JP2018092385A - 移動体広告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体の所有者と、移動体を用いた広告を行いたい広告主とをマッチングさせ、移動体によるデジタルサイネージを実現する。【解決手段】各自動車所有者2によりそれぞれ指定された、各自動車7における広告8の表示許可条件の情報を記録する広告許可情報12と、各広告主4によりそれぞれ指定された、自動車7に表示させる広告8を記録するコンテンツ情報22、および当該広告8の自動車7における表示条件を記録する広告表示条件23と、表示許可条件の情報と表示条件の情報とをマッチングして、自動車7が移動する所定の経路上で表示する1つ以上の広告8の表示パターンの候補を決定して提示するマッチング処理部40と、自動車7から取得した走行状況の情報と自動車所有者2により選択された表示パターンに基づいて、対象の広告8を自動車7に配信して所定の箇所に表示させる広告媒体連携部16とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、広告を提示する技術に関し、特に、自動車等の移動体を広告媒体とした移動体広告システムに適用して有効な技術に関するものである。
屋外における広告媒体として、バスやトラック、乗用車等の移動体を用い、車体の外部等に広告を表示しながら移動することが広く行われている。また、近年広く普及してきたデジタルサイネージの技術を用い、広告媒体が移動することを活かして、走行地域や位置等に応じた広告を表示することも行われている。
例えば、特開2002−211314号公報(特許文献1)には、自家用車を広告媒体とする自動車用電子広告体およびサーバシステムが記載されている。ここでは、自動車用電子広告体は、車外に向けて情報を表示する車載表示器を備え、自車の位置に応じた広告を表示するとともに、表示履歴を記録することが記載されている。また、サーバシステムは、地域に応じた広告を記録し、自動車用電子広告体の位置の情報を受信してその位置情報に応じた広告を配信するとともに、表示履歴の情報を取得することが記載されている。
また、特開2016−143297号公報(特許文献2)には、移動可能なデジタルサイネージ装置が設置された場所を適宜入手し、その場所に応じて表示させるコンテンツを設定するコンテンツ設定装置が記載されている。ここでは、デジタルサイネージ装置から時間毎に現在位置情報を受信し、受信した現在位置情報が関連付けられた地域にあると判定された場合に、表示すべきコンテンツをデジタルサイネージ装置に送信することが記載されている。
自動車の車外に向けて電子的な画像や映像を表示する手段としては、各種のものが適用可能であると考えられる。例えば、特開平8−324239号公報(特許文献3)には、車両の窓ガラスの内面に沿って着脱可能な車両窓用ディスプレイが記載されている。また、特開2003−58092号公報(特許文献4)には、窓ガラスの片面にホログラムフィルムを貼り付け、これに対してプロジェクタにより広告映像を投射して表示する旨が記載されている。また、特開2015−72306号公報(特許文献5)には、車両用窓ガラス自体を透明ディスプレイを用いて構成することが記載されている。
また、広告主が支払う広告料金の算出について、例えば、特開2002−259841号公報(特許文献6)には、移動ルートが特定しない移動体を媒体とした広告において、広告効果に見合った料金を請求することができる料金算出方法が記載されている。ここでは、外面の視認し易い位置に広告を表示した移動体の移動ルートを、移動体が備えるGPS(Global Positioning System)受信装置が受信した位置データに基づいて検出し、あらかじめ設定した区域毎の単位時間あたりの広告料金に基づいて、移動体が通過した各区域と、各区域毎の通過時間により広告料金を算出することが記載されている。
特開2002−211314号公報 特開2016−143297号公報 特開平8−324239号公報 特開2003−58092号公報 特開2015−72306号公報 特開2002−259841号公報
従来技術によれば、自動車等の移動体において、デジタルサイネージにより、走行地域や位置に応じた広告映像を車外に向けて表示するとともに、移動ルートに応じた広告料金を算出することが可能である。したがって、例えば、広告媒体である自動車の所有者と広告主との間で個別に契約を締結した上で、どのように広告を表示して料金を決定するかの仕組みを実現することは可能である。
ここで、例えば、自身が所有する自動車を広告媒体として提供しようとする個人が複数存在し、また、地域に応じた広告を柔軟に提供したい広告主も複数存在する場合に、これらの者の間で、どのような広告をいつどの自動車にどのように表示するかを柔軟に決定することができれば、より効率的かつ広告効果の高いデジタルサイネージを実現することが可能である。しかしながら、従来技術ではこのような観点については考慮されていない。
