JP2018094279A - 光音響型のカテーテル及び光音響型のカテーテルシステム - Google Patents

光音響型のカテーテル及び光音響型のカテーテルシステム Download PDF

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Abstract

【課題】どのような方向に光が照射されても、音響素子の向きを変えずに音波を検出することを課題とする。【解決手段】カテーテル101の進行方向に対して、所定の方向に光を照射するように駆動する駆動装置3と、照射された光によって生じた音波を受信する音響素子1と、を有し、音響素子1は、カテーテル101の周方向にわたって備えられるとともに、光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられることを特徴とする。さらに、複数の音響素子1がアレイ状に配置されることで、音響素子アレイ10を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、光音響技術を用いた光音響型のカテーテル及び光音響型のカテーテルシステムの技術に関する。
カテーテルを用いた治療(カテーテル治療)は開胸手術と比較し、患者負担が少ない術式であるため、使用が増大してきている。このようなカテーテル治療において、狭窄部位の特定、ガイドワイヤ留置、術後評価等体内の血管等を可視化するために、X線造影が用いられている。しかし、X線造影は、患者及び医者にとって好ましくない。そこで、X線造影を減らすための可視化技術が求められている。
そのような技術の1つに、カテーテルを用いた血管内3次元撮像技術(カテーテルイメージング法)がある。この技術では、カテーテルを移動させつつ、軸周りに回転させて、カテーテル先端部で撮像を行っていくことで3次元画像を取得することができる。
このようなカテーテルイメージング法が用いられることにより、直感的に優れている3次元的な構造を医師に提供することができる。さらに、このような技術を用いることで、カテーテル留置操作をサポートすることができる。ここで、現状のカテーテルイメージング法では、カテーテル軸周りの回転に1800rpm程度のモータを用いている。ここで、モータは、カテーテル自体をカテーテル軸と垂直方向に回転するものである。すなわち、モータは、カテーテル自体をねじれる方向に回転させる。
この回転速度は、平面撮像時では十分なフレームレートを得ることができるが、立体撮像におけるリアルタイム3次元撮像には不十分である。すなわち、平面撮像と比較して多くの画像を取得する立体撮像では、前記した回転速度では撮像に時間がかかってしまう。
また、光や音波を用いて血管内を可視化するカテーテルイメージング法として、OCT(Optical Coherence Tomography;光干渉断層)撮像、IVUS(Intravascular Ultrasound;血管内超音波)撮像、IVPA(Intravascular Photoacoustic;血管内光音響)撮像等がある。これら3つの手法は、3次元撮像について別個の課題を有する。
特許文献1には、「外部シース31は、管腔に挿入される。外部シース31の内部は液体で満たされており、内部シース32は、その外部シース31内を管腔の延在方向に沿って移動可能である。内部シース32内には、超音波検出器21と、例えばレンズ22及びミラー23で構成される光照射部とが配置される。外部シース31は、外部シースの外側に存在する液体をろ過するフィルタ24、25を有する」カテーテル型光音響用プローブが開示されている(要約参照)。
特開2013−22171号公報
カテーテルイメージング法におけるカテーテルの回転速度を上げるための技術として、光ファイバスキャン技術がある。光ファイバスキャン技術とは、光ファイバの先端が制御されることで、光ファイバの先端からの光の射出向き(撮像向き)を制御する技術である。これにより、カテーテル自体を回転させなくても、光ファイバの先端から射出される光の向きを変えることができる。
信号の送受が光で行われる場合、光ファイバスキャン技術単独で、リアルタイム3次元撮像が可能である。しかし、特許文献1に記載されているようなカテーテル型光音響用プローブ(カテーテル)では、観察対象(生体)に照射された光によって生じる音波が音響素子で検出される。なお、特許文献1に記載されているカテーテルでは、音響素子は1つしか設けられていない。そのため、特許文献1に記載されているようなカテーテル型光音響用プローブ(カテーテル)は、音響素子を光を照射する方向に傾けなければならない。すなわち、ファイバスキャン技術で、カテーテル自体を回転させることなく、光ファイバの先端から射出される光の向きを変えられたとしても、音響素子が1つしか備えられていないため、音響素子を射出された光によって生じる音波の飛来方向へ向ける必要がある。すなわち、結局、カテーテル自体を回転させる必要がる。
このように、特許文献1に記載されているような光音響技術は光ファイバスキャン技術との相性が悪い。
すなわち、ファイバスキャン技術と、光ファイバの口径より一桁大きい音響素子の受信方向を変化させる技術とを用いると、カテーテルの径自体が数mmオーダとなってしまう。このような径は、実臨床では大きなデメリットとなってしまう。
つまり、光音響技術では、光を照射した方向に音響素子を向けることになる。しかし、光ファイバスキャン技術を用いて音響素子の向きを変えようとすると、音響素子自体の大きさが大きいことに加えて、音響素子の向きを変えるための機構が必要となる。すると、カテーテル自体の径が大きくなってしまう。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、どのような方向に光が照射されても、音響素子の向きを変えずに音波を検出することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、カテーテルの進行方向に対して、所定の方向に光を照射するように駆動する駆動部と、前記照射された光によって生じた音波を受信する音響検出部と、を有し、前記音響検出部は、前記カテーテルの周方向にわたって備えられるとともに、前記光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられることを特徴とする。
