JP2018098555A - 無給電中継装置及び無線中継システム - Google Patents

無給電中継装置及び無線中継システム Download PDF

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Abstract

【課題】中継信号処理用の電源が不要であり、基地局のアンテナとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲でユーザ装置による基地局との無線通信が可能になる無給電中継装置及び無線中継システムを提供する。【解決手段】基地局とユーザ装置との間の無線通信を中継する無給電中継装置10は、無線通信に用いられる電波を反射する導電性材料からなる球面状の電波反射部を有し空中配置用の気体を内部に充填可能な気球11と、気球11を係留して支持する気球支持部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無給電中継装置及び無線中継システムに関するものである。
従来、基地局のアンテナとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する災害地、不感地、山岳エリア、海上エリアなどの弱電界エリアにおいてユーザ装置(移動局)による無線通信ができるように無線中継を行う無線中継システムが知られている。
例えば、中継用アンテナ及び対移動局用アンテナを有する中継局を係留気球に搭載したシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、マイクロ波の無線中継システムとして反射板を固定配置したものが知られている。
しかしながら、前記中継局を係留気球に搭載したシステムでは、係留気球に搭載される中継局に中継信号処理用の電源が必要である。また、前記反射板を固定配置したシステムでは、反射板で電波が反射される特定の方向にしか中継効果がなく、移動通信のような広いエリアに位置するユーザ装置に対する無線通信の中継には適さない。
本発明の一態様に係る無給電中継装置は、基地局とユーザ装置との間の無線通信を中継する無給電中継装置であって、前記無線通信に用いられる電波を反射する導電性材料からなる球面状の電波反射部を有し空中配置用の気体を内部に充填可能な気球と、前記気球を係留して支持する気球支持部と、を備える。
ここで、前記電波反射部での電波の反射は、電波の正反射若しくは電波の散乱による反射でもよく、その電波の正反射及び散乱による反射の両方を含んでもよい。また、基地局とユーザ装置との間の無線通信は双方向の無線通信でもよいし、放送電波などの単方向の無線通信であってもよい。
前記無給電中継装置において、前記電波反射部は、露出した状態又は保護層で保護された状態で前記気球に設けられていてもよい。
また、前記無給電中継装置において、前記電波反射部の表面は、真球面状に形成されていてもよく、また、複数の平面が配置された多面体表面形状であってもよい。
また、前記無給電中継装置において、前記電波反射部は、その電波反射部で受けた電波を再放射するためのスロット状又はスリット状の開口を有してもよい。
また、前記無給電中継装置において、前記気球の直径は、前記無線通信に用いられる電波の波長の5倍以上であってもよい。
また、前記無給電中継装置において、前記気球は、前記基地局のアンテナとの間に前記電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアの上方であって前記基地局のアンテナとの間の電波の見通し伝搬が可能な高所空間に配置されてもよい。
また、前記無給電中継装置において、前記基地局は移動通信システムの基地局であり、前記ユーザ装置は移動通信システムの移動局であってもよい。また、前記無給電中継装置において、前記基地局は放送送信局であり、前記ユーザ装置は放送受信装置であってもよい。
また、本発明の他の態様に係る無線中継システムは、基地局とユーザ装置との間の無線通信を中継する無線中継システムであって、前記いずれかの無給電中継装置と、前記基地局のアンテナとの間に前記電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアに設置され、前記気球と前記ユーザ装置との間の無線通信を中継する周波数変換型の無線中継装置と、を備える。
前記無線中継システムにおいて、前記周波数変換型の無線中継装置は、前記気球側との電波の送受信に用いるアンテナが前記気球側の向くように前記アンテナを制御する追尾型アンテナ制御手段を備えてもよい。
また、前記無線中継システムにおいて、前記周波数変換型の無線中継装置は、前記気球側との電波の送受信に用いるアンテナとして、前記気球と対向するように設けられた平面状のMassiveMIMOアンテナを備えてもよい。
また、前記無線中継システムにおいて、前記周波数変換型の無線中継装置は、周波数変換後の電波を前記気球で反射させて前記ユーザ装置と無線通信してもよい。
