JP2018095773A - 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム - Google Patents

不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018095773A
JP2018095773A JP2016243355A JP2016243355A JP2018095773A JP 2018095773 A JP2018095773 A JP 2018095773A JP 2016243355 A JP2016243355 A JP 2016243355A JP 2016243355 A JP2016243355 A JP 2016243355A JP 2018095773 A JP2018095773 A JP 2018095773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antifreeze
flocculant
antifreeze liquid
pipe
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016243355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6921521B2 (ja
Inventor
啓之 多賀
Hiroyuki Taga
啓之 多賀
春彦 国井
Haruhiko Kunii
春彦 国井
亜美 奥村
Ami Okumura
亜美 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Showa Co Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Showa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd, Showa Co Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP2016243355A priority Critical patent/JP6921521B2/ja
Publication of JP2018095773A publication Critical patent/JP2018095773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6921521B2 publication Critical patent/JP6921521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】大量の不凍液を効率よく再生させることができる不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システムを提供する。【解決手段】一形態に係る不凍液の再生方法は、不凍液を配管3内に流しながら不凍液を再生させる不凍液の再生方法である。この再生方法は、配管3内を通る不凍液に凝集剤を添加する工程と、配管3内において不凍液を撹拌する工程と、配管3内を通る不凍液を濾過する工程と、を備えている。この不凍液の再生方法は、配管3内に不凍液を流しながら不凍液の再生を行い、配管3を通る不凍液に対し、凝集剤の添加を行うと共に、不凍液を撹拌する工程を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、使用された不凍液を再生して再利用可能とする不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システムに関する。
従来から、工場等で使用する熱媒体、及び自動車用のエンジン冷却システム等において、不凍液は幅広く使用されている。この種の不凍液はブラインとも称される。不凍液は、予め防食添加剤等が添加されているが、使用と共に劣化する。不凍液の劣化は、例えば、不凍液に接触する金属が腐食して不凍液に金属イオンが溶出することによって生じる。このように劣化した不凍液は、新しい不凍液に交換されたり、又は、薬品の添加及びフィルタの濾過等によって再生される。不凍液の再生方法としては、劣化した不凍液に金属イオン反応剤又は凝集剤を添加することによって金属イオンを凝集し、凝集した金属イオンをフィルタによって除去する方法が知られている。
特開平6−25655号公報には、自動車のエンジンの冷却装置から回収された使用済みブラインを貯蔵する原液タンクが設けられたブラインの再生方法が記載されている。このブラインの再生方法では、原液タンクに貯蔵された使用済ブラインに対し、オペレータが金属イオン反応剤を添加し、使用済ブラインをモジュールで濾過することによってブラインの再生を行う。