そこで本発明の目的は、広告媒体となる自動車等の移動体の所有者と、移動体を用いた広告を行いたい広告主とをマッチングさせ、移動体によるデジタルサイネージを実現する移動体広告システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による移動体広告システムは、外部および/または内部の者に向けてコンテンツを表示することができる移動体においてコンテンツを表示させる移動体広告システムであって、各移動体の所有者によりそれぞれ指定された、各移動体におけるコンテンツの表示許可条件の情報を記録する広告許可情報記録部と、各コンテンツの提供者によりそれぞれ指定された、移動体に表示させるコンテンツを記録するコンテンツ情報記録部、および当該コンテンツの移動体における表示条件を記録する広告表示条件記録部と、を有する。
さらに、第1の移動体の第1の所有者により指定された前記表示許可条件の情報と、各コンテンツの提供者によりそれぞれ指定された前記表示条件の情報とをマッチングして、前記第1の移動体が移動する所定の経路上で表示する1つ以上のコンテンツの表示パターンの候補を決定して前記第1の所有者に対して提示するマッチング処理部と、前記第1の移動体から取得した走行状況の情報と、前記候補の中から前記第1の所有者により選択された表示パターンに基づいて、対象のコンテンツを前記第1の移動体に配信して所定の箇所に表示させる広告媒体連携部と、を有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、広告媒体となる自動車等の移動体の所有者と、移動体を用いた広告を行いたい広告主とをマッチングさせ、移動体によるデジタルサイネージを実現することが可能となる。
本発明の一実施の形態である移動体広告システムの構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における自動車で広告を表示する手法の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における自動車で広告を表示する手法の他の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における自動車で広告を表示する手法の他の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における自動車で広告を表示する手法の他の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における複数台広告を実現する処理の流れの例について概要を示したフロー図である。 本発明の一実施の形態における連続広告を実現する処理の流れの例について概要を示したフロー図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。一方で、ある図において符号を付して説明した部位について、他の図の説明の際に再度の図示はしないが同一の符号を付して言及する場合がある。
本発明の一実施の形態である移動体広告システムは、デジタルサイネージによる広告表示媒体としての自動車の複数の所有者からそれぞれ登録された、自身の自動車に表示する広告の条件と、複数の広告主(広告の提供者、広告表示の依頼者)からそれぞれ登録された、表示したい広告の内容や条件とをマッチングし、自動車所有者の広告料収入や、広告効果等の結果が最大化するような最適な広告表示のパターンをシミュレートして自動車所有者に提示するシステムである。また、自動車所有者により選択された広告表示のパターンに基づいて、対象の自動車の走行中の広告表示を制御する。
なお、本実施の形態では、広告媒体として自動車を例に説明するが、自動車には上述したように、バスやトラック、乗用車等を広く含むものとする。主に個人が所有する自家用車を想定して説明するが、バスやタクシー等、企業が多数保有するフリート車両であってもよい。また、自動車に限らず、屋外の移動体一般に広く適用することができる。移動体には、例えば、自動二輪車や自転車、路面電車等に加え、Segway(登録商標)等の公道を走行できない移動体や、運輸業者が宅配で用いる小型リヤカー等の動力を有さない移動体、業務用ロボット掃除機等の自律走行が可能な移動体、ドローン等の飛行体も広く含まれ得る。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である移動体広告システムの構成例について概要を示した図である。移動体広告システム1は、例えば、サーバ機器やクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等により構成される。そして、図示しないCPU(Central Processing Unit)により、HDD(Hard Disk Drive)等の記録装置からメモリ上に展開したOS(Operating System)やDBMS(DataBase Management System)、Webサーバプログラム等のミドルウェアや、その上で稼働するソフトウェアを実行することで、サービスの提供に係る後述する各種機能を実現する。
移動体広告システム1は、例えば、ソフトウェアとして実装された広告媒体管理部10、広告主管理部20、メーカー管理部30、およびマッチング処理部40等の各部を有する。また、HDD等の記録装置に記録されたユーザ情報11、広告許可情報12、利用・報酬履歴13、IoT関連情報17、広告主情報21、コンテンツ情報22、広告表示条件23、広告表示状況24、メーカー情報31、自動車製品情報32等の各データベースを有する。