また、前記無線中継システムにおいて、前記周波数変換型の無線中継装置は、前記基地局のアンテナとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリア又はその上空に移動可能な移動体に設けられ、前記移動体から前記気球を係留してもよい。
また、前記無線中継システムにおいて、前記周波数変換型の無線中継装置は、移動通信システムの基地局であり、通常の基地局に割り当てられるセル識別情報から独立した緊急時用のセル識別情報が割り当てられていてもよい。
本発明によれば、中継信号処理用の電源が不要であり、基地局のアンテナとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲でユーザ装置による基地局との無線通信が可能になる。
本発明の一実施形態に係る無給電中継装置を備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 弱電界エリアの上空に位置する受動反射・散乱型の無給電中継装置の一例を示す正面図。 (a)は内部に気体が充填された気球の一例を示す部分断面側面図。(b)は内部に気体が充填された気球の一例を示す底面図。 (a)〜(d)はそれぞれ気球の外袋の断面構造の一例を示す断面図。 他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無給電中継装置を備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態に係る移動通信システムは、マクロセル基地局などの基地局20とユーザ装置としての移動局30との間の無線通信を中継する受動反射・散乱型の無給電中継装置(レピータシステム)10を備える。無給電中継装置10は、基地局20と移動局30との間の無線通信に用いられる電波を反射する導電性材料からなる球面状の電波反射部を有し空中配置用の気体を内部に充填可能な気球(「係留気球」ともいう。)11と、気球11を係留して支持する気球支持部15と、を備える。気球11の球面状の電波反射部での電波の反射は、電波の正反射若しくは電波の散乱による反射でもよく、その電波の正反射及び散乱による反射の両方を含んでもよい。
気球11は、基地局20のアンテナ20aとの間に無線通信の電波の見通し伝搬の障害になる山90や高層ビルディングなどの障害物が存在する災害地、災害地、不感地、山岳エリア、海上エリアなどの弱電界エリアの上空であって基地局20のアンテナ20aからの無線通信の電波が届く高さH(例えば、50m〜100m)に配置されるように、気球支持部15のアンカーベース150から上空に延びた係留索(主係留索)151で係留されて支持される。気球11には、中継信号処理用の処理装置及びその処理装置に電力を供給する電源を備えていない。なお、アンカーベース150は、係留索(主係留索)151の下端を固定して気球11を係留できるものであればよく、形状や大きさなどは特定のものに限定されない。また、気球11を海上の上空に配置する場合、アンカーベース150は海上のブイや船舶などに設けてもよい。
図1において、基地局20と弱電界エリアに位置する移動局30との間では、電波の見通し伝搬による無線通信することができないが気球11による電波の反射を介した無線通信が可能である。例えば、基地局20のアンテナ20aから送信され弱電界エリアの上空に到達した移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11の導電性材料からなる球面状の電波反射部により弱電界エリアに向けて広範囲に反射されるため、弱電界エリアに位置する移動局30に届く。また、弱電界エリアの移動局30から上空に向けて送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は、気球11の導電性材料からなる球面状の電波反射部により基地局20の方向にも反射され、基地局20のアンテナ20aに届く。このように本実施形態の無給電中継装置(レピータシステム)10は、中継信号処理用の電源が不要であり、原理的に送受信双方向(ダウンリンク、アップリンク)の回線に同時に適用できる。
図2は、弱電界エリアの上空に位置する受動反射・散乱型の無給電中継装置10の一例を示す正面図である。図3(a)は内部に気体が充填された気球11の一例を示す部分断面側面図であり、図3(b)は内部に気体が充填された気球11の一例を示す底面図である。
無給電中継装置10は、気球11と、気球支持部15の第1〜第3係留索152及び主係留索151とを有する。
気球11は、外袋112と、ヘリウム収納袋113と、空気収納袋114と、3つの係留索取付け部111とを有する。気球11は、ヘリウム収納袋113及び空気収納袋114と外袋112との二重構造となっているので、外袋112は、ガスバリア性を有する材料で形成される必要はない。外袋112は、合成繊維等の堅固、軽量且つ風を通さない材料で形成される。ヘリウム収納袋113は、ヘリウムを充填する袋であり、外袋112と比較して強度及び耐久性が低く且つ軽量な材料により形成される。例えば、ヘリウム収納袋113は、プラスチックフィルムを溶着することにより形成される。空気収納袋114は、外袋112と比較して強度及び耐久性が低く且つ軽量な材料により形成される。空気収納袋114は、ヘリウム収納袋113と同様に、プラスチックフィルムを溶着することにより形成される。