特開平8−245951号公報には、金属イオン及び腐食生成物の除去を行うブラインの再生方法が記載されている。この再生方法では、使用済ブライン又は不凍液に凝集剤を添加することによって、金属イオンを反応させて不溶解物質を生成すると共に、金属微粒子を凝集する。そして、フィルタへの濾過を行うことによって、不溶解物質及び金属微粒子を除去してブラインの再生を行っている。
特開平6−25655号公報 特開平8−245951号公報
前述したブラインの再生方法では、原液タンク等のタンクに使用済ブラインを貯め込み、貯め込んだブラインに対して薬剤の添加等を行っている。従って、多くのブラインを再生させるためには、大型のタンクが必要となる。しかしながら、工場等の建物における制約やコスト等の観点から、タンクを大型化させるのには限界がある。結果として、限られた大きさのタンクで大量の不凍液を再生させなければならないことがあるので、大量の不凍液を効率よく再生させることができていないという現状がある。
本発明は、大量の不凍液を効率よく再生させることができる不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システムを提供することを目的とする。
本発明に係る不凍液の再生方法は、不凍液を配管内に流しながら不凍液を再生させる不凍液の再生方法であって、配管内を通る不凍液に凝集剤を添加する工程と、配管内において不凍液を撹拌する工程と、配管内を通る不凍液を濾過する工程と、を備える。
この不凍液の再生方法は、配管内に不凍液を流しながら不凍液の再生を行い、配管を通る不凍液に対し、凝集剤の添加を行うと共に、不凍液を撹拌する工程を備える。このように、凝集剤の添加を行って更に不凍液の撹拌を行うことにより、不凍液と凝集剤の反応を促進させることができるので、不凍液中の金属微粒子等の凝集をより確実に行うことができる。また、この不凍液の再生方法では、配管内の不凍液に凝集剤の添加を行い、不凍液の撹拌及び濾過を配管内で行う。従って、凝集剤の添加、不凍液の撹拌及び濾過を配管内で連続して行うことが可能となるので、不凍液を貯め込むタンク等を不要とすることができる。よって、大型のタンク等は不要であるため、省スペース化、及びコスト増加の抑制が可能となる。また、配管内で凝集剤の添加、凝集剤の撹拌及び濾過を連続的に行うことにより、タンクがなくても大量の不凍液を連続的に再生させることができる。従って、大量の不凍液を効率よく再生することができる。
また、この不凍液の再生方法において、凝集剤を添加する工程は、配管内を通る不凍液に第1凝集剤を添加する工程と、第1凝集剤が添加された不凍液に更に第2凝集剤を添加する工程と、を含んでもよい。この場合、凝集剤を添加する工程を2回実行することにより、不凍液と凝集剤の反応をより十分に促進させることができる。従って、不凍液中の金属微粒子等の凝集を更に確実に行うことができる。
また、第1凝集剤及び第2凝集剤は、無機凝集剤及び有機高分子凝集剤のいずれか、又は無機凝集剤及び有機高分子凝集剤の混合物であってもよい。この場合、配管を通る不凍液に対し、無機凝集剤の添加及び有機高分子凝集剤の添加を必要に応じて選択的に行うことができる。このように、無機凝集剤の添加及び有機高分子凝集剤の添加を選択的に行って更に不凍液の撹拌を行うことにより、不凍液と凝集剤との反応を促進させることができる。従って、不凍液中の金属イオン及び金属微粒子の凝集をより確実に行うことができる。
また、不凍液を撹拌する工程は、一方の凝集剤を添加する工程の後、及び他方の凝集剤を添加する工程の後、のそれぞれに実行してもよい。この場合、一方の凝集剤の添加の後に一回目の撹拌を行うと共に、他方の凝集剤の添加の後に二回目の撹拌を行う。従って、不凍液における金属イオン及び金属微粒子等の凝集を一層確実に行うことができる。
また、不凍液を撹拌する工程では、配管内に配置したスタティックミキサーによって不凍液を撹拌してもよい。この場合、配管内のスタティックミキサーで不凍液を撹拌するので、不凍液を撹拌する手段として駆動力を不要とすることができる。従って、簡易な構成で大量の不凍液を連続処理することができるので、不凍液の連続処理にかかるコストの増加を抑制することができる。
また、不凍液を濾過する工程では、複数のフィルタを用いて不凍液を濾過してもよい。この場合、配管内の不凍液に対して濾過を複数回行うので、凝集された金属微粒子等を一層確実に除去することができる。
また、前述の複数のフィルタは、孔径の大きさが互いに同一であってもよい。この場合、同じ種類のフィルタを2つ用いることができるので、一種類のフィルタを使い回すことができると共にフィルタのコスト削減にも寄与する。
本発明に係る不凍液の再生システムは、不凍液を配管内に流しながら不凍液を再生させる不凍液の再生システムであって、配管内を通る不凍液に凝集剤を添加する凝集剤添加部と、配管内において不凍液を撹拌する撹拌部と、配管内を通る不凍液を濾過する濾過部と、を備える。
