JP2018096472A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を積載量が多い状態や勾配が急な登坂路で発進させる場合においても、良好な加速性を得ることができるようにする。【解決手段】入力軸11、ギヤ群22,23,25、キャリア24及び、ギヤ群22,23,25から動力が伝達される入出力軸12を含む減速用の遊星歯車機構20と、ギヤ25の回転を停止させる接続状態と、ギヤ25の回転を許容する切断状態とに切り替え可能なブレーキ26Bと、キャリア24を入力軸11と係合させて一体回転させる接続状態と、キャリア24と入力軸11との係合を解除する切断状態とに切り替え可能なクラッチ26Cと、出力軸13、カウンタ軸14、入力ギヤ列40及び、出力ギヤ列52を含む主変速機30と、車両発進時に、第1及び第2クラッチを切断状態から接続量を徐々に増加させて半クラッチ状態にする制御部100とを備えた。【選択図】図10

Description

本発明は、自動変速機に関し、特に、遊星歯車機構を備えた自動変速機に関する。
この種の変速機として、主変速機の出力側に遊星歯車機構を配置し、遊星歯車機構を低速又は高速に切り替えることで、変速ギヤ列を大幅に追加することなく多段化を図るようにした構造が広く実用化されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2011−144853号公報 特開2007−270946号公報
ところで、一般的なトラック等の大型車両においては、通常時は1速高速(以下、1速H)で発進が行われ、積荷の積載量が多い場合や勾配の急な登坂路等の発進時には、運転者のスイッチ操作により1速低速(以下、1速L)の発進に切換えられるようになっている。このため、車両発進時の積載状況や道路の勾配状況等に応じて運転者のスイッチ操作の選択が必要となり、煩わしい課題がある。
また、運転者が1速Hで発進できると判断しても、車両の積載状況や道路の勾配状況によっては、駆動系に伝達されるトルクが不足してしまい、アクセルペダルの踏み込みに応じた加速性を得られない場合もある。このような場合は、1速Hから1速Lにシフトダウンされることになる。しかしながら、シフトダウンには、クラッチ装置の切断及び、変速ギヤの切り替えが必要となり、特にクラッチ装置が切断される間は所謂トルク抜け状態になることで、車両発進時の加速性を悪化させてしまう課題もある。
本開示の技術は、車両を積載量が多い状態や勾配が急な登坂路で発進させる場合においても、良好な加速性を得ることができる自動変速機を提供することを目的とする。
本開示の技術は、駆動源から動力が伝達される入力軸、該入力軸から動力が伝達されるギヤ群、該ギヤ群のうち一部のギヤ群を回転可能に支持するキャリア及び、前記ギヤ群から動力が伝達される入出力軸を含む遊星歯車機構と、前記ギヤ群のうち一のギヤと係合して当該一のギヤの回転を停止させる接続状態と、前記一のギヤの回転を許容する切断状態とに切り替え可能な第1クラッチと、前記キャリアを前記入力軸又は前記入出力軸と係合させて一体回転させる接続状態と、前記キャリアと前記入力軸又は前記入出力軸との係合を解除する切断状態とに切り替え可能な第2クラッチと、前記入出力軸と同軸上に配置された出力軸、該出力軸と平行に配置された副軸、前記入出力軸及び前記副軸に設けられた入力ギヤ列及び、前記出力軸又は前記副軸に選択的に結合可能な少なくとも1速段用の出力ギヤ列を含む主変速機と、前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び、前記主変速機の作動を制御する制御手段と、を備え、前記1速段用の出力ギヤ列が前記出力軸又は前記副軸に結合された状態で、前記第1クラッチが接続状態、前記第2クラッチが切断状態に制御されると、前記入力軸に伝達される動力が前記ギヤ群を介して前記入出力軸に減速されて伝達される1速低速が確立され、前記第1クラッチが切断状態、前記第2クラッチが接続状態に制御されると、前記入力軸と前記入出力軸とが直結される1速高速が確立され、前記制御手段は、車両の発進時に、前記第1及び第2クラッチを切断状態から接続量を徐々に増加させて半クラッチ状態にして前記車両を発進させる発進制御を実施することを特徴とする。
また、前記発進制御の実施により前記主変速機から前記車両の駆動系に伝達さるトルクが足りているか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記制御手段は、前記発進制御の開始から所定時間経過時に、前記判定手段によりトルクが足りていないと判定された場合には、前記第1クラッチを完接状態、前記第2クラッチを切断状態に制御することが好ましい。
また、前記制御手段は、前記発進制御の開始から所定時間経過時に、前記判定手段によりトルクが足りていると判定された場合には、前記第1クラッチを切断状態、前記第2クラッチを完接状態に制御することが好ましい。
また、前記判定手段は、アクセル開度に対する車速又は車両加速度との関係からトルクが足りているか否かを判定してもよい。
