JP2018091154A - 送風装置および送風制御プログラム - Google Patents

送風装置および送風制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】送風装置等に使用される送風制御プログラムにおいて、ユーザーに明確な風速の変化を感じさせることで、より自然のゆらぎに感じる風を提供することを目的とする。【解決手段】空間へ気流を送風する際の時系列な風量変化として、小風量を送風する弱気流21と、大風量を送風する強気流22を交互に発生させるゆらぎ制御であって、弱気流21から強気流22へ移行する際の強気流移行風量23の風量と、強上限風量24との差を風量変化幅25とし、風量変化幅25を予め設定できることを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。【選択図】図7

Description

本発明は、送風量がゆらぐように空気を送風する送風装置および送風制御プログラムに関するものである。
室内空間の快適性を向上させるため、風、光、音、温熱環境について様々な検討が実施されている。例えば風に関して、人に好まれる風は1/fゆらぎに近い風であることが様々な文献において報告されており、広く知られている。これは、風量の変化を1/fゆらぎにすることで、自然の風のゆらぎに近づくため、一定風量の風よりも心地よさを与えられると考えられている。そこで、従来送風量に強弱を与えることで1/fゆらぎの送風を行う空気調和機がある(例えば、特許文献1参照)。
以下、その空気調和機の送風時の送風制御プログラムについて図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、送風制御プログラム101は、1/fゆらぎでゆらぐ送風量に対応するファンの回転数の基本パターンに基づき、ファン回転数を変化させる第1送風パターン102と第2送風パターン103とから構成される。第1送風パターン102は、予め設定したファンの回転数の第1上限値104と第1下限値105との間で基本パターンに基づき、ファンの回転数を変化させるものである。一方で、第2送風パターン103は、第1送風パターン102よりもファンの回転数の振幅を小さくした第2上限値106と第2下限値107との間で基本パターンに基づき、前記ファンの回転数を変化させるものである。そして、第2送風パターン103が第1送風パターン102と第1送風パターン102との間に入るように設定されているものである。これにより、送風量の変化が小さい第2送風パターン103と、送風量の変化が大きい第1送風パターン102とを交互に組み合わせることで、第1送風パターンが連続で続く場合よりも、送風量の変化幅を小さくすることができ、理想的なファン送風量と実際のファンの送風量のズレを生じ難くするものである。
先行文献として下記特許文献1参照。
特開2014−66485号公報
上記従来例では、送風量の変化が小さい第2送風パターン103と送風量の変化が大きい第1送風パターン102とを交互に組み合わせることで、送風量の変化幅を小さくするゆらぎ制御について述べられている。しかし、従来例の課題として、第2送風パターンから第1送風パターン103へ移行する際、送風量の変化幅が小さくなることで、ユーザーが風速変化のない人工的な風と感じてしまう課題があった。
すなわち、上記従来例のゆらぎ制御プログラムにおいて、ユーザーが一定風速の人工的な風を浴びていると感じ、風の自然さを感じられないという課題があった。
そこで本発明は、上記従来例を解決するものであり、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は小風量を送風する弱気流と、大風量を送風する強気流とを交互に発生させる送風制御を備えた送風装置であって、前記弱気流から前記強気流へ移行する際の弱気流の風量である強気流移行風量と、前記強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅を予め設定可能な送風制御を備えたことを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、小風量を送風する弱気流と、大風量を送風する強気流とを交互に発生させる送風制御を備えた送風装置であって、前記弱気流から前記強気流へ移行する際の弱気流の風量と、前記強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅を予め設定可能な送風制御を備えたことにより、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することができる。
