JP3176638U - 放射性排水の処理装置 - Google Patents

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雅明 谷本
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有限会社アクス京都
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Abstract

【課題】本考案は、原子力施設や原子力発電事故などにより発生する放射性排水中の放射性物質などを容易に、しかも確実に吸着除去することができる処理装置を提供しようとするものである。
【解決手段】放射性排水20に凝集剤を加えて撹拌凝集せしめる凝集反応槽2と、該凝集反応槽2により生成せしめた凝集生成物17を凝集フロック18と処理水19とに固液分離せしめる固液分離槽3と、該固液分離槽3により分離せしめた処理水19を貯溜せしめる処理水槽4とより構成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、主として原子力施設や原子力発電事故などにより発生する放射性排水の処理
装置に関する。
従来より、例えば、原子力施設から発生する放射性排水としては、作業員の衣類を洗濯
した際に発生する洗濯排水、機器や配管系統の洗浄排水やブロ−排水などである機器ドレ
ン水、施設床上への漏洩水や結露水などの雑排水である床ドレン水などがある。これらの
放射性排水は、排水中の放射性物質を除去低減せしめて施設用水として再利用し、あるいは環境放流される。
ところで、このような放射性排水の効果的かつ経済的処理方法として、フィルタ−によ
る濾過処理が採用されており、かかるフィルタ−として近年は二次廃棄物の少ないセラミ
ック膜や有機高分子膜を用いた非助材フィルタ−が多用される傾向にあり、中でもセラミ
ック膜は高強度・高耐圧性・耐薬品性・耐久性など優れた特性を有すると共に、クロスフ
ロ−濾過の場合には懸濁固形物の多い放射性排水でも高い倍率で濃縮減容できる特徴も有
している。
しかしながら、上記フィルタ−による濾過処理は、懸濁固形物を捕捉除去せしめること
ができるが、イオン状または溶解性の物質はフィルタ−を通過して除去できないという問
題があるものである。
かかるフィルタ−による濾過処理の問題点を解決するものとして、特に放射性物質除去
を主眼とするものとしては、イオン交換樹脂処理、蒸発濃縮処理、逆浸透膜処理などが提
案されているが、それぞれ次の問題がある。
先ず、イオン交換樹脂処理では、放射性排水中のイオン状不純物質が多いと、樹脂を使
い捨てる場合には放射性廃イオン交換樹脂が多量に発生してその二次処理が非常に面倒で
手間がかかるものである。
また、蒸発濃縮処理では、処理装置自体が比較的高価なことや広い設置スペ−スを要す
るのみならず、特に放射性洗濯排水を処理する場合には排水中の洗剤成分起因の発泡によ
る処理性能上の問題や二次廃液発生量の増加などの問題があるものである。
さらに、逆浸透膜は、高性能の膜であるが、非常にその取扱いが難しく、膜の目詰まり
対策や洗浄、更には膜交換などの保守作業量、運転経費の増大などの問題があるものであ
る。
また、近時には、放射性排水に酸化剤と触媒を添加し、排水中の有機物や放射性物質を
酸化分解する方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、かかる方法では、酸化剤で処理するため、多量の酸化剤が必要とされ、
コストなどの点において問題があるものである。
特開2002−228795号公報
本考案は、上記従来の課題を解決し、原子力施設や原子力発電事故などにより発生する
放射性排水中の放射性物質などを容易に、しかも確実に吸着除去することができる処理装
置を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するため、本考案の請求項1記載の考案は、放射性排水に凝集剤を加
えて撹拌凝集せしめる凝集反応槽と、該凝集反応槽により生成せしめた凝集生成物を凝集
フロックと処理水とに固液分離せしめる固液分離槽と、該固液分離槽により分離せしめた
処理水を貯溜せしめる処理水槽とより構成されてなることを特徴とする、放射性排水の処
理装置を要旨とするものである。
本考案の請求項2記載の考案は、固液分離槽内に凝集フロックの上昇を抑制せしめるべ
く処理水槽側へ向けて抑制板が傾斜状に配設されてなることを特徴とする、請求項1記載
の放射性排水の処理装置を要旨とするものである。
本考案の請求項3記載の考案は、固液分離槽内に凝集生成物用のシュ−タ−が、処理水
槽内に処理水用のシュ−タ−が各々配設されてなることを特徴とする、請求項1または2
記載の放射性排水の処理装置を要旨とするものである。
本考案の請求項1記載の考案は、上述のように構成されているから、凝集反応槽内に放
射性排水を導入せしめつつ凝集剤を添加して撹拌凝集せしめたのち、凝集生成物を固液分
離槽内に流入せしめて処理水と放射性物質を吸着する凝集フロックとに固液分離せしめ、
しかるのち、放射性物質を吸着除去せしめた処理水を処理水槽内に流入せしめて貯溜せし
めるものであって、放射性排水中の放射性物質などを容易に、しかも確実に除去せしめる
ことが出来るものである。
本考案の請求項2記載の考案は、上述のように構成されているから、固液分離槽内で分
離せしめた凝集フロックの上昇を抑制板でもって確実に抑制せしめることが出来るもので
あって、ひいては、常に放射性物質を吸着除去せしめた上澄み状の処理水のみを処理水槽