気球11は、ヘリウム収納袋113にヘリウムが充填され且つ空気収納袋114に空気が充填されているとき、球状の形状を有する。気球11の気体充填時の表面形状は、電波の反射・散乱特性の対称性を考慮して真球面状でもよいし、一定の広範囲に電波を反射・散乱するものであれば他の面形状であってもよい。例えば、気球11の面形状は、複数の平面が配置された多面体表面形状であってもよい。また、気球11の直径は、無線通信に用いられる電波の波長に比べて十分に大きい3m〜5m程度の直径であり、例えば反射・散乱対象の電波の5倍以上である。
3つの係留索取付け部111は、例えば正面から見たときに直径に沿うように気球11の表面に配置される。3つの係留索取付け部111のそれぞれは、第1〜第3係留索152の何れか1つの一端に接続される。
図4(a)〜(d)はそれぞれ気球11の表面部である外袋112の断面構造の一例を示す断面図である。
図4(a)の外袋112は、合成繊維等の堅固、軽量且つ風を通さない材料からなるベース層112aと、そのベース層112aの外面側に設けられた球面状の電波反射部としての導電性層112bとを有する。導電性層112bは、例えば、ベース層112aの外面に金属製箔を貼り付けたり、導電性塗料を塗布したりすることにより形成することができる。図4(b)の外袋112は、ベース層112a上に設けた導電性層112bの腐食などの劣化を防止する保護膜層112cを、導電性層112bの外面側に設けた構成例である。また、図4(c)の外袋112は、ベース層112aの内面側に導電性層112bを設けた構成例である。また、図4(d)の外袋112は、ベース層112aの内面側に設けた導電性層112bの腐食などの劣化を防止する保護膜層112cを、導電性層112bの内面側に設けた構成例である。
なお、図4(a)〜(d)の外袋112の導電性層112bは、基地局20や移動局30からの電波を受けたときに、その電波を再放射して実質的に電波の反射・散乱の効果を高めるスロット状又はスリット状の開口を有してもよい。
また、電波の反射・散乱の効果を高めるために、気球11に接続される第1〜第3係留索152の一部又は全部を導電性材料で形成してもよい。更に、電波の反射・散乱の効果を高めるために、第1〜第3係留索152が接続される主係留索151の一部又は全部を導電性材料で形成してもよい。
以上、図1〜図4の実施形態に係る無線通信装置によれば、中継信号処理用の電源が不要であり、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。特に、図1の実施形態では、気球11により直接反射・散乱された電波がそのまま基地局20や移動局30に到達するので、移動局30が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を気球11の反射・散乱により中継することができる。
図5は、他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。なお、図5において前述の図1と共通する部分については同じ符号を付し説明を省略する。
図5の無線中継システムは、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合に適したものであり、前述の気球11を有する受動反射・散乱型の無給電中継装置(レピータシステム)10と、気球11と移動局30との間の無線通信を中継する周波数変換型の無線中継装置である地上中継装置(地上中継局)40とを備える。地上中継装置40は、気球11側と電波を送受信するための第1アンテナ40aと、移動局30側と電波を送受信するための第2アンテナ40bとを備える。
地上中継装置40は、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる山90や高層ビルディングなどの障害物が存在する弱電界エリアであって気球11の直下に設置される。なお、図5の構成例では、気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースとして地上中継装置40を兼用しているが、地上中継装置40の近傍に、前述の図1の構成例と同様に気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースを別途設けてもよい。
地上中継装置40は、気球11側と送受信する電波の周波数f,Fと、移動局30との間で送受信する電波の周波数f,Fとが互いに異なるように周波数変換を行うとともに信号の増幅を行う。これにより、気球11側と送受信する電波と移動局30との間で送受信する電波との間の電波の回り込みによる自己干渉を防止している。
