JP2018090640A - 固形状組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】後に残る金属味、苦味が抑えられ、風味の良好なケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する固形状組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸、
を含有し、成分(A)と成分(B)の含有質量比[(B)/(A)]が0.2以上であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.7〜4である固形状組成物。
【選択図】なし
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸、
を含有し、成分(A)と成分(B)の含有質量比[(B)/(A)]が0.2以上であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.7〜4である固形状組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する固形状組成物に関する。
ケルセチンは、フラボノールの一つで、強力な抗酸化活性を有することが知られている。また、抗動脈硬化、血流改善、肥満者の体脂肪を低減させる作用等の生理作用を有することが報告され、生体への利用が期待されている。
ケルセチンの生理機能をより効果的に発現させるには、ケルセチンの摂取量を増やすことが大切であり、また、それを達成可能とする手段として飲料の形態とすることが提案されている(例えば、特許文献1)。
ケルセチンの生理機能をより効果的に発現させるには、ケルセチンの摂取量を増やすことが大切であり、また、それを達成可能とする手段として飲料の形態とすることが提案されている(例えば、特許文献1)。
一方、錠剤や散剤等の固形状組成物は、携帯性や保存性に優れ、1回当たり少量で、簡便且つ手軽に摂取できる経口摂取に適した形態である。とりわけ、炭酸塩と有機酸を配合した発泡剤は、摂取すると口内において唾液との接触により発泡し、独特の清涼感が得られるため好適な形態である。
また、発泡剤は、経口用成分の吸収速度を高める目的で用いられることがあり、例えば、濃縮緑茶植物抽出物と炭酸塩と酸を配合し、身体による吸収を迅速にしてバイオアベイラビリティーを向上させた発泡性組成物を形成する固体水溶性製剤が知られている(特許文献2)。
また、発泡剤は、経口用成分の吸収速度を高める目的で用いられることがあり、例えば、濃縮緑茶植物抽出物と炭酸塩と酸を配合し、身体による吸収を迅速にしてバイオアベイラビリティーを向上させた発泡性組成物を形成する固体水溶性製剤が知られている(特許文献2)。
しかしながら、本発明者らが、ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する固形状組成物を開発すべく検討したところ、ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を固形状組成物中に配合し、それを高濃度化するに従いケルセチン特有の苦味が感じられるだけでなく、苦味とは異質の金属味が感じられ、後に金属味が残存する場合があることが判明した。
したがって、本発明の課題は、後に残る金属味、苦味が抑えられ、風味の良好なケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する固形状組成物を提供することにある。
したがって、本発明の課題は、後に残る金属味、苦味が抑えられ、風味の良好なケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する固形状組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体に所定量の炭酸塩を組み合わせることによりケルセチン特有の後に残る金属味と苦味が低減されること、また、更に有機酸を所定の割合で組み合わせることで酸味と味のバランスが取れ、風味の良好な固形状組成物とすることができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸、
を含有し、成分(A)と成分(B)の含有質量比[(B)/(A)]が0.2以上であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.7〜4である固形状組成物を提供するものである。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸、
を含有し、成分(A)と成分(B)の含有質量比[(B)/(A)]が0.2以上であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.7〜4である固形状組成物を提供するものである。
本発明によれば、ケルセチン特有の後に残る金属味と苦味が抑えられ、また、風味の良好な固形状組成物を提供することができる。
本発明の固形状組成物は、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体を含有する。
本発明で用いる(A)ケルセチンは、野菜や果物に豊富に含まれるフラボノイドの一種である。
