JP2018097093A - 光変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インプラ時のマスクずれによるpn接合位置のずれに起因する光変調時のチャープ歪み発生を抑制した、波形品質の良い光変調器を提供する。【解決手段】複数の容量性セグメントを備えた容量装荷型進行波電極を構成する1対2本のRF電極と、電圧固定電位を与える少なくとも1本の固定電位用電極と、前記複数の容量性セグメント若しくは固定電位用電極と接続された第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とを含む領域であって、前記2つの半導体領域の境界となるpn接合部に沿うように2本の光導波路が形成された領域を複数含む光変調部とを備えた光変調器であって、前記2本の光導波路における前記pn接合部の位置が設計値からずれることによる位相変化の総和が2本の光導波路の間で等しくなるように、前記半導体層と前記容量性セグメントが接続されている光変調器とした。【選択図】図5

Description

本発明は、光通信システムや光情報処理システムにおいて用いられる光変調器に関する。特に、光変調器の位相変調時に発生するチャープ歪みを抑制し、波形品質の良い変調光を出力可能な光変調器を提供するための構造に関するものである。
マッハツェンダ(MZ:Mach−Zehnder)光変調器は、入力側の光導波路に入射した光を2つの光導波路(アーム)に1:1の強度で分岐し、分岐した光を一定の長さ伝播させた後に、再度合波させて出力する構造を持つ。2つに分岐された光導波路に設けられた位相変調部により、2つの光の位相を変化させることで、合波されるときの光の干渉条件を変え、出力光の強度や位相を変調することができ、波長依存性が小さく、原理的に波長チャープ成分が無い、高速な光変調器として光ファイバ通信に広く用いられている。
位相変調部の光導波路を構成する材料としては、LiNbO3等の誘電体、InP,GaAs,Si等の半導体が用いられ、これらの光導波路近傍に配置された電極に変調電気信号を入力して光導波路に電圧を印加することで、光導波路を伝搬する光の位相を変化させる。特に、通信に用いられる赤外波長で吸収が少ないSi(シリコン)により光導波路を構成したSi光変調器は、高い屈折率により曲げ半径の小さな光回路を実現出来る為、次世代の小型変調モジュールや小型光送受信モジュールを実現できるデバイスとして、研究、開発がなされている。
Si光変調器は、Si基板の表面を熱酸化した酸化膜(BOX)層上にSiの薄膜を張り付けたSOI(Silicon on Insulator)基板から構成される。SOI層を光が導波できるようSi薄膜を細線に加工して光導波路とした後、p型・n型の半導体となるようドーパントを注入し、光のクラッド層となるSiO2の堆積、電極の形成等を行い、Si光変調器を作製する。
(従来のSi光変調器の光導波路の基板断面構造)
図1に、従来のSi光変調器の基本となる光導波路の基板断面構造図を示す。図1では光は紙面垂直方向に伝搬するものとする。このSi光変調器の光導波路は、上下のSiO2クラッド層1,3に挟まれたSi層2で構成される。Si層2中央の光を閉じ込めるためのSi細線部は、周囲と厚さに差があるリブ導波路と呼ばれる断面構造を取っている。
このSi層2中央の厚い部分を光導波路のコア部分201として、周囲のSiO2クラッド層1,3との屈折率差を利用して、紙面垂直方向に伝搬する光を閉じ込める光導波路7を構成する。
光導波路7の両側のスラブ領域202には、高濃度p型半導体層211、高濃度n型半導体層214が設けられる。更に、光導波路7のコア中央部には、ドーピングにより中濃度p型半導体層212、中濃度n型半導体層213からなるpn接合構造が形成されて、図1の左右両端より変調電気信号とバイアス電圧が印加されている。
中濃度p型半導体層212、中濃度n型半導体層213によるpn接合構造は、間にドーピングされていないi型(真性)半導体を挟んだpin構造としても良い。
光導波路7は、このpn接合部に沿うように(紙面垂直方向に)光を伝播させる。図1に図示は無いが、両端の高濃度半導体層211、214に接する金属の進行波電極を設けている。この進行波電極より、pn接合部に、RF(高周波)の変調電気信号とともに逆バイアス電圧(図1では右から左の向きの電界となる)を印加する。
このような構造により、光導波路コア201内部のキャリア密度を変化させ、光導波路の屈折率を変える(キャリアプラズマ効果)ことで、光の位相を変調することができる。
導波路寸法はコア/クラッドとなる材料の屈折率に依存するため、一意には決定できない。図1のような、光導波路コア部分201と両側のスラブ領域202を備えるリブ型シリコン導波路構造とした場合の寸法の一例を挙げると、導波路コア幅400〜600(nm)×高さ150〜300(nm)×スラブ厚50〜200(nm)×長さ数(mm)程度になる。
高速で低消費電力な光通信を行うためには、変調速度が速く、駆動電圧の低い光変調器が必要となる。10Gbps以上の高速で数ボルトの電圧振幅で光変調を行うためには、高速の変調電気信号と光導波路を伝播する光の速度を整合(位相速度整合)させ、電気信号を伝搬させながら光と相互作用を行う進行波型の電極が必要となる。
この進行波型電極の光変調器では、電極を伝播する変調電気信号や導波路を伝播する光の強度を落とさずに相互作用することができるよう、低損失で反射の少ない電極構造および光導波路構造が求められる。
変調電気信号の反射を小さくする為には、光変調器に変調電気信号を供給する為のドライバの出力インピーダンスと光変調器の電気的特性インピーダンスの整合が重要である。しかし、この電気的特性インピーダンスの値と前述の位相速度整合の条件は、進行波電極の幅、間隔といった構造パラメータによって、電気的特性インピーダンスを決めるインダクタンスとキャパシタンスが一意に決まる為に、双方が理想的な値と条件を同時に満たすような設計は一般に困難である。
(容量装荷型進行波電極)
これを解決する為に、進行波電極に複数の容量性セグメントを取り付け、その容量性セグメントを通じて、位相変調部に変調電気信号を供給する構造とした容量装荷型進行波電極が用いられている。(例えば非特許文献1や2)
