JP2018095413A - シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、定型サイズのシートを規定の位置で確実に固定し、さらには定型サイズ以外のシートもセット可能とすることである。
【解決手段】シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置において、前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する第1固定手段と、前記シート規制手段に設けられ、前記第1固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第1係合手段と、前記第1係合手段が前記第1固定手段に対して規定サイズのシートに対応した位置でのみ係合するよう前記第1係合手段の係合位置を規制する係合位置規制手段と、を有し、前記係合位置規制手段を、前記第1固定手段に対する前記第1係合手段の係合位置を規定サイズのシートに対応した位置のみに規制する規制位置又は前記第1係合手段の前記規制を解除する解除位置に切り換え可能に設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置において、前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する第1固定手段と、前記シート規制手段に設けられ、前記第1固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第1係合手段と、前記第1係合手段が前記第1固定手段に対して規定サイズのシートに対応した位置でのみ係合するよう前記第1係合手段の係合位置を規制する係合位置規制手段と、を有し、前記係合位置規制手段を、前記第1固定手段に対する前記第1係合手段の係合位置を規定サイズのシートに対応した位置のみに規制する規制位置又は前記第1係合手段の前記規制を解除する解除位置に切り換え可能に設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置、これを備えたシート給送装置及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式等の画像形成装置および画像形成装置に装着されるシート給送装置では、大量の印刷を可能にするため、画像を転写する大量のシートを積載収納できるシート収納手段を装置本体内に備えたものが多く普及している。
このような画像形成装置および画像形成装置に装着されるシート給送装置で使用されるシート収納手段は、シートの搬送方向上流側の端部位置を規制する後端規制部材、およびシートの搬送方向と直交する幅方向の端部位置を規制する幅規制部材を備えている。そして、幅規制部材および後端規制部材は、シートのサイズに応じて任意の位置に移動して固定することができる。
このようなシート収納手段では、シートを収納する前に、幅規制部材および後端規制部材を、そのシートのサイズに応じた位置に固定してから、シートを収納することで、シートを適正な位置に保ち、安定した給送を可能にしている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の技術では、シートのサイズに応じた正規の位置に幅規制部材および後端規制部材を固定してからシートを積載収納する正規の手順を取らず、逆にシートをセットしてから幅規制部材および後端規制部材をシートに突当る位置まで移動して固定させられる可能性があった。
本来、幅規制部材および後端規制部材の正しいセット位置では、シートサイズの公差や環境変化による膨張等を考慮し、シートとこれら規制部材との間には適正なクリアランスの確保が必要である。しかし、上記逆の手順で十分なクリアランスを確保せずにセットされた場合には、給送不良やJamなどの問題を起こす可能性が高くなるという課題があった。
例えば、後端規制部材が正規位置よりも詰まった位置(上記クリアランスを埋めてしまう位置)で固定されてしまうと、シートを給送ローラに当接させるべくリフトアップさせる際に、シート先端がシート収納手段の内壁との間の摩擦によりリフトアップできない、もしくはリフト圧ロスにより給送不良を起こす可能性が高くなる。
また、幅規制部材の場合は、シートと幅規制部材との間に隙間が空いた状態でセットされてしまうと、シート収納手段を装置本体に収納する時にシートのセット位置がずれて、シートが斜行して最悪の場合で紙詰まりを起こす可能性がある。
これらの課題を解決する方法として、幅規制部材および後端規制部材を、シートの定型サイズに対応した規定位置でのみ固定するように規制する方法がある。しかしながら、この場合、定型サイズのシート以外のサイズのシートをシート収納手段に積載収納することができなくなってしまうため、ユーザビリティを大きく損なってしまう。