実施の形態1から3に係る送風装置の設置例を示す概念図。 実施の形態1から3に係る送風装置の構成例を示す正面図。 実施の形態1から3に係る送風装置のA−A‘断面を示す断面図。 実施の形態1から3に係るモーターの制御系の構成を示すブロック図。 実施の形態1から3に係る自然の風の風速変化を示すグラフ。 図5の一部を拡大したグラフ。 実施の形態1に係る送風装置の送風量変化を示すグラフ。 実施の形態2に係る送風装置の送風量変化を示すグラフ。 実施の形態3に係る送風装置の送風量変化を示すグラフ。 従来の空気調和機のファンの回転数波形を示すグラフ。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための送風装置を例示するものであって、本発明は送風装置を以下のものに特定しない。また、特許請求の範囲に示される部材を、実施例に記載する部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。また、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。なお、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
本発明の請求項1記載の送風装置は、小風量を送風する弱気流と、大風量を送風する強気流とを交互に発生させる送風制御を備えた送風装置であって、弱気流から強気流へ移行する際の弱気流の風量である強気流移行風量と、強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅を予め設定可能な送風制御を有する。これにより、風速変化のない人工的な風であるとユーザーが感じることを防止し、自然の風に見られる大きな風速の変化を確実にユーザーに感じさせることができるので、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することができるという効果を奏する。
また、強気流移行風量から強上限風量に到達するまでの時間と、強上限風量から強気流が弱気流へ移行する際の風量である弱気流移行風量に到達するまでの時間とをそれぞれ予め設定できる送風制御を備えた構成にしてもよい。これにより、風量増加あるいは風量減少に要する時間が長いことで、ユーザーが風速の変化に慣れてしまい、風速変化のない人工的な風に感じることを防止することができる。また、風量の増加および減少に要する時間が短いことで、風による刺激の強さが急激に変化し、驚いたユーザーが不快に感じることを防止する。したがって、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することができるという効果を奏する。
さらに、弱気流は、弱気流の最大風量である弱上限風量と弱気流の最小風量である弱下限風量とを含む送風制御を備えた構成にしてもよい。これにより、ユーザーが強気流による風速の変化に加えて、弱気流の風速の変化も感じることができるため、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することができるという効果を奏する。
その上、弱下限風量から強気流の送風を開始する送風制御を備えた構成にしてもよい。これにより、風量変化幅を大きくすることができ、強気流にて送風された風がユーザーに到達した際、ユーザーが自然の風に見られる大きな風速の変化を明確に感じることができる。したがって、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1から図7を参照しながら説明する。また、本発明の実施の形態2について、図8を用いて説明し、本発明の実施の形態3について、図9を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る扇風機3の設置例を示す概念図である。図1に示すように、部屋1の床2上には、送風装置である扇風機3とソファ4が設置されている。また、扇風機3の正面にソファ4が配置されており、ソファ4上にユーザー5が座っている。扇風機3は、部屋1内の空気をユーザー5に向けて、自然のゆらぎのような風を送風し、ユーザー5に快適さと自然の風から感じる心地よさを提供する。
図2は、扇風機3の構成例を示す正面図である。扇風機3は、風を送風するためのプロペラファン6と、プロペラファン6を一定の高さに固定する支持体7とから構成されている。
図3は、扇風機3のA―A‘断面を示す断面図である。プロペラファン6は、回転軸である回転体8と、回転体8に複数接続された回転することで空気中に圧力差を発生させる部材である翼9と、翼9とユーザー5が接触することを防止する部材であるガード10と、回転体に動力を供給する動力部11とから構成されている。また、動力部11は回転体8に動力を供給するモーター12と、モーター12の回転数を制御する制御基板13と、制御基板13とモーター12との間で信号の受け渡しを行う信号線14とで構成されている。これらの構成により、扇風機3は制御基板13から送信される信号に基づいて、モーター12の回転数を変化させることで、ユーザー5に送風する風量を変化させている。