この不凍液の再生システムは、配管を通る不凍液に対し、凝集剤添加部が凝集剤の添加を行うと共に、撹拌部が配管内において不凍液の撹拌を行う。これにより、不凍液と凝集剤との反応を促進させることができるので、不凍液中の金属微粒子等の凝集をより確実に行うことができる。また、配管内の不凍液に凝集剤の添加が行われ、不凍液の撹拌及び濾過は配管内で行われる。従って、配管内において、凝集剤の添加、不凍液の撹拌及び濾過を連続して行うことが可能となるので、不凍液を貯め込むタンク等を不要とすることができる。よって、大型のタンク等は不要であるため、省スペース化、及びコスト増加の抑制が可能となる。また、タンクがなくても大量の不凍液を連続的に再生させることができる。従って、大量の不凍液を効率よく再生することができる。
本発明によれば、大量の不凍液を効率よく再生させることができる。
実施形態に係る不凍液の再生システムを示すシステム構成図である。 配管内に配置されたスタティックミキサーの一例を示す断面図である。 実施形態に係る不凍液の再生方法の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る不凍液の再生システムを示すシステム構成図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る不凍液の再生システム、及び不凍液の再生方法について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、図1及び図4では、図示を分かりやすくするため、システムの構造を簡略化して図示している。
図1に示されるように、本実施形態に係る不凍液の再生システム1は、例えば、飲食品の工場内で冷媒として用いられる不凍液L(図2参照)をリサイクルするために設けられる。不凍液は、一般的に、配管内に通されることによって使用されるが、長期間使用すると劣化が起こる。また、不凍液の劣化と共に配管等が腐食し、配管等の腐食が進行すると、不凍液が配管等から漏洩する可能性を生じさせる。
前述した問題を回避するためには、例えば、不凍液を総入れ替えする方法が考えられる。しかしながら、この方法は、総入れ替えのためのコストがかかると共に、工場における飲食品の製造等を長期間停止しなければならない。一方、この方法とは別に、再生システム1を用いて不凍液Lを再利用する方法では、前述した問題を回避でき、再生コストの増大を抑えることができると共に、製造等を長期間停止する必要が無くなる。以下では、再生システム1の構成について説明する。
再生システム1は、例えば数百トンといった大量の不凍液Lの連続処理を行って不凍液Lを再生する。再生システム1は、不凍液Lが貯留されている不凍液貯留部Dから延びる配管3を備えており、配管3は、不凍液貯留部Dから延びると共に不凍液貯留部Dに戻る不凍液Lの循環経路を構成している。
すなわち、配管3の一端3a及び配管3の他端3bが不凍液貯留部Dに接続されている。不凍液Lの再生を行うときに、不凍液Lは、不凍液貯留部Dから一端3aを介して配管3に入り込み、配管3で再生されてから他端3bを介して不凍液貯留部Dに戻される。配管3の途中には、タンク等、不凍液Lを貯留する部分は設けられておらず、不凍液Lを配管3の内部に流しながら不凍液Lに対して後述する各工程を実行する。
再生システム1は、例えば、不凍液L中のイオンを凝集させる第1凝集剤(一方の凝集剤)を配管3内に添加する第1凝集剤添加部11と、配管3の内部において不凍液Lを撹拌する第1撹拌部12(撹拌部)と、第1撹拌部12で撹拌された不凍液Lに第2凝集剤(他方の凝集剤)を添加する第2凝集剤添加部13と、第2凝集剤添加部13の下流側且つ配管3の内部において不凍液Lを撹拌する第2撹拌部14と、第2撹拌部14の下流側に位置する濾過部15とを備える。
第1凝集剤添加部11は、配管3の内部を通る不凍液Lに第1凝集剤を添加し、不凍液L中のイオンを凝集するイオンキャッチャーである。第1凝集剤添加部11は、例えば、第1凝集剤を貯留する貯留部11aと、貯留部11a内の第1凝集剤を配管3内に移送するポンプ11bとを備えている。ポンプ11bは、例えば、貯留部11a内の第1凝集剤を予め定められた量だけ配管3内に移送する定量ポンプである。
第1凝集剤は、例えば、無機凝集剤及び有機高分子凝集剤のいずれか一方である。無機凝集剤としては、例えば、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、塩化アルミニウム、含鉄硫酸アルミニウム、アンモニウムミョウバン、カリウムミョウバン、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、塩化コッパラス、ポリ硫酸第二鉄(ポリ鉄)、ポリ塩化第二鉄、水酸化カルシウム(消石灰)、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びリン酸塩を含む化合物から一つ以上選択される。