また、前記判定手段は、前記第1及び第2クラッチの滑り量又はクラッチ吸収エネルギによりトルクが足りているか否かを判定してもよい。
また、前記遊星歯車機構は、前記入力軸に固定されたサンギヤと、該サインギヤと同心に配置されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤと噛合する複数のピニオンギヤと、前記入出力軸に固定されると共に、前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアとを含み、前記第1クラッチは、接続状態で前記リングギヤの回転を停止させ、前記第2クラッチは、接続状態で前記キャリアと前記入力軸とを一体回転させてもよい。
本開示の技術によれば、車両を積載量が多い状態や勾配が急な登坂路で発進させる場合においても、良好な加速性を得ることができる。
本実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図である。 本実施形態に係る自動変速機の1速Lの動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の1速Hの動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の2速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の3速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の4速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の5速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の6速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る自動変速機の発進制御を説明する図である。 本実施形態に係る発進制御を説明するフロー図である。 他の実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る自動変速機を説明する。
[全体構成]
図1に示す自動変速機1は、車両に搭載されるものである。具体的には、自動変速機1は、コントロールユニット100によって動作が制御されるものであり、入力側から順に副変速機としての遊星歯車機構20と、主変速機30とを備えている。
なお、図中において、符号10は駆動源としてのエンジン、符号11はエンジン10のクランク軸(以下、入力軸という)、符号101はエンジン回転数センサ、符号102は車速センサ、符号103はアクセル開度センサ、符号104はシフトポジションセンサ、符号120はシフト操作装置、符号121はアクセルペダルをそれぞれ示している。
遊星歯車機構20は、減速用遊星歯車であって、入力軸11と同軸上に配置された入出力軸12と、入力軸11に固定されたサンギヤ22と、サンギヤ22と同心に配置されたリングギヤ25と、サンギヤ22及びリングギヤ25と噛合する複数のピニオンギヤ23と、入出力軸12に固定されると共に、各ピニオンギヤ23を自転及び公転自在に支持するキャリア24と、ブレーキ26Bと、クラッチ26Cとを備えている。サンギヤ22、リングギヤ25及び、ピニオンギヤ23は、本発明のギヤ群、ブレーキ26Bは本発明の第1クラッチ、クラッチ26Cは本発明の第2クラッチに相当する。
ブレーキ26Bは、好ましくは、湿式多板クラッチであって、リングギヤ25と変速機ケース等の固定部27との間に設けられている。ブレーキ26Bは、図示を省略する油圧制御回路から作動油が供給されて各クラッチプレートが圧接されると、リングギヤ25を固定部27に係合させて回転を停止させる「接続状態」になる。一方、ブレーキ26Bは、作動油の供給が停止されて各クラッチプレートが図示しないリターンスプリングの付勢力によって離反されると、リングギヤ25の回転を許容する「切断状態」に切り替えられるようになっている。
クラッチ26Cは、好ましくは、湿式多板クラッチであって、入力軸11とキャリア24との間に設けられている。クラッチ26Cは、図示を省略する油圧制御回路から作動油が供給されて各クラッチプレートが圧接されると、キャリア24を入力軸11に係合させて、入力軸11と入出力軸12とを直結させる「接続状態」になる。一方、クラッチ26Cは、作動油の供給が停止されて各クラッチプレートが図示しないリターンスプリングの付勢力によって離反されると、入力軸11と入出力軸12との直結を解除する「切断状態」に切り替えられるようになっている。
主変速機30は、入出力軸12と同軸上に配置された出力軸13と、入出力軸12及び出力軸13と平行に配置されたカウンタ軸14と、プライマリギヤ列40と、4速用ギヤ列43と、3速用ギヤ列46と、2速用ギヤ列49と、1速用ギヤ列52と、リバース用ギヤ列15と、6速用ギヤ列55と、第1シンクロ機構60と、第2シンクロ機構70と、第3シンクロ機構80と、第4シンクロ機構90とを備えている。出力軸13の出力端には、何れも図示を省略するプロペラシャフト、差動装置、駆動軸を介して左右の駆動輪が接続されている。
