JP2018097065A - 立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性よく製造可能で、しかも、従来よりもシャープな画像(立体像)を形成可能な立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置を提供する。【解決手段】 帯状の第1の光反射面18で反射した対象物からの光を、帯状の第2の光反射面20で再反射して対象物の像を形成する立体像結像装置10及びその製造方法であり、交差状態で配置される第1、第2の凸条14、15を有する成型母材16を、インジェクション成形又はプレス成形によって形成する第1工程と、成型母材16の表面に金属反射面35を形成する第2工程と、第1、第2の凸条14、15の先側にある金属反射面35を除去して、透光性を有する平面21、22とする第3工程を有し、第1の凸条14の両側面17に形成された金属反射面35を第1の光反射面18とし、第2の凸条15の両側面19に形成された金属反射面35を第2の光反射面20としている。【選択図】図1
Description
本発明は、帯状の光反射面(鏡面)を平行に並べて配置した立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置に関する。
物体表面から発する光(散乱光)を用いて立体像を形成する装置として、例えば、特許文献1に記載の立体像結像装置(光学結像装置)がある。
この結像装置は、2枚の透明平板の内部に、この透明平板の厚み方向に渡って垂直に多数かつ帯状で、金属反射面からなる光反射面を一定のピッチで並べて形成した第1、第2の光制御パネルを有し、この第1、第2の光制御パネルのそれぞれの光反射面が直交するように、第1、第2の光制御パネルの一面側を向い合わせて密着させたものである。
この結像装置は、2枚の透明平板の内部に、この透明平板の厚み方向に渡って垂直に多数かつ帯状で、金属反射面からなる光反射面を一定のピッチで並べて形成した第1、第2の光制御パネルを有し、この第1、第2の光制御パネルのそれぞれの光反射面が直交するように、第1、第2の光制御パネルの一面側を向い合わせて密着させたものである。
上記した第1、第2の光制御パネルの製造に際しては、金属反射面が一面側に形成された一定厚みの板状の透明合成樹脂板やガラス板(以下、「透明板」ともいう)を、金属反射面が一方側に配置されるように多数枚積層して積層体を作製し、この積層体から各金属反射面に対して垂直な切り出し面が形成されるように切り出している。
このため、透明板に金属反射面を形成する作業において大型の蒸着炉を必要とし、しかも、1枚又は少数枚の透明板を蒸着炉に入れて脱気し蒸着処理を行い、大気圧に開放して蒸着した透明板を取り出すという作業を数百回繰り返す必要があり、極めて手間と時間のかかる作業であった。また、金属蒸着された透明板を積層して積層体を形成し、極めて薄い所定厚で切断する作業を行って、この積層体から第1、第2の光制御パネルを切り出し、更に切り出し面の研磨作業等を行う必要があるため、作業性や製造効率が悪かった。
このため、透明板に金属反射面を形成する作業において大型の蒸着炉を必要とし、しかも、1枚又は少数枚の透明板を蒸着炉に入れて脱気し蒸着処理を行い、大気圧に開放して蒸着した透明板を取り出すという作業を数百回繰り返す必要があり、極めて手間と時間のかかる作業であった。また、金属蒸着された透明板を積層して積層体を形成し、極めて薄い所定厚で切断する作業を行って、この積層体から第1、第2の光制御パネルを切り出し、更に切り出し面の研磨作業等を行う必要があるため、作業性や製造効率が悪かった。
そこで、特許文献2のように、平行な土手によって形成される断面四角形の溝が一面に形成され、この溝の対向する平行な側面に光反射部が形成された凹凸板材を備えた光制御パネルを2つ用意し、この2つの光制御パネルを、それぞれの光反射部を直交又は交差させた状態で向い合わせる方法が提案されている。
しかし、各光制御パネルは、複数の土手を透明板上に立設しているため、2つの光制御パネルを向い合わせた際に、各光制御パネルの光反射部の間に2枚分の透明板及び接着剤が存在するので、透光率が低下し、更に製造工程が複雑となる。
しかし、各光制御パネルは、複数の土手を透明板上に立設しているため、2つの光制御パネルを向い合わせた際に、各光制御パネルの光反射部の間に2枚分の透明板及び接着剤が存在するので、透光率が低下し、更に製造工程が複雑となる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、作業性よく製造可能で、しかも、従来よりもシャープな画像(立体像)を形成可能な立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、平行配置した帯状の第1の光反射面を両側に形成した透明で断面矩形の第1の凸条が多数平行に並べて配置された第1の光屈曲部と、前記第1の光反射面に対して交差状態で配置され、平行配置した帯状の第2の光反射面を両側に形成した透明で断面矩形の第2の凸条が多数平行に並べて配置された第2の光屈曲部とを有し、前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する立体像結像装置の製造方法であって、
前記第1の凸条が一側に、前記第2の凸条が他側に、それぞれ形成された成型母材(成形母材)を、インジェクション成形又はプレス成形によって形成する第1工程と、
前記成型母材の一側及び他側の表面に金属反射面を形成する第2工程と、
前記第1、第2の凸条の先側にある前記金属反射面を除去して、透光性を有する平面A、Bとする第3工程とを有し、
前記第1の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第1の光反射面とし、前記第2の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第2の光反射面とする。
前記第1の凸条が一側に、前記第2の凸条が他側に、それぞれ形成された成型母材(成形母材)を、インジェクション成形又はプレス成形によって形成する第1工程と、
前記成型母材の一側及び他側の表面に金属反射面を形成する第2工程と、
前記第1、第2の凸条の先側にある前記金属反射面を除去して、透光性を有する平面A、Bとする第3工程とを有し、
前記第1の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第1の光反射面とし、前記第2の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第2の光反射面とする。
また、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記成型母材は、前記第1、第2の凸条が透明な平板材を介して形成される。ここで、第1、第2の凸条及び平板材と接合した状態で一体としてインジェクション成形又はプレス成形によって形成される。
第3の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記第2工程での処理により、隣り合う前記第1の凸条によって形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条によって形成される第2の溝の底面Dにそれぞれ形成された前記金属反射面を、前記第3工程で前記第1、第2の凸条の先側にある前記金属反射面と共に、又はその他の工程で、レーザ光照射によって除去する。なお、前記第3工程における第1、第2の凸条の先端面を覆った前記金属反射面の除去は、レーザ光照射によって行うこともできる。この場合の金属反射面は、融点の低いアルミニウム又はその合金を使用するのが好ましい。
第4の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1、第2の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記第1工程で成形した前記成型母材の、隣り合う前記第1の凸条によって形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条によって形成される第2の溝の底面Dを、熱、化学反応、及び、紫外線のいずれか1又は2以上により爾後剥離可能な樹脂で覆った後、前記第2工程での処理を行い、前記第2工程又は前記第3工程での処理を行った後、前記底面C、Dを覆った前記樹脂を、その表面に形成された前記金属反射面と共に除去する。
