JP2004145160A - シート材冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】複写機・プリンタ等の画像形成装置の定着部を通過して熱を持ったシート材を、ソーター・フィニッシャーの給紙部分にてアルミ等の熱伝導性に富んだ材料で作ったローラで上下より挟み込んで、定着部下流の搬送部が高温になることを防止する。
【構成】定着部から搬送された高温のシート材を、冷却部材を内部に設けた搬送ローラによって搬送しながら冷却する。
【選択図】図5
【構成】定着部から搬送された高温のシート材を、冷却部材を内部に設けた搬送ローラによって搬送しながら冷却する。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形成画像を伴うシート材を定着部通過後に冷却するシート材冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置においては、現像させたトナーを高温で定着する定着部を通って熱くなったシート材を冷却する際、シート材の上面および下面に冷却ファンにより直接風を当てて冷却する間接的方式が採用されていた。
【0003】
近年、一般向け事務機としては毎分80枚以上のモノクロ高速出力が実用化され始めており、また、トナーを大量に消費するフルカラー印刷の複写機も多く見られるようになってきた。
【0004】
また、上記のようなモノクロ高速出力機登場により定着時間の短縮のため定着温度の高温化がなされるようになってきた。
【0005】
また、フルカラー機では、たとえば、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの四色のトナーを重ね合わせ、熱ローラ定着器により溶融・混色させることによりフルカラー画像を形成する方式が採られる。そして、四色分のトナーを完全に混色させなければならず、また、定着させるトナーの載り量が多くなる上、処理の高速化が進んできたために、定着時に短時間で多くの熱量を与えなければならない構成となっている。そのため定着部から排出されたシート材がかなり高温になるため次から次へとシート材冷却していかなくてはならなくなってきた。
【0006】
例えば毎分80枚のモノクロ高速機であれば、単純計算でも、0.75秒に1枚のペースで排出されるシート材を冷却していかなければならず、今までの冷却方式よりも冷却効率の高い方式が必要になってくる。
【0007】
参考として、画像形成装置にはあまり用いられていないが、冷却ローラ内に細い冷却菅を多数設け、その冷却菅に冷却水を流すことによって、ローラ表面を冷やす構成の冷却ローラもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】特開2001−353768号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術による画像形成装置の冷却法には以下に示すような問題があった。
【0010】
近年の高速出力機においては定着後のシート材の冷却が追いつかなくなり、排出されるシート材は、かなり高温となっている。通常定着後には排紙ローラから排紙トレーに排出されるが、そのため、排紙トレー上に大量の高温の出力紙が冷め切らないうちに積載され、その高温のために再びトナーが溶けた状態になり、オフセットが原因で裏汚れとなってしまったり、場合によっては出力紙同士が張り付いてしまうという現象が発生してしまう。その結果、形成した画像品質を劣化させてしまう恐れがある。
【0011】
また、定着部通過直後の熱くなったシート材を冷却する際に冷却ファンで送風する間接的な方法を採ると、未定着トナーやシート材の紙紛を吹き飛ばして本体内が汚れてしまい、そのことで、以降出力する画像品質の劣化を発生させる。また、反転・両面搬送部ではシート材のトナー面の片面に冷たい空気が当たるので、特に、高濃度でトナーの載り量の多い面でのシート材のカールを増大させて、ジャムを発生させやすくしていた。
【0012】
さらに、上記の原因等でユーザーがジャム処理する際、操作エリアにおいて、冷却しきれていない高温のシート材の為に搬送路等が高温になっていたら、ユーザーに軽い火傷を負わしてしまったり、ユーザーが異常な高温に驚いてしまい周りに置いてある設置物にぶつかったり等の二次災害的な障害を与える可能性も考えられる。
【0013】
