JP2018090886A - 成膜装置およびそれを用いた成膜物の製造方法、ならびに冷却パネル - Google Patents

成膜装置およびそれを用いた成膜物の製造方法、ならびに冷却パネル Download PDF

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Abstract

【課題】構造が簡単で小型化が可能であり冷却パネルを容易に着脱可能な成膜装置の提供。
【解決手段】成膜装置1は、基材Wに対向する対向面を有する少なくとも1つのターゲット4と、それぞれがターゲット4を着脱自在に保持する複数のターゲット保持部5と、複数のターゲット保持部5を冷却する冷却部6と、少なくとも1つの冷却パネル7とを備えており、少なくとも1つの冷却パネル7は、ターゲット保持部5に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する被保持部と、被保持部がターゲット保持部5に保持された状態で基材Wに対向して基材Wから放出される輻射熱を受ける受熱面を有する受熱部とを有し、冷却パネル7は、受熱面が被保持部を介してターゲット保持部5に伝熱可能に構成されており複数のターゲット保持部5のそれぞれは、ターゲット4と冷却パネル7とを択一的に保持する成膜装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却パネルを備えた成膜装置に関するものである。
スパッタリングやアーク放電によって基材表面における成膜を行う成膜装置では、成膜プロセスにおいて、アーク放電等によってターゲットが高温になるので、ターゲットが溶融するおそれがある。そこで、ターゲットを冷却手段で冷却しながら成膜を行っている。
一方、ターゲットから飛び出た高エネルギーの成膜材料の粒子が基材の表面に付着する際に当該粒子から熱エネルギーを受けることによって、基材も高温になる。このように基材の温度が高温になれば、成膜材料の種類(例えばカーボンなど)によっては、基材表面に形成された膜の硬度が低下するおそれがある。また、基材の温度上昇によって、当該基材の硬度の低下や歪みが生じるおそれがある。
そこで、従来では、ターゲットを冷却する冷却手段とは別に、成膜プロセス中に基材を冷却する専用の冷却手段を備えた成膜装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の成膜装置では、水冷式の冷却パネルを真空チャンバ内に設けて、成膜プロセス中の真空チャンバ内部の基材から放射される輻射熱を当該冷却パネルで吸収するようにしている。
この冷却パネルは、冷却水が通る伝熱管と、当該伝熱管を両側から挟んだ金属製の一対の伝熱板とを有する。伝熱管は、真空チャンバの壁を貫通した連絡管を介して外部のポンプなどに接続されている。この冷却パネルは、真空チャンバの外部から連続的供給される冷却水によって冷やされることにより、基材の冷却を行うことが可能である。
特開2006−291308号公報
上記の成膜装置は、ターゲットを冷却する冷却手段とは別に基材を冷却するための専用の冷却手段を備えている。そのため、成膜装置の構造が複雑であり、かつ、異なる2種の冷却手段を備えた成膜装置は大型にならざるを得ないという問題がある。また、基材を冷却するための水冷式の冷却パネルなどの冷却手段は、真空チャンバから容易に着脱することができない。そのため、当該冷却手段のクリーニングなどのメンテナンスが非常に困難である。
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、構造が簡単で、かつ、小型化が可能であり、冷却パネルを容易に着脱することが可能な成膜装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するための手段として、ターゲットを着脱可能に保持するとともにターゲットを冷却するターゲット保持部を利用し、これに当該ターゲットに代えて基材からの輻射熱を受け入れる受熱面を有する冷却パネルを装着することにより、当該輻射熱を受ける冷却パネルを冷却して基材を間接的に冷却することを想到した。