そこで、本発明の目的は、定型サイズのシートを規定の位置で確実に固定し、さらには定型サイズ以外のシートもセット可能とした画像形成装置およびシート給送装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置において、前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する第1固定手段と、前記シート規制手段に設けられ、前記第1固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第1係合手段と、前記第1係合手段が前記第1固定手段に対して規定サイズのシートに対応した位置でのみ係合するよう前記第1係合手段の係合位置を規制する係合位置規制手段と、を有し、前記係合位置規制手段を、前記第1固定手段に対する前記第1係合手段の係合位置を規定サイズのシートに対応した位置のみに規制する規制位置又は前記第1係合手段の前記規制を解除する解除位置に切り換え可能に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、市場で最も多く使用される定型サイズのシートを収納する場合は、適正な位置でシート規制手段を確実に固定させることができ、誤セットに起因する給送不良やJamを防止することで安定したシートの供給が可能となる。また、定型サイズ以外のシートを使用する場合、シート規制手段を任意の位置で固定できるモードへの切り換えることで、ユーザビリティを悪化させることもない。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
本実施例に係るシート収納手段について説明する。ここでは、画像形成装置に使用されるシート収納手段を例示して説明する。まず図9を用いて画像形成装置の概略構成を説明し、次に図10を用いてシート収納手段について説明し、次に図1〜図3を用いてシート収納手段におけるシート規制手段について説明する。
本実施例に係るシート収納手段について説明する。ここでは、画像形成装置に使用されるシート収納手段を例示して説明する。まず図9を用いて画像形成装置の概略構成を説明し、次に図10を用いてシート収納手段について説明し、次に図1〜図3を用いてシート収納手段におけるシート規制手段について説明する。
まず画像形成装置の一例であるレーザープリンタについて図9の概略図を用いて説明する。100は画像形成装置本体である。また、100Aは画像形成部であり、画像形成装置本体100に設けられ、電子写真方式により画像形成を行う。この画像形成部100Aは、トナー像を形成する感光体ドラム101、感光体ドラム101に形成されたトナー像をシートSに転写する転写ローラ102などを備えている。そして、このような構成の画像形成部100Aにおいて、画像形成動作が開始されると、まずレーザースキャナー103により画像信号に応じた光が感光体ドラム101に照射される。このような画像信号に応じた光が照射されることにより、感光体ドラム101上に潜像が形成される。次に、この潜像をトナーカートリッジ104に収納されたトナーで現像することにより、感光体ドラム101上にトナー画像(可視像)が形成される。また、このようなトナー画像形成動作に並行してシート収納手段105からシートSが給送される。シート収納手段105から給送されたシートSは、搬送ローラ106及びレジストローラ107によって感光体ドラム101に形成された画像と同期をとって感光体ドラム101と転写ローラ102とにより構成される転写部に搬送される。そして、この転写部において、転写ローラ102へバイアスを印加することによってトナー画像がシートSへ転写されるようになっている。なお、このようなトナー画像が転写されたシートSは、この後、定着手段108へ搬送され、この定着手段108において加熱されることによりトナー画像が定着され、さらにこの後、排出ローラ109によって装置上部の排出部110へ排出される。
次に、このような画像形成装置で使用されるシート収納手段105について説明する。シート収納手段105は、図10に示すように、シートSの端部位置を規制するシート規制手段112,113,114を有している。シート規制手段のうち、幅規制手段112,113はシートSの搬送方向と直交する幅方向に移動可能に設けられ、シートSの幅方向の端部位置を規制する。シート規制手段のうち、後端規制手段114はシートSの搬送方向に移動可能に設けられ、シートの搬送方向上流側の端部位置を規制する。幅規制手段112,113および後端規制手段114は、さまざまなサイズのシートを積載可能にするために、セットするシートのサイズに応じて任意の位置に移動して固定することができる。図10は各種サイズのシートSを収納可能とするシート収納手段105の概略構成を示す平面図である。
シート収納手段105は、各種サイズのシートSを積載するシート積載台111と、シートSの側端位置を規制する一対の幅規制手段112,113と、シートSの後端位置を規制する後端規制手段114を備えている。シート積載台111は、回転支点111a,111bを中心に回動可能であり、積載台付勢バネ115a,115bにより積載されたシートSを給送ローラ(図示せず)に向けて押圧している。
なお、幅規制手段112,113と後端規制手段114は、シート積載台111の回動動作に影響しない位置に配置されている。ここで、一対の幅規制手段112,113は、それぞれ下部に、移動方向である幅方向と同方向(矢印B方向)に伸びたラック部112a,113aに形成された不図示のラック歯が、ピニオン116にそれぞれ噛み合っている。これにより、いずれか一方の幅規制手段を幅方向に移動させると、ピニオン116とラック部112a,113aとの作用により、他方の幅規制手段が連動して一方の幅規制手段と逆方向に移動する。