その他の解決手段については実施形態中に記載する。
本発明によれば、どのような方向に光が照射されても、音響素子の向きを変えずに音波を検出することができる。
第1実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。 カテーテルの先端部における光照射機構を示す図である。 第1実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムの構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態で用いられる画像生成装置のハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態で用いられる音響素子アレイのグループを示す図である。 音響素子のグループ化のパターン例を示す図(その1)である。 音響素子のグループ化のパターン例を示す図(その2)である。 第2実施形態で用いられる画像生成装置のハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。 第3実施形態で用いられる音響素子アレイのグループを示す図である。 入力音波波形及び各グループにおける信号波形を示す図である。 第3実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。 シミュレーション条件を示す図である。 音源から出力される音波波形を示す図である。 音響素子1A〜1Dにおける検出信号の波形を示す図である。 第2実施形態で示すグループのシミュレーション結果を示すものである。 第3実施形態で示すグループのシミュレーション結果を示すものである。 第2実施形態で用いられる手法及び第3実施形態で用いられる手法におけるDelay&Sumの結果を示す図である。 第4実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。 第4実施形態で用いられるカテーテルの先端部の別の構成例を示す図である。 第5実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、カテーテルの光音響技術に関する発明である。ちなみにカテーテルとは、医療用(主に血管内部の観察)に用いられる、直径0.5〜3mm程度の管である。
[第1実施形態]
(カテーテル先端部)
図1は、第1実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。図2は、カテーテルの先端部における光照射機構を示す図である。
光音響型のカテーテル101(以下、単にカテーテル101と称する;カテーテル部)はカテーテル101自身の周囲(カテーテル101の軸周り)にアレイ状の音響素子(音響検出部)1を備えている。すなわち、音響素子1はアレイ状に配置されることで音響素子アレイ1を構成している。カテーテル101内部に備えられた光ファイバ(光ファイバ部)2から射出された光が、生体である観察対象Bに照射されると、観察対象Bが熱を放出し、その結果、観察対象Bが体積膨張する。この体積膨張の結果、生じる音波を音響素子1が検出する。つまり、音響素子1は照射された光によって生じた音波を受信する。
なお、図1では音響素子1をドットで示している。
まず、以下において、第1実施形態で用いられるカテーテル101における光照射機構について説明する。
カテーテル101において、信号光は光ファイバ2によって、レーザ生成装置(光源部)104(図3参照)から伝達される。駆動装置(駆動部)3は、図2に示すように、例えば円筒状の4極PZT素子(以下、単にPZT素子と称する)のような圧電素子が用いられるのが好ましい。図2に示すようにPZT素子において対向する電極間に、導線Dを介して電位差を与えることで、その方向にPZT素子が屈曲される。対向する2対の電極に与える電圧を正弦波とし、その位相をπ/2だけずらすことによって、PZT素子中に通した光ファイバ2の先端を図2の符号rで示すように回転させることができる。なお、光ファイバ2の回転半径(図2の符号rで示される回転の半径)はPZT素子に与えられる正弦波電圧の振幅によって制御される。
このようにして、駆動装置3は、カテーテル101の進行方向に対して、所定の方向に光を照射するように駆動する。
また、図1、図2に示すように、カテーテル101は、駆動装置3に対してカテーテル101の先端側に反射ミラー(ミラー部)4を備えている。反射ミラー4は、光ファイバ2の光射出端(以降、先端と称する)の近傍に備えられている。そして、反射ミラー4は、中空の(図2における中空部Hoを有する)円錐台形状を有している。反射ミラー4の周囲は金属等がコーティングされることで、図2に示す反射部Rfが形成されている。
なお、図1では、反射ミラー4の側面の全面に反射部Rfが形成されているが、これに限らない。光ファイバ2の先端から射出された光が照射される部分のみに反射部Rfが形成されていたり、反射ミラー4の側面の一部に反射部Rfが形成されない構成としたりしてもよい。反射ミラー4の形状を円錐台形状とすることで、光ファイバ2の先端から射出された光を側方へ光を反射することができる反射ミラー4を容易に作成することができる。また、反射ミラー4が中空部Hoを有することで、ファイバ11の先端から射出された光が中心部を透過(通過)して直進することができる反射ミラー4を容易に作成することができる。
光ファイバ2の先端から射出される光は、その光ファイバ2に固有の角度で発散する。そのため、図1に示すように、観察対象Bへの集光を行うレンズ8が設けられている。すなわち、レンズ8は、光ファイバ2が反射ミラー4の反射部Rfに向かうよう屈曲させられているときに、光が反射ミラー4の反射部Rfの方向に進むよう光を屈曲させ、さらに、反射ミラー4で反射された光が観察対象Bにほぼ集光するような、屈折率及び曲率半径を有する凸レンズである。このようなレンズ8が設けられることによって、光が反射ミラー4の方向に進むよう光を屈曲させ、さらに、観察対象Bにほぼ集光するよう(少なくとも観察対象B近傍に集光するよう)、光を屈折させることができる。そして、レンズ8に対してカテーテル101の先端側に、前方と側方との観察を切り替えるための反射ミラー4が設けられている。
