JP2018097267A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置において、当該画像形成装置の大型化を回避し、かつ、形成される画像におけるムラの発生を回避しながら、定着器で加熱された用紙を冷却すること。【解決手段】画像形成装置は、用紙Pの搬送路において、定着ローラー10よりも下流側に、冷却ローラー90と冷却ローラー91とを有する。冷却ローラー90と冷却ローラー91は、定着ローラー10によって加熱された用紙Pが0.5秒以内に冷却ローラー90,91へと搬送される位置に配置される。【選択図】図2
Description
本開示は、画像形成装置に関し、特に、記録媒体上に形成された画像を定着させる定着器を備えた画像形成装置に関する。
従来、トナー等によって形成された画像を加熱等によって定着させる定着器を備える画像形成装置が種々提案されている。たとえば、特開平06−75490号公報(特許文献1)は、定着器において加熱された用紙を冷却するためのファンを備える画像形成装置を開示している。特開2002−318521号公報(特許文献2)は、搬送ローラーの形状を工夫することにより、搬送しながら画像を形成された用紙を冷却する画像形成装置を開示している。
定着器において加熱された用紙を早期に冷却することは、その後の用紙のカールを抑えたりする等の利点がある。しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、ファンの設置により装置が大型化する可能性が生じる。特許文献2に記載の画像形成装置では、一部の搬送経路をスクリューによって構成しているため、搬送経路に交わる方向において搬送経路を構成するスクリューと用紙との密着の度合いが変化し、これにより、用紙上に形成される画像にムラが生じる可能性が生じる。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像形成装置において、当該画像形成装置の大型化を回避し、かつ、形成される画像におけるムラの発生を回避しながら、定着器で加熱された用紙を冷却することである。
本開示のある局面に従うと、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像形成部において記録媒体上に形成された画像を加熱定着するための定着器と、定着器から排出された記録媒体に接触することにより当該記録媒体を冷却するように構成された冷却部材と、定着器から冷却部材へと記録媒体を搬送するように構成された搬送部とを備え、冷却部材は、搬送部によって搬送される記録媒体と、定着器において加熱される位置から0.5秒以内に接触する位置に配置されている、画像形成装置が提供される。
冷却部材は、搬送部によって搬送される記録媒体と、定着器において加熱される位置から0.2秒以内に接触する位置に配置されていてもよい。
冷却部材は、記録媒体の第1の面に接触する第1の部材と、当該記録媒体の第1の面とは異なる第2の面に接触する第2の部材とを含んでもよい。
画像形成装置は、冷却部材と記録媒体の搬送経路との距離が変化するように、冷却部材を変位させるように構成された変位部をさらに備えてもよい。
画像形成装置は、第1の面に画像を形成された記録媒体を、第1の面とは異なる第2の面に画像を形成されるように画像形成部に導入するように構成された反転部をさらに備えていてもよい。変位部は、搬送部が、第1の面に画像を形成された後に定着器から排出された記録媒体が冷却部材に導入されるときには、冷却部材を当該記録媒体に接触させ、搬送部が、さらに第2の面に画像を形成された後で定着器から排出された記録媒体が冷却部材に導入されるときには、冷却部材を当該記録媒体から離間させるように、冷却部材を変位させるように構成されていてもよい。
変位部は、第2の面に形成される画像の態様が所定の態様であることを条件として、冷却部材を当該記録媒体に接触させるように変位させるように構成されていてもよい。
変位部は、記録媒体の電気抵抗値が所定の基準より高いことを条件として、冷却部材を当該記録媒体に接触させるように変位させるように構成されていてもよい。
画像形成部は、記録媒体の第1の面に画像を形成するように構成されていてもよい。冷却部材は、記録媒体の第2の面に接触する部材を含んでもよい。
冷却部材は、記録媒体の搬送に従って回転するローラー形状を有してもよい。
冷却部材は、搬送中の記録媒体と接触する面を有してもよい。
冷却部材は、搬送中の記録媒体と接触する面を有してもよい。
本開示によれば、画像形成装置は、定着器から排出された記録媒体に接触することにより当該記録媒体を冷却するように構成された冷却部材を備える。これにより、画像形成装置は、当該画像形成装置の大型化を回避し、かつ、形成される画像におけるムラの発生を回避しながら、定着器で加熱された用紙を冷却することができる。
以下に、図面を参照しつつ、画像形成装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[開示の概要]
図1および図2は、本開示に係る画像形成装置の部分的な構成を模式的に示す図である。本開示に係る画像形成装置は、図1および図2に示されたように、用紙P上に形成された画像を加熱定着させる定着ローラー10と、定着ローラー10によって加熱された用紙Pに接触して当該用紙Pを冷却するための冷却ローラー90,91とを備える。
