JP2018090570A - 食後gip上昇抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】食後又は給餌後のガストリックインヒビトリーポリペプチド(GIP)上昇を抑制するGIP上昇抑制剤、並びに前記GIP上昇抑制剤の効能を生かし、またその投与の手段としての胃もたれの予防若しくは改善剤を提供する。
【解決手段】アラビノキシランを有効成分とする、ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇抑制剤、並びに胃もたれの予防若しくは改善剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、食後GIP上昇抑制剤に関する。
ガストリックインヒビトリーポリペプチド(Gastric inhibitory polypeptide)(グルコースディペンデントインスリノトロピックポリペプチド(Glucose-dependent insulinotropic polypeptide)ともいう。以下本明細書において単に、「GIP」という。)は、グルカゴン・セクレチンファミリーに属する消化管ホルモンの1つである。
GIPは、脂質や糖質の摂食により小腸に存在するK細胞から分泌され、膵β細胞においてインスリン分泌を促進する。またGIPは、胃酸分泌抑制作用や胃運動抑制作用を有することも知られている(非特許文献1〜3参照)。よって、GIPの上昇抑制は、胃もたれの予防若しくは改善等に有効であると考えられている。
これまでの研究によって、GIPの機能を阻害する物質として、大豆タンパク質、キラヤ(Quillaja saponaria Mol.)抽出物、カテキン類などが知られている(特許文献1〜3参照)。
一方アラビノキシランは、抗肥満作用を示すことが知られている(非特許文献4〜6参照)。そこで、アラビノキシランを体重管理、がん、糖尿病、酸化ストレス、血管疾患などの予防や処置に用いることが特許文献4に記載されている。また、アラビノキシランの分解物を有効成分として含有する脂肪低下組成物が、特許文献5に記載されている。さらに、アラビノキシランなどのキシラン誘導体を多く含む穀類抽出物を痩身活性剤として使用することが、特許文献6に記載されている。しかし、アラビノキシランが示す、食後のGIP濃度の上昇を抑制する作用や、胃もたれを予防若しくは改善する作用については、これまで報告がない。
特開2014−73994号公報 特開2012−171914号公報 特開2010−260856号公報 国際公開第2013/160300号 特開2007−182395号公報 米国特許出願公開第2010/0316745A1号明細書
J. C. Brown, et al., Canadian J. Physiol. Pharmacol., 1969, vol. 47, p. 113-114 J. M. Falko, et al., J. Clin. Endocrinol Metab., 1975, vol. 41(2), p. 260-265 織田敏次ら、消化管 機能と病態、1981年、中外医学社、205-216頁 A.M. Neyrinck1, et al., Nutrition and Diabetes, 2012, vol. 2, p. e28 Audrey M. Neyrinck, et al., PLoS ONE, 2011, vol. 6(6), p. e20944 Aust L., et al., Eur. J. Nutr., 2001, vol. 40(1), p. 23-29
本発明は、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制する、食後GIP上昇抑制剤又は食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の提供を課題とする。
また本発明は、前記食後GIP上昇抑制剤若しくは食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の効能を生かし、またその投与の手段としての、胃もたれの予防若しくは改善剤、又は胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題に鑑み、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制しうる物質について鋭意検討を行った。その結果、アラビノキシランに食後又は給餌後のGIP上昇を抑制する作用があり、胃もたれの予防若しくは改善に有用であることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
本発明は、アラビノキシランを有効成分とする、食後GIP上昇抑制剤に関する。
また本発明は、アラビノキシランを有効成分として含有する、食後GIP上昇抑制用飲食品組成物に関する。
また本発明は、アラビノキシランを有効成分とする、胃もたれの予防又は改善剤に関する。
さらに本発明は、アラビノキシランを有効成分として含有する、胃もたれの予防又は改善用飲食品組成物に関する。
本発明の食後GIP上昇抑制剤及び食後GIP上昇抑制用飲食品組成物は、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制することができる。