幅規制手段112,113の固定は、シート収納手段105の底面に設けられた幅規制手段固定ラックと幅規制手段112,113に設けられた幅規制用小ラックとが噛み合うことで行われる。後端規制手段114は、シート収納手段105の底板に矢印C方向に設けられたガイド溝に沿って、搬送方向に移動自在になっている。また、後端規制手段114の固定も、幅規制手段112と同様に、シート収納手段105に設けられた後端規制手段固定ラックと後端規制手段114に設けられた後端規制用小ラックが噛み合うことにより行われる。
このようにシート収納手段105を構成し、シートSをシート積載台111に積載する前に、幅規制手段112,113および後端規制手段114を積載するシートSのサイズに応じた位置に固定してからシートSを積載する。これにより、シートSを適正な位置に保ち、安定した給送を可能にしている。
次に図1〜図3を用いて、シート収納手段に設けられたシート規制手段について更に詳しく説明する。ここでは、シート規制手段として、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの搬送方向上流側の端部位置(後端位置)を規制する後端規制手段を例示して説明する。図1は、シート収納手段105に設けられた後端規制手段114、およびその固定手段を示した斜視図である。後端規制手段114は、後端規制面1で複数枚のシートからなるシート束の後端面を規制している。そして、後端規制手段114は、シート収納手段105の底面に設けられた後端規制手段固定ラック119と、後端規制手段本体3内に設けられた後端規制板用小ラック120とが噛み合うことで位置が固定される。この時、小ラック付勢手段4が後端規制板用小ラック120を後端規制手段固定ラック119に向かって付勢している。
後端規制手段固定ラック119は、シート収納手段105に設けられており、後端規制手段114をシートのサイズに応じた任意の位置で固定するための第1固定手段である。後端規制板用小ラック120は、後端規制手段114に設けられており、前記後端規制手段固定ラック119と係合することで後端規制手段114を任意の位置に固定する第1係合手段である。
図2(a),(b)は、シート収納手段105にセットするシートのサイズに応じて後端規制手段114を任意の位置に移動および固定できるモードに設定した場合の状態を示した断面図である。図2(a)に示すように、レバー2をつまみ操作により倒すと、レバー2が後端規制板用小ラック120をリフトアップし、後端規制板用小ラック120と後端規制手段固定ラック119との噛み合いが解除される。そのため、後端規制手段114は任意の位置に移動可能となる。
そして、所望のシートサイズ位置で後端規制手段114をセットする場合は、レバー2を解除すると、図2(b)に示すように、後端規制板用小ラック120が小ラック付勢手段4により後端規制手段固定ラック119との噛み合い方向に付勢され、後端規制板用小ラック120が後端規制手段固定ラック119と噛み合って固定される。後端規制手段固定ラック119は、所定のピッチ(ここでは0.5mmピッチ)に設定されており、様々なシートサイズに応じて後端規制手段114を任意の位置に固定できるように設定されている。
図3(a)、(b)は、後端規制手段114をLTR、LGLなどの定型サイズに対応した位置でしか固定できないモードに設定した場合の状態を示した断面図である。噛み合い位置規制手段5は、後端規制手段固定ラック119の近傍に設けられ、シート収納手段105に対してシートの前後方向にスライド移動可能に設けられている。噛み合い位置規制手段5は、操作用つまみ5cをつまむことでユーザーが操作できる。
噛み合い位置規制手段5は、後端規制板用小ラック120が後端規制手段固定ラック119に対して規定サイズのシートに対応した位置でのみ係合するよう前記後端規制板用小ラック120の係合位置を規制する係合位置規制手段である。噛み合い位置規制手段5は、後端規制手段固定ラック119に対する後端規制板用小ラック120の噛み合い位置(係合位置)を定型サイズ(規定サイズ)のシートに対応した位置のみに規制する規制位置又は後端規制板用小ラック120の前記規制を解除する解除位置に切り換え可能に設けられている。
ここで、噛み合い位置規制手段5を図2(b)の位置から図3(a)の位置へスライドさせると、噛み合い位置規制手段5はガイド溝6に沿って同時にリフトアップ方向へも移動される。噛み合い位置規制手段5には、2つの異なる高さの凸面5a、凹面5bが設けられている。凸面5aは、噛み合い位置規制手段5において、後端規制板用小ラック120に対する後端規制手段固定ラック119の係合を規制する部位である。凹面5bは、噛み合い位置規制手段5において、前記規定サイズのシートに対応した位置にのみ設けられ、後端規制板用小ラック120に対して後端規制手段固定ラック119が係合可能な部位である。