また、光が反射ミラー4の中空部Hoを通って前方へ進む場合、レンズ8によって光が観察対象Bへ集光する。
図1に示すように、これらの素子類はカテーテル101の機械的特性を担うカバー5(7)で覆われているが、光を透過させる部分のカバーは透明な樹脂(透明カバー6(7))等で形成される。
(動作概要)
次に、主に図2を参照して、カテーテル101の先端部における光照射機構の動作概要を示す。
なお、図2では、カテーテル101先端部の構成のうち、動作を説明するのに必要な最小限の構成のみを示す。具体的には、音響素子アレイ10を省略し、カバー5及び透明カバー6を省略してカバー7としている。さらに、図2では、駆動装置3が簡略化した図形として示されている。
カテーテル101の側方を観察する場合、駆動装置3は太い破線で示すように光ファイバ2を駆動装置3(PZT素子)で大きく屈曲させる。ここで、「大きく屈曲させる」とは、光ファイバ2の先端から射出された光が、レンズ8を介して、反射ミラー4の側面(反射部Rf)に照射されるような角度に屈曲されるという意味である。この状態の光ファイバ2から射出された光は、細い破線Ph2に示されるように、レンズ8で平行光になった後、反射ミラー4の側面に設けられた反射部Rfで反射され、カテーテル101の側方へ照射される。
なお、図2において太い破線は、前記のように駆動装置3によって屈曲された光ファイバ2を示している。
一方、カテーテル101の前方を観察する場合、駆動装置3は光ファイバ2を小さく屈曲、又は、まったく屈曲させない。ここで、「小さく屈曲させる(屈曲させない)」とは、光ファイバ2の先端から射出された光が、レンズ8を介して、反射ミラー4の中空部Hoの内側を通る程度に屈曲されるという意味である。この状態の光ファイバ2から射出された光は、符号Ph1に示されるように、レンズ8で集光された後、反射ミラー4の中空部Hoを抜け、カテーテル101の前方へ照射される。
すなわち、光ファイバ2の先端が符号rで示されるように回転する場合、そして、その回転半径(曲率)が一定以上の場合、光ファイバ2の先端から射出された光は反射ミラー4の反射部Rfで反射される(符号Ph2)。その結果、カテーテル101の周囲について円形状に観察される(符号R2)。
一方、光ファイバ2の先端の回転半径(曲率)が一定未満の場合、光ファイバ2の先端から射出された光は反射ミラー4の中空部Hoを抜けて、前方へ照射される(符号Ph1)。
このようにすることで、光ファイバ2の先端から射出された光が反射ミラー4の反射部Rfで反射されない場合、射出された光はカテーテル101の前方へ照射される。また、光ファイバ2の先端から射出された光が反射ミラー4の反射部Rfで反射される場合、射出された光はカテーテル101の側方へ照射される。このように、カテーテル101を交換することなく前方、側方の観察を切り替えることが可能となる。
なお、光が前方へ照射される場合、符号R1に示すように、観察対象B(図1参照)に対して渦巻状に光が照射されるよう、光ファイバ2の先端の回転半径が変化することが望ましい。
図2に示すように、光ファイバ2の先端を回転させることで、光の照射方向を制御することを光ファイバスキャン制御、又は、単にスキャンという。
図1の説明に戻る。
前記したように、カテーテル101の周囲には音響素子1がアレイ状に備えられている(音響素子アレイ10)。音響素子1の数は、1つのカテーテル101(音響素子アレイ10)につき、1〜1200個程度である。音響素子1が1つの場合、カテーテル101周囲に筒状の音響素子1が1つ備えられる。なお、図1の構成は、カテーテル101の側方で生じる音波を検出する構成である。このように、音響素子1は、カテーテル101の周方向にわたって備えられるとともに、光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられる。
このように、アレイ状の複数の音響素子1をカテーテル101側面に備えることで、カテーテル101側面の全面で音波を受信することが可能となる。これにより、音響素子1を光照射方向(音波の飛来方向)に向ける必要がなくなり、光音響技術に用いられるカテーテル101の小型化を実現することができる。
(システム)
図3は、第1実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムの構成を示す機能ブロック図である。
光音響カテーテルシステム(カテーテルシステム)110は、カテーテル101、画像生成装置102、表示装置103、レーザ生成装置104、スキャン制御装置105、同期信号発生装置106を有している。
カテーテル101及びカテーテル101を構成する音響素子1、光ファイバ2、駆動装置3については、図1及び図2で説明済みであるので、ここでの説明を省略する。
画像生成装置102は、カテーテル101における音響素子1から取得した検出信号を基に、画像を再構成し、再構成した画像を表示装置103に表示する。
レーザ生成装置104は、レーザを発信し、光ファイバ2に発信したレーザを導入する。なお、発信されるレーザは、パルスレーザが好ましい。
スキャン制御装置105は、図2で説明した光ファイバ2のスキャン動作を制御する。
同期信号発生装置106は、レーザ生成装置104と、スキャン制御装置105とを同期させ、その同期信号を画像生成装置102へ送る。画像生成装置102は、この同期信号によって、光ファイバ2のスキャンがどのような状態のときに、どのレーザが発信されたかを管理することができる。さらに、音響素子1は、取得した検出信号が、どの方向にレーザが射出された時のものかを管理することができる。なお、同期信号発生装置106は、レーザ生成装置104に組み込まれていることが多い。
スキャン制御装置105は、同期信号に従って駆動信号を駆動装置3へ送ることにより駆動装置3を駆動させる。さらに、スキャン制御装置105は、駆動装置3へ送った駆動信号を画像生成装置102へ送る。
(画像生成装置)
図4は、第1実施形態で用いられる画像生成装置のハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。適宜、図3を参照する。
画像生成装置102は、メモリ201、CPU(Central Processing Unit)202、HD(Hard Disk)等の記憶装置203、入力装置204、通信装置205を有している。