図1および図2は、本開示に係る画像形成装置の部分的な構成を模式的に示す図である。本開示に係る画像形成装置は、図1および図2に示されたように、用紙P上に形成された画像を加熱定着させる定着ローラー10と、定着ローラー10によって加熱された用紙Pに接触して当該用紙Pを冷却するための冷却ローラー90,91とを備える。
図1および図2において、矢印Aは、用紙Pの搬送方向を表わす。冷却ローラー90,91は、用紙Pの搬送方向について、定着ローラー10よりも下流側に位置する。定着ローラー10は、加圧ローラー11とともに用紙Pを挟み込むことにより、用紙Pを加熱する。図2において、冷却ローラー90は、冷却ローラー91とともに用紙Pを挟み込むことにより、用紙Pを冷却する。ポイントXは、定着ローラー10と加圧ローラー11とが用紙Pを挟み込む位置(ニップ部)を表わす。ポイントYは、冷却ローラー90と冷却ローラー91とが用紙Pを挟み込む位置を表わす。距離Rは、ポイントXからポイントYまで用紙Pが搬送される距離を表わす。
画像形成装置では、冷却ローラー90と冷却ローラー91は、定着ローラー10によって加熱された用紙Pが0.5秒以内に冷却ローラー90,91へと搬送される位置に配置される。より具体的には、搬送速度をVとした場合、距離Rが次の式(1)の関係を満たすように、冷却ローラー90と冷却ローラー91が配置される。
R/V≦0.5(秒) …(1)
式(1)に従った条件を満たすように冷却ローラー91が配置されることにより、用紙Pが高温の状態で存在する時間が0.5秒以下になる。これにより、用紙Pから水分が抜けすぎることが回避される。用紙Pにおける水分量が少なくなると、用紙Pにおける電気抵抗値が上昇し得る。第1面(以下、「表面」ともいう)に画像を形成された用紙Pが、その後、その第2面(以下、「裏面」ともいう)に画像を形成される場合がある。このような場合、用紙Pの電気抵抗値が高くなると、裏面に形成される画像の質が低下するおそれがある。式(1)に従った条件が満たされた場合、用紙Pの電気的性質の変化を抑え、これにより、裏面に形成される画質の低下が回避され得る。
式(1)に従った条件を満たすように冷却ローラー91が配置されることにより、用紙Pが高温の状態で存在する時間が0.5秒以下になる。これにより、用紙Pから水分が抜けすぎることが回避される。用紙Pにおける水分量が少なくなると、用紙Pにおける電気抵抗値が上昇し得る。第1面(以下、「表面」ともいう)に画像を形成された用紙Pが、その後、その第2面(以下、「裏面」ともいう)に画像を形成される場合がある。このような場合、用紙Pの電気抵抗値が高くなると、裏面に形成される画像の質が低下するおそれがある。式(1)に従った条件が満たされた場合、用紙Pの電気的性質の変化を抑え、これにより、裏面に形成される画質の低下が回避され得る。
なお、用紙Pは、たとえばコピー用紙であり、記録媒体の一例である。冷却ローラー90,91は、たとえば樹脂やゴムからなる円柱状のローラーであり、冷却部材の一例である。
[記録媒体の特性の一例]
図3は、定着ローラー10で加熱定着された後の用紙Pの温度変化の一例を示す図である。なお、図3に示された結果は、定着ローラー10で加熱された後の用紙Pを、冷却ローラー90,91で冷却することなく放置した場合のものである。
図3は、定着ローラー10で加熱定着された後の用紙Pの温度変化の一例を示す図である。なお、図3に示された結果は、定着ローラー10で加熱された後の用紙Pを、冷却ローラー90,91で冷却することなく放置した場合のものである。
図3において、線L11と線L12は、それぞれ、定着ローラー10における定着温度が190℃と130℃の場合を示す。図3において、横軸は、定着ローラー10のニップ部から排出された後の経過時間を表わし、縦軸は、用紙P(記録媒体)の温度を表わす。
線L11と線L12のいずれにおいても、用紙Pが定着ローラー10のニップ部から排出された直後、用紙Pの温度は急激に低下する。定着温度が190℃と130℃の双方において、排出後約0.6秒以降、温度の低下の度合いが低くなる。
図4は、図3の例における、用紙Pにおける水分率の変化の一例を示す図である。水分率とは、用紙Pに含まれる水分の重量の百分率である。
図4において、線L21と線L22は、それぞれ、定着ローラー10における定着温度が190℃である場合と130℃である場合とを示す。線L21は、図3の線L11で表された用紙における水分率の変化を示す。線L22は、図3の線L12で表された用紙における水分率の変化を示す。図4において、横軸は、定着ローラー10のニップ部から排出された後の経過時間を表わし、縦軸は、用紙Pの水分率を表わす。
線L21および線L22で示されるように、定着温度が190℃と130℃のいずれの場合であっても、定着ローラー10のニップ部から排出された直後から、用紙Pにおける水分率は急激に減少する。全体的に、190℃の場合は、130℃の場合よりも、水分率が低い。
線L21および線L22の双方において示されるように、定着温度が190℃と130℃のいずれの場合であっても、定着ローラー10のニップ部から排出されて0.6秒までに用紙Pにおける水分率の減少が終了する。したがって、定着ローラー10における加熱定着後、0.6秒が経過する前に冷却することが、用紙Pからの水分の抜けを抑えるのに効果的であると言える。