図5の無線中継システムを備えた移動通信システムにおいて、例えば、基地局20のアンテナ20aから送信され弱電界エリアの上空に到達した移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により弱電界エリアの地上中継装置40に向けて反射される。気球11からの電波を受けた地上中継装置40は、周波数を受信側のFと異なるFに変換して信号を増幅し、移動局30が位置する弱電界エリアに向けて送信する。また、弱電界エリアの移動局30から送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は地上中継装置40で受信される。移動局30からの電波を受けた地上中継装置40は、周波数をfに変換して信号を増幅し、気球11に向けて送信する。地上中継装置40から送信された周波数fの電波は、気球11により基地局20の方向に反射され、基地局20のアンテナ20aに届く。ここで、周波数Fと周波数Fとの間の変換及び周波数fと周波数fとの間の変換はそれぞれ、当該移動通信システムを運営する通信事業者(オペレータ)に対して割り当てられた通信帯域内で行われる。また、周波数f,Fで使用される通信方式と周波数f,Fで使用される通信方式とが異なる場合、地上中継装置40は周波数の変換とともに通信方式の変換を行ってもよい。
以上、図5の実施形態に係る無線中継システムによれば、気球11に中継信号処理用の電源が不要であり、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。特に、本実施形態の無線中継システムによれば、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合においても、移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。
なお、図5の実施形態に係る無線中継システムにおいて、地上中継装置40は、気球11側と電波を送受信するための第1アンテナ40aとして、気球11と対向するように設けられた平面状のMassiveMIMOアンテナを用い、気球11を適応的に追尾してMassiveMIMOアンテナが常に気球11に向くように制御する追尾型アンテナ制御手段としてのアンテナ制御機構を備えてもよい。MassiveMIMOアンテナは、ビームフォーミングにより気球11との間で電波を送受信するように地上中継装置40に設けられた多数の(例えば100個以上の)アンテナ素子からなるアンテナである。この平面状のMassiveMIMOアンテナと追尾型アンテナ制御機構とを組み合わせた構成により、被災地などの大規模運用において、地上中継装置40に対して気球11が相対的に動くような場合でも、地上中継装置40の高機能化により安定した通信品質を保証できる。
また、地上中継装置40の移動局30側と電波を送受信するための第2アンテナ40bについても、MassiveMIMOアンテナを用いてもよい。
また、図5の実施形態に係る無線中継システムにおいて、地上中継装置40は、複数の移動通信事業者の通信方式及び周波数を同時に運用可能に構成してもよい。この場合は、移動局30が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を気球11の反射・散乱により中継することができる。
図6は、更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。なお、図6において前述の図1、5と共通する部分については同じ符号を付し説明を省略する。
図6の無線中継システムは、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合に適したものであり、前述の気球11を有する受動反射・散乱型の無給電中継装置(レピータシステム)10を備える。更に、本実施形態の無線中継システムは、気球11と移動局30との間の無線通信を中継する周波数変換型の無線中継装置として、固定型の地上中継装置ではなく、移動体に組み込まれた移動型無線中継局50を備える。図6の構成例では、移動型無線中継局50が自動車51に組み込まれた場合の例であるが、移動型無線中継局50が組み込まれる移動体は、道路を走行する自動車以外の車両、線路上を走行する鉄道車両、航空機、又は、河川上若しくは海上の船舶などであってもよい。移動型無線中継局50が組み込まれる移動体は、遠隔操縦可能な小型のヘリコプターであってもよい。
移動型無線中継局50の本体である無線中継装置は例えば自動車51のトランクの中、ダッシュボードの内部、シートの下側などに設置される。移動型無線中継局50の無線中継装置は、自装置内に電源(バッテリー)を備えてもよいが、自動車51側のバッテリーから電力の供給を受けてもよい。移動型無線中継局50は、気球11側と電波を送受信するための第1アンテナ50aと、移動局30側と電波を送受信するための第2アンテナ50bとを備える。
