JP2018093005A - 電解コンデンサ用の圧力弁及びこれを備えた電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ用の圧力弁及びこれを備えた電解コンデンサ Download PDF

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満 米田
Mitsuru Yoneda
満 米田
孝也 酒井
Takaya Sakai
孝也 酒井
真幸 内田
Masayuki Uchida
真幸 内田
健太 川西
Kenta Kawanishi
健太 川西
卓実 松本
Takumi Matsumoto
卓実 松本
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Abstract

【課題】支持部の変形の影響に起因した圧力弁の寿命が短くなるのを抑制する。【解決手段】圧力弁10は、ガス透過性を有する材料からなる薄肉部11a、及び、薄肉部11aよりも厚みが大きい厚肉部11bを含む作動部11と、厚肉部11bよりも厚みが大きく、作動部11を当該作動部11の外縁から支持する環状の支持部12とを有している。支持部12の厚み方向に直交する面のうち、少なくとも一方の面12a1には厚み方向に向かって開口する溝13が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、電解コンデンサ用の圧力弁、及び、これを備えた電解コンデンサに関する。
電解コンデンサに関する技術文献として、下記特許文献1がある。特許文献1には、長寿命化を図りつつ、通常使用時と急激な内圧上昇時との両方に対応可能な内部ガス放出用の圧力弁について記載されている。この圧力弁は、ゴムなどの可撓性を有する材料から構成され、通常使用時には動作電流などによってケース内部に発生したガスを、作動部の薄肉部を透過させて外部に放出し、ケース内の急激な内圧上昇時には、薄肉部中央が破断し、当該破断箇所からガスを放出させている。
特開2014−11249号公報
上記特許文献1に記載の圧力弁は、電解コンデンサのケース内部に発生したガスを外部に放出するための薄肉部を有する作動部を外縁から支持する、均一な厚みの環状の支持部を有している。圧力弁は、ケースを封止するための封口体の貫通孔を塞ぐように配置され、支持部が厚み方向に押圧されるように、封口体に加締め圧着される。この圧着時における支持部の変形が、圧力弁の中央部分に影響し、作動部の薄肉部を歪ませるおそれがある。ゴムなどの可撓性を有する材料から構成される圧力弁の、特に厚みの薄い薄肉部に比較的長い期間、歪みが生じていると、当該歪み部分が劣化し破断しやすくなる。このため、通常使用時においても、作動部が破断し易くなって圧力弁の寿命が短くなる可能性があった。
そこで、本発明の目的は、支持部の変形の影響に起因した圧力弁の寿命が短くなるのを抑制することが可能な電解コンデンサ用の圧力弁及びこれを備えた電解コンデンサを提供することである。
本発明の電解コンデンサ用の圧力弁は、電解コンデンサにおけるコンデンサ素子を収容するケースを封止する封口体に設けられ、前記ケース内のガスを放出する、電解コンデンサ用の圧力弁であって、ガス透過性を有する材料からなる薄肉部及び前記薄肉部よりも厚みが大きい厚肉部を含む作動部と、前記厚肉部よりも厚みが大きく、前記作動部を当該作動部の外縁から支持する環状の支持部とを有し、前記支持部の厚み方向に直交する面のうち、少なくとも一方の面には前記厚み方向に向かって開口する凹部が形成されている。
これによると、支持部が厚み方向に押圧された状態で、圧力弁が封口体に固定(例えば、加締め圧着によって固定)されても、支持部に形成された凹部が変形することで、支持部自体の変形が抑制される。このため、支持部の変形が圧力弁の作動部に影響しにくくなって、作動部に歪みが生じにくくなる。この結果、支持部の変形の影響に起因した圧力弁の寿命が短くなるのを抑制することが可能となる。
本発明において、前記凹部が、前記支持部の厚み方向に直交する面のうちの他方の面にも形成されていることが好ましい。これにより、圧力弁が封口体に固定されても、支持部の変形を効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記一方の面に形成された前記凹部と前記他方の面に形成された前記凹部とが、前記支持部の前記厚み方向に重なって配置されていることが好ましい。これにより、圧力弁が封口体に固定されたときの、支持部の変形の影響が圧力弁の厚み方向の一方の面側と他方の面側とで、ばらつきにくくなる。このため、作動部に歪みがより生じにくくなる。