一方、有機高分子凝集剤としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、CMCナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム、マレイン酸共重合物、水溶性アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミン、第4級アンモニウム塩、ポリビニルピリジン類、ポリアクリルアミド、ポリオキシエチレン、及びカセイ化デンプンを含む化合物から一つ以上選択される。第1凝集剤添加部11によって配管3内の不凍液Lに第1凝集剤が添加されることにより、例えば、無機物及び有機高分子化合物の一方が凝集される。
第1撹拌部12は、第1凝集剤添加部11によって第1凝集剤が添加された不凍液Lを配管3の内部で撹拌する。図2に示されるように、第1撹拌部12は、例えば、スタティックミキサーであり、駆動部を有しないインラインミキサーである。第1撹拌部12は、配管3の内部に固定されている。第1撹拌部12は、第1凝集剤が添加された不凍液Lを撹拌及び混合し、第1凝集剤によるイオンの凝集を促進させる。
第2凝集剤添加部13は、第1撹拌部12で撹拌された不凍液Lに第2凝集剤を添加し、不凍液L中のイオンを凝集するイオンキャッチャーである。第2凝集剤添加部13は、第1凝集剤添加部11と同様、第2凝集剤を貯留する貯留部13aと、第2凝集剤を配管3内に移送するポンプ13bとを備えている。
第2凝集剤は、例えば、無機凝集剤及び有機高分子凝集剤の他方である。このとき、第1凝集剤が無機凝集剤である場合には第2凝集剤は有機高分子凝集剤であり、第1凝集剤が有機高分子凝集剤である場合には第2凝集剤は無機凝集剤である。第1凝集剤及び第2凝集剤の種類は、不凍液Lの状態に合わせて前述した化合物から適宜選択される。すなわち、第1凝集剤及び第2凝集剤としては、不凍液Lの状態に応じて、前述した化合物の中から最適な組み合わせとなるものを選択することが可能である。
第2撹拌部14は、配管3の内部に固定されており、第2凝集剤添加部13によって第2凝集剤が添加された不凍液Lを配管3の内部で撹拌する。第2撹拌部14は、例えば、第1撹拌部12と同様のスタティックミキサーである。第2撹拌部14は、第2凝集剤が添加された不凍液Lを撹拌及び混合し、第2凝集剤によるイオンの凝集を促進させる。なお、第2撹拌部14は、第1撹拌部12とは異なる種類のスタティックミキサーであってもよい。
濾過部15は、配管3の内部の不凍液Lを濾過する第1フィルタ15aと、第1フィルタ15aに直列に接続された第2フィルタ15bとを備えている。第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bは、例えば、互いに同一のフィルタであり、第1フィルタ15aの孔径は、第2フィルタ15bの孔径と同一である。
第1フィルタ15aは、第2フィルタ15bよりも配管3の上流側に設けられており、凝集された無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去する。第2フィルタ15bは、第1フィルタ15aで除去しきれなかった無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去する。
第1フィルタ15aは、例えば、大きな無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去するので、第1フィルタ15aの内圧は高くなっている。一方、第2フィルタ15bは、第1フィルタ15aよりも小さな無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去するので、第2フィルタ15bの内圧は第1フィルタ15aの内圧よりも小さい。このように第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bは、互いに同一種類のフィルタであっても役割が互いに異なっている。
第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bは、例えば、ポリプロピレン製のプリーツタイプフィルタであり、第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bの濾過精度は0.45μmである。第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bでは、ゲル化した凝集物の除去が可能である。
なお、第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bの種類としては、上記に限られず適宜変更可能である。また、上記では第1フィルタ15aの孔径と第2フィルタ15bの孔径とが互いに同一である例について説明したが、第1フィルタ15aの孔径と第2フィルタ15bの孔径とが互いに異なっていてもよい。
