JP2018095634A - カプセル用組成物及びカプセル剤 - Google Patents
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両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むW/Oエマルション型であり、
さらに、ポリフェノール、アミノ酸及び水溶性ビタミンからなる群より選ばれる1種以上の成分を含み、
前記成分の少なくとも一部が水相に含まれているカプセル用組成物。
本発明のカプセル用組成物は、外相は油相であり、内相は水相であり、両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むW/Oエマルション型であり、さらに、ポリフェノール、アミノ酸及び水溶性ビタミンからなる群より選ばれる1種以上の成分(以下、「機能性成分」ということがある。)を含み、機能性成分の少なくとも一部が水相に含まれている。これにより、カプセル用組成物は機能性成分の良好な吸収性を有する。本発明において、良好な吸収性を有する理由は、以下のとおりと推測される。
本発明は、皮膜と、該皮膜に内包された上述のカプセル用組成物と、を備えるカプセル剤を包含する。
リゾレシチン(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))を精製水に溶解させた溶液(以下、「リゾレシチンの溶液」と略す)から25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を調製した。25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液に精製水とビルベリーエキス末(アントシアニン37%含有)を投入して混合し、調合液を得た。次いで、サフラワー油をホモミキサーで撹拌しながら調合液を徐々に加え(5,000rpm 10min)、実施例1のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にリゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))、ビルベリーエキス末(アントシアニン37%含有)を投入してからホモミキサーで撹拌(5,000rpm 10min)し、比較例1のカプセル用組成物を調製した。
製造した実施例1、比較例1のカプセル用組成物を水に添加し、分散性を評価した。具体的には、まず、50mLビーカーに室温の超純水を45mL入れ、その上にそれぞれのカプセル用組成物サンプルを5mL添加した。添加後、添加から1、2、5分後の様子を写真撮影した。
リゾレシチン(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))の溶液から25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を調製した。25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液に精製水と葛の花エキス末(イソフラボンとして、テクトリジン、テクトリゲニン、テクトリゲニン7−O−キシロシルグルコシドを合計14.8%含む)を投入し、混合して調合液を得た。サフラワー油をホモミキサーで撹拌しながら調合液を徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例2のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))を精製水に溶解させた溶液(以下、「ショ糖脂肪酸エステルの溶液」と略す)から25%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を調製した。25%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液に精製水と葛の花エキス末を投入し、混合して調合液を得た。サフラワー油をホモミキサーで撹拌しながら調合液を徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例3のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
分別レシチン(SLP−PIパウダーA(辻製油株式会社製))の溶液から20%分別レシチンの閉鎖小胞体の分散液を調製した。20%分別レシチンの閉鎖小胞体の分散液に精製水と葛の花エキス末を投入し、混合して調合液を得た。サフラワー油をホモミキサーで撹拌しながら調合液を徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例4のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にリゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))、葛の花エキス末を投入しホモミキサーで撹拌(5,000rpm 10min)し、比較例2のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にショ糖脂肪酸エステル粉末(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))、葛の花エキス末を投入しホモミキサーで撹拌(5,000rpm 10min)し、比較例3のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油に分別レシチン粉末(SLP−PIパウダーA(辻製油株式会社製))、葛の花エキス末を投入しホモミキサーで撹拌(5,000rpm 10min)し、比較例4のカプセル用組成物を調製した。
製造した実施例2〜4、比較例2〜4のカプセル用組成物について、上述の「分散性試験1」と同様の方法により、分散性を評価した。その結果、三相乳化を用いて製造された実施例2〜4のカプセル用組成物の方が、比較例2〜4より分散性が高かった。これらのうち、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3の分散性を比較した写真を図3に示す。図3は、それぞれのカプセル用組成物を水に添加してから、2分後の写真を示す。
リゾレシチン(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))の溶液から25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を調製した。他方、サフラワー油にミツロウを投入し、70℃まで昇温した。ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液aを得た。また、ビルベリーエキス末に精製水、リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を加え混合し、閉鎖小胞体の調合液bを得た。調合液aをホモミキサーで撹拌しながら、調合液bを徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例5のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を25%分別レシチン(SLP−PIパウダーA(辻製油株式会社製))の閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外、実施例5と同様の手順で実施例6のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を25%ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))の閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外、実施例5と同様の手順で実施例7のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