図4は、制御基板13内部におけるモーター12の制御系の構成を示すブロック図である。制御基板13は、予め設定された時系列でモーター12の回転数を変化させるプログラムであるゆらぎ制御プログラム15を記憶するマイコン16と、マイコン16に記憶されたゆらぎ制御プログラム15をモーター12に出力する信号出力部17とから構成されている。つまり、制御基板13は、信号線14を介してゆらぎ制御プログラム15に基づいた信号をモーター12に送ることで、モーター12の回転数を時系列で変化させ、ユーザー5に送風する風量を変化させることができる。
本実施例においては、小風量を送風する弱気流、大風量を送風する強気流、弱気流から強気流へ移行する際の弱気流の風量である強気流移行風量、強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅等を制御プログラムに書き込むことで送風制御を可能としている。
このような構成により、本実施の形態において、制御基板13は扇風機3から吹き出される風が、自然のゆらぎの風のようにユーザーが感じられるようにモーター12を制御する。本実施例においては、予め定めた風量変化幅を制御プログラムに書き込むことで送風制御を可能としたが、他の方法として、ユーザーが送風機の操作部より風量変化幅を予め設定することでユーザーの好みに応じた風量変化幅を適宜設定してもよい。
ここで、自然の風の特徴について図5および図6を用いて説明する。図5は、自然の風を風速計により測定した場合に得られる風速の時系列変化を示すグラフである。また、図6は図5に示したB区間の拡大図である。
(特徴1)図5に示すように、自然の風の風速は、時系列で常に変化しており、その変化範囲は0.1m/sから1.8m/sである。
(特徴2))図5に示すように、風速が1.0m/sを超えて大きい風速の波形である大波形18が観測された周期は、10sから300sの範囲である。図6を用いて、さらに自然の風の詳細について述べる。
(特徴3)図6に示すように、自然の風の風速は、大波形18と風速が1.0m/s以下の風速の波形である小波形19とが交互に発生する構成となっている。
(特徴4)図6に示すように、小波形19から大波形18が発生する際の風速の変化量である風速変化幅20は、0.4m/sから1.2m/sの範囲である。
前述した自然の風の特徴において、特に(特徴4)の風速変化幅20が前述の範囲であることで、ユーザー5が明確に風速の変化を知覚し、風のゆらぎから自然の風を想起し、心地よいと感じるのである。
本実施の形態において、ゆらぎ制御プログラム15は、前述した自然の風の(特徴1)から(特徴4)に基づいた風速の変化をユーザー5に与えられるように、モーター12の回転数を変化させ、プロペラファン6から送風する風量を制御する。以下に本実施の形態に係る送風装置のゆらぎ制御について述べる。
図7は、本実施の形態1に係る扇風機3の風量変化を示すグラフである。図7に示すように、扇風機3は、風量が400m/hで送風を行う弱気流21と、風量が弱気流21より大きく1000m/hで送風を行う強気流22とを交互に行う。このとき、扇風機3とユーザー5との距離が約2mの位置の場合に測定される風速が、弱気流21では0.4m/sであり、強気流22では1.6m/sである。また、弱気流21と強気流22の風量は、弱気流21から強気流22へ移行する際の弱気流21の風量である強気流移行風量23と、強気流22の最大風量である強上限風量24との差である風量変化幅25に基づいて設定されている。風量変化幅25は、前述した自然の風における風速変化幅20を満たす範囲で設定されている。
本実施の形態では、1.2m/sの風速変化幅20を満たすように、弱気流21の風量と強気流22の風量とをそれぞれ設定した。したがって、自然の風に見られる風速変化幅20を満たす風量変化幅25に基づいて、弱気流21と強気流22とを交互に行うことで、風速変化のない人工的な風であるとユーザー5が感じることを防止し、自然の風に見られる大きな風速の変化を確実にユーザー5に感じさせることができる。これにより、自然なゆらぎを感じる風をユーザー5に提供することができる。
また、図7に示すように、強気流移行風量23から強上限風量24へ到達するまでに要する時間である増加時間26を予め設定した。加えて、強上限風量24から、強気流22から弱気流21へ移行する際の風量である弱気流移行風量27まで到達するために必要な時間である減少時間28も予め設定した。これにより、風量増加あるいは風量減少に要する時間が長いことで、ユーザー5が風速の変化に慣れてしまい、風速変化のない人工的な風に感じることを防止することができる。また、風量の増加および減少に要する時間が短いことで、風による刺激の強さが急激に変化し、驚いたユーザーが不快に感じることを防止する。このとき、増加時間26および減少時間28は5秒に予め設定した。上述の強上限風量24へ到達するまでに要する時間である増加時間26及び強上限風量24から、強気流22から弱気流21へ移行する際の風量である弱気流移行風量27まで到達するために必要な時間である減少時間28について、ユーザーが送風機の操作部(図示せず)より適宜設定できる構成であってもよい。