また、本発明の胃もたれの予防若しくは改善剤、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物は、前記食後GIP上昇抑制剤若しくは食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の効能を生かして、食後若しくは給餌後における胃もたれを予防若しくは改善することができる。
図1(A)は、マウスに試験食を給餌したときのGIP濃度の経時変化を示すグラフである。図1(B)は、図1(A)に示すグラフのGIP濃度−時間曲線下面積(iAUC)を示すグラフである。
本明細書において「予防」とは、個体における疾患若しくは症状の発症の防止若しくは遅延、又は個体の疾患若しくは症状の発症の危険性を低下させることをいう。
また、本明細書において「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転若しくは緩和、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止若しくは遅延、又は疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止若しくは遅延をいう。
さらに本明細書において「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
本明細書において「食後GIP上昇抑制」とは、脂質及び糖質を含む食事又は食餌、特に油脂や脂肪酸などの脂質を多く含む食事又は食餌を摂取することで生じる、小腸に存在するK細胞からのGIPの分泌を抑制することをいう。すなわち、本明細書における「食後GIP上昇抑制」とは、好ましくは、食後又は給餌後の、脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するGIP濃度の上昇を抑制することをいう。なお、食後又は給餌後のGIP上昇の抑制は、食後又は給餌後に引き起こされるGIPの上昇を必ずしも完全に抑制することを意味するものではない。すなわち、本発明の食後GIP上昇抑制剤、胃もたれの予防又は改善剤(以下「本発明の予防又は改善剤」とも表記する)、又は飲食品組成物を投与していない場合と比べて、GIPの上昇度合を穏やかにすることも含む概念である。
本明細書における「食後GIP上昇抑制作用」は、食事又は食餌に由来する脂質や糖質の刺激によるK細胞からのGIP分泌を抑制することでGIP濃度の上昇を抑制するGIP分泌抑制作用を意味する。
本明細書における「食後GIP上昇抑制作用」は、任意の脂質又は糖質によるGIP上昇を抑制する作用を基準として判断することができる。例えば、任意の脂質又は糖質(例えばオレイン酸)を摂取し、かつ、被験物質を投与又は摂取した試験群における血中GIP濃度を、任意の脂質又は糖質(例えばオレイン酸)を投与又は摂取した対照群の血中GIP濃度と比較する。対照群と比べて試験群で血中GIP濃度の減少が認められた場合、投与又は摂取した被験物質は食後GIP上昇抑制効果があると評価することができる。評価に際しては、必ずしも統計学的な手法を用いる必要はないが、統計学的に有意差の有無を検定して評価することが好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに胃もたれの予防若しくは改善剤は、アラビノキシランを有効成分とする。また本発明の食後GIP上昇抑制用飲食品組成物、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物は、アラビノキシランを有効成分として含有する。
本発明で用いる「アラビノキシラン」とは、キシロースの主鎖にアラビノースの側鎖が結合して構成される、ヘミセルロースの1種である。
アラビノキシランは一般的に、針葉樹やイネ(Poaceae)科の植物に多く含まれる。アラビノキシランを含む植物としては、小麦、大麦、エン麦、ライ麦、米、ヒエ、アワ、トウモロコシ、タケ、等が挙げられる。本発明で用いるアラビノキシランは、針葉樹やイネ科の植物から、常法に従い調製することができる。例えば、アラビノキシランを含む植物より、粉砕処理、脱脂処理、水洗処理、抽出処理、加水分解酵素処理などを適宜組み合わせた工程により、アラビノキシランを調製することができる。
あるいは、本発明で用いるアラビノキシランとして、市販のものを使用してもよい。
本発明で用いるアラビノキシランの分子量は、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜設定することができる。例えば、アラビノキシランの質量平均分子量(Mw)は300以上が好ましく、10,000以上がより好ましく、50,000以上がより好ましい。またその上限値は、1,000,000が好ましく、500,000がより好ましく、200,000がより好ましい。あるいは、300〜500,000が好ましく、50,000〜200,000がより好ましい。