広告媒体管理部10は、広告媒体である自動車7に係る情報を取得して管理するとともに、自動車7に対して広告8を配信して表示させる機能を有する。ここでは、広告媒体である自動車7に係る情報として、図示しないインターネット等のネットワークを介して、自動車所有者2から取得した情報に加えて、外部機関6から取得した情報、自動車7自体から取得した情報を管理する。
広告媒体管理部10は、例えば、自動車所有者2から、スマートフォン等の携帯端末3に導入された図示しないアプリケーションや、図示しないPC(Personal Computer)等の情報処理端末上のWebブラウザ等を介してユーザ登録を受け付ける。入力されたアカウント情報や各種属性情報等は、ユーザ情報11として記録する。ユーザ情報11には、例えば、各自動車所有者2が所有する自動車7を特定する情報として、自動車登録番号や車両番号(ナンバープレートのナンバー)等の情報に加え、車種やメーカー等の情報が含まれる。また、各自動車所有者2が所有する自動車7によって広告8を表示した場合の広告料金の決済手段に係る情報(例えば、入金用の銀行口座の情報等)が含まれる。
さらに、ユーザ情報11には、各自動車所有者2が対象の自動車7を所有することを示す所有証明の情報や、対象の自動車7の事故履歴の情報も含まれる。これらの情報は、広告主4に対する自動車所有者2の信用情報とすることができるとともに、広告料金を決定する際の考慮要素とすることも可能である。所有証明や事故履歴の情報は、自動車所有者2が手動で入力してもよいし、可能な場合には、所有証明連携部14や事故履歴連携部15により、図示しないネットワークを介して外部機関6の情報処理システムにアクセスして自動的に取得してもよい。外部機関6は、例えば、所有証明であれば運輸支局、事故履歴であれば自動車安全運転センター等、対象の情報を保有するとともに外部からの照会を可能としている機関が該当する。
広告媒体管理部10は、さらに、自動車所有者2から、携帯端末3等を介して所有する自動車7に対する広告の表示を許可する条件等の登録を受け付ける。入力された条件等の情報は、広告許可情報12として記録する。広告許可情報12には、例えば、自動車7に表示可能な(もしくは表示不可とする)広告の分野や、時間帯、地域、季節、天候等、さらに、広告8を表示した場合の希望料金単価その他の表示条件等の情報が含まれる。1台の自動車7に複数の表示手段を備える場合、それぞれに対して設定できるようにしてもよい。
広告媒体管理部10は、さらに、広告媒体連携部16により、図示しないインターネット等のネットワークに対して無線通信により接続可能な自動車7から、IoT(Internet of Things)技術等により、図示しない各種センサ等により検出された自動車7の状態に係る情報を定期的に取得する。これらの情報は、例えば、自動車所有者2が、所有する自動車7への広告8の表示を許可する旨を携帯端末3上のアプリケーション等を介して指示した場合に限り取得するようにしてもよい。取得した情報は、IoT関連情報17として記録する。
IoT関連情報17には、例えば、自動車7が備える図示しないGPSセンサにより検出された位置情報の他に、速度や、ハンドル/ブレーキの操作等の運転情報、図示しないカーナビゲーションシステム(以下では「カーナビ」と記載する場合がある)に設定された目的地や経路の情報等が含まれ得る。また、自動車7が表示した広告8を見た可能性のある周辺の歩行者9等に係る情報も含まれ得る。
周辺の歩行者9等に係る情報は、特に限定されないが、例えば、自動車7に搭載された図示しないドライブレコーダーが撮影した周辺の映像情報や、歩行者9が保持する図示しない携帯端末との間で確立した近距離無線通信のセッションに係る情報等に基づくものが考えられる。周辺の映像情報を用いる場合、例えば、公知の画像認識処理によって、映像内に写り込んでいる歩行者9等の年齢層や性別等の属性情報を推定して、その分析結果をIoT関連情報17として記録してもよい。また、映像内における歩行者9等の黒目の向きや笑顔の程度、カメラのフラッシュ光量等に基づいて、自動車7(広告8)に対する注目度等を推定してもよい。
広告媒体連携部16は、さらに、対象の自動車7に対して、図示しないインターネット等のネットワークを介して、表示する広告8のデータを配信する。このとき、対象の自動車7の状況が、対象の広告8を表示する時間帯や地域、その他の表示条件に合致するか否かを広告媒体管理部10において判定し、合致する場合に対象の広告8のデータを配信して、そのまま自動車7において表示させるようにしてもよい。もしくは、目的地までの間でこの先表示し得る広告8のデータと表示条件の情報を併せて予め配信しておき、自動車7側で走行状況が条件に合致するか否かを判定して、合致する場合に広告8を表示するようにしてもよい。
広告媒体連携部16は、自動車7において実際に広告8がいつどこで表示されたかの実績に係る情報を自動車7から取得し、これを利用・報酬履歴13に記録する。また、後述する広告主管理部20の広告表示状況24にも記録する。利用・報酬履歴13には、広告表示の実績情報に基づいて広告媒体管理部10により計算された自動車所有者2に対する報酬(広告料金)の情報も併せて記録される。