比較例のカプセル用組成物として、他社品A(ビルベリーエキス末51%含有)(比較例5)、他社品B(ビルベリーエキス末50%含有)(比較例6)、他社品C(ビルベリーエキス末40%含有)(比較例7)を準備した。
サフラワー油にミツロウ、リゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながらビルベリーエキス末を投入(5,000rpm 10min)し、比較例8のカプセル用組成物を調製した。
リゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))をグリセリン脂肪酸エステル(ポエムS−100(理研ビタミン株式会社製))に変更した点以外は、比較例8と同様の手順で、比較例9のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、油溶性界面活性剤としてショ糖脂肪酸エステル(S−370F(三菱化学フーズ株式会社製))を投入し、70℃まで昇温した後、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、混合液cを得た。他方、ビルベリーエキス末に精製水、混合し、混合液dを得た。調合液cをホモミキサーで撹拌しながら、調合液dを徐々に投入(5,000rpm 10min)し、比較例10のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
実施例5、比較例5〜8のカプセル用組成物について、細胞に対するアントシアニン透過量を評価した。
細胞試験1と同様の手順で、実施例5〜7、比較例9、10について、アントシアニン(シアニジン量として)の細胞に対する透過量を調べた。その結果を図5に示す。
リゾレシチン(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))の溶液から25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を調製した。他方、サフラワー油にミツロウを投入し、70℃まで昇温した。ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液eを得た。また、葛の花エキス末に精製水、リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を加え混合し、閉鎖小胞体の調合液fを得た。調合液eをホモミキサーで撹拌しながら、調合液fを徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例8のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を25%分別レシチン(SLP−PIパウダーA(辻製油株式会社製))の閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外、実施例8と同様の手順で実施例9のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチンの閉鎖小胞体の分散液を25%ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))の閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外、実施例8と同様の手順で実施例10のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、リゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながら葛の花エキス末を投入(5,000rpm 10min)し、比較例11のカプセル用組成物を調製した。
リゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))を分別レシチン粉末(SLP−PIパウダーA(辻製油株式会社製))に変更した点以外は、比較例11と同様の手順で、比較例12のカプセル用組成物を調製した。
リゾレシチン粉末(SLP−ホワイトリゾ(辻製油株式会社製))をショ糖脂肪酸エステル粉末(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))に変更した点以外は、比較例11と同様の手順で、比較例13のカプセル用組成物を調製した。
細胞試験1と同様の手順で、実施例8〜10及び比較例11〜13について、テクトリゲニンの細胞に対する透過量を調べた。その結果を図6に示す。
実施例5のカプセル用組成物から、カプセルを製造した。具体的には、ゼラチン100質量部にグリセリン30〜40質量部、水80〜90質量部を加えて80℃に加温し、撹拌溶解してゼラチン溶液を調製し、ロータリー式カプセル充填機を用いて充填内容物をゼラチンシートに噴射し、ゼラチンシートを打ち抜き成型し、乾燥することにより製造した。
実施例5のカプセルを用いて、水分活性の違いによるアントシアニンの細胞透過性の変化を調べた。具体的には、実施例5のカプセルについて、40℃で2ヶ月保管し、保管前と保管後における水分量、水分活性の変化に対して、アントシアニンの細胞透過性がどのように変化するかを調べた。細胞透過性の変化は、細胞試験1で述べた方法と同様の手順で行った。また、保管前後の乳化状態、水分量、水分活性を測定し、さらに顕微鏡による観察も行った。その結果を図7、8に示す。図7、8中、「0M」は、保管前の実施例5のカプセルを指し、「40℃、2M」は、40℃で2ヶ月保管後の実施例5のカプセルを指す。図7、8に示すように、水分活性が2ヶ月後に低下しているにもかかわらず、アントシアニンであるシアニジンの細胞透過性はほぼ変わらず、乳化状態も維持されていた。この結果より、水分活性(水分量)が低下しても、吸収性は維持されることがわかった。
実施例5のW/Oエマルション型のカプセル用組成物、比較例8のカプセル用組成物に加え、対照例1としてビルベリーエキス水溶液を準備し、これらについてラットに対するアントシアニン(シアニジン量として)の細胞透過性を評価した。
(参考例1)
ビルベリーエキス末を含まない以外は実施例1と同様の手順で、下記の表7の処方のとおりに参考例1のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
ミツロウ及びビルベリーエキス末を用いない以外は、比較例10と同様の手順で下記の表7の処方のとおりに参考例2のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液に精製水を加え混合後、さらにビルベリーエキス末を加え、混合した。上記の混合物を油(サフラワー油)と混合しW/O型乳化物を得た。これを水と油にそれぞれ投入した。他方、ビルベリーエキス末を水に溶かした水溶液を水と油(サフラワー油)にそれぞれ投入した。その結果を図11に示す。図11中、上段は、25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液に精製水、ビルベリーエキス末を加えて、混合後、この混合物を油と混合し得たW/O型乳化物を水と油にそれぞれ投入した液体についての写真であり、下段は、ビルベリーエキス末のみを水又は油に投入した液体についての写真である。図11に示すように、25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液を用いたものでは、油中に分散できていることから、W/O型エマルションが形成されていることが確認できた。
(実施例11)
ビルベリーエキス末を葛の花エキス末に変更し、かつ、25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液を20%分別レシチン閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外は、実施例1と同様の手順で、下記の表8の処方のとおりに実施例11のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