そこで、本開示では、ニップ部から排出された後、0.5秒以内に冷却部材を接触させることによって、用紙Pを冷却する。これにより、加熱された用紙Pから水分が抜けることが効率的に回避され得る。なお、ニップ部からの排出から冷却部材による冷却までの時間の短縮によって、用紙Pが高温である時間が短縮され得る。これにより、用紙Pが水分が蒸発しやすい状態にある時間を短縮でき、用紙Pからの水分の蒸発量が抑えられ得る。このことから、画像形成装置は、ニップ部からの排出後、さらに短い時間(たとえば、0.2秒以内)に用紙Pが冷却部材と接触するように設計されてもよい。
図5および図6は、本開示に係る画像形成装置において加熱定着後に冷却部材によって冷却された用紙Pの挙動を示す図である。より具体的には、図5は、定着ローラー10のニップ部からの排出からの経過時間に対する用紙Pの温度変化を示す。図6は、定着ローラー10のニップ部からの排出からの経過時間に対する、用紙Pにおける水分率の変化を示す。
図5および図6に示された例では、用紙Pが、ニップ部からの排出から0.2秒後に冷却部材に接触されることによって冷却されたときの結果が示されている。図5に示されるように、冷却部材との接触により、定着温度が190℃の場合(線L31)でも130℃の場合(線L32)でも、用紙Pの温度は急激に低下する。図6に示されるように、定着温度が190℃の場合(線L41)でも130℃の場合(線L42)でも、温度の急激な低下に呼応するように、ニップ部からの排出から0.2秒後、用紙Pにおける水分率の低下が劇的に抑制されている。図6に示された結果によれば、加熱定着後、冷却部材に冷却されることによって、用紙Pからの水分の放出が抑制される。
[画像形成装置の構成例]
(概略的な構成)
図7は、ある実施形態に従う画像形成装置200の構成例を説明する図である。ある実施形態において、画像形成装置200は、レーザプリンタやLED(Light Emitting Diode)プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置である。図7に示されるように、画像形成装置200は、当該画像形成装置200の動作を制御するための制御回路(後述する制御部100)を含む要素を収容するための制御ボックス700を備える。
(概略的な構成)
図7は、ある実施形態に従う画像形成装置200の構成例を説明する図である。ある実施形態において、画像形成装置200は、レーザプリンタやLED(Light Emitting Diode)プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置である。図7に示されるように、画像形成装置200は、当該画像形成装置200の動作を制御するための制御回路(後述する制御部100)を含む要素を収容するための制御ボックス700を備える。
画像形成装置200は、内部のほぼ中央部に中間転写ベルト1を備えている。中間転写ベルト1の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色にそれぞれ対応する4つの作像ユニット2Y,2M,2C,2Kが中間転写ベルト1に沿って並んで配置される。これらの作像ユニット2Y,2M,2C,2Kは、トナー像を担持可能に構成される感光体3Y,3M,3C,3Kをそれぞれ有している。
像担持体である各感光体3Y,3M,3C,3Kの周囲には、その回転方向に沿って順に、対応する感光体を帯電するための帯電ローラー4Y,4M,4C,4Kと、プリントヘッド部5Y,5M,5C,5Kと、現像器6Y,6M,6C,6Kと、中間転写ベルト1を挟んで各感光体3Y,3M,3C,3Kと対向する1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kがそれぞれ配置されている。
中間転写ベルト1の中間転写ベルト駆動ローラー8で支持された部分には、2次転写ローラー9が圧接されており、当該領域で2次転写が行なわれる。2次転写ローラー9の材料の一例は、たとえば導電性のゴムである。2次転写領域後方の第1搬送路R1の下流位置には、定着ローラー10と加圧ローラー11とを含む定着加熱部20が配置されている。定着ローラー10は、ヒーター26を内包している。
画像形成装置200の下部には、給紙カセット30が着脱可能に配置されている。給紙カセット30内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラー31の回転によって最上部の用紙から1枚ずつ第1搬送路R1に送り出されることになる。用紙Pは、記録媒体の一例である。
第1搬送路R1上に用紙Pを搬送するために、画像形成装置200は、ローラー32,33、ローラー34,35をさらに含む。画像形成装置200は、ローラー32,33およびローラー34,35を回転させることにより、用紙Pを、第1搬送路R1を経て、排紙ローラー50まで送る。
画像形成装置200の上部には、操作パネル800が配置されている。操作パネル800は、一例として、タッチパネルとディスプレイとが互いに重ね合わせられた画面と、物理ボタンとから構成される。