容量装荷型進行波電極を用いることによって、進行波電極の幅、間隔だけではなく、容量性セグメントの大きさや長さ、複数のセグメントを進行波電極に取り付ける際の光導波路方向に沿った間隔や周期、容量性セグメントから進行波電極までの距離といった構造パラメータの自由度が増える。これによって、進行波電極の電気的伝送路としてのインダクタンスとキャパシタンスを任意に調整し、特性インピーダンスと位相速度整合の双方が理想的な値を同時に持つ光変調器を設計することが出来る。
容量性セグメントの大きさや周期は自由に設計して良いが、複数の容量性セグメントを進行波電極に装荷する周期、間隔が大きすぎると、進行波電極の特性インピーダンスに不連続点が生じてしまい、反射波が生じて特性が劣化する。従って、進行波電極の特性インピーダンスに不連続点を生じないように、複数の容量性セグメントを装荷する周期は最大動作周波数の変調電気信号の進行波電極における波長からみて十分に小さく分布定数回路と見なせる周期(一般には波長の1/10以下程度)である必要がある。一例として、最大動作周波数が50GHzである場合には、容量性セグメントを進行波電極に取り付ける周期は、進行波電極の長手方向に沿って少なくとも200μm以下である必要がある。
(シングル電極構造の光変調器)
さらに、光変調器には、シングル電極型(またはseries−push−pull型)と呼ばれる電極構造を用いるタイプがある。このような、シングル電極構造のSi光変調器では、差動の変調電気信号を供給されるRF電極と固定電位を与えられるDC電極が電気的に独立しており、pn接合に逆バイアスを印加する際、RF電極への積極的なバイアス電圧印加が必要ではなくなる。このため、RF電極にバイアスを印加させるためのバイアスティや、ドライバICとRF電極との間に設置するDCブロックのためのコンデンサなどが不要になるなど、構成が簡単にできるというメリットを持つ。
(従来のシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器)
図2に、従来のシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器であるSi光変調器の平面図を、図3にそのIII−III断面構造図を示す。(例えば非特許文献1、2参照)
図2の平面図では、左側からの光入力が光導波路7a、7bに分岐され、上下のRF電極5a、5bと、中央の固定電位用電極であるDC電極6の間の変調電気信号(RF信号)による電界で位相変調された後、結合され、右端より変調光として光出力されて、シングル電極構造のマッハツェンダ光変調器を構成している。
図2のIII−III部分の断面構造を示す図3の断面構造図では、図1と同様の断面構造を持つ光導波路を左右対称に2つ並べた基本構造をしている。
図3では、クラッド層3上面の左右両側に、1対の差動の変調電気信号(RF信号)を伝搬させるための1対2本の高周波線路(RF電極5a、5b)を持ち、クラッド層3内部の中央には、共通のバイアス電圧を印加するためのDC電極6を持つことが示されている。
さらに、図2にも示すように、RF電極5a、5bには容量装荷型進行波電極としてT字型の容量性セグメント8a、8bが設けられている。T字型の容量性セグメント8a、8bは、同形同大の2つのセグメントの対であり、DC電極6に向けてT字型の横棒部分(容量部分)を向き合う形で形成されている。これらのセグメントの対が複数、電極の長手方向(光信号の伝播方向)に並んで、一定の周期で設けられている。図2では、T字型の横棒部分(容量部分)の長さをL、T字型の縦棒部分(伸長部分)の長さ(伸長長さ)をG、隣り合うT字型の横棒部分の間隔をLgとしている。
この容量性セグメント8a、8bによって、RF信号を位相変調部に入力し、かつ容量性セグメントの形状や大きさ、周期、間隔を調整して、進行波電極の電気的伝送路としての特性インピーダンスと位相速度を決めるインダクタンスとキャパシタンスを任意に調整することができる。
図3の断面図に示すように、1対2本のRF電極5a、5bに接続された容量性セグメント8a、8bの間のSi層2には、バイアス電圧を印加する固定電位用電極であるDC電極6を挟んで、マッハツェンダ光変調器の両アームを構成する2つの光導波路7a、7bが設けられている。光導波路7a、7b内には、pn接合構造が左右対称に形成されている。容量性セグメント8a、8bは、ビア4a、4b(貫通電極)でそれぞれSi層2の両端の高濃度p型半導体層211に電気的に接続している。
DC電極6は同様に中央の高濃度n型半導体層214に接続しており、DC電極6にRF電極5a、5bに対してプラスの電圧を印加することで、光導波路7a、7bの左右2つのpn接合部に逆バイアスを印加することができる。これらの電極と半導体層はそれぞれ、電極の長手方向(光導波路の光伝播方向、紙面垂直方向)に延在して1ないし複数のビア4a、4bにより電気的に接続されているのは以後同様である。
なおここでは、RF電極がp型半導体層に、DC電極はn型半導体層に接する例で説明をしたが、逆にRF電極がn型半導体層に、DC電極がp型半導体層に接していても良い。このときDC電極に印加するバイアス電圧は、RF電極に対してマイナスの電圧を印加することで、pn接合部に逆バイアスを印加することができる。
David Patel, Samir Ghosh, Mathieu Chagnon, Alireza Samani,Venkat Veerasubramanian, Mohamed Osman, and David V. Plant,「Design, analysis, and transmission system performance of a 41 GHz silicon photonic modulator」 Opt. Express vol.23, no.11, pp.14263-14275, 2015. Hadi Bahrami, Hassan Sepehrian, Chul Soo Park, Leslie Ann Rusch, and Wei Shi,「Time-Domain Large-Signal Modeling of Traveling-Wave Modulators on SOI」 J. Lightw. Technol., vol. 34, no. 11, pp. 2812-2823, 2016.