プライマリギヤ列40は、入出力軸12に一体回転可能に設けられたプライマリ主ギヤ41と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、プライマリ主ギヤ41と常時噛合するプライマリカウンタギヤ42とを有する。
4速用ギヤ列43は、出力軸13に相対回転可能に設けられた4速用主ギヤ44と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、4速用主ギヤ44と常時噛合する4速用カウンタギヤ45とを有する。
3速用ギヤ列46は、出力軸13に相対回転可能に設けられた3速用主ギヤ47と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、3速用主ギヤ47と常時噛合する3速用カウンタギヤ48とを有する。
2速用ギヤ列49は、出力軸13に相対回転可能に設けられた2速用主ギヤ50と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、2速用主ギヤ50と常時噛合する2速用カウンタギヤ51とを有する。
1速用ギヤ列52は、出力軸13に相対回転可能に設けられた1速用主ギヤ53と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、1速用主ギヤ53と常時噛合する1速用カウンタギヤ54とを有する。
リバース用ギヤ列15は、出力軸13に相対回転可能に設けられたリバース用主ギヤ16と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、リバース用主ギヤ16と常時噛合するリバース用カウンタギヤ17と、リバース用カウンタギヤ17と常時噛合するアイドラギヤ18とを有する。
6速用ギヤ列55は、出力軸13に相対回転可能に設けられた6速用主ギヤ56と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、6速用主ギヤ56と常時噛合する6速用カウンタギヤ57とを有する。
第1シンクロ機構60は、プライマリ主ギヤ41と4速用主ギヤ44との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第1シンクロハブ61と、第1シンクロハブ61の外周歯と噛合する内周歯を有する第1シンクロスリーブ62と、プライマリ主ギヤ41に一体回転可能に設けられた5速用ドグギヤ63と、4速用主ギヤ44に一体回転可能に設けられた4速用ドグギヤ64と、第1シンクロハブ61と各ドグギヤ63,64との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第1シンクロ機構60は、図示しないシフトフォークによって第1シンクロスリーブ61がシフト移動されて各ドグギヤ63,64と噛合することで、プライマリ主ギヤ41又は4速用主ギヤ44を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第2シンクロ機構70は、3速用主ギヤ47と2速用主ギヤ50との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第2シンクロハブ71と、第2シンクロハブ71の外周歯と噛合する内周歯を有する第2シンクロスリーブ72と、3速用主ギヤ47に一体回転可能に設けられた3速用ドグギヤ73と、2速用主ギヤ50に一体回転可能に設けられた2速用ドグギヤ74と、第2シンクロハブ71と各ドグギヤ73,74との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第2シンクロ機構70は、図示しないシフトフォークによって第2シンクロスリーブ71がシフト移動されて各ドグギヤ73,74と噛合することで、3速用主ギヤ47又は2速用主ギヤ50を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第2シンクロ機構70は、3速用主ギヤ47及び2速用主ギヤ50を固定ギヤ、3速用カウンタギヤ48及び2速用カウンタギヤ51を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
第3シンクロ機構80は、1速用主ギヤ53とリバース用主ギヤ16との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第3シンクロハブ81と、第3シンクロハブ81の外周歯と噛合する内周歯を有する第3シンクロスリーブ82と、1速用主ギヤ53に一体回転可能に設けられた1速用ドグギヤ83と、リバース用主ギヤ16に一体回転可能に設けられたリバース用ドグギヤ84と、第3シンクロハブ81と各ドグギヤ83,84との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第3シンクロ機構80は、図示しないシフトフォークによって第3シンクロスリーブ81がシフト移動されて各ドグギヤ83,84と噛合することで、1速用主ギヤ53又はリバース用主ギヤ16を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第3シンクロ機構80は、1速用主ギヤ53及びリバース用主ギヤ16を固定ギヤ、1速用カウンタギヤ54及びリバース用カウンタギヤ17を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
