JP2018093752A - 細胞培養装置 - Google Patents
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Abstract
Description
胞培養装置に関する。
いて、細胞(組織、微生物、ウイルスなどを含む)を人工的な環境下で効率良く大量に培
養することが求められている。
いて閉鎖系の環境を構築し、コンタミネーションのリスクを低減しつつ、効率的に細胞を
培養することができる細胞培養に係る技術について検討を重ねてきた。
接続し、容量の小さい培養バッグで培養された細胞をより容量の大きい培養バッグに移送
して、細胞の密度を適正に維持しながら、細胞を効率良く増殖させる細胞培養方法を提案
している。
伴い、より容量の大きい培養バッグに移し替える必要がある。特許文献1では異なるバッ
グを使用しているが、単一のバッグを使用する例として、例えば、特許文献2には、培養
バッグを仕切る仕切部材の位置を移動させて培養バッグの培養面積を拡大し、培養バッグ
内の細胞の密度を所定の範囲内に維持して、培養効率を向上させた細胞培養装置が記載さ
れている。
ている。また、このようなローラを用いない場合には、培養バッグを仕切るために、仕切
部材を培養バッグに押しつけて設定し、培養バッグの仕切りを外すために、仕切部材の固
定を解除する作業が必要となる。
仕切部材を容易に設定し、解除することができる細胞培養装置の提供を目的としている。
て細胞培養を行う細胞培養装置であって、前記培養バッグが載置される1つ又は複数の載
置台と、前記載置台を支持する基台と、前記載置台に載置された前記培養バッグ上を横断
するように配置され、前記培養バッグを押さえ付けて2つの領域に仕切る1つ又は複数の
仕切部材と、前記基台に取り付けられ、前記仕切部材を回動自在に軸支する1つ又は複数
の軸支部と、前記仕切部材の自由端と係脱自在に係合する1つ又は複数の係合部とを備え
、前記係合部のうちの少なくとも1つは、前記基台に取り付けられ、当該係合部に対応す
る前記仕切部材が前記培養バッグを押さえ付けるときに、当該係合部に対応する前記仕切
部材の前記自由端と係合し、当該係合部に対応する前記載置台の係合部側が前記基台から
持ち上げられたときに、当該係合部に対応する前記仕切部材の自由端を係合解除すること
を特徴としている。
基台の係合部とが係脱自在に係合し、また、載置台が持ち上げられたときに係合が解除さ
れる。これにより、培養バッグを2つの領域に分ける仕切部材を容易に設定し、解除する
ことができる。
本発明に係る細胞培養装置の第1実施形態として、その概略を図1〜図3に簡略化して
示す。図1は、培養バッグ10を設置した細胞培養装置100の斜視図であり、図2は、
培養バッグ10を載置する前の細胞培養装置100の上面図であり、図3は、図2のA−
A線に沿った断面図である。これらの図に示す細胞培養装置100は、図示しない恒温槽
に格納され、可撓性材料を用いて袋状に形成された培養バッグを用いて細胞培養を行う。
状などの所望の形状に製袋されたものとすることができる。培養バッグ10には、移送チ
ューブを接続可能とする移送用ポート11が設けられている。
なお、培養バッグ10は、培養の対象となる細胞とともに、かかる細胞を培養するため
に調製された培地を培養に支障なく収容できれば、その具体的な形態は限定されない。
1と、載置台1を支持する基台2と、載置台1に載置された培養バッグ10上を横断する
ように配置され、培養バッグ10を押さえ付けて2つの領域に仕切る仕切部材3とを備え
ている。
が形成されている。ただし、仕切部材3により培養バッグ10を2つの領域に効果的に仕
切るため、載置台1の載置面1sのうち仕切部材3の直下の部分にはパンチ孔を形成して
いない。載置台1は、載置台1の手前側(図2における右側)を基台1から持ち上げるこ
とができるように、基台2上に載置されてもよいし、載置台1の奥側(図2の左側)の一
端側を軸支して回動可能としてもよい。
部4と、仕切部材3の自由端33と係脱自在に係合する係合部5とを備えている。図2に
示すように、軸支部4と係合部5は、それぞれ載置台1の載置面1sの奥側(図2の左側
)と手前側(図2の右側)に向かい合わせに配置されている。