また、本発明で用いるアラビノキシランを構成するアラビノースとキシロースとの比についても、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜設定することができる。例えば、キシロースに対するアラビノースの比(Ara:Xyl比)は、質量基準で、0.01:1以上が好ましく、0.05:1以上がより好ましく、0.1:1以上がより好ましい。またその上限値は、10:1が好ましく、2:1がより好ましく、1.2:1がより好ましい。あるいは、0.01:1〜10:1が好ましく、0.05:1〜2:1がより好ましく、0.1:1〜1.2:1がより好ましい。
なお、本発明で用いるアラビノキシランは、アラビノース及びキシロースに加えて、これらの単糖以外の糖が結合して構成されていてもよい。アラビノキシランを構成するアラビノース及びキシロース以外の糖としては、グルコース、ガラクトースなどが挙げられる。また、アラビノキシランにおける、これらのアラビノキシランを構成するアラビノース及びキシロース以外の糖の組成比は、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下がより好ましい。
前述のように、食後GIPの上昇抑制は、胃もたれの予防又は改善に有効であることが知られている。よって、食後のGIPの上昇を抑制することで、胃もたれを予防又は改善し得る。
後記実施例でも示すように、アラビノキシランは、食後GIP上昇抑制作用を有する。そのため、食後GIP上昇抑制作用を有するアラビノキシランは、胃もたれを予防若しくは改善するために使用することができる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、上記使用の具体的態様の1つであり、治療的用途(医療用途)、非治療用途(非医療用途、例えば健康の維持若しくは増進目的の使用、美容目的の使用)のいずれにも適用することができる。具体的には、医薬品、医薬部外品等としての使用することができる他、各種の飲食品、飼料、ペットフード等に本発明の食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を配合することもできる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、液状、固形状、乳液状、ペースト状、ゲル状、パウダー状(粉末状)、顆粒状、ペレット状、スティック状等、ヒトや動物に適用されうる各種剤型をとることができる。
また、本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、効果に影響を与えない範囲で他の成分を含有する組成物としてもよい。他の成分とは、例えば下記の添加剤が挙げられる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤を医薬品、医薬部外品に適用する場合、前記アラビノキシランを有効量含有させ、必要により添加剤を配合して各種剤形の医薬品組成物や医薬部外品組成物に調製することができる。例えば、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、腸溶剤、トローチ剤、ドリンク剤等の経口医薬品組成物として、又は、注射剤、坐剤、経皮吸収剤、外用剤等といった非経口医薬品組成物として調製することができる。これらの形態のうち、好ましい形態は経口医薬品組成物である。
種々の剤型に調製するには、添加剤を用いて常法に従って製造すればよい。添加剤は、通常用いられているものを使用することができる。添加剤の例としては、薬学的に許容される賦形剤、液体担体、油性担体、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤、崩壊剤、滑沢剤、増量剤、界面活性剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、矯臭剤、細菌抑制剤等が挙げられる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は前述の有効成分を飲食品、飼料、ペットフード等に配合適用し、飲食品組成物、飼料組成物、ペットフード組成物等とする場合、食用又は飲料用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して提供することができる。さらに、前記飲食品組成物は、一般飲食品の他、食後又は給餌後GIP上昇抑制、又は胃もたれの予防若しくは改善をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した美容食品、病者用食品、栄養機能食品、特定保健用食品又は機能性表示食品等の機能性飲食品の形態の飲食品組成物とすることができる。
飲食品への配合の例としては、小麦粉加工食品、米加工食品、菓子類、飲料類、乳製品、調味料、蓄肉加工食品、水産加工食品、調理油等が挙げられる。また、錠剤(タブレット)、カプセル等の錠剤食、濃厚流動食、自然流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク栄養食等の経口経腸栄養食品、機能性食品等の形態としてもよい。
飼料組成物としては、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、犬、猫、小鳥、リス等に用いるペットフード等が挙げられる。