また、本発明において、前記凹部は、環状の溝から構成されていることが好ましい。これにより、支持部に全周に亘って溝が形成されるため、支持部の変形を効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記厚み方向から見て、前記薄肉部が円形であり、前記厚肉部は、前記薄肉部の周囲を取り囲むように環状に形成されていることが好ましい。これにより、作動部の厚肉部が薄肉部の周囲を取り囲むように環状に形成されていることで、電解コンデンサの通常使用時にケース内部に発生するガスによって、圧力弁の作動部が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部の変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部の薄肉部が通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、本発明において、前記厚み方向から見て、前記作動部が円形であり、前記厚肉部は、前記作動部の直径方向に延在する第1部分と前記第1部分と交差する第2部分とで構成され、且つ前記第1部分と前記第2部分の交差部の中心が前記作動部の中心と重なっており、前記薄肉部が、前記作動部のうち前記第1部分と前記第2部分とにより挟まれた複数の分割体から構成されていることが好ましい。これにより、作動部の厚肉部が第1部分と第2部分とが交差して構成され、その交差部の中心が作動部の中心と重なって配置されていることで、電解コンデンサの通常使用時にケース内部に発生するガスによって、圧力弁の作動部が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部の変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部の薄肉部が通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、本発明において、前記厚み方向から見て、前記作動部が円形であり、前記薄肉部は、前記作動部の直径方向に延在する第1部分と前記第1部分と交差する第2部分とで構成され、且つ前記第1部分と前記第2部分の交差部の中心が前記作動部の中心と重なっており、前記厚肉部が、前記作動部のうち前記第1部分と前記第2部分とにより挟まれた複数の分割体から構成されていることが好ましい。これにより、薄肉部の幅を小さくして薄肉部の面積を比較的小さくすることが可能となり、電解コンデンサの通常使用時にケース内部に発生するガスによって、圧力弁の作動部が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部の変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部の薄肉部が通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、本発明において、前記複数の分割体は、その厚みが前記交差部の中心に向かうに連れて減少するように形成されていることが好ましい。これにより、電解コンデンサの通常使用時にケース内部に発生するガスによって、圧力弁の作動部が外側に凸となるように膨らんでも、複数の分割体(厚肉部)は厚みが減じられているため、その作動部の膨らみが目立ちにくくなる。このため、作動部が大きく変形して目立つことで、使用者に圧力弁の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、本発明の電解コンデンサは、コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収容するケースと、前記ケースを封止するための封口体であって、前記ケース内に連通する貫通孔を有する前記封口体と、上述の圧力弁とを備えており、前記圧力弁は、前記貫通孔を塞ぐように配置され、前記支持部が前記厚み方向に押圧された状態で前記封口体に固定されている。
これによると、圧力弁が、支持部が厚み方向に押圧された状態で、封口体に固定(例えば、加締め圧着によって固定)されても、支持部に形成された凹部が変形することで、支持部自体の変形が抑制される。このため、支持部の変形が圧力弁の作動部に影響しにくくなって、作動部に歪みが生じにくくなる。この結果、支持部の変形の影響に起因した圧力弁の寿命が短くなるのを抑制することが可能となり、電解コンデンサが長寿命化する。
本発明の電解コンデンサ用の圧力弁及び電解コンデンサによると、圧力弁が、支持部が厚み方向に押圧された状態で、封口体に固定(例えば、加締め圧着によって固定)されても、支持部に形成された凹部が変形することで、支持部自体の変形が抑制される。このため、支持部の変形が圧力弁の作動部に影響しにくくなって、作動部に歪みが生じにくくなる。この結果、支持部の変形の影響に起因した圧力弁の寿命が短くなるのを抑制することが可能となり、電解コンデンサが長寿命化する。
(a)は本発明の一実施形態に係る電解コンデンサの平面図、(b)は本発明の一実施形態に係る電解コンデンサの全体構成を示す図1(a)のIb−Ib線に沿った部分断面図である。 コンデンサ素子の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る圧力弁を示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 本発明の一実施形態に係る圧力弁を示しており、(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)に示すIVb−IVb線に沿った断面図である。 本発明の第1変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 本発明の第1変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は斜視図であり、(b)は図5(a)に示すVb−Vb線に沿った断面図であり、(c)は図5(a)に示すVc−Vc線に沿った断面図である。 