JP2018098845A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期整流素子および駆動回路の異常を確実に検出して、発火等の重大事故を未然に防ぐスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】スイッチング電源装置は、断続電圧発生回路12、同期整流を行う整流回路14及び平滑回路15で構成される。整流回路14の同期整流素子TR21,TR22は第1基板24に実装され、同期整流素子駆動回路18は別の第2基板26に実装されている。同期整流素子駆動電流モニタ回路20は、同期整流素子駆動回路18が同期整流素子TR21,TR22を駆動する際に流れる電流を検出して、モニタ信号Vmonを出力する。異常判定回路22は、モニタ信号Vmonの状態に応じて、同期整流素子TR21,TR22を駆動するための電圧信号の伝達経路の断線等の異常を判定し、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧を所望の電圧に変換し電子機器に供給するためのスイッチング電源装置に関し、特にMOS−FET等の同期整流素子を用いて同期整流を行うスイッチング電源装置に関する。
従来、同期整流素子としてMOS−FET等を用いて同期整流を行うスイッチング電源装置が知られている。このスイッチング電源装置は、同期整流素子を低損失で動作させることができるため、同期整流素子の放熱構造を簡略化することが可能となる。従って、ヒートシンク等の大型で高価な放熱用の部品を省略することが可能となり、スイッチング電源装置の小型化、低コスト化が容易となる。
スイッチング電源装置の損失を低減するためには、スイッチング電源装置内のトランスから出力される電流が流れる配線を短くし、配線の導通抵抗やリーケージインダクタンスを低減させることが望ましい。そこで、トランスの直近に同期整流素子等のトランスから出力される電流が流れる部品を実装し、他の部品を別の基板に実装することでトランスから出力される電流が流れる経路の配線を最短にする方法が特許文献1に開示されている。
この従来例では、スイッチング電源装置のトランスの2次側の巻線を基板上のコイルパターンで形成し、コイルパターンと同一の基板上にMOS−FETを用いた同期整流素子を実装する。また、同期整流素子が実装されていない別の基板を設けて、ここに、スイッチング電源装置を構成する他の部品を実装する。そして、コイルパターンと同期整流素子が実装された基板と、スイッチング電源装置を構成する他の部品を実装した基板とを立体的に接続する構造とすることで、スイッチング電源装置の電流が流れる配線を最適化して最短に配線することを実現している。
特開2011−087367号公報
ところで、同期整流素子であるMOS−FET等のオンオフの制御を行うためには、同期整流素子を制御するための駆動回路が必要になる。特許文献1では開示されていないが、スイッチング電源装置内の電流が流れる配線を最適化するためには、同期整流素子の駆動回路も同期整流素子が実装されていない側の基板に実装される方が良い。
ここで、同期整流素子と駆動回路が別々の基板に実装されている状態で同期整流素子と駆動回路が接続されている場合において、スイッチング電源装置に振動や衝撃が加わると、同期整流素子と駆動回路の接続部分が機械的に断線する可能性が残る。
図12は同期整流を行うブリッジコンバータを用いた従来のスイッチング電源装置を示している。図12に示すように、ブリッジコンバータは、スイッチング素子TR11〜TR14及びトランスTを備えた断続電圧発生回路102、同期整流素子TR21,TR22を備えた整流回路104、及び平滑回路106で構成され、外部の入力電源100からの入力電圧をスイッチング素子TR11〜TR14のオンオフによって断続電圧に変換し、トランスTを介して整流回路104に供給し、スイッチング素子TR11、TR14の組とスイッチング素子TR12,TR13の組の相補的なオンオフに同期して同期整流素子TR21,TR22のオンオフが行われることで断続電圧を整流して平滑回路106に供給し、出力端子から負荷に直流電力を供給している。
同期整流素子TR21、TR22が第1基板114に実装されており、同期整流素子駆動回路108a、108bが第2基板116に実装されている。第1基板114と第2基板116はa点〜d点の4箇所で接続されおり、a点およびb点が同期整流素子TR21と同期整流素子駆動回路108aを接続する部分であり、c点およびd点が同期整流素子TR22と同期整流素子駆動回路108bを接続する部分である。a点もしくb点が断線すると同期整流素子TR21の動作が停止する。また、c点もしくd点が断線すると同期整流素子TR22の動作が停止する。
ここで、a〜d点の何れかが断線すると同期整流動作は停止するが、同期整流素子TR21,TR22がMOS−FETの場合はソースからドレインに向かって寄生ダイオードDparaを持っているため、ダイオード整流の状態で整流動作が継続する。寄生ダイオードDparaはシリコンのPN接合と同じ順方向電圧降下を持つ素子であるため、同期整流が停止すると大きな損失が発生した状態で動作が継続されることになり、発火等の事故の発生原因となる。
以下、例を挙げて説明する。図12のスイッチング電源装置は、出力電流50アンペアで動作しているものとする。同期整流素子TR21と同期整流素子TR22は相補的にオンオフしており、同期整流素子TR21、TR22がオンしているときの抵抗値を0.5ミリオームとし、それぞれ、デューティ0.5(50%)でオンオフしているものとする。
同期整流素子TR21、TR22の寄生ダイオードDparaの順方向電圧降下を0.7ボルトとする。同期整流が正常に動作している場合の各素子の損失は、電流の2乗と同期整流素子の導通抵抗とデューティの積であるので、
50アンペア×50アンペア×0.5ミリオーム×0.5=0.625ワット
となり、十分に小さな損失で動作する。従って、発熱も小さく、ヒートシンク等を用いる必要が無い。
ところが同期整流動作が停止すると、同期整流素子の寄生ダイオードDparaに電流が流れるため、各素子の損失は、ダイオードの順方向電圧降下と電流とデューティの積であるので、
0.7ボルト×50アンペア×0.5=17.5ワット
となり、非常に大きな損失が発生する。
図12のスイッチング電源装置は、同期整流が動作している場合の発熱が十分に小さいことから同期整流素子にヒートシンク等が取り付けられていないため、同期整流動作が停止すると同期整流素子TR21,TR22が激しく発熱することになり、このまま動作を続けると発火等の事故の発生原因となる可能性がある。
このように、同期整流動作を前提で設計されたスイッチング電源装置は、同期整流素子の放熱構造が簡略化されているため大きな損失に対する発熱を処理できず、最悪の場合には発火等の重大な事故を発生させる可能性が残ることになる。
本発明は、同期整流素子および駆動回路の異常を確実に検出して、発火等の重大事故を未然に防ぐようにした同期整流を行うスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
(スイッチング電源装置)
本発明は、
断続電圧発生回路、整流回路、平滑回路、及び同期整流素子駆動回路を備え、
断続電圧発生回路は、スイッチング素子を備え、スイッチング素子のオンオフによって外部の入力電源からの入力電圧を断続電圧に変換して整流回路に供給する回路であり、
整流回路は、同期整流素子を備え、スイッチング素子のオンオフに同期して同期整流素子のオンオフが行われることで、断続電圧発生回路から供給された断続電圧を整流して平滑回路に供給する回路であり、
同期整流素子駆動回路は、スイッチング素子のオンオフに同期して同期整流素子をオンオフするためのHレベルとLレベルの電圧信号を同期整流素子の駆動用端子に対して出力する回路を備えたスイッチング電源装置に於いて、
同期整流素子駆動電流モニタ回路及び異常判定回路を備え、
同期整流素子駆動電流モニタ回路は、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に流れる電流を検出して、モニタ信号を出力する回路であり、
異常判定回路は、モニタ信号の状態に応じて、同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出し、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力する回路であることを特徴とする。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路1)
同期整流素子駆動電流モニタ回路は、電流電圧変換を行うためのインピーダンス素子と、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための信号の伝達経路にインピーダンス素子が挿入され、
スイッチ素子の入力端子の一方がインピーダンス素子の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方がインピーダンス素子の他端に接続されており、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に伝達経路に電流が流れた時に、インピーダンス素子に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させる。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路2)
同期整流素子駆動電流モニタ回路は、第1抵抗と、第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に第1抵抗が挿入され、
