度ヒューズとに流れる電流が大きくなり、電気抵抗の発熱によって温度ヒューズが溶断されることにより、ミシンモータの駆動回路を強制的に遮断する。これにより、ミシンモータの異常な高速回転を阻止することができる、としている。
特開2006−34674号公報
しかしながら、上述したミシンの駆動装置では、遮断回路の電気抵抗が駆動開始スイッチに並列接続されているから、遮断回路は、フットコントローラが操作されていないときにしか、スイッチング素子の短絡を検知することができない。このため、使用者がフットコントローラを操作していると、スイッチング素子が短絡しても、ミシンモータの異常な高速回転を防止することができない。また、上述したミシンの駆動装置では、駆動開始スイッチがオフされているときでも、駆動開始スイッチに並列接続されている電気抵抗に微小電流が流れることから、エネルギ効率が低下してしまう。
本発明のミシンの駆動装置は、駆動回路の故障を適切に判定すると共に縫い針の異常な駆動を抑止することを主目的とする。
本発明のミシンの駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のミシンの駆動装置は、
縫い針を駆動するモータと、
電源からみて前記モータと直列に接続された第1スイッチング素子を有する第1駆動回路と、
前記電源からみて前記モータおよび前記第1スイッチング素子と直列に接続された第2スイッチング素子を有する第2駆動回路と、
前記モータの回転速度を検出する回転速度検出装置と、
縫い動作が指示されたとき、前記第2スイッチング素子がオンされるよう前記第2駆動回路を制御すると共に前記第1スイッチング素子のスイッチングによって目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路を制御する縫い制御を行ない、前記縫い制御が実行されていない所定期間において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のうち一方のスイッチング素子がオンされると共に他方のスイッチング素子がオフされるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御し、前記回転速度検出装置により前記モータの回転が検出されたか否かに基づいて前記第1駆動回路または前記第2駆動回路の短絡故障を判定する第1故障判定を行なう制御装置と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のミシンの駆動装置は、モータと、第1スイッチング素子を有する第1駆動回路と、第2スイッチング素子を有する第2駆動回路と、回転速度検出装置と、制御装置とを備える。制御装置は、縫い動作が指示されたとき、第2スイッチング素子がオンされるよう第2駆動回路を制御すると共に第1スイッチング素子のスイッチングによって目標回転速度でモータが駆動されるよう第1駆動回路を制御する縫い制御を行なう。第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、電源とモータとに対して直列に接続されている。このため、一方のスイッチング素子が短絡しても、他方のスイッチング素子をオフすることで、モータが異常な速度で駆動されるのを抑止することができる。また、制御装置は、縫い制御が実行されていない所定期間において、一方のスイッチング素子がオンされると共に他方のスイッチング素子がオフされるよう第1駆動回路および第2駆動回路を制御し、回転速度検出装置によりモータの回転が検出されたか否かにより第1駆動回路または第2駆動回路の短絡故障を判定する。これにより、回転速度検出装置を用いて第1駆動回路または第2駆動回路の短絡故障を適切に判定することができる。
こうした本発明のミシンの駆動装置において、前記所定期間として、前記縫い動作が指示されてから前記縫い制御を開始するまでの間に前記第1故障判定を行なうものとしてもよい。こうすれば、縫い制御を開始する前に第1駆動回路または第2駆動回路の故障を事前判定することができる。
また、本発明のミシンの駆動装置において、前記制御装置は、前記縫い制御として、前記目標回転速度よりも低い所定回転速度で所定時間に亘って前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御する低速制御を実行してから、前記目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御する通常制御を実行し、少なくとも前記低速制御の実行中に、前記回転速度検出装置により検出される回転速度が前記所定回転速度よりも高く前記モータの定格最大回転速度よりも低い第1回転速度を超えたか否かに基づいて前記第1駆動回路の短絡故障を判定する第2故障判定を行ない、少なくとも前記低速制御の実行中に、前記回転速度が前記第1回転速度を超えたときに、前記第2スイッチング素子がオフされるよう前記第2駆動回路を制御するものとしてもよい。こうすれば、通常制御を開始する前に第1駆動回路の故障を適切に判定することができる。また、低速制御の実行中に第1駆動回路が短絡故障しても、縫い針が異常な速度で駆動されるのを抑止することができる。