第5の発明に係る立体像結像装置の製造方法は、第1〜第4の発明に係る立体像結像装置の製造方法において、前記第3工程での処理を行った後、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填して中間加工体を形成し、その後、該中間加工体の両面に平面化処理を行う。なお、中間加工体とは、成型母材に金属反射面を形成する処理を行ったもの、又はその第1、第2の溝内に透明樹脂を入れたものをいう。
ここで、前記平面化処理は、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填した後、前記中間加工体の表裏にガラス又は樹脂からなる(以下、同じ)透明シートを被せ、前記透明シートを表裏から平板又はロールにより、押圧することによって行うこともできる。
また、前記平面化処理は、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填した後、その両面を研磨することによって行うこともできる。
第6の発明に係る立体像結像装置は、透明で断面矩形の第1の凸条を多数平行に並べて配置した第1の光屈曲部と、該第1の光屈曲部の他側にあって、透明で断面矩形の第2の凸条を、前記第1の凸条に対して交差して、多数平行に並べて配置した第2の光屈曲部とを有する立体像結像装置において、
前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部の間に、前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部とを連結する透明な平板材が配置され、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する。
前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部の間に、前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部とを連結する透明な平板材が配置され、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する。
第7の発明に係る立体像結像装置は、透明で断面矩形の第1の凸条を多数平行に並べて配置した第1の光屈曲部と、該第1の光屈曲部の他側にあって、透明で断面矩形の第2の凸条を、前記第1の凸条に対して交差して、多数平行に並べて配置した第2の光屈曲部とを有する立体像結像装置において、
隣り合う前記第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dに、それぞれ金属反射面を備え、かつ、前記第1、第2の凸条の幅w1に対して前記第1、第2の溝の幅w2が狭くなって(例えば、w1>w2>0.1・w1)、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する。
隣り合う前記第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dに、それぞれ金属反射面を備え、かつ、前記第1、第2の凸条の幅w1に対して前記第1、第2の溝の幅w2が狭くなって(例えば、w1>w2>0.1・w1)、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する。
第8の発明に係る立体像結像装置は、第6の発明に係る立体像結像装置において、隣り合う前記第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dは、それぞれ透明である。
第9の発明に係る立体像結像装置は、第6、第8の発明に係る立体像結像装置において、
前記各第1の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第1の凸条の間に形成される各第1の溝の幅w2は同一であり、
前記各第2の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される各第2の溝の幅w2は同一であるとするのが好ましい。
なお、平板材の上下にそれぞれ形成された第1の凸条及び第2の凸条の前記幅w1と、前記幅w2との関係w1/w2は、1/5〜5(より好ましくは1/3〜3)の範囲にあるのがよい。
また、平板材の上下に形成された第1、第2の凸条の幅w1及びこれによって形成される溝の幅w2は、上下異なっていてもよい。
更に、中央に平板材がなく、上下の凸条が直接接している立体像結像装置においても同じである。
前記各第1の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第1の凸条の間に形成される各第1の溝の幅w2は同一であり、
前記各第2の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される各第2の溝の幅w2は同一であるとするのが好ましい。
なお、平板材の上下にそれぞれ形成された第1の凸条及び第2の凸条の前記幅w1と、前記幅w2との関係w1/w2は、1/5〜5(より好ましくは1/3〜3)の範囲にあるのがよい。
また、平板材の上下に形成された第1、第2の凸条の幅w1及びこれによって形成される溝の幅w2は、上下異なっていてもよい。
更に、中央に平板材がなく、上下の凸条が直接接している立体像結像装置においても同じである。
第10の発明に係る立体像結像装置は、第6〜第9の発明に係る立体像結像装置において、前記第1、第2の凸条の高さhと、前記第1、第2の凸条の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5(より好ましくは、1/3〜3)の範囲にある。
本発明に係る立体像結像装置の製造方法及び立体像結像装置は、帯状の第1の光反射面を両側に形成した第1の凸条を多数配置した第1の光屈曲部と、第1の光反射面に対して交差状態で配置され、帯状の第2の光反射面を両側に形成した第2の凸条を多数配置した第2の光屈曲部を有しており、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部が一体となって形成されている。これにより、例えば、従来のような、蒸着処理の繰り返し作業も不要となる。また、光制御パネルを切り出すための積層体を作製する必要がなく、2つの光制御パネルを準備する必要もない。
従って、立体像結像装置を作業性よく効率的に製造できる。
従って、立体像結像装置を作業性よく効率的に製造できる。
ここで、第1、第2の光屈曲部を、透明な平板材の一側と他側にそれぞれ形成した場合、第1、第2の光屈曲部と平板材は一体となって形成されるので、作業性よく効率的に製造できる。また、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部の間には、平板材が1枚分のみ存在するため、透光率が高められ、従来(特許文献2記載)よりもシャープな画像(立体像)を形成できる。
特に、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部が、上記した平板材を用いることなく、一体となって形成された場合は、平板材が不要となって、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部が直接接触するため、透光率を更に向上でき、よりシャープな画像を形成できる。
更に、隣り合う第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dに、それぞれ金属反射面を備え、かつ、第1、第2の凸条の幅w1に対して第1、第2の溝の幅w2が狭くなっている場合、それぞれの溝の底面C、Dに形成されている金属反射面を除去する必要がないので、作業効率が向上し、生産コストが下がる。
特に、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部が、上記した平板材を用いることなく、一体となって形成された場合は、平板材が不要となって、第1の光屈曲部と第2の光屈曲部が直接接触するため、透光率を更に向上でき、よりシャープな画像を形成できる。