入力装置204は、キーボードやマウス等である。通信装置205は、音響素子1からの検出信号を受信したり、同期信号発生装置106から送られる同期信号を受信したりする。
メモリ201は、RAM(Random Access Memory)等である。記憶装置203に格納されているプログラムがメモリ201にロードされ、CPU202がロードされたプログラムを実行することにより、処理部210及び処理部210を構成する画像生成部211、表示処理部212が具現化している。
画像生成部211は、音響素子1から受信した検出信号と、同期信号発生装置106から受信した同期信号とを基に、画像の再構成を行う。
表示処理部212は、再構成した画像を表示装置103に表示させる。
(フローチャート)
図5は、第1実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。
まず、同期信号発生装置106が同期信号を発信する(S101)。レーザ生成装置104、スキャン制御装置105、画像生成装置102の画像生成部211のそれぞれが同期信号を受信する。
スキャン制御装置105は、光ファイバスキャン制御信号を駆動装置3に送信する(S102)。光ファイバスキャン制御信号は、具体的には、駆動装置3のPZT素子の電極へ送る正弦波電圧である。
駆動装置3は、受信した信号に従った振幅と位相で回転する(S103)。駆動装置3の回転に従って光ファイバ2も回転する。
レーザ生成装置104は、レーザを生成し、光ファイバ2に生成したレーザを発信する(S104)。
レーザが光ファイバ2の先端に到達すると、光ファイバ2の先端からレーザが射出される(S105)。射出されたレーザは、反射ミラー4の反射部で反射され、観察対象(生体)に照射される。
レーザを照射された観察対象は熱膨張を生じ、その膨張によって観察対象は音波を発生する(S106)。
音響素子1は、発生した音波を受信する(S107)。音響素子1は、検出信号を画像生成装置102へ送信する。
画像生成装置102の画像生成部211は、音響素子1から検出信号を受信する(S108)とともに、同期信号発生装置106とスキャン制御装置105とから光照射方向情報を取得する(S109)。光照射方向情報には、同期信号発生装置106から取得する同期情報と、スキャン制御装置105から取得する光ファイバスキャン制御情報(すなわち、駆動装置3の電極へ送る正弦波電圧の位相情報)とが含まれている。
画像生成部211は、光照射方向情報に含まれる同期信号からステップS109で取得したステップS108で受信した検出信号は、駆動装置3の電極へ送る正弦波電圧が、どのような位相のときに射出された光に由来するものであるかを特定する。駆動装置3の電極へ送る正弦波電圧の位相により、駆動装置3の動作が特定でき、光ファイバ2の先端の方向も特定できる。このようにして、画像生成部211は、光の照射方向(音波の飛来方向)を特定する。
そして、画像生成装置102の画像生成部211は、ステップS108で受信した検出信号と、ステップS109で受信した光照射方向情報とを基に、画像の再構成処理を行う(S110)。
なお、画像の再構成の際に、音波の発生源と、音響素子1の各位置との距離を考慮したDelay&Sum技術が用いられてもよい。
そして、表示処理部212は、ステップS110で再構成した画像を表示装置103に表示する(S111)。
第1実施形態に示すように、音響素子1がカテーテルの周方向(光ファイバ2の軸周り)にわたって備えられるとともに、光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられることで、どの方向から音波が飛来しても、その音波を検出することができる。すなわち、第1実施形態に示すカテーテル101によれば、どのような方向に光が照射されても、音響素子1の向きを変えずに音波を検出することができる。
さらに、複数の音響素子1がカテーテル101の周方向にわたって備えられることにより、音響素子1毎に検出信号を処理できるので、検出解像度を向上させることができる。
そして、音響素子1は、カテーテル101の側面の周方向にわたって備えられることで、カテーテル101の側方に照射された光に由来する音波を検出することができる。
また、カテーテル101は、駆動装置3、反射ミラー4を有することで、高速なスキャンを可能とするとともに、側方と、前方との観察を切り替えることができる。
[第2実施形態]
次に、図6〜図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態において、光音響カテーテルシステム110の構成は図3に示すものと同様であるので、ここでの説明を省略する。また、第3実施形態の説明において、適宜、図1〜図3を参照する。
第2実施形態では、音響素子1をグループ化する。
(音響素子アレイ)
図6は、第2実施形態で用いられる音響素子アレイのグループを示す図である。
図6では、20個の音響素子1を備えた音響素子アレイ10をカテーテル101(図1参照)軸方向からみた模式図である。
図6において、同じハッチングで示されている音響素子1は、同一の配線でまとめられる。図6では、黒で塗りつぶした音響素子1のグループの配線Daのみを示している。その他のハッチングが施されている音響素子1のグループも同様に配線が共通化されている。
このように、第2実施形態では、図6において同じハッチングで示されている音響素子1同士でグループ化されており、同じグループに属する音響素子1の配線は共通となっている。図6では、20個の音響素子1が5つのグループに分けられている。
このようにすることにより、配線数を減少させることができ、カテーテル101を細径化することができる。
このとき、グループ化は以下の規則によって行われる。
各音響素子1は、少なくとも隣り合わないように配置されている。具体的には、音響素子1の数をN、グループの数をnとするとき、(N/n)−1個おきに同じグループの音響素子1が存在する