さらに、本発明のミシンの駆動装置において、前記制御装置は、前記縫い制御の実行中に、前記回転速度検出装置により検出される回転速度が前記目標回転速度よりも高い第2回転速度を超えたか否かに基づいて前記第1駆動回路の短絡故障を判定する第3故障判定を行ない、前記縫い制御の実行中に、前記回転速度が前記第2回転速度を超えたときに、前記第2スイッチング素子がオフされるよう前記第2駆動回路を制御するものとしてもよい。こうすれば、通常制御の実行中に第1駆動回路の故障を適切に判定することができる。また、通常制御の実行中に第1駆動回路が短絡故障しても、縫い針が異常な速度で駆動されるのを抑止することができる。
また、本発明のミシンの駆動装置において、前記制御装置は、前記第1スイッチング素子に短絡故障が発生したと判定した場合、前記縫い制御として、前記第2スイッチング素子のスイッチングによって前記目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第2駆動回路を制御するものとしてもよい。こうすれば、第1駆動回路に短絡故障が生じている場合でも、第2駆動回路により縫い動作を適切に実行することができる。
また、本発明のミシンの駆動装置において、所定の情報を表示可能な表示装置を備え、前記制御装置は、前記回転速度検出装置により前記モータの異常な回転が検出されたときに、前記表示装置に所定の警告表示を行なうものとしてもよい。こうすれば、第1駆動回路または第2駆動回路に故障の虞があるときに、使用者に適切に注意喚起することができる。
ミシン10の構成の概略を示す構成図である。 ミシンの駆動装置20の電気的な接続関係を示す説明図である。 縫い制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 故障判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 DCモータ22の回転速度VとトランジスタT1,T2のスイッチング状態の時間変化の様子を示す説明図である。 変形例の縫い制御ルーチンを示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、ミシン10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、ミシンの駆動装置20の電気的な接続関係を示す説明図である。ミシン10は、図示するように、ベッド11と、ベッド11の右端から立設された胴部12と、胴部12の上端からベッド11に並行に左方へ延出されたアーム13とにより構成される。
アーム13の先端部には、下方に延出するように縫い針14が設けられている。縫い針14は、図示しない針棒,クランク機構等を介して、アーム13の先端部(左端部)から基端部(右端部)にかけて延びる主軸としての上軸50(図2参照)に連結されている。上軸50には、伝達機構を介してDCモータ22(図2参照)の回転軸が連結されており、縫い針14は、DCモータ22により上軸50を回転駆動し、クランク機構により上軸50の回転運動を針棒の上下運動に変換することにより、上下動可能となっている。また、縫い針14は、上軸50によって駆動される図示しない揺動機構によって布送り方向に対して直交する左右方向に揺動可能となっている。また、上軸50には、図2に示すように、スリット円板や発光素子,受光素子を含むロータリエンコーダ52が取り付けられており、ロータリエンコーダ52からの信号を制御装置40に出力することにより、制御装置40によって上軸50の回転速度、すなわちDCモータ22の回転速度Vを演算できるようになっている。
ベッド11には、縫い針14の下方において、針板15や釜装置(図示せず)が設けられている。釜装置は、上軸50と同期回転するように上軸50に伝達機構を介して連結された図示しない下軸からの動力により駆動され、縫い針14との協働によって、上糸と下糸とを係合させて縫い目を形成する。なお、釜装置は、垂直釜や水平釜を用いることができる。
また、アーム13の前面には、図1に示すように、操作パネル30が設けられている。操作パネル30は、縫いをスタートさせるときとストップさせるときに押下されるスタート/ストップスイッチ31や、模様の種類の設定や模様の幅の設定,縫い目の長さの設定,縫い速度の設定等を含む各種設定メニューを切り替えるための設定切替スイッチ32、模様の選択や設定の数値を変更するための設定量変更スイッチ(左スイッチ,右スイッチ)33、選択した模様や設定の数値,縫い速度,警告表示,エラー表示等を含む各種情報を表示するための表示装置(LED表示装置)34を備える。本実施例では、縫い速度を設定する場合、ユーザは、設定切替スイッチ32により設定メニューを縫い速度の設定に切り替えた後、設定量変更スイッチ33の左スイッチを押下することにより、一段遅い縫い速度を指定することができ、右スイッチを押下することにより、一段速い縫い速度を指定することができる。
実施例のミシンの駆動装置20は、図2に示すように、DCモータ22と、DCモータ22を駆動するための第1駆動回路24および第2駆動回路26と、制御装置40とを備える。第1駆動回路24は、電源1からみてDCモータ22と直列に接続された第1半導体スイッチング素子としての第1トランジスタT1を有する。第2駆動回路26は、電源1からみてDCモータ22および第1トランジスタT1と直列に接続された第2半導体スイッチング素子としての第2トランジスタT2を有する。なお、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2は、例えば、バイポーラトランジスタやMOSFET,IGBTなどを用いることができる。電源1は、商用電源2と、商用電源2の交流を直流に整流する整流回路3とにより構成される。なお、整流回路3は、全波整流回路であってもよいし、半波整流回路であってもよい。