更に、隣り合う第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dに、それぞれ金属反射面を備え、かつ、第1、第2の凸条の幅w1に対して第1、第2の溝の幅w2が狭くなっている場合、それぞれの溝の底面C、Dに形成されている金属反射面を除去する必要がないので、作業効率が向上し、生産コストが下がる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2(a)、(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る立体像結像装置10は、第1、第2の光屈曲部11、12を有し、第1の光屈曲部11と第2の光屈曲部12の間に、第1の光屈曲部11と第2の光屈曲部12とを連結する透明な平板材13が配置され、第1、第2の光屈曲部11、12と平板材13とを一体的(分離不可能な状態)に形成したものである。
以下、詳しく説明する。
図1、図2(a)、(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る立体像結像装置10は、第1、第2の光屈曲部11、12を有し、第1の光屈曲部11と第2の光屈曲部12の間に、第1の光屈曲部11と第2の光屈曲部12とを連結する透明な平板材13が配置され、第1、第2の光屈曲部11、12と平板材13とを一体的(分離不可能な状態)に形成したものである。
以下、詳しく説明する。
第1の光屈曲部11は、特定ピッチ(例えば、同一ピッチ又は不揃いのピッチ、以下、同じ)で多数平行に並べて配置された透明で断面矩形の第1の凸条14を有し、第2の光屈曲部12は、特定ピッチで多数平行に並べて配置された透明で断面矩形の第2の凸条15を有している。なお、断面矩形とは、ここでは断面長方形であるが、断面正方形でもよい。
第1の凸条14は平板材13の上側(一側)に配置され、第2の凸条15は平板材13の下側(他側)に第1の凸条14とは交差(直交が好ましい)して配置され、平板材13に一体となっている。この第1、第2の凸条14、15と平板材13で、成型母材16が構成されている。
なお、成型母材16は、透明なプラスチックや樹脂(アクリル等)で構成されているが、透明であればよく、例えば、ガラス板等で構成することもできる。
第1の凸条14は平板材13の上側(一側)に配置され、第2の凸条15は平板材13の下側(他側)に第1の凸条14とは交差(直交が好ましい)して配置され、平板材13に一体となっている。この第1、第2の凸条14、15と平板材13で、成型母材16が構成されている。
なお、成型母材16は、透明なプラスチックや樹脂(アクリル等)で構成されているが、透明であればよく、例えば、ガラス板等で構成することもできる。
第1の凸条14の両側面(隣り合う第1の凸条14の対向面)17には、第1の光反射面18が形成され、第2の凸条15の両側面(隣り合う第2の凸条15の対向面)19には、第2の光反射面20が形成されている。
なお、第1の凸条14の天井面(即ち平面A)21と、第2の凸条15の天井面(即ち平面B)22は、それぞれ透明となって透光性を有している(成型母材16の表面が露出した状態)。また、隣り合う第1の凸条14の間に形成される第1の溝23の底面(即ち底面C)24と、隣り合う第2の凸条15の間に形成される第2の溝25の底面(即ち底面D)26も、それぞれ透明となっている(平板材13の表面が露出した状態)。
なお、第1の凸条14の天井面(即ち平面A)21と、第2の凸条15の天井面(即ち平面B)22は、それぞれ透明となって透光性を有している(成型母材16の表面が露出した状態)。また、隣り合う第1の凸条14の間に形成される第1の溝23の底面(即ち底面C)24と、隣り合う第2の凸条15の間に形成される第2の溝25の底面(即ち底面D)26も、それぞれ透明となっている(平板材13の表面が露出した状態)。
これにより、第1、第2の光屈曲部11、12には、それぞれ平行配置された帯状の第1、第2の光反射面18、20が多数並べて配置されることになる。
なお、第1、第2の光反射面18、20は、それぞれ高反射率を有する金属(例えば、Ag(銀)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、Cr(クロム)等)を、第1の凸条14の両側面17と第2の凸条15の両側面19に、蒸着やスパッタして形成された金属膜(金属反射面)によって構成されている。
なお、第1、第2の光反射面18、20は、それぞれ高反射率を有する金属(例えば、Ag(銀)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、Cr(クロム)等)を、第1の凸条14の両側面17と第2の凸条15の両側面19に、蒸着やスパッタして形成された金属膜(金属反射面)によって構成されている。
従って、帯状の第2の光反射面20が、帯状の第1の光反射面18に対して交差状態に配置されることになる。
ここで、第1の光反射面18と第2の光反射面20の交差状態とは、平面視して直交(即ち、90度)させた状態であるが、立体像を目標位置に結像できれば特に限定されるものではなく、例えば、80度以上100度以下(好ましくは、下限を85度、上限を95度、更には、下限を89度、上限を91度)の範囲内で交差させた状態にすることが好ましい。
ここで、第1の光反射面18と第2の光反射面20の交差状態とは、平面視して直交(即ち、90度)させた状態であるが、立体像を目標位置に結像できれば特に限定されるものではなく、例えば、80度以上100度以下(好ましくは、下限を85度、上限を95度、更には、下限を89度、上限を91度)の範囲内で交差させた状態にすることが好ましい。
上記した各第1、第2の凸条14、15の幅w1と、各第1、第2の溝23、25の幅(間隔)w2は、例えば、10〜1000μm(より好ましくは下限が100μm、上限が500μm)の範囲内で選定できる。ここで、第1の実施の形態に係る立体像結像装置10(他の実施の形態でも同じ)において、成型母材16を構成する多数の第1の凸条14の幅w1は同じであるが、異なってもよく(多数の第2の凸条15の幅w1も同様)、また、第1の凸条14の幅w1と第2の凸条15の幅w1は、同じであるが、異なってもよい。なお、第1、第2の溝23、25の幅w2も同様である。
上記した第1、第2の凸条14、15の幅w1と、第1、第2の溝23、25の幅w2との関係w1/w2は、1/5〜5(好ましくは、下限を2/3、上限を2.5)の範囲にあることが好ましい。
また、第1、第2の凸条14、15の高さhと、第1、第2の凸条14、15の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5(好ましくは、下限を2/3、上限を2.5)の範囲にあることが好ましい。
また、第1、第2の凸条14、15の高さhと、第1、第2の凸条14、15の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5(好ましくは、下限を2/3、上限を2.5)の範囲にあることが好ましい。
ここで、関係w1/w2が1/5未満の場合、第1、第2の溝の幅w2が広くなり過ぎ、第1、第2の光反射面で反射される光が少なくなって、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある(関係h/w1が1/5未満の場合も同様)。
一方、関係w1/w2が5超の場合、第1、第2の溝の幅w2が狭くなり過ぎ、第1、第2の光反射面で反射した光が再び第1、第2の光反射面で反射することが繰り返され、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある(関係h/w1が5超の場合も同様)。なお、第1、第2の凸条の成形は、プレス又はインジェクション成形で行う。そのため、第1、第2の凸条が完全平行で長さも長い場合、樹脂の種類によっては型抜きが困難となるので、僅少の範囲で抜き勾配を設ける場合も本発明は適用される。