本発明で用いる(A)ケルセチン配糖体は、ケルセチンの3位に糖が結合したフラボノール配糖体である。糖としては、例えば、グルコース、マルトース、フルクトース、ラムノース、ラクトース等が挙げられる。ケルセチン配糖体としては、例えば、ルチン、イソクエルシトリン等が挙げられる。ルチンはケルセチンにグルコース及びラムノースが結合したフラノボール配糖体であり、イソクエルシトリンはケルセチンにグルコースが結合したフラボノール配糖体である。ケルセチン及びケルセチン配糖体は水和物であってもよい。
本発明で用いる(A)ケルセチンは、野菜や果物に豊富に含まれるフラボノイドの一種である。
本発明で用いる(A)ケルセチン配糖体は、ケルセチンの3位に糖が結合したフラボノール配糖体である。糖としては、例えば、グルコース、マルトース、フルクトース、ラムノース、ラクトース等が挙げられる。ケルセチン配糖体としては、例えば、ルチン、イソクエルシトリン等が挙げられる。ルチンはケルセチンにグルコース及びラムノースが結合したフラノボール配糖体であり、イソクエルシトリンはケルセチンにグルコースが結合したフラボノール配糖体である。ケルセチン及びケルセチン配糖体は水和物であってもよい。
本発明において、ケルセチン配糖体には、ケルセチン配糖体を酵素で処理して糖転移させて得られた酵素処理ケルセチン配糖体も含まれる。酵素処理ケルセチン配糖体としては、例えば、酵素処理ルチン、酵素処理イソクエルシトリン等が挙げられる。
本発明において、(A)成分としては、後味の金属味及び苦みを抑制する点から、ルチン、イソクエルシトリンであることが好ましく、ルチンであることがより好ましい。
本発明において、(A)成分としては、後味の金属味及び苦みを抑制する点から、ルチン、イソクエルシトリンであることが好ましく、ルチンであることがより好ましい。
本発明の固形状組成物中、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体の含有量は、5〜70質量%(以下、単に「%」とする)であるのが摂取量を確保しつつ、後味の金属味及び苦みを抑制する点から好ましく、更に10〜60%、更に15〜55%であることが好ましい。
また、成分(A)の分析は、後掲の実施例に記載の方法にしたがうものとする。
また、成分(A)の分析は、後掲の実施例に記載の方法にしたがうものとする。
本発明で用いる(B)炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも、発生する泡の食感が良好な点から、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましく、炭酸水素ナトリウムが更に好ましい。
本発明の固形状組成物中、(B)炭酸塩の含有量は、2〜25%であるのが風味、物性の点から好ましく、更に4〜20%、更に10〜20%であることが好ましい。
また、本発明で用いる(C)有機酸としては、可食性の酸を使用することができる。例えば、クエン酸、コハク酸、アスコルビン酸、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、アジピン酸等の有機酸が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも、発生する泡の食感が良好な点から、クエン酸又はリンゴ酸が好ましく、更にクエン酸が好ましい。
本発明の固形状組成物中、(C)有機酸の含有量は、5.5〜50%、更に8〜30%、更に10〜22%であることが風味、物性の点から好ましい。
本発明の固形状組成物においては、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体と(B)炭酸塩の含有質量比[(B)/(A)]を0.2以上とする。(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体と(B)炭酸塩の含有質量比[(B)/(A)]は、後味の金属味及び苦みの抑制の点から、更に0.3以上、更に0.36以上であることが好ましい。また、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体と(B)炭酸塩の含有質量比[(B)/(A)]は、ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体の摂取量の観点から、1以下、更に0.9以下、更に0.8以下、更に0.72以下であることが好ましい。
また、本発明の固形状組成物においては、(C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比[(C)の当量/(B)の当量]を、0.7〜4の範囲とする。当該範囲とすることで、炭酸塩由来の塩味や有機酸の酸味が突出せず、風味のバランスが良好となる。(C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比は、上記と同様の点から、更に0.9〜3.8、更に0.95〜2、更に0.95〜1.5が好ましい。
尚、本発明において、前記「当量比」とは、固形状組成物に含まれる(C)有機酸の当量を(B)炭酸塩の当量で除した値である。
尚、本発明において、前記「当量比」とは、固形状組成物に含まれる(C)有機酸の当量を(B)炭酸塩の当量で除した値である。