制御装置40は、CPU41を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU41の他に、処理プログラムを記憶するROM42と、ワークメモリとして機能するRAM43と、タイマ44と、図示しない入出力ポートとを備える。この制御装置40には、ロータリエンコーダ52からの回転位置信号やスタート/ストップスイッチ31からの操作信号、設定切替スイッチ32からの操作信号、設定量変更スイッチ33からの操作信号等が入力ポートを介して入力されている。また、制御装置40からは、第1駆動回路24(第1トランジスタT1)への駆動信号や第2駆動回路26(第2トランジスタT2)への駆動信号、表示装置34への表示信号等が出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成されたミシンの駆動装置20の動作について説明する。図3は、制御装置40のCPU41により実行される縫い制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、制御装置40のCPU41により実行される故障判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。これらのルーチンは、スタート/ストップスイッチ31がオン操作されてから次にスタート/ストップスイッチ31がオフ操作されるまでの間、所定時間毎(例えば、数msec毎)に並行して繰り返し実行される。まず、縫い制御ルーチンについて説明し、その後、故障判定ルーチンについて説明する。
縫い制御ルーチンが実行されると、制御装置40のCPU41は、まず、後述する故障判定ルーチンにおいて第1駆動回路24または第2駆動回路26のエラーが判定されたか否か(エラー発生中か否か)を判定し(ステップS100)、エラー発生中と判定すると、縫い制御を実行することなく、縫い制御ルーチンを終了する。
一方、エラー発生中でないと判定すると、準備期間中であるか否か(ステップS110)、低速制御期間中であるか否か(ステップS120)、通常制御期間中であるか否か(ステップS130)、をそれぞれ判定する。ここで、準備期間は、スタート/ストップスイッチ31がオン操作されてから縫い始めまでの準備期間であり、例えば、100〜200msec程度の期間として予め定められる。低速制御期間は、縫い始めをゆっくりとした速度で行なうための期間であり、例えば、500〜1000msec程度の期間として予め定められている。通常制御期間は、ユーザにより指示された縫い速度で縫い動作を行なう期間であり、低速制御期間が終了した後に開始される。準備期間中であると判定すると、縫い制御ルーチンを終了する。低速制御期間中であると判定すると、第2トランジスタT2がオンされるよう第2駆動回路26を制御すると共に(ステップS140)、予め定められた所定の低回転速度VloでDCモータ22を回転させるためのデューティ比により第1トランジスタT1をスイッチング制御して(ステップS150)、縫い制御ルーチンを終了する。また、通常制御期間中であると判定すると、第2トランジスタT2がオンされるよう第2駆動回路26を制御すると共に(ステップS160)、設定切替スイッチ32および設定量変更スイッチ33により指示された指示縫い速度に応じた指示回転速度VtgでDCモータ22を回転させるためのデューティ比により第1トランジスタT1をスイッチング制御して(ステップS170)、縫い制御ルーチンを終了する。
次に、故障判定ルーチンについて説明する。故障判定ルーチンが実行されると、制御装置40のCPU41は、まず、第1判定期間中であるか否かを判定する(ステップS200)。ここで、第1判定期間は、上述した準備期間と同一の期間として定められ、準備期間において、DCモータ22の異常な回転、即ち第1トランジスタT1の故障(短絡)と第2トランジスタT2の故障(短絡)を判定するための故障判定期間である。第1判定期間中であると判定すると、第1トランジスタT1の故障判定期間中であるか否か(ステップS210)、第2トランジスタT2の故障判定期間中であるか否か(ステップS220)、をそれぞれ判定する。なお、第1トランジスタT1の故障判定期間と第2トランジスタT2の故障判定期間は、第1判定期間内に設けられ、本実施例では、第1判定期間の開始と共に第1トランジスタT1の故障判定期間が開始され、第1トランジスタT1の故障判定期間が終了した後、第2トランジスタT2の故障判定期間が開始されるように設定されている。第1トランジスタT1の故障判定期間中であると判定すると、第1トランジスタT1がオフされると共に第2トランジスタT2がオンされるよう第1駆動回路24および第2駆動回路26を制御する(ステップS230)。一方、第2トランジスタT2の故障判定期間中であると判定すると、第1トランジスタT1がオンされると共に第2トランジスタT2がオフされるよう第1駆動回路24および第2駆動回路26を制御する(ステップS240)。