波形品質が良く、長距離伝送可能な光変調信号を得るためには、チャープ歪みの少ない変調信号を生成することができる光変調器が必要となる。ここでMZ型光変調器のチャープ(chirp)とは、主に位相変調部の2つの光導波路の間で、信号光が受ける位相変化量や、光の損失に差がある時に発生する、変調出力光の信号歪のことである。
図4の(a)にチャープ歪みの無い場合,(b)にチャープ歪みの有る場合の光導波路および光変調器出力光の位相平面図を示す。両図は、電気変調信号を変化させた場合に、MZ型光変調器の光導波路7a,7bをそれぞれ通過した2つの光と、7a,7bからの2つの光が合波された光変調器の出力光の、位相と振幅の変化の関係を示す図である。
図4(a)に示すように、2つの光導波路7a,7bでの位相変化が等しいと、光変調器の出力光は、位相平面図上を直線的に位相0からπの状態に変化する。
一方、図4(b)には、2つの光導波路7a,7bでの位相変化の効率が異なる場合を示す。図4(b)では、光導波路7bの位相変化の効率が光導波路7aより悪い場合を示している。この場合、位相平面図上を移動する光変調器の出力光の軌跡は直線的ではなくなり、変調後の位相も0、πからずれた位相状態になる。光導波路7a,7b間で光の損失に差がある時にも同様に振幅がずれ、位相平面図上を移動する光変調器の出力光は直線的ではなくなる。このような位相、振幅のずれがチャープ歪みとなる。
Si光変調器の製造工程では、Si層にp型・n型のドーパントを注入するインプラ(Implantation)工程で、マスクずれなどに起因するpn接合位置のずれ(offset)が発生すると、光変調特性が劣化する要因となる。
マッハツェンダ光変調器の製造工程でこのようなマスクずれによるpn接合位置のずれ(例えば図2では上下方向、図3では左右方向)が発生した場合、マッハツェンダ光変調器を構成する2本の光導波路でドーピング構造が対称なため、例えば一方の導波路ではp型層が大きく、もう一方の導波路ではp型層が小さくなる。このため2本の導波路間で変調効率及び損失に差が生じ、合波された変調光信号はチャープ歪みをもつことになる。
一般にSi光変調器素子作製時のマスク合わせの精度は±30nm程度で、この程度のマスクずれが一般に起こり得る。数十nmのずれは測定することが難しく、通常の製造方法では±50nm以下の作製精度を保証することは困難である。実際にこのような問題は一般的に起きることが知られており、非特許文献1においても、プロセス誤差によってマッハツェンダ光変調器を構成する2つの光導波路の位相変化効率が異なってしまうことが報告されている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、マスクずれなどによる位相変調時のチャープを抑制し、波形品質の良い、光変調器を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(発明の構成1)
複数の容量性セグメントを備えた容量装荷型進行波電極を構成する1対2本のRF電極と、
電圧固定電位を与える少なくとも1本の固定電位用電極と、
前記容量性セグメントと接続された第1導電型の半導体領域と、前記固定電位用電極と接続された第2導電型の半導体領域とを含む領域であって、前記2つの導電型の半導体領域の境界となる2つのpn接合部に沿うように2本の光導波路が形成された領域を複数含む光変調部とを備えた光変調器であって、
前記2本の光導波路における前記pn接合部の位置が設計値からずれることによる位相変化の総和が2本の光導波路の間で等しくなるように、前記半導体領域と前記容量性セグメントが接続されていること、
を特徴とする光変調器。
(発明の構成2)
前記領域が、pn接合の向きが、光進行方向を軸に互いに反転する関係にある第1の領域と第2の領域から構成されており、前記2つの領域の少なくとも一方の領域においては前記容量性セグメントが接続される前記半導体領域が2つに分離されていること、
を特徴とする発明の構成1に記載の光変調器。
(発明の構成3)
前記第1の領域では、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸に対して、前記容量性セグメントよりも中心軸側に光導波路が設けられており、前記第2の領域では前記容量性セグメントよりも外側に光導波路が設けられており、前記第1の領域と前記第2の領域とが少なくとも1つあること、
を特徴とする発明の構成1または2に記載の光変調器。
(発明の構成4)
複数の前記第1の領域と前記第2の領域の配置によって生じる、光導波路に沿った方向の構造上の周期が、光変調器の最大動作周波数である変調電気信号に対して分布定数回路と見なすことが出来ること
を特徴とする発明の構成3に記載の光変調器。
(発明の構成5)
前記容量性セグメントの伸長部分の長さおよび幅が、前記第1の領域と前記第2の領域でそれぞれ異なること、
を特徴とする発明の構成3に記載の光変調器。
(発明の構成6)
前記第1の領域と前記第2の領域について、光変調器全体でそれぞれの領域の光導波路方向の長さの合計が等しいこと、
を特徴とする発明の構成5に記載の光変調器。
(発明の構成7)
前記固定電位用電極は2本のRF電極の間に配置され、
かつバイアス電圧を印加するように形成されたDC電極からなるシングル電極構造であること、
を特徴とする発明の構成1から6のいずれかに記載の光変調器。
(発明の構成8)
前記固定電位用電極は2本のRF電極の間に配置されたグランド電極および2本のRF電極の外側に配置された2本のグランド電極からなるデュアル電極構造であること
を特徴とする発明の構成1から6のいずれか1項に記載の光変調器。
本発明に係る光変調器においては、インプラ時のマスクずれによるpn接合位置のずれ(offset量)は、マッハツェンダ光変調器を構成する2本の導波路での変調効率への影響が均等になるように配置されるため、信号品質の良い光変調器の実現が可能となる。このため、光変調時のチャープ歪み発生を抑制した、波形品質の良い光変調器を提供することができる。
従来のSi光変調器の光導波路の断面構造図である。 従来のシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器であるSi光変調器の平面図である。 図2のSi光変調器の断面構造図である。 チャープ歪みの無い場合(a)と、チャープ歪みの有る場合(b)の、光導波路および光変調器出力光の位相平面図である。 本発明の第1の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 図5のVI−VI断面構造図である。 図5のVII−VII断面構造図である。 本発明の第1の実施形態によるマッハツェンダ光変調器のDC電極6の構成例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態によるシングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。 本発明の第8の実施形態によるデュアル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