20%分別レシチン閉鎖小胞体の分散液を20%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液に変更した点以外は、実施例11と同様の手順で、下記の表8の処方のとおりに実施例12のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液、20%分別レシチン閉鎖小胞体の分散液、又は20%ショ糖脂肪酸エステル閉鎖小胞体の分散液に葛の花エキス末を加え、混合した。上記の混合物を油(サフラワー油)と混合しW/O型乳化物を得た。これを水と油にそれぞれ投入した。その結果を図13に示す。図13に示すように、25%リゾレシチン閉鎖小胞体の分散液、20%分別レシチン閉鎖小胞体の分散液、又は20%ショ糖脂肪酸エステル閉鎖小胞体の分散液を用いたものでは、油中に分散できていることから、葛の花エキス末を水相に含んだ状態においてもW/O型エマルションが形成されていることが確認できた。
ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))の溶液から10%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を調製した。他方、サフラワー油にミツロウを投入し、70℃まで昇温した。ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液gを得た。また、黒酢粉末(井村屋シーズニング株式会社製)に精製水、ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を加え混合し、閉鎖小胞体の調合液hを得た。調合液gをホモミキサーで撹拌しながら、調合液hを徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例13のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))の溶液から10%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を調製した。他方、サフラワー油にミツロウを投入し、70℃まで昇温した。ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液gを得た。また、プラセンタエキス末(株式会社公知貿易製)に精製水、ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を加え混合し、閉鎖小胞体の調合液iを得た。調合液gをホモミキサーで撹拌しながら、調合液iを徐々に投入(5,000rpm 10min)し、実施例14のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル(ポエムS−100(理研ビタミン株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながら黒酢粉末(井村屋シーズニング株式会社製)を投入(5,000rpm 10min)し、比較例14のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル(ポエムS−100(理研ビタミン株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながらプラセンタエキス末(株式会社公知貿易製)を投入(5,000rpm 10min)し、比較例15のカプセル用組成物を調製した。
製造した実施例13、14、及び比較例14、15のカプセル用組成物5gをチューブに分注し、40℃の水20mLを入れて、20回転倒混和を行った。そして、ろ過を行い、ろ液の色の濃淡を目視で観察した。実施例13及び比較例14のろ過液の写真を図14に示す。実施例14及び比較例15のろ過液の写真を図15に示す。
本実施例では、黒酢に特徴的な5種のアミノ酸粉末(アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、プロリン)を各2%(計10%)ずつ用いて、細胞試験5を行った。なお、アスパラギン酸及びグルタミン酸は、水に難溶であるため、ナトリウム塩を使用した。
本実施例では、代表的な水溶性ビタミンである、ビタミンB1(チアミン塩酸塩)、ビタミンB2(リボフラビンリン酸エステルナトリウム)、ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、ビタミンC(アスコルビン酸ナトリウム)をそれぞれ溶解性に合わせて配合割合を調整して用いた。
ショ糖脂肪酸エステル(M−1695(三菱化学フーズ株式会社製))の溶液から10%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液を調製した。10%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液に精製水とビタミンB1(チアミン塩酸塩)を投入して混合し、調合液を得た。次いで、サフラワー油をホモミキサーで撹拌しながら調合液を徐々に加え(5,000rpm 10min)、実施例17のW/Oエマルション型のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル(ポエムS−100(理研ビタミン株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながら、5種のアミノ酸粉末(アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、プロリン)を各2%(計10%)を投入(5,000rpm 10min)し、比較例16のカプセル用組成物を調製した。
サフラワー油にミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル(ポエムS−100(理研ビタミン株式会社製))を投入し、70℃まで昇温し、ミツロウが完全に溶解した後に40℃まで冷却し、調合液を得た。該調合液をホモミキサーで撹拌しながら、水溶性ビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC)をそれぞれ投入(5,000rpm 10min)し、比較例17〜20のカプセル用組成物を調製した。
実施例14〜20、比較例15〜20のカプセル用組成物について、上述した細胞試験1と同様に細胞試験5を行って、細胞に対する総アミノ酸と各水溶性ビタミンの透過量を評価した。
10%ショ糖脂肪酸エステルの閉鎖小胞体の分散液に精製水を加え混合後、さらに黒酢粉末、プラセンタエキス末、アミノ酸5種、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCを、下記の表13の処方のとおりに加え、混合した。そして、各混合物を油(サフラワー油)と混合しW/O型乳化物を得た。これを水と油にそれぞれ投入した。その結果を図22、23に示す。
Claims (4)
- 外相は油相であり、内相は水相であり、
両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むW/Oエマルション型であり、
さらに、ポリフェノール、アミノ酸及び水溶性ビタミンからなる群より選ばれる1種以上の成分を含み、
前記成分の少なくとも一部が水相に含まれているカプセル用組成物。 - 前記油相に含まれる油が、常温常圧下において固形状態である請求項1に記載のカプセル用組成物。
- 皮膜と、該皮膜に内包された請求項1又は2に記載のカプセル用組成物と、を備えるカプセル剤。
- 前記皮膜がゼラチンを含む、請求項3に記載のカプセル剤。
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