スイッチ素子の入力端子の一方が第1抵抗の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方が第1抵抗の他端に接続されており、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に、第1抵抗に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させる。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路2の時定数)
第1抵抗とコンデンサで構成される並列回路の時定数が、第2抵抗と同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように第1抵抗、コンデンサ、第2抵抗及び同期整流素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されている。
(非安定型コンバータ)
断続電圧発生回路は、相補的に動作する2組のスイッチング素子を備えた非安定型コンバータであり、
相補的に動作する整流回路内の2組の同期整流素子に対して、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路を備え、
異常判定回路は、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路がそれぞれで出力するモニタ信号を合わせた信号の状態に応じて、それぞれの同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出して、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力する。
(非安定型コンバータ対応の同期整流素子駆動電流モニタ回路)
2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路の各々は、第1抵抗と、第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に第1抵抗が挿入され、
スイッチ素子の入力端子の一方が第1抵抗の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方が第1抵抗の他端に接続されており、
同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に、第1抵抗に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させ、
更に、第1抵抗とコンデンサで構成される並列回路の時定数が、第2抵抗と同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように第1抵抗、コンデンサ、第2抵抗及び同期駆動素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されている。
(第1基板と第2基板)
同期整流素子を備えた整流回路が第1基板に実装され、同期整流素子駆動回路が第2基板に実装され、第1基板と第2基板は信号線により接続した接続点を持つ。
(基本的な効果)
本発明は、断続電圧発生回路、整流回路、平滑回路、及び同期整流素子駆動回路を備え、断続電圧発生回路は、スイッチング素子を備え、スイッチング素子のオンオフによって外部の入力電源からの入力電圧を断続電圧に変換して整流回路に供給する回路であり、整流回路は、同期整流素子を備え、スイッチング素子のオンオフに同期して同期整流素子のオンオフが行われることで、断続電圧発生回路から供給された断続電圧を整流して平滑回路に供給する回路であり、同期整流素子駆動回路は、スイッチング素子のオンオフに同期して同期整流素子をオンオフするためのHレベルとLレベルの電圧信号を同期整流素子の駆動用端子に対して出力する回路を備えたスイッチング電源装置に於いて、同期整流素子駆動電流モニタ回路及び異常判定回路を備え、同期整流素子駆動電流モニタ回路は、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に流れる電流を検出して、モニタ信号を出力する回路であり、異常判定回路は、モニタ信号の状態に応じて、同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出し、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力する回路としたため、スイッチング電源装置の動作中に同期整流素子と同期整流素子駆動回路との接続が断線すると、同期整流素子駆動電流モニタ回路のモニタ信号から異常判定回路が断線による異常を判定してスイッチング電源装置を停止させることができるため、同期整流素子の寄生ダイオードによる整流動作が継続されるといった異常な状態が継続することが無くなり、発煙発火と言った重大な事故を引き起こすことが確実に防止され、同期整流を行うスイッチング電源装置の信頼性を向上可能とする。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路1による効果)
また、同期整流素子駆動電流モニタ回路は、電流電圧変換を行うためのインピーダンス素子と、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための信号の伝達経路にインピーダンス素子が挿入され、スイッチ素子の入力端子の一方がインピーダンス素子の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方がインピーダンス素子の他端に接続されており、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に伝達経路に電流が流れた時に、インピーダンス素子に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させるようにしたため、同期整流素子の駆動用の配線を流れる電流の断線による異常を、少ない部品点数の同期整流素子駆動電流モニタ回路により検出しているモニタ信号から確実に判定し、スイッチング電源装置を安全に停止させることができる。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路2による効果)
また、同期整流素子駆動電流モニタ回路は、第1抵抗と、第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に第1抵抗が挿入され、スイッチ素子の入力端子の一方が第1抵抗の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方が第1抵抗の他端に接続されており、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に、第1抵抗に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させるようにしたため、前述した同期整流素子駆動電流モニタ回路1と比較してモニタ信号が出力される時間を長くすることができ、同期整流の異常を検出してモニタ信号がHレベルからLレベルとなった場合に、モニタ信号のHレベルによる充電レベルを異常判定のしきい値電圧に放電低下させるための時定数が小さく設定できることで、同期整流の異常を速く判定することが可能となり、さらに安全性を向上させることができる。
(同期整流素子駆動電流モニタ回路2の時定数による効果)
また、第1抵抗とコンデンサで構成される並列回路の時定数が、第2抵抗と同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように第1抵抗、コンデンサ、第2抵抗及び同期駆動素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されているため、同期整流素子がオフの際の駆動電圧をマイナスの電圧にすることが可能となり、同期整流素子として使用するMOS−FETにドレインに急峻に変化する高い電圧を印加した場合でも、MOS−FETの誤点弧を防ぐことができる。
(非安定型コンバータによる効果)
また、断続電圧発生回路は、相補的に動作する2組のスイッチング素子を備えた非安定型コンバータであり、相補的に動作する整流回路内の2組の同期整流素子に対して、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路を備え、異常判定回路は、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路がそれぞれで出力するモニタ信号を合わせた信号の状態に応じて、それぞれの同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出して、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力するようにしたため、非安定型コンバータは、動作中に同期整流素子と同期整流素子駆動回路との接続が断線すると、同期整流素子駆動電流モニタ回路が断線を検出してスイッチング電源装置を停止させることができるため、同期整流素子の寄生ダイオードによる整流動作が継続されると言った異常な状態が継続することが無く、発煙発火と言った重大な事故を引き起こすことを確実に防止可能とする。
また、異常判定回路に入力するモニタ信号は、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路の出力を合わせることで、Hレベル状態がほぼ連続するモニタ信号となり、同期整流の異常を検出してモニタ信号がHレベルからLレベルとなった場合に、モニタ信号のHレベルによる充電レベルを異常判定のしきい値電圧に放電低下させるための時定数が更に小さく設定でき、前述した同期整流素子駆動電流モニタ回路2と比較して、同期整流の異常を更に速く判定することが可能となり、安全性を向上させることができる。