広告主管理部20は、広告主4から自動車7への表示を依頼された広告8に係る情報を管理する機能を有する。例えば、広告主4から、図示しないPC等の情報処理端末上のWebブラウザ等を介して広告主登録を受け付ける。入力された広告主4の各種属性情報等は、広告主情報21に記録する。また、広告主4からは、自動車7に表示させる広告8自体の内容や、表示条件に係る情報の登録を受け付ける。入力された広告8自体の内容に係る情報は、コンテンツ情報22として記録する。また、表示条件に係る情報は、広告表示条件23として記録する。なお、広告8の表示実績等の情報を含む広告表示状況24は、広告主4に閲覧可能とすることで、広告8の表示を依頼した結果の情報を広告主4にフィードバックすることができる。
広告表示条件23には、例えば、自動車7に表示させる広告8の分野や、表示させたい(もしくは表示させたくない)時間帯、地域、季節、天候等、さらに、広告8を表示した場合の料金単価その他の表示条件の情報が含まれる。表示させたい(もしくは表示させたくない)自動車7の車種や事故履歴の情報、対象の自動車7が複数の表示手段を備える場合に、当該自動車7において同時に表示させたくない広告8の分野等の情報を設定できるようにしてもよい。
メーカー管理部30は、自動車7や広告表示デバイスのメーカー5から、自動車7の広告表示機能に係る情報を取得して管理する機能を有する。例えば、各メーカー5から、図示しないPC等の情報処理端末上のWebブラウザ等を介してメーカー登録を受け付ける。移動体広告システム1の管理者等が登録してもよい。入力された各メーカー5の各種属性情報等は、メーカー情報31として記録する。また、各メーカー5から登録された自動車7や広告表示デバイスの広告表示機能に係る情報は、自動車製品情報32として記録する。
自動車製品情報32には、例えば、各自動車7の車種を特定する情報に加えて、当該自動車7においてデジタルサイネージにより広告8を表示することが可能な箇所・部位や条件の情報が含まれる。例えば、「自動運転モードでかつ後部座席の窓のみ可能」や、「車外向けに加えて車内向けの表示も可能」等、自動車7のメーカー5が安全等に配慮した上で適宜設定することができる。また、自動車7に搭載・装着された図示しない広告表示デバイスの種類や仕様によっては、表示可能な広告8のコンテンツの種類や形式に制限が生じる場合があるため、その情報を自動車7もしくは広告表示デバイスのメーカー5が設定できるようにしてもよい。
なお、上記のように、自動車7において広告8を表示する箇所は、車外向けに限らず車内向けの箇所であってもよい。すなわち、広告8を表示する相手方となる不特定者としての歩行者9には、バスやタクシーの乗客等、車内で広告8を見る者も含まれるものとする。
マッチング処理部40は、広告媒体である自動車7側の条件である広告許可情報12、IoT関連情報17、および自動車製品情報32と、広告主4側の条件であるコンテンツ情報22、および広告表示条件23の情報をマッチングし、自動車所有者2の広告料収入が最大化するような最適な広告8の組み合わせ(いつどこでどの広告8を表示するか)のパターンをシミュレートする機能を有する。その際、自動車7がこの先どのようなルートを通るかの情報は、例えば、自動車7に搭載された図示しないカーナビ、もしくは自動車所有者2の携帯端末3に導入されたカーナビアプリから取得することができる。シミュレートした結果は、例えば、広告料収入が高くなると予想される上位数個の表示パターンを抽出して、自動車所有者2の携帯端末3のアプリケーション上に提示して推奨するのが望ましい。
自動車所有者2の広告料収入を最大化するのに代えて、もしくはこれに加えて、広告主4にとっての広告効果が最大化する、すなわち、広告主4がターゲットとする属性の歩行者9にできるだけ多く見られるような表示パターンを抽出するようにしてもよい。広告料収入や広告効果を予測する手法やモデルについては特に限定されず、公知の予測・分析手法やモデル等を適宜利用することができる。基本的には、ターゲットとする属性(年齢や性別、職種、趣味等)に合致する歩行者9が多く存在する地域やルートを長く通れば、広告効果が高くなり、広告料収入も高くすることができるものと考えられる。
マッチングの結果に対して、自動車所有者2が携帯端末3上のアプリケーションを介して、所有する自動車7に表示する広告8の表示パターンを選択し、広告表示を許可する旨を指示すると、広告主管理部20により、選択された表示パターンに基づいてコンテンツ情報22から対象の広告8のデータを取得する。そして、取得した広告8のデータを、表示条件に応じて広告媒体管理部10の広告媒体連携部16により対象の自動車7に配信して表示させる。
これにより、自動車所有者2は、予め広告許可情報12等に情報を登録しておけば、あとは携帯端末3のアプリケーション上で広告表示を許容する旨を指示するだけで、いつでも所有する自動車7を広告宣伝車とすることができる。そして、自動車7が広告8を表示した実績に応じて、所定の基準により算出された広告料(報酬)を広告主4から受け取ることができる。