本発明の第2変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 本発明の第2変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は斜視図であり、(b)は図7(a)に示すVIIIb−VIIIb線に沿った断面図であり、(c)は図7(a)に示すVIIIc−VIIIc線に沿った断面図である。 本発明の第3変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 本発明の第3変形例に係る圧力弁を示しており、(a)は斜視図であり、(b)は図9(a)に示すXb−Xb線に沿った断面図であり、(c)は図9(a)に示すXc−Xc線に沿った断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係る電解コンデンサ1の全体構成について説明する。電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2、ケース3a、封口体3b、底板4、スリーブ5、固定材6、端子7a,7b、および圧力弁10を含む。
ケース3aは、コンデンサ素子2を収容するものであり、開口部に封口体3bが嵌合されている。封口体3bは、ケース3aを封止している。ケース3aは金属(アルミニウム等)からなり、封口体3bは絶縁材料(変性フェノール樹脂等)からなる。封口体3bの上部周縁には、弾性材料(ゴム等)からなるパッキン3xが設けられている。パッキン3xは、封口体3bとケース3aとの隙間からケース3a内のガスが漏出するのを防止する機能を有する。ケース3aの上端は、パッキン3xに加締固定されている。
底板4は、絶縁材料(難燃性ポリエステル等)からなる円形のフィルムであり、ケース3aの底部下面に重なるように配置されている。スリーブ5は、絶縁材料(ポリオレフィン等)からなる略円筒状の部材であり、ケース3aの側部周面、底板4の下部周縁、およびケース3aの上部周縁を覆っている。スリーブ5の下部は、底板4に固定されている。
固定材6は、コンデンサ素子2をケース3a内に固定するものであり、熱可塑性樹脂(ポリプロピレン等)からなる。
端子7a,7bおよび圧力弁10は、封口体3bに設けられている。端子7a,7bは、封口体3bの厚み方向から見て、封口体3bの中心に関して点対称となる位置に、互いに離隔して設けられている。端子7a,7bは金属(アルミニウム等)からなり、陽極端子7aはコンデンサ素子2の陽極リード2a、陰極端子7bはコンデンサ素子2の陰極リード2bとそれぞれ接続されている。
封口体3bには、封口体3bの厚み方向から見たときの中心(端子7a,7b間の中央)と外縁との間に、ケース3aの内部と外部とを連通する貫通孔3b1が形成されている。貫通孔3b1は、円形の第1貫通部3b2と、第1貫通部3b2よりも内径の小さい円形の第2貫通部3b3と、第1貫通部3b2と第2貫通部3b3とを繋ぐ段差面3b4とで構成されている。圧力弁10は、当該貫通孔3b1の連通を塞ぐように段差面3b4上に配置されており、その上面に設けられたロックワッシャ8によって、圧力弁10の支持部12(後述する)が段差面3b4に押圧された状態で封口体3bに固定されている。圧力弁10は、ケース3a内のガスを放出する機能を有する。
次いで、図2を参照し、コンデンサ素子2の構成について詳細に説明する。
コンデンサ素子2は、陽極リード2aおよび陰極リード2bがそれぞれ取り付けられた陽極箔2xおよび陰極箔2yを、絶縁材料からなるセパレータ(クラフト紙等)2zを介して巻回し、これにより形成された巻回体の外周を素子止めテープ2tで固定し、その後巻回体を駆動用電解液に含浸させることにより、形成されている。陽極箔2xおよび陰極箔2yはアルミニウム箔の表面を粗面化したものであり、陽極箔2xは当該表面に陽極酸化皮膜を形成したものである。
次いで、図3及び図4を参照し、圧力弁10の構成について詳細に説明する。
圧力弁10は、略円盤状であり、作動部11、および、作動部11を当該作動部11の外縁から支持する環状の支持部12を含む。圧力弁10は、ガス透過性および可撓性を有する材料(シリコンゴム等)からなり、作動部11および支持部12が一体的に形成されている。
作動部11は、作動部11の厚み方向(図3(a)の紙面に垂直な方向)から見て、円形である。作動部11は、薄肉部11a、および、薄肉部11aの外側に設けられ、薄肉部11aよりも厚みが大きい厚肉部11bを含む。厚肉部11bは、薄肉部11aに対して厚み方向の両方向(図4(b)の上下方向)に同じ量だけ突出している。また、厚肉部11bは、薄肉部11aの周囲を取り囲む円環形状を有している。薄肉部11aは、円形状を有しており、その外縁が厚肉部11bによって支持されている。
支持部12は、封口体3bに支持される部分であり、本体12aおよびリブ12bを含む。本体12aの厚みは、一定であり、厚肉部11bの厚みよりも大きい。リブ12bの厚みは、薄肉部11aの厚みよりも大きく、厚肉部11bの厚みよりも小さい。リブ12bは、本体12aの外周端面から外側に突出している。リブ12bの角部には、アールが設けられている。