(非安定型コンバータ対応の同期整流素子駆動電流モニタ回路による効果)
また、2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路の各々は、第1抵抗と、第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に第1抵抗が挿入され、スイッチ素子の入力端子の一方が第1抵抗の一端に接続され、スイッチ素子の入力端子の他方が第1抵抗の他端に接続されており、同期整流素子駆動回路が同期整流素子を駆動する際に、第1抵抗に発生する電圧でスイッチ素子をオンさせることで、スイッチ素子の出力端子からモニタ信号を出力させたため、少ない部品点数の2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路により、非安定型コンバータにおける同期整流の異常を速く判定することができる。
更に、第1抵抗とコンデンサで構成される並列回路の時定数が、第2抵抗と同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように第1抵抗、コンデンサ、第2抵抗及び同期整流素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されているため、同期整流素子がオフの際の駆動電圧をマイナスの電圧にすることが可能となり、同期整流素子として使用するMOS−FETにドレインに急峻に変化する高い電圧を印加した場合でも、MOS−FETの誤点弧を防ぐことができる。
(第1基板と第2基板に対する効果)
また、同期整流素子を備えた整流回路が第1基板に実装され、同期整流素子駆動回路が第2基板に実装され、第1基板と第2基板は信号線により接続した接続点を持つようにしたため、振動や衝撃等により接続点が機械的に断線する可能性があっても、同期整流素子駆動電流モニタ回路のモニタ信号から異常判定回路が断線による異常を判定してスイッチング電源装置を停止させることができるため、第1基板に同期整流素子を実装することでトランスから同期整流素子に出力電流が流れる配線を最短にして損失を低減することでヒートシンク構造を不要にしても、発煙発火といった重大な事故を引き起こすことが確実に防止できる。
本発明によるスイッチング電源装置の第1実施形態の基本構成を示した回路ブロック図 図1のスイッチング電源装置の具体例を示した回路ブロック図 図2のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャート 本発明によるスイッチング電源装置の第2実施形態を示した回路ブロック図 図4のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャート 図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31との並列回路の時定数と同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数が同じ場合の動作波形を示したタイムチャート 図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31との並列回路の時定数が同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数よりも大きい場合の動作波形を示したタイムチャート 図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31との並列回路の時定数が同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数よりも小さい場合の動作波形を示したタイムチャート 非安定コンバータを用いた本発明によるスイッチング電源装置の第3実施形態を示した回路ブロック図 図9のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャート 本発明によるスイッチング電源装置の第4実施形態を示した回路ブロック図 同期整流を行うブリッジコンバータを用いた従来のスイッチング電源装置を示した回路ブロック図
[スイッチング電源装置の第1実施形態]
(回路構成と動作の概要)
図1は本発明によるスイッチング電源装置の第1実施形態の基本構成を示した回路ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、ブリッジ型コンバータを例にとっており、断続電圧発生回路12のスイッチング素子TR11、TR12、TR13、および、TR14がトランスTの1次側巻線L1に接続され、トランスTの2次側巻線L21,L22に整流回路14を構成する同期整流素子TR21、TR22が接続され、同期整流素子TR21、TR22に平滑回路15が接続され、平滑回路15から負荷に直流電力を供給する出力端子16a,16bが取り出されている。
また、整流回路14の同期整流素子TR21、TR22は、同期整流素子駆動電流モニタ回路20を介して同期整流素子駆動回路18に接続されている。同期整流素子駆動電流モニタ回路20は、同期整流素子TR21、TR22の駆動電流の有無を検出してモニタ信号Vmonを異常判定回路22に出力する。異常判定回路22は、モニタ信号Vmonの状態から同期整流素子TR21、TR22の制御の異常を検出した場合に停止信号を出力してスイッチング電源装置の動作を停止させる。
図1はスイッチング素子TR11〜TR14のオンオフを制御するための制御回路の記載を省略してあるが、スイッチング素子TR11とスイッチング素子TR14の組み合わせとスイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせが相補的にオンオフするように制御が行われている。また、制御回路は出力電圧を所定値に安定させるようにスイッチング素子TR11〜TR14のデューティを制御している。
スイッチング素子TR11〜TR14が所定の周波数とデューティでオンオフされることで、入力電源10から供給される入力電圧を断続電圧に変換し、断続電圧がトランスTの1次側巻線L1に入力され、トランスTの2次側巻線L21,L22では交流電圧が発生する。
同期整流素子TR21,TR22は、スイッチング素子TR11〜TR14のオンオフに同期して制御が行われることでトランスTの2次側巻線L21,L22に発生した交流電圧を整流する。スイッチング素子TR11とスイッチング素子TR14の組み合わせがオンする期間は、同期整流素子TR21がオンするように制御が行われ、スイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせがオンする期間は、同期整流素子TR22がオンするように制御が行われる。
同期整流素子TR21,TR22は第1基板24に実装されており、同期整流素子駆動電流モニタ回路20および同期整流素子駆動回路18は第2基板26に実装されている。
図1では、ブリッジ型コンバータを例に記載したが、同期整流を用いているコンバータであれば、シングルエンデッドフォワードコンバータやフライバックコンバータ、非絶縁のチョッパー回路等のすべてのコンバータ回路に適用できる。
図2は図1のスイッチング電源装置の具体例を示した回路ブロック図である。図2に示すように、スイッチング素子TR11〜TR14、および、同期整流素子TR21,TR22はnチャネルのMOS−FETを用いて構成している。図2でも図1と同様にスイッチング素子TR11〜TR14を駆動するための制御回路の記載を省略している。
また、図2では同期整流素子TR21に対してのみ具体例を記載し、同期整流素子TR22に接続される回路の記載を省略しているが、同期整流素子TR21と同様の回路が接続されているものとする。本実施例の動作は、同期整流素子TR21および同期整流素子TR22に対して同じ動作であるため、以下では同期整流素子TR21に対する動作のみを記載する。
図3は、図2のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャートである。ここで、図3(A)はスイッチング素子TR11,TR14のスイッチング素子駆動電圧VGS11,14を示し、図3(B)は同期整流素子TR21の駆動電圧VCTLを示し、図3(C)は同期整流素子TR21の駆動電流ICTLを示し、図3(D)は同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31の電圧波形VR31を示し、図3(E)はモニタ信号Vmonを示し、図3(F)は異常判定回路22のコンデンサC51の電圧波形VC51を示し、図3(G)は停止信号を示す。図2及び図3を基に本実施例の動作の詳細を示す。
(回路構成と動作)
図2に示すように、同期整流素子駆動回路18は、制御回路28とトーテムポール接続されたトランジスタTR41およびトランジスタTR42による出力部で構成されている。制御回路28によりトランジスタTR41がオンすると、同期整流素子駆動回路18の出力端子はHレベルの同期整流素子駆動電圧VCTLを出力する。ここで、Hレベルは制御回路用電源Vccの電圧となる。また、制御回路28によりトランジスタTR42がオンすると、同期整流素子駆動回路18の出力端子はLレベルの同期整流素子駆動電圧VCTLを出力する。ここで、Lレベルは制御回路用電源のグランドレベルの電圧となる。
同期整流素子駆動電流モニタ回路20は、同期整流素子駆動回路18の出力端子と同期整流素子TR21の駆動端子経路、即ち、同期整流素子TR21にMOS−FETを用いた場合はゲート端子経路に挿入される回路であり、抵抗R31、トランジスタTR31、および、抵抗R32で構成されている。