なお、
なお、信号線14は、有線のコードを用いた接続のほか、無線通信を行っても良い。
なお、弱気流21の風量は400m/hに限定されるものではなく、強気流22の風量も1000m/hに限定されるものではない。
なお、本実施の形態では風速変化幅20を1.2m/sに設定したが、前述の自然の風の(特徴4)に基づき、0.4m/s以上、1.2m/s以下の値であれば好ましく、より好ましくは0.6m/s以上、1.2m/s以下である。
なお、増加時間26および減少時間28は5秒に限らずそれぞれ2秒以上、15秒以下であることが好ましく、より好ましくは5秒以上、10秒以下である。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図8を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態2に係る扇風機3の構成は、図1から図4に示した実施の形態1のものと同様である。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様にゆらぎ制御プログラム15が、前述した自然の風の風速変化をユーザー5に与えられるように、モーター12の回転数を変化させ、プロペラファン6から送風する風量を制御する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る扇風機3のゆらぎ制御による風量変化のグラフである。図8に示すように、扇風機3は風量が800m/hから400m/hの範囲で送風を行う第2弱気流29と、第2弱気流29の最大風量より大きい風量である1000m/hで送風を行う強気流22とを交互に行う。強気流22については、実施の形態1と同様であり、強上限風量24は1000m/hであり、増加時間26および減少時間28は5秒である。第2弱気流29は、最大風量である弱上限風量30と、最小風量である弱下限風量31とで構成されるゆらぎ気流である。本実施の形態は、弱上限風量30を800m/hに設定し、弱下限風量31を400m/hに設定した一例である。この構成により、ユーザー5が強気流22による風速の変化に加えて、弱気流21の風速の変化も感じることができるため、ユーザー5はより自然なゆらぎを感じることができる。
また、本実施の形態では、強気流移行風量23を弱下限風量31に設定した。これにより、弱上限風量30を強気流移行風量23に設定した場合に、風量変化幅25が小さくなり、風速変化のない人工的な風であるとユーザー5が感じることを防止できる。よって、風量変化幅25を大きくすることで、強気流22にて送風された風がユーザー5に到達した際、ユーザー5が自然の風に見られる大きな風速の変化を明確に感じることができるため、より自然なゆらぎを感じることができる。
なお、弱上限風量30の風量は800m/hに限定されるものではなく、弱下限風量31の風量も400m/hに限定されるものではない。
なお、強気流22の風量は1000m/hに限定されるものではない。
なお、強気流移行風量23は、第2弱気流29の弱下限風量31以外でもよく、ユーザーの好みに応じて適宜設定できる構成としても良い。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図9を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態3に係る扇風機3の構成は、図1から図4に示した実施の形態1のものと同様である。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様にゆらぎ制御プログラム15が、前述した自然の風の風速変化をユーザーに与えられるように、モーター12の回転数を変化させ、プロペラファン6から送風する風量を制御する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る送風装置のゆらぎ制御による風量変化のグラフである。図9に示すように、扇風機3は風量が200m/hから400m/hの範囲で送風を行う第3弱気流32と、第3弱気流32の最大風量より大きい風量である1000m/hで送風を行う強気流22とを交互に行う。強気流22については、実施の形態1と同様であり、強上限風量24は1000m/hであり、増加時間26および減少時間28は5秒である。第3弱気流32は、最大風量である第3弱上限風量33と、最小風量である第3弱下限風量34とで構成されるゆらぎ気流である。本実施の形態は、第3弱上限風量33を400m/hと設定し、第3弱下限風量34を200m/hと設定した一例である。このとき、第3弱下限風量34を200m/hの場合、扇風機3とユーザー5との距離が約2mの位置で測定される風速は0.2m/sである。