次に、図3に示されるフローチャートを用いて、不凍液貯留部Dに貯留された不凍液Lの再生方法について説明する。図3のフローチャートは、再生システム1による不凍液Lの再生方法の一例を示している。
まず、不凍液貯留部Dに貯留された不凍液Lを一端3aを介して配管3の内部に流し込む。そして、ステップS1として配管3の内部の不凍液Lに第1凝集剤を添加する(一方の凝集剤を添加する工程)。このとき、第1凝集剤添加部11のポンプ11bを駆動させて貯留部11aから所定量の第1凝集剤を配管3の内部に供給する。
次に、ステップS2として配管3の内部で不凍液Lの撹拌を実行する(不凍液を撹拌する工程)。ステップS2では、第1凝集剤添加部11によって第1凝集剤が添加された不凍液Lを第1撹拌部12が撹拌混合し、第1凝集剤によるイオンの凝集を促進させる。
続いて、ステップS3として配管3の内部の不凍液Lに第2凝集剤の添加を行う(他方の凝集剤を添加する工程)。ステップS3では、第2凝集剤添加部13が配管3の内部の不凍液Lに第2凝集剤を添加する。具体的には、第2凝集剤添加部13のポンプ13bが貯留部13aから所定量の第2凝集剤を配管3の内部に供給する。
そして、ステップS4として再度不凍液Lを撹拌する(不凍液を撹拌する工程)。このステップS4では、第2凝集剤添加部13によって第2凝集剤が添加された不凍液Lを第2撹拌部14が撹拌混合する。これにより、第2凝集剤によるイオンの凝集を促進させる。
ステップS4で不凍液Lを撹拌混合した後には、ステップS5に移行して不凍液Lを濾過する(不凍液を濾過する工程)。まず、不凍液Lが第1フィルタ15aを通ることによって、凝集された無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去する。その後、不凍液Lが第2フィルタ15bを通ることによって、第1フィルタ15aで除去しきれなかった無機物及び有機高分子化合物を不凍液Lから除去する。このように濾過部15による無機物及び有機高分子化合物の除去が完了した不凍液Lは、不凍液貯留部Dに戻って一連の工程が完了する。
次に、本実施形態に係る不凍液Lの再生方法、及び不凍液Lの再生システム1の作用効果について説明する。
本実施形態に係る不凍液Lの再生方法、及び不凍液Lの再生システム1は、配管3内に不凍液Lを流しながら不凍液Lの再生を行い、配管3を通る不凍液Lに対し、凝集剤の添加を行うと共に、不凍液Lを撹拌する工程を備える。このように、凝集剤の添加を行って更に不凍液Lの撹拌を行うことにより、不凍液Lと凝集剤の反応を促進させることができる。従って、不凍液L中の金属微粒子等の凝集をより確実に行うことができる。
また、この不凍液Lの再生方法では、凝集剤の添加を行い、不凍液Lの撹拌及び濾過を配管3の内部で行う。従って、凝集剤の添加、不凍液Lの撹拌及び濾過を配管3の内部で連続して行うことが可能となるので、不凍液Lを貯め込むタンク等を不要とすることができる。
よって、大型のタンク等は不要であるため、省スペース化、及びコストの増加の抑制が可能となる。また、配管3の内部で凝集剤の添加、凝集剤の撹拌及び濾過を連続的に行うことにより、タンクがなくても大量の不凍液を連続的に再生させることができる。従って、大量の不凍液Lを効率よく再生することができる。
また、この不凍液Lの再生方法において、凝集剤を添加する工程は、配管3内を通る不凍液Lに第1凝集剤を添加する工程と、第1凝集剤が添加された不凍液Lに更に第2凝集剤を添加する工程と、を含んでいる。よって、凝集剤を添加する工程を2回実行することにより、不凍液Lと凝集剤の反応をより十分に促進させることができる。従って、不凍液L中の金属微粒子等の凝集を更に確実に行うことができる。
また、第1凝集剤及び第2凝集剤は、無機凝集剤及び有機高分子凝集剤のいずれか、又は無機凝集剤及び有機高分子凝集剤の混合物であってもよい。この場合、配管3を通る不凍液Lに対し、無機凝集剤の添加及び有機高分子凝集剤の添加を必要に応じて選択的に行うことができる。このように、無機凝集剤の添加及び有機高分子凝集剤の添加を選択的に行って更に不凍液Lの撹拌を行うことにより、不凍液Lと凝集剤との反応を促進させることができる。従って、不凍液中の金属イオン及び金属微粒子の凝集をより確実に行うことができる。
また、不凍液Lを撹拌する工程は、第1凝集剤を添加する工程の後、及び第2凝集剤を添加する工程の後、のそれぞれに実行する。すなわち、第1凝集剤の添加の後に一回目の撹拌を行うと共に、第2凝集剤の添加の後に二回目の撹拌を行う。従って、不凍液Lにおける金属イオン及び金属微粒子等の凝集を一層確実に行うことができる。
また、不凍液Lを撹拌する工程では、配管3の内部に配置したスタティックミキサーによって不凍液Lを撹拌する。従って、配管3の内部のスタティックミキサーで不凍液Lを撹拌するので、不凍液Lを撹拌する手段として駆動力を不要とすることができる。よって、簡易な構成で大量の不凍液Lを連続処理することができるので、不凍液Lの連続処理にかかるコストの増加を抑制することができる。