第4シンクロ機構90は、リバース用主ギヤ16と6速用主ギヤ56との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第4シンクロハブ91と、第4シンクロハブ91の外周歯と噛合する内周歯を有する第4シンクロスリーブ92と、6速用主ギヤ56に一体回転可能に設けられた6速用ドグギヤ94と、第4シンクロハブ91と6速用ドグギヤ94との間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第4シンクロ機構90は、図示しないシフトフォークによって第4シンクロスリーブ91がシフト移動されて6速用ドグギヤ94と噛合することで、6速用主ギヤ56を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第4シンクロ機構90は、6速用主ギヤ56を固定ギヤ、6速用カウンタギヤ57を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
[動力伝達経路]
次に、本実施形態の自動変速機1による各前進段の動力伝達経路を図2〜8に基づいて説明する。
図2は、1速Lの動力伝達経路を示している。1速Lの場合は、ブレーキ26Bが「接続状態」、クラッチ26Cが「切断状態」に選択されると共に、第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→サンギヤ22→ピニオンギヤ23→キャリア24を経由して減速された後、入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→1速用ギヤ列52→第3シンクロ機構80→出力軸13に伝達されることで、1速Lの動力伝達経路が確立されるようになっている。
図3は、1速Hの動力伝達経路を示している。1速Hの場合は、1速Lと同様に第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とが結合され、さらに、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12に直結状態で伝達された後、プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→1速用ギヤ列52→第3シンクロ機構80→出力軸13に伝達されることで、1速高速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図4は、2速の動力伝達経路を示している。2速の場合は、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択されると共に、第2シンクロ機構70によって2速用主ギヤ50と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→2速用ギヤ列49→第2シンクロ機構70→出力軸13に伝達されることで、2速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図5は、3速の動力伝達経路を示している。3速の場合は、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択されると共に、第2シンクロ機構70によって3速用主ギヤ47と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→3速用ギヤ列46→第2シンクロ機構70→出力軸13に伝達されることで、3速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図6は、4速の動力伝達経路を示している。4速の場合は、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択されると共に、第1シンクロ機構60によって4速用主ギヤ44と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→4速用ギヤ列43→第1シンクロ機構60→出力軸13に伝達されることで、4速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図7は、5速の動力伝達経路を示している。5速の場合は、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択されると共に、第1シンクロ機構60によってプライマリ主ギヤ41と出力軸13とが結合されて、入力軸11、入出力軸12及び、出力軸13が直結状態にされる。