はまた、その軸支端31付近に、仕切部材3から両側に延びた一対の支軸32を有する。
すように、仕切部材3の一対の支軸32は、軸支部4の一対の軸受開口41でそれぞれ軸
支される。図5に示すように、一対の軸受開口41の各々は、上下方向に延びる長穴41
aと、長穴41aの下端に係合部5の反対側へ後退した後退部41bとを有する。長穴4
1aは、支軸32が軸受開口41に軸支されながら上下方向に移動可能な細長い輪郭を有
する。
、長穴41aの輪郭はこれに限定されず、支軸32が上下方向に移動可能であれば、斜め
に延びてもよいし、湾曲又は蛇行して延びてもよい。ただし、いずれの場合も、軸受開口
41の下端に、係合部5の反対側へ後退した後退部41bに相当する部分が形成される。
端33が、基台1に取り付けられた係合部5と係脱自在に係合する。
)に示すように、係合部5は、基台2に取り付けられたほぼ長方形のステンレス製の板状
部材で形成され、板状部材は、その上辺から下方に延びる2つのスリットS間の中央部分
50が、板状部材正面から見て前後に折り曲げられている。図6(b)に示すように、中
央部分50は、下側から順に、軸支部4の反対側へ傾斜した第1傾斜面50aと、第1傾
斜面50aの上縁に連続して軸支部4側へ傾斜した第2傾斜面50bと、第2傾斜面50
bの上縁に連続して軸支部4の反対側へ傾斜した第3傾斜面50cとを有する。
なり、図6(b)に示すように、「く」の字形状を有する凹部51を形成する。また、第
2傾斜面50bと第3傾斜面50cとは、両者の境界が軸支部4側から見て山折りとなり
、図6(b)に示すように、「く」の字形状を有する凸部52を形成する。
は、仕切部材3の軸支端31側の支軸32を軸支部4の後退部41bに位置させてから、
仕切部材3の自由端33側を下ろす。下ろされた自由端33が係合部5の第3傾斜面50
cに当接すると、係合部5の中央部分50は、自由端33から退避する方向へ弾性変形す
る。その結果、自由端33は、係合部5の凸部52を押し退けて凹部51へ受け入れられ
、係合部5と係合する。このように、仕切部材3は、簡単な操作で設定される。
した凹部51の第2傾斜面50bは、当接面として自由端33を軸支部4の方向へ付勢す
るとともに、下方へ付勢する。その結果、仕切部材3の自由端33側は、軸支部4の方向
へ押されつつ、載置台1に押し付けられる。
が、軸支部4の軸受開口41の下端の後退部41bに嵌まり込み、係合部5によって後退
部41bに押しつけられている。その結果、支軸32の上方への移動が阻止され、仕切部
材3の軸支端31側も、載置台1に押し付けられる。
れるため、図1に示したように、載置台1上に載置された培養バッグ10が仕切部材3に
よって押さえ付けられ、培養バッグ10の内部が充填領域10aと拡張領域10bとに仕
切られる。同図は、仕切られた2つの領域のうち、ポート11を有する領域10aにのみ
培養液が充填され、他方の領域10bには培養液が充填されていない様子を示す。
1bの高さは、係合部5と係合した仕切部材3によって載置面1s上の培養バッグ10が
好適に仕切られるように適宜設定される。
また、係合部5と係合した自由端33の左右方向の動きは、係合部5の板状部材のスリ
ットSの両側部分53によって阻止される。
7は、載置台1を持ち上げた細胞培養装置100の斜視図であり、図8は、載置台1を持
ち上げた細胞培養装置100の上面図であり、図9は、図8のA−A線に沿った断面図で
ある。
から持ち上げる。載置台1を持ち上げると、載置台1によって仕切部材3の自由端33側
も押し上げられる。押し上げられる自由端33が、当接していた係合部5の第2斜面50
bを押圧すると、係合部5の中央部分50が、自由端33から退避する方向へ弾性変形す
る。その結果、自由端33は、係合部5の凸部52を押し退けて上方へ回動し、係合が解
除される。このように、仕切部材3は、載置台1を持ち上げるという簡単な操作で係合解
除される。
のA−A線に沿った断面図を示す。図10に示すように、仕切部材3を外すと、仕切られ
ていた培養バッグ10内部の充填領域10aと拡張領域10bとが一体となり、培養バッ
グ10の内部全体に、培養面積が拡大される。
部4の方向へ向かう付勢力も解除される。その結果、図5(c)に示すように、仕切部材
3の軸支端31側の支軸32は、軸受開口41の後退部41bから出て、長穴41a内を