さらに具体的には、音波の飛来方向(光の照射方向)に近い方向を向いている音響素子1と、異なる方向を向いている音響素子1をグループ化している。具体的には、図6において、同じハッチングが付されている音響素子1a〜1dは、同一のグループに属している。図6の実線矢印の方向から音波Fが来た場合、音響素子1aは、その音波Fを強く検出するが、他の音響素子1b〜1dに示す音響素子1は、音波Fの来る方角からずれているので、信号強度は小さい。従って、音響素子1a〜1dをグループ化し、配線を共通としても、音波Fの方向がわかっていれば、音波Fを検出した音響素子1を特定することができる。音波Fの方向は、光ファイバスキャン制御の管理より容易にわかる。
また、音響素子1eや、音響素子1fは、音波Fに対して、音響素子1aと同程度の信号強度となる。従って、音響素子1a,1e,1fを同一のグループとして、配線を共通にしてしまうと、音波Fの方向がわかっていても、各音響素子1の検出信号が重複してしまい、音響素子1a,1e,1fのうち、どの音響素子1がどのような検出信号を送ったのかがわからなくなる。
従って、音響素子1a,1e,1fは同じグループとはしない。
このように、ある方向から来る音波Fに対して、信号強度が大きい音響素子1と、信号強度が小さい音響素子1との配線を共通とすることで、音響素子1のグループ化を行う。
ちなみに、カテーテル101の直径は、0.5〜3mm程度、配線の直径は0.1mm程度、光ファイバ2の直径は0.1〜0.2mm程度である。
(グループ化のバリエーション)
図7及び図8は、音響素子のグループ化のパターン例を示す図である。
ここで、図7及び図8では、16個の音響素子1が備えられている音響素子アレイ10をカテーテル101の軸方向からみた場合の模式図である。
図7は、16個の音響素子1を2つのグループにしたものを示しており、図8は、4つのグループにしたものを示している。図7及び図8において、「A」で示されている音響素子1は同一のグループに属しており、「B」で示されている音響素子1は同一のグループに属している。「C」〜「H」についても同様である。
1つのカテーテル101における音響素子1の数Nは、前記したように1〜1200等様々であるが(図7及び図8の例ではN=16)、信号強度が大きい音響素子1と、信号強度が小さい音響素子1とを同じグループとすることから、図7及び図8に示すようにグループは点対象で行われる。
ここで、グループのパターンとして、360°/nだけパターンが考えられる。nはグループの数であり、n=2〜N/2(Nは、音響素子アレイ10における音響素子1の数、図7及び図8の例ではN=16)である。このとき、配線数はN/n本となる。例えば、図7に示すグループ化では、本来16本ある配線が最終的に8本にまで減少し、図8に示すグループ化では最終的に4本にまで減少する。
例えば、以下のようなグループ分けが考えられる。
360°/2=180度ごと(2グループ):図7に相当
360°/3=120度ごと(3グループ)
360°/4=90度ごと(4グループ):図8に相当
360°/5=72度ごと(5グループ)
360°/6=60度ごと(6グループ)
・・・
第2実施形態では、同じグループに属する音響素子1の配線を単純に共通化しているため、画像生成装置102a(図9参照)へ送られる信号は、グループに属している音響素子1の信号が加算された信号となる。しかし、前記したように、光の照射方向(音波の飛来方向)に近い方向を向いている音響素子1と、異なる方向を向いている素子をグループとすることで、同じグループに属している音響素子1の信号の干渉度は低くなる。
(画像生成装置)
図9は、第2実施形態で用いられる画像生成装置のハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。
図9において、図4と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示す画像生成装置102aにおいて、図4に示す画像生成装置102と異なる点は、メモリ201において、信号処理部213が処理部210aを構成するものとしてCPU202によって実行されている点である。すなわち、図4に示す画像生成装置102と、図9に示す画像生成装置102aの違いは信号処理部213の有無である。
信号処理部213は、各グループ(各配線)における主成分の検出信号を特定する。
(フローチャート)
図10は、第2実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、図10において、図5と同様の処理については、同一のステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS108で画像生成装置102aは、検出信号を受信するとともに、ステップS109で、同期信号発生装置106とスキャン制御装置105とから光照射方向情報を取得する。その後、画像生成装置102aの信号処理部213は、各グループ(各配線)における主成分の検出信号を特定する(S201)。信号処理部213は、各グループで最も早い時刻の信号や、最も信号強度の大きい信号を主成分の検出信号とする。
そして、画像生成装置102aの画像生成部211は、ステップS201で特定した各グループにおける主成分の検出信号と、ステップS109で受信した光照射方向情報とを基に、画像の再構成処理を行う(S110)。
そして、表示処理部212はステップS111の処理を行う。
第2実施形態によれば、音響素子アレイ10を構成している音響素子1のうち、所定の音響素子1をグループ化し、同じグループに属している音響素子1の配線を共通とすることで、配線数を減らすことができる。これにより、カテーテル101の細形化を実現することができる。
さらに、第2実施形態では、光の照射方向に近い方向を向いている音響素子1と、異なる方向を向いている音響素子1をグループ化している。つまり、複数の音響素子1は、グループを形成しており、同一のグループに属する音響素子1の配線が、1つの配線にまとめられている。このようにすることで、カテーテル101の細径化を可能とすることができる。
また、第2実施形態では、少なくとも同じグループに属する音響素子1は、隣りあわないように配置される。これにより、配線を共通化しても、同一グループ内で音響素子1の検出信号が干渉することがなくなる。
さらに、音響素子1の数をN、グループの数をnとするとき、(N/n)−1個おきに同じグループの音響素子1が存在するよう、音響素子1が配置される。このようにすることで、同一グループ内における検出信号の非干渉性を高めることができる。
