JP2018090975A - 損傷鉄筋の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】損傷した鉄筋の性能を好適に回復できる損傷鉄筋の補修方法を提供する。【解決手段】損傷した鉄筋1の性能を回復させるための損傷鉄筋の補修方法であって、損傷鉄筋1を内部に挿通するとともに損傷鉄筋1の損傷部2を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋3を配設する。【選択図】図1

Description

本発明は、損傷した鉄筋の補修方法に関し、特にスパイラル筋を使用した損傷鉄筋の補修方法に関する。
一般に、場所打ちコンクリート杭を施工する際には、最上部(杭頭)のコンクリートがレイタンスや泥水などにより低品質になるおそれがあるため、予め杭頭部分のコンクリートを余盛して杭を構築し、あとから余盛部分のコンクリートを斫りとってこの部分の品質を確保するようにしている。
特開2008−95348号公報
一方、例えばブレーカーなどの削岩機を用いて余盛したコンクリートを斫りとるようにしているが、この削岩機による斫り作業時に杭頭鉄筋を損傷させてしまうケースがあった。このため、このような損傷した鉄筋の性能を回復させる手法を開発することが強く求められていた(特許文献1参照)。
本発明は、上記事情に鑑み、損傷した鉄筋の性能を好適に回復できる損傷鉄筋の補修方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の損傷鉄筋の補修方法は、損傷した鉄筋の性能を回復させるための損傷鉄筋の補修方法であって、損傷鉄筋を内部に挿通するとともに損傷鉄筋の損傷部を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋を配設することを特徴とする。
また、本発明の損傷鉄筋の補修方法においては、前記損傷部と重なるように直棒状の添え筋を損傷鉄筋に添設することが望ましい。
本発明の損傷鉄筋の補修方法によれば、損傷した鉄筋を内部に挿通し、損傷部を内包するようにスパイラル筋を設けることで、損傷した鉄筋の性能を好適に回復することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る損傷鉄筋の補修方法を用いて損傷鉄筋を捕集した状態を示す図である。 実証実験で用いた鉄筋の損傷部(疑似傷)の形成方法を示す図である。 実証実験で用いた損傷鉄筋を示す図である。 実証実験で用いた鉄筋素材の特性を示す図である。 実証実験で用いた試験体を示す図である。 実証実験で用いた試験体を示す側断面図である。 実証実験で用いた本発明の一実施形態に係る試験体を示す正断面図である。 実証実験で用いた本発明の一実施形態に係る試験体を示す側断面図である。 試験体の引張試験の説明で用いた図である。 実証実験の結果を示す図であり、応力とひずみの関係を示す図である。 実証実験の結果を示す図であり、荷重と変形量の関係を示す図である。
以下、図1から図11を参照し、本発明の一実施形態に係る損傷鉄筋の補修方法について説明する。
はじめに、本実施形態は、例えば、場所打ちコンクリート杭を施工するにあたり、最上部(杭頭)のコンクリートの余盛部分を削岩機で斫るなどした際に損傷した鉄筋の性能を回復させるために用いて好適な損傷鉄筋の補修方法に関するものである。なお、本発明に係る損傷鉄筋の補修方法は、コンクリート杭の鉄筋に限らず、あらゆる鉄筋コンクリート製部材・構造物の損傷鉄筋の性能を回復させるために(損傷鉄筋を補強するために)適用可能である。
具体的に、本実施形態の損傷鉄筋の補修方法では、図1に示すように、損傷鉄筋1を内部に挿通するとともに損傷鉄筋1の損傷部2を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋3を配設する。この状態で、損傷した鉄筋1とともにスパイラル筋3をコンクリートに埋設し、鉄筋コンクリート部材・構造物を形成/構築する。
また、このとき、損傷部2と重なるように直棒状の添え筋4を損傷鉄筋1に添設することが好ましい。
そして、上記のように、損傷した鉄筋1を内部に挿通し、損傷部2を内包するようにスパイラル筋3を設けることで、また、スパイラル筋3に加えて添え筋4を添設することで、損傷した鉄筋1の性能を好適に回復することが可能になる。
ここで、本実施形態の損傷鉄筋の補修方法を用いて損傷鉄筋1を補修した試験体で行った実証実験について説明する。