また、不凍液Lを濾過する工程では、複数のフィルタである第1フィルタ15aと第2フィルタ15bとを用いて不凍液Lを濾過している。従って、配管3の内部の不凍液Lに対して濾過を複数回行っているので、凝集された金属微粒子等を一層確実に除去することができる。
また、第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bは、例えば、孔径の大きさが互いに同一である。よって、同じ種類のフィルタを2つ用いることができるので、一種類のフィルタを第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bとして使い回すことができると共に、フィルタのコスト削減にも寄与する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であり、再生システムの各要素、及び再生方法の各工程は、いずれも上記の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、不凍液Lに無機凝集剤及び有機高分子凝集剤のいずれか一方の凝集剤を添加する第1凝集剤添加部11と、不凍液Lに無機凝集剤及び有機高分子凝集剤の他方を添加する第2凝集剤添加部13とを備える例について説明した。しかしながら、第1凝集剤添加部11及び第2凝集剤添加部13に代えて、無機凝集剤を添加する2つの凝集剤添加部を備えていてもよいし、有機高分子凝集剤を添加する2つの凝集剤添加部を備えていてもよい。要は、第1凝集剤添加部で添加する凝集剤の種類、及び第2凝集剤添加部で添加する凝集剤の種類は、凝集させたい物質の種類等に応じて適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、不凍液L中のイオンを凝集させる第1凝集剤を配管3内に添加する第1凝集剤添加部11、及び、第1撹拌部12で撹拌された不凍液Lに第2凝集剤を添加する第2凝集剤添加部13を備える例について説明した。しかしながら、凝集剤添加部及び凝集剤の数は、2つに限定されず、適宜変更可能である。例えば、1つの凝集剤添加部を備え、1種類の凝集剤を添加する工程のみを備えていてもよい。
また、前述の実施形態では、配管3の途中に第1凝集剤添加部11、第1撹拌部12、第2凝集剤添加部13、第2撹拌部14及び濾過部15が配置される再生システム1について説明した。しかしながら、例えば第1撹拌部12及び第2撹拌部14のいずれかを省略する等、再生システム1の各要素の配置を変更することも可能である。
また、前述の実施形態では、一本の配管3を備えた再生システム1について説明したが、再生システムの配管の構成についても適宜変更可能である。例えば、不凍液Lと凝集剤との反応時間を十分に確保するため、配管3よりも長い配管としてもよい。また、例えば図4の変形例の再生システム21に示されるように、第2撹拌部14の下流側から第1凝集剤添加部11の上流側に戻る迂回配管23と、不凍液Lを貯留する貯留部24とを備えていてもよい。迂回配管23と貯留部24を備えた再生システム21では、不凍液Lと凝集剤との反応時間を一層長く確保することができる。このように、再生システムにおける配管の数、形状、大きさ及び配置は適宜変更可能であり、更に必要に応じて貯留部24のような貯留部を設けてもよい。
また、前述の実施形態では、貯留部11a及びポンプ11bを備えた第1凝集剤添加部11について説明したが、第1凝集剤添加部の構成については適宜変更可能である。第2凝集剤添加部についても同様である。更に、第1撹拌部12及び第2撹拌部14は、スタティックミキサーでなくてもよく、スタティックミキサー以外の撹拌装置であってもよい。
また、前述の実施形態では、第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bを備えた濾過部15について説明したが、濾過部が有するフィルタの数は2つに限定されない。すなわち、本発明に係る濾過部は、1つ又は3つ以上のフィルタを備えていてもよい。また、濾過の回数は、1回でもよいし3回以上でもよく、特に限定されない。更に、第1フィルタ15a及び第2フィルタ15bは、互いに異なる種類のフィルタであってもよく、また並列に配置されていてもよい。このように濾過部の構成及び配置についても適宜変更可能である。
1,21…再生システム、3…配管、3a…一端、3b…他端、11…第1凝集剤添加部、11a…貯留部、11b…ポンプ、12…第1撹拌部、13…第2凝集剤添加部、13a…貯留部、13b…ポンプ、14…第2撹拌部、15…濾過部、15a…第1フィルタ、15b…第2フィルタ、23…迂回配管、24…貯留部、D…不凍液貯留部、L…不凍液。

Claims (8)

  1. 不凍液を配管内に流しながら前記不凍液を再生させる不凍液の再生方法であって、
    前記配管内を通る前記不凍液に凝集剤を添加する工程と、