すなわち、本発明の成膜装置は、成膜チャンバと、成膜チャンバの内部において基材を支持する基材支持部と、前記基材に対向する対向面を有する少なくとも1つのターゲットと、それぞれが前記ターゲットを着脱自在に保持する複数のターゲット保持部と、前記複数のターゲット保持部を冷却する冷却部と、少なくとも1つの冷却パネルとを備えており、前記少なくとも1つの冷却パネルは、前記ターゲット保持部に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する被保持部と、当該被保持部が前記ターゲット保持部に保持された状態で前記基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受ける受熱面を有する受熱部とを有し、当該受熱面が当該被保持部を介して前記ターゲット保持部に伝熱可能に構成され、前記複数のターゲット保持部のそれぞれは、前記ターゲットと前記冷却パネルとを択一的に保持することを特徴とする。
本発明は、ターゲット保持部を冷却する冷却部の機能を用いて、ターゲットだけでなく基材の冷却を行うことを可能にして、成膜装置の構造を簡単にし、当該成膜装置の小型化を達成するものである。
すなわち、複数のターゲット保持部のそれぞれは、ターゲットと冷却パネルとを択一的に保持する。ターゲット保持部は冷却部によって冷却されるので、ターゲットがターゲット保持部に保持された状態では、ターゲットはターゲット保持部を介して冷却される。一方、冷却パネルの被保持部がターゲット保持部に保持された状態では、冷却パネルの受熱面は基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受ける。当該冷却パネルが受けた輻射熱は、上記の冷却部によって冷却されたターゲット保持部へ伝達されるので、その結果、ターゲット保持部を冷却する冷却部は、冷却パネルを介して基材の冷却を行うことが可能になる。したがって、ターゲットを冷却する冷却手段とは別に基材を冷却するための専用の冷却手段を設ける必要が無いので、成膜装置の構造は簡単になり、当該成膜装置の小型化が可能になる。また、上記の構成では、冷却パネルは、当該冷却パネルの被保持部がターゲット保持部に着脱自在に保持されるので、冷却パネルを容易に着脱することが可能である。
前記受熱面の面積は、前記ターゲット保持部における前記基材に対向する部分の面積よりも大きいのが好ましい。
かかる構成では、ターゲット保持部における前記基材に対向する部分よりも大きい面積を有する冷却パネルの受熱面によって、基材から放出される輻射熱を効率よく吸収することが可能である。また、大きい面積の受熱面は、成膜プロセス中において、ターゲット保持部への成膜材料の粒子の付着を低減することが可能である。
前記冷却部は、前記ターゲット保持部を冷却する冷媒を当該ターゲット保持部に連続的に供給する構成を有し、前記ターゲット保持部の内部には、前記冷媒が通る通路が形成されているのが好ましい。
かかる構成によれば、冷却部からターゲット保持部へ連続的に供給される冷媒がターゲット保持部の内部の通路を通ることによって、成膜プロセス中においてターゲット保持部およびそれに保持される冷却パネルの冷却状態を安定して維持することが可能である。また、上記の構成は、基材からの輻射熱を受ける冷却パネルを冷媒によって冷却されるターゲット保持部を介して冷却する構造であるので、冷却パネルをターゲット保持部に容易に着脱することが可能である。
前記冷却パネルの前記被保持部は、前記受熱面の法線方向と異なる方向に突出する凸部を有し、前記ターゲット保持部は、前記通路が形成された本体部と、前記凸部に係合して前記被保持部を前記本体部に押し当てた状態で固定する固定部とを有するのが好ましい。
かかる構成では、ターゲット保持部の本体部は、当該本体部に形成された通路を通る冷媒によって冷却される。ターゲット保持部の固定部は、冷却パネルの被保持部の凸部に係合し、当該被保持部を上記の冷却された本体部に押し当てて固定することが可能である。これにより、基材からの輻射熱を冷却パネルの受熱面からターゲット保持部へ効率よく伝達することが可能である。
本発明の成膜物の製造方法は、ターゲットから放出された粒子により基材の表面を成膜することにより成膜物を製造する方法であって、上記の成膜装置を用意する準備工程と、 前記複数のターゲット保持部において前記ターゲットが取り付けられる前記ターゲット保持部と前記冷却パネルが取り付けられる前記ターゲット保持部とを決定する決定工程と、 前記ターゲット保持部に取り付けられた前記ターゲットの前記対向面から放出される成膜材料の粒子によって前記基材の表面を成膜し、それとともに前記冷却パネルが前記ターゲット保持部に取り付けられた場合には、前記ターゲット保持部を介して前記冷却部によって当該冷却パネルを冷却しながら当該冷却パネルによって前記基材から放出される輻射熱を吸収して当該基材の冷却を行う成膜工程とを含むことを特徴とする。
