JP2018095503A - クーラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粒状搬送物の搬送効率を向上させることができるクーラ装置を提供する。
【解決手段】 クーラ装置は、高温の粒状搬送物を搬送方向に搬送しながら冷却空気で冷却し、搬送方向に直交する幅方向に互いに隣接させて配置され、粒状搬送物より低温の粒状埋設物のデッド層を介して粒状搬送物を支持し、且つ搬送方向及びその反対方向に往復運動して粒状搬送物を搬送する複数の冷却格子列と、複数の冷却格子列のうちの少なくとも1つの冷却格子列の上方に粒状搬送物の層内に埋設され且つ少なくとも1つの冷却格子列に対して搬送方向及び反対方向に相対移動するように配置され、少なくとも1つの冷却格子列が反対方向に相対移動する際に粒状搬送物を堰き止める堰止部材と、を備え、堰止部材は、少なくとも1つの冷却格子列が堰止部材に対して搬送方向に相対移動する際、少なくとも1つの冷却格子列が反対方向に移動する場合より粒状搬送物が乗り越えやすくなっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、高温の粒状搬送物、例えば粒状のセメントクリンカを搬送しながら冷却するクーラ装置に関する。
セメントプラントには、予熱、仮焼及び焼成を経て生成された高温のセメントクリンカを冷却しながら搬送するクーラ装置が備わっており、例えば、特許文献1のようなクーラがある。特許文献1のクーラは、いわゆるウォーキングフロア方式のクーラ装置であり、複数の冷却格子が互いに隣接するように配置されている。複数の冷却格子は、互いに独立して前進及び後退できるようになっており、各冷却格子の前進動作及び後退動作を制御することによって複数の冷却格子上にある高温のセメントクリンカを搬送するようになっている。
特許文献1のクーラでは、例えば、以下のような方法でセメントクリンカを搬送する。即ち、複数の冷却格子の全てを前進させ、複数の冷却格子上に支持されるセメントクリンカを搬送する。その後、複数の冷却格子を1つずつ独立して後退させて全ての冷却格子を元の位置に戻し、戻った後、再度複数の冷却格子の全てを前進させる。これを繰り返すことによって、セメントクリンカが断続的に搬送される。
特表2007−515365号公報
特許文献1のクーラのようなウォーキングフロア方式のクーラ装置では、前述の通り、セメントクリンカを搬送する際、冷却格子を往復運動させる必要がある。冷却格子が往復運動する際、セメントクリンカは、冷却格子から摩擦抵抗を受けており、基本的に冷却格子と一緒に動くようになっている。従って、後退させる際、冷却格子上のセメントクリンカは、冷却格子と共に後方に戻るが、冷却格子と共に戻るセメントクリンカの量が多くなれば多くなるほどクーラの搬送効率が低下する。
そこで本発明は、粒状搬送物の搬送効率を向上させることができるクーラ装置を提供することを目的としている。
本発明のクーラ装置は、層を成すように堆積される高温の粒状搬送物を搬送方向に搬送しながら冷却空気で冷却するクーラ装置であって、前記搬送方向に直交する幅方向に互いに隣接させて配置され、前記粒状搬送物より低温の粒状埋設物のデッド層を介して前記粒状搬送物を支持し、且つ前記搬送方向及びその反対方向に往復運動して前記粒状搬送物を搬送する複数の冷却格子列と、前記複数の冷却格子列のうちの少なくとも1つの冷却格子列の上方に前記粒状搬送物の層内に埋設され且つ前記少なくとも1つの冷却格子列の往復運動によって前記少なくとも1つの冷却格子列に対して前記搬送方向及び前記反対方向に相対移動するように配置され、前記少なくとも1つの冷却格子列が前記反対方向に相対移動する際に前記粒状搬送物を堰き止める堰止部材と、を備え、前記堰止部材は、前記少なくとも1つの冷却格子列が前記堰止部材に対して前記搬送方向に相対移動する際、前記少なくとも1つの冷却格子列が前記反対方向に移動する場合より前記粒状搬送物が乗り越えやすくなっているものである。
本発明に従えば、少なくとも1つの冷却格子列が堰止部材に対して反対方向に相対移動する際に反対方向に戻ろうとする高温の粒状搬送物を堰止部材によって堰止ることができる。他方、堰止部材を配置することによって、少なくとも1つの冷却格子列が堰止部材に対して搬送方向に相対移動する際に、堰止部材によってその反対方向側に粒状搬送物が押し戻されることになる。これに対して、少なくとも1つの冷却格子列が堰止部材に対して搬送方向に相対移動する際に反対方向に相対移動する場合よりも乗り越えやすいように堰止部材が形成されているので、そのように形成されていない場合に比べて堰止部材によって押し戻される粒状搬送物の量を抑えることができる。このようにして反対方向に戻ろうとする粒状搬送物を堰止部材によって堰き止めつつ、堰止部材によって堰止部材の反対方向側に押し戻される粒状搬送物の量を抑えることができるので、クーラ装置の搬送効率を向上させることができる。
上記発明において、前記堰止部材は、前記搬送方向に向き且つ前記粒状搬送物を堰き止める堰止面を有し、前記堰止面は、上方に向かって前記反対方向に傾斜していてもよい。
上記構成に従えば、粒状搬送物から受ける荷重を分散させつつ、粒状搬送物を堰止ることができる。
上記発明において、前記堰止部材は、前記反対方向に向き且つ前記粒状搬送物が乗り上げるように形成されている戻し面を有し、前記戻し面は、上方に向かって前記搬送方向に傾斜し、前記戻し面の角度は、前記堰止面の角度より小さくなっていてもよい。
上記構成に従えば、戻し面によって堰止部材の反対方向側に押し戻される粒状搬送物の量を抑えることができ、クーラ装置の搬送効率を向上させることができる。
上記発明において、前記少なくとも1つの冷却格子列とは異なる前記冷却格子列と前記堰止部材とを連結する連結部材を備えていてもよい。
上記構成に従えば、異なる冷却格子列と一緒に堰止部材を往復運動させることができる。これにより、堰止部材を動かすための駆動装置を必要としないので、部品点数を低減することができる。また、例えば、複数の冷却格子列を一緒に搬送方向に移動させた際に、それらと一緒に堰止部材を搬送方向に動かすことができる。即ち、堰止部材を粒状搬送物と一緒に搬送方向に動かすことができ、粒状搬送物を搬送方向に送る動作が阻害されることを防ぐことができる。これにより、粒状搬送物を搬送方向に送る際の搬送効率の低下を抑えることができる。
上記発明において、前記異なる冷却格子列は、前記搬送方向に間隔を空けて配置されて前記デッド層の移動を抑制する複数の中仕切板を有しており、前記連結部材は、取付部材を介して複数の中仕切板に設けられていてもよい。