本発明の固形状組成物には、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲において、ミネラル(例えば、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、クロム、セレン、マンガン、モリブデン、銅、ヨウ素、リン、カリウム、ナトリウム)、ビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、葉酸及びそれらの塩、又はそれらのエステル)、甘味料(例えば、フルクトース、グルコース、ガラクトース、キシロース、タガトース等の単糖、例えば、ショ糖、乳糖、麦芽糖、トレハロース、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、大豆オリゴ糖、イソマルツロース、カップリングシュガー等の少糖、炭素数6〜12の糖アルコール、サッカリン、スクラロース、アセスルファムカリウム等の合成甘味料)、(C)有機酸以外の酸味料、香料、着色料、保存料等が適宜配合されていてもよい。
本発明の固形状組成物は、口内又は水の存在下で炭酸ガスを発生するものである。その形態としては、例えば、室温(15〜25℃)で固形状のものであれば特に限定されないが、例えば、カプセル剤、顆粒剤、散剤、錠剤、丸剤等が挙げられる。なかでも、1回あたり少量で摂取可能な点、摂取が簡便な点から、発泡錠である錠剤、散剤が好ましく、チュアブル錠であることが更に好ましい。
このような剤型の組成物を調製するには、必要に応じて、乳糖、デンプン類、結晶セルロース、蔗糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム等の賦形剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン、メチルセルロース、硬化油等の結合剤;カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポピドン、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、二酸化ケイ素等の滑沢剤;ステビア、アスパルテーム等の嬌味剤;香料、増量剤、界面活性剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、被膜剤、希釈剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
このような剤型の組成物を調製するには、必要に応じて、乳糖、デンプン類、結晶セルロース、蔗糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム等の賦形剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン、メチルセルロース、硬化油等の結合剤;カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポピドン、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、二酸化ケイ素等の滑沢剤;ステビア、アスパルテーム等の嬌味剤;香料、増量剤、界面活性剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、被膜剤、希釈剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の固形状組成物は、特に制限はなく常法に従い製造される。例えば、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤の混合物を調製することによって製造することができる。
例えば、散剤を製造する場合、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤の混合物をそのまま用いてもよいし、混合物を粉砕して用いてもよい。散剤は、18号(850μm)ふるいを全量通過することが好ましく、300号(500μm)ふるいに残留するものが全量の5%以下であることがより好ましい。
顆粒剤は、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤の混合物を乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒することにより得ることができる。
錠剤を製造する場合は、原料粉末を直接圧縮して成形(直接粉末圧縮法)しても、乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒してから圧縮して成形(顆粒圧縮法)しても良い。なかでも、工程の簡便性の点から、直接粉末圧縮法を用いて錠剤とするのが好ましい。
直接圧縮して成形して錠剤を製造する場合、打錠成形機としてはロータリー式打錠機や単発式打錠機等通常使用されるものを用いることができる。
また、造粒法より造粒してから錠剤とする場合、円筒造粒機、球形整粒機、ペレッター等を使用する押し出し造粒法、スピードミル、パワーミル等を使用する破砕造粒法、転動造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法等により造粒物を製造し、乾燥・整粒した後、得られた造粒物を前記打錠成形機で圧縮して錠剤を形成できる。造粒物の平均粒子径は、45μm〜850μmとするのが好ましく、100μm〜500μmとするのが更に好ましい。
例えば、散剤を製造する場合、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤の混合物をそのまま用いてもよいし、混合物を粉砕して用いてもよい。散剤は、18号(850μm)ふるいを全量通過することが好ましく、300号(500μm)ふるいに残留するものが全量の5%以下であることがより好ましい。
顆粒剤は、(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤の混合物を乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒することにより得ることができる。
錠剤を製造する場合は、原料粉末を直接圧縮して成形(直接粉末圧縮法)しても、乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒してから圧縮して成形(顆粒圧縮法)しても良い。なかでも、工程の簡便性の点から、直接粉末圧縮法を用いて錠剤とするのが好ましい。
直接圧縮して成形して錠剤を製造する場合、打錠成形機としてはロータリー式打錠機や単発式打錠機等通常使用されるものを用いることができる。
また、造粒法より造粒してから錠剤とする場合、円筒造粒機、球形整粒機、ペレッター等を使用する押し出し造粒法、スピードミル、パワーミル等を使用する破砕造粒法、転動造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法等により造粒物を製造し、乾燥・整粒した後、得られた造粒物を前記打錠成形機で圧縮して錠剤を形成できる。造粒物の平均粒子径は、45μm〜850μmとするのが好ましく、100μm〜500μmとするのが更に好ましい。
錠剤の形状としては、円形錠もしくは楕円形、長円形、四角形等の面形を有する各種異形錠であってもよい。
また、打錠時の圧縮成型圧は、成型物の硬度維持、崩壊性等の点から、例えば100〜4000kg/cm2である。
また、打錠時の圧縮成型圧は、成型物の硬度維持、崩壊性等の点から、例えば100〜4000kg/cm2である。
また、本発明の錠剤の1錠当りの重量は、0.05g以上とするのが簡便性及び有効性の点で好ましい。
[原料]
ケルセチン製剤:ケルセチン(純度98%)、SIGMA社製
ルチン製剤:ルチン三水和物(純度100%)、関東化学社製
炭酸水素ナトリウム:炭酸水素ナトリウム、和光純薬(株)
クエン酸:無水クエン酸MS、扶桑化学工業(株)
リンゴ酸:フソウS、扶桑化学工業(株)
デキストリン:デキストリンM−SPD、昭和産業(株)
ステアリン酸カルシウム:オーラブライトCA−65、日油(株)
ケルセチン製剤:ケルセチン(純度98%)、SIGMA社製
ルチン製剤:ルチン三水和物(純度100%)、関東化学社製
炭酸水素ナトリウム:炭酸水素ナトリウム、和光純薬(株)
クエン酸:無水クエン酸MS、扶桑化学工業(株)
リンゴ酸:フソウS、扶桑化学工業(株)
デキストリン:デキストリンM−SPD、昭和産業(株)
ステアリン酸カルシウム:オーラブライトCA−65、日油(株)
[ケルセチン、ケルセチン配糖体の分析]
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式Waters2695、WATERS製)を用い、カラム(Shimpach VP ODS、150×4.6mmI.D.)を装着し、カラム温度40℃でグラディエント法により分析した。移動相A液はリン酸を0.05質量%含有する蒸留水溶液、B液はメタノール溶液とし、流速は1mL/分、試料注入量は10μL、UV検出器波長は368nmの条件で行った。なお、グラディエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B 液濃度(体積%)
0.0 95 5
20.0 80 20
40.0 30 70
41.0 0 100
46.0 0 100
47.0 95 5
60.0 95 5
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式Waters2695、WATERS製)を用い、カラム(Shimpach VP ODS、150×4.6mmI.D.)を装着し、カラム温度40℃でグラディエント法により分析した。移動相A液はリン酸を0.05質量%含有する蒸留水溶液、B液はメタノール溶液とし、流速は1mL/分、試料注入量は10μL、UV検出器波長は368nmの条件で行った。なお、グラディエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B 液濃度(体積%)
0.0 95 5
20.0 80 20
40.0 30 70
41.0 0 100
46.0 0 100
47.0 95 5
60.0 95 5
以下の手順にて分析用試料を調製した。
検体を量りとり、所定量のメタノール及び水の混液(6:4)を加えて、試料溶液とした。
また、標準品を用いて濃度既知の溶液を調製し、高速液体クロマトグラフ分析に供することにより検量線を作成した。
検体を量りとり、所定量のメタノール及び水の混液(6:4)を加えて、試料溶液とした。
また、標準品を用いて濃度既知の溶液を調製し、高速液体クロマトグラフ分析に供することにより検量線を作成した。
[炭酸塩の分析]
固形状組成物中の炭酸塩の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を0.1〜0.2g採取し、水10mLと50%りん酸2mLを加え密栓した。10分間超音波処理を行った後、1時間放置しヘッドスペースガスをガスクロマトグラフに供してCO2量を求め、発生したCO2量から算出した。
<ガスクロマトグラフ操作条件>
・機種:GC−14B[島津製作所]
・検出器:TCD
・カラム:Chromosorb101,80〜100mesh
ガラス管,φ3.2mm×2m
・カラム温度:50℃,注入口及び検出器100℃
・セル電流75mA
・ガス圧力:ヘリウム(キャリヤーガス)100kPa
・注入量:ヘッドスペースガス0.2mL