移動型無線中継局50は、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる山90や高層ビルディングなどの障害物が存在する弱電界エリアに移動可能である。なお、図6の構成例では、気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースとして移動体51を兼用しているが、前述の図1の構成例と同様に気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースを別途設けてもよい。
移動型無線中継局50は、気球11側と送受信する電波の周波数f,Fと、移動局30との間で送受信する電波の周波数f,Fとが互いに異なるように周波数変換を行うとともに信号の増幅を行う。これにより、気球11側と送受信する電波と移動局30との間で送受信する電波との間の電波の回り込みによる自己干渉を防止している。
図6の無線中継システムを備えた移動通信システムにおいて、例えば、基地局20のアンテナ20aから送信され弱電界エリアの上空に到達した移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により弱電界エリアの移動型無線中継局50に向けて反射される。気球11からの電波を受けた移動型無線中継局50は、周波数を受信側のFと異なるFに変換して信号を増幅し、移動局30が位置する弱電界エリアに向けて送信する。また、弱電界エリアの移動局30から送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は移動型無線中継局50で受信される。移動局30からの電波を受けた移動型無線中継局50は、周波数をfに変換して信号を増幅し、気球11に向けて送信する。移動型無線中継局50から送信された周波数fの電波は、気球11により基地局20の方向に反射され、基地局20のアンテナ20aに届く。ここで、周波数Fと周波数Fとの間の変換及び周波数fと周波数fとの間の変換はそれぞれ、当該移動通信システムを運営する通信事業者(オペレータ)に対して割り当てられた通信帯域内で行われる。また、周波数f,Fで使用される通信方式と周波数f,Fで使用される通信方式とが異なる場合、地上中継装置40は周波数の変換とともに通信方式の変換を行ってもよい。
以上、図6の実施形態に係る無線中継システムによれば、気球11に中継信号処理用の電源が不要であり、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。特に、本実施形態の無線中継システムによれば、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合においても、移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。
なお、図6の実施形態に係る無線中継システムにおいて、移動型無線中継局50は、気球11側と電波を送受信するための第1アンテナ50aとして、気球11と対向するように設けられた平面状のMassiveMIMOアンテナを用い、気球11を適応的に追尾してMassiveMIMOアンテナが常に気球11に向くように制御する追尾型アンテナ制御機構を備えてもよい。この平面状のMassiveMIMOアンテナと追尾型アンテナ制御機構とを組み合わせた構成により、被災地などの大規模運用において、移動型無線中継局50に対して気球11が相対的に動くような場合でも、移動型無線中継局50の高機能化により安定した通信品質を保証できる。
また、移動型無線中継局50の移動局30側と電波を送受信するための第2アンテナ50bについても、MassiveMIMOアンテナを用いてもよい。
また、図6の実施形態に係る無線中継システムにおいて、移動型無線中継局50は、複数の移動通信事業者の通信方式及び周波数を同時に運用可能に構成してもよい。この場合は、移動局30が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を気球11の反射・散乱により中継することができる。
図7は、更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。なお、図7において前述の図1、5、6と共通する部分については同じ符号を付し説明を省略する。
図7の無線中継システムを備えた移動通信システムにおいて、例えば、基地局20のアンテナ20aから送信され弱電界エリアの上空に到達した移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により弱電界エリアの移動型無線中継局50に向けて反射される。気球11からの電波を受けた移動型無線中継局50は、周波数を受信側のFと異なるFに変換して信号を増幅し、気球11に向けて送信する。周波数変換後のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により移動局30が位置する弱電界エリアに向けて反射される。また、弱電界エリアの移動局30から送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は気球11により移動型無線中継局50に向けて反射される。気球1からの電波を受けた移動型無線中継局50は、周波数をfに変換して信号を増幅し、気球11に向けて送信する。移動型無線中継局50から送信された周波数fの電波は、気球11により基地局20の方向に反射され、基地局20のアンテナ20aに届く。ここで、周波数Fと周波数Fとの間の変換及び周波数fと周波数fとの間の変換はそれぞれ、当該移動通信システムを運営する通信事業者(オペレータ)に対して割り当てられた通信帯域内で行われる。また、周波数f,Fで使用される通信方式と周波数f,Fで使用される通信方式とが異なる場合、地上中継装置40は周波数の変換とともに通信方式の変換を行ってもよい。