抵抗R31は、同期整流素子駆動回路18の出力端子と同期整流素子TR21のゲート端子間に挿入される構成となるため、同期整流素子駆動回路18の出力端子から同期整流素子TR21のゲート端子に向かって流れる電流である同期整流素子駆動電流ICTLを電圧に変換することができる。なお、抵抗R31は駆動経路に挿入すれば良いため、同期整流素子TR21のソース端子から同期整流素子駆動回路18のグランドに戻る配線に挿入しても構わない。
抵抗R31の一端に抵抗R32を介してトランジスタTR31のベースを接続し、抵抗R31の他端にトランジスタTR31のエミッタを接続し、トランジスタTR31のコレクタからモニタ信号Vmonを出力する構成とすることで、抵抗R31に電流が流れると、モニタ信号Vmonが出力される動作となる。抵抗R32はトランジスタTR31のベース電流を制限する抵抗であるので削除することもできる。
ここで、同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31は電流電圧変換を行うためのインピーダンス素子として機能し、トランジスタTR31はエミッタとベースを2つの入力端子とし、コレクタを1つの出力端子としたスイッチ素子として機能する。
同期整流素子駆動電流モニタ回路20から出力されたモニタ信号Vmonは異常判定回路22に入力されており、異常判定回路22はモニタ信号Vmonの状態に応じてスイッチング電源装置の動作を停止させる制御を行う。
異常判定回路22は、ダイオードD51、抵抗R51、コンデンサC51、抵抗R52、NPN型のトランジスタTR51、抵抗53で構成される。異常判定回路22はモニタ信号Vmonが入力されると、モニタ信号VmonのHレベルの電圧がコンデンサC51に充電される。コンデンサC51は抵抗R51で放電される時間のあいだトランジスタTR51をオンさせる。トランジスタTR51がオンの期間は、停止信号はLレベルとなる。コンデンサC51が放電しトランジスタTR51がオフすると、停止信号はHレベルとなり、スイッチング電源装置の動作を停止する。
(同期整流が正常に動作している場合)
図3の期間Aは、図2のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点およびb点が正常に接続されている状態の動作波形を示す。
スイッチング素子TR11、TR14は、図3(A)に示すように、スイッチング素子駆動電圧VGS11、VGS14がHレベルの時にオン、Lレベルの時にオフする動作となる。同期整流素子TR21は、図3(B)に示すように、同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルの時にオン、Lレベルの時にオフする動作となる。
同期整流素子TR21のオンオフは、スイッチング素子TR11、TR14のオンオフに同期して制御が行われており、スイッチング素子TR11、TR14がオンの時は同期整流素子TR21がオンするように制御が行われ、スイッチング素子TR11、TR14がオフの時は同期整流素子TR21がオフするように制御が行われる。
図3(B)の同期整流素子駆動電圧VCTLがLレベルからHレベルに変化する時、同期整流素子TR21のドレイン・ゲート間の容量となる入力容量Cissを充電する動作となり、図3(C)に示すように、同期整流素子駆動回路18の出力端子から同期整流素子TR21のゲート端子に向かってプラス方向のパルス状の電流である同期整流素子駆動電流ICTLが流れる。
また、図3(B)の同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルからLレベルに変化するとき、同期整流素子TR21の入力容量Cissを放電する動作となり、図3(C)に示すように、同期整流素子TR21のゲート端子から同期整流素子駆動回路18の出力端子に向かってマイナス方向のパルス状の電流である同期整流素子駆動電流ICTLが流れる。
同期整流素子駆動回路18の出力端子と同期整流素子TR21のゲート端子の間には、同期整流素子駆動電流モニタ回路20内の抵抗R31が挿入されており、同期整流素子駆動電流ICTLが流れると抵抗R31の両端に図3(D)に示す電圧波形VR31が発生する。
抵抗R31の両端はトランジスタTR31のベース・エミッタ間に接続されているため、抵抗R31の両端にプラス方向にパルス状となる電圧波形VR31が発生するとトランジスタTR31がオンすることで、図3(E)のようにモニタ信号VmonがHレベルとなる。モニタ信号Vmonは、パルス状の同期整流素子駆動電流ICTLによって発生する電圧信号であるためパルス状の電圧信号となる。
同期整流素子TR21は、図3(A)(B)に示すように、スイッチング素子TR11、TR14と同期してオンオフしているため、図3(C)のパルス状の同期整流素子駆動電流ICTLもスイッチング素子TR11、TR14のオンオフと同期して流れることになり、図3(E)のモニタ信号Vmonもこれらに同期したパルス状の電圧信号となる。スイッチング素子TR11およびTR14とのオンオフは所定のスイッチング周期で動作しているため、モニタ信号Vmonも所定のスイッチング周波数で出力される電圧信号となる。
異常判定回路22は、所定の周期を持つパルス状の電圧信号であるモニタ信号VmonのHレベルの電圧が入力されることで、図3(F)に示すように、コンデンサC51が充電される。モニタ信号VmonがLレベルに変化すると、コンデンサC51は抵抗R51で放電されて電圧が低下するが、モニタ信号Vmon は所定のスイッチング周波数で出力されているため、コンデンサC51の電圧はトランジスタTR51がオフするしきい値電圧まで低下する前に、再度、充電が行われる。これにより、整流回路14の同期整流が正常に動作している場合は、TR51がオン状態を維持することができるため、停止信号が出力されることがない。
(a点もしくはb点が断線した場合の動作)
図3の期間Aと期間Bの間となる時刻t1で、図2のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点もしくはb点の断線が発生したものとする。期間Bは、断線によって同期整流動作が異常になっている状態の動作波形を示す。
期間Bでは、図3(A)(B)に示すように、期間Aと同様に、同期整流素子駆動回路18が同期整流素子TR21をオンオフさせるために同期整流素子駆動電圧VCTLを出力する。同期整流素子駆動電圧VCTLは、期間Aと同様にスイッチング素子TR11およびTR14のオンオフに同期して制御される。
同期整流素子駆動電圧VCTLがLレベルからHレベルに変化するとき、期間Aでは、同期整流素子TR21の入力容量を充電する動作が行われていたが、期間Bでは、A点もしくはB点が断線しているため同期整流素子TR21の入力容量を充電するための電流が流れる経路が断線している状態となり、同期整流素子駆動電流ICTLが流れない。
期整流素子駆動電流ICTLが流れないと、同期整流素子駆動電流モニタ回路20内の抵抗R31に電圧が発生しないため、トランジスタTR31がオンすることができず、モニタ信号VmonがHレベルの電圧信号を出力することができなくなり、Lレベルで継続する状態となる。
モニタ信号VmonがLレベルで継続すると異常判定回路22内のコンデンサC51の電圧が図3(F)の電圧波形VC51に示すように低下する。コンデンサC51の電圧が低下してトランジスタTR51がオフするしきい値電圧に時刻t2で達すると、トランジスタTR51がオフして、停止信号がHレベルとなる。
期間Bと期間Cの間となる時刻t2で、異常判定回路22からの停止信号がHレベルとなることで、スイッチング電源装置は、同期整流素子駆動回路18の断線を判定して動作を停止する。期間Cはスイッチング電源装置の動作が停止している状態である。
(第1実施形態のメリット)
図1及び図2に示したスイッチング電源装置の第1実施形態は、動作中に同期整流素子TR21と同期整流素子駆動回路18との接続が断線すると同期整流素子駆動電流モニタ回路20が断線を検出してスイッチング電源装置を停止させることができるため、断線により同期整流素子TR21の寄生ダイオードDparaによる整流動作が継続されて非常に大きな損失により発熱するといった異常な状態が継続することが無いため、発煙発火といった重大な事故を引き起こすことを確実に防止可能とする。
[スイッチング電源装置の第2実施形態]
図4は本発明によるスイッチング電源装置の第2実施形態を示した回路ブロック図である。
(回路構成)
図4に示すように、第2実施形態のスイッチング電源装置は、図2に示した第1実施形態における同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31(第1抵抗)と並列に接続されたコンデンサC31を追加し、また、同期整流素子TR21に抵抗R21(第2抵抗)を追加した回路である。
第1実施形態のモニタ信号Vmonは、図3(E)に示すように、パルス幅の狭い電圧信号であったが、第2実施形態では同期整流素子駆動電圧VCTLに同期した広いパルス幅のモニタ信号Vmonを得ることができる。これにより、異常判定回路22内のコンデンサC51の放電を速く設定することが可能となり、同期整流の異常を速く検出できるようになる。
図5は図4のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャートである。ここで、図5(A)はスイッチング素子TR11,TR14のスイッチング素子駆動電圧VGS11,14を示し、図5(B)は同期整流素子TR21の駆動電圧VCTLを示し、図5(C)は同期整流素子TR21の駆動電流ICTLを示し、図5(D)は同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31の電圧波形VR31を示し、図5(E)は同期整流素子TR21側に追加した抵抗R21の電圧波形VR21を示し、