上記の製造方法では、ターゲット保持部に取り付けられるターゲットおよび冷却パネルの数を任意に変更することが可能である。したがって、一台の成膜装置を用いて、複数のターゲットと冷却パネルとを所望の割合で混在した状態で冷却パネルによって基材を冷却しながら基材の成膜を行う成膜工程だけでなく、複数のターゲットのみを用いて成膜を行う成膜工程も行うことが可能である。したがって、冷却パネルの数を変更して成膜を行う場合でも、それぞれの成膜のために専用の成膜装置が不要になる。
本発明の冷却パネルは、成膜チャンバと、成膜チャンバの内部において基材を支持する基材支持部と、前記基材に対向する対向面を有する少なくとも1つのターゲットと、それぞれが前記ターゲットを着脱自在に保持する複数のターゲット保持部と、前記複数のターゲット保持部を冷却する冷却部とを備えた成膜装置の前記ターゲット保持部に前記ターゲットと択一的に保持される冷却パネルであって、前記ターゲット保持部に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する被保持部と、当該被保持部が前記ターゲット保持部に保持された状態で前記基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受ける受熱面を有する受熱部とを備えており、当該受熱面が当該被保持部を介して前記ターゲット保持部に伝熱可能に構成されていることを特徴とする。
上記の冷却パネルは、上記の被保持部を備えているので、複数のターゲット保持部および当該ターゲット保持部を冷却する冷却部を備えた成膜装置におけるターゲット保持部にターゲットと択一的に保持され得る。冷却パネルの被保持部がターゲット保持部に保持された状態では、冷却パネルの受熱面は基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受けることが可能である。当該冷却パネルが受けた輻射熱は、上記の冷却部によって冷却されたターゲット保持部へ伝達されるので、その結果、ターゲット保持部を冷却する冷却部は、冷却パネルを介して基材の冷却を行うことが可能になる。したがって、成膜装置にとっては、ターゲットを冷却する冷却手段とは別に基材を冷却するための専用の冷却手段を設ける必要が無くなる。その結果、冷却パネルが取り付けられる成膜装置の構造は簡単になり、当該成膜装置の小型化が可能になる。
以上のように、本発明の成膜装置および冷却パネルによれば、成膜装置の構造が簡単になり、当該成膜装置の小型化を達成することができる。また、冷却パネルを容易に着脱することが可能であるので、冷却パネルの交換やメンテナンスが容易である。
本発明の成膜物の製造方法によれば、一台の成膜装置を用いて、冷却パネルの数を変えて成膜工程を行うことが可能であり、それぞれの成膜工程を行うための専用の成膜装置が不要になる。
本発明の実施の形態にかかる成膜装置を備えた成膜装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図1の成膜装置の水平断面図である。 図1の成膜装置の縦断面図である。 図1のターゲット保持部に冷却パネルが取り付けられた状態を示す断面説明図である。 図1のターゲット保持部にターゲットが取り付けられた状態を示す断面説明図である。 図1の成膜装置の全てのターゲット保持部にターゲットが取り付けられた状態の成膜装置の水平断面図である。 図1の成膜装置の全てのターゲット保持部にターゲットが取り付けられた状態を示す成膜装置の縦断面図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の成膜装置1は、アークイオンプレーティングなどの成膜技術により、基材Wをターゲット4から放出される成膜材料の粒子によって成膜する装置である。成膜装置1は、図1〜3に示されるように、ターゲット保持部5がターゲット4および冷却パネル7を択一的に保持することが可能な構成を有している。
具体的には、図1〜3に示される成膜装置1は、基材Wを収容する成膜チャンバ2と、基材Wを支持する基材支持部3と、少なくとも1つ(本実施形態では2つ)のターゲット4と、少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の冷却パネル7と、これらターゲット4および冷却パネル7を択一的に着脱自在に保持することが可能な複数(本実施形態では4つ)のターゲット保持部5と、複数のターゲット保持部5を冷却する冷却部6とを備えている。
成膜チャンバ2は、基材Wを収容可能な空間部2aを囲む中空箱体である。成膜チャンバ2は、複数の側壁2bを有している。複数の側壁2bのうち対向する一対の側壁2bにはそれぞれ、前記ターゲット保持部5が取り付けられている。本実施形態では、各側壁2bにそれぞれ2個のターゲット保持部5が上下に並んで取り付けられているが、本発明はこのようなターゲット保持部5の配置に限定されるものではない。ターゲット保持部5の個数は、成膜チャンバ2や成膜される基材Wの寸法等を考慮して適宜設定される。