第1トランジスタT1および第2トランジスタT2の一方をオンとし他方をオフとすると、DCモータ22の回転速度Vが第1故障判定閾値Vth1を超え(ステップS250)、且つ、それが第1時間t1(例えば、10〜20msec)に亘って継続しているかを判定する(ステップS260)。ここで、第1故障判定閾値Vth1は、DCモータ22が回転しているかを判定するための閾値であり、値0よりも若干高い値として定められている。上述したように、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2は、電源1とDCモータ22とに対して直列に接続されているから、一方のスイッチング素子をオフしていれば、他方のスイッチング素子をオンとしても、DCモータ22は回転しないはずである。しかしながら、一方のスイッチング素子が短絡していると、他方のスイッチング素子をオンとしたときに、DCモータ22が回転する。したがって、一方のスイッチング素子をオフとすると共に他方のスイッチング素子をオンとしてDCモータ22が回転しているかを判定することにより、一方のスイッチング素子が故障しているかを判定することができる。
DCモータ22の回転速度Vが第1故障判定閾値Vht1を超えており、且つ、それが第1時間t1に亘って継続していると判定すると、一方のスイッチング素子に故障(短絡)の虞があると判断し、DCモータ22の異常な回転を停止させるために、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が共にオフされるよう第1駆動回路24および第2駆動回路26を制御する(ステップS270)。ここで、第1トランジスタT1の故障判定期間では、第1トランジスタT1がオフされるよう第1駆動回路24を制御したにも拘わらずDCモータ22が回転している状況であるから、第1トランジスタT1に故障(短絡)の虞があると判断する。また、第2トランジスタT2の故障判定期間では、第2トランジスタT2がオフされるよう第2駆動回路26を制御したにも拘わらずDCモータ22が回転している状況であるから、第2トランジスタT2に故障(短絡)の虞があると判断する。続いて、DCモータ22に異常な回転(縫い速度)が生じたことをユーザに警告するための縫い速度異常・警告表示を表示装置34に表示する(ステップS280)。そして、警告回数を示す警告カウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS290)、警告カウンタCの値が閾値Cth(例えば、2,3または4回など)よりも大きいか否かを判定する(ステップS300)。警告カウンタCの値が閾値Cth以下と判定すると、故障判定ルーチンを一旦終了し、警告カウンタCの値が閾値Cthよりも大きいと判定すると、第1トランジスタT1または第2トランジスタT2の故障(第1駆動回路24または第2駆動回路26の故障)を確定し、駆動回路異常・エラー表示を表示装置34に表示して(ステップS310)、故障判定ルーチンを終了する。これにより、上述した縫い制御ルーチンのステップS100において、エラー発生中であると判定され、スタート/ストップスイッチ31の操作に拘わらず一切の縫い動作が禁止されることになる。
ステップS200で第1判定期間中でないと判定したり、ステップS210,S220で第1トランジスタT1の故障判定期間と第2トランジスタT2の故障判定期間の何れでもないと判定したり、ステップS250でDCモータ22の回転速度Vが第1故障判定閾値Vth1以下と判定したり、ステップS260で第1時間t1継続していないと判定すると、第2判定期間中であるか否か(ステップS320)、第3判定期間中であるか否か(ステップS330)、をそれぞれ判定する。ここで、第2判定期間は、主に、低速制御期間において第1トランジスタT1の故障(短絡)を判定するための故障判定期間である。本実施例では、第2判定期間は、準備期間の開始から低速制御期間の終期までの期間を含むように設定されている。また、第3判定期間は、第2判定期間の終了から縫い動作の終了が指示されるまで(次にスタート/ストップスイッチ31がオフ操作されるまで)の期間を含むように設定されている。
ステップS320で第2判定期間中であると判定すると、第2故障判定閾値Vth2を設定し(ステップS340)、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超え(ステップS350)、且つ、それが第2時間t2(例えば、50〜100msec)に亘って継続しているかを判定する(ステップS360)。ここで、第2判定期間中の第2故障判定閾値Vth2は、低速制御におけるDCモータ22の目標回転速度である低回転速度Vloよりも高い速度に定められ、本実施例では、DCモータ22の定格最大回転速度Vmaxの1/2の回転速度として定められている。DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2以下と判定したり、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超えているときでもそれが第2時間t2に亘って継続していないと判定すると、故障判定ルーチンを終了する。一方、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超えており、且つ、それが第2時間t2に亘って継続していると判定すると、第1トランジスタT1に故障(短絡)の虞があると判断してステップS270に進み、DCモータ22の異常な回転を停止させるために第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を共にオフとすると共に縫い速度異常・警告表示を表示装置34に表示する(ステップS270,S280)。続いて、警告カウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS290)、警告カウンタCの値が閾値Cthよりも大きいか否かを判定する(ステップS300)。警告カウンタCの値が閾値Cth以下と判定すると、故障判定ルーチンを一旦終了し、警告カウンタCの値が閾値Cthよりも大きいと判定すると、第1トランジスタT1の故障(短絡)を確定して駆動回路異常・エラー表示を表示装置34に表示して(ステップS310)、故障判定ルーチンを終了する。