ある局面において、中間転写ベルト1と、帯電ローラー4Y,4M,4C,4Kと、1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kと、2次転写ローラー9とは、イオン導電性の導電部材として機能し得る。一例として、これらの導電部材は、ヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどを配合したイオン導電性ゴムを含み得る。これらの導電部材の各々は、要求される特性によって、適切なイオン導電性の材料を含み得る。
上記の例において画像形成装置200は、タンデム式の中間転写方式を採用しているがこれに限定されるものではない。具体的には、イオン導電性の導電部材を含む画像形成装置であればよく、サイクル方式を採用する画像形成装置であってもよいし、現像装置から印刷媒体に直接トナーを転写する直接転写方式を採用する画像形成装置であってもよい。
(概略的な動作)
次に、画像形成装置200の概略的な動作について説明する。外部装置(たとえば、パソコン等)から画像形成装置200の制御部100(たとえば、制御ボックス700内に設けられている)に画像信号が入力されると、制御部100ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット2Y,2M,2C,2Kの各プリントヘッド部5Y,5M,5C,5Kを発光させて露光を行なう。
次に、画像形成装置200の概略的な動作について説明する。外部装置(たとえば、パソコン等)から画像形成装置200の制御部100(たとえば、制御ボックス700内に設けられている)に画像信号が入力されると、制御部100ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット2Y,2M,2C,2Kの各プリントヘッド部5Y,5M,5C,5Kを発光させて露光を行なう。
これにより、各感光体3Y,3M,3C,3K上に形成された静電潜像は、各現像器6Y,6M,6C,6Kによりそれぞれ現像されて各色のトナー画像となる。各色のトナー画像は、各1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kの作用により、図7中の矢印A方向に移動する中間転写ベルト1上に順次重ね合わせて1次転写される。
このようにして中間転写ベルト1上に形成されたトナー画像は、2次転写ローラー9の作用により、用紙Pに一括して2次転写される。
用紙Pに2次転写されたトナー画像は、定着加熱部20に達する。トナー画像は、加熱された定着ローラー10、および加圧ローラー11の作用により用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、排紙ローラー50を介して排紙トレイ60に排出される。
画像形成装置200は、さらに、第2搬送路R2を含む。排紙ローラー50は、用紙Pの送り方向を切り替えられるように構成されている。画像形成装置200は、排紙ローラー50による用紙の送り方向を切り替えることにより、排紙ローラー50に到達した用紙Pを、排紙トレイ60に排出することなく、第1面に画像を形成された用紙Pを第2搬送路R2へ送ることができる。
第2搬送路R2には、ローラー80,81、ローラー82,83、ローラー84,85が設けられている。画像形成装置200は、ローラー80,81、ローラー82,83、ローラー84,85の回転を制御することにより、第2搬送路R2に送り込まれた用紙Pを、表裏反転させた後、第1搬送路R1に戻すことができる。第2搬送路R2から第1搬送路R1に戻された用紙Pは、裏面にトナー画像を形成される。用紙Pは、さらに定着加熱部20に送り込まれる。これにより、裏面のトナー画像が定着ローラー10と加圧ローラー11の作用により用紙Pに定着される。
その後、用紙Pは、排紙ローラー50を介して排紙トレイ60に排出される。
すなわち、画像形成装置200は、第1搬送路R1に送られた用紙の表面のみに画像を形成して排出することもできるし、第1搬送路R1に送られた用紙の表面に画像を形成した後、第2搬送路R2に送り、さらに用紙の裏面に画像を形成した後、当該用紙を排出することもできる。
すなわち、画像形成装置200は、第1搬送路R1に送られた用紙の表面のみに画像を形成して排出することもできるし、第1搬送路R1に送られた用紙の表面に画像を形成した後、第2搬送路R2に送り、さらに用紙の裏面に画像を形成した後、当該用紙を排出することもできる。
[ハードウェア構成]
図8は、画像形成装置200のハードウェア構成を模式的に示す図である。
図8は、画像形成装置200のハードウェア構成を模式的に示す図である。