図5(F)はモニタ信号Vmonを示し、図5(G)は異常判定回路22のコンデンサC51の電圧波形VC51を示し、図5(H)は停止信号を示す。以下、図4、図5を基に本実施例の動作の詳細を示す。
(同期整流が正常に動作している場合)
図5の期間Aは、図4のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点およびb点が正常に接続されている状態の動作波形を示す。
図2の第1実施形態と同様、図5(A)(B)に示すように、スイッチング素子TR11、TR14は、スイッチング素子駆動電圧VGS11、VGS14がHレベルの時にオン、Lレベルの時にオフする動作となり、同期整流素子TR21は、同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルの時にオン、Lレベルの時にオフする動作となる。
図2の第1実施形態と同様、同期整流素子駆動電圧VCTLがLレベルからHレベルに変化するとき、コンデンサC31を介して同期整流素子TR21の入力容量Cissを充電する動作となり、図5(C)に示すように、同期整流素子駆動回路18の出力端子から同期整流素子TR21のゲート端子に向かってプラス方向となるパルス状の電流である同期整流素子駆動電流ICTLが流れる。
また、同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルからLレベルに変化するとき、同期整流素子TR21の入力容量を放電する動作となり、図5(C)に示すように、同期整流素子TR21のゲート端子から同期整流素子駆動回路18の出力端子に向かってマイナス方向となるパルス状の電流である同期整流素子駆動電流ICTLが流れる。
図2の第1実施形態では、同期整流素子TR21の入力容量Cissの充電が完了すると、図3(C)に示したように、同期整流素子駆動電流ICTLが流れなくなるが、第2実施形態では、同期整流素子TR21のゲート・ソース間の抵抗R21があるため、(同期整流素子駆動回路18の出力)→(抵抗R31)→(抵抗R21)→(同期整流素子駆動回路18のグランドの経路)で電流が継続的に流れる。
入力容量Cissの充電が完了した後の電流は、抵抗R31および抵抗R21の値で決定されるが、入力容量Cissの充電はコンデンサC31を介して流れることから、抵抗R31を大きな値に設定しても同期整流素子TR21の駆動速度に影響を与えないため、同期整流素子駆動電流ICTLに比較して十分小さな電流に設定することができる。
これにより、式(1)、式(2)のように、同期整流素子駆動電圧VCTLを抵抗R31と抵抗R21の抵抗値の比率で分配した電圧VR31,VR21が各抵抗R31,R21に印加されることになる。
VR31=R31/(R31+R21)×VCTL (1)
VR21=R21/(R31+R21)×VCTL (2)
抵抗R31、コンデンサC31、抵抗R21、および、入力容量Cissの値は、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数と、抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数が同じになるように、抵抗R31、R21の各抵抗値とコンデンサC31の容量値の設定を行うことを基本とし、場合に応じて、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも大きくなるように設計しても良い。また、入力容量Cissに対して、時定数を調整する目的でコンデンサを並列に接続してもかまわない。ここで、抵抗R31は第1抵抗となり、抵抗R21は第2抵抗となる。
抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも小さくなる設計は行ってはいけない。抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数と抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数の関係については後述することとし、以下は、両者の時定数が同じ場合について説明を行う。
図6は図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31の並列回路の時定数と同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数が同じ場合の動作波形を示したタイムチャートである。
図4において、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数と抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数が同じになるように各抵抗値と容量値の設定を行うと、図6(C)(D)に示すように、各並列回路の抵抗R31,R21に印加される電圧波形VR31、VR21は、図6(B)に示す同期整流素子TR21の同期整流素子駆動電圧VCTLと相似形の波形が得られる。
また、抵抗R31の電圧波形VR31および抵抗R21の電圧波形VR21は、式(1)、式(2)のように、同期整流素子駆動電圧VCTLを抵抗R31と抵抗R21の抵抗値の比率で分配した電圧が各並列回路に印加される電圧となる。そこで、同期整流素子TR21がオンするために必要な電圧とトランジスタTR31がオンするために必要な電圧を考えて抵抗R31と抵抗R21の抵抗値を決定する。入力容量Cissは選定した同期整流素子TR21で決定される。これらから、時定数が同じになるようにコンデンサC31の値を決定する。
例えば、R31=5キロオーム、C31=20000ピコファラド、R21=10キロオーム、Ciss=10000ピコファラドの場合において、同期整流素子駆動電圧VCTLが0ボルトと15ボルトの電圧振幅の矩形波だとすると、電圧波形VR31は0ボルトと5ボルトの電圧振幅の矩形波となり、電圧波形VR21は0ボルトと10ボルトの電圧振幅の矩形波となる。
抵抗R31は5キロオームと大きな抵抗値を用いているが、同期整流素子TR21の入力容量Cissを充電する電流である同期整流素子駆動電流ICTLはコンデンサC31を介して流れるため、十分に大きな電流を流すことができるため問題になることはない。従って、抵抗R31は5キロオームよりもさらに大きな値を使用しても構わない。
また、抵抗R31の抵抗値を大きくすることで抵抗R21の抵抗値も大きくすることができるので、入力容量Cissの充電が完了した後に流れる電流を小さくすることができるため、回路の消費電力を低減できる。
同期整流素子駆動電流モニタ回路20は、第1実施形態では、図3(C)に示したように、同期整流素子駆動電流ICTLが流れる短い期間だけしか抵抗R31に電圧を発生させることができなかったため、図3(E)に示したように、モニタ信号Vmonも細いパルス幅の電圧信号となっている。
第2実施形態の同期整流素子駆動電流モニタ回路20では、図5(B)に示す同期整流素子駆動電圧VCTLの出力がHレベルの期間は、抵抗R31、コンデンサC31に電圧が発生しているため、同期整流素子駆動電圧VCTLの出力がHレベルの期間はトランジスタTR31をオンすることができる。従って、図5(F)に示すように、第1実施形態と比較して広いパルス幅のモニタ信号Vmonを出力することができる。
異常判定回路22は、所定の周期を持つパルス状の電圧信号であるモニタ信号VmonのHレベルの電圧が入力されることで、図5(G)に示すように、コンデンサC51が充電される。モニタ信号VmonがLレベルに変化すると、コンデンサC51は抵抗R51で放電されて電圧が低下するが、同期整流素子駆動回路18が正常に動作している場合は、一定周期でモニタ信号VmonがHレベルになるため、トランジスタTR51がオン状態を維持することができる。従って、停止信号が出力されることがない。
(a点もしくはb点が断線した場合の動作)
図5の期間Aと期間Bの間となる時刻t1で、図4のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点もしくはb点の断線が発生したものとする。期間Bは、断線によって同期整流動作が異常になっている状態の動作波形を示す。
期間Bでは、図5(A)(B)に示すように、期間Aと同様に同期整流素子駆動回路18が同期整流素子TR21をオンオフさせるために同期整流素子駆動電圧VCTLを出力する。同期整流素子駆動電圧VCTLは、期間Aと同様にスイッチング素子TR11およびTR14のオンオフに同期して制御される。
期間Aでは、同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルの時、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路に抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路が直列に接続された回路に対して、同期整流素子駆動電圧VCTLが印加されていたが、期間Bでは、a点もしくはb点が断線しているため、各並列回路に同期整流素子駆動電圧VCTLが印加されなくなり、抵抗R31に電圧が発生しない状態となる。従って、同期整流素子駆動電圧VCTLがHレベルになってもトランジスタTR31がオンできない状態となり、モニタ信号VmonがHレベルの電圧信号を出力することができなくなり、Lレベルで継続する状態となる。