また、上述の水冷式の冷却ローラを用いる場合は、ローラ内に複数の金属管を設け、その中に冷却水を流しているので、ローラ全体の重量が重くなり、運転させるだけでも多くの電力を消費してしまう。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために、今までのような定着後のシート材に風を当てて間接的に冷却する方式に変わって、本発明は、搬送ローラにおいての冷却手段として、シート材上に作像したトナー像を高温で定着させる定着部を有する画像形成装置において、外部の空気をローラ内部に通過させる冷却部材をローラ内に有す円筒状の冷却ローラを定着部よりシート材の搬送方向下流側に二本一対で複数設け、二本一対の冷却ローラ間に定着部から排出されたシート材を接触通紙させることにより、シート材の熱を冷却ローラで吸熱させながらシート搬送することを特徴とするシート材冷却装置を用いる。
【0015】
一例として、上記冷却部材としてスパイラル状の放熱板を用いる。そうする事により、ローラの回転が速いほどローラ内の空気の流れが速くなり、冷却効果が上がるので、ローラの直径は小さい方が好ましい。また省スペースの観点から考えてみても、ローラの直径は小さい方が好ましい。
【0016】
放熱板をスパイラル状にするもう一つのメリットは、スパイラル状にすることによりローラ内部と空気との接触面を増やすことが出来、より大きい放熱が出来るので、効率良く放熱が出来ることにある。
【0017】
また、冷却ローラをアルミ等の熱導通性に富んだ材料で構成したり、冷却ローラの片側(もしくは両側)に補助的にインペラーの補助ファンを付けて、ローラ回転と同時にそのローラの駆動力を利用しインペラーを回すことで、ローラ内に強制的に外部の空気を送り込むことができ、さらにローラ内の冷却効果を高めることが出来る。
【0018】
上記のローラを定着部からシート材の搬送方向下流に設け、定着後すぐにでも冷却を開始できる構造とする。また、ローラ対の数の限定はせず、効率を上げるために何対でも設けることが出来ることとする。
【0019】
【発明実施の形態】
【0020】
【実施例】以下、本発明の画像形成装置の1実施形態であるデジタル複写機について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の複写機1の全体構成を図1に模式的に示す。複写機1は、シート材に画像を形成するメインユニット2、及び、画像が形成されたシート材に所定の後処理を施して排出するフィニッシャユニット3より成る。
【0021】
メインユニット2は、シート材に画像を形成する画像形成部10、画像形成部10にシート材を供給するシート供給部20、原稿画像を読取る画像読取部30、画像が形成されたシート材をフィニッシャユニット3に移送するシート移送部40、及び、ユーザーによって操作されるとともに情報を表示する操作・表示部50を備える。
【0022】
画像形成部10は、感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電させる帯電部12、帯電した感光体ドラム11にレーザなどの光を照射して部分的に除電し、感光体ドラム11に潜像を形成する露光部13、潜像が形成された感光体ドラム11にトナーを付着させて現像する現像部14、供給されるシート材に感光体ドラム11上の現像されたトナー像を転写する転写部15、転写後の感光体ドラム11から残存するトナーの電荷を除去する除電部16、加熱しつつ押圧してトナー像をシート材に定着させる定着部17により成る。
【0023】
シート供給部20は、複数の給紙トレイ21と複数の搬送ローラ20aより成る。画像読取り部30は、スキャナ31と、原稿を順次スキャナ31に移送する原稿フィーダ(ADF)32より成る。スキャナ31は、読み取った画像をデジタルの画像データとして出力する。シート移送部40は複数の搬送ローラ40aより成る。
【0024】
フィニッシャユニット3は、シート材に綴じるための孔を開けるパンチ部60、ステープルによって複数のシート材を綴じるステープラ部70、シート材を分別する分別部80、搬送ローラ3a、及び、ステープラ部70がシート材を綴じる間にシート材を載置する中間トレイ3bを備える。パンチ部60及びステープラ部70は、操作・表示部50を介して指示を与えられた時のみに動作する。
【0025】
分別部80は、シート材を受ける複数のトレイ81を備えている。トレイ81は上下に並べて配列されており、また、上下方向に移動可能である。トレイ81を移動させて、搬送ローラ3aによるシート材移送路の末端に位置するトレイ81を切り替えることにより、シート材が分別される。フィニッシャユニット3はメインユニット2に着脱可能であり、フィニッシャユニット3を装着していない時は、シート移送部40によって移送されたシート材はメインユニット2から直接排出される。
【0026】
なお、複写機1は、メインユニット2内に、感光体ドラム11、定着部17の定着ローラ、及び、各搬送ローラを駆動する為のモータと、その駆動力を伝達する伝達機構を備えている。また、フィニッシャユニット3内に、トレイ81を移動させるモータや、パンチ部60、ステープラ部70を駆動する為のモータ等を備えている。