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリ主ギヤ41→第1シンクロ機構60→出力軸13に伝達されることで、5速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図8は、6速の動力伝達経路を示している。6速の場合は、ブレーキ26Bが「切断状態」、クラッチ26Cが「接続状態」に選択されると共に、第4シンクロ機構90によって6速用主ギヤ56と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→6速用ギヤ列55→第4シンクロ機構90→出力軸13に伝達されることで、6速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
[ギヤ比設定]
次に、表1に基づいて、本実施形態に係る自動変速機1の各ギヤ比及び最終変速比の詳細設定について説明する。なお、以下の説明に用いる各数値は、本実施形態の好適な一例であって、本発明の趣旨を一脱しない範囲で他の値に設定することが可能である。
Figure 2018096472
表1に示すように、主変速機30の各変速用ギヤ列のギヤ比は、プライマリギヤ列40のギヤ比を1.0とした場合に、1速用ギヤ列52が5.979、2速用ギヤ列49が3.434、3速用ギヤ列46が2.040、4速用ギヤ列43が1.379、6速用ギヤ列55が0.759で設定されている。1速H〜6速までの各変速段では、ブレーキ26Bを「切断状態」、クラッチ26Cを「接続状態」とし、入力軸11と入出力軸12とを直結状態(5速は出力軸13も直結)にすることで、各変速段の最終変速比は各変速用ギヤ列のギヤ比と同値になる。一方、1速Lでは、ブレーキ26Bを「接続状態」、クラッチ26Cを「切断状態」にして、入力軸11から入出力軸12に伝達される動力を遊星歯車機構20によって減速させることで、最終変速比は1速Hよりも大きい変速比(>5.979)で設定される。すなわち、遊星歯車機構20の変速比を適宜最適な値に設定することで、1速Lにて大きな減速比が得られるように構成されている。
[発進制御]
次に、図9に基づいて、本実施形態に係る自動変速機1のコントロールユニット100による発進制御について説明する。コントロールユニット100は、エンジン10の運転状態や車両の走行状態等に基づいて、自動変速機1をシフトチェンジさせる各種変速制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。これら各種変速制御を行うため、コントロールユニット100には、エンジン回転数センサ(入力回転数センサ)101、車速センサ(出力回転数センサ)102、アクセル開度センサ103、シフトポジションセンサ104等のセンサ値が入力される。
また、コントロールユニット100は、車両停車中に運転者がシフト操作装置120をドライブレンジ(Dレンジ)に切り替えてアクセルペダル121を踏み込む発進操作がなされると、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cを「切断状態」から徐々に接続して半クラッチ状態にする発進制御を実施する。以下、図10のフロー図に基づいて、発進制御の詳細について説明する。
ステップS100では、車速センサ102のセンサ値に基づいて、車両が停車中(車速=0)か否かが判定され、肯定の場合はステップS110に進む。ステップS110では、シフトポジションセンサ104のセンサ値に基づいて、シフト操作装置120がDレンジに操作されているか否かが判定され、肯定の場合はステップS120に進む。
ステップS120では、第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とを結合させることで、1速用ギヤ列52が予めギヤイン(1速段にギヤイン)される。この状態において、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cは、「切断状態」に選択されている。
ステップS130では、アクセル開度センサ103のセンサ値に基づいて、運転者がアクセルペダル121を踏み込む発進操作がなされたか否かが判定され、肯定の場合はステップS140に進む。
ステップS140では、予め定められた発進時の制御ロジックに従って、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cを「切断状態」から徐々に接続して半クラッチ状態にする発進制御が開始される。すなわち、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cの接続量が徐々に増加されることで、図9に破線で示すように、エンジン10の動力は、入力軸11→サンギヤ22→ピニオンギヤ23→キャリア24を経由する1速Lの経路及び、入力軸11→クラッチ26C→キャリア24を経由する1速Hの経路の各二系統から、入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→1速用ギヤ列52→第3シンクロ機構80→出力軸13に徐々に伝達され、これに伴い車速も次第に増加されるようになる。