本体12aの厚み方向に直交する一方の面であってロックワッシャ8と接する面12a1には、環状の溝13(凹部)が形成されている。段差面3b4上に配置された圧力弁10が、ロックワッシャ8によって加締め圧着されると、本体12aの周縁部が段差面3b4に向かって押さえ込まれて変形しようとするが、面12a1に溝13が形成されていることで、本体12aの周縁部に対する押圧力が溝13に優先的に伝わって変形する。すなわち、本体12aの周縁部の変形が溝13によって吸収される。このため、本体12aの変形が圧力弁10の作動部11に影響しにくくなって、作動部11に歪みが生じにくくなる。
続いて、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガス(内部ガス)による圧力弁10の動作について、以下に説明する。
通常使用時に動作電流等によってケース3a内部に発生するガス(内部ガス)は徐々に蓄積するため、圧力弁10は、第2貫通部3b3側からゆっくりとロックワッシャ8側に凸となるように膨らむ。このとき、薄肉部11aがロックワッシャ8側に膨らむように変形するが、薄肉部11aはその外縁が円環状の厚肉部11bによって支持されているため、薄肉部11aの中心部が外側の面12a1を越えるほどまでは変形しない。換言すると、本実施形態における作動部11は、薄肉部11aの周囲に円環状の厚肉部11bが設けられ、薄肉部11aの平面サイズが小さくなるように構成されている。これにより、薄肉部11aは、内部圧力が薄肉部11aを透過してケース3a外部に内部ガスを放出する第1所定圧力に達するまでにおいて、その中心部が面12a1よりも外側に越えない程度まで変形可能に構成される。そして、内部圧力が第1所定圧力以上になると、内部ガスが薄肉部11aを透過してケース3a外部に放出される。なお、内部ガスが薄肉部11aを透過してケース3a外部に放出されるので、薄肉部11aの膨らみは減少する。このため、通常使用時において薄肉部11aは、その中心部が面12a1よりも外側に越えてまでは変形しない。
なお、内部ガスの圧力(内部圧力)が急激に上昇し、内圧が第2所定圧力(>第1所定圧力)以上になると、薄肉部11aは、急激に変形して亀裂が生じて破断する。こうして、内部ガスが外部に放出される。このとき、応力的に弱い薄肉部11aに、先に亀裂が生じる。厚肉部11bには、多少変形が生じても、亀裂は生じない。
以上に述べたように、本実施形態の圧力弁10及びこれを用いた電解コンデンサ1によると、支持部12が厚み方向に押圧された状態で、圧力弁10が封口体3bに固定(例えば、加締め圧着によって固定)されても、支持部12に形成された溝13の変形によって、支持部12自体の変形が抑制される。このため、支持部12の変形が圧力弁10の作動部11に影響しにくくなって、作動部11に歪みが生じにくくなる。この結果、支持部12の変形の影響に起因した圧力弁10の寿命が短くなるのを抑制することが可能となり、電解コンデンサ1が長寿命化する。
また、支持部12に形成された溝13が、支持部12の全周に亘るように環状に形成されていることで、圧力弁10が封口体3bに加締め圧着されたときに、支持部12の変形を効果的に抑制することが可能となる。
また、通常使用時に発生したガスを排出する際の内圧上昇に応じて薄肉部が大きく変形(例えば、作動部の中心部が圧力弁の外側面を超えて変形)すると、圧力弁の変形量が許容範囲内であっても使用者に外観異常と判断されることがある。この結果、実際には寿命に達していない圧力弁が使用者によって廃棄又は交換されてしまうことがある。しかしながら、本実施形態においては、作動部11の厚肉部11bが薄肉部11aの周囲を取り囲むように円環状に形成されているため、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁10の作動部11が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部11aの変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部11の薄肉部11aが通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁10の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、加締め圧着による支持部12の変形が作動部11に伝わってきても、厚肉部11bが薄肉部11aの周囲を取り囲むことで、強度が向上しているため、薄肉部11aに支持部12の変形がほとんど影響しなくなる。
続いて、本発明の一実施形態に係る圧力弁の第1変形例について、図5及び図6を参照しつつ以下に説明する。
本変形例における圧力弁110も、上述の圧力弁10と同様に、略円盤状であり、作動部111、および、作動部111を当該作動部111の外縁から支持する環状の支持部112を含む。圧力弁110は、圧力弁10と同様の材料から構成されており、作動部111および支持部112が一体的に形成されている。