以下に、本発明をSiマッハツェンダ光変調器に適用した場合の実施形態を示す。
以下の実施例における容量性セグメントの形状や個数は一例であり、所望の変調器長や変調周波数に応じて、容量性セグメントの形状、大きさや配置する周期や間隔、個数を調整すれば良い。
例えば、容量性セグメントの形状は以下の実施例ではT字型のものを例示するが、L字型やI型も可能である。
(実施例1)
図5は、本発明の第1の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
但し、図5においては簡潔な表現とするために、光入力から光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸の上に位置するDC電極6は記載していない。
図5に示すように、本発明の実施例1に係る光変調器は、その変調部が両アームともに、光導波路の光の伝播方向の入力側に位置する第1領域(断面VI−VIの点線囲み部分)と出力側に位置する第2領域(断面VII−VIIの点線囲み部分)とに分けられている。そして、これら2つの領域が光伝播方向に交互に反復して複数設けられている。
2つの領域の内部にはそれぞれp型およびn型の半導体領域が設けられ、領域の中で2つの導電型の半導体領域の境界となる2つのpn接合部に沿うように2本の光導波路が形成されて、光変調部を構成している。
また、隣接する2つの領域で、半導体のドーピング状態(p型、n型などの半導体の導電型、極性)は同じパターン配置で逆(例えばp型の部分に対してはn型、n型の部分に対してはp型)となるようにドーピングされている。
信号やバイアス電圧の極性を逆にすれば、これらの半導体の導電型は、互いに入れ替えて配置することも可能であるので、以下、一方(例えばp型、またはn型)の半導体の導電型を第1導電型、他方(前記p型に対しn型、またはn型に対しp型)の半導体の導電型を第2導電型と呼ぶ。本発明においては一般性を失うことなく便宜上、容量性セグメントと接続された半導体領域を第1導電型と、DC電極(固定電位用電極)と接続された半導体領域を第2導電型とすることができる。
なお、図2の従来例の平面図においては、電極の接続部となる高濃度の半導体領域(211,214)と、2つのpn接合を構成する中濃度の半導体領域(212、213)を区分して表現していたが、以下の本発明の実施例の平面図においては簡単のため、ドーピング濃度の違いは無視して、単にp型、n型あるいは第1導電型、第2導電型のみで区分して表記している。
さて、図5の本発明の実施例1において、例えば上側のアームのRF電極5aの備える容量性セグメントは、第1領域の第1の容量性セグメント8a1よりも、第2領域の第2の容量性セグメント8a2の方が、RF電極5aからの伸長部分(逆T字型の縦棒部分)の長さが長い。伸長部分の長さをそれぞれGa1,Ga2とすると、Ga1<Ga2となっている。
これによって、第1領域の容量性セグメント8a1は、光導波路7aより外側に位置するのに対して、第2領域の容量性セグメント8a2は、光導波路7aをまたいで形成されて、その逆T字型の横棒部分が光導波路7aより変調器の中心側に位置している。その結果、第2領域では第1領域に対して半導体領域の導電型のパターンが反転されているのにもかかわらず、第2領域の容量性セグメント8a2は、第1領域の容量性セグメント8a1と同じ第1導電型の半導体領域に接続することができる。
下側のアームのRF電極5bに接続する2つの容量性セグメント8b1、8b2も、同様に上側のアームと同じ第1導電型の半導体領域に接続することができる。
したがって、両アームとも容量性セグメントは必ずp型またはn型のどちらか一方のみに接続され、RF信号を位相変調部に入力することが出来る構造を備えている。
なお、容量性セグメントのT字型の横棒部分の長さLは、各領域の半導体領域の光導波路方向の長さ(幅)と等しく図示されているが、必ずしも等しくする必要は無い。
(実施例1の断面構造)
図6、図7には、図5のVI−VI(第1領域)、VII−VII(第2領域)断面での半導体のドーピング状態と、容量性セグメントの接続形態について示す。
図6に示す図5のVI−VI断面図(第1領域)は、実質的に従来例の断面図(図3)と同一である。但し見易さのため、DC電極6は省略している。
図7に示す図5のVII−VII断面図(第2領域)も同様に、DC電極6は省略している。しかし図7の第2領域の断面図では、従来例の断面図(図3)と異なり、容量性セグメント8a2、8b2のT字型の縦棒部分は第1領域よりも長く、光導波路7a、7bをまたいで形成されている。
また、図5からもわかるように、第2領域では従来例と異なり、Si層2の半導体領域は、光導波路7a、7bに対応する2つの半導体領域が分離して形成されている。これは以下の理由による。
図6の第1領域においては、従来例(図3)と同様に、容量性セグメント8a1、8b1に接続されない半導体領域(光導波路7a、7bに挟まれた半導体領域214)は、バイアスのためにはどちらのアームの側からも電気的に同電位でよい。したがって、単に単一の半導体領域として中央に形成して、DC電極6を接続してバイアス電圧を印加すればよい。
一方、図7の第2領域においては、第1領域よりも延長して2本の光導波路の間に配置される両アームからの容量性セグメント8a2、8b2は、光導波路7a、7bに挟まれた同一導電型の半導体領域に接続される。しかし、容量性セグメント8a2、8b2によって印加されるRF信号は差動信号であり極性は逆であるから、同一導電型の半導体領域であっても電気的には分離される必要があり、pn接合を含む半導体領域としても2つに分離して形成されなければならない。
第2領域において、このpn接合を含む別々の2つの半導体領域にバイアス電圧を印加するためには、容量性セグメントには接続されない反対側の2つの半導体領域(2本の光導波路の外側で、光導波路とRF電極の間の、第2導電型の半導体領域)は、任意の形状や任意の層のDC電極を用いてそれぞれを接続し、同一電位としてバイアス電圧を印加できるようにすれば良い。
(実施例1のDC電極)
図8には、実施例1のDC電極の一例として、DC電極6に、第2領域の両アーム側の2つの半導体領域を接続するDC電極分岐6a、6bを設けた実施例を示した。このような形状を用いることで、反対のドーピング極性(第2導電型)の半導体領域すべてにバイアス電圧を印加できるようにした構造を示した。
以下の実施例2以降の説明(図9〜14)においてもDC電極の記載は省略しているが、図8と同様な分岐を有するDC電極を第2領域に採用することができる。