<広告表示の手法>
図2は、本実施の形態における自動車7で広告8を表示する手法の例について概要を示した図である。ここでは、自動車7が図中の矢印を経路とし、その左端を起点として右端の目的地まで走行する状況を、左端から右端に向けて順に時系列で模式的に表示している。なお、矢印の経路は、例えば、自動車7に搭載された図示しないカーナビにより設定されたものとする。
まず、移動体広告システム1において、自動車所有者2が登録した広告許可条件や、広告主4が登録した広告表示条件に指定された、広告8の分野や、表示する時間帯、地域、表示条件、広告料の価格等の各種内容をマッチングする。そして、目的地までの経路上で表示する広告8の表示パターンの候補として、例えば、自動車所有者2の広告料収入が高くなるものを抽出してリストとして提示する。そして、リストの中から自動車所有者2が選択した表示パターンに基づいて、所定の区間で所定の広告8を表示する。
図2の例では、まず、左端の起点において広告8aが配信され、自動車7の所定の箇所に表示された状態を示している。そして、起点からの走行経路上で広告8aを見た可能性がある歩行者9aについても示している。図中ではさらに、その後の経路の途中で、自動車7が表示する広告が、広告8aから広告8bに切り替えられたことを示している。この切り替えは、上述したように、移動体広告システム1からの指示に基づいて広告8bの配信を受けて行ってもよいし、起点において予め広告8bの配信を受けておき、自動車7側で独自に切り替えてもよい。また、同様に、走行経路上で広告8bを見た可能性がある歩行者9bについても示している。図2の例では、歩行者9aより歩行者9bの方が数が多いことを示している。
その後、右端の目的地に到着すると、上述したように、広告8(図中の例では広告8aおよび広告8b)を表示した実績に応じて広告料が算出され、自動車所有者2はこれを広告主4から受け取ることができる。広告料の算出に際しては、例えば、経路上の区間毎に予め定められた単価と、実際の走行距離や時間に基づいて算出してもよいし、上述したように、区間毎に実際に検出された歩行者9(図中の例では歩行者9aおよび歩行者9b)の数の情報に基づいて単価を変動させるようにしてもよい。
図3は、本実施の形態における自動車7で広告8を表示する手法の他の例について概要を示した図である。上述の図2の例では、目的地までの経路を特定・固定した上で、当該経路上で表示する広告8の表示パターンとして、自動車所有者2の広告料収入が最も高くなるような表示パターンを選択するものとしている。これに対し、図3の例では、目的地までの経路についても複数パターン考慮し、自動車所有者2の広告料収入が最も高くなるような経路を選択できるものとしている。
例えば、自動車7の図示しないカーナビで目的地までの経路を選択する際に、図中に示すような直線状の経路と円弧状の迂遠な経路が候補として抽出された場合に、そのそれぞれにおいて、目的地までの経路上で表示する広告8の表示パターンの候補として、自動車所有者2の広告料収入が高くなるものを抽出して提示する。
図3の例では、直線状の経路上で広告8(図中の例では広告8aおよび広告8b)を見る/見た可能性がある歩行者9(図中の例では歩行者9aおよび歩行者9b)の数より、円弧状の経路上で広告8(図中の例では広告8cおよび広告8d)を見る/見た可能性がある歩行者9(図中の例では歩行者9cおよび歩行者9d)の数の方が多い、すなわち広告料収入が高くなり得ることを示している。この場合、自動車所有者2は、目的地までの最短距離もしくは最短時間の経路(図中の直線状の経路)に代えて、迂遠であっても広告料収入が最大化する経路(図中の円弧状の経路)を選択することが可能である。
図4、図5は、本実施の形態における自動車7で広告8を表示する手法の他の例について概要を示した図である。上述の図2や図3の例では、特定の自動車7に対して表示する広告8の表示パターンを選択するものとしている。これに対し、図4、図5の例では、複数の自動車7を対象にして広告8の表示パターンを設定できるものとしている。
例えば、図4に示すように、ある道路上において、自動車7e、7f、7gの順で3台の自動車7が矢印の方向に短い車間距離で隊列状に走行している場合、歩行者9は、自動車7e、7f、7gが表示する広告8e、8f、8gを、この並び順で一覧することになる。そこで、広告主4としては、このように一連の並びの広告8(全て同じ内容の広告8であってもよい)を同時に複数の自動車7に表示させたいと希望することが考えられる。
また、図5に示すように、ある道路上において、自動車7e、7f、7gの順で3台の自動車7が矢印の方向に隊列状に走行している場合、歩行者9は、自動車7eが表示する広告8e、自動車7fが表示する広告8f、自動車7gが表示する広告8gの順で広告8を見ることになる。そこで、広告主4としては、このように一連の広告8(全て同じ内容の広告8であってもよい)を時系列で連続的に複数の自動車7に表示させたいと希望することが考えられる。