【0027】
以上のような画像形成装置において、定着部17を通ったシート材を冷却するには、本発明では、上記にも示したように冷却ファンからの送風手段に代わって、冷却ローラ100を定着部17のシート材の搬送方向下流側に設ける。なお、図2に冷却ローラ100を模式的に表す。
【0028】
冷却ローラ100は、一例として図2に示すように、円筒状のローラ102内にスパイラル形状の放熱板101と、ローラの一端に駆動を与えるギア部103と、ギア部の隣の末端のフランジ200a部に、補助ファンを有す(また、反対側の末端にも補助ファン付きのフランジ200aを設ける事も可能)。ただし、図中に示す破線105はローラの中心軸である。また、本発明の冷却ローラ100はアルミ等の熱伝導性に富んだ材料によって構成され、二本で一対の構成を持つものである。
【0029】
図3、図4は補助ファンの一例を表す。
【0030】
図3に示す補助ファン200bは扇風機のようなファンを用いるものである。図4に示す補助ファン200cはフランジ部材に図のような複数の貫通孔202を設け、貫通孔の一辺203を傾けている補助ファンである。これら二つの補助ファンは効果としてはどちらも外部から空気採りこみローラ内へ送り込んだり、逆にローラ内の空気を外部に排出する効果が得られるものである。
【0031】
以下、本発明の動作説明をする。
【0032】
冷却ローラ100対は定着部17より下流に設けられる。例えば、搬送ローラ40a、3a等に替えて設ける。特にローラ対の数は限定するものではなく、スペースも通常の搬送ローラ40aとあまり変わらないことからも、複数設けても良い。設ければ設けるだけ冷却効果も上がるので前述の問題が起こる可能性も低くなる。ローラ対はローラの中心105を軸とするように矢印106のように回転する。また、ローラの中心105に指示軸を設けローラを支持する構成にしても良い。
【0033】
定着部17を通ったシート材107は矢印108に示すようにローラ対の間を通って、直接シート材107とローラ100の表面が直接接触することで冷却される。
【0034】
下記にシート材の放熱の仕組みについて述べる。
【0035】
定着部17を通って熱くなったシート材107が二本のローラ100の間を通り、ローラの表面とシート材107が直接接することで、シート材107の熱がローラに移り、その後、放熱板101からローラ内の空気に放熱されスパイラルの回転により外部へ排出される。
【0036】
ここで、なぜ冷却ローラ100対で挟む必要があるかと言えば、冷却ローラ100を一本にして搬送すると、シート材の片面だけ冷却することになり、シート材がカールする恐れがある。しかし、同じ冷却ローラ100で挟み込むことで、カール防止になり、同時にジャム防止にも繋がる。
【0037】
冷却ローラ100の駆動方法としては、上下どちらかのローラのギア部103に駆動源であるモータ(図示していない)からギア(若しくはベルト)を連結させ、上下の冷却ローラ100それぞれのギア部103を連結させる。上記の構成にすることによって上下のローラの回転速度に微妙な差が生じることも無くなり、シート材107に加わる上下の摩擦差が出なくなる。このこともカールの発生を防ぐ効果がある。また、トナーの載り量によっては、そのトナー濃度を検知し、そのトナー濃度に応じて上下の冷却ローラに冷却の効果に差をつけると、よりカールの防止や高い冷却効率が見込める。
【0038】
【発明の効果】上記に述べてきた本発明の効果をまとめると、冷却ローラを二本一対にすることで、シート材のカールを防止できジャムの防止にも繋がる。
【0039】
また、本発明の大きな目的であったシート材の高温によるオフセットや張り付きを未然に防ぎ、ユーザーへの障害もなくすことが出来る。
【0040】
上記には述べていなかったが、ローラ外の空気を循環させるので、画像形成装置内の温度も常温に保つことことでき、熱によって起こるトナーカートリッジ内のトナーが溶解等さまざまな不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるデジタル複写機の模式図である。
【図2】冷却ローラ図である。
【図3】補助ファンの一例の図である。
【図4】補助ファンの一例の図である。
【図5】本発明の動作図である。
【図6】本発明の動作図である。
【符号の説明】
17 定着部
100冷却ローラ
101放熱板
103 ギア部
【発明の属する技術分野】本発明は、形成画像を伴うシート材を定着部通過後に冷却するシート材冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置においては、現像させたトナーを高温で定着する定着部を通って熱くなったシート材を冷却する際、シート材の上面および下面に冷却ファンにより直接風を当てて冷却する間接的方式が採用されていた。