ステップS330で第3判定期間中であると判定すると、第2故障判定閾値Vth2を設定し(ステップS370)、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超え(ステップS380)、且つ、それが第3時間t3(例えば、50〜100msec)に亘って継続しているかを判定する(ステップS390)。ここで、第3判定期間中の第2故障判定閾値Vth2は、通常制御におけるDCモータ22の目標回転速度である指示回転速度Vtgよりも高い速度に定められ、本実施例では、DCモータ22の定格最大回転速度VmaxにDCモータ22の公差(最大公差)αを加えた回転速度として定められている。DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2以下と判定したり、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超えているときでもそれが第3時間t3に亘って継続していないと判定すると、故障判定ルーチンを終了する。一方、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vth2を超えており、且つ、それが第3時間t3に亘って継続していると判定すると、第1トランジスタT1に故障(短絡)の虞があると判断してステップS270に進み、DCモータ22の異常な回転を停止させるために第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を共にオフとすると共に縫い速度異常・警告表示を表示装置34に表示する(ステップS270,S280)。続いて、警告カウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS290)、警告カウンタCの値が閾値Cthよりも大きいか否かを判定する(ステップS300)。警告カウンタCの値が閾値Cth以下と判定すると、故障判定ルーチンを一旦終了し、警告カウンタCの値が閾値Cthよりも大きいと判定すると、第1トランジスタT1の故障(短絡)を確定して駆動回路異常・エラー表示を表示装置34に表示して(ステップS310)、故障判定ルーチンを終了する。
図5は、DCモータ22の回転速度VとトランジスタT1,T2のスイッチング状態の時間変化の様子を示す説明図である。縫い制御は、図示するように、スタート/ストップスイッチ31のオン操作により縫い動作の開始が指示されると(時刻t1)、準備期間が経過するのを待って(時刻t2)、第2トランジスタT2をオンすると共に縫い始めが低回転速度Vloとなるように比較的小さなデューティ比で第1トランジスタT1をスイッチングする低速制御を行なう。低速制御期間が経過すると(時刻t4)、引き続き第2トランジスタT2をオンとした状態で縫い速度がユーザにより指示された指示回転速度Vtgとなるようなデューティ比で第1トランジスタT1をスイッチング制御する通常制御を行なう。そして、縫い動作中のスタート/ストップスイッチ31のオフ操作により縫い動作の停止が指示されると(時刻t5)、小さなデューティ比で第1トランジスタT1をスイッチング制御し、縫い針14が上方の位置で停止するように所定タイミング(時刻t6)で第1トランジスタT1をオフとした後、第2トランジスタT2をオフとする。第1トランジスタT1と第2トランジスタT2の故障判定は、準備期間を含む第1判定期間と、低速制御期間を含む第2判定期間と、通常制御期間を含む第3判定期間とでそれぞれ異なる態様で実行される。即ち、第1判定期間においては、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2のうち一方をオンとすると共に他方をオフとしたときにDCモータ22が回転速度Vが値0よりも若干高い第1故障判定閾値Vth1を超えたか否か(DCモータ22が回転したか否か)を判定することにより行なわれる。また、第2判定期間においては、DCモータ22の回転速度Vがその定格最大回転速度Vmaxの1/2の値である第2故障判定閾値Vth2を超えたか否かを判定することにより行なわれる。さらに、第3判定期間においては、DCモータ22の回転速度Vがその定格最大回転速度VmaxにDCモータ22の公差αを加えた第2故障判定閾値Vth2を超えたか否かを判定することにより行なわれる。このように、各期間ごとに異なる閾値を用いてDCモータ22に異常な回転が発生しているかを判定するため、全期間において第1駆動回路24または第2駆動回路26の故障を適切に判定することができる。特にスタート時における第1判定期間や第2判定期間において故障判定を行なうことにより、上軸50ひいてはDCモータ22の回転が速くなりすぎない間に故障を検知することができる。