図8に示されるように、画像形成装置200は、当該画像形成装置200の動作を制御するための制御部100を含む。制御部100を構成する部品は、たとえば制御ボックス700(図7)内に収容されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、および、RAM(Random Access Memory)103を含む。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMl03に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置200の各ブロックの動作を制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)および/またはハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で、各種のデータを送受信する。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
操作パネル800は、例えばタッチパネル付のユニットによって実現される。当該ユニットは、表示部801および操作部802として機能する。表示部801は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)によって実現され、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等を表示する。操作部802は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーと、タッチパネル内のタッチセンサーとによって実現される。操作部802は、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部310は、画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部310は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行い、入力画像データに対する各種の処理(階調補正、色補正、シェーディング補正、等の各種補正処理、および、圧縮処理、を含む)を実行する。制御部100は、これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部を制御する。画像形成部は、感光体3Y,3M,3C,3K(図7)等の、画像を形成するための要素を含む。
機構部600は、画像形成部による画像形成のために用紙を搬送するための機構および用紙上に形成された画像を定着させるための機構を含む。より具体的には、機構部600は、定着ローラー用モーター61、加圧ローラー用モーター62、ヒーター26、排紙ローラー用モーター64、回転方向変更用アクチュエーター65、冷却ローラー変位用アクチュエーター66、および、搬送用モーター群67を含む。制御部100は、機構部600の各要素の動作を制御する。
定着ローラー用モーター61は、定着ローラー10を回転させる。加圧ローラー用モーター62は、加圧ローラー11を回転させる。ヒーター26は、定着ローラー10を加熱する。排紙ローラー用モーター64は、排紙ローラー50を回転させる。回転方向変更用アクチュエーター65は、所与のギアを入替える等によって、排紙ローラー50の回転方向を切り替える。冷却ローラー変位用アクチュエーター66は、冷却ローラー90,91の位置を切り替える。搬送用モーター群67は、図7に示された各種のローラー(ローラー32,33、ローラー34,35、ローラー80,81、ローラー82,83、ローラー84,85)のそれぞれを回転させる。
画像形成装置200において、回転方向変更用アクチュエーター65は、用紙Pを反転させて第1搬送路R1に導入するための反転部の一例である。冷却ローラー変位用アクチュエーター66は、冷却部材を変位させる変位部の一例である。
図9は、冷却ローラー90,91の位置の切り替えを説明するための図である。図9に示された状態では、冷却ローラー90,91は、用紙Pの搬送経路から離間している。これにより、図9に示された状態では、冷却ローラー90,91は用紙Pに接触しない。
冷却ローラー変位用アクチュエーター66は、冷却ローラー90,91の位置を、図2に示されたものと図9に示されたものとの間で切り替える。これにより、画像形成装置200では、定着ローラー10によって加熱された用紙Pが、冷却ローラー90,91と接触した後で排紙ローラー50へ到達する場合(図2)もあれば、冷却ローラー90,91と接触することなく排紙ローラー50へ到達する場合(図9)もある。
[冷却ローラーの位置の制御]
画像形成装置200において、冷却ローラー90,91は、定常的に用紙Pに接触する位置(図2)に配置されていてもよいし、状況に応じて用紙P(用紙Pの搬送経路)から離間する位置(図7)に配置されてもよい。
画像形成装置200において、冷却ローラー90,91は、定常的に用紙Pに接触する位置(図2)に配置されていてもよいし、状況に応じて用紙P(用紙Pの搬送経路)から離間する位置(図7)に配置されてもよい。
図10は、冷却ローラー90,91の位置の制御のために実行される処理のフローチャートである。図10の処理は、たとえばCPU101(図8)が記憶部72等に格納されたプログラムを実行することによって、実現される。以下の説明では、画像形成装置200の初期状態では、冷却ローラー90,91は、図9に示されるように、搬送経路を通過する用紙Pから離間する位置に配置されている。
図10を参照して、ステップS100で、CPU101は、所定時間内(たとえば、0.5秒以内)に、画像形成が完了していない用紙Pが冷却ローラー90,91に到達するか否かを判断する。