基材支持部3は、基材Wを支持する構成を有している。例えば、図1〜3に示される基材支持部3は、成膜チャンバ2の内部に回転自在に取り付けられた回転テーブルであり、基材Wを垂直軸を回転中心として自転または公転可能に支持する。
成膜される基材Wの形状、寸法については当該基材Wの表面に成膜可能であればとくに限定されない。したがって、基材Wは、棒状、板状、その他の種々の形状でもよい。また、基材Wの材質についても本発明ではとくに限定されず、鉄鋼材料や樹脂材料その他成膜可能な材質であればよい。
それぞれのターゲット4は、基材Wの表面に形成される膜の材料を含んでおり、例えば、アルミニウム、チタン、またはカーボンなどの材料を含む。本発明では、ターゲット4の材料については特に限定されない。
本実施形態のターゲット4は、図5に示されるように、ターゲット保持部5に保持される被保持部4bと、被保持部4bがターゲット保持部5に保持された状態で基材Wを向く基材対向面4cとを有する。被保持部4bは、ターゲット4の周面から基材対向面4cに沿った方向に突出する環状の凸部4aを有する。本実施形態のターゲット4は、図1に示されるように略円板形状を有しているが、他の形状、例えば矩形平板状などでもよい。
それぞれの冷却パネル7は、図4に示されるように、ターゲット保持部5に保持される被保持部7dと、基材Wからの輻射熱を受ける受熱面7eを有する受熱部7bと、当該被保持部7dと受熱部7bとを連結する連結部7cとを有する。冷却パネル7は、熱伝導性の良い材料、例えば、アルミニウムや銅などの材料で製造されている。
被保持部7dは、上記のターゲット4の被保持部4b(図5参照)と同様に、ターゲット保持部5に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する。具体的には、被保持部7dは、連結部7cの周面から受熱面7eの法線方向Xと異なる方向(本実施形態では受熱面7eに沿った方向)に突出する環状の凸部7aを有している。
受熱部7bは、受熱部7bの基材Wに対向する受熱面7eを有する。受熱面7eは、被保持部7dがターゲット保持部5に保持された状態で基材Wに対向して当該基材Wから放出される輻射熱を受けることが可能である面であり、本実施形態では平面である。なお、受熱面7eは、その法線方向Xが基材Wに向くように湾曲した面であってもよい。
上記の冷却パネル7では、受熱面7bを有する受熱部7bと被保持部7dとが連結部7cによって連結されているので、当該受熱面7eが当該被保持部7dを介してターゲット保持部5に伝熱することが可能である。
受熱面7eの面積は、ターゲット保持部5における基材Wに対向する部分の面積よりも大きくなるように設定されている。例えば、受熱面7eの上下方向の幅D1は、ターゲット保持部5のバッキングプレート11における冷却パネル7の被保持部7dに当接する当接面11aの上下方向の幅D2よりも十分に大きく(例えば2倍以上に)なるように、設定されている。
ターゲット保持部5は、上記のターゲット4および冷却パネル7を択一的に着脱自在に取り付けることが可能な構成を有する。具体的には、ターゲット保持部5は、図4〜5に示されるように、本体部であるバッキングプレート11と、ターゲット4または冷却パネル7をバッキングプレート11に固定する固定部(具体的には、押し当て部材12および複数のネジ13)とを有する。
バッキングプレート11は、基材Wに対向し、ターゲット4の被保持部4bまたは冷却プレート7の被保持部7dに当接可能な当接面11aと、その内部に形成された冷却水などの冷媒の流通を許容する通路11bと、当接面11aの周縁に形成された複数のネジ穴11cとを有する。バッキングプレート11は、熱伝導性が良い材料、例えば銅などの材料で製造されている。
固定部は、押し当て部材12と、バッキングプレート11のネジ穴11cに螺合することにより押し当て部材12をバッキングプレート11の周縁に固定するネジ13とを備える。
押し当て部材12は、例えば、円弧状の複数の部材(例えば、リングが2分割された一対の半円弧状の部材)で構成されている。なお、押し当て部材12は、環状に連続した単一の部材でもよい。
押し当て部材12の内径は、ターゲット4の基材対向面4c(図5参照)の外径よりも大きく、環状の凸部4aの外径よりも小さくなるように設定されている。