そして、少なくとも同じグループに属する音響素子1は、隣りあわないように配置されている状態で、グループで検出された検出信号が加算されることにより、配線や、処理の負荷を軽減することができる。
また、配線数を減らす手法として、音響素子1毎に遅延時間を計算することで、配線数を減らすチャネルリダクションIC(Integrated Circuit)が備えられることが考えられる。しかしながら、カテーテル101をディスポーザブルなデバイスと考えると、コスト面で好ましくない。
これに対して、第2実施形態に示すカテーテル101によれば、チャネルリダクションICを備えることなく、配線数を減らすことができる。
[第3実施形態]
次に、図11〜図13を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態において、光音響カテーテルシステム110の構成は図3に示すものと同様であり、画像生成装置102aの構成は図9に示すものと同様であるので、ここでの説明を省略する。また、第3実施形態の説明において、適宜、図1〜図3、図9を参照する。
(音響素子アレイ)
図11は、第3実施形態で用いられる音響素子アレイのグループを示す図である。
図11では、16個の音響素子1を備えた音響素子アレイ10をカテーテル101の軸方向からみた模式図である。
グループ化の方法は、図8に示す方法と同じであり、16個の音響素子1を第2実施形態で説明した方法でグループ化している。
ただし、図11では、一部の音響素子1における信号を反転させている。図11において、「A−」、「C−」と記載されている音響素子1が信号を反転している音響素子1である。また、「A+」、「B+」、「C+」、「D+」と記載されている音響素子1は信号が反転しない音響素子1である。信号の反転は、信号処理部213が、信号が反転している音響素子からの検出信号を反転させることで、容易に実現可能である。どの検出信号が、信号が反転している音響素子からの検出信号であるかは、遅延時間等を基に処理部213が特定する。
なお、矢印F0〜F2については後記する。
図11に示すように、信号を反転させる音響素子1を設置することで、ノイズをキャンセルすることができる。図12を参照して、このことを説明する。
(信号波形)
図12は、入力音波波形及び各グループにおける信号波形を示す図である。
図12に示される波形はいずれも横軸が時間を示し、縦軸が音圧(グラフG0)又は信号強度(グラフG1〜G4)を示している。
図11に示すように、音響素子1が配置され、矢印F0の方角から図12の波形G0に示すような音波が音響素子アレイ10に入力されるものとする。
図12の波形G1はグループ「A」のグループから画像生成装置102aに送られる波形である。同様に、図12の波形G2はグループ「B」のグループから画像生成装置102aに送られる波形であり、波形G3はグループ「C」のグループから画像生成装置102aに送られる波形であり、波形G4はグループ「D」のグループから画像生成装置102aに送られる波形である。
なお、波形G0を示すグラフでは、横軸が音源からの距離、縦軸が音圧を示している。また、波形G1〜G4を示すグラフでは、横軸が時間、縦軸が音圧を示している。
波形G1における符号W1及び波形G3における符号W3は信号が反転される音響素子1における検出信号である。
そして、波形G1の信号と、波形G2の信号とを足し合わせると、波形G1における符号W1の信号と、波形G2における符号W2の信号とがキャンセルしあう。そして、符号W11の信号と、符号W12の符号とが強めあう。
同様に、波形G3の信号と、波形G4の信号とを足し合わせると、波形G3における符号W3の信号と、波形G4における符号W4の信号とがキャンセルしあう。そして、符号W13の信号と、符号W14の符号とが強めあう。
さらに、Delay&Sumを行って、すなわち、波形G1,G2の信号を波形G3,G4の信号と重なるよう遅らせて、波形G1〜G4を足し合わせると、符号W1〜W4の信号は互いにキャンセルしあい、符号W11〜W14の信号が強められる。
このように、第3実施形態に示すカテーテル101は、各グループで検出された検出信号を加算する際、各グループにおいて最初に検出した検出信号の後に検出した検出信号がキャンセルされるよう、検出信号が反転される音響素子1が存在するグループを有する。
また、例えば、図11の矢印F1から音波が飛来している場合、図11の符号301の方向が矢印F1の方向となるよう、信号処理部213が「+」、「−」の符号の組み合わせを変更する。このような処理は、カテーテル101を回転させなくても、信号処理部213において、信号の符号が反転している検出素子1からの検出信号を反転させることで、容易に行うことができる。
また、矢印F2の方向から音波が飛来してくる場合、符号301の方向が矢印F2の方向となるよう、信号処理部213が「+」、「−」の符号の組み合わせを変更し、さらに、検出信号の到達時間を遅らせればよい。
この場合、専用のICを検出素子1毎に備える必要もない。
(フローチャート)
図13は、第3実施形態で用いられる光音響カテーテルシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、図13において、図10と同様の処理については、同一のステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS109で、画像生成装置102の画像生成部211は、同期信号発生装置106とスキャン制御装置105とから光照射方向情報を取得した後、信号処理部213は方向処理を行う(S301)。方向処理とは、光照射方向(すなわち、音波の飛来方向)が図11の符号301に一致するよう、信号処理部213が「+」、「−」の組み合わせを変更することである。
その後、信号処理部213は、ステップS201の処理を行う。
前記の第2実施形態では、図12における符号W1,W3の信号が反転していないため、各グループの信号を足し合わせると、符号W1の信号と符号W2の信号、符号W3の信号と符号W4の信号が強めあい、ノイズとして観測されてしまう。
第3実施形態によれば、図12の符号W1の信号と符号W2の信号、符号W3の信号と符号W4の信号がキャンセルされるため、ノイズをキャンセルすることができる。