【0003】
近年、一般向け事務機としては毎分80枚以上のモノクロ高速出力が実用化され始めており、また、トナーを大量に消費するフルカラー印刷の複写機も多く見られるようになってきた。
【0004】
また、上記のようなモノクロ高速出力機登場により定着時間の短縮のため定着温度の高温化がなされるようになってきた。
【0005】
また、フルカラー機では、たとえば、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの四色のトナーを重ね合わせ、熱ローラ定着器により溶融・混色させることによりフルカラー画像を形成する方式が採られる。そして、四色分のトナーを完全に混色させなければならず、また、定着させるトナーの載り量が多くなる上、処理の高速化が進んできたために、定着時に短時間で多くの熱量を与えなければならない構成となっている。そのため定着部から排出されたシート材がかなり高温になるため次から次へとシート材冷却していかなくてはならなくなってきた。
【0006】
例えば毎分80枚のモノクロ高速機であれば、単純計算でも、0.75秒に1枚のペースで排出されるシート材を冷却していかなければならず、今までの冷却方式よりも冷却効率の高い方式が必要になってくる。
【0007】
参考として、画像形成装置にはあまり用いられていないが、冷却ローラ内に細い冷却菅を多数設け、その冷却菅に冷却水を流すことによって、ローラ表面を冷やす構成の冷却ローラもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】特開2001−353768号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術による画像形成装置の冷却法には以下に示すような問題があった。
【0010】
近年の高速出力機においては定着後のシート材の冷却が追いつかなくなり、排出されるシート材は、かなり高温となっている。通常定着後には排紙ローラから排紙トレーに排出されるが、そのため、排紙トレー上に大量の高温の出力紙が冷め切らないうちに積載され、その高温のために再びトナーが溶けた状態になり、オフセットが原因で裏汚れとなってしまったり、場合によっては出力紙同士が張り付いてしまうという現象が発生してしまう。その結果、形成した画像品質を劣化させてしまう恐れがある。
【0011】
また、定着部通過直後の熱くなったシート材を冷却する際に冷却ファンで送風する間接的な方法を採ると、未定着トナーやシート材の紙紛を吹き飛ばして本体内が汚れてしまい、そのことで、以降出力する画像品質の劣化を発生させる。また、反転・両面搬送部ではシート材のトナー面の片面に冷たい空気が当たるので、特に、高濃度でトナーの載り量の多い面でのシート材のカールを増大させて、ジャムを発生させやすくしていた。
【0012】
さらに、上記の原因等でユーザーがジャム処理する際、操作エリアにおいて、冷却しきれていない高温のシート材の為に搬送路等が高温になっていたら、ユーザーに軽い火傷を負わしてしまったり、ユーザーが異常な高温に驚いてしまい周りに置いてある設置物にぶつかったり等の二次災害的な障害を与える可能性も考えられる。
【0013】
また、上述の水冷式の冷却ローラを用いる場合は、ローラ内に複数の金属管を設け、その中に冷却水を流しているので、ローラ全体の重量が重くなり、運転させるだけでも多くの電力を消費してしまう。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために、今までのような定着後のシート材に風を当てて間接的に冷却する方式に変わって、本発明は、搬送ローラにおいての冷却手段として、シート材上に作像したトナー像を高温で定着させる定着部を有する画像形成装置において、外部の空気をローラ内部に通過させる冷却部材をローラ内に有す円筒状の冷却ローラを定着部よりシート材の搬送方向下流側に二本一対で複数設け、二本一対の冷却ローラ間に定着部から排出されたシート材を接触通紙させることにより、シート材の熱を冷却ローラで吸熱させながらシート搬送することを特徴とするシート材冷却装置を用いる。
【0015】
一例として、上記冷却部材としてスパイラル状の放熱板を用いる。そうする事により、ローラの回転が速いほどローラ内の空気の流れが速くなり、冷却効果が上がるので、ローラの直径は小さい方が好ましい。また省スペースの観点から考えてみても、ローラの直径は小さい方が好ましい。
【0016】
放熱板をスパイラル状にするもう一つのメリットは、スパイラル状にすることによりローラ内部と空気との接触面を増やすことが出来、より大きい放熱が出来るので、効率良く放熱が出来ることにある。
【0017】