上下に移動可能となる。これにより、図11に示すように、仕切部材3は、自由端33側
だけでなく、軸支端31側も、培養バッグ10の厚さに合わせて、載置台1からの高さを
自在に変えることができる。
軸支端31側で培養バッグ10が仕切部材3に押し潰されることが回避される。これによ
り、仕切り解除後の培養バッグ10の厚さの均一化を図ることができる。
次に、図12を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。同図は、本実施形態の細
胞培養装置200の概略斜視図である。本実施形態の細胞培養装置200では、第1実施
形態と同じ基台2上に、2つの載置台、即ち、第1載置台1a及び第2載置台1bが並ん
で配置されている。
なお、本実施形態では、基台2上に2つの載置台を並べているが、基台2上に3つ以上
の載置台を並べて配置してもよい。
び2つの係合部5a及び5bが設けられている。第1及び第2仕切部材3a及び3b、第
1及び第2軸支部4a及び4b、及び第1及び第2係合部5a及び5bは、それぞれ1つ
ずつ第1及び第2載置台1a及び1bに対応するように配置されている。
2から持ち上げることができるように設けられている。これらの第1載置台1a及び第2
載置台1b上には、第1実施形態と同様に1つの培養バッグが両方の載置台にわたって載
置される。なお、図12では、載置台1a及び1bに形成されている多数のパンチ孔、及
び培養バッグの図示を省略する。
ンレス製の丸棒の周囲にゴム層を設けた構造を有している。第1仕切部材3aは、対応す
る第1載置台1a上で培養バッグ上を横断するように配置され、また、第2仕切部材3b
は、対応する第2載置台1b上で培養バッグ上を横断するように配置されている。なお、
第1仕切部材3aと第2仕切部材3bとは、図12に示すように互いに平行に配置しても
よいし、互いに非平行に配置してもよい。
a及び5bとは、それぞれ対応する載置台1a及び1bを挟んで対向して配置されている
。
第1仕切部材3aは、基台2に取り付けられた第1軸支部4aによって回動自在に軸支
され、第2仕切部材3bも、基台2に取り付けられた第2軸支部4bによって回動自在に
軸支されている。第1及び第2軸支部4a及び4bの各々は、第1実施形態の軸支部4と
同じ構造を有する。
aと係脱自在に係合し、第2仕切部材3bの自由端33bも、基台2に取り付けられた、
対応する第2係合部5bと係脱自在に係合する。第1及び第2係合部5a及び5bの各々
は、第1実施形態の係合部5と同じ構造を有する。
部材3aで培養バッグが第1載置台1aに押さえ付けられて2つの領域に仕切られる。ま
た、第2仕切部材3bの自由端33bが第2係合部5bと係合することによって、第2仕
切部材3bで培養バッグが第2載置台1bに押さえ付けられて2つの領域に仕切られる。
第1及び第2仕切部材3a及び3bがそれぞれ培養バッグを2つの領域に仕切る結果、培
養バッグは3つの領域に仕切られることになる。
2仕切部材3a及び3bによって仕切られた3つの領域のうち、図12の図面左端の1つ
の領域に培養液が充填される。したがって、第1仕切部材3aによって、培養バッグは、
最初に培養液が充填される領域と残りの領域とに仕切られることになる。
そして、培養の進行に伴い、以下に説明するように、第1載置台1a及び第2載置台1
bを別々に持ち上げ、第1仕切部材3a及び第2仕切部材3bの係合を別々に解除するこ
とによって、培養バッグの培養面積が順次に拡大される。
によって対応する第1仕切部材3aの自由端33a側が押し上げられる。
このとき、第1仕切部材3aの自由端33aと係合していた第1係合部5aは、基台2
に取り付けられているため持ち上がらない。その結果、自由端33aと第1係合部5aと
の係合が最初に解除され、第1仕切部材3aによって仕切られていた培養バッグの2つの
領域が一体化し、培養面積が拡大する。
置台1bによって第2仕切部材3bの自由端33b側が押し上げられる。
このとき、第2仕切部材3bの自由端33bと係合していた第2係合部5bも、基台2
に取り付けられているため持ち上がらない。その結果、自由端33bと第2係合部5bと
の係合が解除され、第2仕切部材3bによって仕切られていた培養バッグの2つの領域が