一方、関係w1/w2が5超の場合、第1、第2の溝の幅w2が狭くなり過ぎ、第1、第2の光反射面で反射した光が再び第1、第2の光反射面で反射することが繰り返され、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある(関係h/w1が5超の場合も同様)。なお、第1、第2の凸条の成形は、プレス又はインジェクション成形で行う。そのため、第1、第2の凸条が完全平行で長さも長い場合、樹脂の種類によっては型抜きが困難となるので、僅少の範囲で抜き勾配を設ける場合も本発明は適用される。
なお、隣り合う第1の凸条14の間と、隣り合う第2の凸条15の間(第1、第2の溝23、25内)には、第1、第2の光屈曲部11、12の強度向上のため、透明な樹脂(例えば、成型母材16と同一材質である透明なプラスチックや樹脂)が充填されているが、充填しなくてもよい。このように、樹脂を充填する場合、樹脂を硬化させた後、中間加工体(即ち、成型母材に金属反射面を形成したもの、又はその後第1、第2の溝23、25内に透明樹脂を充填して硬化したものをいう)の両面を研磨等による平面化処理を行う。
また、他の方法による平面処理として、隣り合う第1の凸条14の間と、隣り合う第2の凸条15の間とに透明樹脂を充填し、上下面に透明の平面シート(透明シート)を配置し、脱気してプレス(平板又はロール)によって上下から押圧して、立体像結像装置を製造することもできる。なお、場合によっては、平面シートを省略してプレス処理を行ってもよい(以下の実施の形態においても同じ)。
また、平板材13の厚みは、特に限定されるものではないが、透光率を考慮すれば薄い方が好ましく、例えば、10〜1000μm(上限を、好ましくは500μm、更に好ましくは300μm)程度とするのがよい。
以上の構成により、立体像結像装置10の使用にあっては、第1の光反射面18で反射した対象物からの光を、第2の光反射面20で再反射して対象物の像を形成できる。
また、平板材13の厚みは、特に限定されるものではないが、透光率を考慮すれば薄い方が好ましく、例えば、10〜1000μm(上限を、好ましくは500μm、更に好ましくは300μm)程度とするのがよい。
以上の構成により、立体像結像装置10の使用にあっては、第1の光反射面18で反射した対象物からの光を、第2の光反射面20で再反射して対象物の像を形成できる。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る立体像結像装置10の製造方法について、図1〜図4を参照しながら説明する。
(第1工程)
まず、図3(a)に示すように、透明な成型母材16を形成する。この成型母材16は、第1の凸条14が平板材13の上側に、第2の凸条15が平板材13の下側に、第1の凸条14とは交差して形成され、第1、第2の凸条14、15が平板材13と一体となったものである。
なお、成型母材16は、以下の方法で作製したものを使用することができるが、予め製造されたものを購入して使用することもできる。
(第1工程)
まず、図3(a)に示すように、透明な成型母材16を形成する。この成型母材16は、第1の凸条14が平板材13の上側に、第2の凸条15が平板材13の下側に、第1の凸条14とは交差して形成され、第1、第2の凸条14、15が平板材13と一体となったものである。
なお、成型母材16は、以下の方法で作製したものを使用することができるが、予め製造されたものを購入して使用することもできる。
1)インジェクション成形(射出成形)
この方法は、図4に示すように、例えば、熱可塑性の透明樹脂(透明プラスチック)を溶融させた状態で、対となる金型30、31内に注入し、冷却して固化させた後、金型30と金型31を離間し取り出すことで、成型母材16を形成する方法である。なお、図4の符号32は樹脂の注入口であり、符号33は空気の排出口である。
この方法では、熱可塑性の透明樹脂の代わりに熱硬化性の透明樹脂(透明プラスチック)を使用することもできる。
なお、成型母材16の脱型を容易にするため、離型剤を金型の内面に塗布することもでき、場合によっては、金型の温度コントロールを行うことも好ましい。
この方法は、図4に示すように、例えば、熱可塑性の透明樹脂(透明プラスチック)を溶融させた状態で、対となる金型30、31内に注入し、冷却して固化させた後、金型30と金型31を離間し取り出すことで、成型母材16を形成する方法である。なお、図4の符号32は樹脂の注入口であり、符号33は空気の排出口である。
この方法では、熱可塑性の透明樹脂の代わりに熱硬化性の透明樹脂(透明プラスチック)を使用することもできる。
なお、成型母材16の脱型を容易にするため、離型剤を金型の内面に塗布することもでき、場合によっては、金型の温度コントロールを行うことも好ましい。
2)プレス成形(金型成形)
透明のプラスチック又はガラスからなるシート材を、ダイと、このダイに対して昇降可能なパンチの間に、間欠的に送り込むことで、成型母材16を形成する方法である。
透明のプラスチック又はガラスからなるシート材を、ダイと、このダイに対して昇降可能なパンチの間に、間欠的に送り込むことで、成型母材16を形成する方法である。
次に、図3(b)に示すように、第1の凸条14の天井面21、及び、並べて配置された第1の凸条14によって形成される第1の溝23の底面24に、化学反応により爾後剥離可能な樹脂34(ここでは、可溶性を有する樹脂)をコーティングする(覆う)。なお、第2の凸条15の天井面22と第2の溝25の底面26にも、上記した樹脂34をコーティングする(覆う)。
樹脂34は、プリンター等(例えば、インクジェットプリンター)を用いて形成する。
樹脂34は、プリンター等(例えば、インクジェットプリンター)を用いて形成する。
ここで、各溝23、25の底面24、26を覆う樹脂34の厚みは、例えば、各溝23、25の深さ(即ち、各凸条14、15の高さh)の1/20〜1/10程度であるのがよい。このとき、各凸条14、15の両側面17、19は露出している。
また、各凸条14、15の天井面21、22を覆う樹脂34の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば、各溝23、25の底面24、26を覆う樹脂34の厚みと同程度でよい。
また、各凸条14、15の天井面21、22を覆う樹脂34の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば、各溝23、25の底面24、26を覆う樹脂34の厚みと同程度でよい。
そして、化学反応により爾後剥離可能な可溶性を有する樹脂としては、例えば、PS樹脂(ポリスチレン)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン共重合体)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体)等を使用できるが、これに限定されるものではない。
なお、PS樹脂は、芳香族や塩素化溶剤に可溶であり、AS樹脂とABS樹脂は、ケトンやエステル、塩素化溶剤に可溶であり、EVA樹脂は、塩素化溶剤に可溶である。
なお、PS樹脂は、芳香族や塩素化溶剤に可溶であり、AS樹脂とABS樹脂は、ケトンやエステル、塩素化溶剤に可溶であり、EVA樹脂は、塩素化溶剤に可溶である。
(第2工程)
図3(c)に示すように、樹脂34がコーティングされた成型母材16の上側及び下側の表面(凹凸形成面)に、金属反射面35(金属膜)を形成する。
金属反射面35は、Ag、Al、Ni、Ti、Cr等の高反射率を有する金属を、蒸着やスパッタすることにより形成する。これにより、成型母材16の表面(即ち、成型母材16の第1、第2の凸条14、15の両側面17、19と樹脂34の表面)が、金属反射面35で覆われる。
図3(c)に示すように、樹脂34がコーティングされた成型母材16の上側及び下側の表面(凹凸形成面)に、金属反射面35(金属膜)を形成する。
金属反射面35は、Ag、Al、Ni、Ti、Cr等の高反射率を有する金属を、蒸着やスパッタすることにより形成する。これにより、成型母材16の表面(即ち、成型母材16の第1、第2の凸条14、15の両側面17、19と樹脂34の表面)が、金属反射面35で覆われる。
(第3工程)
第2工程で、金属反射面35が形成された成型母材16を、前記した各樹脂34が可溶な溶解液に曝し、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)と、第1、第2の溝23、25の底面24、26にそれぞれ形成された樹脂34を、金属反射面35を通じて溶解液によって除去する。このとき、図3(d)に示すように、樹脂34の表面に形成された金属反射面35も、樹脂34と共に除去できる。なお、金属反射面35は樹脂34を通過させることができるが、樹脂34によっては侵されない。