実施例1の以上のような構造を、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸(DC電極6の中心線の位置に相当)を中心にした容量性セグメントと光導波路の相対的位置関係に着目してまとめると、以下のように言うことができる。
すなわち、本発明の容量装荷型進行波電極を有する光変調器は、
その光変調部が、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸に対して、容量性セグメントよりも中心軸側に光導波路が設けられた第1領域と、容量性セグメントよりも外側に光導波路が設けられた第2領域とで構成されており、前記第1領域と前記第2領域とが少なくとも1つある光変調器であるということができる。
(実施例1のインプラマスクずれによる特性劣化の防止効果)
ここで、本発明の素子作製時にインプラを行う際の、インプラマスクずれによる特性劣化の防止効果について述べる。
本実施例1の構造では、インプラ時のマスクずれによるpn接合位置のずれ(offset量)による影響は、第1領域と第2領域で、プラスとマイナスで相殺できる。すなわち、第1領域と第2領域でpn接合の向き(半導体のドーピング状態)が光進行方向を軸に互いに反転する関係となるようにドーピングされているので、第1領域において、p型層が多くなるようにインプラマスクがずれてしまった場合、同一マスクで形成される第2領域ではp型層が少なくなるようにずれる。このため、マッハツェンダ光変調器を構成する2本の導波路での変調効率の差は少なくなり、信号品質の良い光変調器の実現が可能となる。
本実施例1では第1および第2領域は、光の伝播方向について、各々の領域の全長に対する長さの合計の割合が概ね1/2となっている。pn接合位置のずれによる変調特性の変化を、第1領域と第2領域で相殺するためには、変調特性の変化が第1領域と第2領域で逆方向でありながら、絶対値を等しくする必要がある。このため、第1領域と第2領域の長さの総和をほぼ等しくさせる必要があり、各々の領域の光の伝播方向についての長さの総和が変調部の領域全長に対する割合を概ね1/2としている。
この実施例1の説明では、第1領域でRF電極がp型半導体層と接しており、DC電極はn型半導体層と接している例で示したが、第1領域でRF電極がn型半導体層と接しており、DC電極はp型半導体層と接していても、同じ効果を得ることができる。
また、RF電極は高周波信号の減衰を防止するため、抵抗率の低い金属を使用した配線が好ましいが、DC電極は金属ではなく、半導体層の導電性を利用した配線で置き換えることも可能である。その際DC電極は、第1領域または第2領域の全域に渡ってある必要はなく、一部に接触しているだけでも良い。
本発明の構成は、容量性セグメントよりも中心軸側に光導波路が設けられた第1領域と、容量性セグメントよりも外側に光導波路が設けられた第2領域を作ることで、pドープ領域のみ、またはnドープ領域のみにRF電極が接続されるようになっている。このため、DCバイアスは一つのみで良く、光変調器の制御端子の削減や、制御回路の簡単化が図れる。
また、一般的に光導波路の交差は光の損失を生じさせる。さらに、交差をさせる為にリブ導波路から細線導波路へのモード変換が必要である為、モード変換による光の損失とモード変換の為の領域を設ける必要がある。しかし、本発明においては、そのような光導波路の交差は無く、インプラマスクのズレを補償することが出来る。
(第1領域と第2領域の構造の条件)
ここで、本発明における第1領域と第2領域の順番や、大きさ、間隔等の構造の条件について述べる。
まず、本発明のマスクずれによるpn接合位置のずれを第1領域と第2領域で相殺できる効果を最も発揮する条件1として、第1領域と第2領域について、変調器全体でそれぞれの領域の光導波路方向の長さの合計が等しくなる必要がある。
さらに変調電気信号の最大動作周波数を考えた場合、第1領域と第2領域のRF電極の構造によって生じる特性インピーダンスの変化が変調電気信号の波長に対して十分小さく、分布定数回路と見なせるようにし、変調電気信号の反射点とならないための条件2として、第1領域と第2領域の組み合わせによって出来る周期構造の長さが、変調電気信号の最大動作周波数のRF電極における波長の1/10以下程度である必要がある。
一例として、変調電気信号の最大動作周波数が50GHzとした場合には、条件2から進行波電極が持つ構造の周期は少なくとも200μm以下である必要があると同時に、条件1を実現する為には、第1領域と第2領域に含まれる容量性のセグメントの光導波路方向の長さLは最大でも100μm以下とした上で、等しい数の第1領域と第2領域を任意の順序で配置すれば良い。実施例1の図5、図8では簡単の為、光入力側から第1領域と第2領域がこの順に複数、交互に配置されている構成を例示したが、第1領域と第2領域とがそれぞれ少なくとも1つあればよく、第2領域、第1領域の順でもよい。
(実施例2)
図9は、本発明の第2の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
実施例1では、第1領域と第2領域を1つづつ交互に配置した。しかし、実施例1で示した条件1と条件2を満たす場合には、第1領域と第2領域を任意の順番で配置して良いことから、第1領域と第2領域の順序が1つづつ交互ではない場合を示した。
一例として、最大動作周波数が50GHzとして場合には、条件2から進行波電極が持つ第1領域1,第2領域の組み合わせによって出来る周期構造の光導波路方向の長さは、少なくとも200μm以下である必要がある。同時に、条件1を実現する為に、第1領域と第2領域に含まれる各容量性のセグメントの光導波路方向の長さを等しく、それぞれ50μm程度とした。このような条件で、等しい数の第1領域と第2領域を任意の順番で配置してよい。
図9には、光の伝播方向に順に、第1領域を1つと第2領域を2つ、その後に第1領域を1つ配置した4つの領域を組とした例を示す。4つの領域を組とした構造の、光導波路方向の周期の長さをAとした。領域の組の中で第1領域と第2領域の長さの合計のバランスが保たれていればよく、この配置例に限らない。周期Aの各組の間の間隔は、組の中の領域の間の間隔よりも広くとってもよい。この場合も本発明の効果は実施例1と同様である。
(実施例3)
図10は、本発明の第3の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
実施例1と2では、第1領域の容量性セグメントと第2領域の容量性セグメントの光伝播方向の長さLを等しいものとして配置した。しかし、実施例1で示した条件1と条件2を満たし、さらに変調器全体で第1領域と第2領域それぞれの長さの総和が等しくなれば本発明の効果を発揮する。したがって、第1領域の容量性セグメントと第2領域の容量性セグメントの、光導波路方向に沿った長さを異なるものとすることができる。