作動部111は、作動部111の厚み方向(図5の紙面に垂直な方向)から見て、円形である。作動部111は、薄肉部111a、および、薄肉部111aよりも厚みが大きい厚肉部111bを含む。厚肉部111bは、図5に示すように、作動部111の直径方向(図5の紙面と平行な方向)に沿って延在する第1部分111b1と、第1部分111b1と直交する第2部分111b2とで構成されている。つまり、厚肉部111bは、十字平面形状を有しており、第1及び第2部分111b1,111b2の各端部が支持部112の内周面に接続されている。また、厚肉部111bは、第1及び第2部分111b1,111b2の交差部111b3の中心が作動部111の中心と重なるように配置されている。また、厚肉部111bは、薄肉部111aに対して厚み方向の両方向(図6(c)の上下方向)に同じ量だけ突出している。
薄肉部111aは、厚肉部111bと支持部112との間にそれぞれ配置された4つの分割体111a1から構成されている。4つの分割体111a1は、作動部111の周方向において、厚肉部111bの第1部分111b1と第2部分111b2とにより挟まれている。各分割体111a1は、中心角が90°の扇形状を有しており、円弧部分が支持部112の内周面に接続され、半径部分が厚肉部111b(第1部分111b1及び第2部分111b2)に接続されている。
支持部112は、上述の支持部12にほぼ同様であり、本体112aおよびリブ112bを含む。本体112aの厚みは、一定であり、厚肉部111bの厚みよりも大きい。リブ112bの厚みは、薄肉部111aの厚みよりも大きく、厚肉部111bの厚みよりも小さい。リブ112bは、本体112aの外周端面から外側に突出している。リブ112bの角部も、アールが設けられている。
本体112aの厚み方向に直交する両面112a1,112a2には、環状の溝113,114(凹部)が形成されている。これら溝113,114は、支持部112の厚み方向に重なって配置されている。段差面3b4上に配置された圧力弁110が、ロックワッシャ8によって加締め圧着されると、本体112aの周縁部が段差面3b4に向かって押さえ込まれて変形しようとするが、本体112aは面112a1,112a2に形成された2つの溝113,114を有するため、本体112aの周縁部に対する押圧力が2つの溝113、114に優先的に伝わって変形する。すなわち、本体112aの周縁部の変形が溝113,114によって吸収される。このため、本体112aの変形が圧力弁110の作動部111に影響しにくくなって、作動部111に歪みが生じにくくなる。
続いて、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガス(内部ガス)による圧力弁110の動作について、以下に説明する。
通常使用時にケース3a内部にガスが発生すると、圧力弁110は、上述の圧力弁10と同様に、第2貫通部3b3側からゆっくりとロックワッシャ8側に凸となるように膨らむ。このとき、薄肉部111aの各分割体111a1がロックワッシャ8側に膨らむように変形するが、厚肉部111bが4つの分割体111a1の半径部分と一体的に接続されているため、各分割体111a1の膨らみが規制され、各分割体111a1が面112a1を越えるほどまでは変形しない。換言すると、本変形例における作動部111は、中央に十字形状の厚肉部111bが設けられ、薄肉部111aが平面サイズの小さい4つの分割体111a1に分けられる。これにより、薄肉部111aの各分割体111a1は、内部圧力が薄肉部111aを透過してケース3a外部に内部ガスを放出する第1所定圧力に達するまでにおいて、面112a1よりも外側に越えない程度まで変形可能に構成される。そして、内部圧力が第1所定圧力以上になると、内部ガスが薄肉部111a(各分割体111a1)を透過してケース3a外部に放出される。なお、内部ガスが薄肉部111aを透過してケース3a外部に放出されるので、各分割体111a1の膨らみは減少する。このため、通常使用時において薄肉部111aは、面112a1よりも外側に越えてまでは変形しない。
なお、内部ガスの圧力(内部圧力)が急激に上昇し、内圧が第2所定圧力以上になると、薄肉部111aの少なくとも1つの分割体111a1は、急激に変形して亀裂が生じて破断する。こうして、内部ガスが外部に放出される。このとき、応力的に弱い薄肉部111aに、先に亀裂が生じる。厚肉部111bには、多少変形が生じても、亀裂は生じない。
以上に述べたように、第1変形例の圧力弁110によると、支持部112に溝113,114が形成されているため、上述の実施形態と同様に、支持部112の変形が圧力弁110の作動部111に影響しにくくなって、作動部111に歪みが生じにくくなる。この結果、支持部112の変形の影響に起因した圧力弁110の寿命が短くなるのを抑制することが可能となる。
また、支持部112の厚み方向の両面に溝113,114が形成されているため、圧力弁110が封口体3bに固定されても、支持部112の変形を効果的に抑制することが可能となる。さらに、溝113,114が支持部112の厚み方向に重なって配置されているため、圧力弁110が封口体3bに固定されたときの、支持部112の変形の影響が圧力弁110の厚み方向に直交する一方の面側と他方の面側とで、ばらつきにくくなる。このため、作動部111に歪みがより生じにくくなる。