固形状組成物中の炭酸塩の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を0.1〜0.2g採取し、水10mLと50%りん酸2mLを加え密栓した。10分間超音波処理を行った後、1時間放置しヘッドスペースガスをガスクロマトグラフに供してCO2量を求め、発生したCO2量から算出した。
<ガスクロマトグラフ操作条件>
・機種:GC−14B[島津製作所]
・検出器:TCD
・カラム:Chromosorb101,80〜100mesh
ガラス管,φ3.2mm×2m
・カラム温度:50℃,注入口及び検出器100℃
・セル電流75mA
・ガス圧力:ヘリウム(キャリヤーガス)100kPa
・注入量:ヘッドスペースガス0.2mL
[有機酸の分析]
固形状組成物中の有機酸の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を1g採取し5%過塩素酸20mLを加え、10分間振とうすることで抽出した。これを水で200mLに定容し10分間超音波処理を行った。ろ過後高速液体クロマトグラフに供した。
<高速液体クロマトグラフ操作条件>
・機種:LC−20AD[株式会社島津製作所]
・検出器:紫外可視吸光光度計SPD−20AV[島津製作所]
・カラム温度:40℃
・移動相:3mmоl/L過塩素酸
・反応液:0.2mmоl/Lブロムチモールブルー含有
15mmоl/Lりん酸水素二ナトリウム溶液
・流量:移動相1.0mL/min、反応液1.4mL/min
・測定波長:445nm
固形状組成物中の有機酸の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を1g採取し5%過塩素酸20mLを加え、10分間振とうすることで抽出した。これを水で200mLに定容し10分間超音波処理を行った。ろ過後高速液体クロマトグラフに供した。
<高速液体クロマトグラフ操作条件>
・機種:LC−20AD[株式会社島津製作所]
・検出器:紫外可視吸光光度計SPD−20AV[島津製作所]
・カラム温度:40℃
・移動相:3mmоl/L過塩素酸
・反応液:0.2mmоl/Lブロムチモールブルー含有
15mmоl/Lりん酸水素二ナトリウム溶液
・流量:移動相1.0mL/min、反応液1.4mL/min
・測定波長:445nm
〔チュアブル錠の調製〕
実施例1〜実施例11及び比較例1〜比較例6
表1に記載の配合組成で各原料成分を混合した。次に単発式打錠機(RIKEN社製)を用いて、穴径7mmのリング状杵で、錠剤重量100mgで打錠し、チュアブル錠を得た。
実施例1〜実施例11及び比較例1〜比較例6
表1に記載の配合組成で各原料成分を混合した。次に単発式打錠機(RIKEN社製)を用いて、穴径7mmのリング状杵で、錠剤重量100mgで打錠し、チュアブル錠を得た。
上記で得た本発明品と比較品を室温(25℃)、湿度10%のデシケータ内で40日間保存した後、それぞれについて専門パネル3名による官能評価を行なった。評価は、ケルセチン特有の後味の金属味、ケルセチン特有の苦味、酸味と塩味のバランスについて、下記に示す判断基準に従って行い、協議により評点を決定した。結果を表1に示す。
〔後味の金属味〕
5:後味の金属味が非常に弱い
4:後味の金属味が弱い
3:後味の金属味がやや弱い
2:後味の金属味が強い
1:後味の金属味が非常に強い
〔苦味〕
5:苦みが非常に弱い
4:苦味が弱い
3:苦味がやや弱い
2:苦味が強い
1:苦味が非常に強い
〔酸味と塩味のバランス〕
5:酸味と塩味が突出せずにバランスが非常に良い
4:酸味と塩味が突出せずにバランスが良い
3:酸味と塩味が突出せずにバランスがやや良い
2:塩味及び/又は酸味がやや強くバランスが悪い
1:塩味及び/又は酸味が強くバランスが非常に悪い
〔後味の金属味〕
5:後味の金属味が非常に弱い
4:後味の金属味が弱い
3:後味の金属味がやや弱い
2:後味の金属味が強い
1:後味の金属味が非常に強い
〔苦味〕
5:苦みが非常に弱い
4:苦味が弱い
3:苦味がやや弱い
2:苦味が強い
1:苦味が非常に強い
〔酸味と塩味のバランス〕
5:酸味と塩味が突出せずにバランスが非常に良い
4:酸味と塩味が突出せずにバランスが良い
3:酸味と塩味が突出せずにバランスがやや良い
2:塩味及び/又は酸味がやや強くバランスが悪い
1:塩味及び/又は酸味が強くバランスが非常に悪い
表1から明らかなように、ケルセチンを配合した固形状組成物は、ケルセチン特有の後に残る金属味と苦味が感じられた(比較例6)。これに対し、本発明品は、比較品と比べ、ケルセチン特有の後に残る金属味と苦味が低減されて、酸味と塩味のバランスが良かった。ケルセチンに対する炭酸塩の割合が一定範囲外の比較例1、2及び5は、ケルセチンの後に残る収斂味と苦味の低減効果が低く、有機酸と炭酸塩の当量比が一定範囲外の比較例3と4では、炭酸塩由来の塩味や有機酸由来の酸味が強く、風味のバランスが悪かった。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸、
を含有し、成分(A)と成分(B)の含有質量比[(B)/(A)]が0.2以上であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.7〜4である固形状組成物。 - 固形状組成物中の(A)ケルセチン及び/又はケルセチン配糖体の含有量が5〜70質量%である請求項1記載の固形状組成物。
- 固形状組成物中の(C)有機酸の含有量が5.5〜50質量%である請求項1又は2記載の固形状組成物。
- 発泡錠である請求項1〜3のいずれか1項記載の固形状組成物。
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