以上説明した実施例のミシンの駆動装置20は、縫い動作が指示されたとき、第2トランジスタT2がオンされるよう第2駆動回路26を制御すると共に目標回転速度でDCモータ22が駆動されるよう第1駆動回路24の第1トランジスタT1をスイッチング制御する縫い制御を行なう。第1トランジスタT1および第2トランジスタT2は、電源1とDCモータ22に対して直列に接続されているから、一方のスイッチング素子が短絡しても、他方のスイッチング素子をオフすることで、DCモータ22が異常な回転で駆動されるのを抑止することができる。また、縫い動作が指示されてから縫い制御を開始するまでの準備期間(第1判定期間)において、一方のスイッチング素子をオンすると共に他方のスイッチング素子をオフした状態でDCモータ22が回転したか否かを判定するから、縫い制御を開始する直前に第1トランジスタT1および第2トランジスタT2の故障(短絡)の虞を事前判定することができる。すなわち、低速制御期間(第2判定期間),通常制御期間(第3判定期間)よりも早い段階で(上軸50ひいてはDCモータ22の回転が高速になる前に)故障の虞を判定することができる。また、準備期間(第1判定期間)において、DCモータ22が回転したと判定すると、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を共にオフとするから、縫い針14の駆動を抑止することができる。
また、実施例のミシンの駆動装置20は、第2トランジスタT2をオンとした状態で縫い始めの速度が低回転速度Vloとなるように第1トランジスタT1をスイッチング制御する低速度制御を実行し、そのときのDCモータ22の回転速度Vがその定格最大回転速度Vmaxの1/2の速度を超えるときに第1トランジスタT1および第2トランジスタT2をオフとする。これにより、低速制御の実行中でも第1トランジスタT1の故障(短絡)の虞を判定することができる。すなわち、通常制御期間(第3判定期間)よりも早い段階で(上軸50ひいてはDCモータ22の回転が高速になる前に)故障の虞を判定することができ、DCモータ22の異常な高速回転を抑止することができる。
さらに、実施例のミシンの駆動装置20によれば、第2トランジスタT2をオンとした状態で縫い速度がユーザの指示速度となるように第1トランジスタT1をスイッチング制御する通常制御を実行し、そのときのDCモータ22の回転速度Vがその定格最大回転速度Vmaxに公差αを加えた速度を超えるときに第1トランジスタT1および第2トランジスタT2をオフとする。これにより、通常制御の実行中でも第1トランジスタT1の故障(短絡)の虞を判定することができ、DCモータ22の異常な高速回転を抑止することができる。
また、実施例のミシンの駆動装置20は、DCモータ22の異常な回転(縫い速度の異常)を判定したときには、表示装置34に警告表示を行なうから、第1駆動回路24や第2駆動回路26の故障の虞に対してユーザに適切に注意喚起を行なうことができる。加えて、警告回数(警告カウンタC)が閾値Cthに達すると、エラー表示を行ない、以降の縫い制御を禁止するから、高い安全性を確保することができる。
実施例のミシンの駆動装置20では、エラー発生中には縫い制御を禁止するものとしたが、エラー発生中でも縫い制御の実行を許容するものとしてもよい。図6は、変形例の縫い制御ルーチンを示すフローチャートである。変形例の縫い制御ルーチンの各処理のうち実施例の縫い制御ルーチンと同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明は重複するから省略する。
変形例の縫い制御ルーチンでは、ステップS100でエラー発生中と判定すると、短絡したと判定したスイッチング素子が第1トランジスタT1であるかを判定する(ステップS100B)。短絡したと判定したスイッチング素子が第1トランジスタT1であると判定すると、ステップS110Bに進み、準備期間中であるか低速制御期間中であるか通常制御期間中であるかを判定する(ステップS110B〜S130B)。準備期間中であると判定すると、縫い制御ルーチンを終了する。低速制御期間中であると判定すると、第1トランジスタT1がオンされるよう第1駆動回路24を制御すると共に低回転速度VloでDCモータ22が回転するよう第2トランジスタT2をスイッチング制御して(ステップS140B,S150B)、縫い制御ルーチンを終了する。通常制御期間中であると判定すると、第1トランジスタT1がオンされるよう第1駆動回路24を制御すると共に指示回転速度VtgでDCモータ22が回転するよう第2トランジスタT2をスイッチング制御して(ステップS160B,S170B)、縫い制御ルーチンを終了する。
ステップS100Bにおいて、短絡したと判定したスイッチング素子が第1トランジスタT1ではない、即ち第2トランジスタT2であると判定すると、実施例の縫い制御ルーチンのステップS110〜S170と同様に、準備期間中のときにはそのまま縫い制御ルーチンを終了し、低速制御期間中や通常制御期間中のときには、第2トランジスタT2が短絡(オン)した状態で、各期間に応じた回転速度でDCモータ22が回転するよう第1トランジスタT1をスイッチング制御して縫い制御ルーチンを終了する。