従って、第1の凸条14の両側面17に形成された金属反射面35を第1の光反射面18とし、第2の凸条15の両側面19に形成された金属反射面35を第2の光反射面20とすることができる。
第2工程で、金属反射面35が形成された成型母材16を、前記した各樹脂34が可溶な溶解液に曝し、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)と、第1、第2の溝23、25の底面24、26にそれぞれ形成された樹脂34を、金属反射面35を通じて溶解液によって除去する。このとき、図3(d)に示すように、樹脂34の表面に形成された金属反射面35も、樹脂34と共に除去できる。なお、金属反射面35は樹脂34を通過させることができるが、樹脂34によっては侵されない。
従って、第1の凸条14の両側面17に形成された金属反射面35を第1の光反射面18とし、第2の凸条15の両側面19に形成された金属反射面35を第2の光反射面20とすることができる。
なお、上記実施の形態では、化学反応により爾後剥離可能な樹脂を用いた場合について説明したが、例えば、この樹脂の代わりに、熱や紫外線により爾後剥離可能な樹脂を用いることもでき、また、化学反応、熱、又は、紫外線のいずれか2以上により爾後剥離可能な樹脂を用いることもできる。
ここで、紫外線により爾後剥離可能な樹脂を用いる場合は、予め、金属反射面が形成された成型母材の両面(両先側面)を研磨し、第1、第2の凸条の天井面に形成された金属反射面と樹脂を除去する。そして、第1、第2の凸条を介して、紫外線を第1、第2の溝の底面に形成された樹脂に両面から照射し、樹脂を金属反射面と共に除去する。
ここで、紫外線により爾後剥離可能な樹脂を用いる場合は、予め、金属反射面が形成された成型母材の両面(両先側面)を研磨し、第1、第2の凸条の天井面に形成された金属反射面と樹脂を除去する。そして、第1、第2の凸条を介して、紫外線を第1、第2の溝の底面に形成された樹脂に両面から照射し、樹脂を金属反射面と共に除去する。
また、以上の実施の形態においては、天井面21、22、及び底面24、26に、化学反応により爾後剥離可能な樹脂34、又は熱、又は、紫外線のいずれか2以上により爾後剥離可能な樹脂を塗布しているが、これらを塗布しないで、成型母材16の全面に金属反射面を形成し、上方及び下方からのレーザ光照射で、天井面21、22、及び底面24、26にある金属反射面を除去することもできる。これによって、各凸条14、15の側面に形成された金属反射面は残すことができる。
(最終工程)
図3(e)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間(第1の溝23)、及び、隣り合う第2の凸条15の間(第2の溝25)に、前記した加熱、冷却、又は、爾後硬化型の透明な樹脂36を充填し、硬化させる。なお、使用する樹脂36は、透明であれば、成型母材16と同一組成でもよく、また、異なる組成でもよい。
充填された樹脂36を硬化させた後、立体像結像装置の両面を研磨し、以上に説明した平面化処理を行う。
図3(e)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間(第1の溝23)、及び、隣り合う第2の凸条15の間(第2の溝25)に、前記した加熱、冷却、又は、爾後硬化型の透明な樹脂36を充填し、硬化させる。なお、使用する樹脂36は、透明であれば、成型母材16と同一組成でもよく、また、異なる組成でもよい。
充填された樹脂36を硬化させた後、立体像結像装置の両面を研磨し、以上に説明した平面化処理を行う。
続いて、成型母材に爾後剥離可能な樹脂を塗布しない場合について、図5(a)〜(e)を参照しながら説明するが、塗布する樹脂を使用しないこと以外は、上記した各工程と略同様であるため、詳しい説明は省略する。
(第1工程)
まず、図5(a)に示すように、成型母材16を形成する。
まず、図5(a)に示すように、成型母材16を形成する。
(第2工程)
図5(b)に示すように、成型母材16の表面(凹凸形成面)に、金属反射面35(金属膜、アルミニウム膜が好ましい)を形成する。
これにより、成型母材16の表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の両側面17、19と、天井面21、22と、第1、第2の溝23、25の底面24、26)が、金属反射面35で覆われる。
図5(b)に示すように、成型母材16の表面(凹凸形成面)に、金属反射面35(金属膜、アルミニウム膜が好ましい)を形成する。
これにより、成型母材16の表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の両側面17、19と、天井面21、22と、第1、第2の溝23、25の底面24、26)が、金属反射面35で覆われる。
(第3工程)
図5(c)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35と、第1、第2の溝23、25の底面24、26に形成された金属反射面35にレーザ光を照射し、この部分の金属反射面35を除去する。この場合、平行レーザ光を使用することによって、第1、第2の凸条14、15の側面17、19に形成された金属反射面35を残すことができ、第1の凸条14に第1の光反射面18を、第2の凸条15に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。レーザ光の照射は、成型母材16の片面から、又は両面から行うことができる。
図5(c)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35と、第1、第2の溝23、25の底面24、26に形成された金属反射面35にレーザ光を照射し、この部分の金属反射面35を除去する。この場合、平行レーザ光を使用することによって、第1、第2の凸条14、15の側面17、19に形成された金属反射面35を残すことができ、第1の凸条14に第1の光反射面18を、第2の凸条15に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。レーザ光の照射は、成型母材16の片面から、又は両面から行うことができる。
(最終工程)
図5(d)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
図5(e)に示すように、立体像結像装置10の両面を研磨し、平面化処理を行う。なお、最終工程で平面化処理を行うので、第3工程で、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35を除去することは必須の要件ではない。
図5(d)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
図5(e)に示すように、立体像結像装置10の両面を研磨し、平面化処理を行う。なお、最終工程で平面化処理を行うので、第3工程で、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35を除去することは必須の要件ではない。
次に、図6(a)、(b)、図7(a)、(b)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る立体像結像装置の製造方法を用いて製造した立体像結像装置50について説明するが、前記した本発明の第1の実施の形態に係る立体像結像装置10と同一部材には同一符号を付し、詳しい説明を省略する。
立体像結像装置50は、一側(上側)に第1の光屈曲部11を、他側(下側)に第2の光屈曲部12を有し、第1の光屈曲部11と第2の光屈曲部12を一体的(分離不可能な状態)に形成したものである。即ち、前記した立体像結像装置10から平板材13を除いた形状となっている。
なお、第2の光屈曲部12は第1の光屈曲部11の上方に配置することもできる。
なお、第2の光屈曲部12は第1の光屈曲部11の上方に配置することもできる。
第1の光屈曲部11は、特定ピッチで平行配置した第1の凸条14を有し、第2の光屈曲部12は、特定ピッチで平行配置した第2の凸条15を有している。