これらの飲食品組成物、飼料組成物及びペットフード組成物等は、本発明の食後GIP上昇抑制剤、本発明の予防若しくは改善剤、又は前述の有効成分を含有し、これに食品原料、例えば、甘味剤、着色剤、抗酸化剤、ビタミン類、香料、ミネラル等の添加剤、タンパク質、脂質、糖質、炭水化物、食物繊維等を適宜組み合わせて、常法に従って調製することができる。
本発明において、組成物における前記有効成分の配合量又は含有量は、その使用形態により適宜決定することができる。
例えば、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の経口用固形製剤組成物、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤組成物の場合は、組成物の総量中、5質量%以上が好ましく、9質量%以上がより好ましい。またその上限値は、100質量%が好ましく、50質量%がより好ましい。あるいは、5〜100質量%が好ましく、9〜50質量%がより好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を飲食品やペットフード等に配合する場合は、組成物の総量中、前記有効成分の配合量は5質量%以上が好ましく、9質量%以上がより好ましい。またその上限値は、50質量%が好ましく、30質量%がより好ましい。あるいは、5〜50質量%が好ましく、9〜30質量%がより好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、並びに飲食品組成物の投与又は摂取量は、個体の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って適宜選択、決定できる。例えば、成人(60kg)の1回の食事当たりの前記有効成分の投与又は摂取量としては、2g以上が好ましく、3g以上がより好ましく、4g以上がより好ましい。またその上限値は、20gが好ましく、10gがより好ましく、8gがより好ましい。あるいは、2〜20gが好ましく、3〜10gがより好ましく、4〜8gがより好ましい。また、例えば、成人(60kg)の1日の前記有効成分の投与又は摂取量としては、2g以上が好ましく、3g以上がより好ましく、4g以上がより好ましい。またその上限値は、60gが好ましく、30gがより好ましく、24gがより好ましい。あるいは、2〜60gが好ましく、3〜30gがより好ましく、4〜24gがより好ましい。本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤並びに飲食品組成物は、1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で摂取・投与され得る。
また、前記有効成分の投与又は摂取は、全身への投与又は摂取でもよいし、局所への投与又は摂取でもよい。また、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、並びに飲食品組成物は、食後又は給餌後のGIPの分泌が亢進されている条件下で適用することが好ましい。
本発明において、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを同時に投与又は摂取してもよいし、同時に投与又は摂取しなくてもよい。このうち、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを同時に投与又は摂取することが好ましい。
本明細書において「同時に投与又は摂取する」とは、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、若しくは飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に同時に投与若しくは摂取すること、食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を配合した食事若しくは食餌を投与若しくは摂取することの他に、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に別々に投与若しくは摂取するが、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とが共にほぼ同時に腸管へ到達するよう、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とをそれぞれ投与若しくは摂取するタイミングを適宜調整することをいう。
なお上記の通り、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌をほぼ同時に腸管へ到達させるための本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物の投与又は摂取のタイミングは、食事若しくは食餌の投与若しくは摂取前又は投与若しくは摂取間が好ましく、食事若しくは食餌の投与若しくは摂取の30分前から投与若しくは摂取間がより好ましく、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、若しくは飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に同時に投与又は摂取することがより好ましい。