また、冷却ローラをアルミ等の熱導通性に富んだ材料で構成したり、冷却ローラの片側(もしくは両側)に補助的にインペラーの補助ファンを付けて、ローラ回転と同時にそのローラの駆動力を利用しインペラーを回すことで、ローラ内に強制的に外部の空気を送り込むことができ、さらにローラ内の冷却効果を高めることが出来る。
【0018】
上記のローラを定着部からシート材の搬送方向下流に設け、定着後すぐにでも冷却を開始できる構造とする。また、ローラ対の数の限定はせず、効率を上げるために何対でも設けることが出来ることとする。
【0019】
【発明実施の形態】
【0020】
【実施例】以下、本発明の画像形成装置の1実施形態であるデジタル複写機について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の複写機1の全体構成を図1に模式的に示す。複写機1は、シート材に画像を形成するメインユニット2、及び、画像が形成されたシート材に所定の後処理を施して排出するフィニッシャユニット3より成る。
【0021】
メインユニット2は、シート材に画像を形成する画像形成部10、画像形成部10にシート材を供給するシート供給部20、原稿画像を読取る画像読取部30、画像が形成されたシート材をフィニッシャユニット3に移送するシート移送部40、及び、ユーザーによって操作されるとともに情報を表示する操作・表示部50を備える。
【0022】
画像形成部10は、感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電させる帯電部12、帯電した感光体ドラム11にレーザなどの光を照射して部分的に除電し、感光体ドラム11に潜像を形成する露光部13、潜像が形成された感光体ドラム11にトナーを付着させて現像する現像部14、供給されるシート材に感光体ドラム11上の現像されたトナー像を転写する転写部15、転写後の感光体ドラム11から残存するトナーの電荷を除去する除電部16、加熱しつつ押圧してトナー像をシート材に定着させる定着部17により成る。
【0023】
シート供給部20は、複数の給紙トレイ21と複数の搬送ローラ20aより成る。画像読取り部30は、スキャナ31と、原稿を順次スキャナ31に移送する原稿フィーダ(ADF)32より成る。スキャナ31は、読み取った画像をデジタルの画像データとして出力する。シート移送部40は複数の搬送ローラ40aより成る。
【0024】
フィニッシャユニット3は、シート材に綴じるための孔を開けるパンチ部60、ステープルによって複数のシート材を綴じるステープラ部70、シート材を分別する分別部80、搬送ローラ3a、及び、ステープラ部70がシート材を綴じる間にシート材を載置する中間トレイ3bを備える。パンチ部60及びステープラ部70は、操作・表示部50を介して指示を与えられた時のみに動作する。
【0025】
分別部80は、シート材を受ける複数のトレイ81を備えている。トレイ81は上下に並べて配列されており、また、上下方向に移動可能である。トレイ81を移動させて、搬送ローラ3aによるシート材移送路の末端に位置するトレイ81を切り替えることにより、シート材が分別される。フィニッシャユニット3はメインユニット2に着脱可能であり、フィニッシャユニット3を装着していない時は、シート移送部40によって移送されたシート材はメインユニット2から直接排出される。
【0026】
なお、複写機1は、メインユニット2内に、感光体ドラム11、定着部17の定着ローラ、及び、各搬送ローラを駆動する為のモータと、その駆動力を伝達する伝達機構を備えている。また、フィニッシャユニット3内に、トレイ81を移動させるモータや、パンチ部60、ステープラ部70を駆動する為のモータ等を備えている。
【0027】
以上のような画像形成装置において、定着部17を通ったシート材を冷却するには、本発明では、上記にも示したように冷却ファンからの送風手段に代わって、冷却ローラ100を定着部17のシート材の搬送方向下流側に設ける。なお、図2に冷却ローラ100を模式的に表す。
【0028】
冷却ローラ100は、一例として図2に示すように、円筒状のローラ102内にスパイラル形状の放熱板101と、ローラの一端に駆動を与えるギア部103と、ギア部の隣の末端のフランジ200a部に、補助ファンを有す(また、反対側の末端にも補助ファン付きのフランジ200aを設ける事も可能)。ただし、図中に示す破線105はローラの中心軸である。また、本発明の冷却ローラ100はアルミ等の熱伝導性に富んだ材料によって構成され、二本で一対の構成を持つものである。
【0029】
図3、図4は補助ファンの一例を表す。
【0030】
図3に示す補助ファン200bは扇風機のようなファンを用いるものである。図4に示す補助ファン200cはフランジ部材に図のような複数の貫通孔202を設け、貫通孔の一辺203を傾けている補助ファンである。これら二つの補助ファンは効果としてはどちらも外部から空気採りこみローラ内へ送り込んだり、逆にローラ内の空気を外部に排出する効果が得られるものである。