「画像形成が完了していない」とは、たとえば、定着加熱部20から排出される用紙Pが両面に画像を形成される場合であって、まだ当該用紙Pの片面でしか画像形成が完了していないときには、ステップS100では当該用紙Pは「画像形成が完了していない」と判断される。
CPU101は、画像形成装置200の動作を管理することにより、用紙Pの表面/裏面の印刷中/印刷完了に関する状況を認識し得る。ある実施の形態では、画像形成装置200は、第1搬送路R1および/または第2搬送路R2上の所定の箇所における用紙の通過を検出するためのセンサーを備える。CPU101は、ある実施の形態において、このようなセンサーの検出出力によって、用紙Pの位置を認識し得る。CPU101は、たとえば、画像形成装置200の動作状況および/または上記センサーの検出出力に従って、用紙の状態(表面のみに画像を形成されている、または、表面と裏面の双方に画像を形成されている)、および、用紙Pの位置を認識する。
CPU101は、画像形成が完了していない用紙Pが冷却ローラー90,91に到達すると判断すると(ステップS100でYES)、ステップS110へ制御を進める。CPU101は、現時点では、画像形成が完了していない用紙Pが冷却ローラー90,91に到達していないと判断すると(ステップS100でNO)、用紙Pが冷却ローラー90,91に到達すると判断するまでステップS100に制御を留める。
ステップS110で、CPU101は、冷却ローラー90,91を接触位置に配置するように、冷却ローラー変位用アクチュエーター66を制御する。接触位置とは、たとえば図2に示されているように、用紙P(搬送経路)に接触する位置である。その後、制御はステップS120に進む。
ステップS120で、CPU101は、所定時間内(たとえば、0.5秒以内)に、画像形成が完了した用紙Pが冷却ローラー90,91に到達するか否かを判断する。
「画像形成が完了した」とは、たとえば、定着加熱部20から排出される用紙Pが片面のみに画像を形成される場合には、当該用紙Pの片面の画像形成が完了していることを意味し、定着加熱部20から排出される用紙Pが両面に画像を形成される場合には、当該用紙Pの両面(表面および裏面の双方)の画像形成が完了していることを意味する。たとえば、両面に画像を形成される予定の用紙Pがまだ片面にしか画像を形成されていない場合、当該用紙Pはまだ「画像形成が完了した」状態ではない。
CPU101は、画像形成が完了した用紙Pが冷却ローラー90,91に到達すると判断すると(ステップS120でYES)、ステップS130へ制御を進める。CPU101は、現時点では、画像形成が完了した用紙Pが冷却ローラー90,91に到達していないと判断すると(ステップS120でNO)、用紙Pが冷却ローラー90,91に到達すると判断するまでステップS120に制御を留める。
ステップS130で、CPU101は、冷却ローラー90,91を離間位置に配置するように、冷却ローラー変位用アクチュエーター66を制御する。離間位置とは、たとえば図9に示されているように、用紙P(搬送経路)から離間した位置である。その後、制御はステップS100へ戻る。
以上説明された図10の処理では、CPU101は、これから裏面に画像を形成される用紙Pが通過する際は(ステップS100でYES)、冷却ローラー90,91を用紙Pに接触する位置に配置する。CPU101は、画像が終了して画像形成装置200外に排出される間際の用紙Pが通過する際は(ステップS120でYES)、冷却ローラー90,91を用紙Pに対して離間する位置に配置する。これにより、画像形成装置200は、用紙Pの裏面に画像が形成される前に、用紙Pにおいて水分量が低下しすぎることを回避しつつ、これ以上画像を形成されない用紙Pに対して冷却ローラー90,91が接触することにより、無駄に用紙Pに摩擦力を与えて用紙P上に生成された画像の品質が低下することを極力回避し得る。
なお、画像形成装置200において、冷却ローラー90,91は、常に図2に示された位置に配置されていてもよい。冷却ローラー90,91と接触することにより、用紙Pからの水分の蒸発を極力抑えることができ、これにより、用紙Pの反り等を抑えることができる。
図11は、図10に示された処理の変形例のフローチャートである。図11の処理は、図10の処理に対して、ステップS102の制御をさらに含む。より具体的には、図11の処理では、CPU101は、ステップS100において、画像形成が完了していない用紙Pが冷却ローラー90,91に到達すると判断した場合(ステップS100でYES)、ステップS102へ制御を進める。
ステップS102で、CPU101は、画像形成装置200において、冷却ローラー90,91を図2に示されたような接触位置に配置するための条件(接触用の条件)が満たされているか否かを判断する。接触用の条件が満たされていれば(ステップS102でYES)、CPU101は、ステップS110で、冷却ローラー90,91を接触位置に配置する。
接触用の条件が満たされていなければ(ステップS102でNO)、CPU101は、ステップS100に制御を戻す。この場合、ステップS100で冷却ローラー90,91を通過すると判断された用紙Pは、冷却ローラー90,91に接触することなく、冷却ローラー90,91を通過する。