図10では、第1領域の容量性セグメントの長さをL、第2領域の容量性セグメントの長さを2Lとして、第2領域の左右に1つずつ第1領域を設けた3つの領域の組を基本の配置構造パターンとして、光導波路方向の長さの周期をAとした例を示している。組となっている領域の中で長さのバランスは保たれているので、周期Aの各組の間の間隔は、組の中の領域の間の間隔よりも広くとってもよい。この場合も本発明の効果は実施例1と同様である。
(実施例4)
図11は、本発明の第4の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
実施例1では、複数の容量性セグメントの間の、光導波路に沿った方向の間隔Lgが等しい場合を示した。しかし、実施例1で示した条件1と条件2を満たし、さらに変調器全体で第1領域と第2領域の総和が等しくなれば本発明の効果を発揮することから、第1容量性セグメントと第2容量性セグメントのセグメント間の間隔Lgは異なるものとすることもできる。
図11では、同じ長さの第1領域の容量性セグメントと第2領域の容量性セグメントを1つづつ間隔Lg1で配置して2つ1組として、組の間の間隔をより広いLg2とした例を示している。組の間の間隔Lg2は、RF電極の伝送路としての特性インピーダンスに不連続点を生じない程度の長さ、例えば光変調器の最大動作周波数である変調電気信号のRF電極における波長の1/10程度を上限とする。
実施例2から実施例4のメリットは、容量装荷型進行波電極において、容量性セグメントの形状、配置等の設計自由度により、電気的伝送路として進行波電極に所望のインダクタンスとキャパシタンスを得ることが出来る点にある。その自由度を担保することによって、より優れた変調特性の光変調器を構成できる。
ここで、容量装荷型進行波電極により、キャパシタンスの調整自由度を向上させる具体例を述べる。
容量装荷型進行波電極における容量性セグメントの光導波路方向に沿った長さLをより短くし、進行波電極への取り付け間隔Lgを広くとれば、進行波電極全体の長さに対して、PN接合のキャパシタンスが小さくなる。このようにして、従来のSi光変調器より小さいキャパシタンスを得ることが出来る。
次に、容量装荷型進行波電極のインダクタンスの調整自由度を向上させる具体例について述べる。
従来のSi光変調器においては、進行波電極の間隔を広げることで、より大きいインダクタンスが得られるが、同時に進行波電極の間隔に起因するキャパシタンスが小さくなってしまう。しかし、容量装荷型進行波電極においては、進行波電極の間隔を広げた上で、容量性セグメントの伸長部分の長さGを伸ばすことで、図2における上下方向に対向した容量性セグメント8a、8bの容量部分の間隔に起因するキャパシタンスを生じさせることができる。これによって、キャパシタンスを維持しながら、大きいインダクタンスを得ることができる。
また、本発明の特徴として、図5に示すように、容量性セグメントの伸長部分の長さGが長いものと、短いものが存在する。このことから、容量性セグメントの対向する間隔が大きくキャパシタンスの小さい8a1と8b1の組に加え、容量性セグメントの対向する間隔が小さくキャパシタンスの大きい8a2と8b2の組が存在し、2種類のキャパシタンスを作りだすことができる。これによって、従来の容量装荷型光変調器よりも自由にインダクタンスとキャパシタンスの組を作り出すことができ、特性インピーダンスと位相速度の設計の自由度はさらに増している。
(実施例5)
図12は、本発明の第5の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
実施例1から4では、光導波路は直線形状として、容量性セグメントのRF電極からの伸長部分の長さ(T字型の縦棒部分の長さ)Gを第1領域または第2領域において変化させることで、一方の例えば第1導電性の半導体領域のみに差動信号が入力されるような構造とした。
しかし、容量性セグメントの伸長部分の長さGを変化させなくても、光進行方向を軸にした場合に、2つの領域それぞれにおいて、光導波路をその軸から平行移動して蛇行させて曲げて配置してもよい。2本の光導波路の配置間隔を第1領域と第2領域において変化させることによって、容量性セグメントの形状は同じままで全ての領域で2つの導電性の半導体領域のいずれかのみに差動信号が入力されるような構造とすることができる。
すなわち、例えば図12に示す実施例5のように、全ての容量性セグメントの伸長部の長さGを同じとして、一列に配置する。
実施例5の第1領域においては、実施例1の第1領域と同様な光導波路と半導体領域の配置として、容量性セグメントの横棒部分よりも中心側に光導波路を設ける。実施例5の第2領域においては、第1領域よりも2本の光導波路の間隔を広げて、容量性セグメントの横棒部分よりも外側に平行移動した光導波路が設けられた構造とする。
この場合、第2領域においては光導波路を平行移動したのと同じだけ2つの半導体領域も平行移動して、間隔を広げるようにする。このような構造を反復することによって、光導波路は蛇行構造の経路となるが、容量性セグメントは同一形状のまま一列に並んだ配置とすることができる。
(実施例6)
図13は、本発明の第6の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。実施例6では、実施例5において光変調器全体としての光進行方向を軸にした時に、pn接合が逆向きとなる配置を設けず、光導波路の引き回しによって第1領域と第2領域において光の進行方向を反転させ、光導波路中の光が進行方向に対して受けるpn接合の位置ずれの方向を逆転させることで、pn接合の位置ずれを補償し、本発明の効果を発揮するようにした構成例である。
すなわち、図13に示す実施例6では、全ての容量性セグメントの伸長長さGを同じとして、一列に配置している。かつ実施例6では、第1領域および第2領域において半導体領域のpn接合の向きを同じとしている。すなわち、実施例6では、第1領域、第2領域ともにRF電極に近い側の半導体領域が第1導電型の半導体領域であり、容量性セグメントに接続されており、光変調器の中心軸側の半導体領域が第2の導電型の半導体領域であって、図示しないDC電極に接続されている。
実施例6では、第1領域では実施例1と同様な光導波路と半導体領域の配置であり、容量性セグメントよりも中心側に光導波路を設け、通常の方向(図の左から右、変調器全体からみて入力側から出力側)に光を伝播させて変調する。
次の第2領域においては、容量性セグメントの横棒部分よりも外側の部分(RF電極との間の部分)を経由して光導波路を引き回し、第2領域の半導体領域のpn接合面を第1領域とは反対方向(右から左、変調器全体からみて出力側から入力側)に光を伝播させて変調した後、第2領域の2つの半導体領域の間を通って、次の第1領域に光を伝播させる。