    前記配管内において前記不凍液を撹拌する工程と、
    前記配管内を通る前記不凍液を濾過する工程と、
    を備える不凍液の再生方法。
  2. 前記凝集剤を添加する工程は、
    前記配管内を通る前記不凍液に第1凝集剤を添加する工程と、
    前記第1凝集剤が添加された前記不凍液に更に第2凝集剤を添加する工程と、
    を含む請求項1に記載の不凍液の再生方法。
  3. 前記第1凝集剤及び前記第2凝集剤は、無機凝集剤及び有機高分子凝集剤のいずれか、又は無機凝集剤及び有機高分子凝集剤の混合物である、
    請求項2に記載の不凍液の再生方法。
  4. 前記不凍液を撹拌する工程は、前記第1凝集剤を添加する工程の後、及び前記第2凝集剤を添加する工程の後、のそれぞれに実行する、
    請求項2又は3に記載の不凍液の再生方法。
  5. 前記不凍液を撹拌する工程では、前記配管内に配置したスタティックミキサーによって前記不凍液を撹拌する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の不凍液の再生方法。
  6. 前記不凍液を濾過する工程では、複数のフィルタを用いて前記不凍液を濾過する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の不凍液の再生方法。
  7. 前記複数のフィルタは、孔径の大きさが互いに同一である、
    請求項6に記載の不凍液の再生方法。
  8. 不凍液を配管内に流しながら前記不凍液を再生させる不凍液の再生システムであって、
    前記配管内を通る前記不凍液に凝集剤を添加する凝集剤添加部と、
    前記配管内において前記不凍液を撹拌する撹拌部と、
    前記配管内を通る前記不凍液を濾過する濾過部と、
    を備える不凍液の再生システム。
JP2016243355A 2016-12-15 2016-12-15 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム Active JP6921521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243355A JP6921521B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243355A JP6921521B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018095773A true JP2018095773A (ja) 2018-06-21
JP6921521B2 JP6921521B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=62632523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016243355A Active JP6921521B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6921521B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5270463A (en) * 1975-12-09 1977-06-11 Toyo Seisakusho Kk Reproducing method and apparatus of used refrigerant in directtcontact freezing system
JPH07505821A (ja) * 1992-01-27 1995-06-29 エフピーピーエフ ケミカル カンパニー インコーポレイテッド エンジン冷却液をリサイクルするための方法,装置及び組成物
JP2003170064A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Soda Co Ltd 有機系ブラインの再生処理方法及び再生処理装置
JP2012236939A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Kotobuki Kakoki Kk 不凍液の再生処理方法、及び不凍液の再生処理システム
JP2015044149A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社日立製作所 凝集処理方法、凝集処理装置及び水処理装置
JP2016064342A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 オルガノ株式会社 超純水製造装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5270463A (en) * 1975-12-09 1977-06-11 Toyo Seisakusho Kk Reproducing method and apparatus of used refrigerant in directtcontact freezing system
