JP2018098072A - 端子付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる端子付き電線を提供する。
【解決手段】端子付き電線は、芯線11aが絶縁被覆11bにより被覆されてなる電線11と、絶縁被覆11bから露出する芯線11aの端部にかしめ固定されたワイヤーバレル部16を有する接続端子12と、を備える。ワイヤーバレル部16と絶縁被覆11bから露出する芯線11aとの間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング処理された被覆層19が介在される。
【選択図】図2
【解決手段】端子付き電線は、芯線11aが絶縁被覆11bにより被覆されてなる電線11と、絶縁被覆11bから露出する芯線11aの端部にかしめ固定されたワイヤーバレル部16を有する接続端子12と、を備える。ワイヤーバレル部16と絶縁被覆11bから露出する芯線11aとの間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング処理された被覆層19が介在される。
【選択図】図2
Description
本発明は、端子付き電線に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、絶縁被覆から露出する芯線の端部に接続端子がかしめ固定(圧着)されて該芯線と接続端子との電気的導通が図られた端子付き電線がある(特許文献1参照)。
上記のような端子付き電線において、芯線と接続端子が異種金属で構成された場合には、芯線と接続端子との接触部分(かしめ部分)におけるガルバニック腐食の発生が問題となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる端子付き電線を提供することにある。
上記課題を解決する端子付き電線は、芯線が絶縁被覆により被覆されてなる電線と、前記絶縁被覆から露出する前記芯線の端部にかしめ固定されたバレル部を有する接続端子と、を備え、前記バレル部と絶縁被覆から露出する前記芯線との間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング層が介在される。
この構成によれば、バレル部と絶縁被覆から露出する芯線との間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング層が介在されるため、芯線と接続端子のバレル部との電気的導通性を確保しつつも、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
上記端子付き電線において、前記バレル部は、オープンバレル構造であることが好ましい。
この構成によれば、オープンバレル構造のバレル部と、芯線との間のガルバニック腐食を抑制できる。
この構成によれば、オープンバレル構造のバレル部と、芯線との間のガルバニック腐食を抑制できる。
上記端子付き電線において、前記バレル部は、クローズドバレル構造であることが好ましい。
この構成によれば、クローズドバレル構造のバレル部と、芯線との間のガル場ニック腐食を抑制できる。
この構成によれば、クローズドバレル構造のバレル部と、芯線との間のガル場ニック腐食を抑制できる。
本発明の端子付き電線によれば、互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる端子付き電線。
以下、端子付き電線の一実施形態について説明する。
図1に示す端子付き電線10は、例えば、車載機器の電気的接続を図るための車載用ワイヤハーネスにおける信号線として用いられる電線である。端子付き電線10は、電線11と接続端子12とを備え、電線11の端部に接続端子12が固定されてなる。
図1に示す端子付き電線10は、例えば、車載機器の電気的接続を図るための車載用ワイヤハーネスにおける信号線として用いられる電線である。端子付き電線10は、電線11と接続端子12とを備え、電線11の端部に接続端子12が固定されてなる。
電線11は、芯線11aが絶縁被覆11bにて被覆されて構成されている。電線11の端部は、絶縁被覆11bから芯線11aが露出する処理がなされている。芯線11aは、例えば複数の素線を撚り合せてなる。また、芯線11aの素線を構成する金属としては、例えばアルミニウム系金属材料が挙げられる。
接続端子12は、芯線11aとは異種の金属(例えば銅や黄銅等)からなり、金属板材からプレス加工によって形成される。接続端子12は、図示しない相手側端子と接続される端子接続部13と、芯線11aが露出する電線11の端部と接続された電線接続部14とを一体に有している。
図1及び図2に示すように、電線接続部14、はオープンバレル構造をなしている。具体的には、電線接続部14は、端子接続部13から連なる第1接続片15と、この第1接続片15から連なるワイヤーバレル部16と、ワイヤーバレル部16から連なる第2接続片17と、第2接続片17から連なるインシュレーションバレル部18とを備えている。
図1及び図2に示すように、第1接続片15は、端子接続部13の一端から延びる板状の部分であって、電線11に沿って配置されている。
図1及び図2に示すように、ワイヤーバレル部16は、第1接続片15から連なり、電線11の端部において絶縁被覆11bから露出された芯線11aの外周を囲んで配置される部位である。ワイヤーバレル部16は、底板16aと、底板16aから延出する一対の延出片16bとを有している。一対の延出片16bは、互いに向かい合って配置されており、底板16aとの間で芯線11aを押し潰すように、芯線11aに密着(圧着)している。
図1及び図2に示すように、ワイヤーバレル部16は、第1接続片15から連なり、電線11の端部において絶縁被覆11bから露出された芯線11aの外周を囲んで配置される部位である。ワイヤーバレル部16は、底板16aと、底板16aから延出する一対の延出片16bとを有している。一対の延出片16bは、互いに向かい合って配置されており、底板16aとの間で芯線11aを押し潰すように、芯線11aに密着(圧着)している。
また、本実施形態のワイヤーバレル部16は、底板16aの内面16cと、各延出片16bの内面16cとにダイヤモンド薄膜コーティング処理(DLC処理:diamond‐like carbon)された被覆層19を有する。このため、ワイヤーバレル部16と芯線11aとの間に被覆層19が介在されることとなる。
被覆層19は、例えば物理気相成長(PVD)法又は化学気相成長(CVD法)により蒸着することが可能である。本実施形態において被覆層19は、物理気相成長法の一種である高周波イオンプレーティング方法による蒸着させている。
図1及び図2に示すように、第2接続片17は、ワイヤーバレル部16の底板16aから延びる板状の部分であって、電線11に沿って配置されている。
図1及び図2に示すように、インシュレーションバレル部18は、第2接続片17から連なり、電線11において芯線11aが絶縁被覆11bに覆われた部位に圧着される部位である。インシュレーションバレル部18は、底板18aと、底板18aから延出する一対の延出片18bとを有している。一対の延出片18bは、互いに向かい合って配置されており、底板18aとの間で絶縁被覆11bは挟持するようにして、絶縁被覆11bに密着(圧着)している。