上記構成に従えば、中仕切板に取付部材を介して連結部材が取り付けられている。それ故、中仕切板に取付けることができるので、部品点数が増加することを抑えることができる。
上記発明において、前記複数の冷却格子列の動きを制御して前記複数の冷却格子列を往復運動させる制御装置を備え、前記制御装置は、前記複数の冷却格子列の全てを前記搬送方向に移動させた後に前記少なくとも1つの冷却格子列を前記反対方向に移動させ、その後に前記異なる冷却格子列を前記反対方向に移動させるようになっていてもよい。
上記構成に従えば、搬送効率の高い搬送作業を行うことができる。
上記発明において、前記堰止部材は、前記少なくとも1つの冷却格子列に対して隙間を空けて上方に離して配置されていてもよい。
上記構成に従えば、連結部材と少なくとも1つの冷却格子列との間に粒状搬送物が挟まって少なくとも1つの冷却格子列が動かなくなることを防ぐことができる。
上記発明において、前記複数の冷却格子列は、往復運動することによって前記粒状搬送物を排出口まで搬送し、前記堰止部材は、前記冷却格子列の中央より前記排出口に寄せた位置に配置されていてもよい。
上記構成に従えば、冷却格子列と共に反対方向に戻る粒状搬送物の量を抑えることができ、より多くの粒状搬送物を効果的に堰止ることができる。これにより、粒状搬送物の搬送効率を更に向上させることができる。
上記発明において、前記少なくとも1つの冷却格子列の幅方向両側には、前記異なる冷却格子列が夫々位置していてもよい。
上記構成に従えば、堰止部材がクーラ装置の幅方向両端付近に配置されることを防ぐことができる。これにより、粒状搬送物を堆積させた層であるアクティブ層において、幅方向両側により多くの粒状搬送物を堆積させることができる。
本発明によれば、粒状搬送物の搬送効率を向上させることができるクーラ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るクーラ装置を備えるセメントプラントの焼成設備を示す概略図である。 図1のクーラ装置の構成の概略を示す斜視図である。 図1のクーラ装置の先端側部分を切り取って上方から見た平面図である。 図3のクーラ装置を切断線IV−IVで切断して一部分を拡大して示す正面断面図である。 図3のクーラ装置を切断線V−Vで切断して一部分を拡大して示す側方断面図である。 図3のクーラ装置に関して、堰止部材及び連結部材を取外した状態で一部分を拡大して示す拡大斜視図である。 図3のクーラ装置に備わる複数の冷却格子列の搬送時の動きを示す概略図である。 図3のクーラ装置に備わる複数の冷却格子列の搬送時の動きを示す概略図である。 図6のクーラ装置に堰止部材及び連結部材を取付けた状態で示す拡大平面図である。 図9に示すクーラ装置の堰止部材付近を斜め上方からみた斜視図である。 その他の実施形態のクーラ装置の先端側部分を示す平面図である。 別の実施形態のクーラ装置の先端側部分を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施形態のクーラ装置1について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するクーラ装置1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
<セメントプラント>
セメントは、石灰石、粘土、けい石、及び鉄等を含むセメント原料を粉砕する原料粉砕工程と、粉砕されたセメント原料を焼成する焼成工程と、最終工程である仕上げ工程を経て生成され、これらの3つの工程がセメントプラントにて行われる。これら3つの工程のうちの1つである焼成工程では、粉砕されたセメント原料を焼成して冷却し、粒状のセメントクリンカを生成している。図1に示す構成は、セメントプラントの焼成設備3を示すものであり、セメント製造における焼成工程を行っている部分である。焼成設備3は、原料粉砕工程にて粉砕されたセメント原料を予熱、仮焼、及び焼成し、焼成されて高温となった粒状のセメントクリンカを冷却するようになっている。
焼成工程を行う部分について更に詳細に説明すると、焼成設備3は、予熱器4を備えており、予熱器4は、複数のサイクロン5によって構成されている。サイクロン5は、上下方向に並べて段状に設けられており、その中の排気を上段のサイクロン5に吹き上げ(図1の破線の矢印参照)、投入されたセメント原料を旋回流により分離し、下段のサイクロン5へと投入するようになっている(図1の実線の矢印参照)。最下段の一段上に位置するサイクロン5は、セメント原料を仮焼炉6に投入するようになっている。仮焼炉6は、バーナを有しており、このバーナによる熱と後述する排気の熱とによって投入されたセメント原料中の炭酸ガスを分離する反応(即ち、仮焼反応)が行われる。仮焼炉6で仮焼反応が促進されたセメント原料は、後述のように最下段のサイクロン5に導かれ、更にこのサイクロン5内のセメント原料がロータリキルン7へと供給されるようになっている。
このロータリキルン7は、数十メートル以上の横長円筒状に形成されている。ロータリキルン7は、サイクロン5側である入口から先端側にある出口に向かって僅かに下向きに傾いて配置されている。それ故、軸線を中心にロータリキルン7を回転させることによって、入口側にあるセメント原料が出口側へと搬送されるようになっている。また、ロータリキルン7の出口には、燃焼装置8が設けられている。燃焼装置8は、高温の火炎を形成し、セメント原料を焼成するようになっている。
また、燃焼装置8は、高温の燃焼ガスを入口側に向かって噴射し、燃焼装置8から噴射された燃焼ガスは、セメント原料を焼成しながらロータリキルン7内を入口の方へと流れる。燃焼ガスは、高温の排気として仮焼炉6の下端から噴流となって仮焼炉6内を上方に吹き上がり(図1の破線の矢印参照)、仮焼炉6内に投入されたセメント原料を上方に吹き上げるようになっている。セメント原料は、この排気及びバーナによって約900℃まで加熱される、即ち仮焼される。また、吹き上げられたセメント原料は、排気と共に最下段のサイクロン5に流入し、ここで流入する排気とセメント原料とが分離される。分離されたセメント原料は、ロータリキルン7に供給され、排気は、一段上のサイクロン5へと吹き上げられる。吹き上げられた排気は、各サイクロン5でそこに投入されたセメント原料と熱交換を行ってセメント原料を加熱し、再びセメント原料と分離される。分離された排気は、更にその上のサイクロン5へと上昇して熱交換を繰り返す。そして、最上段のサイクロン5から大気に排出される。