第2の凸条15は、第1の凸条14の下側に第1の凸条14とは交差(この実施の形態では直交)して、一体となっている。この第1の凸条14と第2の凸条15で、成型母材51が構成されている(成型母材51の材質は、成型母材16と同様である)。
第2の凸条15は、第1の凸条14の下側に第1の凸条14とは交差(この実施の形態では直交)して、一体となっている。この第1の凸条14と第2の凸条15で、成型母材51が構成されている(成型母材51の材質は、成型母材16と同様である)。
このように、第1の凸条14と第2の凸条15は、平板材を介することなく直接接触している。このため、成型母材51は、図6(b)に示すように、平面視して格子状(碁盤の目状)となっており、第1の凸条14と第2の凸条15が存在しない領域は、成型母材51の厚み方向に貫通孔52が形成されている。
従って、隣り合う第1の凸条14の間に形成される第1の溝53の底面(底面C)54は、複数の第2の凸条15の裏面55で構成され、隣り合う第2の凸条15の間に形成される第2の溝56の底面(底面D)57は、複数の第1の凸条14の裏面58で構成される。
従って、隣り合う第1の凸条14の間に形成される第1の溝53の底面(底面C)54は、複数の第2の凸条15の裏面55で構成され、隣り合う第2の凸条15の間に形成される第2の溝56の底面(底面D)57は、複数の第1の凸条14の裏面58で構成される。
第1の凸条14の両側面17には、第1の光反射面18が形成され、第2の凸条15の両側面19には、第2の光反射面20が形成されている。
なお、第1の凸条14の天井面21及び第2の凸条15の天井面22と、第1の溝53の底面54(第2の凸条15の裏面55)及び第2の溝56の底面57(第1の凸条14の裏面58)には、光反射面が形成されておらず、それぞれ透明となっている(成型母材51の表面が露出した状態となっている)。また、第1の溝53の底面54及び第2の溝56の底面57は必ずしも透明でない場合もあり、この場合は、底面54、57にも光反射面(金属反射面)が残っている場合もある。
なお、第1の凸条14の天井面21及び第2の凸条15の天井面22と、第1の溝53の底面54(第2の凸条15の裏面55)及び第2の溝56の底面57(第1の凸条14の裏面58)には、光反射面が形成されておらず、それぞれ透明となっている(成型母材51の表面が露出した状態となっている)。また、第1の溝53の底面54及び第2の溝56の底面57は必ずしも透明でない場合もあり、この場合は、底面54、57にも光反射面(金属反射面)が残っている場合もある。
これにより、第1、第2の光屈曲部11、12には、それぞれ帯状の第1、第2の光反射面18、20が多数並べて配置されることになる。従って、帯状の第2の光反射面20が、帯状の第1の光反射面18に対して交差状態となる。
なお、第1、第2の溝53、56(隣り合う第1の凸条14の間と、隣り合う第2の凸条15の間)には、第1、第2の光屈曲部11、12の強度向上のため、透明材が充填されているが、充填しなくてもよい。このように、樹脂を充填する場合、樹脂を硬化させた後、立体像結像装置の両面を研磨して平面化処理を行う。
なお、第1、第2の溝53、56(隣り合う第1の凸条14の間と、隣り合う第2の凸条15の間)には、第1、第2の光屈曲部11、12の強度向上のため、透明材が充填されているが、充填しなくてもよい。このように、樹脂を充填する場合、樹脂を硬化させた後、立体像結像装置の両面を研磨して平面化処理を行う。
上記した立体像結像装置50の製造方法は、前記した図5(a)〜(e)に示した立体像結像装置10の製造方法と略同様であるため、以下、図8(a)〜(e)を参照しながら簡単に説明する。
(第1工程)
まず、図8(a)に示すように、成型母材51を用意する。この成型母材51は、第1の凸条14と第2の凸条15が、平板材を介することなく直接接触して、一体となったものである。
なお、成型母材51は、前記したインジェクション成形やプレス成形で作製したものを使用することができるが、予め製造されたものを購入して使用することもできる。
まず、図8(a)に示すように、成型母材51を用意する。この成型母材51は、第1の凸条14と第2の凸条15が、平板材を介することなく直接接触して、一体となったものである。
なお、成型母材51は、前記したインジェクション成形やプレス成形で作製したものを使用することができるが、予め製造されたものを購入して使用することもできる。
(第2工程)
図8(b)に示すように、成型母材51の表面(凹凸形成面)に、前記した高反射率を有する金属を蒸着やスパッタすることにより、金属反射面35a(金属膜)を形成する。
これにより、成型母材51の表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の天井面21、22及び両側面17、19と、第1、第2の溝53、56の底面54、57)が、金属反射面35aで覆われる。なお、この成型母材51には、貫通孔52が形成されているため、この部分には金属反射面35aが形成されない。
図8(b)に示すように、成型母材51の表面(凹凸形成面)に、前記した高反射率を有する金属を蒸着やスパッタすることにより、金属反射面35a(金属膜)を形成する。
これにより、成型母材51の表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の天井面21、22及び両側面17、19と、第1、第2の溝53、56の底面54、57)が、金属反射面35aで覆われる。なお、この成型母材51には、貫通孔52が形成されているため、この部分には金属反射面35aが形成されない。
(第3工程)
図8(c)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35a、第1、第2の溝53、56の底面54、57に形成された金属反射面35aに平行なレーザ光を照射し、これら金属反射面35aを除去する。この場合、底面54、57の両側端部を残してレーザ光を照射するのがよく、これによって、第1、第2の凸条14、15に不要なレーザー光が照射するのを防止できる。
これにより、第1の凸条14の側面17に第1の光反射面18を、第2の凸条15の側面19に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。
図8(c)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35a、第1、第2の溝53、56の底面54、57に形成された金属反射面35aに平行なレーザ光を照射し、これら金属反射面35aを除去する。この場合、底面54、57の両側端部を残してレーザ光を照射するのがよく、これによって、第1、第2の凸条14、15に不要なレーザー光が照射するのを防止できる。
これにより、第1の凸条14の側面17に第1の光反射面18を、第2の凸条15の側面19に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。
(最終工程)
図8(d)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
図8(e)に示すように、立体像結像装置の両面を研磨し、平面化処理を行う。
図8(d)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
図8(e)に示すように、立体像結像装置の両面を研磨し、平面化処理を行う。
続いて、図9(a)、(b)を参照しながら、変形例に係る立体像結像装置60について説明するが、この立体像結像装置60は、前記した立体像結像装置50と略同様の構成であるため、同一部材には同一符号を付し、詳しい説明を省略する。
立体像結像装置60は、第1、第2の光屈曲部11a、12a(第1、第2の光屈曲部11、12と同様の機能を有するもの)を有し、第2の光屈曲部12aを第1の光屈曲部11aの下方に配置し、第1の光屈曲部11aと第2の光屈曲部12aを平板材を介さず、一体的(分離不可能な状態)に形成したものである。即ち、前記した立体像結像装置10から平板材13を除いた形状となっている。
第1の光屈曲部11aは、特定ピッチで平行配置した第1の凸条14を有し、第2の光屈曲部12aは、特定ピッチで平行配置した第2の凸条15を有している。この第1の凸条14と第2の凸条15で、成型母材51aが構成されている(成型母材51aの材質は、成型母材51と同様である)。