また、作動部111の厚肉部111bが第1部分111b1と第2部分111b2とが交差して構成され、且つ交差部111b3の中心が作動部111の中心と重なって配置されていることで、薄肉部111aが平面サイズの小さい4つの分割体111a1に分けられる。このため、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁110の作動部111が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部111aの変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部111の薄肉部111aが通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁110の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、厚肉部111bが、第1部分111b1と第2部分111b2とが直交し、十字平面形状に形成されていることで、薄肉部111aを構成する4つの分割体111a1の中心角度が同じになり、平面形状が同じになる。これにより、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁110の作動部111が外側に凸となるように膨らむ際に、各分割体111a1の変化量をほぼ同じにすることが可能となる。このため、4つの分割体111a1間の変化量の差を極めて小さくすることが可能となる。
続いて、本発明の一実施形態に係る圧力弁の第2変形例について、図7及び図8を参照しつつ以下に説明する。なお、上述の実施形態及び第1変形例と同様なものについては、同符号で示し詳細の説明を省略する。
本変形例における圧力弁210も、上述の圧力弁10と同様に、略円盤状であり、作動部211、および、作動部211を当該作動部211の外縁から支持する環状の支持部12を含む。圧力弁210は、圧力弁10と同様の材料から構成されており、作動部211および支持部12が一体的に形成されている。
作動部211は、作動部211の厚み方向(図7の紙面に垂直な方向)から見て、円形である。作動部211は、薄肉部211a、および、薄肉部211aよりも厚みが大きい厚肉部211bを含む。薄肉部211aは、図7に示すように、作動部211の直径方向(図7の紙面と平行な方向)に沿って延在する第1部分211a1と、第1部分211a1と直交する第2部分211a2とで構成されている。つまり、薄肉部211aは、十字平面形状を有しており、第1及び第2部分211a1,211a2の各端部が支持部12の内周面に接続されている。また、薄肉部211aは、第1及び第2部分211a1,211a2の交差部211a3の中心が作動部211の中心と重なるように配置されている。
厚肉部211bは、薄肉部211aと支持部12との間にそれぞれ配置された4つの分割体211b1から構成されている。4つの分割体211b1は、作動部211の周方向において、薄肉部211aの第1部分211a1と第2部分211a2とにより挟まれている。各分割体211b1は、薄肉部211aに対して厚み方向の両方向(図8(b)の上下方向)に同じ量だけ突出している。また、各分割体211b1は、中心角が90°の扇形状を有しており、円弧部分が支持部12の内周面に接続され、半径部分が薄肉部211a(第1部分211a1及び第2部分211a2)に接続されている。
続いて、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガス(内部ガス)による圧力弁210の動作について、以下に説明する。
通常使用時にケース3a内部にガスが発生すると、圧力弁210は、上述の圧力弁10と同様に、第2貫通部3b3側からゆっくりとロックワッシャ8側に凸となるように膨らむ。このとき、薄肉部211aが厚肉部211bの4つの分割体211b1の半径部分と一体的に接続されているため、薄肉部211aの膨らみが規制されて面12a1を越えるほどまでは変形しない。換言すると、本変形例における作動部211は、薄肉部211aに接続された4つの分割体211b1からなる厚肉部211bが設けられ、薄肉部211aは、内部圧力が薄肉部211aを透過してケース3a外部に内部ガスを放出する第1所定圧力に達するまでにおいて、面12a1よりも外側に越えない程度まで変形可能にその幅が狭く構成されている。そして、内部圧力が第1所定圧力以上になると、内部ガスが薄肉部211aを透過してケース3a外部に放出される。なお、内部ガスが薄肉部211aを透過してケース3a外部に放出されるので、薄肉部211aの膨らみは減少する。このため、通常使用時において薄肉部211aは、面12a1よりも外側に越えてまでは変形しない。
なお、内部ガスの圧力(内部圧力)が急激に上昇し、内圧が第2所定圧力以上になると、薄肉部211aは、急激に変形して亀裂が生じて破断する。こうして、内部ガスが外部に放出される。このとき、応力的に弱い薄肉部211aに、先に亀裂が生じる。厚肉部211bには、多少変形が生じても、亀裂は生じない。