異常判定回路22は、図5(G)に示すように、モニタ信号VmonがLレベルのときコンデンサC51は抵抗R51で放電されて電圧が低下する。第2実施形態では、第1実施形態と比較してモニタ信号VmonがHレベルになっている期間が長いため、第2実施形態では、抵抗R51とコンデンサC51の時定数を小さくすることで、コンデンサC51の放電時間を速く設定しても、同期整流動作が正常に行われているときのトランジスタTR51の動作に影響を及ぼさない。
このため第2実施形態では、コンデンサC51の放電時間を短く設定できることで、時刻t1でa点又はb点が断線してから時刻t2で異常判定回路22が停止信号を出力するまでの時間を短くすることができ、同期整流素子駆動回路18の異常を第1実施形態よりも速く検出できるようになる。
(第2実施形態の定数設定)
第2実施形態の回路は、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも大きくなるように設計しても良いが、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも小さくなる設計は行ってはいけない理由を以下に述べる。
図7は図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31の並列回路の時定数が同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数よりも大きい場合の動作波形を示したタイムチャート、図8は図4において同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R31とコンデンサC31の並列回路の時定数が同期整流素子TR21側の抵抗R21と入力容量Cissとの並列回路の時定数よりも小さい場合の動作波形を示したタイムチャートである。
まず、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも大きくなるように設計した場合であるが、図7(C)に示すように、抵抗R31の電圧波形VR31はプラスの電圧に重畳された電圧振幅となり、図7(D)に示すように、抵抗R21の電圧波形VR21をマイナスの電圧に振幅させることができる。
電圧波形VR21をマイナスの電圧に振幅させることは、同期整流素子TR21として使用するMOS−FETをオフさせている時の誤点弧防止のための有効な手段になる。MOS−FETは、ゲートの電圧を低下させてオフを維持している状態でドレインに急峻に変化する高い電圧を印加すると、ドレインとゲート間の寄生容量を介してゲートの電圧が上昇して誤点弧が発生してしまう特性(dv/dt誤点弧)を持っている。
このため、通常では、ドレインに急峻に変化する高い電圧が印加されないような設計を行うため、部品点数増加、コスト増加、損失増加等の問題が発生するが、本回路を用いて、ドレインとゲート間の寄生容量による電圧上昇分を見込んで、予めゲートにマイナスの電圧を与えておくように時定数を設定すれば、MOS−FETのドレインに急峻に変化する高い電圧を印加してもdv/dt誤点弧が発生しない。
例えば、R31=5キロオーム、C31=0.1マイクロファラド、R21=10キロオーム、Ciss=10000ピコファラドの場合において、同期整流素子駆動電圧VCTLが0ボルトと15ボルトの電圧振幅の矩形波だとすると、電圧波形VR31は約1.8ボルトと約3.2ボルトの電圧振幅の矩形波となり、電圧波形VR21は約−1.8ボルトと約11.8ボルトの電圧振幅の矩形波となる。これにより、ドレインに急峻に変化する高い電圧を印加したときのゲートの電圧上昇を、ゲートにマイナス電圧を印加しないときよりも1.8ボルト分だけ許容できる状態となる。
次に、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissの時定数よりも小さくなるように設計した場合であるが、図8(C)(D)に示すように、先とは逆に、抵抗R21の電圧波形VR21がプラスの電圧に重畳された電圧振幅となり、抵抗R31の電圧波形VR31がマイナスの電圧まで振幅する状態となる。
電圧波形VR21がプラスの電圧に重畳した状態では、同期整流素子TR21がオフできなくなる状態となるため、スイッチング電源装置としての同期整流動作を行うことができなくなる。
例えば、R31=5キロオーム、C31=20000ピコファラド、R21=100キロオーム、Ciss=10000ピコファラドの場合において、同期整流素子駆動電圧VCTLが0ボルトと15ボルトの電圧振幅の矩形波だとすると、電圧波形VR31は約−2.2ボルトと約2.8ボルトの電圧振幅の矩形波となり、電圧波形VR21は約2.2ボルトと12.2ボルトの電圧振幅の矩形波となる。
同期整流素子TR21に使用されるMOS−FETとしてゲート電圧のしきい値が1.5ボルト程度のものが用いられる場合が多いため、上記の条件では同期整流素子TR21がすべての状態でオンすることになってしまうため、同期整流動作を行うことができなくなる。
(第2実施形態のメリット)
第2実施形態によるスイッチング電源装置は、動作中に同期整流素子TR21と同期整流素子駆動回路18との接続が断線すると、第1実施形態と同様に、同期整流素子駆動電流モニタ回路20が断線を検出してスイッチング電源装置を停止させることができるため、断線により同期整流素子TR21の寄生ダイオードDparaによる整流動作が継続されて非常に大きな損失により発熱するといった異常な状態が継続することが無く、発煙発火と言った重大な事故を引き起こすことを確実に防止可能とする。
また、第1実施形態と比較してモニタ信号Vmonが出力される時間を長くすることができるため、抵抗R51とコンデンサC51の時定数を小さくすることが可能となることで同期整流の異常を速く判定することが可能となり、さらに安全性を向上させることができる。
さらには、抵抗R31とコンデンサC31で構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Cissで構成される並列回路の時定数よりも大きくなるように設計することで、同期整流素子TR21がオフの際の駆動電圧をマイナスの電圧にすることが可能となり、同期整流素子TR21に使用しているMOS−FETにドレインに急峻に変化する高い電圧を印加した場合でもMOS−FETの誤点弧を防ぐことができる。
[スイッチング電源装置の第3実施形態]
図9は非安定型コンバータを用いた本発明によるスイッチング電源装置の第3実施形態を示した回路ブロック図である。
図9に示すように、本発明によるスイッチング電源装置の第3実施形態は、非安定型コンバータを対象としている。非安定型コンバータは、ブリッジ型コンバータやプッシュプル型コンバータにおけるスイッチング素子TR11〜TR14のオンデューティを約50%で固定して用いられるコンバータのことであり、第3実施形態では第2実施形態と比較して同期整流の異常をさらに速く検出できるようになる。以下、詳細を説明する。
(回路構成)
図9に示すように、第3実施形態では、スイッチング電源装置を非安定型コンバータとして動作させるために、スイッチング素子TR11及びスイッチング素子TR14の組み合わせとスイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせは、相補的にオンオフするように制御されており、それぞれ、オンデューティが約50%で動作している。
第2基板26には、同期整流素子TR21,TR22に対応して、2組の同期整流素子駆動回路18a,18bと同期整流素子駆動電流モニタ回路20a,20bを実装している。同期整流素子駆動回路18a,18bと同期整流素子駆動電流モニタ回路20a,20bは図4の第2実施形態と同じ回路構成であり、また、同期整流素子TR21,TR22側には抵抗R21,R22が追加されている。
同期整流素子駆動回路18aは、スイッチング素子TR11及びスイッチング素子TR14の組み合わせのオンオフに同期して同期整流素子TR21がオンオフするように同期整流素子駆動電圧VCTL1を出力する。同期整流素子駆動回路18bは、スイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせのオンオフに同期して同期整流素子TR22がオンオフするように同期整流素子駆動電圧VCTL2を出力する。
同期整流素子駆動電流モニタ回路20a、20bは、モニタ信号出力端子30aおよびモニタ信号出力端子30bを接続した信号線によりモニタ信号Vmonを取り出し、異常判定回路22に入力している。
図10は図9のスイッチング電源装置の各部の動作波形を示したタイムチャートである。ここで、図10(A)はスイッチング素子TR11,TR14のスイッチング素子駆動電圧VGS11,14を示し、図10(B)はスイッチング素子TR12,TR13のスイッチング素子駆動電圧VGS12,13を示し、図10(C)は同期整流素子TR21の駆動電圧VCTL1を示し、図10(D)は同期整流素子TR21の駆動電流ICTL1を示し、図10(E)は同期整流素子駆動電流モニタ回路20aの抵抗R31aの電圧波形VR31aを示し、図10(F)は同期整流素子TR21側に追加した抵抗R21の電圧波形VR21を示し、図10(G)は同期整流素子TR22の駆動電圧VCTL2を示し、図10(H)は同期整流素子TR22の駆動電流ICTL2を示し、図10(I)は同期整流素子駆動電流モニタ回路20bの抵抗R31bの電圧波形VR31bを示し、図10(J)は同期整流素子TR22側に追加した抵抗R21の電圧波形VR21を示し、図10(K)はモニタ信号Vmonを示し、図10(L)は異常判定回路22のコンデンサC51の電圧波形VC51を示し、図10(M)は停止信号を示す。以下、図9及び図10を基に本実施例の動作の詳細を示す。
(同期整流が正常に動作している場合)
図10の期間Aは、図9のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点〜d点が正常に接続されている状態の動作波形を示す。