隣り合う第1の凸条14の間に形成される第1の溝53aの底面(底面C)54aは、複数の第2の凸条15の裏面55aで構成され、隣り合う第2の凸条15の間に形成される第2の溝56aの底面(底面D)57aは、複数の第1の凸条14の裏面58aで構成される。
この各裏面55a、58aには光反射面(金属反射面の一例)61が形成され、第1、第2の凸条14、15の両側面17、19に形成された第1、第2の光反射面18、20に連続している。
この各裏面55a、58aには光反射面(金属反射面の一例)61が形成され、第1、第2の凸条14、15の両側面17、19に形成された第1、第2の光反射面18、20に連続している。
以上に示した立体像結像装置60は、前記した立体像結像装置10の構成部材である平板材13がなく、しかも、平面視して格子状となって厚み方向に貫通孔が形成されているため、各裏面55a、58aを覆った光反射面61を除去しなくても、光学性能が高められる。更に、第1、第2の溝53a、56aの幅w2が、第1、第2の凸条14、15の幅w1に対して狭くなっているので、各裏面55a、58aを覆った光反射面61を除去しなくても、光学性能が更に高められる。
なお、上記した関係w1/w2は、1を超え5以下(好ましくは、下限を2、上限を3)の範囲にすることが好ましい。
ここで、関係w1/w2が1以下の場合、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57aの光反射面の形成範囲が広くなり過ぎ、第1、第2の光反射面18、20で反射される光が少なくなって、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある。一方、関係w1/w2が5超の場合、第1、第2の凸条14、15の幅w1が広くなり過ぎ、第1、第2の光反射面18、20で反射される光が少なくなって、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある。ここで、第1、第2の凸条14、15の高さhと、第1、第2の凸条14、15の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5の範囲にあるのがよい。関係h/w1が小さくなり過ぎると光反射面の領域が狭くなり、関係h/w1が大き過ぎると、脱型が困難となる。
ここで、関係w1/w2が1以下の場合、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57aの光反射面の形成範囲が広くなり過ぎ、第1、第2の光反射面18、20で反射される光が少なくなって、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある。一方、関係w1/w2が5超の場合、第1、第2の凸条14、15の幅w1が広くなり過ぎ、第1、第2の光反射面18、20で反射される光が少なくなって、鮮明な像が得られにくくなる傾向にある。ここで、第1、第2の凸条14、15の高さhと、第1、第2の凸条14、15の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5の範囲にあるのがよい。関係h/w1が小さくなり過ぎると光反射面の領域が狭くなり、関係h/w1が大き過ぎると、脱型が困難となる。
上記した立体像結像装置60の製造方法は、前記した図8(a)〜(e)に示した立体像結像装置50の製造方法と略同様であるため、以下、図10(a)〜(d)を参照しながら簡単に説明する。
(第1工程)
まず、図10(a)に示すように、成型母材51aを用意する。この成型母材51aは、第1の凸条14と第2の凸条15が、平板材を介することなく直接接触して、一体となったものである。
まず、図10(a)に示すように、成型母材51aを用意する。この成型母材51aは、第1の凸条14と第2の凸条15が、平板材を介することなく直接接触して、一体となったものである。
(第2工程)
図10(b)に示すように、成型母材51aの表面に、前記した高反射率を有する金属を蒸着やスパッタすることにより、金属反射面35aを形成する。
これにより、成型母材51aの表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の天井面21、22及び両側面17、19と、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57a)が、金属反射面35aで覆われる。なお、この成型母材51aには、貫通孔が形成されているため、この部分には金属反射面35aが形成されない。
そして、図10(c)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
図10(b)に示すように、成型母材51aの表面に、前記した高反射率を有する金属を蒸着やスパッタすることにより、金属反射面35aを形成する。
これにより、成型母材51aの表面(即ち、第1、第2の凸条14、15の天井面21、22及び両側面17、19と、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57a)が、金属反射面35aで覆われる。なお、この成型母材51aには、貫通孔が形成されているため、この部分には金属反射面35aが形成されない。
そして、図10(c)に示すように、隣り合う第1の凸条14の間、及び、隣り合う第2の凸条15の間に、それぞれ透明な樹脂36を充填し、硬化させる。
(第3工程)
金属反射面35aで覆われ、樹脂36が充填された成型母材51aの両面を研磨し、図10(d)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35aを除去すると共に、立体像結像装置の両面に平面化処理を行う。このとき、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57aに形成された金属反射面35aは、そのままの状態で残存している。
これにより、第1の凸条14に第1の光反射面18を、第2の凸条15に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。
金属反射面35aで覆われ、樹脂36が充填された成型母材51aの両面を研磨し、図10(d)に示すように、第1、第2の凸条14、15の先側(天井面21、22)に形成された金属反射面35aを除去すると共に、立体像結像装置の両面に平面化処理を行う。このとき、第1、第2の溝53a、56aの底面54a、57aに形成された金属反射面35aは、そのままの状態で残存している。
これにより、第1の凸条14に第1の光反射面18を、第2の凸条15に第2の光反射面20を、それぞれ形成することができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の立体像結像装置及びその製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
第1、第2の凸条の両側面の粗度は、10〜20nmとするのが好ましいが、これより粗い場合であっても、鏡面処理してミラー面とすることができる。
また、第1、第2の凸条の断面形状は矩形であるが、この矩形は、対象物の像を結像可能な形状の範囲、例えば、平行四辺形(対向する側面が平行)や台形等も含む。
更に、以上の実施の形態では、平行レーザ光を用いたが、通常のレーザ光を用いることもでき、この場合は、光反射面に照射されるレーザ光が存在するが、照射角度が小さく殆どは光反射面で反射するので、凸条の側面に金属反射面を残すことは可能となる。
第1、第2の凸条の両側面の粗度は、10〜20nmとするのが好ましいが、これより粗い場合であっても、鏡面処理してミラー面とすることができる。
また、第1、第2の凸条の断面形状は矩形であるが、この矩形は、対象物の像を結像可能な形状の範囲、例えば、平行四辺形(対向する側面が平行)や台形等も含む。
更に、以上の実施の形態では、平行レーザ光を用いたが、通常のレーザ光を用いることもでき、この場合は、光反射面に照射されるレーザ光が存在するが、照射角度が小さく殆どは光反射面で反射するので、凸条の側面に金属反射面を残すことは可能となる。