本発明の剤又は組成物は、小腸に存在するK細胞からGIPを分泌し得る量の糖質又は脂質を含有する食事又は食餌と共に摂取又は投与するのが、本発明の効果を奏する点で好ましい。よって、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物は、脂質及び糖質を共に含む食事又は食餌、特に脂質を多く含む食事又は食餌を摂取又は投与した後のGIP濃度の上昇を抑制するために好適に用いることができる。
食事又は食餌中に含まれる脂質については特に制限はなく、魚油、植物性油、動物性油などが挙げられる。食事又は食餌中に含まれる糖質成分についても特に制限はなく、米飯、澱粉、小麦粉、砂糖、果糖、ぶどう糖、グリコーゲンなどが挙げられる。
また、上記脂質及び糖質の摂取量としては、通常の食事又は食餌に含まれる範囲の摂取量であれば特に制限されない。なお、GIPを分泌するための糖質量及び脂質量は、個体によって異なる。
上記医薬品、医薬部外品又は飲食品組成物の摂取又は投与対象として特に限定されないが、胃もたれの予防、改善又は治療を目的とするヒトやヒト以外の哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ハムスター、マウス、ラット、ウサギ、ウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、サルなど)が好ましい。なお、摂取又は投与対象には、胃もたれの症状が認められるヒトやヒト以外の哺乳動物、及びそのおそれがあるヒトやヒト以外の哺乳動物、その疾患・症状の予防を期待するヒトやヒト以外の哺乳動物も含まれる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の食後GIP上昇抑制剤、胃もたれの予防若しくは改善剤並びに飲食品組成物を開示する。
<1>アラビノキシランを有効成分とする、食後GIP上昇抑制剤、又は胃もたれの予防若しくは改善剤。
<2>アラビノキシランを有効成分として含有する、食後GIP上昇抑制用飲食品組成物、又は胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物。
<3>小腸に存在するK細胞からのGIPの分泌を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<1>又は<2>項に記載の剤又は組成物。
<4>脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するGIP濃度の上昇を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<5>前記アラビノキシランが、小麦、大麦、エン麦、ライ麦、米、ヒエ、アワ、トウモロコシ、及びタケからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物、好ましくは小麦、に由来する、前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<6>前記アラビノキシランの質量平均分子量が、300以上、好ましくは10,000以上、より好ましくは50,000以上、であり、1,000,000以下、好ましくは500,000以下、より好ましくは200,000以下、である、前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<7>前記アラビノキシランのAra:Xyl比が、質量基準で、0.01:1以上、好ましくは0.05:1以上、より好ましくは0.1:1以上、であり、10:1以下、好ましくは2:1以下、より好ましくは1.2:1以下、である、前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<8>組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が5質量%以上、好ましくは9質量%以上、100質量%以下、好ましくは50質量%以下、である、前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<9>組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が5質量%以上、好ましくは9質量%以上、50質量%以下、好ましくは30質量%以下、である、前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
調製例1 アラビノキシラン製剤の調製
日清ファルマ社より購入した小麦ふすま(ウィートブランDF)を、エクストルーダーにて蒸煮処理した。蒸煮条件は120℃、5.0MPaに設定した。
蒸煮処理した小麦ふすま60gに対して、室温でのヘキサン抽出(600mL(10倍量w/v)、1時間)を3回行った。そして、残渣に対して、99.5%エタノール抽出(600mL(10倍量w/v)、1時間)を3回行った。次に、得られた残渣に対して、氷冷した純水抽出(600mL(10倍量w/v)、1時間)を3回行った。得られた小麦ふすま抽出残渣に対し、0.4M水酸化ナトリウム水溶液(600mL)を用いて80℃で1.5時間抽出を行った。