このように構成される焼成設備3では、セメント原料が最上段のサイクロン5付近から投入され、排気と熱交換しながら十分に予熱されて最下段より一段上のサイクロン5まで降り、そして仮焼炉6に投入される。仮焼炉6では、セメント原料がバーナ及び高温のガスにより仮焼され、その後、セメント原料は、最下段のサイクロン5へと導かれそこで排気から分離されてロータリキルン7に供給される。供給されたセメント原料は、ロータリキルン7内で焼成されながら出口側へと搬送される。このように予熱、仮焼、及び焼成されることによって、セメントクリンカが成形される。ロータリキルン7の出口には、クーラ装置1が設けられており、ロータリキルン7の出口から成形されたセメントクリンカがクーラ装置1に排出される。
<クーラ装置>
クーラ装置1は、ロータリキルン7から排出されるセメントクリンカ(高温の粒状搬送物)を予め定められる搬送方向に搬送しながら冷却するようになっている。このような機能を有するクーラ装置1は、図2に示すように、主に固定傾斜グレート11及び複数の冷却格子列12を備え、更に図3に示すような堰止部材13及び連結部材14を備えている。固定傾斜グレート11は、図2に示すようにロータリキルン7の出口直下に配置されており、ロータリキルン7の出口側から搬送方向に向かって下方に傾斜している。これにより、ロータリキルン7の出口から排出された粒状のセメントクリンカは、固定傾斜グレート11上を転がるように搬送方向に落ちていく。
また、固定傾斜グレート11の搬送方向先端部には、複数の冷却格子列(本実施形態では、3つの冷却格子列)12が設けられており、セメントクリンカが3つの冷却格子列12上に堆積してクリンカ層15(図2の2点鎖線参照)を形成するようになっている。冷却格子列12は、搬送方向に延在する構造体であり、搬送方向に直交する横方向(以下、「幅方向」ともいう)に互いに隣接するように並設されており、クリンカ層15によって3つの冷却格子列12の全てが覆い隠されている。
[冷却格子列]
クーラ装置1は、いわゆるウォーキングフロア方式のクーラ装置である。即ち、冷却格子列12は、図示しない台車を下側に有しており、台車によって搬送方向及びその反対方向(以下、単に「反対方向」という)に往復運動可能に構成されている。クーラ装置1は、以下のように冷却格子列12の往復運動を繰り返すことによってセメントクリンカを搬送方向に送るようになっている。即ち、クーラ装置1では、まず幅方向に並ぶ全ての冷却格子列12を前進させ、次に隣接しない冷却格子列12を複数回に分けて後退させる。このように3つの冷却格子列12を動かすことによってセメントクリンカを搬送方向に送ることができる。送られるセメントクリンカは、やがて冷却格子列12の先端より先にある排出口12aに達し、排出口12aから下方へと落される。排出口12aの直下には、図示しないクラッシャが配置されており、クラッシャによって細かく破砕される。
以下では、冷却格子列12の構成について更に詳細に説明する。なお、3つの冷却格子列12は、基本的に同じ構造を有している。それ故、1つの冷却格子列12の構成についてのみ説明し、他の2つの冷却格子列12の説明を省略する。
図2に示すように冷却格子列12は、搬送方向一端から他端まで延在する短冊状の構造体である。冷却格子列12は、複数のケーシング17と、複数の連結格子ユニット18とを有している。なお、説明の便宜上、図3では冷却格子列12において最も先端側に位置するケーシング17だけを示している。ケーシング17は、図4に示すように上側が開口する大略長方形状の箱体であり、搬送方向に延在している。即ち、ケーシング17は、一対の側壁17a,17bを有しており、一対の側壁17a,17bは、搬送方向に延在し且つ幅方向に対向するように配置されている。一対の側壁17a,17bの間には、連結格子ユニット18が嵌まり込むように配置されている。連結格子ユニット18は、平面視でケーシング17の上側開口と略同じ形状に形成されており、ケーシング17に嵌まり込んでいる。
このように配置される連結格子ユニット18は、ケーシング17の底面17cから上方に離して配置されており、ケーシング17の底面17cと連結格子ユニット18との間には、下方空間19が形成されている。下方空間19は、冷却空気供給ユニット16(図2参照)と繋がっており、冷却空気供給ユニット16から下方空間19に冷却空気が供給されている。また、連結格子ユニット18には、後述する複数の冷却通路26が形成されており、下方空間19の冷却空気は、複数の冷却通路26を通ってクリンカ層15に放出される。これにより、クリンカ層15が冷却されるようになっている。以下では、連結格子ユニット18の構成の一例について、図4及び5を参照しながら更に詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、連結格子ユニット18は、複数の冷却格子20によって構成されている。本実施形態において、冷却格子20は、いわゆる山形格子であり、一対の取付板21,21、2つの両端用支持板22と、複数の中間支持板23と、複数の被覆部材24とを有している。なお、図3では、連結格子ユニット18の細やかな構成については図示を省略している。後述する図11及び12についても同様である。一対の取付板21,21は、搬送方向に延在する側面視で短冊状の板であり、幅方向に対向し且つ間隔を空けて配置されている。一対の取付板21,21には、2つの両端用支持板22及び複数の中間支持板23が架け渡されている。
2つの両端用支持板22は、幅方向に見た断面がL字状の山形鋼で構成されており、ウエブ22aとフランジ22bとを有している。ウエブ22a及びフランジ22bは、互いに直交するように一体的に設けられており、フランジ22bが上方に延在している。2つの両端支持板22は、互いのフランジ22bを対向させて且つ搬送方向に離して配置されている。このように配置される2つの両端支持板22の間には、複数の中間支持板23が配置されている。
複数の中間支持板23は、幅方向に見た断面がチャンネル状の溝型鋼で構成され、ウエブ23aと2つのフランジ23b,23bを有している。2つのフランジ23b,23bは、ウエブ23aの搬送方向両端部に一体的に設けられ、そこから上方に延在している。複数の中間支持板23は、搬送方向に互いに等間隔を空けて並設されており、隣接するフランジ23b同士を対向させている。また、搬送方向両側に位置する中間支持板23の各々は、隣接する両端用支持板22と搬送方向に間隔を空けて配置され、且つ各々のフランジ23bを隣接する両端用支持板22のフランジ22bに対向させて配置されている。