ステップS150では、コントロールユニット100内蔵の図示しないタイマによって計時された発進制御開始からの経過時間が所定時間に達しているか否かが判定され、肯定の場合はステップS160に進み、出力軸13に伝達されているトルクが足りているか否かが判定される。
ステップS160における判定は、アクセル開度センサ103、車速センサ102又は、図示しない加速度センサ等のセンサ値に基づいて、車速等がアクセル開度に応じた所定の閾値に達している場合には、トルクが足りていると判定すればよい。或いは、エンジン回転数センサ101で検出される自動変速機1の入力回転数と、車速センサ102で検出される自動変速機1の出力回転数との差に基づいて、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cの滑り量を演算し、該演算値が所定の閾値よりも低い場合にトルクが足りていると判定してもよい。或いは、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cの吸収エネルギ(エンジントルク×滑り量)の積分値を演算し、該演算値が所定の閾値よりも低い場合にトルクが足りていると判定してもよい。
ステップS160にて、トルクが足りていると判定された場合(肯定)は、ステップS170に進み、ブレーキ26Bを「切断状態」、クラッチ26Cを「完接状態」にすることで、1速Hの動力伝達経路(図3参照)が確立される。その後は、ステップS200にて、コントロールユニット100のメモリに予め記憶された図示しないシフトマップに従い、車速やアクセル開度に応じて1速Hから2速、3速にシフトアップする通常の変速制御に切り替えられて本発進制御は終了する。
一方、ステップS160にて、トルクが足りていないと判定された場合(否定)は、ステップS180に進み、ブレーキ26Bを「完接状態」、クラッチ26Cを「切断状態」にすることで、1速Lの動力伝達経路(図2参照)が確立される。1速Lにて十分な加速を得られた後は、ステップS200にて、シフトマップに従い車速やアクセル開度に応じて1速Lから1速H、2速にシフトアップする通常の変速制御に切り替えられて本発進制御は終了する。
以上詳述したように、本実施形態に係る自動変速機1よれば、車両の発進時に、1速用ギヤ列52をギヤインさせると共に、ブレーキ26B及び、クラッチ26Cを徐々に接続して半クラッチ状態にし、所定時間経過時にトルクが不足している場合には、ブレーキ26Bを「完接状態」、クラッチ26Cを「切断状態」にして1速Lの動力伝達経路を確立させ、トルクが足りている場合には、ブレーキ26Bを「切断状態」、クラッチ26Cを「完接状態」にして1速Hの動力伝達経路を確立する発進制御が実施されるようになっている。これにより、車両を積載量が多い状態や勾配の急な登坂路で発進させる場合、或いは、車両を積載量が少ない状態や略平坦な路面で発進させる場合においても、運転者に1速L/Hの選択操作を行わせることなく、車両の駆動系にアクセルペダル121の踏み込みに応じた必要なトルクが適宜伝達されるようになり、車両発進時の加速性を効果的に向上させることが可能になる。
また、ブレーキ26B及びクラッチ26Cを発進用のクラッチとして用いることで、従来構造のクラッチ装置やトルクコンバータ等を省略することが可能となり、従来構造よりも装置全体の重量や全長を効果的に減少させることができる。
また、主変速機30の入力側に減速用の遊星歯車機構20を設けたことで、主変速機30に変速用ギヤ列を追加することなく変速機1の多段化を図ることができる。また、遊星歯車機構20の変速比を適宜最適な値に設定すれば、プライマリ主ギヤ41の歯数を減少させることなく、1速Lにて大きな減速比を得ることが可能になる。これにより、プライマリ主ギヤ41の歯数減少に伴い入出力軸12の軸径が短くなることで引き起こされる強度不足を効果的に防止することができる。
また、遊星歯車機構を主変速機の出力側に配置した従来構造では、低速段時に主変速機によって増大されたトルクが遊星歯車機構に伝達されるため、ブレーキ容量を大きく確保する必要がある。これに対し、本実施形態では、遊星歯車機構20を主変速機30の入力側に配置したことで、従来構造のような増大されたトルクの伝達が生じないため、ブレーキ26Bやクラッチ26Cの容量を小さく抑えることが可能となり、遊星歯車機構20の小型化を図ることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、遊星歯車機構20は、減速用であれば、図11に示すように、サンギヤ22が入力軸11に接続され、リングギヤ25が入出力軸12に接続されたダブルピニオン型の遊星歯車機構であってもよい。この場合も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、変速段数は1速低速〜6速の計7段として説明したが、遊星歯車機構20やプライマリギヤ列40、各変速用ギヤ列43,46,49,52,55の各ギヤ比を適宜調整することで、計8〜12段の変速段を設定してもよい。