ターゲット4をターゲット保持部5に取り付ける場合には、図5に示されるように、ターゲット4を押し当て部材12の内側に配置された状態で当該押し当て部材12をターゲット4のネジ13によってバッキングプレート11の当接面11aの周縁に固定する。これにより、押し当て部材12が図5に示されるターゲット4の凸部4aに係合してターゲット4の被保持部4bをバッキングプレート11の当接面11aに押し当てた状態で固定することが可能である。同様にして、冷却パネル7をターゲット保持部5に取り付ける場合には、図4に示されるように、押し当て部材12が冷却パネル7の凸部7aに係合して冷却パネル7の被保持部7dをバッキングプレート11の当接面11aに押し当てた状態で固定することが可能である。
冷却部6は、ターゲット保持部5を冷却する冷却水などの冷媒を当該ターゲット保持部5に連続的に供給する構成を有する。例えば、冷却部6は、上記のバッキングプレート11内部の通路11bの上流側端部および下流側端部に連通し、当該通路11bに冷却水などの冷媒を連続的に供給することにより、ターゲット保持部5を冷却できるようにしている。
上記のように構成された成膜装置1を用いて、基材Wの表面に膜を形成して成膜物を製造する場合、以下の手順で行われる。
まず、上記の構成を有する成膜装置1を用意する(準備工程)。
ついで、複数のターゲット保持部5においてターゲット4が取り付けられるターゲット保持部5と冷却パネル7が取り付けられるターゲット保持部5とを決定する(決定工程)。この決定工程においては、複数のターゲット保持部5のうち少なくとも1つのターゲット保持部5にターゲット4が取り付けられていればよく、他のターゲット保持部5については任意の数の冷却パネル7を取り付けることを決定することが可能である。すなわち、ターゲット保持部5の数がN個ある場合には、冷却パネル7の数は、0〜N−1個の範囲で決定することが可能である。
この決定工程では、基材Wの冷却を優先する場合には冷却パネル7の数を増やし、基材のWの成膜効率を優先する場合には冷却パネル7の数を減らす、などの指針に基づいて、ターゲット4および冷却パネル7の数が決定される。例えば、基材Wの冷却を優先する場合には、図1〜3に示される4個のターゲット保持部5の場合には、決定工程において、成膜チャンバ2の対向する一対の側壁2bのうち一方の側壁2bに固定された2個のターゲット保持部5にそれぞれターゲット4が取り付けられ、他方の側壁2bに固定された2個のターゲット保持部5にそれぞれ冷却パネル7が取り付けられことが決定される。
上記の決定に基づいてターゲット保持部5にターゲット4および冷却パネル7が取り付けられた後、成膜工程が行われる。具体的には、以下のとおりである。
まず、成膜チャンバ2の内部を成膜チャンバ2の内部を真空状態に近い状態まで減圧し、ターゲット4が取り付けられたターゲット保持部5に電圧を印加し、ターゲット4の対向面4cから放出される成膜材料の粒子によって基材Wの表面を成膜する。このとき、ターゲット保持部5が冷却部6から供給される冷却水によって25℃程度まで冷却されることにより、ターゲット4は、ターゲット保持部5を介して50〜60℃程度まで冷却されて、当該ターゲット4の溶融が回避される。
上記のターゲット4による成膜を行っている間、冷却パネル7が取り付けられたターゲット保持部5には電圧を印加しない状態で、ターゲット保持部5を介して冷却部6によって当該冷却パネル7を冷却しながら当該冷却パネル7によって基材Wから放出される輻射熱を吸収して当該基材Wの冷却を行う。これにより、基材Wの温度上昇が抑制され、基材Wの表面に形成されるカーボンなどの膜の硬度の低下などの不具合を抑制することが可能である。また、基材Wの温度上昇の抑制によって、当該温度上昇に起因する当該基材Wの硬度の低下や歪みも抑制することが可能である。
また、成膜材料の種類によっては成膜プロセス中に基材Wを冷却しなくても膜の硬度の低下などの不具合が無い場合には、図6〜7に示されるように、全てのターゲット保持部5にターゲット4を取り付けて成膜プロセスを行えばよい。この場合、多数のターゲット4を用いて成膜を行うことができるので、成膜時間の短縮が可能になる。
以上のように構成された本実施形態の成膜装置1は、ターゲット保持部5を冷却する冷却部6の機能を用いて、ターゲット4だけでなく基材Wの冷却を行うことを可能にして、成膜装置の構造を簡単にし、当該成膜装置の小型化を達成する。