以上に述べたように、第2変形例の圧力弁210によると、上述の実施形態及び第1変形例と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。また、作動部211の薄肉部211aが第1部分211a1と第2部分211a2とが交差して構成され、且つ交差部211a3の中心が作動部211の中心と重なって配置され、厚肉部211bが薄肉部211aを互いに挟んで配置された4つの分割体211b1から構成されていることで、薄肉部211aの幅(第1及び第2部分211a1,211a2の幅)を小さくして薄肉部211aの面積を比較的小さくすることが可能となる。このため、電解コンデンサの通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁210の作動部211が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部211aの変形量を小さくすることが可能となる。この結果、作動部211の薄肉部211aが通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁210の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
また、第1部分211a1と第2部分211a2とが直交し、薄肉部211aが十字平面形状に形成されていることで、電解コンデンサの通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁210の作動部211が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部211aの変形量を効果的に小さくすることが可能となる。
続いて、本発明の一実施形態に係る圧力弁の第3変形例について、図9及び図10を参照しつつ以下に説明する。なお、上述の実施形態及び各変形例と同様なものについては、同符号で示し詳細の説明を省略する。
本変形例における圧力弁310も、上述の圧力弁10と同様に、略円盤状であり、作動部311、および、作動部311を当該作動部311の外縁から支持する環状の支持部12を含む。圧力弁310は、圧力弁10と同様の材料から構成されており、作動部311および支持部12が一体的に形成されている。
作動部311は、上述の作動部211とほぼ同様に構成されており、上述の厚肉部211bに対応する厚肉部311bの形状が厚肉部211bと若干異なるだけである。つまり、厚肉部311bは、図9に示すように、中心角が90°の扇形状をそれぞれ有する4つの分割体311b1から構成されている。4つの分割体311b1は、作動部311の周方向において、薄肉部211aの第1部分211a1と第2部分211a2とにより挟まれている。各分割体311b1は、図10に示すように、その厚みが交差部211a3の中心に向かうに連れて減少するように形成されている。
なお、厚肉部311bは、上述の厚肉部211bと同様に、これら分割体311b1の半径部分が薄肉部211aに接続されているため、上述の第2変形例と同様な効果を得ることができる。
以上に述べたように、第3変形例の圧力弁310によると、上述の実施形態及び各変形例と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。また、電解コンデンサの通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁310の作動部311が外側に凸となるように膨らんでも、複数の分割体311b1(厚肉部311b)は交差部211a3の中心に向かうに連れて厚みが減じられているため、その作動部311の膨らみが目立ちにくくなる。このため、作動部311が大きく変形して目立つことで、使用者に圧力弁310の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の支持部112には、凹部としての溝114だけが形成されていてもよい。つまり、溝113が形成されていなくてもよい。また、溝113,114は、支持部112の厚み方向に沿って重ならないようにずれて配置されていてもよい。また、上述の実施形態及び各変形例においては、支持部12,112に凹部としての溝113,114が形成されているが、支持部12,112の厚み方向に開口する凹部であればよい。つまり、1つの凹部が環状に形成されていなくもよいし、支持部12,112の周方向に沿って複数の凹部が断続的に形成されていてもよい。また、支持部12,112は、作動部11,111,211,311を取り囲むように環状に形成されておれば、円形以外の形状であってもよい。
また、上述の実施形態における厚肉部11bは、環状に形成されておれば、平面形状が円形以外であってもよい。
また、厚肉部111bを構成する第1部分111b1と第2部分111b2とがなす角度(分割体111a1の中心角度)が0°を超え180°未満の間であって90°を除く角度であってもよい。要するに第1部分111b1と第2部分111b2とが直角に交差していなくてもよい。これにおいても、上述の実施形態と同様に、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁10の作動部11が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部111aの変形量を小さくすることが可能となる。
また、薄肉部211aを構成する第1部分211a1と第2部分211a2とがなす角度(分割体211b1の中心角度)が0°を超え180°未満の間であって90°を除く角度であってもよい。要するに第1部分211a1と第2部分211a2とが直角に交差していなくてもよい。これにおいても、上述の実施形態と同様に、薄肉部211aの幅を小さくして薄肉部211aの面積を比較的小さくすることが可能となる。このため、電解コンデンサ1の通常使用時にケース3a内部に発生するガスによって、圧力弁210の作動部211が外側に凸となるように膨らむ際に、薄肉部211aの変形量を小さくすることが可能となる。