以上、図7の実施形態に係る無線中継システムによれば、気球11に中継信号処理用の電源が不要であり、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。特に、本実施形態の無線中継システムによれば、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合においても、移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。また、気球11を、基地局20と移動型無線中継局50との間で送信される電波(周波数:F、f)の反射・散乱と、移動局30と移動型無線中継局50との間で送信される電波(周波数:F、f)の反射・散乱とに共用することができる。
また、図7の実施形態に係る無線中継システムにおいて、移動型無線中継局50は、複数の移動通信事業者の通信方式及び周波数を同時に運用可能に構成してもよい。この場合は、移動局30が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を気球11の反射・散乱により中継することができる。
図8は、更に他の実施形態に係る無線中継システムを備えた移動通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。本実施形態の無線中継システムを備えた移動通信システムは、複数の山91で囲まれた山岳エリアで遭難した遭難者を捜索する遭難者捜索システムとして用いることができる。なお、図8において前述の図1、5、6、7と共通する部分については同じ符号を付し説明を省略する。
図8の無線中継システムは、前述の気球11を有する受動反射・散乱型の無給電中継装置(レピータシステム)10を備えるともに、気球11と移動局30との間の無線通信を中継する周波数変換型の無給電中継装置として、移動体に組み込まれた移動型基地局60を備える。図8の構成例では、移動型基地局60が自動車61に組み込まれた場合の例であるが、移動型基地局60が組み込まれる移動体は、道路を走行する自動車以外の車両、航空機や遠隔操縦可能な小型のヘリコプターであってもよい。
移動型基地局60は、通常の公共広域通信網である移動通信網から独立した緊急用のセルID(例えば物理セル識別情報:PCI)が割り当てられているとともに、複数の移動通信事業者の通信方式及び周波数を同時に運用可能になっている。従って、遭難者の移動局31、32が加入している移動通信事業者の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を中継することができる。
移動型基地局60の本体である基地局装置は例えば自動車61のトランクの中、ダッシュボードの内部、シートの下側などに設置される。移動型基地局60の基地局装置は、自装置内に電源(バッテリー)を備えてもよいが、自動車61側のバッテリーから電力の供給を受けてもよい。移動型基地局60は、気球11側と電波を送受信するためのアンテナ60aを備える。
移動型基地局60は、山岳エリアなどの弱電界エリアに移動可能である。なお、図8の構成例では、気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースとして移動体61を兼用しているが、前述の図1の構成例と同様に気球11を係留して支持する気球支持部15のアンカーベースを別途設けてもよい。
図8において、基地局20と弱電界エリアに位置する遭難者の移動局31、32との間では、電波の見通し伝搬による無線通信することができないが気球11による電波の反射を介した無線通信が可能である。例えば、基地局20のアンテナ20aから送信され弱電界エリアの上空に到達した移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により弱電界エリアである山岳エリアに向けて広範囲に反射されるため、山岳エリアで遭難した遭難者の移動局31、32に届く。また、山岳エリアの遭難者の移動局31、32から上空に向けて送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は、気球11により基地局20の方向にも反射され、基地局20のアンテナ20aに届く。