フルブリッジ型コンバータは、スイッチング素子TR11とスイッチング素子TR14の組み合わせが同時にオンオフ、スイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせが同時にオンオフするように制御されている。また、スイッチング素子TR11とスイッチング素子TR14の組み合わせとスイッチング素子TR12とスイッチング素子TR13の組み合わせは、相補的にオンオフするように制御されており、それぞれ、オンデューティが約50%で動作している。
同期整流素子駆動回路18aは、スイッチング素子TR11とスイッチング素子TR14の組み合わせのオンオフに同期して同期整流素子TR21がオンオフするように同期整流素子駆動電圧VCTL1を出力する。
同期整流素子駆動回路18bは、スイッチング素子TR12と及びスイッチング素子TR13の組み合わせのオンオフに同期して同期整流素子TR22がオンオフするように同期整流素子駆動電圧VCTL2を出力する。
同期整流素子駆動回路18aの出力端子と同期整流素子TR21のゲート端子の間には同期整流素子駆動電流モニタ回路20a内の抵抗R31a(第1抵抗)が挿入されており、抵抗R31aと並列にコンデンサC31a接続されている。同期整流素子TR21のゲート端子とソース端子間は入力容量Ciss1を持ち、入力容量Ciss1と並列に抵抗R21(第2抵抗)が接続されている。これより、抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路に、抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路が直列に接続された回路に対して、同期整流素子駆動電圧VCTL1が印加されることになる。
同期整流素子駆動回路18bの出力端子と同期整流素子TR22のゲート端子の間には同期整流素子駆動電流モニタ回路20b内の抵抗R31bが挿入されており、抵抗R31b(第1抵抗)と並列にコンデンサC31bが接続されている。同期整流素子TR22のゲート端子とソース端子間は入力容量Ciss2を持ち、入力容量Ciss2と並列に抵抗R22(第2抵抗)が接続されている。これより、抵抗R31bとコンデンサC31bで構成される並列回路に、抵抗R22と入力容量Ciss2で構成される並列回路が直列に接続された回路に対して、同期整流素子駆動電圧VCTL2が印加されることになる。
図4に示した第2実施形態と同様に、抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路の時定数と抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路の時定数が同じになるように各抵抗値と容量値の設定を行うことを基本とし、場合に応じて、抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路の時定数よりも大きくなるように設計しても良い。
抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路の時定数が抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路の時定数よりも小さくなる設計は行ってはいけない。抵抗R31bとコンデンサC31bで構成される並列回路の時定数と抵抗R22と入力容量Ciss2で構成される並列回路の時定数に関しても同様の設定を行う。
抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路の時定数と抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路の時定数が同じになるように各抵抗値と容量値の設定を行うと、第2実施形態と同様、図10(C)(E)(F)に示すように、各並列回路に印加される電圧波形VR31aおよび電圧波形VR21は、同期整流素子駆動電圧VCTL1と相似形の波形が得られる。
また、電圧波形VR31aおよび電圧波形VR21は、式(3)、式(4)のように、同期整流素子駆動電圧VCTL1を抵抗R31aと抵抗R21の抵抗値の比率で分配した電圧が各並列回路に印加される電圧となる。
VR31a=R31a/(R31a+R21)×VCTL1 (3)
VR21 =R21 /(R31a+R21)×VCTL1 (4)
同期整流素子TR21がオンするために必要な電圧とトランジスタTR31aがオンするために必要な電圧を考えて抵抗R31aと抵抗R21の値を決定する。入力容量Ciss1は選定した同期整流素子TR21で決定される。これらから、時定数が同じになるようにコンデンサC31aの値を決定する。
同期整流素子TR22に対しても、同期整流素子駆動回路18b、同期整流素子駆動電流モニタ回路20bを用いて、上記と同様に、抵抗R31bとコンデンサC31bで構成される並列回路の時定数と抵抗R22と入力容量Ciss2の時定数が同じになるように各抵抗値と容量値の設定を行うと、図10(G)(I)(J)に示すように、各並列回路に印加される電圧波形VR31bおよび電圧波形VR22は、同期整流素子駆動電圧VCTL2と相似形の波形が得られる。
また、電圧波形VR31bおよび電圧波形VR22は、式(5)、式(6)のように、同期整流素子駆動電圧VCTL2を抵抗R31bと抵抗R22の抵抗値の比率で分配した電圧が各並列回路に印加される電圧となる。
VR31b=R31b/(R31b+R22)×VCTL2 (5)
VR22 =R22 /(R31b+R22)×VCTL2 (6)
図4の第2実施形態と同様に、図9の同期整流素子駆動電流モニタ回路20aでは、同期整流素子TR21がオンしている期間は抵抗R31aに電圧が発生しているため、トランジスタTR31aをオンすることができる。同期整流素子駆動電流モニタ回路20bでも、同期整流素子TR22がオンしている期間はコンデンサC31bに電圧が発生しているため、トランジスタTR31bをオンすることができる。
図9の第3実施形態は非安定型コンバータであるので、同期整流素子TR21と同期整流素子TR22がオンデューティ約50%で相補的にオンオフしているため、トランジスタTR31aとトランジスタTR31bが相補的にオンオフすることになり、図10(K)に示すように、モニタ信号Vmonがほとんど全ての期間でHレベルとなる動作が得られる。なお、同期整流素子TR21および同期整流素子TR22のオンデューティにデッドタイムを設けて50%に満たない設計とした場合、僅かな期間だけ、モニタ信号VmonがLレベルとなる。
図9の第3実施形態の異常判定回路22は、図2の第1実施形態や図4の第2実施形態と比較してコンデンサC51の放電時間が速くなるように設定される。モニタ信号Vmonが入力されることでコンデンサC51が充電されて電圧がモニタ信号VmonのHレベルとなる。モニタ信号VmonがLレベルになると、コンデンサC51は抵抗R51で放電されて電圧が低下するが、図10(K)のように、モニタ信号Vmonはほとんど全ての期間Hレベルとなっているので、トランジスタTR51がオン状態を維持することができるため、図10(M)のように、停止信号が出力されることがない。
(a点もしくはb点が断線した場合の動作)
図10の期間Aと期間Bの間の時刻t1で、図9のスイッチング電源装置の第1基板24と第2基板26を接続するa点もしくはb点に断線が発生したものとする。期間Bは、断線によって同期整流動作が異常になっている状態の動作波形を示す。
期間Bでは、期間Aと同様に同期整流素子駆動回路18aが同期整流素子TR21をオンオフさせるために同期整流素子駆動電圧VCTL1を出力する。同期整流素子駆動電圧VCTL1は、期間Aと同様にスイッチング素子TR11およびスイッチング素子TR14のオンオフに同期して制御される。
期間Aでは、同期整流素子駆動電圧VCTL1がHレベルの時、抵抗R31aとコンデンサC31aで構成される並列回路に、抵抗R21と入力容量Ciss1で構成される並列回路が直列に接続された回路に対して、同期整流素子駆動電圧VCTL1が印加されていたが、期間Bでは、a点もしくはb点が断線しているため、各並列回路に同期整流素子駆動電圧VCTL1が印加されなくなり、コンデンサC31aに電圧が発生しない状態となる。同期整流素子駆動電圧VCTL1がHレベルになってもトランジスタTR31aがオンできない状態となる。
同期整流素子TR21,TR22が正常に動作している期間Aでは、モニタ信号Vmonがほとんど全ての期間でHレベルとなるため、第3実施形態では、第1実施形態や第2実施形態と比較して、異常判定回路22の抵抗R51とコンデンサC51の時定数を少なく設定することができる。
このため時刻t1でa点もしくはb点に断線が発生としてモニタ信号VmonがLレベルを継続すると、図10(L)に示すように、異常判定回路22のコンデンサC51の電圧波形VC51は急速に放電して時刻t2でトランジスタTR51がオフするしきい値電圧に達し、図10(M)に示すように、停止信号がHレベルとなり、第2実施形態に比較して同期整流素子の異常を更に速く判定してスイッチング電源装置の動作を停止することができる。
(第3実施形態のメリット)
非安定型コンバータに適用した第2実施形態によるスイッチング電源装置は、動作中に同期整流素子TR21,TR22と同期整流素子駆動回路18a,18bとの接続が断線すると、第1実施形態や第2実施形態と同様に、同期整流素子駆動電流モニタ回路20a,20bが断線を検出してスイッチング電源装置を停止させることができるため、断線により同期整流素子の寄生ダイオードによる整流動作が継続されて非常に大きな損失により発熱するといった異常な状態が継続することが無く、発煙発火と言った重大な事故を引き起こすことを確実に防止可能とする。