噛み合い位置規制手段5は、ガイド溝6に沿ってリフトアップされた場合、凸面5aは後端規制手段固定ラック119の歯面よりも高い位置(規制位置)まで上がる。そのため、後端規制板用小ラック120が後端規制手段固定ラック119に噛めない状態となる。すなわち、凸面5aは、前記規制位置にて後端規制板用小ラック120を後端規制手段固定ラック119に係合できない位置に規制する。一方、凹面5bは、噛み合い位置規制手段5がリフト位置に移動しても、後端規制手段固定ラック119の歯面高さより低い位置にある。そのため、後端規制板用小ラック120が凹面5b部において後端規制手段固定ラック119に噛み合い可能である。ここで、凹面5bは、後端規制手段114が定型サイズのシート後端位置に相当する位置でのみ固定可能に複数ヶ所に設けられている。
そして、操作用つまみ5cをつまむことでユーザーが操作し、噛み合い位置規制手段5を図3(b)の位置から図2(b)の位置へスライドさせると、凸面5aは後端規制手段固定ラック119の歯面よりも低い位置(解除位置)まで下がる。そのため、後端規制板用小ラック120が後端規制手段固定ラック119の歯面全域にわたって噛み合い可能となる。すなわち、噛み合い位置規制手段5を前記解除位置に切り換えることで、凸面5aによる前記規制が解除される。これにより、後端規制手段114を定型サイズも含むシートサイズに応じた任意の位置に移動し、固定することができる。
本実施例によれば、市場で最も多く使用される定型サイズのシートを収納する場合は、適正な位置で後端規制手段を確実に固定させることができ、誤セットに起因する給送不良やJamを防止することで安定したシートの供給が可能となる。また、定型サイズ以外のシートを使用する場合、後端規制手段を任意の位置で固定できるモードへの切り換えることで、ユーザビリティを悪化させることもない。
〔実施例2〕
次に図4〜図6を用いて実施例2に係るシート収納手段について説明する。画像形成装置の概略構成は前述した実施例と同様であるため、ここでは詳しい説明は省略する。また、シート収納手段にといて前述した実施例と同様の機能を有する部材には同一符号を付して説明を省略する。
次に図4〜図6を用いて実施例2に係るシート収納手段について説明する。画像形成装置の概略構成は前述した実施例と同様であるため、ここでは詳しい説明は省略する。また、シート収納手段にといて前述した実施例と同様の機能を有する部材には同一符号を付して説明を省略する。
図4(a)は、シート収納手段105に設けられた後端規制手段114を示した斜視図である。後端規制手段114は、LTR、LGLなどの定型サイズに対応した位置でのみ後端規制手段114をシート収納手段105に固定可能にするストッパー部材8と、任意の位置で後端規制手段114をシート収納手段105に固定できる後端規制板用小ラック120を備えている。そして、これらストッパー部材8と後端規制板用小ラック120はいずれか一方のみを機能させ、もう一方を機能させないように切り換え可能になっている。
本実施例に係るシート収納手段105は、前述した実施例と同様に、第1固定手段としての後端規制手段固定ラック119と、第1係合手段としての後端規制板用小ラック120を備えている。更に本実施例に係るシート収納手段105は、後端規制手段固定穴7と前記ストッパー部材8を備えている。後端規制手段固定穴7は、シート収納手段105に設けられており、後端規制手段114を定型サイズ(規定のサイズ)のシートに対応した位置でのみ固定する第2固定手段である。ストッパー部材8は、後端規制手段114に設けられており、後端規制手段固定穴7と係合することで後端規制手段114を固定する第2係合手段である。更に本実施例に係るシート収納手段105は、後端規制手段114を固定する際に後端規制板用小ラック120又はストッパー部材8のいずれか一方を機能させ、他方を機能しないように切り換える切換手段としての切換スイッチ10を備えている。
後端規制板用小ラック120は、シート収納手段105に設けられた後端規制手段固定ラック119と噛み合うことで後端規制手段114をシートサイズに応じた任意の位置に固定する。後端規制手段固定ラック119は、所定のピッチ(ここでは0.5mmピッチ)でラックが刻まれており、0.5mm刻みで任意の位置に後端規制手段114を固定することができる。
ストッパー部材8は、シート収納手段105の底面に後端規制手段114の移動方向(図10に示す矢印C方向)に沿って設けられた複数の後端規制手段固定穴7に嵌まり込むことで後端規制手段114を固定する。後端規制手段固定穴7は、定型サイズのシート後端位置に相当した場所で後端規制手段114を固定できるように位置が設定されている。
そして、後端規制板用小ラック120は、小ラック付勢手段4により後端規制手段固定ラック119との噛み合い方向に付勢されている。そして、ストッパー部材8は、ストッパー付勢9により後端規制手段固定穴7との噛み合い方向に付勢されている。切換スイッチ10は、後端規制板用小ラック120とストッパー部材8のいずれか一方をリフトアップした位置(機能しない位置)で保持し、噛み合いを解除させることで、他方のみが機能するように切り換えを行う。