本実施の形態では、ゆらぎ制御プログラム15を設定する際、風量変化幅25が、前述した自然の風の風速変化幅20を満たすように、強気流移行風量23を弱上限風量30と弱下限風量31との間で可変に調整した。つまり、強気流移行風量23を調整することで、ユーザー5に弱気流21および強気流22が到達した際、風速変化幅20が(特徴4)にて前述した0.4m/s以上、1.2m/s以下となるように風量変化幅25を調整する。これは、風速変化幅20が0.4m/s未満の場合、ユーザー5が風速の変化を感じられず、風速が一定の人工的な風と感じてしまう。一方で、風速変化幅20が1.2m/sを超えて大きい場合、風による刺激の強さが急激に変化し、驚いたユーザーが不快に感じるおそれがある。図9において、仮に強気流移行風量23を第3弱下限風量34に設定した場合、強上限風量24はユーザー5へ到達する風速が1.6m/sであり、第3弱下限風量34はユーザー5へ到達する風速が0.2m/sであるため、風速変化幅20は1.4m/sとなり、前述した1.2m/sを超える。このとき、風による刺激の強さが急激に変化し、驚いたユーザーが不快に感じるおそれがある。したがって、図9に示すように、強気流移行風量23を第3弱上限風量33に設定することで、風速変化幅20を1.2m/sに調整でき、ユーザー5はより自然なゆらぎを感じることができる。
なお、第3弱気流32の第3弱上限風量33の風量は800m/hに限定されるものではなく、第3弱下限風量34の風量も400m/hに限定されるものではない。
なお、強気流22の風量は1000m/hに限定されるものではない。
以上のように本発明にかかる送風装置およびゆらぎ制御プログラムは、より自然なゆらぎを感じる風をユーザーに提供することを可能とするものであるので、空気調和機、扇風機、天井扇等の送風機器全般に有用である。
1 部屋
2 床
3 扇風機
4 ソファ
5 ユーザー
6 プロペラファン
7 支持体
8 回転体
9 翼
10 ガード
11 動力部
12 モーター
13 制御基板
14 信号線
15 ゆらぎ制御プログラム
16 マイコン
17 信号出力部
18 大波形
19 小波形
20 風速変化幅
21 弱気流
22 強気流
23 強気流移行風量
24 強上限風量
25 風量変化幅
26 増加時間
27 弱気流移行風量
28 減少時間
29 第2弱気流
30 弱上限風量
31 弱下限風量
32 第3弱気流
33 第3弱上限風量
34 第3弱下限風量

Claims (8)

  1. 小風量を送風する弱気流と、大風量を送風する強気流とを発生させる送風制御を備えた送風装置であって、前記弱気流から前記強気流へ移行する際の弱気流の風量である強気流移行風量と、前記強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅を予め設定可能な送風制御を備えたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記強気流移行風量から前記強上限風量に到達するまでの時間と、前記強上限風量から前記強気流が前記弱気流へ移行する際の風量である弱気流移行風量に到達するまでの時間とをそれぞれ予め設定できる送風制御を備えたことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記弱気流は、前記弱気流の最大風量である弱上限風量と前記弱気流の最小風量である弱下限風量とを含む送風制御を備えたことを特徴とする請求項1から2に記載の送風装置。
  4. 前記弱下限風量から前記強気流の送風を開始することを特徴とする送風制御を備えた請求項3に記載の送風装置。
  5. 小風量を送風する弱気流と、大風量を送風する強気流とを交互に発生させる送風制御を行うプログラムであって、前記弱気流から前記強気流へ移行する際の弱気流の風量と、前記強気流の最大風量である強上限風量との差である風量変化幅を予め設定できることを特徴とする送風制御プログラム。
  6. 前記強気流の最小風量である強下限風量から前記強上限風量に到達するまでの時間と、前記強上限風量から前記強下限風量に到達するまでの時間とをそれぞれ予め設定できることを特徴とする請求項5に記載の送風制御プログラム。
  7. 前記弱気流は、前記弱気流の最大風量である弱上限風量と、前記弱気流の最小風量である弱下限風量とを含むことを特徴とする請求項5から6に記載の送風制御プログラム。
  8. 前記弱下限風量から前記強気流の送風を開始することを特徴とする請求項7に記載の送風制御プログラム。
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CN111425428A (zh) * 2020-03-31 2020-07-17 佛山市云米电器科技有限公司 一种出风段段数分配方法、系统及计算机可读存储介质

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CN111425428A (zh) * 2020-03-31 2020-07-17 佛山市云米电器科技有限公司 一种出风段段数分配方法、系统及计算机可读存储介质

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