このようにして並設される2つの両端用支持板22と複数の中間支持板23は、隣接する板22,23との間にスリット25が形成されている。スリット25は、上下方向に延在しており、下側の開口が下方空間19と繋がっている。また、スリット25の上方には、被覆部材24が覆いかぶせられている。被覆部材24は、幅方向に見た断面が大略逆V字状の山形鋼であり、幅方向に延在している。被覆部材24は、一方の取付板21から他方の取付板21まで延在しており、隣接する2つのフランジ23b,23b(又は2つのフランジ22b,23b)の上部に複数のスペーサ39を介して夫々載置されている。複数のスペーサ39は、被覆部材24より短尺に形成されており、幅方向に互いに間隔を空けて並設されている。即ち、各スペーサ39の間には、隙間が空いており、被覆部材24とフランジ22b、23bとの間には、複数の隙間が形成されている。複数の隙間とスリット25とによって冷却通路26が構成されており、前述の通り冷却通路26によって下方空間19の冷却空気がクリンカ層15に供給される。
このように構成される複数の冷却格子20は、それらの間に隙間27を空けて搬送方向に並べられており、この隙間27を覆うように隣接する両端用支持板22,22のウエブ22a,22aには固定板28が架設されている。固定板28は、平面視で大略短冊状に形成されており、直交方向において両端用支持板22と略同じ長さを有している。固定板28の搬送方向両端部は、隣接するウエブ22aの端部に溶接されている。これにより隣接する2つの冷却格子20が固定板28によって連結され、また複数の冷却格子20を連結することによって連結格子ユニット18が構成される。また固定板28は、幅方向両端部がケーシング17の一対の側壁17a,17bに夫々溶接されている。
このようにして構成される連結格子ユニット18では、左右両側に互いに連結されている複数の取付板21によって構成される取付板21の列が形成され、各列が一対の側壁17a,17bに溶接されている。このようにして連結格子ユニット18は、ケーシング17の一対の側壁17a,17bに架け渡されている。このように構成された複数のケーシング17は、搬送方向に並べて配置され、更に隣接する端部同士をボルト等で締結されている。これにより、固定傾斜グレート11から排出口12aまで延在する冷却格子列12が構成される。
このように構成される冷却格子列12は、前述の通り、幅方向に3つ並べて配置されている。更に詳細に説明すると、隣接する冷却格子列12は、図4に示すように側壁17a,17bを幅方向に互いに対向させて配置されており、隣接する側壁17a,17bの間は、互い接触しない程度に隙間29が空けられている。また、クーラ装置1では、隙間29にセメントクリンカが入り込まないように、隣接する側壁17a,17bの一方にカバー体(図示せず)が設けられている。
このように構成されているクーラ装置1では、複数の冷却格子列12にセメントクリンカを堆積させることによって複数の冷却格子列12上にクリンカ層15が形成されている。クリンカ層15は、デッド層31及びアクティブ層32の2つの層から成る。デッド層31は、粒状搬送物であるセメントクリンカ(以下、「搬送クリンカ」という)より低温のセメントクリンカ(低温の粒状埋設物)によって形成される層であり、低温のセメントクリンカを冷却格子列12内(即ち、支持板22,23上)に堆積させて形成されている。アクティブ層32は、高温の搬送クリンカによって形成される層であり、高温の搬送クリンカをデッド層31の上に堆積させることによってデッド層31の上に形成されている。即ち、冷却格子列12(支持板22,23)は、デッド層31を介して高温の搬送クリンカを支持しており、デッド層31によって高温の搬送クリンカから冷却格子列12(支持板22,23)が保護されている。また、冷却格子列12内のデッド層31が動かないようにするべく、冷却格子列12は複数の中仕切板33,34を備えている。
複数の中仕切板33,34は、図4に示すように搬送方向一方から見た正面視で大略台形状の板状部材であり、図3及び図5に示すように冷却格子列12において所定のピッチで配置されている。更に詳細に説明すると、図5及び図6に示すように中仕切板33,34は、固定板28及び一対の側壁17a,17bの各々に夫々設けられており、固定板28から上方に延在している。なお、図6では、説明の便宜上、山形格子(即ち、支持板22,23、及び被覆部材24等)を省略して記載している。後述する図10でも同様である。このように配置される複数の中仕切板33,34は、冷却格子20の搬送方向長さと略同じピッチで配置されており、後述する2つの中仕切板34を除いて、複数の中仕切板33の上端は、一様に同じ高さに位置している。
このように構成されているクーラ装置1は、制御装置38を更に備えている。なお、制御装置38は、CPU(Central Processing Unit)の他、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有している(何れも図示せず)。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。CPUが実行するプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に保存されており、これらの記憶媒体からROMにインストールされる。RAMには、プログラム実行時に必要なデータが一時的に記憶される。
制御装置38は、図示しない台車の動きを制御して3つの冷却格子列12を互いに独立させて搬送方向及び反対方向に往復運動させる。また、制御装置38は、冷却格子列12を往復運動させることによってアクティブ層32を搬送方向に送り、それを構成する搬送クリンカを排出口12aまで送るようになっている。また、クーラ装置1では、送る際に冷却空気供給ユニット16から下方空間19に冷却空気が供給されており、この冷却空気によって搬送クリンカを冷却しながら排出口12aまで送ることができるようになっている。以下では、このように構成されるクーラ装置1の動作について説明する。
クーラ装置1では、図2に示すようにロータリキルン7から排出された粒状の搬送クリンカを固定傾斜グレート11上で受けて冷却格子列12の方へと転がす。ロータリキルン7から搬送クリンカが排出され続けることによって搬送クリンカが堆積し、冷却格子列12の上にアクティブ層32が形成される。また、クーラ装置1は、冷却空気供給ユニット16(ファン)を備えており、冷却空気供給ユニット16から下方空間19に冷却空気が供給されている。冷却空気は、複数の冷却通路26を通ってデッド層31に放出され、デッド層31を通ってアクティブ層32に達する。冷却空気は、高温の搬送クリンカと熱交換しながら更に上昇し、やがてアクティブ層32から上方へと抜けていく。上方に抜けた空気は、搬送クリンカと熱交換することによって高温になっており、その一部がクーラ装置1から排出されて直接キルン7、もしくは排出管51を介して仮焼炉6に導入されるようになっている。