図4(a)は実施例2に係る後端規制手段を説明した斜視図、図4(b),(c)は後端規制手段が定型サイズのシートに対応した位置でのみ固定できるモード時の動作を説明した断面図である。図4(a),(b),(c)は、後端規制板用小ラック120が切換スイッチ10によりリフトアップされた状態を示している。すなわち、図4(a)に示すように後端規制板用小ラック120が切換スイッチ10により後端規制手段固定ラック119から離間された位置(噛み合いできない位置)に保持されている。この状態においては、後端規制板用小ラック120は機能せず(図4(b))、ストッパー部材8のみが後端規制手段固定穴7に係合する係合手段として機能しており(図4(c))、定型サイズ(規定のサイズ)のシートに対応した位置でのみ後端規制手段114が固定される。
一方、図5(a)は実施例2に係る後端規制手段を説明した斜視図、図5(b),(c)は後端規制手段が任意の位置で固定できるモード時の動作を説明した断面図である。図5(a),(b),(c)は、切換スイッチ10により図4(a)の状態から切り換えられ、ストッパー部材8が切換スイッチ10によりリフトアップされた状態を示している。すなわち、図5(a)に示すようにストッパー部材8が切換スイッチ10により後端規制手段固定穴7から離間された位置(噛み合いできない位置)に保持されている。この状態においては、ストッパー部材8は機能せず(図5(c))、後端規制板用小ラック120のみが後端規制手段固定ラック119に係合する係合手段として機能しており(図5(b))、シートのサイズに対応した任意の位置で後端規制手段114が固定可能となる。
図6(a)は実施例2に係る後端規制手段を説明した斜視図、図6(b),(c)は後端規制手段を移動させるために固定を解除した状態を説明した断面図である。図6(a),(b),(c)は、後端規制手段114を移動させるためレバー2を倒した状態を示している。この場合、後端規制板用小ラック120とストッパー部材8の両部材がレバー2により持ち上げられ、噛み合いが外れるため、後端規制手段114が移動可能となる。
本実施例においても、市場で最も多く使用される定型サイズのシートを収納する場合は、適正な位置で後端規制手段を確実に固定させることができ、誤セットに起因する給送不良やJamを防止することで安定したシートの供給が可能となる。また、定型サイズ以外のシートを使用する場合、後端規制手段を任意の位置で固定できるモードへの切り換えることで、ユーザビリティを悪化させることもない。
〔実施例3〕
次に図7及び図8を用いて実施例3に係るシート収納手段について説明する。画像形成装置の概略構成は前述した実施例と同様であるため、ここでは詳しい説明は省略する。また、シート収納手段にといて前述した実施例と同様の機能を有する部材には同一符号を付して説明を省略する。
次に図7及び図8を用いて実施例3に係るシート収納手段について説明する。画像形成装置の概略構成は前述した実施例と同様であるため、ここでは詳しい説明は省略する。また、シート収納手段にといて前述した実施例と同様の機能を有する部材には同一符号を付して説明を省略する。
前述した実施例では、後端規制手段固定ラック119と後端規制板用小ラック120との係合がラック同士の噛み合いである構成を例示したが、これに限定されるものではない。本実施例では、後端規制手段固定ラック119と後端規制板用小ラック120との係合が摩擦力を利用したものである構成を例示している。以下、説明する。
図7(a)は、シート収納手段105に設けられた後端規制手段114を示した斜視図ある。後端規制手段114には、LTR、LGLなどの定型サイズに対応した位置でのみ後端規制手段114をシート収納手段105に固定可能にするストッパー部材8と、任意の位置で後端規制手段114をシート収納手段105に固定できる摩擦ストッパー部材121を備えている。そして、これらストッパー部材8と摩擦ストッパー部材121は、いずれか一方のみを機能させ、もう一方を機能しないように切り換え可能になっている。
本実施例に係る後端規制手段114は、シート収納手段105の底面に設けられたフラッパ面123に対して、後端規制手段本体3内に設けられた摩擦ストッパー部材121の摩擦パッド122が摩擦力によって任意の位置で固定可能になっている。
フラッパ面123は、シート収納手段105に設けられており、後端規制手段114をシートのサイズに応じた任意の位置で固定するための第1固定手段である。摩擦ストッパー部材121は、摩擦パッド122を有し、後端規制手段114に設けられており、摩擦パッド122を介して前記フラッパ面123に対して摩擦力によって係合することで後端規制手段114を任意の位置に固定する第1係合手段である。更に本実施例に係るシート収納手段105は、前述した実施例と同様に、第2固定手段としての後端規制手段固定穴7と、第2係合手段としての前記ストッパー部材8を備えている。
図7(a)は実施例3に係る後端規制手段を説明した斜視図、図7(b),(c)は後端規制手段が任意の位置で固定できるモード時の動作を説明した断面図である。図7(a),(b),(c)は、ストッパー部材8が切換スイッチ10によりリフトアップされた状態を示している。すなわち、図7(a)に示すようにストッパー部材8が切換スイッチ10により後端規制手段固定穴7から離間された位置(噛み合いできない位置)に保持されている。この状態においては、ストッパー部材8は機能せず(図7(c))、摩擦ストッパー部材121のみがフラッパ面123に係合する係合手段として機能しており(図7(b))、シートのサイズに対応した任意の位置で後端規制手段114が固定可能となる。