抽出液を分離し、残渣に対し、0.3M水酸化ナトリウム水溶液(600mL)を用いて80℃で1.5時間抽出を行った。再度同条件で残渣を抽出した。
2M塩酸を用いて、0.4M水酸化ナトリウム水溶液及び0.3M水酸化ナトリウム水溶液で抽出して得られた抽出液を中和した。中和した抽出液に対し、Na2HPO4・12H2OとNaH2PO4(無水)を添加し、0.08Mリン酸緩衝溶液(pH6.0)を調製した。
調製した溶液に対して、熱安定型α-アミラーゼ(バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来、A3306、SIGMA ALDRICH社より購入)5.8mLを添加し、95℃で1時間反応させた。その後、1M水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7.5に調整し、プロテアーゼ(バチルス・リケニフォルミス由来、P3910、SIGMA ALDRICH社より購入)5.8mLを添加し、60℃で1時間反応させ、反応液を得た。さらに、2M塩酸を用いて反応液のpHを4.0から4.6の範囲に調整し、アミログルコシダーゼ(アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)由来、A9913、SIGMA ALDRICH社より購入)5.8mLを添加し、60℃で1時間反応させ、懸濁液を得た。
得られた懸濁液を遠心分離し、上清を回収した。回収した上清に99.5%エタノールを添加し、酵素処理反応液の65%(v/v%)エタノール水溶液を調製した。よく混合した後室温で1時間静置し、遠心分離を行い、沈殿物を得た。沈殿物に70%エタノール水溶液を加えてよく撹拌し、遠心分離した。そして、上清を除き、99.5%エタノールを加えて撹拌し、遠心分離を行い、上清を除いた。さらにアセトンを加えて沈殿物を撹拌し、遠心分離を行って上清を除き、沈殿物を真空ポンプにより乾固させ、アラビノキシラン製剤12.1gを得た。
日立ハイテクサイエンス社製の装置とDIONEX社製の装置を用いて高速液体クロマトグラフィを行い、アラビノキシラン製剤の糖質の分析を行った。また、下記の装置を用いて高速液体クロマトグラフィを行い、アラビノキシラン製剤のフィチン酸の分析を行った。

(日立ハイテクサイエンス社製装置の分析条件)
検出器:RI
カラム:ICSep ICE-ION-300 Column(7.8×300mm、Chrom Tech(登録商標))
移動相:0.01N硫酸水溶液
流速:0.4mL/min
カラム温度:70℃

(DIONEX社製装置の分析条件)
検出器:パルスドアンペロメトリー
カラム:Carbopac PA1 (4.0 x 250 mm)
移動相:10 mM 水酸化ナトリウム水溶液
流速:1.0 mL/min
カラム温度:室温

(フィチン酸分析装置の分析条件)
検出器:電気伝導度検出
カラム:IonPac AS11-HC(4×250mm)
移動相:100mM水酸化ナトリウム水溶液(グラジエント系)
流速:1.0mL/min
カラム温度:室温
グラジエント:表1参照
A液:100mM NaOH水溶液
B液:H2O
また、住化分析センター社に依頼し、アラビノキシラン製剤のタンパク質の分析を行った。なおタンパク質量は、住化分析センター社の窒素の元素分析結果に6.25を乗じることにより算出した。タンパク質の分析方法及び分析結果の詳細を下記に示す。

窒素原子(N)、炭素原子(C)、水素原子(H)
酸素循環燃焼・TCD検出方式
装置:NCH-22F型(住化分析センター製)
酸素原子(O)
不活性化ガス中―インパルス加熱・融解NDIR検出方式
装置:EMGA-920(堀場製作所製)
分析結果(元素定量結果(質量%))
N:1.09%、C:31.4%、H:5.19%、O:44.6%
アラビノキシラン製剤の分子量は、Shodex製の機器を用いて分析を行った。分子量の算出の際は、各分子量のプルランの保持時間を基準とした。

(分子量分布測定条件)
カラム:Shodex GPC KD-802M-803M
移動相:2.5%LiCl/DMI
流速:0.5 mL/min
カラム温度:60℃
検出器:RI
基準品:プルラン Mw 5,900、11,800、47,100、107,000、708,000(5点)
また、アラビノキシラン製剤を加水分解した後10mg秤量し、1N硫酸1mLを加え、105℃で2時間加熱し、放冷後1N水酸化ナトリウムで中和して2倍量に希釈した。そしてHPLC-RI分析を行い、得られたアラビノース定量値、キシロース定量値の和に、0.88を乗じた値を、アラビノキシラン製剤中のアラビノキシラン含量として求めた。
上記方法によって定量されたアラビノキシラン製剤の成分組成は下記表2に示すとおりである。
また、上記方法によって同定された、アラビノキシラン製剤に含まれるアラビノキシランの理化学的性質は、下記表3に示すとおりである。
調製例2 試験食の調製
アラビノキシランを含まない食餌(対照食)10gに対して、調製例1で調製したアラビノキシラン製剤を1g又は2g添加することで、アラビノキシラン製剤を配合した試験食(以下、「10%AX添加食」及び「20%AX添加食」という)を調製した。10%AX添加食及び20%AX添加食の組成を、対照食、及び下記試験例で用いた低脂肪粉末飼料の組成と併せて表4に示す。ここで、アラビノキシラン製剤のカロリーは0kcal/gとして計算した。