この場合、自動車7e〜7gがいずれもバスやタクシーなど同じ事業者が所有するフリート車両であれば、自動車所有者2である当該事業者が、このように一連の広告8が表示されるように各自動車7の表示パターンを設定することも可能である。しかし、相互に無関係である個人の自動車所有者2がそれぞれ所有する場合は、各自動車7の自動車所有者2がそれぞれこのような表示パターンとなるように設定することは期待できない。
そこで、複数の自動車7に対して、同じエリア等で複数の一連の広告8が表示されるよう、広告主4が、当該エリア等での広告8の表示順を予約できるようにしてもよい。すなわち、広告主4は、一連の広告8に係る広告表示条件23として、あるエリアや地点では、自動車所有者2の意思に関わらず、時間帯(例えば、数秒間から数十分間等)の単位で表示する広告8を予約できるようにする。この場合、当該エリア等を走行する自動車7には、広告主4により予約された広告8が強制的に表示される。したがって、自動車所有者2は、例えば、それ以外の区間での広告料収入を最大化するよう、広告8の表示パターンを選択することになる。
図6は、図4に示した広告8の表示方法(複数台広告)を実現する処理の流れの例について概要を示したフロー図である。まず、移動体広告システム1の広告主管理部20が、広告主4から、時刻TにおけるエリアAでの複数台広告の表示依頼を受け付ける(S01)。ステップS01の処理の右側の図に示すように、図6の例では、図4の例に示したように、3台の自動車7にそれぞれ「セ」「ー」「ル」の文字を広告8として同時に表示させ、全体で「セール」という表示になるような複数台広告が依頼されたものとする。
その後、広告主管理部20は、例えば、広告媒体管理部10のIoT関連情報17等を参照して、時刻TにエリアAに存在するであろう自動車7を抽出し、各自動車7の隊列の形成状況を判定・推測する(S02)。図6の例の場合、対象の複数台広告を表示するためには、少なくとも3台以上の自動車7により隊列が形成される必要がある。
そして、各隊列を形成する各自動車7に対して、先頭から対象の複数台広告を1つずつ割り当てる(S03)。そして、割り当てられた各自動車7につき、広告許可情報12等を参照して、割り当てられた複数台広告を表示することができるか否かを判定し、隊列として対象の複数台広告を全て表示することができる場合は、対象の隊列を形成する各自動車7について、対象の複数台広告の表示を予約する(S04)。図6の例では、ステップS03、S04の処理の右側の図に示すように、エリアAに存在する自動車7について、1〜3の3つの隊列が形成され、隊列2については、最後尾の自動車7が割り当てられた複数台広告について表示を拒否していることを示している。
その後、予約の条件に合致した場合、すなわち、時刻TにエリアAに存在する自動車7に対して、複数台広告の表示を開始する(S05)。図6の例では、ステップS05の処理の右側の図に示すように、エリアAに存在する隊列1、3を形成する各自動車7について、それぞれ、対象の複数台広告が表示された状態を示している。そして、各隊列の先頭の自動車7がエリアAを出た場合は、対象の隊列についての複数台広告の表示を終了する(S06)。
図6の例では、ステップS06の処理の右側の図に示すように、隊列3の先頭の自動車7がエリアAから出たため、隊列3については複数台広告の表示を終了したことを示している。複数台広告の表示の終了方法はこれに限られず、例えば、エリアAを出た自動車7についてのみ自身に割り当てられた広告8の表示を終了するようにしてもよい。この場合、隊列を構成する自動車7がエリアAを出る都度、複数台広告を構成する広告8の表示が順次終了していき、隊列を構成する自動車7が全てエリアAを出たときに複数台広告の表示が全て終了する。
同様に、図7は、図5に示した広告8の表示方法(連続広告)を実現する処理の流れの例について概要を示したフロー図である。まず、移動体広告システム1の広告主管理部20が、広告主4から、時間帯TZにおける地点Pでの連続広告の表示依頼を受け付ける(S11)。ステップS11の処理の右側の図に示すように、図7の例では、図5の例に示したように、3台の自動車7にそれぞれ「セ」「ー」「ル」の文字を広告8として順に表示させ、時系列で「セール」という表示になるような連続広告が依頼されたものとする。
その後、広告主管理部20は、例えば、広告媒体管理部10のIoT関連情報17等を参照して、時間帯TZ内の所定の時刻Tに地点Pに存在するであろう自動車7を抽出し、各自動車7の隊列の形成状況を判定・推測する(S12)。図7の例の場合も、対象の複数台広告を表示するためには、少なくとも3台以上の自動車7により隊列が形成される必要がある。
そして、各隊列を形成する各自動車7に対して、先頭から対象の連続広告を1つずつ割り当てる(S13)。そして、割り当てられた各自動車7につき、広告許可情報12等を参照して、割り当てられた連続広告を表示することができるか否かを判定し、隊列として対象の連続広告を全て表示することができる場合は、対象の隊列を形成する各自動車7について、対象の連続広告の表示を予約する(S14)。図7の例では、ステップS13、S14の処理の右側の図に示すように、地点Pに存在する自動車7をそれぞれ先頭に、1〜3の3つの隊列が形成され、隊列2については、最後尾の自動車7が割り当てられた連続広告について表示を拒否していることを示している。