また、ブレーキ26Bやクラッチ26Cは、湿式多板クラッチに限定されず、湿式単板クラッチ等を適用することもできる。
1 変速機
10 エンジン
11 入力軸
12 入出力軸
13 出力軸
14 カウンタ軸
20 遊星歯車機構
22 サンギヤ
23 ピニオンギヤ
24 キャリア
25 リングギヤ
26B ブレーキ
26C クラッチ
30 主変速機
40 プライマリギヤ列
43 4速用ギヤ列
46 3速用ギヤ列
49 2速用ギヤ列
52 1速用ギヤ列
55 6速用ギヤ列
60 第1シンクロ機構
70 第2シンクロ機構
80 第3シンクロ機構
90 第4シンクロ機構
100 コントロールユニット
101 エンジン回転数センサ
102 車速センサ
103 アクセル開度センサ
104 シフトポジションセンサ
120 シフト操作装置
121 アクセルペダル

Claims (6)

  1. 駆動源から動力が伝達される入力軸、該入力軸から動力が伝達されるギヤ群、該ギヤ群のうち一部のギヤ群を回転可能に支持するキャリア及び、前記ギヤ群から動力が伝達される入出力軸を含む遊星歯車機構と、
    前記ギヤ群のうち一のギヤと係合して当該一のギヤの回転を停止させる接続状態と、前記一のギヤの回転を許容する切断状態とに切り替え可能な第1クラッチと、
    前記キャリアを前記入力軸又は前記入出力軸と係合させて一体回転させる接続状態と、前記キャリアと前記入力軸又は前記入出力軸との係合を解除する切断状態とに切り替え可能な第2クラッチと、
    前記入出力軸と同軸上に配置された出力軸、該出力軸と平行に配置された副軸、前記入出力軸及び前記副軸に設けられた入力ギヤ列及び、前記出力軸又は前記副軸に選択的に結合可能な少なくとも1速段用の出力ギヤ列を含む主変速機と、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び、前記主変速機の作動を制御する制御手段と、を備え、
    前記1速段用の出力ギヤ列が前記出力軸又は前記副軸に結合された状態で、前記第1クラッチが接続状態、前記第2クラッチが切断状態に制御されると、前記入力軸に伝達される動力が前記ギヤ群を介して前記入出力軸に減速されて伝達される1速低速が確立され、前記第1クラッチが切断状態、前記第2クラッチが接続状態に制御されると、前記入力軸と前記入出力軸とが直結される1速高速が確立され、
    前記制御手段は、車両の発進時に、前記第1及び第2クラッチを切断状態から接続量を徐々に増加させて半クラッチ状態にして前記車両を発進させる発進制御を実施する
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記発進制御の実施により前記主変速機から前記車両の駆動系に伝達さるトルクが足りているか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記発進制御の開始から所定時間経過時に、前記判定手段によりトルクが足りていないと判定された場合には、前記第1クラッチを完接状態、前記第2クラッチを切断状態に制御する
    請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記制御手段は、前記発進制御の開始から所定時間経過時に、前記判定手段によりトルクが足りていると判定された場合には、前記第1クラッチを切断状態、前記第2クラッチを完接状態に制御する
    請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記判定手段は、アクセル開度に対する車速又は車両加速度との関係からトルクが足りているか否かを判定する
    請求項1から3の何れか一項に記載の自動変速機。
  5. 前記判定手段は、前記第1及び第2クラッチの滑り量又はクラッチ吸収エネルギによりトルクが足りているか否かを判定する
    請求項1から3の何れか一項に記載の自動変速機。
  6. 前記遊星歯車機構は、前記入力軸に固定されたサンギヤと、該サインギヤと同心に配置されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤと噛合する複数のピニオンギヤと、前記入出力軸に固定されると共に、前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアとを含み、前記第1クラッチは、接続状態で前記リングギヤの回転を停止させ、前記第2クラッチは、接続状態で前記キャリアと前記入力軸とを一体回転させる
    請求項1から5の何れか一項に記載の自動変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113915328A (zh) * 2021-09-28 2022-01-11 常州华创航空科技有限公司 一种变速箱启动控制策略以及拖拉机

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