このように、第3実施形態では、各グループで検出された検出信号を加算する際、各グループにおいて最初に検出した検出信号の後に検出した検出信号がキャンセルされるよう、検出信号が反転される音響素子1が存在するグループを有するよう、音響素子アレイ10が構成されている。このようにすることで、ノイズをキャンセルすることができ、主成分の検出信号の検出精度を向上させることができる。
[シミュレーション]
次に、図14〜図19を参照して、第2実施形態及び第3実施形態に示す光音響カテーテルシステム110のシミュレーション結果を示す。
図14は、シミュレーション条件を示す図であり、図15は音源から出力される音波波形を示す図である。
本シミュレーションでは、図14のように配置された音響素子アレイ10に対し、符号401で示される音源から図15に示す波形の音波が出力される。図15に示すように、ここで出力される音波は、正方向と、負方向とにパルスを有する形を有している。
すなわち、図14に示すような二次元平面上に音源401を配置し、さらに、図14に示す位置に、第2実施形態及び第3実施形態で用いられる音響素子アレイ10が配置され、音波伝搬シミュレーションが実施される。なお、音源401及び音響素子アレイ10は、いずれも生体を模した水中に設置されていることが想定されている。また、音響素子アレイ10の半径は0.5mmとした。
なお、図14に示す音響素子1A〜1Dについては後記する。
図16は、図14に示す音響素子1のうち、音響素子1A〜1Dにおける検出信号の波形を示している。なお、図16〜図19において、横軸は時間(Time)を示し、縦軸は、音圧(Pressure)を示している。また、図16〜図19において、0.5μsより前に検出されている波形は、光の照射による影響を模したものである。
つまり、図16では、グループの検出信号ではなく、音響素子1A〜1D個々における検出信号を示している。
図16において符号W21が音響素子1Aでの検出信号、符号W22が音響素子1Bでの検出信号、符号W23が音響素子1Cでの検出信号、符号W24が音響素子1Dでの検出信号をそれぞれ示している。
図16に示すように、音源に最も近い音響素子1A,1Bの検出信号(符号W21,W22)が最も早い時刻に、図15に示す波形に近い形状を有する波形が現れている。
そして、符号W21,W22からやや遅れて検出信号1C(符号W23)が現れ、さらに遅れて検出信号1D(符号W24)が現れている。
図17は、図14及び図15で示されるシミュレーション条件によるシミュレーションで、第2実施形態で示すグループのシミュレーション結果を示すものである。
図17において符号W31がグループ「A」での検出信号、符号W32がグループ「B」での検出信号、符号W33がグループ「C」での検出信号、符号W34がグループ「D」での検出信号をそれぞれ示している。ここでの、グループは図8で示すグループであり、図8において「音波」と記載されている方向に音源401(図14参照)が配置されている。
図18は、図14及び図15で示されるシミュレーション条件によるシミュレーションで、第3実施形態で示すグループのシミュレーション結果を示すものである。すなわち、図18は、図11に示すように一部の音響素子1の検出信号を反転させている場合の各グループの検出信号を示している。
図18において符号W41がグループ「A」での検出信号、符号W42がグループ「B」での検出信号、符号W43がグループ「C」での検出信号、符号W44がグループ「D」での検出信号をそれぞれ示している。ここでの、グループは図11で示すグループであり、図11において矢印F0の方向に音源401(図14参照)が配置されている。
図17と図18とを比較すると、図18の符号411に示す範囲で信号が反転していることがわかる。
図19は、第2実施形態で用いられる手法及び第3実施形態で用いられる手法におけるDelay&Sumの結果を示す図である。
図19において、符号W51は図17に示す各グループの信号W31〜W34に対してDelay&Sum処理を行った結果を示している。すなわち、符号W51に示す波形は、第2実施形態において、画像生成処理に用いられる信号波形である。
また、符号W52は図18に示す各グループの信号W41〜W44に対してDelay&Sum処理を行った結果を示している。すなわち、符号W52に示す波形は、第3実施形態において、画像生成処理に用いられる信号波形である。
符号W51の信号波形と、符号W52の信号波形とを比較すると、符号W52の信号波形において、図18における符号411で示されるように信号が反転していることで、符号412で示す範囲のノイズが大幅に低減していることがみてとれる。
符号51の信号波形に示すように、第2実施形態の手法でも検出信号の主成分を抽出することは十分可能であるが、符号52に示すように、第3実施形態に記載の手法によれば、ノイズを大幅に低減することができる。従って、第3実施形態に記載の手法によれば、検出精度を大幅に向上させることができる。
[第4実施形態]
図20は、第4実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。
図20に示すカテーテル101aでは、リング状の音響素子1Zが図1のようなカテーテル101aの側面ではなく、反射ミラー4よりカテーテル101aの先端側に設けられている。なお、図20では駆動装置3が省略されているが、実際には駆動装置3が備えられている。
音響素子1Zの構造以外は、図1に示す構成と同じであるので、ここでの説明を省略する。
図20に示すカテーテル101aによれば、前方スキャン時でも音波を検出することができる。
図21は、第4実施形態で用いられるカテーテルの先端部の別の構成例を示す図である。
図20では、1つのリング状の音響素子1Zが反射ミラー4よりカテーテル101aの先端側に設けられているが、図21に示すカテーテル101bでは、複数の音響素子1Wがリング状に配置された音響アレイ10Bが、反射ミラー4よりカテーテル101bの先端側に設けられている。このようにすることで、前方に光が照射された際の音波の検出解像度を向上させることができる。
なお、図21では駆動装置3が省略されているが、実際には駆動装置3が備えられている。
なお、第4実施形態で用いられるカテーテル101aと、第1〜第3実施形態で用いられるカテーテル101aのうちのいずれか1つが組み合わされてもよい。
[第5実施形態]