その後、予約の条件に合致した場合、すなわち、時間帯TZに地点Pに到達した自動車7に対して、連続広告の表示を開始する(S15)。図7の例では、ステップS15の処理の右側の図に示すように、地点Pに到達した、隊列1、3を形成する各自動車7について、それぞれ、対象の連続広告が表示された状態を示している。そして、各隊列を形成する自動車7がそれぞれ地点Pを通過した場合は、当該自動車7についての連続広告の表示を終了する(S16)。図7の例では、ステップS16の処理の右側の図に示すように、隊列1、3の先頭の自動車7が地点Pを通過したため、これらの自動車7については対象の連続広告の表示を終了したことを示している。なお、ここでは後続の自動車7が地点Pに到達しているため、これらの自動車7については、ステップS15により対象の連続広告の表示を開始したことを示している。
なお、広告主4による時間帯やエリアの単位での広告8の表示の予約は、上記のように、複数の自動車7に表示させる一連の広告8を対象としたものに限られず、単独の自動車7に表示させる広告8を対象としたものであってもよい。このように、特定のエリアや地点において時間帯の単位で広告8の表示の予約を可能とすることで、広告主4側でも、希望する広告効果を得られるような表示方法を設定することが可能となる。
一連の広告8を複数の自動車7に表示させる条件や手法は、上記のような広告8の表示の予約に限られず、他の条件や手法を柔軟に用いることができる。例えば、広告主4は、まず、隊列の基準となる自動車7を指定し、次に複数の広告の組み合わせからなる一連の広告を表示するために必要な自動車7の台数や、広告の内容に応じて許容する車間距離等の条件(例えば、「車間距離1.5メートル以内」等)を指定する。なお、一連の広告は、全て同じ内容であってもよいし、所定の方向に異なる内容が順に並んで表示されるものであってもよい。
これにより、例えば、ある道路上で、基準となる自動車7を先頭として他の複数の自動車7が同じ方向に隊列で走行している場合、広告主4が指定した必要台数や車間距離等の条件を満たすと、基準となる自動車7を起点として、隊列を形成する後続の複数の自動車7に、上記の一連の広告が表示されるようになる。この場合、広告主4が指定した必要台数や車間距離等の条件を満たせばよいので、基準となる自動車7は、必ずしも隊列の先頭である必要はなく、基準となる自動車7から前方を連続して走行する複数の自動車7に表示するようにしてもよい。
さらには、基準となる自動車7を指定することなく、単に必要台数や車間距離等の条件を満たした複数の連続して走行する自動車7に対して、一連の広告を表示するようにしてもよい。この条件に対してさらに走行速度や車体の色、形状等の条件を含めてもよい。条件を満たした場合、広告の表示対象となった自動車7に係る自動車所有者2の携帯端末3や、カーナビ等の自動車7内のディスプレイに、一連の広告の表示対象となった旨を表示してもよい。また、条件を満たした複数の自動車7がない状態で、付近を走行している他の自動車7のカーナビのディスプレイや、自動車所有者2の携帯端末3に対して、広告表示への参加を呼びかけるメッセージ(例えば「前の車と、もう少し車間距離を近づけると、スペシャルなコンテンツ表示イベントに参加できます」等)を表示するようにしてもよい。
また、一連の広告が一定期間表示された後に、同じ複数の自動車7からなる隊列に別の複数の広告の組み合わせからなる一連の広告を表示させるように設定してもよい。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である移動体広告システム1によれば、複数の自動車所有者2からそれぞれ登録された、自身が所有する自動車7に表示する広告8の条件と、複数の広告主4からそれぞれ登録された、表示したい広告8の内容や条件とをマッチングし、自動車所有者2の広告料収入や、広告効果等の結果が最大化するような最適な広告8の表示パターンをシミュレートして自動車所有者2に提示することができる。また、自動車所有者2により選択された広告8の表示パターンに基づいて、対象の自動車7の走行中の広告表示を制御することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の実施の形態では、自動車7に広告8を表示するものとしているが、表示するコンテンツは広告8に限られず、自治体からの通知等、各種の情報伝達を行うコンテンツであってもよい。また、情報伝達の内容も生活に関連した実用的な情報に限られず、芸術的な情報(アート)であってもよい。例えば、上述の図4や図5に示した例では、複数の自動車7に対して、同時にもしくは時系列の順で、異なる一連の複数の広告8を表示するものとしているが、これを応用して、隊列で走行する複数の自動車7においてそれぞれ異なる内容の部分的コンテンツを表示して、隊列全体で一体のコンテンツとなるような、移動体によるデジタルアートを実現することも可能である。