この構造を繰り返して配置することによって、光導波路の形状、光の伝播経路はより複雑となるが、容量性セグメントは同一形状のまま一列に並んだ配置とすることができる。
このような構造によっても、各領域の光導波路における光進行方向を軸にした場合、第1領域と第2領域でpn接合の向き(半導体のドーピング状態)が反転するので、マスクずれによるチャープ歪みの発生を抑制可能である。
実施例5、実施例6のいずれの構造においても、光導波路の形状は複雑となるが、容量性セグメントの形状は2つの領域で同じにできるので、進行波型電極としての特性インピーダンスを、より均一なものとすることができる。
(実施例5、6の効果)
実施例1〜4では、光導波路に対して垂直方向に対抗する容量性セグメントの間隔が第1領域と第2領域で異なるために、容量性セグメントの間隔に起因するキャパシタンスが第1領域と第2領域で異なり、第1領域と第2領域の特性インピーダンスは異なった。この特性インピーダンスの不均一により、変調電気信号の反射点とならいないようにする為に、第1領域と第2領域の組み合わせによって出来る周期構造の長さが、変調電気信号の最大動作周波数のRF電極における波長の1/10以下程度である必要があり、変調電気信号の最大動作周波数が50GHzとした場合には、進行波電極が持つ構造の周期は少なくとも200μm以下である必要があるとした。
しかし、将来的の技術発展により変調電気信号の最大動作周波数が大きくなると、第1、第2領域の配置によって生じる構造周期(実施例2〜4における周期A )をさらに小さくする必要があり、第1、第2領域の設計や、プロセスにおいて制約が出てくる可能性がある。例えば、領域が小さければ、光導波路垂直方向のプロセス誤差の影響が大きくなる。これに対し、実施例5、6ではインピーダンスの不均一を無くすることができ、設計やプロセスにおける上記のような制約を緩和することが出来る。
(実施例7)
図14は、本発明の第7の実施形態による、シングル電極構造の容量装荷型進行波電極を用いたマッハツェンダ光変調器の構成を示す平面図である。
実施例5、6では光導波路の蛇行により特性インピーダンスの不均一を解決したが、実施例7では、実施例1〜4と同様に光導波路は直線形状のまま、容量性セグメントの伸長部分(縦棒部分)の長さおよび幅を第1の領域と前記第2の領域でそれぞれ異なるように変化させることで、特性インピーダンスの不均一を解消する構造を示す。
具体的には、容量性セグメントの設計において、T字型の縦棒部分(伸長部分)の長さGが長ければ、その容量性セグメントを含む微小領域のキャパシタンスは大きくなり、T字型の縦棒部分(伸長部分)の太さ(幅)が太ければ、その容量性セグメントを含む微小領域のインダクタンスは小さくなるという特性を利用する。
以下、実施例7の図14を例に領域ごとの特性インピーダンスを検討する。
図14に示すように、実施例7の光変調器では、図5の実施例1と同様に、第1領域(断面VIを囲む領域)に比べて第2領域(断面VIIを囲む領域)では、容量性セグメントの伸長部分の長さが長くなっている。この結果、第2領域では、光導波路に対して垂直方向に対向する容量性セグメント8a2、8b2の横棒部分(容量部分)の間隔が第1領域より狭くなっており、第2領域のキャパシタンスは第1領域より大きい。特性インピーダンスはインダクタンスとキャパシタンスの比で決まるため、そのままでは第1領域の方が、第2領域よりも特性インピーダンスが大きくなり不均一となってしまう。
これに対して、図14に示すように、よりキャパシタンスが小さい第1領域のT字型の容量性セグメント8a1、8b1の縦棒部分(伸長部分)の太さ(幅)をより太くすることで、第1領域のインダクタンスを小さくし、第1領域の特性インピーダンスを下げ、第2領域と同程度にすることが出来る。
これによって、第1領域と第2領域の特性インピーダンスの不均一性を補償し、通常の容量性装荷電極のように設計することが出来る。
(実施例8)
実施例1〜7では、図2に挙げたようなシングル電極構造のマッハツェンダ光変調器に本発明を適応する場合を示した。シングル電極構造のマッハツェンダ光変調器では、前述のように、RF電極を伝搬する差動信号はグランドと結合していないため、バイアス回路などの構成が簡単になるというメリットがある。
しかし、マッハツェンダ光変調器には、固定電位用電極を差動信号を伝送する1対2本のRF電極の間に少なくとも1本、および2本のRF電極の外側に2本の、少なくとも計3本の固定電位用電極を設ける、デュアル電極構造と呼ばれる別のタイプのものも存在する。このデュアル電極構造の固定電位用電極は通常、グランド(接地電位)に接続されるので、グランド電極と呼ばれる。
デュアル電極構造のマッハツェンダ光変調器では、RF電極を伝搬する差動信号は、RF電極と平行に沿ったグランド電極と結合する為に、クロストークに強いといったメリットがある。
図15に示した本発明の実施例8は、このようなデュアル電極構造のマッハツェンダ光変調器に容量装荷型進行波電極を適用した実施例の平面図を示す。
図15の実施例8では、光入力は中央のグランド電極16cの下で2つの光導波路7a、7b(アーム)に分岐され、RF電極15a、15bと外側のグランド電極16a、16bの間に設けられた2つの光変調部で光変調されて、合成出力される。
RF電極15aと外側のグランド電極16aの間、RF電極15bと外側のグランド電極16bの間に設けられた2つの光変調部には、それぞれ第1および第2領域が交互に設けられており、第1および第2領域の中央部のpn接合に沿って光導波路7a、7bが通過して光信号が変調される構造となっている。
交互に設けられた第1および第2領域においては、半導体のドーピング状態(p型、n型などの半導体の導電型、極性)は同じパターン配置で逆(例えばp型の部分に対してはn型、n型の部分に対してはp型)となるようにドーピングされている。
また、半導体のドーピング状態のパターンおよび電極の配置は、光入力の軸線となる中央のグランド電極16cの中心線を挟んで上下に線対称となるように配置されている。
たとえば図15上側の光導波路7aに沿ったアームにおいて、光導波路の光の伝播方向の入力側に位置する第1領域においては、RF電極15aから容量性セグメント18a1が、また外側のグランド電極16aから容量性セグメント18ag1が、T字型の横棒部分を向き合う形で光導波路7aを挟んで突出して設けられており、これら2つの容量性セグメントはそれぞれ対応する導電型の半導体領域に接続されている。
同様に、第1領域の光出力側に隣接して位置する第2領域においては、RF電極15aから容量性セグメント18a2が、またグランド電極16aから容量性セグメント18ag2が、T字型の横棒部分を向き合う形で突出して設けられている。