このようにして冷却される搬送クリンカを送る手順について、図7及び図8を参照しながら以下で説明する。即ち、クーラ装置1では、制御装置38がまず全ての冷却格子列12を所定距離だけ前進させる(図7(a)参照)。これにより、アクティブ層32が搬送方向に前進する。次に、制御装置38は、3つの冷却格子列12のうちの1つを所定距離だけ後退させ(図7(b)参照)、後退した後に別の1つの冷却格子列12を所定距離だけ後退させる(図8(a)参照)。最後に、制御装置38は、残った1つの冷却格子列12を後退させる(図8(b)参照)。これにより、3つの冷却格子列12に対してアクティブ層32を搬送方向に相対移動させ、その後3つの冷却格子列12を初期位置に戻すことができる。制御装置38は、これらの動作を3つの冷却格子列12に繰り返させ、搬送クリンカを排出口12aの方へと送るようになっている。
クーラ装置1では、3つの冷却格子列12を動かす際、デッド層31とアクティブ層32との間に摩擦抵抗が生じている。それ故、冷却格子列12を個別に後退させてアクティブ層32の戻りを抑制しているが、冷却格子列12を個別に後退させた場合でも、一定量の搬送クリンカが冷却格子列12の動きに引きずられて反対方向に戻される。このように戻される搬送クリンカの量を抑制させるべく、クーラ装置1は、図3乃至5に示すような堰止部材13を備えている。
[堰止部材]
堰止部材13は、少なくとも1つの冷却格子列12に対応させて配置されており、対応する冷却格子列12が反対方向に後退する際に反対方向に戻ろうとする搬送クリンカを堰止るようになっている。更に詳細に説明すると、堰止部材13は、本実施形態のクーラ装置1において1つ備わっており、堰止部材13は、図3に示すように3つの冷却格子列12のうち真ん中に位置する冷却格子列12Mに対応させて配置されている。以下では、3つの冷却格子列12のうち真ん中に位置するものを冷却格子列12M、幅方向一方に配置されるものを冷却格子列12L、他方に配置されているものを冷却格子列12Rと称する場合がある。
また、堰止部材13は、冷却格子列12Mの先端側、即ち排出口12aに寄せて配置されている。本実施形態では、冷却格子20と搬送方向の同じ長さより少し長い距離X分だけ排出口12aから離して配置されており距離Xは、冷却格子列12の幅Wに対して0.8≦X/W≦1.8となるように設定されることが好ましい。但し、距離Xは、このような範囲に限定されず、それ以上であってもそれ以下であってもよい。このような位置に配置される堰止部材13は、連結部材14を介して冷却格子列12Lに連結されている。
図9に示すように連結部材14は、平面視で矩形の板状部材であり、幅方向に延在している。連結部材14には、その幅方向の一端側部分に堰止部材13が設けられ、他端側部分が冷却格子列12Lに接合されている。更に詳細に説明すると、冷却格子列12Lは、平面視で堰止部材13に対応する位置(本実施形態において堰止部材13の幅方向一方側の位置)に一対の中仕切板34,34を有しており、連結部材14の他端側部分が取付部材40を介して一対の中仕切板34,34(より詳細には、一対の中仕切板34,34を補強すべくそれらに架け渡されている一対の補強板37,37)に取り付けられている。取付部材40は、平面視で矩形の板状部材であり、搬送方向に延在している。取付部材40は、一対の補強板37,37の間に挟まるようにそれらに架け渡すように取り付けられている。取付部材40は、その上面に連結部材14の他端側部分が載置されており、ボルト及び溶接等によって固定されている。
このように一対の中仕切板34,34には、一対の補強板37,37及び取付部材40を介して連結部材14が取り付けられ、連結部材14の幅方向一端側部分には、堰止部材13が設けられている。それ故、対応する冷却格子列12Mが堰止部材13に対して相対移動する際に堰止部材13が受ける荷重が、連結部材14、取付部材40、及び一対の補強板37,37を介して一対の中仕切板34,34に伝わるようになっている。従って、一対の中仕切板34,34は、このような荷重に耐え得るように強固に構成されていることが好ましい。それ故、一対の中仕切板34,34は、その他の複数の中仕切板33,33より厚く形成されている。また、一対の中仕切板34,34の下端部は、幅方向に長く形成されており、その幅方向両端部がケーシング17の一対の側壁17a,17bに夫々溶接されて固定されている。このようにして一対の中仕切板34,34は、それ自体の強度及び冷却格子列12Lに対する固定強度が高くなるように構成されている。
また、一対の中仕切板34,34の上端は、図4及び5に示すように他の中仕切板33の上端より高く位置している。同様に一対の補強板37,37の上端もまた他の中仕切板33の上端より高さH1だけ高く位置している。それ故、連結部材14の下面は、複数の中仕切板33の上端より高さH1だけ高い位置に配置されている。高さH1は、例えば搬送クリンカの平均粒径の3倍以上(本実施形態では5倍)に設定されており、連結部材14と中仕切板33との間に搬送クリンカが挟まって冷却格子列12が動かなくなることを防いでいる。また、連結部材14は、幅方向に延在する2つのリブ14a,14bを有しており、2つのリブ14a,14bによって連結部材14が補強されている。このように補強された連結部材14の先端側部分には、前述の通り、堰止部材13が設けられている。
堰止部材13は、前述の通り反対方向に戻る搬送クリンカを堰止るためのものであり、本実施形態では、図10に示すように側面視で三角形状に形成される板状の部材である(図5も参照)。より詳細に説明すると、堰止部材13は、堰止用板41及び戻し用板42とを有している。堰止用板41は、正面視で大略矩形状の平板であり(図4も参照)、幅方向に延在している。本実施形態では、堰止用板41の幅は、中仕切板33の幅と略同一に形成されている(図9も参照)。このような形状を有する堰止用板41は、反対方向に倒れるように傾斜する状態で連結部材14の先端側部分であって搬送方向前端部に溶接等によって固定されている。また、堰止用板41の上端部には、戻し用板42の上端部が突き合わされている。