すなわち、複数のターゲット保持部5のそれぞれは、ターゲット4と冷却パネル7とを択一的に保持する。ターゲット保持部5は冷却部6によって冷却されるので、ターゲット4がターゲット保持部5に保持された状態では、ターゲット4はターゲット保持部5を介して冷却される。一方、冷却パネル7の被保持部7dがターゲット保持部5に保持された状態では、冷却パネル7の受熱面7eは基材Wに対向して当該基材Wから放出される輻射熱を受ける。当該冷却パネル7が受けた輻射熱は、上記の冷却部6によって冷却されたターゲット保持部5へ伝達されるので、その結果、ターゲット保持部5を冷却する冷却部6は、冷却パネル7を介して基材Wの冷却を行うことが可能になる。したがって、ターゲット4を冷却する冷却手段とは別に基材Wを冷却するための専用の冷却手段を設ける必要が無いので、成膜装置1の構造は簡単になり、当該成膜装置1の小型化が可能になる。
また、ターゲット保持部5に着脱自在に取り付けられる冷却パネル7においては、冷却水循環用の配管などの冷却機構が不要になり、当該冷却パネル7の構造が簡単である。その結果、着脱がきわめて容易な冷却パネル7を成膜チャンバ2内の広範囲に設置することが可能になる。
なお、ターゲット保持部5は冷却部6によって冷却されるので、ターゲット4や冷却パネル7を取り付けない状態のターゲット保持部5そのものによって基材Wからの輻射熱を吸収することも可能である。しかし、その場合、ターゲット保持部5の本体部であるバッキングプレート11(とくに当該プレート11の当接面11a)に成膜材料の粒子が付着しやすくなるので、好ましくない。バッキングプレート11は、成膜チャンバ2に溶接などによって強固に密着されているので、冷却パネル7と比較して交換やメンテナンスが難しい。これに対して、上記の実施形態のようにターゲット保持部5に着脱可能な冷却パネル7を備えた成膜装置1では、当該冷却パネル7をターゲット保持部5から容易に取り外して交換やメンテナンス(例えば、成膜処理により付着した膜をショットブラストなどによって取り除くクリーニング作業など)をすることが可能である。
また、本実施形態の冷却パネル7およびそれを備えた成膜装置1では、冷却パネル7の受熱面7eは、ターゲット保持部5における基材Wに対向する部分よりも大きい面積を有するので、当該受熱面7eによって、基材Wから放出される輻射熱を効率よく吸収することが可能である。その結果、基材Wから受熱面7eが受ける受熱量を増やすことが可能であり、基材Wの冷却効果が向上する。また、大きい面積の受熱面7eは、成膜プロセス中において、ターゲット保持部5への成膜材料の粒子の付着を低減することが可能である。
また、本実施形態の成膜装置1では、冷却部6は、ターゲット保持部5を冷却する冷却水などの冷媒を当該ターゲット保持部5に連続的に供給する構成を有している。ターゲット保持部5の内部には、冷媒が通る通路11bが形成されている。この構成では、冷却部6からターゲット保持部5へ連続的に供給される冷却水などの冷媒がターゲット保持部5の内部の通路11bを通ることによって、成膜プロセス中においてターゲット保持部5およびそれに保持される冷却パネル7の冷却状態を安定して維持することが可能である。また、上記の構成は、基材Wからの輻射熱を受ける冷却パネル7を冷媒によって冷却されるターゲット保持部5を介して冷却する構造であるので、冷却パネル7をターゲット保持部5に容易に着脱することが可能である。
さらに、本実施形態の成膜装置1では、冷却パネル7の被保持部7dは、受熱面7eの法線方向Xと異なる方向(図4では受熱面7eに沿った方向)に突出する凸部7aを有する。ターゲット保持部5は、通路11bが形成された本体部であるバッキングプレート11と、凸部7aに係合して被保持部7dをバッキングプレート11に押し当てた状態で固定する固定部である押し当て部材12およびネジ13とを有する。この構成では、ターゲット保持部5のバッキングプレート11は、当該バッキングプレート11に形成された通路11bを通る冷媒によって冷却される。ターゲット保持部5の押し当て部材12(固定部)は、冷却パネル7の被保持部7dの凸部7aに係合し、当該被保持部7dを上記の冷却されたバッキングプレート11に押し当てて固定することが可能である。これにより、基材Wからの輻射熱を冷却パネル7の受熱面7eからターゲット保持部5へ効率よく伝達することが可能である。
なお、上記の構成では、冷却パネル7をバッキングプレート11に押し当てるための固定部として押し当て部材12およびネジ13が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成を有する固定部であってもよい。例えば、他の固定部の例として、冷却パネル7をバッキングプレート11に対して回転または水平移動することにより、冷却パネル7の凸部7aに係合可能な形状の溝がバッキングプレート11に形成されてもよい。