このように、変形例の縫い制御ルーチンでは、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2の一方のスイッチング素子に短絡が発生すると、当該一方のスイッチング素子が短絡した状態で、短絡していない他方のスイッチング素子をスイッチングすることにより縫い制御を実行するのである。これにより、一方のスイッチング素子の短絡に対しても縫い制御を適切に実行することが可能となる。
実施例のミシンの駆動装置20では、低速制御の実行中には、第2故障判定閾値Vthを、DCモータ22の定格最大回転速度Vmaxの1/2の回転速度に設定したが、これに限定されるものではない。例えば、低速制御におけるDCモータ22の目標回転速度である低回転速度Vloよりも若干高い値に設定するなど、低回転速度Vloよりも高くDCモータ22の定格最大回転速度よりも低い回転速度であれば、如何なる回転速度に設定してもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、通常制御の実行中には、第2故障判定閾値Vthを、DCモータ22の定格最大回転速度VmaxにDCモータ22の公差αを加えた速度に設定したが、これに限定されるものではない。例えば、通常制御におけるDCモータ22の目標回転速度である指示回転速度Vtgよりも若干高い値に設定してもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、低速制御の実行中に第1トランジスタT1の故障を判定するための第2判定期間を、第1判定期間と一部重複するように設定したが、第1判定期間と重複しないように設定してもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、縫い制御として、縫い始めの速度を低速度とする低速制御を実行するものとしたが、低速制御を省略してもよい。この場合、図3の縫い制御ルーチンのステップS120,S140,S150の処理を省略すると共に図4の故障判定ルーチンのステップS320,S340〜S360の処理を省略するものとすればよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、縫い動作が指示されてから縫い制御が開始されるまでの準備期間において、一方のスイッチング素子がオンされると共に他方のスイッチング素子がオフされるよう第1駆動回路24および第2駆動回路26を制御し、DCモータ22が回転しているか否かを判定する第1故障判定を行なうものとした。しかし、縫い制御が実行されていない期間であれば、第1故障判定を如何なる期間で行なうものとしてもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、低速制御や通常制御の実行中に、DCモータ22の回転速度Vが第2故障判定閾値Vthを超えたか否かを判定することにより第1トランジスタT1の短絡故障を判定するものとした。しかし、これに加えて、DCモータ22の回転速度Vが目標回転速度(低回転速度Vlo,指示回転速度Vtg)よりも低い速度を下回ったか否かを判定することにより、第1トランジスタT1または第2トランジスタT2のオープン故障を判定するものとしてもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、DCモータ22に伝達機構を介して連結された上軸50にロータリエンコーダ52(回転速度検出装置)を取り付けるものとしたが、これに限定されるものではなく、DCモータ22の回転軸に取り付けるものとしてもよいし、DCモータ22に連結される他の如何なる回転部材に取り付けるものとしてもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、DCモータ22の回転速度を検出するための回転速度検出装置としてロータリエンコーダ52を用いるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、電磁ピックアップなどDCモータ22の回転速度を検出可能なものであれば、如何なるタイプの回転速度検出装置を用いてもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、第1駆動回路24は、電源1からみてDCモータ22と直列に接続された第1半導体スイッチング素子としての第1トランジスタT1を備え、第2駆動回路26は、電源1からみてDCモータ22および第1トランジスタT1と直列に接続された第2半導体スイッチング素子としての第2トランジスタT2を備えており、図2に示すように、図中上から、電源1,DCモータ22,第1駆動回路24,第2駆動回路26の順に並ぶように直列に接続されるものとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、図2中上から、電源1,第1駆動回路24,DCモータ22,第2駆動回路26の順に並ぶように、或いは、電源1,第1駆動回路24,第2駆動回路26,DCモータ22の順に並ぶように、直列に接続されてもよい。