一方、図8(a)は実施例3に係る後端規制手段を説明した斜視図、図8(b),(c)は後端規制手段が定型サイズのシートに対応した位置でのみ固定できるモード時の動作を説明した断面図である。図8(a),(b),(c)は、切換スイッチ10により図7(a)の状態から切り換えられ、摩擦ストッパー部材121が切換スイッチ10によりリフトアップされた状態を示している。すなわち、図8(a)に示すように摩擦ストッパー部材121が切換スイッチ10によりフラッパ面123から離間された位置(係合できない位置)に保持されている。この状態においては、摩擦ストッパー部材121は機能せず(図8(b))、ストッパー部材8のみが後端規制手段固定穴7に係合する係合手段として機能しており(図8(c))、定型サイズ(規定のサイズ)のシートに対応した位置でのみ後端規制手段114が固定される。
なお、ストッパー部材8と摩擦ストッパー部材121の切換スイッチ(切換手段)10は、前述した実施例2のストッパー部材8と後端規制用小ラック118との切換手段と同じため、ここでは説明を省略する。
本実施例においても、市場で最も多く使用される定型サイズのシートを収納する場合は、適正な位置で後端規制手段を確実に固定させることができ、誤セットに起因する給送不良やJamを防止することで安定したシートの供給が可能となる。また、定型サイズ以外のシートを使用する場合、後端規制手段を任意の位置で固定できるモードへの切り換えることで、ユーザビリティを悪化させることもない。
〔他の実施例〕
前述した実施例では、シート規制手段として後端規制手段114を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、幅規制手段112,113にも適用することができる。
前述した実施例では、シート規制手段として後端規制手段114を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、幅規制手段112,113にも適用することができる。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられるシート収納装置(シート収納手段)に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施例では、画像形成装置で使用されるシート収納装置(シート収納手段)を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像形成装置に着脱可能に装着されるシート給送装置で使用されるシート収納装置(シート収納手段)であっても良く、該シート収納装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
S …シート
1 …後端規制面
2 …レバー
3 …後端規制手段本体
4 …小ラック付勢手段
5 …噛み合い位置規制手段
5a …凸面
5b …凹面
5c …操作用つまみ
6 …ガイド溝
7 …後端規制手段固定穴
8 …ストッパー部材
10 …切換スイッチ
100 …画像形成装置本体
100A …画像形成部
105 …シート収納手段
111 …シート積載台
112,113 …幅規制手段
114 …後端規制手段
119 …後端規制手段固定ラック
120 …後端規制板用小ラック
121 …摩擦ストッパー部材
122 …摩擦パッド
123 …フラッパ面
1 …後端規制面
2 …レバー
3 …後端規制手段本体
4 …小ラック付勢手段
5 …噛み合い位置規制手段
5a …凸面
5b …凹面
5c …操作用つまみ
6 …ガイド溝
7 …後端規制手段固定穴
8 …ストッパー部材
10 …切換スイッチ
100 …画像形成装置本体
100A …画像形成部
105 …シート収納手段
111 …シート積載台
112,113 …幅規制手段
114 …後端規制手段
119 …後端規制手段固定ラック
120 …後端規制板用小ラック
121 …摩擦ストッパー部材
122 …摩擦パッド
123 …フラッパ面
Claims (9)
- シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置において、
前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する第1固定手段と、
前記シート規制手段に設けられ、前記第1固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第1係合手段と、
前記第1係合手段が前記第1固定手段に対して規定サイズのシートに対応した位置でのみ係合するよう前記第1係合手段の係合位置を規制する係合位置規制手段と、を有し、
前記係合位置規制手段を、前記第1固定手段に対する前記第1係合手段の係合位置を規定サイズのシートに対応した位置のみに規制する規制位置又は前記第1係合手段の前記規制を解除する解除位置に切り換え可能に設けたことを特徴とするシート収納装置。 - 前記係合位置規制手段は、前記第1固定手段に対する前記第1係合手段の係合を規制する凸面と、前記規定サイズのシートに対応した位置にのみ設けられ、前記第1固定手段に対して前記第1係合手段が係合可能な凹面と、を有し、