なお下記試験例では、各試験食の摂取カロリーが等しくなるよう、対照食212mg、10%AX添加食233mg、20%AX添加食254mgを、マウスにそれぞれ摂取させた。
試験食中のコーン油、カゼイン、セルロース、AIN76ミネラル混合物、AIN76ビタミン混合物、α化ポテト澱粉は、オリエンタル酵母工業株式会社製、ショ糖は和光純薬株式会社製スクロース細粒(特級)を使用した。
試験例 GIP上昇抑制活性の評価
9週齢雄性C57BL/6Jマウス(日本クレア社より入手)に標準飼料CE−2(日本クレア社より入手)を給餌し、1週間予備飼育した。GIP濃度の測定3日前から低脂肪粉末飼料を与え、粉末飼料への馴化を行った。飼育環境は室温を22±2℃、湿度を55±10%とし、照明時間を7時から19時とした。
マウスを20時間絶食させ、イソフルラン吸入麻酔下で眼窩静脈叢より初期採血を行った。その後、各試験食913カロリーを30分間自由摂取させ、試験食の摂取の開始から30分後、60分後、及び120分後に、イソフルラン吸入麻酔下で眼窩静脈叢より採血を行った。採血にはヘパリン処理ヘマトクリット微量採血管(VITREX製)を使用した。
採血した血液を氷中保存した後、11,000rpmにて6分間遠心分離し、血漿を得た。得られた血漿は、GIP濃度を測定するまで−80℃で保管した。
血漿中のGIP濃度は、ELISA法(Rat/Mouse GIP(total)ELISA Kit、Linco Research/Millipore co.)にて定量し、GIP濃度の経時変化を示すグラフを作成した。その結果を図1(A)に示す。
さらに、図1(A)に示すグラフの曲線下面積(incremental AUC)を算出した。その結果を図1(B)に示す。
数値は平均±標準偏差で示した。図1(A)の群間の統計学的有意差については、対照食に対して各時点におけるGIP値をOne Way ANOVA, post-hoc、Bonferroni法を用いて検定した。図1(B)の群間の統計学的有意差については、対照食に対して、One Way ANOVA、post-hoc、Bonferroni法を用いて検定した。両側検定でp値が0.05以下の場合を有意差ありとした。そして、p値が0.05以下の場合は「*」を、p値が0.01以下の場合は「**」を、それぞれ図1に付した。
図1に示すように、アラビノキシラン製剤を配合した試験食を給餌することで、対照食を給餌した場合と比べて、給餌後のGIP濃度の上昇が低い傾向にあった。特に、20%AX添加食を給餌することで、対照食を給餌した場合と比べて、給餌後のGIP濃度の上昇が有意に抑制された。
さらに、10%AX添加食を給餌したときよりも、20%AX添加食を給餌したときの方が、GIP濃度の上昇が低かった。よって、アラビノキシランを給餌することで、用量依存的に、GIP上昇が抑制された。
以上の結果から、アラビノキシランの摂取により、食後又は給餌後のGIP濃度の上昇が有意に抑制されることが明らかとなった。
したがって、食後又は給餌後のGIP濃度の上昇を抑制するアラビノキシランは、GIP上昇抑制剤、胃もたれの予防若しくは改善剤、GIP上昇抑制用飲食品組成物、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物の有効成分とすることができる。

Claims (8)

  1. アラビノキシランを有効成分とする、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇抑制剤。
  2. アラビノキシランを有効成分として含有する、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇抑制用飲食品組成物。
  3. アラビノキシランを有効成分とする、胃もたれの予防又は改善剤。
  4. アラビノキシランを有効成分として含有する、胃もたれの予防又は改善用飲食品組成物。
  5. 小腸に存在するK細胞からのガストリックインヒビトリーポリペプチドの分泌を抑制することで、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
  6. 脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するガストリックインヒビトリーポリペプチド濃度の上昇を抑制することで、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
  7. 前記アラビノキシランの質量平均分子量が、300以上、1,000,000以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
  8. 前記アラビノキシランのAra:Xyl比が、質量基準で、0.01:1以上、10:1以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の剤又は組成物。










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