JPH07505821A (ja) * 1992-01-27 1995-06-29 エフピーピーエフ ケミカル カンパニー インコーポレイテッド エンジン冷却液をリサイクルするための方法,装置及び組成物
JP2003170064A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Soda Co Ltd 有機系ブラインの再生処理方法及び再生処理装置
JP2012236939A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Kotobuki Kakoki Kk 不凍液の再生処理方法、及び不凍液の再生処理システム
JP2015044149A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社日立製作所 凝集処理方法、凝集処理装置及び水処理装置
JP2016064342A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 オルガノ株式会社 超純水製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6921521B2 (ja) 2021-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sanciolo et al. Silica scale mitigation for high recovery reverse osmosis of groundwater for a mining process
JP2012192374A (ja) 水処理装置
JP2007245150A (ja) 排水処理装置
US20100300948A1 (en) Water treatment equipment
CA2852552A1 (en) A water purifying apparatus for condensing an organic acid as an aggregate
JP4853755B2 (ja) 洗車排水処理用の凝集剤
US20220274100A1 (en) Water softener
JP6138593B2 (ja) 被処理水からシリカを除去する方法及び装置
Flodman et al. Brine reuse in ion‐exchange softening: Salt discharge, hardness leakage, and capacity tradeoffs
JP2018095773A (ja) 不凍液の再生方法、及び不凍液の再生システム
JP2005028339A (ja) 洗車排水処理装置
JP2008006382A (ja) 含油廃水の処理方法
CA2750648C (en) Water purification method, coagulant, water purifying apparatus and oil extracting system using the apparatus
US8394267B2 (en) Water treatment equipment for recovering phosphorus from water
JP4011047B2 (ja) 水処理方法
JP2009074714A (ja) 冷却水循環配管の水洗方法
KR20200041881A (ko) 밸러스트형 청징을 이용한 고 농도의 고형물을 함유하는 액체 스트림의 처리
JP3176638U (ja) 放射性排水の処理装置
JP2005074295A (ja) 洗車排水処理システム
JP2012236939A (ja) 不凍液の再生処理方法、及び不凍液の再生処理システム
JP2013213773A (ja) 放射性物質除去方法及び除去装置
JP4119331B2 (ja) 洗車排水処理装置
JP3832887B2 (ja) 循環装置
JP2005028336A (ja) 洗車排水処理装置の運転方法
JP2019126784A (ja) シリカ含有水の処理装置および処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210413

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210602

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6921521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250