図22は、第5実施形態で用いられるカテーテルの先端部の構成を示す図である。
図22に示すカテーテル101cは、カテーテル101cの側面周方向に音響素子1が複数設けられるとともに、カテーテル101cの軸方向にも音響素子1が複数配置された音響素子アレイ10Cを有している。つまり、図22に示す音響素子アレイ10Cは、音響素子1が2次元アレイを形成している。
このようにすることで、音波の検出解像度を向上させることができる。
また、本実施形態では、反射ミラー4が中空部Hoを有することで、前方への光の照射と、側方への光の照射を切り替えることができるが、反射ミラー4が中空部Hoを有さない構成であってもよい。この場合、光は側方のみへ照射可能となる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
第1〜第4実施形態において、駆動装置3では、前記したPZT素子の他に、PVDF素子や、MEMS素子等が用いられてもよいし、電磁誘導によって光ファイバ2を回転させてもよい。
また、前記した各構成、機能、各部210〜213、記憶装置203等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図4及び図9に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU202等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリ201や、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1a〜1f,1A〜1D,1W,1Z 音響素子(音響検出部)
2 光ファイバ(光ファイバ部)
3 駆動装置(駆動部)
4 反射ミラー(ミラー部)
5,7 カバー
6 透明カバー
8 レンズ
10,10B,10C 音響素子アレイ
101,101a〜101c カテーテル(カテーテル部)
102,102a 画像生成装置
103 表示装置
104 レーザ生成装置(光源部)
105 スキャン制御装置
106 同期信号発生装置
110 光音響カテーテルシステム(カテーテルシステム)
210,210a 処理部
211 画像生成部
212 表示処理部
213 信号処理部
Ho 中空部
Rf 反射部

Claims (12)

  1. カテーテルの進行方向に対して、所定の方向に光を照射するように駆動する駆動部と、
    前記照射された光によって生じた音波を受信する音響検出部と、
    を有し、
    前記音響検出部は、前記カテーテルの周方向にわたって備えられるとともに、前記光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられる
    ことを特徴とする光音響型のカテーテル。
  2. 複数の前記音響検出部が、前記カテーテルの周方向にわたって備えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響型のカテーテル。
  3. 前記音響検出部は、前記カテーテルの側面の周方向にわたって備えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響型のカテーテル。
  4. 前記音響検出部は、複数備えられており、
    複数の前記音響検出部は、グループを形成しており、
    同一の前記グループに属する音響検出部の配線が、1つの配線にまとめられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響型のカテーテル。
  5. 同じ前記グループに属する音響検出部は、隣りあわないように配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の光音響型のカテーテル。
  6. 音響検出部の数をN、前記グループの数をnとするとき、(N/n)−1個おきに同じグループの音響検出部が存在する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光音響型のカテーテル。
  7. 前記グループで検出された信号が加算される
    ことを特徴とする請求項5に記載の光音響型のカテーテル。
  8. 各グループで検出された信号を加算する際、各グループにおいて最初に検出した信号の後に検出した信号がキャンセルされるよう、前記信号が反転される前記音響検出部が存在するグループを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光音響型のカテーテル。
  9. 前記カテーテルの先端に、リング状の前記音響検出部が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響型のカテーテル。
  10. 音響検出部は複数備えられる
    ことを特徴とする請求項9に記載の光音響型のカテーテル。
  11. 光を伝達する光ファイバ部と、
    前記光ファイバ部の光射出端の近傍に設けられ、中心部が光を透過可能であるとともに、前記光ファイバ部の光射出端から射出された光を側方へ反射させる反射部を周囲に有するミラー部を、
    有し、
    前記駆動部は、
    前記光ファイバ部の光射出端を回転駆動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響型のカテーテル。
  12. 光を発光する光源部と、
    前記光源部で発光された前記光を導く光ファイバ部を有するカテーテル部と、
    画像処理部と、
    を有し、
    前記カテーテル部は、
    前記カテーテル部の進行方向に対して、所定の方向に光を照射するように、前記光ファイバ部の先端を駆動する駆動部と、
    前記照射された光によって生じた音波を受信する音響検出部と、
    を有し、
    前記音響検出部は、前記カテーテル部の周方向にわたって備えられるとともに、前記光の進行方向に対して、所定の角度を有する方向に備えられ、
    前記画像処理部は、
    前記音響検出部から取得する信号に基づいて、画像を生成する
    ことを特徴とする光音響型のカテーテルシステム。
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