また、上述の実施形態及び各変形例における作動部11,111,211,311は、ケース3aの内部圧力が第1所定圧力に達するまでにおいて、その中心部が外側の面12a1,112a1よりも外側に超えない程度まで変形可能に構成されているが、当該面12a1,112a1を超えてもよい。この場合、作動部は、その中心部が、圧力弁10,110,210,310を固定する固定部材としてのロックワッシャの外側端部よりも外側に超えない程度まで変形可能に構成されていればよい。これにおいても、上述と同様に、作動部の変形量を小さくすることが可能となり、作動部の薄肉部が通常使用時に変形しても、使用者に圧力弁の外観異常と判断されるのを防ぐことが可能となる。
圧力弁において、作動部および支持部は、一体になるよう形成されていることに限定されず、別々に形成された後に接合されてもよい。作動部の形状は、円形に限定されず、任意の形状(楕円形等)であってよい。厚肉部は、上述の実施形態及び各変形例では薄肉部に対して厚み方向の両方向に同じ量だけ突出しているが、各方向への突出量は任意である。圧力弁、および、電解コンデンサの各部を構成する材料は、上述したものに限定されない。
1 電解コンデンサ
2 コンデンサ素子
3a ケース
3b 封口体
3b1 貫通孔
10,110,210,310 圧力弁
11,111,211,311 作動部
11a,111a,211a 薄肉部
11b,111b,211b,311b 厚肉部
12,112 支持部
12a1,112a1 面(一方の面)
13,113,114 溝(凹部)
111a1,211b1,311b1 分割体
111b1,211a1 第1部分
111b2,211a2 第2部分
111b3,211a3 交差部
112a2 面(他方の面)

Claims (9)

  1. 電解コンデンサにおけるコンデンサ素子を収容するケースを封止する封口体に設けられ、前記ケース内のガスを放出する、電解コンデンサ用の圧力弁であって、
    ガス透過性を有する材料からなる薄肉部及び前記薄肉部よりも厚みが大きい厚肉部を含む作動部と、
    前記厚肉部よりも厚みが大きく、前記作動部を当該作動部の外縁から支持する環状の支持部とを有し、
    前記支持部の厚み方向に直交する面のうち、少なくとも一方の面には前記厚み方向に向かって開口する凹部が形成されていることを特徴とする電解コンデンサ用の圧力弁。
  2. 前記凹部が、前記支持部の厚み方向に直交する面のうちの他方の面にも形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  3. 前記一方の面に形成された前記凹部と前記他方の面に形成された前記凹部とが、前記支持部の前記厚み方向に重なって配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  4. 前記凹部は、環状の溝から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  5. 前記厚み方向から見て、前記薄肉部が円形であり、
    前記厚肉部は、前記薄肉部の周囲を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  6. 前記厚み方向から見て、前記作動部が円形であり、前記厚肉部は、前記作動部の直径方向に延在する第1部分と前記第1部分と交差する第2部分とで構成され、且つ前記第1部分と前記第2部分の交差部の中心が前記作動部の中心と重なっており、
    前記薄肉部が、前記作動部のうち、前記第1部分と前記第2部分とにより挟まれた複数の分割体から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  7. 前記厚み方向から見て、前記作動部が円形であり、前記薄肉部は、前記作動部の直径方向に延在する第1部分と前記第1部分と交差する第2部分とで構成され、且つ前記第1部分と前記第2部分の交差部の中心が前記作動部の中心と重なっており、
    前記厚肉部が、前記作動部のうち、前記第1部分と前記第2部分とにより挟まれた複数の分割体から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  8. 前記複数の分割体は、その厚みが前記交差部の中心に向かうに連れて減少するように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電解コンデンサ用の圧力弁。
  9. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子を収容するケースと、
    前記ケースを封止するための封口体であって、前記ケース内に連通する貫通孔を有する前記封口体と、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の圧力弁とを備えており、
    前記圧力弁は、前記貫通孔を塞ぐように配置され、前記支持部が前記厚み方向に押圧された状態で前記封口体に固定されていることを特徴とする、電解コンデンサ。
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