【0031】
以下、本発明の動作説明をする。
【0032】
冷却ローラ100対は定着部17より下流に設けられる。例えば、搬送ローラ40a、3a等に替えて設ける。特にローラ対の数は限定するものではなく、スペースも通常の搬送ローラ40aとあまり変わらないことからも、複数設けても良い。設ければ設けるだけ冷却効果も上がるので前述の問題が起こる可能性も低くなる。ローラ対はローラの中心105を軸とするように矢印106のように回転する。また、ローラの中心105に指示軸を設けローラを支持する構成にしても良い。
【0033】
定着部17を通ったシート材107は矢印108に示すようにローラ対の間を通って、直接シート材107とローラ100の表面が直接接触することで冷却される。
【0034】
下記にシート材の放熱の仕組みについて述べる。
【0035】
定着部17を通って熱くなったシート材107が二本のローラ100の間を通り、ローラの表面とシート材107が直接接することで、シート材107の熱がローラに移り、その後、放熱板101からローラ内の空気に放熱されスパイラルの回転により外部へ排出される。
【0036】
ここで、なぜ冷却ローラ100対で挟む必要があるかと言えば、冷却ローラ100を一本にして搬送すると、シート材の片面だけ冷却することになり、シート材がカールする恐れがある。しかし、同じ冷却ローラ100で挟み込むことで、カール防止になり、同時にジャム防止にも繋がる。
【0037】
冷却ローラ100の駆動方法としては、上下どちらかのローラのギア部103に駆動源であるモータ(図示していない)からギア(若しくはベルト)を連結させ、上下の冷却ローラ100それぞれのギア部103を連結させる。上記の構成にすることによって上下のローラの回転速度に微妙な差が生じることも無くなり、シート材107に加わる上下の摩擦差が出なくなる。このこともカールの発生を防ぐ効果がある。また、トナーの載り量によっては、そのトナー濃度を検知し、そのトナー濃度に応じて上下の冷却ローラに冷却の効果に差をつけると、よりカールの防止や高い冷却効率が見込める。
【0038】
【発明の効果】上記に述べてきた本発明の効果をまとめると、冷却ローラを二本一対にすることで、シート材のカールを防止できジャムの防止にも繋がる。
【0039】
また、本発明の大きな目的であったシート材の高温によるオフセットや張り付きを未然に防ぎ、ユーザーへの障害もなくすことが出来る。
【0040】
上記には述べていなかったが、ローラ外の空気を循環させるので、画像形成装置内の温度も常温に保つことことでき、熱によって起こるトナーカートリッジ内のトナーが溶解等さまざまな不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるデジタル複写機の模式図である。
【図2】冷却ローラ図である。
【図3】補助ファンの一例の図である。
【図4】補助ファンの一例の図である。
【図5】本発明の動作図である。
【図6】本発明の動作図である。
【符号の説明】
17 定着部
100冷却ローラ
101放熱板
103 ギア部
Claims (2)
- シート材上に作像したトナー像を高温で定着させる定着部を有する画像形成装置において、外部の空気をローラ内部に通過させる冷却部材をローラ内に有す円筒状の冷却ローラを二本一対で定着部よりシート材の搬送方向下流側に設け、二本一対の冷却ローラ間に定着部から排出されたシート材を接触通紙させることにより、シート材の熱を冷却ローラで吸熱させながらシート搬送することを特徴とするシート材冷却装置。
- 冷却ローラの一端(又は両端)に、二本のローラを同じ周期で連結駆動させる為のギア部と冷却効果を上げるための補助ファンを設けていることを特徴とする請求項1に記載のシート材冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002312071A JP2004145160A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | シート材冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002312071A JP2004145160A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | シート材冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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