本発明に係る立体像結像装置及びその製造方法によって、光反射面を両側に有する第1、第2の凸条を有する立体像結像装置を金型を用いて安価に製造できる。これにより、立体像結像装置を使用した光学機器の普及に貢献できる。
10:立体像結像装置、11、11a:第1の光屈曲部、12、12a:第2の光屈曲部、13:平板材、14:第1の凸条、15:第2の凸条、16:成型母材、17:側面、18:第1の光反射面、19:側面、20:第2の光反射面、21:天井面(平面A)、22:天井面(平面B)、23:第1の溝、24:底面(底面C)、25:第2の溝、26:底面(底面D)、30:金型、31:金型、32:樹脂の注入口、33:空気の排出口、34:樹脂、35、35a:金属反射面、36:樹脂、50:立体像結像装置、51、51a:成型母材、52:貫通孔、53、53a:第1の溝、54、54a:底面(底面C)、55、55a:裏面、56、56a:第2の溝、57、57a:底面(底面D)、58、58a:裏面、60:立体像結像装置、61:光反射面(金属反射面)
Claims (12)
- 平行配置した帯状の第1の光反射面を両側に形成した透明で断面矩形の第1の凸条が多数平行に並べて配置された第1の光屈曲部と、前記第1の光反射面に対して交差状態で配置され、平行配置した帯状の第2の光反射面を両側に形成した透明で断面矩形の第2の凸条が多数平行に並べて配置された第2の光屈曲部とを有し、前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成する立体像結像装置の製造方法であって、
前記第1の凸条が一側に、前記第2の凸条が他側に、それぞれ形成された成型母材を、インジェクション成形又はプレス成形によって形成する第1工程と、
前記成型母材の一側及び他側の表面に金属反射面を形成する第2工程と、
前記第1、第2の凸条の先側にある前記金属反射面を除去して、透光性を有する平面A、Bとする第3工程とを有し、
前記第1の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第1の光反射面とし、前記第2の凸条の両側面に形成された前記金属反射面を前記第2の光反射面とすることを特徴とする立体像結像装置の製造方法。 - 請求項1記載の立体像結像装置の製造方法において、前記成型母材は、前記第1、第2の凸条が透明な平板材を介して形成されることを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 請求項1又は2記載の立体像結像装置の製造方法において、前記第2工程での処理により、隣り合う前記第1の凸条によって形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条によって形成される第2の溝の底面Dにそれぞれ形成された前記金属反射面を、前記第3工程で前記第1、第2の凸条の先側にある前記金属反射面と共に、又はその他の工程で、レーザ光照射によって除去することを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 請求項1又は2記載の立体像結像装置の製造方法において、前記第1工程で成形した前記成型母材の、隣り合う前記第1の凸条によって形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条によって形成される第2の溝の底面Dを、熱、化学反応、及び、紫外線のいずれか1又は2以上により爾後剥離可能な樹脂で覆った後、前記第2工程での処理を行い、前記第2工程又は前記第3工程での処理を行った後、前記底面C、Dを覆った前記樹脂を、その表面に形成された前記金属反射面と共に除去することを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体像結像装置の製造方法において、前記第3工程での処理を行った後、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填して中間加工体を形成し、その後、該中間加工体の両面に平面化処理を行うことを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 請求項5記載の立体像結像装置の製造方法において、前記平面化処理は、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填した後、前記中間加工体の表裏に透明シートを被せ、前記透明シートを表裏から平板又はロールにより、押圧することによって行われることを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 請求項5記載の立体像結像装置の製造方法において、前記平面化処理は、隣り合う前記第1の凸条の間、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に、それぞれ透明な樹脂を充填した後、研磨することによって行われることを特徴とする立体像結像装置の製造方法。
- 透明で断面矩形の第1の凸条を多数平行に並べて配置した第1の光屈曲部と、該第1の光屈曲部の他側にあって、透明で断面矩形の第2の凸条を、前記第1の凸条に対して交差して、多数平行に並べて配置した第2の光屈曲部とを有する立体像結像装置において、
前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部の間に、前記第1の光屈曲部と前記第2の光屈曲部とを連結する透明な平板材が配置され、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成することを特徴とする立体像結像装置。 - 透明で断面矩形の第1の凸条を多数平行に並べて配置した第1の光屈曲部と、該第1の光屈曲部の他側にあって、透明で断面矩形の第2の凸条を、前記第1の凸条に対して交差して、多数平行に並べて配置した第2の光屈曲部とを有する立体像結像装置において、
隣り合う前記第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dに、それぞれ金属反射面を備え、かつ、前記第1、第2の凸条の幅w1に対して前記第1、第2の溝の幅w2が狭くなって、
前記第1の凸条の両側面に第1の光反射面が、前記第2の凸条の両側面に第2の光反射面が、それぞれ備えられ、
前記第1の光反射面で反射した対象物からの光を前記第2の光反射面で再反射して前記対象物の像を形成することを特徴とする立体像結像装置。 - 請求項8記載の立体像結像装置において、隣り合う前記第1の凸条の間に形成される第1の溝の底面C、及び、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される第2の溝の底面Dは、それぞれ透明となっていることを特徴とする立体像結像装置。
- 請求項8又は10記載の立体像結像装置において、
前記各第1の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第1の凸条の間に形成される各第1の溝の幅w2は同一であり、
前記各第2の凸条の幅w1は同一であって、かつ、隣り合う前記第2の凸条の間に形成される各第2の溝の幅w2は同一であり、
しかも、前記幅w1と前記幅w2との関係w1/w2は、1/5〜5の範囲にあることを特徴とする立体像結像装置。 - 請求項8〜11のいずれか1項に記載の立体像結像装置において、前記第1、第2の凸条の高さhと、前記第1、第2の凸条の幅w1との関係h/w1は、1/5〜5の範囲にあることを特徴とする立体像結像装置。
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JP2021011406A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 株式会社Nsc | ガラス構造体およびその製造方法 |
WO2023199685A1 (ja) * | 2022-04-13 | 2023-10-19 | マクセル株式会社 | 空間浮遊映像表示システムおよび空間浮遊映像処理システム |
-
2016
- 2016-12-09 JP JP2016239445A patent/JP2018097065A/ja active Pending
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