戻し用板42は、搬送方向に見た背面視で大略矩形状の平板であり、幅方向に延在している。本実施形態では、戻し用板42の幅は、堰止用板41及び中仕切板33の幅と略同一に形成されている(図9も参照)。このような形状を有する戻し用板42は、搬送方向に倒れるように傾斜する状態で連結部材14の先端側部分であって搬送方向後端部に溶接等によって固定されている。このように配置される戻し用板42の上端部は、前述の通り堰止用板41の上端部に突き合わされており、上端部同士が溶接等によって接合されている。これにより、堰止用板41が搬送方向前側に配置され且つ戻し用板42が後側に配置されている三角柱状の堰止部材13が構成される。
このような形状を有する堰止部材13は、堰止用板41の主面である堰止面43が搬送方向に向き、戻し用板42の主面である戻し面44が反対方向に向いている。また、連結部材14の中央より搬送方向側に堰止部材13の稜線が位置しており、堰止用板41の傾斜角αが戻し用板42の傾斜角βより大きくなるように形成されている。即ち、堰止面43の傾斜角αが戻し面44の傾斜角βより大きくなっており、堰止面43が戻し面44より起きている状態となっている。なお、傾斜角αは、連結部材14の上面と堰止面43のなす角であり、例えば40°≦α≦120°の範囲で設定される。また、傾斜角βは、連結部材14の上面と戻し面44とのなす角であり、例えば0°<β≦40°の範囲で設定される。なお、傾斜角α及びβは、後述する高さH2を含め、堰止部材13が配置される位置、強度、及び搬送効率等を考慮して設定される。
なお、堰止面43及び戻し面44は、本実施形態において平坦な面を傾けるによって形成されているが、必ずしも平坦である必要はない。例えば、堰止面43及び戻し面44は、幅方向に見て弧状に湾曲させるようにして傾斜させてもよく、その傾斜させる態様は幅方向から見て必ずしも直線的である必要はない。
このように構成されている堰止部材13は、連結される冷却格子列12Lが搬送方向に移動するとそれと一緒に搬送方向に移動し(図10の二点鎖線は、堰止部材13の動きのみを示す)、冷却格子列12Lが停止するとそれと一緒に停止する。他方、堰止部材13は、対応付けられている冷却格子列12Mに対して相対移動可能に配置されているため、冷却格子列12Mが反対方向に後退する際にも停止する状態を維持することができる。更に、冷却格子列12Mが停止している状態で冷却格子列12Lが反対方向に移動すると、堰止部材13は、冷却格子列12Mに対して相対移動しながら冷却格子列12Lと一緒に反対方向に後退する。
このように動く堰止部材13は、搬送クリンカを送る際、3つの冷却格子列12上に形成されるアクティブ層32内に埋もれており、冷却格子列12Mが反対方向に後退する際に反対方向に戻ろうとする搬送クリンカを堰止面43によって堰止る。他方、冷却格子列12Mが停止している状態で堰止部材13が反対方向に移動すると、戻し面44によって若干量の搬送クリンカが反対方向に押し戻される。これに関して、戻し面44は、堰止部材13を冷却格子列12Mに対して相対移動させる際に堰止面43に比べて搬送クリンカが乗り上げやすく形成されており、そうでない場合に比べて押し戻される搬送クリンカの量を抑えることができる。即ち、戻し面44は、搬送クリンカを堰止る堰止面43の上を乗り上げていく(又は、乗り越えていく)搬送クリンカの量に比べてその量が大きく、乗り上げやすく(又は、乗り越えやすく)形成されている。このように、堰止面43によって反対方向に戻ろうとする搬送クリンカを堰き止めつつ、戻し面44によって押し戻される搬送クリンカの量を抑えることができる。それ故、クーラ装置1における搬送クリンカの搬送効率を向上させることができる。以下では、搬送クリンカを送る際の堰止部材13の機能について図7及び8を参照しながら更に詳しく説明する。
前述の通り、クーラ装置1では、制御装置38がまず全ての冷却格子列12を所定距離だけ前進させる(図7(a)参照)。次に、制御装置38は、真ん中の冷却格子列12Mを所定距離だけ後退させる(図7(b)参照)。この際、冷却格子列12M上に堆積するアクティブ層32の搬送クリンカは、冷却格子列12Mに引き摺られて冷却格子列12Mと一緒に後退しようとする。アクティブ層32内であって冷却格子列12M上には、堰止部材13が配置されており、冷却格子列12Mが後退する際にも冷却格子列12Lと共にその場で停止している。それ故、後退するアクティブ層32の搬送クリンカ、より詳細にはアクティブ層32においてデッド層31付近に位置する搬送クリンカが堰止部材13によって堰止られる。これにより、堰止部材13より上方に位置する搬送クリンカが冷却格子列12Mに引きずられることを抑制することができる。別の言い方をすると、後退しようとするアクティブ層32に対して堰止部材13が抵抗し、アクティブ層32の搬送クリンカが反対方向に後退することを抑制することができる。
アクティブ層32に対する抵抗は、堰止部材13の高さH2に応じて調整することができる。即ち、堰止部材13の高さH2を大きくすると、アクティブ層32に対する抵抗を大きくすることができ、多くの搬送クリンカを堰止ることができる。これにより、アクティブ層32が後退することを抑制することができる。なお、堰止部材13の高さH2は、図4及び10に示すように連結部材14の上面から堰止部材13の稜線まで高さであり、例えば30mm以上180mm以下であり、本実施形態では、例えば75mmである。
なお、堰止部材13の上方で堰止られる搬送クリンカは、冷却格子列12Mが反対方向に後退する際、それより搬送方向に位置する搬送クリンカによって反対方向に押されている。また、搬送クリンカは、反対方向に押される力の大きさ次第で堰止部材13の堰止面43を昇って乗り越えることがある。搬送クリンカが反対方向に押される力は、アクティブ層32の高さ及び堰止部材13が配置されている位置(即ち、排出口12aからの距離)等に応じて増減する。それ故、堰止部材13の高さH2は、アクティブ層32の高さ及び堰止部材13が配置されている位置(即ち、排出口12aからの距離)等に応じても設定されることが好ましい。なお、本実施形態のクーラ装置1では、堰止られる搬送クリンカが押される力の大きさを鑑みて堰止部材13が排出口12aに寄せて配置されている。これにより、冷却格子列12Mと共に反対方向に戻る搬送クリンカの量を効果的に抑えることができ、搬送クリンカの搬送効率を向上させることができる。