本実施形態の成膜物の製造方法は、ターゲット保持部5に取り付けられるターゲット4および冷却パネル7の数を任意に変更することが可能である。したがって、一台の成膜装置1を用いて、図1〜3に示されるように複数のターゲット4と冷却パネル7とを所望の割合で混在した状態で冷却パネル7によって基材Wを冷却しながら基材Wの成膜を行う成膜工程だけでなく、図6〜7に示されるように複数のターゲット4のみを用いて成膜を行う成膜工程も行うことが可能である。したがって、冷却パネル7の数を変更して成膜を行う場合でも、それぞれの成膜のために専用の成膜装置が不要になる。
1 成膜装置
2 チャンバ
3 基材支持部
4 ターゲット
4c 基材対向面
5 ターゲット保持部
6 冷却部
7 冷却パネル
7a 被保持部
7c 受熱部
7d 受熱面
W 基材

Claims (6)

  1. 成膜チャンバと、
    成膜チャンバの内部において基材を支持する基材支持部と、
    前記基材に対向する対向面を有する少なくとも1つのターゲットと、
    それぞれが前記ターゲットを着脱自在に保持する複数のターゲット保持部と、
    前記複数のターゲット保持部を冷却する冷却部と、
    少なくとも1つの冷却パネルとを
    備えており、
    前記少なくとも1つの冷却パネルは、前記ターゲット保持部に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する被保持部と、当該被保持部が前記ターゲット保持部に保持された状態で前記基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受ける受熱面を有する受熱部とを有し、当該受熱面が当該被保持部を介して前記ターゲット保持部に伝熱可能に構成され、
    前記複数のターゲット保持部のそれぞれは、前記ターゲットと前記冷却パネルとを択一的に保持する、
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記受熱面の面積は、前記ターゲット保持部における前記基材に対向する部分の面積よりも大きい、
    請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記冷却部は、前記ターゲット保持部を冷却する冷媒を当該ターゲット保持部に連続的に供給する構成を有し、
    前記ターゲット保持部の内部には、前記冷媒が通る通路が形成されている、
    請求項1または2に記載の成膜装置。
  4. 前記冷却パネルの前記被保持部は、前記受熱面の法線方向と異なる方向に突出する凸部を有し、
    前記ターゲット保持部は、
    前記通路が形成された本体部と、
    前記凸部に係合して前記被保持部を前記本体部に押し当てた状態で固定する固定部と
    を有する、
    請求項3に記載の成膜装置。
  5. ターゲットから放出された粒子により基材の表面を成膜することにより成膜物を製造する方法であって、
    請求項1〜4に記載された成膜装置を用意する準備工程と、
    前記複数のターゲット保持部において前記ターゲットが取り付けられる前記ターゲット保持部と前記冷却パネルが取り付けられる前記ターゲット保持部とを決定する決定工程と、
    前記ターゲット保持部に取り付けられた前記ターゲットの前記対向面から放出される成膜材料の粒子によって前記基材の表面を成膜し、それとともに前記冷却パネルが前記ターゲット保持部に取り付けられた場合には、前記ターゲット保持部を介して前記冷却部によって当該冷却パネルを冷却しながら当該冷却パネルによって前記基材から放出される輻射熱を吸収して当該基材の冷却を行う成膜工程とを含む、
    ことを特徴とする成膜物の製造方法。
  6. 成膜チャンバと、
    成膜チャンバの内部において基材を支持する基材支持部と、
    前記基材に対向する対向面を有する少なくとも1つのターゲットと、
    それぞれが前記ターゲットを着脱自在に保持する複数のターゲット保持部と、
    前記複数のターゲット保持部を冷却する冷却部とを備えた成膜装置の前記ターゲット保持部に前記ターゲットと択一的に保持される冷却パネルであって、
    前記ターゲット保持部に着脱自在に保持されることが可能な形状を有する被保持部と、
    当該被保持部が前記ターゲット保持部に保持された状態で前記基材に対向して当該基材から放出される輻射熱を受ける受熱面を有する受熱部と
    を備えており、
    当該受熱面が当該被保持部を介して前記ターゲット保持部に伝熱可能に構成されていることを特徴とする冷却パネル。
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