例えば、アートに関心のある特定の対象者として、美術館等に併設するレストラン等のテラス席に座る顧客を対象に、移動体を用いて、いわゆるパラパラ漫画のようなコンテンツを表示するようにしてもよい。具体的には、広告主4は、一定間隔で連続撮影した複数の静止画像(画像作成ソフトウェア等で作成した画像でもよい)からなる一連のコンテンツを用意し、表示させたい順に連続した番号を関連付けたうえで、番号が最小の画像に、コンテンツを表示させたい場所の位置情報と時間等の条件を関連付けて記憶させる。そして、それ以降の番号の画像には、「一つ前の番号の画像が表示された後に、同じ位置を通過する移動体に表示する」等の条件を指定する。これにより、同じ位置を通過する複数の移動体において、それぞれ異なるコンテンツが連続して表示され、移動体によるパラパラ漫画等のデジタルアートを実現することができる。
このように、上記の実施の形態の移動体広告システム1は、移動体コンテンツ表示システムとして広く適用することができる。
本発明は、自動車等の移動体を広告媒体とした移動体広告システムに利用可能である。
1…移動体広告システム、2…自動車所有者、3…携帯端末、4…広告主、5…メーカー、6…外部機関、7、7e〜g…自動車、8、8a〜g…広告、9、9a〜d…歩行者、
10…広告媒体管理部、11…ユーザ情報、12…広告許可情報、13…利用・報酬履歴、14…所有証明連携部、15…事故履歴連携部、16…広告媒体連携部、17…IoT関連情報、
20…広告主管理部、21…広告主情報、22…コンテンツ情報、23…広告表示条件、24…広告表示状況、
30…メーカー管理部、31…メーカー情報、32…自動車製品情報、
40…マッチング処理部

Claims (8)

  1. 外部および/または内部の者に向けてコンテンツを表示することができる移動体においてコンテンツを表示させる移動体広告システムであって、
    各移動体の所有者によりそれぞれ指定された、各移動体におけるコンテンツの表示許可条件の情報を記録する広告許可情報記録部と、
    各コンテンツの提供者によりそれぞれ指定された、移動体に表示させるコンテンツを記録するコンテンツ情報記録部、および当該コンテンツの移動体における表示条件を記録する広告表示条件記録部と、
    第1の移動体の第1の所有者により指定された前記表示許可条件の情報と、各コンテンツの提供者によりそれぞれ指定された前記表示条件の情報とをマッチングして、前記第1の移動体が移動する所定の経路上で表示する1つ以上のコンテンツの表示パターンの候補を決定して前記第1の所有者に対して提示するマッチング処理部と、
    前記第1の移動体から取得した走行状況の情報と、前記候補の中から前記第1の所有者により選択された表示パターンに基づいて、対象のコンテンツを前記第1の移動体に配信して所定の箇所に表示させる広告媒体連携部と、を有する、移動体広告システム。
  2. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    前記マッチング処理部は、前記候補として、前記第1の所有者に対して各コンテンツの提供者から支払われる報酬の総額が大きくなるものから順に所定の数の表示パターンを抽出する、移動体広告システム。
  3. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    前記マッチング処理部は、前記候補として、最短ではないものも含む複数の経路について、前記第1の所有者に対して各コンテンツの提供者から支払われる報酬の総額が大きくなるものから順に所定の数の表示パターンを抽出する、移動体広告システム。
  4. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    移動体の所有者により指定された前記表示許可条件には、少なくとも、当該移動体に表示可能とするコンテンツの分野、時間帯、地域、季節、天候、および希望料金単価のいずれか1つ以上を含む、移動体広告システム。
  5. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    コンテンツの提供者により指定された前記表示条件には、少なくとも、当該コンテンツの分野、移動体に表示させたい時間帯、地域、季節、天候、希望料金単価、および移動体の事故履歴の有無のいずれか1つ以上を含む、移動体広告システム。
  6. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    さらに、所定の外部機関にネットワークを介してアクセスして、各移動体が対象の所有者により所有されていることを証明する情報を取得する所有証明連携部を有する、移動体広告システム。
  7. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    さらに、所定の外部機関にネットワークを介してアクセスして、各移動体の事故履歴の情報を取得する事故履歴連携部を有する、移動体広告システム。
  8. 請求項1に記載の移動体広告システムにおいて、
    前記マッチング処理部は、前記候補を決定する際に、コンテンツの提供者から受け付けた、当該コンテンツを表示する区間と時間帯に係る予約の情報に基づいて、当該時間帯に当該区間を走行する移動体については当該コンテンツが表示される前提で、表示パターンを決定する、移動体広告システム。
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