に流入せしめることが出来るものである。
本考案の請求項3記載の考案は、上述のように構成されているから、凝集反応槽内で生
成せしめた凝集生成物を固液分離槽内に、また、固液分離槽内で分離せしめた上澄み状の
処理水を処理水槽内に各々スム−ズに流入せしめることが出来るものであって、ひいては
、放射性排水の処理を迅速に効率よく行うことが出来るものである。
本考案の一実施例を示す縦断面図である。 本考案の一実施例を示す平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。
以下に、本考案を実施するための形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は本考案の一実施例を示すもので、同図中、1は所要の幅と高さを備えた
可搬自在な方形体状の槽体、2・3・4は該槽体1内に各々仕切板5を介して順次区画形
成された凝集反応槽と固液分離槽と処理水槽である。6は上記各仕切板5の中央部上端に
各々形成されたV字形ノッチ、7は該各ノッチ6に連通すべく仕切板5に沿って固液分離
槽3と処理水槽4とに各々内設されたシュ−タ−、8は分離した後記凝集フロック18の
上昇を抑制せしめるべく固液分離槽3に内設された抑制板で、該抑制板8は処理水槽4側
へ向けて傾斜状に配設されている。9は上記凝集反応層2上に配設された凝集剤投入用ホ
ッパ−、10は凝集反応槽2と処理水槽4との内底に各々配設された水中撹拌機である。
11は凝集反応槽2の上端部に形成された送水口、12は処理水槽4の上端部に形成され
た排水口、13は凝集反応槽2と固液分離槽3と処理水槽4の底部に各々形成されたドレ
ン抜き口、14は別途設置された放射性排水の貯溜槽、15は該貯溜槽14に内設された
水中ポンプ16は該水中ポンプ15を介して凝集反応槽2内に放射性排水を送水せしめるべく送水口11に接続されたソケット付き送水パイプである。その他、17は凝集生成物、18・19は凝集フロックと処理水、20は放射性排水を各々示す。
なお、放射性排水20に加えて凝集吸着せしめる凝集剤としては、無機凝集剤や有機凝集剤を使用することが出来る。そして、上記無機凝集剤としては、アルミ系の硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩化アルミなど、鉄系の塩化第二鉄、ポリ硫酸鉄などを挙げることができ、好適には株式会社アクト製の「水夢(登録商標)」を挙げることが出来る。また、有機凝集剤としては、ポリアクリルアシド系のアクリルアミド重合体などを挙げることが出来る。
そして、上述の如く構成された実施例は、可搬して所要の処理現場に設置せしめる。し
かるのち、貯溜槽14に貯溜せしめた放射性排水20を水中ポンプ15・送水パイプ16
を介して送水口11より凝集反応槽2内に所要量を連続的に導入せしめると共に、ホッパ
−9より凝集剤として「水夢(登録商標)」を添加せしめつつ水中撹拌機10により撹拌
せしめる。そして、かかる撹拌により凝集反応せしめ、放射性排水20中の放射性物質な
どを吸着して凝集フロック化せしめる。
凝集反応槽2内の撹拌凝集により生成した凝集生成物17は、順次仕切板5のノッチ6
よりシュ−タ−7に沿って固液分離槽3内に流入し、次第に凝集フロック18と上澄み状
の処理水19とに固液分離せしめる。このさい、固液分離槽3内には抑制板8が配設され
ているため、分離した凝集フロック18の上昇を抑制せしめ、分離する上澄み状の処理水
19への混入を有効に防止せしめることが出来る。
固液分離槽3内で凝集フロック18と分離した上澄み状の処理水19は、順次仕切板5
のノッチ6よりシュ−タ−7に沿って処理水槽4内に流入すると共に、水中撹拌機10に
より撹拌せしめられる。そして、処理水槽4内に流入貯溜する処理水19は、順次排水口
12を通して外部へ排出される。
なお、排出された処理水19は必要に応じてフィルタ−により濾過処理せしめたのち、
環境放流せしめるとよい。また、分離せしめた凝集フロックは、フィルタ−で集塵固化せ
しめる。
なお、本考案は放射性排水のみならず、通常の排水や濁水などにも適用せしめることが
出来るものである。
2 凝集反応槽
3 固液分離槽
4 処理水槽
7 シュ−タ−
8 抑制板
9 ホッパ−
10 水中撹拌機
17 凝集生成物
18 凝集フロック
19 処理水
20 放射性排水

Claims (3)

  1. 放射性排水に凝集剤を加えて撹拌凝集せしめる凝集反応槽と、該凝集反応槽により生成
    せしめた凝集生成物を凝集フロックと処理水とに固液分離せしめる固液分離槽と、該固液
    分離槽により分離せしめた処理水を貯溜せしめる処理水槽とより構成されてなることを特
    徴とする、放射性排水の処理装置。
  2. 固液分離槽内に凝集フロックの上昇を抑制せしめるべく処理水槽側へ向けて抑制板が傾
    斜状に配設されてなることを特徴とする、請求項1記載の放射性排水の処理装置。
  3. 固液分離槽内に凝集生成物用のシュ−タ−が、処理水槽内に処理水用のシュ−タ−が各
    々配設されてなることを特徴とする、請求項1または2記載の放射性排水の処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025794A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Koyo:Kk 放射能除染装置

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