まず、本実証実験は、表1に示すように、鉄筋径D10、SD295Aの鉄筋を用いるとともに、無損傷の鉄筋を用いた試験体(No.1、No.2:無損傷)、損傷部を設けた損傷鉄筋を直径φ2.6mm、ピッチ30mmのスパイラル筋と直径D6の添え筋で補修した試験体(No.3、No.4:本発明(スパイラル筋+添え筋))、損傷部を設けた損傷鉄筋を直径φ2.6mmのスパイラル筋で補修した試験体(No.5、No.6:本発明(スパイラル筋のみ)の計6ケースの試験体を用いて行った。
また、損傷鉄筋1の損傷部2は、図2及び図3に示すように、ブレーカー先端部5を圧接し深さ3mmの疑似傷をつけることによって形成した。なお、使用した鉄筋素材の引張試験の結果は図4に示す通りである。
Figure 2018090975
また、これら試験体は、図5、図6、図7、図8に示すように、鉄筋1の一部を150×150×200mmのコンクリート6で埋設した。No.3、No.4においては損傷部、スパイラル筋及び添え筋がコンクリートで埋設されるように、No.5、No.6においては損傷部、スパイラル筋がコンクリートで埋設されるように、No.1、No.2においては損傷部に相当する部分がコンクリートに埋設されるようにして、試験体を形成した。なお、図8の符号7はひずみゲージを示している。
さらに、コンクリート6はAE減水剤を用いた30−15−20Nであり、封かん養生を行い材齢14日の状態の試験体で試験を行った。ちなみに、使用したコンクリート6の材齢14日における物性は表2に示す通りである。
Figure 2018090975
そして、本実証実験では、各試験体に対し、図9に示すような鉄筋の引張試験を行い、本発明の補修方法による性能回復効果を確認することとした。具体的には、引張試験を実施し、降伏強度、引張強度、応力−ひずみの関係、荷重−変形の関係を求め、評価を行うこととした。
表3、図10及び図11は試験結果を示している。
Figure 2018090975
これらの結果から、損傷鉄筋1を内部に挿通するとともに損傷鉄筋1の損傷部2を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋3を配設することにより、損傷した鉄筋1の性能を好適に回復できることが確認された。
また、スパイラル筋3に加え、損傷部2と重なるように直棒状の添え筋4を損傷鉄筋1に添設することにより。損傷した鉄筋1の性能をさらに好適に回復できることが確認された。
よって、本実施形態の損傷鉄筋の補修方法によれば、損傷した鉄筋1を内部に挿通し、損傷部2を内包するようにスパイラル筋3を設けることで、また、スパイラル筋3に加えて添え筋4を添設することで、確実に、損傷した鉄筋1の性能を回復することができる。
以上、本発明に係る損傷鉄筋の補修方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明に係る損傷鉄筋の補修方法においては、損傷鉄筋1を内部に挿通するとともに損傷鉄筋1の損傷部2を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋3を配設すればよいのであり、スパイラル筋3の内部の中心位置に損傷鉄筋1が挿通して配されている必要はない。
1 損傷鉄筋(鉄筋)
2 損傷部
3 スパイラル筋
4 添え筋
5 ブレーカー先端部
6 コンクリート
7 ひずみゲージ

Claims (2)

  1. 損傷した鉄筋の性能を回復させるための損傷鉄筋の補修方法であって、
    損傷鉄筋を内部に挿通するとともに損傷鉄筋の損傷部を内包するように螺旋状に形成されたスパイラル筋を配設することを特徴とする損傷鉄筋の補修方法。
  2. 請求項1記載の損傷鉄筋の補修方法において、
    前記損傷部に重なるように直棒状の添え筋を損傷鉄筋に添設することを特徴とする損傷鉄筋の補修方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002167977A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Kajima Corp 鉄筋コンクリート床版の下面増厚補強工法
JP2006038752A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 鉄筋の検査方法、鉄筋の補修方法
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