図1及び図2に示すように、インシュレーションバレル部18は、第2接続片17から連なり、電線11において芯線11aが絶縁被覆11bに覆われた部位に圧着される部位である。インシュレーションバレル部18は、底板18aと、底板18aから延出する一対の延出片18bとを有している。一対の延出片18bは、互いに向かい合って配置されており、底板18aとの間で絶縁被覆11bは挟持するようにして、絶縁被覆11bに密着(圧着)している。
次に、上記の端子付き電線10の製造方法について説明する。
まず、図2及び図3に示すように、電線11を電線接続部14上に配置する。そして、電線接続部14のワイヤーバレル部16(延出片16b)を、芯線11aの端部の露出部位を包囲するようにかしめる。このときワイヤーバレル部16の延出片16bが図示しない治具によって塑性変形される。また、インシュレーションバレル部18(延出片18b)を、絶縁被覆11bの一端部を包囲するようにかしめる。このとき一対のインシュレーションバレル部18の延出片18bが図示しない治具によって塑性変形される。これにより、図1に示すように、電線11の端部に接続端子12が固定される。
まず、図2及び図3に示すように、電線11を電線接続部14上に配置する。そして、電線接続部14のワイヤーバレル部16(延出片16b)を、芯線11aの端部の露出部位を包囲するようにかしめる。このときワイヤーバレル部16の延出片16bが図示しない治具によって塑性変形される。また、インシュレーションバレル部18(延出片18b)を、絶縁被覆11bの一端部を包囲するようにかしめる。このとき一対のインシュレーションバレル部18の延出片18bが図示しない治具によって塑性変形される。これにより、図1に示すように、電線11の端部に接続端子12が固定される。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)バレル部としてのワイヤーバレル部16と絶縁被覆11bから露出する芯線11aとの間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング層としての被覆層19が介在されるため、芯線11aと接続端子12のワイヤーバレル部16との電気的導通性を確保しつつも、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
(1)バレル部としてのワイヤーバレル部16と絶縁被覆11bから露出する芯線11aとの間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング層としての被覆層19が介在されるため、芯線11aと接続端子12のワイヤーバレル部16との電気的導通性を確保しつつも、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、接続端子12の各バレル部16,18を所謂オープンバレル構造としたが、これに限らない。
・上記実施形態では、接続端子12の各バレル部16,18を所謂オープンバレル構造としたが、これに限らない。
図3及び図4に示すように、クローズドバレル構造のバレル部20を採用してもよい。図3及び図4に示す構成では、バレル部20の内周面21であって、芯線11aと当接する部位のみに被覆層19を設ける構成となっている。なお、芯線11aの当接する部位のみに限らずバレル部20の内周面21全体に被覆層19を設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態の芯線11aは、複数の素線を撚り合せて構成されたが、これに限らず、例えば単芯線で構成してもよい。
・芯線11a及び接続端子12を構成する金属材料は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・芯線11a及び接続端子12を構成する金属材料は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…端子付き電線
11…電線
11a…芯線
11b…絶縁被覆
12…接続端子
16…ワイヤーバレル部(バレル部)
18…インシュレーションバレル部
19…被覆層(ダイヤモンド薄膜コーティング層)
20…バレル部
11…電線
11a…芯線
11b…絶縁被覆
12…接続端子
16…ワイヤーバレル部(バレル部)
18…インシュレーションバレル部
19…被覆層(ダイヤモンド薄膜コーティング層)
20…バレル部
Claims (3)
- 芯線が絶縁被覆により被覆されてなる電線と、
前記絶縁被覆から露出する前記芯線の端部にかしめ固定されたバレル部を有する接続端子と、
を備え、
前記バレル部と絶縁被覆から露出する前記芯線との間に導電性を有するダイヤモンド薄膜コーティング層が介在されることを特徴とする端子付き電線。 - 請求項1に記載の端子付き電線において、
前記バレル部は、オープンバレル構造であることを特徴とする端子付き電線。 - 請求項1に記載の端子付き電線において、
前記バレル部は、クローズドバレル構造であることを特徴とする端子付き電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016242598A JP2018098072A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 端子付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016242598A JP2018098072A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 端子付き電線 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018098072A true JP2018098072A (ja) | 2018-06-21 |
Family
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JP2016242598A Pending JP2018098072A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 端子付き電線 |
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JP (1) | JP2018098072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021057313A (ja) * | 2019-10-02 | 2021-04-08 | 矢崎総業株式会社 | 端子、並びにこれを用いた端子付き電線、及び電気接続部材 |
-
2016
- 2016-12-14 JP JP2016242598A patent/JP2018098072A/ja active Pending
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JP2021057313A (ja) * | 2019-10-02 | 2021-04-08 | 矢崎総業株式会社 | 端子、並びにこれを用いた端子付き電線、及び電気接続部材 |
JP7299127B2 (ja) | 2019-10-02 | 2023-06-27 | 矢崎総業株式会社 | 端子、並びにこれを用いた端子付き電線、及び電気接続部材 |
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