また、堰止面43の傾斜角αを大きくすることによって、堰止面43を乗り越える搬送クリンカの量を抑えることができる。これにより、堰止部材13の高さH2を大きくする場合と同じく、アクティブ層32に対して抵抗を大きくしてアクティブ層32の後退を抑制することができる。他方、堰止面43の傾斜角αを大きくした場合には堰止面43がその厚み方向に受ける荷重が大きくなり、それに耐え得るべく堰止用板41の厚みを大きくする必要がある。そうすると、堰止部材13及びそれを支える連結部材14等の重量が大きくなり、製造コストが増加したり搬送効率が低下したりすることになる。それ故、アクティブ層32に対する抵抗と堰止部材13に対して必要な強度等を鑑みた場合、堰止面43の傾斜角αは、55°≦α≦75°の範囲で設定されることが好ましい。なお、本実施形態において堰止面43の傾斜角αは,約60度に設定されている。このように堰止部材13は、冷却格子列12Mを後退させる際にアクティブ層32の後退を抑えることができる。
冷却格子列12Mを初期位置に戻すと、制御装置38は、次に冷却格子列12Lを後退させる(図8(a)参照)。冷却格子列12Lが後退すると、冷却格子列12L上にある搬送クリンカの一部は、冷却格子列12Lに連れられて反対方向に移動する。また、冷却格子列12Lが後退するとそれと一緒に堰止部材13が後退する。堰止部材13は、アクティブ層32内に埋まっており、堰止部材13が後退するとアクティブ層32内を反対方向に進む。これにより、堰止部材13がアクティブ層32に対して相対移動する。堰止部材13は、戻し面44を反対方向に向けており、相対移動する際、戻し面44を先頭にして反対方向に進んでいく。この際、堰止部材13は、戻し面44によってアクティブ層32を反対方向に押し、また戻し面44によってアクティブ層32を上下方向に掻き分けつつアクティブ層32内を進んでいく。
アクティブ層32は、デッド層31及び冷却格子列12等から摩擦抵抗を受けており、基本的にその場に留まるようになっている。しかし、堰止部材13がアクティブ層32を押すことによって、冷却格子列12M上にある搬送クリンカが冷却格子列12L上にある搬送クリンカと共に若干反対方向に移動する。この移動する搬送クリンカの量は、移動時にアクティブ層32が戻し面44から受ける荷重に対応し、前記荷重を小さくすることによってその量を低減することができる。即ち、戻し面44の高さ、即ち堰止部材13の高さH2を小さくすることによって前記荷重を小さくすることができるので、堰止部材13の高さH2を小さく設定することが好ましい。
他方、前述の通り、冷却格子列12Mを後退させる際には、アクティブ層32に対する抵抗を大きくすべく堰止部材13の高さH2を高くすることが好ましい。即ち、堰止部材13の高さH2は、冷却格子列12Mが後退する際に堰止部材13が堰き止める搬送クリンカの量と、冷却格子列12Lが後退する際に堰止部材13が反対方向に押し返す搬送クリンカの量とのトレードオフに応じて設定される。従って、堰き止める搬送クリンカの量が反対方向に押し返す搬送クリンカの量より大きくなるように堰止部材13の高さH2が設定され、これにより搬送クリンカの搬送効率を向上させることができる。
また、戻し面44の傾斜角βを小さくすることによって、アクティブ層32の押す力を小さくし、搬送クリンカが戻し面44を乗り越えやすくすることができる。これにより、堰止部材13の高さH2を低くする場合と同じく、反対方向に押し返す搬送クリンカの量を少なくすることができる。特に、戻し面44の傾斜角βを堰止面43の傾斜角αより小さくすることによって、冷却格子列12Mが後退する際に堰止部材13が堰き止める搬送クリンカの量を、冷却格子列12Lが後退する際に堰止部材13が反対方向に押し返す搬送クリンカの量より大きくすることができ、搬送効率を向上させることができる。
なお、戻し面44の傾斜角βを小さくした場合には、戻し面44の反対方向の長さが長くなる。これにより、堰止部材13及びそれを支える連結部材14等の重量が大きくなり、製造コストが増加したり搬送効率が低下したりすることになる。それ故、製造コストや搬送効率等を鑑みた場合、戻し面44の傾斜角βは、10°≦β≦30°の範囲で設定されることが好ましい。なお、本実施形態において戻し面44の傾斜角βは,約15度に設定されている。このように堰止部材13は、冷却格子列12Lを後退させる際に反対方向に押し戻される搬送クリンカの量を抑えることができるように設計され、搬送効率が低下することを抑制している。
このように冷却格子列12Lが後退して初期位置に戻ると、次に冷却格子列12Rが初期位置まで後退させられる(図8(b)参照)。3つの冷却格子列12の全てが初期値まで戻ると3つの冷却格子列12を再度前進させ、3つの冷却格子列12を冷却格子列12Mから順に1つずつ後退させること繰り返す。これにより、搬送クリンカを排出口12aの方へと送り、排出口12aから排出することができる。
[クーラ装置のその他の機能等について]
本実施形態のクーラ装置1では、冷却格子列12Lと堰止部材13とが連結部材14によって連結されており、冷却格子列12Lと一緒に堰止部材13を往復運動させることができる。これにより、堰止部材13を動かすための駆動装置を必要としないので、部品点数を低減することができる。また、冷却格子列12Mと冷却格子列12Lを一緒に搬送方向に移動させた際に、それらと一緒に堰止部材13を動かすことができる。即ち、堰止部材13を搬送クリンカと一緒に搬送方向に動かすことができ、搬送クリンカの送り動作が阻害されることを防ぐことができる。これにより、堰止部材13を配置することによる搬送効率の低下を抑えることができる。
また、本実施形態のクーラ装置1では、隣接する一対の中仕切板34,34に一対の補強板37,37を介して取付部材40が設けられ、更に取付部材40に連結部材14が取り付けられている。それ故、中仕切板34,34に取り付けることができるので、部品点数が増加することを抑えることができる。
更に、本実施形態のクーラ装置1では、堰止部材13が真ん中の冷却格子列12Mの上方にだけ設けられ、幅方向両側の冷却格子列12L,12Rの上方に設けられていない。堰止部材13をこのように配置することによって、冷却格子列12L,12Rを初期位置に戻す際に搬送クリンカが戻る量を、冷却格子列12Mを初期位置に戻す際に戻る量より多くすることができる。これにより、搬送クリンカがクーラ装置1の幅方向両側近辺における搬送クリンカの堆積量を幅方向中央近辺における搬送クリンカの堆積量より多くすることができる。即ち、アクティブ層32において幅方向両側により多くの搬送クリンカを堆積させて、層高を高くすることができる。
<その他の実施形態について>