一体化し、培養面積が拡大する。
簡単な操作によって、第1仕切部材3a又は第2仕切部材3bを互いに独立に係合解除す
ることができる。
次に、図13を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。同図は、本実施形態の細
胞培養装置300の概略斜視図である。本実施形態の細胞培養装置300では、第1実施
形態と同じ基台2上に、3つの載置台、即ち、第1〜第3載置台1c〜1eが、隣接する
ものどうしで部分的に重なり合って配置されている。
なお、本実施形態では、基台2上に3つの載置台1c〜1eを部分的に重ね合わせて配
置しているが、基台2上に2つの載置台を部分的に重ね合わせて配置してもよいし、4つ
以上の載置台を部分的に重ね合わせて配置してもよい。
の係合部5c〜5eが設けられている。そして、第1〜第3仕切部材3c〜3e、第1〜
第3軸支部4c〜4e、及び第1〜第3係合部5c〜5eは、それぞれ1つずつ第1〜第
3載置台1c〜1eに対応するように配置されている。
分の上側に第2載置台1dが重なり、さらに、第2載置台1dの一部分の上側に第3載置
台1eが重なって配置されている。このため、第1載置台1cを基台2から持ち上げると
、第2載置台1d及び第3載置台1eも持ち上がる。また、第2載置台1dを基台2から
持ち上げると、第3載置台1eも持ち上がる。
が各載置台1c〜1eにわたって載置される。なお、図13では、各載置台1c〜1eに
形成されている多数のパンチ孔、及び培養バッグの図示を省略する。
の丸棒の周囲にゴム層を設けた構造を有している。第1仕切部材3cは、対応する第1載
置台1c上で培養バッグ上を横断するように配置され、また、第2仕切部材3dは、対応
する第2載置台1d上で培養バッグ上を横断するように配置され、さらに、第3仕切部材
3eは、対応する第3載置台1e上で培養バッグ上を横断するように配置されている。な
お、第1〜第3仕切部材3c〜3eは、図13に示すように互いに平行に配置してもよい
し、互いに非平行に配置してもよい。
eとが、それぞれ対応する第1〜第3載置台1c〜1eを挟んで対向して配置されている
。
第1仕切部材3cは、基台2に取り付けられた第1軸支部4cによって回動自在に軸支
され、第2仕切部材3dも、基台2に取り付けられた第2軸支部4dによって回動自在に
軸支され、さらに、第3仕切部材3eも、基台2に取り付けられた第3軸支部4eによっ
て回動自在に軸支されている。第1〜第3軸支部4c〜4eの各々は、第1実施形態の軸
支部4と同じ構造を有する。
cと係脱自在に係合する。一方、第2仕切部材3dの自由端33dが係脱自在に係合する
、対応する第2係合部5dは、基台2ではなく、第2仕切部材3dに対応する第2載置台
1dの下側で部分的に重なり合っている第1載置台1cに取り付けられている。また、第
3仕切部材3eの自由端33eと係脱自在に係合する、対応する第3係合部は、第3仕切
部材3eに対応する第3載置台1eと下側で部分的に重なり合っている第2載置台1dに
取り付けられている。第1〜第3係合部5c〜5eの各々は、第1実施形態の係合部5と
同じ構造を有する。
部材3cで培養バッグが第1載置台1cに押さえ付けられて2つの領域に仕切られる。ま
た、第2仕切部材3dの自由端33dが第2係合部5dと係合することによって、第2仕
切部材3dで培養バッグが第2載置台1dに押さえ付けられて2つの領域に仕切られる。
さらに、第3仕切部材3eの自由端33eが第3係合部5eと係合することによって、第
3仕切部材3eで培養バッグが第3載置台1eに押さえ付けられて2つの領域に仕切られ
る。第1〜第3仕切部材3c〜3eがそれぞれ培養バッグを2つの領域に仕切る結果、培
養バッグは、4つの領域に仕切られることになる。
第1〜第3載置台1c〜1e上に載置した培養バッグ(図示せず)が、第1〜第3仕切部
材3c〜3eによって仕切られた4つの領域のうち、図13の図面左端の1つの領域に培
養液が充填される。したがって、第1仕切部材3cによって、培養バッグは、最初に培養
液が充填される領域と残りの領域とに仕切られることになる。
そして、培養の進行に伴い、以下に説明するように、第1〜第3載置台1c〜1eを順
次に持ち上げ、第1〜第3仕切部材3c〜3eの係合を順次に解除することによって、培