また、移動型基地局60は、有線又は無線の通信回線により、公共広域通信網である移動通信網のコアネットワークに接続されている。従って、弱電界エリアの上空での基地局20からの到来電波が十分な強度を有していない場合には、次のように山岳エリアの遭難者の移動局31、32は、移動型基地局60を介して移動通信網に接続することができる。例えば、移動型基地局60のアンテナ60aから送信された移動通信のダウンリンクの電波(周波数:F)は、気球11により周辺の山岳エリアの全域に向けて広範囲に反射されるため、山岳エリアで遭難した遭難者の移動局31、32に届く。また、山岳エリアの遭難者の移動局31、32から上空に向けて送信された移動通信のアップリンクの電波(周波数:f)は、気球11により移動型基地局60の方向にも反射され、移動型基地局60のアンテナ60aに届く。ここで、移動型基地局60の通信方式及び周波数(F,f)については、前述のように複数の移動通信事業者の通信方式及び周波数を同時に運用可能になっている。
以上、図8の実施形態に係る無線中継システムによれば、気球11に中継信号処理用の電源が不要であり、基地局20のアンテナ20aとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で移動局30による基地局20との無線通信が可能になる。特に、本実施形態の無線中継システムによれば、遭難者の移動局31、32が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を気球11の反射・散乱と移動型基地局60とにより中継することにより、複数の移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数で同時運用できるので、捜索活動の効率化を図ることができる。
なお、図8の実施形態に係る無線中継システムにおいて、移動型基地局60は、気球11側と電波を送受信するための第1アンテナ60aとして、気球11と対向するように設けられた平面状のMassiveMIMOアンテナを用い、気球11を適応的に追尾してMassiveMIMOアンテナが常に気球11に向くように制御する追尾型アンテナ制御機構を備えてもよい。この平面状のMassiveMIMOアンテナと追尾型アンテナ制御機構とを組み合わせた構成により、山岳エリアなどでの大規模運用において、移動型基地局60に対して気球11が相対的に動くような場合でも、移動型基地局60の高機能化により安定した通信品質を保証できる。
また、上記各実施形態では、上記弱電界エリアの上空に単一の気球11を係留して配置した例を示したが、複数の気球11を係留して配置してもよい。例えば図9に例示するように上記弱電界エリアの上空の互いに異なる複数の位置(図9の例では3箇所)のそれぞれに気球11を配置してもよい。このように上記弱電界エリアの上空に複数の気球11を係留して配置することにより、複数の気球によるMIMO(Multiple-Input and Multiple Output)効果あるいはダイバーシティ効果を持たせることができる。この効果により、例えば、上記弱電界エリア内に分布して位置する複数の移動局30それぞれについて、基地局20との無線通信の中継時における気球11に対する電波の入射方向と反射方向との角度(入射角+反射角)を小さくすることができ、気球11による電波の反射・散乱の強度の低下を抑制できる。従って、上記弱電界エリアの全域にわたって気球11を介した基地局20と移動局30との通信品質を高めることができる。特に、複数の気球11の配置は、上記弱電界エリアが広い場合に効果的である。また、複数の気球11を配置する場合、基地局20のアンテナ20aから見て複数の気球11が互いに重ならないように配置し、複数の気球11のいずれかと基地局20のアンテナ20aとの間の電波の伝搬を他の気球11が遮らないようしてもよい。また、図9の実施形態では、図1の実施形態と同様に、複数の気球11それぞれにより直接反射・散乱された電波がそのまま基地局20や移動局30に到達するので、移動局30が加入している移動通信事業者(オペレータ)の通信方式及び周波数にかかわらず移動通信システムの無線通信を各気球11の反射・散乱により中継することができる。
また、上記各実施形態では、移動通信システムの基地局20、60と移動局30、31、32との間の無線通信の電波を中継する場合について説明したが、本発明は、基地局としての放送送信局とユーザ装置としてのテレビ受像装置などの放送受信装置との間の放送電波を中継する場合にも同様に適用することができる。この場合は、放送送信局のアンテナとの間に放送電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアにおいて従来の反射板を用いた場合よりも広い範囲で放送受信装置による放送電波の受信が可能になる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに無線中継装置及び基地局における基地局装置の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、基地局装置、無線中継装置、ユーザ装置(移動局、通信端末)、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 無給電中継装置