また、第1実施形態や第2実施形態と比較して、同期整流の異常を速く判定することが可能となり、さらに安全性を向上させることができる。
(第3実施形態の変形例)
図9の第3実施形態では、同期整流素子駆動電流モニタ回路20aのモニタ信号出力端子30aと同期整流素子駆動電流モニタ回路20bのモニタ信号出力端子30bを直接接続して異常判定回路22に出力していたが、モニタ信号出力端子30a,30bからダイオードを介して接続しても良い。
また、図9の第3実施形態では2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路20a,20bを1つの異常判定回路22に入力していたが、異常判定回路22も同期整流素子駆動電流モニタ回路20a,20bに対応して2組設けるようにしても構わない。
[スイッチング電源装置の第4実施形態]
図11は本発明によるスイッチング電源装置の第4実施形態を示した回路ブロック図である。
図2の第1実施形態、図4の第2実施形態、及び図9の第3実施形態の同期整流素子駆動電流モニタ回路20,20a,20bでは、スイッチ素子としてPNP型のトランジスタTR31,TR31a,TR31bを使用した回路例を示したが、本実施形態のように、同期整流素子駆動電流モニタ回路20にNPNトランジスタTR61を用いても構わない。
図11の同期整流素子駆動電流モニタ回路20は、抵抗R61,R62、NPNトランジスタTR61で構成されている。
抵抗R21は、同期整流素子TR21のソース端子から同期整流素子駆動回路18のグランドに戻る経路に挿入される構成となるため、(同期整流素子駆動回路18の出力)→(抵抗R21)→(抵抗R61)→(同期整流素子駆動回路18のグランドの経路)で流れる電流である同期整流素子駆動電流ICTLを電圧に変換することができる。
抵抗R61の一端に抵抗R62を介してNPNトランジスタTR61のベースを接続し、抵抗R61の他端にNPNトランジスタTR61のエミッタを接続し、NPNトランジスタTR61のコレクタからモニタ信号Vmonを出力する構成とすることで、抵抗R61に電流が流れると、モニタ信号Vmonが出力される動作となる。抵抗R62はNPNトランジスタTR61のベース電流を制限する抵抗であるので削除することもできる。
ここで、同期整流素子駆動電流モニタ回路20の抵抗R61は電流電圧変換を行うためのインピーダンス素子として機能し、NPNトランジスタTR61はエミッタとベースを2つの入力端子とし、コレクタを1つの出力端子としたスイッチ素子として機能する。
[本発明の変形例]
本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:入力電源
12:断続電圧発生回路
14:整流回路
15:平滑回路
16a,16b:出力端子
18,18a,18b:同期整流素子駆動回路
20,20a,20b:同期整流素子駆動電流モニタ回路
22:異常判定回路
24:第1基板
26:第2基板
28,28a,28b:制御回路
TR11〜TR14:スイッチング素子
TR21,TR22:同期整流素子

Claims (7)

  1. 断続電圧発生回路、整流回路、平滑回路、及び同期整流素子駆動回路を備え、
    前記断続電圧発生回路は、スイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフによって外部の入力電源からの入力電圧を断続電圧に変換して前記整流回路に供給する回路であり、
    前記整流回路は、同期整流素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフに同期して前記同期整流素子のオンオフが行われることで、前記断続電圧発生回路から供給された断続電圧を整流して前記平滑回路に供給する回路であり、
    前記同期整流素子駆動回路は、前記スイッチング素子のオンオフに同期して前記同期整流素子をオンオフするためのHレベルとLレベルの電圧信号を前記同期整流素子の駆動用端子に対して出力する回路を備えたスイッチング電源装置に於いて、
    同期整流素子駆動電流モニタ回路及び異常判定回路を備え、
    前記同期整流素子駆動電流モニタ回路は、前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動する際に流れる電流を検出して、モニタ信号を出力する回路であり、
    前記異常判定回路は、前記モニタ信号の状態に応じて、前記同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出し、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力する回路であることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記同期整流素子駆動電流モニタ回路は、電流電圧変換を行うためのインピーダンス素子と、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動するための信号の伝達経路に前記インピーダンス素子が挿入され、
    前記スイッチ素子の入力端子の一方が前記インピーダンス素子の一端に接続され、前記スイッチ素子の入力端子の他方が前記インピーダンス素子の他端に接続されており、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動する際に前記伝達経路に電流が流れた時に、前記インピーダンス素子に発生する電圧で前記スイッチ素子をオンさせることで、前記スイッチ素子の前記出力端子から前記モニタ信号を出力させることを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記同期整流素子駆動電流モニタ回路は、第1抵抗と、前記第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
    前記同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に前記第1抵抗が挿入され、
    前記スイッチ素子の入力端子の一方が前記第1抵抗の一端に接続され、前記スイッチ素子の入力端子の他方が前記第1抵抗の他端に接続されており、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動する際に、前記第1抵抗に発生する電圧で前記スイッチ素子をオンさせることで、前記スイッチ素子の前記出力端子から前記モニタ信号を出力させることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項3記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記第1抵抗と前記コンデンサで構成される並列回路の時定数が、前記第2抵抗と前記同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように前記第1抵抗、前記コンデンサ、前記第2抵抗及び前記同期整流用素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記断続電圧発生回路は、相補的に動作する2組のスイッチング素子を備えた非安定型コンバータであり、
    相補的に動作する前記整流回路内の2組の前記同期整流素子に対して、2組の前記同期整流素子駆動電流モニタ回路を備え、
    前記異常判定回路は、前記2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路がそれぞれで出力するモニタ信号を合わせた信号の状態に応じて、それぞれの前記同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路の異常を検出して、スイッチング電源装置の動作を停止させる停止信号を出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項5記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記2組の同期整流素子駆動電流モニタ回路の各々は、第1抵抗と、前記第1抵抗に並列に接続されたコンデンサと、2つの入力端子と1つの出力端子を備えたスイッチ素子で構成され、
    前記同期整流素子の駆動用端子間には第2抵抗が並列に接続されており、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動するための電圧信号の伝達経路に前記第1抵抗が挿入され、
    前記スイッチ素子の入力端子の一方が前記第1抵抗の一端に接続され、前記スイッチ素子の入力端子の他方が前記第1抵抗の他端に接続されており、
    前記同期整流素子駆動回路が前記同期整流素子を駆動する際に、前記第1抵抗に発生する電圧で前記スイッチ素子をオンさせることで、前記スイッチ素子の前記出力端子から前記モニタ信号を出力させ、
    更に、前記第1抵抗と前記コンデンサで構成される並列回路の時定数が、前記第2抵抗と前記同期整流素子の駆動用端子間の容量で構成される並列回路の時定数と同じか、もしくは、大きくなるように前記第1抵抗、前記コンデンサ、前記第2抵抗及び前記同期整流素子の駆動用端子間の容量の各値が設定されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記同期整流素子を備えた前記整流回路が第1基板に実装され、前記同期整流素子駆動回路が第2基板に実装され、前記第1基板と前記第2基板は信号線により接続した接続点を持つことを特徴とするスイッチング電源装置。
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