養バッグの培養面積が順次に拡大される。
によって対応する第1仕切部材3cの自由端33c側が押し上げられると共に、第1載置
台1cと部分的に重なっている第2載置台1dが、第1載置台1cによって押し上げられ
る。さらに、第2載置台1dと部分的に重なっている第3載置台1eも、第2載置台1d
によって押し上げられる。
に取り付けられているため持ち上がらない。その結果、第1係合部5cと、押し上げられ
た第1仕切部材3cの自由端33cとの係合が最初に解除される。これにより、第1仕切
部材3cによって仕切られていた培養バッグの2つの領域が一体化する。
dと一緒に押し上げられるため、第2仕切部材3dの自由端33dと第2係合部5dとは
係合したままとなる。また、第2載置台1dに取り付けられている第3係合部5eも、第
3仕切部材3eと一緒に押し上げられるため、第3仕切部材3eの自由端33eと第3係
合部5eも係合したままとなる。したがって、第1載置台1cを持ち上げたときには、第
1仕切部材3cのみが係合解除される。
置台1dによって第2仕切部材3dの自由端33d側が押し上げられると共に、第2載置
台1dと部分的に重なっている第3載置台1eが、第2載置台1dによって押し上げられ
る。なお、第1載置台1cは、第2載置台1dの下側で部分的に重なっているため、第2
載置台1dを持ち上げても第1載置台1cは持ち上がらない。
付けられているため持ち上がらない。その結果、第2係合部5dと、押し上げられた第2
仕切部材3dの自由端33dとの係合が解除される。これにより、第2仕切部材3dによ
って仕切られていた培養バッグの2つの領域が一体化する。
eと一緒に押し上げられるため、第3仕切部材3eの自由端33eと第3係合部5eとは
係合したままとなる。したがって、第2載置台1dを持ち上げたときには、第2仕切部材
3dのみが新たに係合解除される。
eによって、対応する第3仕切部材3eの自由端33e側が押し上げられる。なお、第2
載置台1dは、第3載置台1eの下側で部分的に重なっているため、第3載置台1eを持
ち上げても第2載置台1dは持ち上がらない。また、第1載置台1cも持ち上がらない。
付けられているため持ち上がらない。その結果、第3係合部5eと、押し上げられた第3
仕切部材3eの自由端33eとの係合が解除される。これにより、第3仕切部材3eによ
って仕切られていた培養バッグの2つの領域が一体化する。したがって、第3載置台1e
を持ち上げたときには、第3仕切部材3eのみが新たに係合解除される。
簡単な操作によって、他の載置台も同時に押し上げることを可能にしつつ、第1〜第3仕
切部材3c〜3eを互いに独立に係合解除することができる。
ではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能である。例えば、上述した第1実施形態
では、棒状の仕切部材3を設けた例を説明したが、本発明では、例えば、基台に垂直な面
を有する板状部材や角柱部材を仕切部材として設けてもよい。また、仕切部材は、直線状
に延在するものに限定されず、例えば、屈曲、湾曲又は蛇行しながら延在するものでもよ
い。
受ける部分を凹形状としたが、本発明では、例えば、仕切部材の自由端を凹形状とし、係
合部の受ける部分を凸形状としてもよい。
けたが、本発明では、係合部の構造はこれに限定されず、例えば、上側斜面と下側斜面と
で形成された凸面を有する凸部材と、凸部材を軸支部側へ付勢する付勢手段とで係合部を
構成してもよい。その場合、下側斜面が仕切部材の自由端を付勢する当接面となる。
数と同数とした例を説明したが、本発明では、仕切部材、軸支部及び係合部それぞれの数
は載置台の数と同数でなくてもよい。
した例を説明したが、本発明では、複数の仕切部材を同時に係合解除してもよい。
いて好適に利用することが可能である。
1s 載置面
2 基台
3 仕切部材
3a、3c 第1仕切部材
3b、3d 第2仕切部材
3e 第3仕切部材
4 軸支部
4a、4c 第1軸支部
4b、4d 第2軸支部
4e 第3軸支部
5 係合部
5a、5c 第1係合部
5b、5d 第2係合部
5e 第3係合部
10 培養バッグ
10a 充填領域
10b 拡張領域
11 ポート
31 軸支端
32 支軸
33、33a、33b、33c、33d、33e 自由端