前記凸面は、前記規制位置にて前記第1係合手段を前記第1固定手段に係合できない位置に規制し、前記解除位置に切り換えることで前記規制を解除することを特徴とする請求項1に記載のシート収納装置。 - シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの端部位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置において、
前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する第1固定手段と、
前記シート規制手段に設けられ、前記第1固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第1係合手段と、
前記シート規制手段を規定のサイズのシートに対応した位置でのみ固定する第2固定手段と、
前記シート規制手段に設けられ、前記第2固定手段と係合することで前記シート規制手段を固定する第2係合手段と、
前記シート規制手段を固定する際に前記第1係合手段又は前記第2係合手段のいずれか一方を機能させ、他方を機能させないように切り換える切換手段と、を有することを特徴とするシート収納装置。 - 前記切換手段は、前記シート規制手段をシートのサイズに応じた任意の位置で固定する際に前記第2係合手段を前記第2固定手段から離間させた位置に保持して機能させないようにし、前記シート規制手段を規定のサイズのシートに対応した位置でのみ固定する場合は前記第1係合手段を前記第1固定手段から離間させた位置に保持して機能させないようにすることを特徴とする請求項3に記載のシート収納装置。
- 前記第1固定手段と前記第1係合手段との係合がラック同士の噛み合いであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート収納装置。
- 前記第1固定手段と前記第1係合手段との係合が摩擦力を利用したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート収納装置。
- 前記シート規制手段は、シートの搬送方向の上流側の端部位置を規制する後端規制手段、又はシートの搬送方向と直交する幅方向の端部位置を規制する幅規制手段であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート収納装置。
- 画像形成装置に着脱可能に装着され、シート収納手段に収納されたシートを給送するシート給送装置において、
前記シート収納手段として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート収納装置を備えたことを特徴とするシート給送装置。 - シートを収納するシート収納手段と、前記シート収納手段からシートを給送するシート給送手段と、給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
前記シート収納手段として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート収納装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016241818A JP2018095413A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016241818A JP2018095413A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018095413A true JP2018095413A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62631951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016241818A Pending JP2018095413A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018095413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020040737A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 用紙供給ユニット、画像形成装置 |
-
2016
- 2016-12-14 JP JP2016241818A patent/JP2018095413A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020040737A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 用紙供給ユニット、画像形成装置 |
JP7159711B2 (ja) | 2018-09-06 | 2022-10-25 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 用紙供給ユニット、画像形成装置 |
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