但し、第2領域においては、RF電極15aからの容量性セグメント18a2のT字型の縦棒部分の長さが第1領域の容量性セグメント18a1よりも長く、光導波路7aをまたいで越えた部分まで延びており、そこで第1領域の容量性セグメント18a1と同じ導電型の半導体領域に接続されている。
また、第2領域のグランド電極16aから伸びる容量性セグメント18ag2は、第1領域の容量性セグメント18ag2と同じ形状ではあるが、単に電気的特性の整合のために設けられており、半導体領域には接続されていない点で異なっている。そして、第2領域において、どちらの容量性セグメントにも接続されない半導体領域は、下側のアームの光導波路7bの側の対応する領域とともに、下層のメタル配線によってグランドとのみ接続されている。
以上説明したように、実施例8のデュアル電極構造のマッハツェンダ光変調器においても、光変調部の領域が、pn接合の向きが、光進行方向を軸に互いに反転する関係にある第1の領域と第2の領域から構成されており、前記2つの領域の少なくとも一方の領域においては前記容量性セグメントが接続される前記第1導電型の半導体領域が2つに分離されている、ということができる。
また、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸(グランド電極16cの中心線の位置に相当)を中心にしたRF電極の容量性セグメントと光導波路の相対的位置関係に着目して、上記説明の第1領域と第2領域を入れ替えれば、以下のように言うこともできる。
すなわち、本発明の容量装荷型進行波電極を有する光変調器は、
その光変調部が、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸に対して、容量性セグメントよりも中心軸側に光導波路が設けられた第1領域と、容量性セグメントよりも外側に光導波路が設けられた第2領域とで構成されており、前記第1領域と前記第2領域とが少なくとも1つある光変調器である。
このような構成によって、デュアル電極構造のマッハツェンダ光変調器にも、マスクずれによる光変調時のチャープ歪み発生を抑制可能な容量装荷型進行波電極を適用することができる。前述のように、デュアル電極構造のマッハツェンダ光変調器においてはバイアス印加する為の電極が存在せず、任意の変調器バイアス動作点を設定することができないが、グランド電極を有するのでクロストークに強いマッハツェンダ光変調器を実現可能である。
以上述べたように本発明に係る光変調器においては、シングル電極構造、デュアル電極構造のいずれのマッハツェンダ光変調器においても、インプラ時のマスクずれによるpn接合位置のずれ(offset量)に起因する位相変化を相殺できるため、マッハツェンダ光変調器を構成する2本の導波路での変調効率の差が少なく、信号品質の良い光変調器の実現が可能となる。
また、高周波電気信号の伝播に伴う減衰により、RF電極の入力側と出力側で、変調効率の差を相殺できる効率が異なることに対し、RF電極の入力側と出力側で第1領域と第2領域の長さを変えることで、さらに変調効率の対称性の良い光変調器を実現することも可能である。
このため、インプラ時のマスクずれによるpn接合位置のずれに起因する光変調時のチャープ歪み発生を抑制した、波形品質の良い光変調器を提供することができる。
1,3 SiO2クラッド層
2 Si層
201 光導波路コア部分
202 スラブ領域
211 高濃度p型半導体層
212 中濃度p型半導体層
213 中濃度n型半導体層
214 高濃度n型半導体層
4a、4b ビア(貫通電極)
5a、5b、15a、15b RF電極
6 DC電極
6a、6b DC電極分岐
7、7a、7b 光導波路
8a、8b、8a1、8a2、8b1、8b2、18a1、18ag1、18a2、18ag2 容量性セグメント
16a、16b、16c グランド電極

Claims (8)

  1. 複数の容量性セグメントを備えた容量装荷型進行波電極を構成する1対2本のRF電極と、
    電圧固定電位を与える少なくとも1本の固定電位用電極と、
    前記容量性セグメントと接続された第1導電型の半導体領域と、前記固定電位用電極と接続された第2導電型の半導体領域とを含む領域であって、前記2つの導電型の半導体領域の境界となる2つのpn接合部に沿うように2本の光導波路が形成された領域を複数含む光変調部とを備えた光変調器であって、
    前記2本の光導波路における前記pn接合部の位置が設計値からずれることによる位相変化の総和が2本の光導波路の間で等しくなるように、前記半導体領域と前記容量性セグメントが接続されていること、
    を特徴とする光変調器。
  2. 前記領域が、pn接合の向きが、光進行方向を軸に互いに反転する関係にある第1の領域と第2の領域から構成されており、前記2つの領域の少なくとも一方の領域においては前記容量性セグメントが接続される前記半導体領域が2つに分離されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記第1の領域では、光進行方向に沿った方向の変調器の中心軸に対して、前記容量性セグメントよりも中心軸側に光導波路が設けられており、前記第2の領域では前記容量性セグメントよりも外側に光導波路が設けられており、前記第1の領域と前記第2の領域とが少なくとも1つあること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の光変調器。
  4. 複数の前記第1の領域と前記第2の領域の配置によって生じる、光導波路に沿った方向の構造上の周期が、光変調器の最大動作周波数である変調電気信号に対して分布定数回路と見なすことが出来ること
    を特徴とする請求項3に記載の光変調器。
  5. 前記容量性セグメントの伸長部分の長さおよび幅が、前記第1の領域と前記第2の領域でそれぞれ異なること、
    を特徴とする請求項3に記載の光変調器。
  6. 前記第1の領域と前記第2の領域について、光変調器全体でそれぞれの領域の光導波路方向の長さの合計が等しいこと、
    を特徴とする請求項5に記載の光変調器。
  7. 前記固定電位用電極は2本のRF電極の間に配置され、
    かつバイアス電圧を印加するように形成されたDC電極からなるシングル電極構造であること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光変調器。
  8. 前記固定電位用電極は2本のRF電極の間に配置されたグランド電極および2本のRF電極の外側に配置された2本のグランド電極からなるデュアル電極構造であること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光変調器。
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