本実施形態のクーラ装置1は、3つの冷却格子列12を並べて構成されているが、3つ以上の冷却格子列を並べて構成されてもよい。例えば、図11で示すように6つの冷却格子列121〜126を並べて構成されるクーラ装置1Aであってもよい。なお、冷却格子列121〜126は、本実施形態のクーラ装置1の冷却格子列12と同じ構成を有しており、図11における冷却格子列121〜126の各構成の符号については省略する。クーラ装置1Aは、3つの堰止部材13を備えており、そのうちの2つの堰止部材13が最も幅方向一方側及び他方側に位置する冷却格子列121、126に連結部材14を介して取り付けられている。もう1つの堰止部材13は、真ん中であって幅方向他方側に位置する冷却格子列124に連結部材14を介して取り付けられている。このように、堰止部材13は、クーラ装置1Aでもまた最も幅方向一方側及び他方側に位置する冷却格子列121、126の上方を避けて配置し、アクティブ層の搬送クリンカがクーラ装置1Aの幅方向両側近辺でも堆積するようにする。
また、本実施形態のクーラ装置1では、堰止部材13が連結部材14を介して冷却格子列12に取り付けられているが、必ずしも冷却格子列12に取り付けられている必要はない。例えば、図12のクーラ装置1Bのように構成されてもよい。即ち、クーラ装置1Bは、複数の冷却格子列12の幅方向両方の外側に側壁1a,1aを有し、これらの側壁1a,1aに連結部材14Bを架け渡すように配置する。連結部材14Bの上面には、複数の冷却格子列12の上方に夫々位置するように複数の堰止部材13が設けられている。このように側壁1a,1aに連結部材14Bを架け渡すことによって、複数の冷却格子列12の全ての上方に堰止部材13を夫々配置することができ、搬送効率を更に向上させることができる。
更に、本実施形態のクーラ装置1では、幅方向に延びる三角柱状の堰止部材13が採用されているが、堰止部材13の形状及び構造についてはそのようなものに限定されない。例えば、堰止部材13を上下方向に伸縮又は折り畳み可能に構成し、対応する冷却格子列12Mが反対方向に移動する際に上方に伸び、連結される冷却格子列12Lが反対方向に移動する際に下方に縮むようにしてもよい。また、堰止部材を可動式フラップで構成し、また対応する冷却格子列12Mが反対方向に移動する際に上方に起き上がり、連結される冷却格子列12Lが反対方向に移動する際に下方に倒れるようにしてもよい。更に、堰止部材を歯車等で構成し且つワンウェイクラッチを介して回転可能に連結部材14に設けるようにしてもよい。この場合、対応する冷却格子列12Mが反対方向に移動する際には、回転せずにアクティブ層32の抵抗となり、連結される冷却格子列12Lが反対方向に移動する際には、アクティブ層32の移動に合せて回転し抵抗とならないようになっている。
また、本実施形態のクーラ装置1では、冷却格子20として山形格子が採用されているが、必ずしも山形格子に限定されない。公知の種々の形状の冷却格子を用いることができ、その形状は前述するような山形格子の形状に限定されない。
H1 高さ
1,1A,1B クーラ装置
12, 冷却格子列
12L 冷却格子列(異なる冷却格子列)
12M 冷却格子列(少なくとも1つの冷却格子列)
12a 排出口
13 堰止部材
14,14B 連結部材
31 デッド層
32 アクティブ層
34 中仕切板
38 制御装置
40 取付部材
43 堰止面
44 戻し面
121,124,126 冷却格子列(異なる冷却格子列)
122,123,125 冷却格子列(少なくとも1つの冷却格子列)

Claims (9)

  1. 層を成すように堆積される高温の粒状搬送物を搬送方向に搬送しながら冷却空気で冷却するクーラ装置であって、
    前記搬送方向に直交する幅方向に互いに隣接させて配置され、前記粒状搬送物より低温の粒状埋設物のデッド層を介して前記粒状搬送物を支持し、且つ前記搬送方向及びその反対方向に往復運動して前記粒状搬送物を搬送する複数の冷却格子列と、
    前記複数の冷却格子列のうちの少なくとも1つの冷却格子列の上方に前記粒状搬送物の層内に埋設され且つ前記少なくとも1つの冷却格子列の往復運動によって前記少なくとも1つの冷却格子列に対して前記搬送方向及び前記反対方向に相対移動するように配置される堰止部材と、を備え、
    前記堰止部材は、前記少なくとも1つの冷却格子列が前記堰止部材に対して前記搬送方向に相対移動する際、前記少なくとも1つの冷却格子列が前記反対方向に移動する場合より前記粒状搬送物が乗り越えやすくなっている、クーラ装置。
  2. 前記堰止部材は、前記搬送方向に向き且つ前記粒状搬送物を堰き止める堰止面を有し、
    前記堰止面は、上方に向かって前記反対方向に傾斜している、請求項1に記載のクーラ装置。
  3. 前記堰止部材は、前記反対方向に向き且つ前記粒状搬送物が乗り上げるように形成されている戻し面を有し、
    前記戻し面は、上方に向かって前記搬送方向に傾斜し、
    前記戻し面の角度は、前記堰止面の角度より小さくなっている、請求項2に記載のクーラ装置。
  4. 前記少なくとも1つの冷却格子列とは異なる前記冷却格子列と前記堰止部材とを連結する連結部材を備えている、請求項1乃至3の何れか1つに記載のクーラ装置。
  5. 前記異なる冷却格子列は、前記搬送方向に間隔を空けて配置されて前記デッド層の移動を抑制する複数の中仕切板を有しており、
    前記連結部材は、取付部材を介して複数の中仕切板に設けられている、請求項4に記載のクーラ装置。
  6. 前記複数の冷却格子列の動きを制御して前記複数の冷却格子列を往復運動させる制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記複数の冷却格子列の全てを前記搬送方向に移動させた後に前記少なくとも1つの冷却格子列を前記反対方向に移動させ、その後に前記異なる冷却格子列を前記反対方向に移動させるようになっている、請求項1乃至5の何れか1つに記載のクーラ装置。
  7. 前記堰止部材は、前記少なくとも1つの冷却格子列に対して隙間を空けて上方に離して配置されている、請求項1乃至6の何れか1つに記載のクーラ装置。
  8. 前記複数の冷却格子列は、往復運動することによって前記粒状搬送物を排出口まで搬送し、
    前記堰止部材は、前記冷却格子列の中央より前記排出口に寄せた位置に配置されている、請求項1乃至7の何れか1つに記載のクーラ装置。
  9. 前記少なくとも1つの冷却格子列の幅方向両側には、前記異なる冷却格子列が夫々位置していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載のクーラ装置。
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