接触用の条件の一例は、用紙Pの裏面に形成される予定の画像の印字密度が予め定められた度合い以上であることである。印字密度とは、用紙の面積に対する画像を形成するために用紙に転写されるトナーの量を意味する。
この場合、CPU101は、たとえば、用紙Pの表面の画像形成後であって裏面の画像形成前に、裏面の画像形成において転写される予定のトナー量が所定量以上であれば、冷却ローラー90,91を接触位置に配置し、当該トナー量が所定量未満であれば、冷却ローラー90,91を離間位置に配置する。CPU101は、たとえば、裏面に転写される予定の画像データに基づいて、転写される予定のトナー量が所定量以上であるか否かを判断する。この場合、裏面の画像形成に多くのトナーが利用されることが予定されているときにのみ、用紙Pが冷却される。これにより、多くのトナーが利用される予定である場合にのみ、用紙Pから水分が多く蒸発することを回避するための措置が取られる。
接触用の条件の他の例は、用紙Pの裏面に形成される予定の画像の色に関するものである。より具体的には、用紙Pの裏面に形成される予定の画像が、「中間転写ベルト1において用紙Pに遠い側に転写されるトナーの色がムラを認識され易い色である」という画素が所定画素以上ある画像である場合、接触用の条件が満たされる。「ムラが認識されやすい色」は、たとえば、マゼンタ(M)である。この例は、用紙Pの裏面へのトナー像の転写に際し、中間転写ベルト1において、用紙Pから最も遠い位置にムラが認識されやすい色のトナーが配置されることを条件として、当該画像の形成前に用紙Pが、冷却ローラー90,91によって冷却される。これにより、このような条件が満たされたとき、用紙Pからの水分の蒸発抑制のための措置がとられることになる。
接触用の条件の他の例は、用紙Pが、電気抵抗の比較的高い材料で構成されていることである。
一例では、CPU101は、用紙Pの電気抵抗が高いか否かを、ユーザーからの入力に基づいて判断する。より具体的には、ユーザーは、操作パネル800に対して、用紙Pが電気抵抗の高い素材で構成されていることを示す情報(たとえば、「高抵抗紙モード」の設定)を入力する。CPU101は、当該情報が入力されたことを条件として、裏面に画像を形成される前の用紙Pに、冷却ローラー90,91を接触させる。
他の例では、CPU101は、用紙Pの電気抵抗を直接または間接的に計測することにより、用紙Pの電気抵抗が高いか否かを判断する。より具体的には、CPU101は、ATVC(Active Transfer Voltage Control)動作において検出されたデータを用いて、用紙Pの電気抵抗値を算出することができる。より具体的には、CPU101は、表面の画像形成時に、ATVC動作において、中間転写ベルト1と2次転写ローラー9の抵抗値を測定する。当該抵抗値は、実質的には、中間転写ベルト1、2次転写ローラー9、用紙P、および、用紙Pの表面に載せられたトナー、の4者の抵抗を示す。
CPU101は、たとえば、測定された抵抗値から、予め測定されている中間転写ベルト1の抵抗値と2次転写ローラー9の抵抗値を差し引き、さらに、用紙Pの表面に載せられたトナーの抵抗値を差し引くことにより、用紙Pの抵抗値を取得する。用紙Pの表面に載せられたトナーの抵抗値は、載せられたトナーの量に従って変化し得る。CPU101は、用紙Pの表面に画像形成装置200される画像の情報に従って、載せられたトナーの量を算出し得る。CPU101は、たとえば、載せられたトナーの量に予め定められた定数を掛け合わせることにより、用紙P上のトナーの抵抗値を算出する。
CPU101が用紙Pの電気抵抗値が高いときにのみ用紙Pを冷却部材で冷却することにより、電気抵抗の高い素材で構成される用紙Pが、定着ローラー10による加熱による水分の蒸発で電気抵抗がさらに上昇する事態が極力回避され得る。
[図12の冷却部材]
図12は、ある実施の形態における冷却部材を示す図である。図12の例では、冷却部材として、用紙Pの加圧ローラー11側にのみ接触する冷却ローラー91が設けられている。
図12は、ある実施の形態における冷却部材を示す図である。図12の例では、冷却部材として、用紙Pの加圧ローラー11側にのみ接触する冷却ローラー91が設けられている。
定着加熱部20において、定着ローラー10は、用紙Pの画像を形成された面に当接する。加圧ローラー11は、画像を形成された面とは異なる面に当接する。
用紙Pの両面に画像を形成された用紙Pが定着加熱部20に導入される場合、定着ローラー10は、直前の画像形成(用紙Pの裏面への画像形成)で画像を形成された面に当接する。加圧ローラー11は、1つ前の画像形成で画像を形成された面(用紙Pの表面)に当接するが、直前の画像形成(用紙Pの裏面への画像形成)で画像を形成された面には当接しない。
図12に示されるように、冷却部材が加圧ローラー11側にのみ接触するように構成されることにより、用紙P上に形成されたばかりの画像の品質が冷却部材との接触によって低下することが回避され得る。
[図13の冷却部材]