41 軸受開口
41a 長穴
41b 後退部
50 中央部分
50a 第1傾斜面
50b 第2傾斜面
50c 第3傾斜面
51 凹部
52 凸部
53 両側部分
100、200、300 細胞培養装置
Claims (7)
- 可撓性材料を用いて袋状に形成された培養バッグを用いて細胞培養を行う細胞培養装置
であって、
前記培養バッグが載置される1つ又は複数の載置台と、
前記載置台を支持する基台と、
前記載置台に載置された前記培養バッグ上を横断するように配置され、前記培養バッグ
を押さえ付けて2つの領域に仕切る1つ又は複数の仕切部材と、
前記基台に取り付けられ、前記仕切部材を回動自在に軸支する1つ又は複数の軸支部と
、
前記仕切部材の自由端と係脱自在に係合する1つ又は複数の係合部と
を備え、
前記係合部のうちの少なくとも1つは、前記基台に取り付けられ、当該係合部に対応す
る前記仕切部材が前記培養バッグを押さえ付けるときに、当該係合部に対応する前記仕切
部材の前記自由端と係合し、当該係合部に対応する前記載置台の係合部側が前記基台から
持ち上げられたときに、当該係合部に対応する前記仕切部材の自由端を係合解除する
ことを特徴とする細胞培養装置。 - 前記仕切部材、前記軸支部及び前記係合部の数は、前記載置台の数と同数であり、
前記仕切部材、前記軸支部及び前記係合部は、それぞれ1つずつ前記載置台に対応する
ように配置され、
前記培養バッグを最初に培養液が充填される領域と残りの領域とに仕切る前記仕切部材
に対応する前記係合部が、前記基台に取り付けられる
ことを特徴とする、請求項1記載の細胞培養装置。 - 前記係合部は、前記自由端から退避する方向へ弾性変形して前記自由端との係合を解除
する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の細胞培養装置。 - 前記係合部は、係合した前記自由端を前記軸支部の方向へ付勢するとともに、下方へ付
勢する当接面を有する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞培養装置。 - 前記軸支部は、前記仕切部材から両側に延びた一対の支軸をそれぞれ受ける一対の軸受
開口を有し、
前記一対の軸受開口の各々は、前記支軸が軸受開口に軸支されながら上下方向に移動可
能な細長い輪郭を有し、かつ、前記係合部の反対側へ後退した下端部を有する
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の細胞培養装置。 - 複数の前記載置台が、前記基台上に配列され、
複数の前記仕切部材が、それぞれ対応する前記載置台上を横断するように配置され、
前記係合部の各々は、前記基台に取り付けられ、
前記仕切部材の各々の自由端は、前記培養バッグを押さえ付けるときに、対応する係合
部と係合し、対応する前記載置台の係合部側が前記基台から持ち上げられたときに、対応
する係合部との係合が解除される
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の細胞培養装置。 - 複数の前記載置台が、前記基台上に、隣接する前記載置台どうしが部分的に重なり合う
ように配列され、
複数の前記仕切部材が、それぞれ対応する前記載置台上を横断するように配置され、
前記係合部の各々は、前記基台に、又は、対応する前記載置台の下側で部分的に重なり
合っている他の載置台に取り付けられ、
前記仕切部材の各々の自由端は、前記培養バッグを押さえ付けるときに、対応する係合
部と係合し、対応する前記載置台の係合部側が前記基台から持ち上げられたときに、対応
する係合部との係合が解除される
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の細胞培養装置。
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-
2017
- 2017-12-04 WO PCT/JP2017/043473 patent/WO2018105554A1/ja active Application Filing
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