11 気球(係留気球)
15 気球支持部
150 アンカーベース
151 係留索(主係留索)
20 基地局
20a アンテナ
30 移動局
40 地上中継装置(地上中継局)
40a 第1アンテナ
40b 第2アンテナ
50 移動型無線中継局
50a 第1アンテナ
50b 第2アンテナ
60 移動型基地局
60a アンテナ
特開2016−002973号公報

Claims (15)

  1. 基地局とユーザ装置との間の無線通信を中継する無給電中継装置であって、
    前記無線通信に用いられる電波を反射する導電性材料からなる球面状の電波反射部を有し空中配置用の気体を内部に充填可能な気球と、
    前記気球を係留して支持する気球支持部と、を備えることを特徴とする無給電中継装置。
  2. 請求項1の無給電中継装置において、
    前記電波反射部は、露出した状態又は保護層で保護された状態で前記気球に設けられていることを特徴とする無給電中継装置。
  3. 請求項1又は2の無給電中継装置において、
    前記電波反射部の表面は、真球面状に形成されていることを特徴とする無給電中継装置。
  4. 請求項1又は2の無給電中継装置において、
    前記電波反射部の表面は、複数の平面が配置された多面体表面形状であることを特徴とする無給電中継装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの無給電中継装置において、
    前記電波反射部は、その電波反射部で受けた電波を再放射するためのスロット状又はスリット状の開口を有することを特徴とする無給電中継装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの無給電中継装置において、
    前記気球の直径は、前記無線通信に用いられる電波の波長の5倍以上であることを特徴とする無給電中継装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの無給電中継装置において、
    前記気球は、前記基地局のアンテナとの間に前記電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアの上方であって前記基地局のアンテナとの間の電波の見通し伝搬が可能な高所空間に配置されることを特徴とする無給電中継装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの無給電中継装置において、
    前記基地局は移動通信システムの基地局であり、
    前記ユーザ装置は移動通信システムの移動局であることを特徴とする無給電中継装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれかの無給電中継装置において、
    前記基地局は放送送信局であり、
    前記ユーザ装置は放送受信装置であることを特徴とする無給電中継装置。
  10. 基地局とユーザ装置との間の無線通信を中継する無線中継システムであって、
    請求項1乃至9のいずれかの無給電中継装置と、
    前記基地局のアンテナとの間に前記電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリアに設置され、前記気球と前記ユーザ装置との間の無線通信を中継する周波数変換型の無線中継装置と、を備える無線中継システム。
  11. 請求項10の無線中継システムにおいて、
    前記周波数変換型の無線中継装置は、前記気球側との電波の送受信に用いるアンテナが前記気球側の向くように前記アンテナを制御する追尾型アンテナ制御手段を備えることを特徴とする無線中継システム。
  12. 請求項10又は11の無線中継システムにおいて、
    前記周波数変換型の無線中継装置は、前記気球側との電波の送受信に用いるアンテナとして、前記気球と対向するように設けられた平面状のMassiveMIMOアンテナを備えることを特徴とする無線中継システム。
  13. 請求項10乃至12のいずれかの無線中継システムにおいて、
    前記周波数変換型の無線中継装置は、周波数変換後の電波を前記気球で反射させて前記ユーザ装置と無線通信することを特徴とする無線中継システム。
  14. 請求項10乃至13のいずれかの無線中継システムにおいて、
    前記周波数変換型の無線中継装置は、前記基地局のアンテナとの間に電波の見通し伝搬の障害になる障害物が存在する弱電界エリア又はその上空に移動可能な移動体に設けられ、
    前記移動体から前記気球を係留することを特徴とする無線中継システム。
  15. 請求項10乃至14のいずれかの無線中継システムにおいて、
    前記周波数変換型の無線中継装置は、移動通信システムの基地局であり、通常の基地局に割り当てられるセル識別情報から独立した緊急時用のセル識別情報が割り当てられていることを特徴とする無線中継システム。
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