図13および図14は、他の実施の形態における冷却部材を示す図である。図13および図14の例では、冷却体92,93が冷却部材の一例を構成する。冷却体92,93は、断面が四角形の柱形状を有する。冷却ローラー90,91は、用紙Pの搬送に従って回転するように構成され、用紙Pと(搬送方向に交わる方向に延びる)線で用紙Pと接触する。これに対し、冷却体92,93は、搬送中の用紙Pと面で接触する。これにより、冷却体92,93は、短時間でより確実に用紙Pを冷却し得る。
図13および図14は、他の実施の形態における冷却部材を示す図である。図13および図14の例では、冷却体92,93が冷却部材の一例を構成する。冷却体92,93は、断面が四角形の柱形状を有する。冷却ローラー90,91は、用紙Pの搬送に従って回転するように構成され、用紙Pと(搬送方向に交わる方向に延びる)線で用紙Pと接触する。これに対し、冷却体92,93は、搬送中の用紙Pと面で接触する。これにより、冷却体92,93は、短時間でより確実に用紙Pを冷却し得る。
冷却体92,93について、距離Rは、たとえば、定着ローラー10と加圧ローラー11のニップ部から、冷却体92と冷却体93が当接する範囲のうち用紙Pの搬送方向について最も上流側にある位置までの距離として規定される。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 中間転写ベルト、8 中間転写ベルト駆動ローラー、9 2次転写ローラー、10 定着ローラー、11 加圧ローラー、20 定着加熱部、26 ヒーター、30 給紙カセット、31 給紙ローラー、50 排紙ローラー、60 排紙トレイ、61 定着ローラー用モーター、62 加圧ローラー用モーター、64 排紙ローラー用モーター、65 回転方向変更用アクチュエーター、66 冷却ローラー変位用アクチュエーター、100 制御部、101 CPU、90,91 冷却ローラー、92,93 冷却体、200 画像形成装置、800 操作パネル、R1 第1搬送路、R2 第2搬送路。
Claims (10)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部において記録媒体上に形成された画像を加熱定着するための定着器と、
前記定着器から排出された記録媒体に接触することにより当該記録媒体を冷却するように構成された冷却部材と、
前記定着器から前記冷却部材へと記録媒体を搬送するように構成された搬送部とを備え、
前記冷却部材は、前記搬送部によって搬送される記録媒体と、前記定着器において加熱される位置から0.5秒以内に接触する位置に配置されている、画像形成装置。 - 前記冷却部材は、前記搬送部によって搬送される記録媒体と、前記定着器において加熱される位置から0.2秒以内に接触する位置に配置されている、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記冷却部材は、記録媒体の第1の面に接触する第1の部材と、当該記録媒体の前記第1の面とは異なる第2の面に接触する第2の部材とを含む、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記冷却部材と記録媒体の搬送経路との距離が変化するように、前記冷却部材を変位させるように構成された変位部をさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 第1の面に画像を形成された記録媒体を、前記第1の面とは異なる第2の面に画像を形成されるように前記画像形成部に導入するように構成された反転部をさらに備え、
前記変位部は、
前記搬送部が、前記第1の面に画像を形成された後に前記定着器から排出された記録媒体が前記冷却部材に導入されるときには、前記冷却部材を当該記録媒体に接触させ、
前記搬送部が、さらに前記第2の面に画像を形成された後で前記定着器から排出された記録媒体が前記冷却部材に導入されるときには、前記冷却部材を当該記録媒体から離間させるように、前記冷却部材を変位させるように構成されている、請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記変位部は、前記第2の面に形成される画像の態様が所定の態様であることを条件として、前記冷却部材を当該記録媒体に接触させるように変位させるように構成されている、請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記変位部は、前記記録媒体の電気抵抗値が所定の基準より高いことを条件として、前記冷却部材を当該記録媒体に接触させるように変位させるように構成されている、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、記録媒体の第1の面に画像を形成するように構成されており、
前記冷却部材は、記録媒体の第2の面に接触する部材を含む、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記冷却部材は、記録媒体の搬送に従って回転するローラー形状を有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記冷却部材は、搬送中の記録媒体と接触する面を有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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