実施例のミシンの駆動装置20では、縫い針14をDCモータ22で駆動すると共にDCモータ22を第1駆動回路24および第2駆動回路26で駆動するものに適用して説明したが、縫い針14をACモータで駆動すると共にACモータを第1駆動回路および第2駆動回路で駆動するものに適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、DCモータ22が「モータ」に相当し、第1駆動回路24が「第1駆動回路」に相当し、第2駆動回路26が「第2駆動回路」に相当し、ロータリエンコーダ52とロータリエンコーダ52からの信号に基づいてDCモータ22の回転速度Vを演算する制御装置40とが「回転速度検出装置」に相当し、縫い制御ルーチンや故障判定ルーチンを実行する制御装置40が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ミシンの駆動装置の製造産業などに利用可能である。
1 電源、2 商用電源、3 整流回路、10 ミシン、11 ベッド、12 胴部、13 アーム、14 縫い針、15 針板、20 駆動装置、22 DCモータ、24 第1駆動回路、26 第2駆動回路、30 操作パネル、31 スタート/ストップスイッチ、32 設定切替スイッチ、33 設定量変更スイッチ、34 表示装置、40 制御装置、41 CPU、42 ROM、43 RAM、44 タイマ、50 上軸、52 ロータリエンコーダ、T1,T2 トランジスタ。

Claims (6)

  1. 縫い針を駆動するモータと、
    電源からみて前記モータと直列に接続された第1スイッチング素子を有する第1駆動回路と、
    前記電源からみて前記モータおよび前記第1スイッチング素子と直列に接続された第2スイッチング素子を有する第2駆動回路と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出装置と、
    縫い動作が指示されたとき、前記第2スイッチング素子がオンされるよう前記第2駆動回路を制御すると共に前記第1スイッチング素子のスイッチングによって目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路を制御する縫い制御を行ない、前記縫い制御が実行されていない所定期間において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のうち一方のスイッチング素子がオンされると共に他方のスイッチング素子がオフされるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御し、前記回転速度検出装置により前記モータの回転が検出されたか否かに基づいて前記第1駆動回路または前記第2駆動回路の短絡故障を判定する第1故障判定を行なう制御装置と、
    を備えるミシンの駆動装置。
  2. 請求項1記載のミシンの駆動装置であって、
    前記所定期間として、前記縫い動作が指示されてから前記縫い制御を開始するまでの間に前記第1故障判定を行なう、
    ミシンの駆動装置。
  3. 請求項1または2記載のミシンの駆動装置であって、
    前記制御装置は、
    前記縫い制御として、前記目標回転速度よりも低い所定回転速度で所定時間に亘って前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御する低速制御を実行してから、前記目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第1駆動回路および前記第2駆動回路を制御する通常制御を実行し、
    少なくとも前記低速制御の実行中に、前記回転速度検出装置により検出される回転速度が前記所定回転速度よりも高く前記モータの定格最大回転速度よりも低い第1回転速度を超えたか否かに基づいて前記第1駆動回路の短絡故障を判定する第2故障判定を行ない、
    少なくとも前記低速制御の実行中に、前記回転速度が前記第1回転速度を超えたときに、前記第2スイッチング素子がオフされるよう前記第2駆動回路を制御する、
    ミシンの駆動装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載のミシンの駆動装置であって、
    前記制御装置は、前記縫い制御の実行中に、前記回転速度検出装置により検出される回転速度が前記目標回転速度よりも高い第2回転速度を超えたか否かに基づいて前記第1駆動回路の短絡故障を判定する第3故障判定を行ない、
    前記縫い制御の実行中に、前記回転速度が前記第2回転速度を超えたときに、前記第2スイッチング素子がオフされるよう前記第2駆動回路を制御する、
    ミシンの駆動装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載のミシンの駆動装置であって、
    前記制御装置は、前記第1スイッチング素子が短絡したと判定した場合、前記縫い制御として、前記第2スイッチング素子のスイッチングによって前記目標回転速度で前記モータが駆動されるよう前記第2駆動回路を制御する、
    ミシンの駆動装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか1項に記載のミシンの駆動装置であって、
    所定の情報を表示可能な表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記回転速度検出装置により前記モータの異常な回転が検出されたときに、前記表示装置に所定の警告表示を行なう、
    ミシンの駆動装置。
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