JP2018090530A - 食後gip上昇抑制剤 - Google Patents

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Yayoi Hosoda
弥生 細田
淳子 鈴木
Junko Suzuki
淳子 鈴木
史明 岡原
Fumiaki Okahara
史明 岡原
卓也 森
Takuya Mori
卓也 森
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Abstract

【課題】食後又は給餌後のガストリックインヒビトリーポリペプチド(GIP)上昇を抑制する食後GIP上昇抑制剤、並びに前記食後GIP上昇抑制剤の効能を生かし、またその投与の手段としての胃もたれの予防若しくは改善剤を提供する。【解決手段】小麦ふすまを有効成分とする、食後GIP上昇抑制剤、並びに胃もたれの予防若しくは改善剤。【選択図】図1

Description

本発明は、食後GIP上昇抑制剤に関する。
ガストリックインヒビトリーポリペプチド(Gastric inhibitory polypeptide)(グルコースディペンデントインスリノトロピックポリペプチド(Glucose-dependent insulinotropic polypeptide)ともいう。以下本明細書において単に、「GIP」という。)は、グルカゴン・セクレチンファミリーに属する消化管ホルモンの1つである。
GIPは、脂質や糖質の摂食により小腸に存在するK細胞から分泌され、膵β細胞においてインスリン分泌を促進する。またGIPは、胃酸分泌抑制作用や胃運動抑制作用を有することも知られている(非特許文献1〜3参照)。よって、GIPの上昇抑制は、胃もたれの予防又は改善等に有効であると考えられている。
これまでの研究によって、GIPの機能を阻害する物質として、大豆タンパク質、キラヤ(Quillaja saponaria Mol.)抽出物、カテキン類などが知られている(特許文献1〜3参照)。
一方、小麦ふすまは、食後の胃内pH低下とペプシン濃度の上昇を誘導することが報告されている(非特許文献4参照)。また、小麦ふすまの抗肥満作用も知られている(非特許文献5及び6参照)。さらに、小麦ふすまの長期摂取により、試験食(サラダ、ビーフステーキ、ポテト、チョコレートクリーム、ビスケット、パンなどで構成される)摂取後のGIP応答が低下することも知られている(非特許文献7参照)。しかし、小麦ふすまの食後のGIP濃度の上昇を抑制する作用や、胃もたれを予防若しくは改善する作用については、これまで報告がない。
特開2014−73994号公報 特開2012−171914号公報 特開2010−260856号公報
J. C. Brown, et al., Canadian J. Physiol. Pharmacol., 1969, vol. 47, p. 113-114 J. M. Falko, et al., J. Clin. Endocrinol Metab., 1975, vol. 41(2), p. 260-265 織田敏次ら、消化管 機能と病態、1981年、中外医学社、205-216頁 Rydning A, et al., Scand J. Gastroenterol., 1984, vol. 19(8), p. 1039-1044 Shufen Han, et al., Scientific Reports, 2015, vol. 5, p. 15256 Harding S.V., et al., Eur. J. Nutr., 2014, vol. 53(3), p. 793-802 BecK B., et al., Hum. Nutr. Clin. Nutr., 1986, vol. 40(1), p. 25-33
本発明は、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制する、食後GIP上昇抑制剤又は食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の提供を課題とする。
また本発明は、前記食後GIP上昇抑制剤若しくは食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の効能を生かし、またその投与の手段としての、胃もたれの予防若しくは改善剤、又は胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題に鑑み、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制しうる物質について鋭意検討を行った。その結果、小麦ふすまに食後又は給餌後のGIP上昇を抑制する作用があり、胃もたれの予防又は改善に有用であることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
本発明は、小麦ふすまを有効成分とする、食後GIP上昇抑制剤に関する。
また本発明は、小麦ふすまを有効成分として含有する、食後GIP上昇抑制用飲食品組成物に関する。
また本発明は、小麦ふすまを有効成分とする、胃もたれの予防又は改善剤に関する。
さらに本発明は、小麦ふすまを有効成分として含有する、胃もたれの予防又は改善用飲食品組成物に関する。
本発明の食後GIP上昇抑制剤及び食後GIP上昇抑制用飲食品組成物は、食後又は給餌後のGIP上昇を抑制することができる。
また、本発明の胃もたれの予防若しくは改善剤、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物は、前記食後GIP上昇抑制剤若しくは食後GIP上昇抑制用飲食品組成物の効能を生かして、胃もたれを予防又は改善することができる。
マウスに試験食を給餌したときのGIP濃度の経時変化のデータから算出した、GIP濃度−時間曲線下面積(iAUC)を示すグラフである。
本明細書において「予防」とは、個体における疾患若しくは症状の発症の防止若しくは遅延、又は個体の疾患若しくは症状の発症の危険性を低下させることをいう。
また、本明細書において「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転若しくは緩和、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止若しくは遅延、又は疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止若しくは遅延をいう。
さらに本明細書において「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
本明細書において「食後GIP上昇抑制」とは、脂質及び糖質を含む食事又は食餌、特に油脂や脂肪酸などの脂質を多く含む食事又は食餌を摂取することで生じる、小腸に存在するK細胞からのGIPの分泌を抑制することをいう。すなわち、本明細書における「食後GIP上昇抑制」とは、好ましくは、食後又は給餌後の、脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するGIP濃度の上昇を抑制することをいう。なお、食後又は給餌後のGIP上昇の抑制は、食後又は給餌後に引き起こされるGIPの上昇を必ずしも完全に抑制することを意味するものではない。すなわち、本発明の食後GIP上昇抑制剤、胃もたれの予防又は改善剤(以下「本発明の予防又は改善剤」とも表記する)、又は飲食品組成物を投与していない場合と比べて、GIPの上昇度合を穏やかにすることも含む概念である。
本明細書における「食後GIP上昇抑制作用」は、食事又は食餌に由来する脂質や糖質の刺激によるK細胞からのGIP分泌を抑制することでGIP濃度の上昇を抑制するGIP分泌抑制作用を意味する。
本明細書における「食後GIP上昇抑制作用」は、任意の脂質又は糖質のGIP上昇抑制作用を基準として判断することができる。例えば、被験物質を投与又は摂取した試験群における血中GIP濃度を、被験物質相当のGIP分泌促進作用を有する任意の脂質又は糖質(例えばオレイン酸)を投与又は摂取した対照群の血中GIP濃度と比較する。対照群と比べて試験群で血中GIP濃度の減少が認められた場合、投与又は摂取した被験物質は食後GIP上昇抑制効果があると評価することができる。評価に際しては、必ずしも統計学的な手法を用いる必要はないが、統計学的に有意差の有無を検定して評価することが好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、小麦ふすまを有効成分とする。また本発明の食後GIP上昇抑制用飲食品組成物、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物は、小麦ふすまを有効成分として含有する。
本発明で用いる「小麦ふすま」とは、全粒小麦の表皮(外皮)部分を指す。小麦ふすまは、質量換算で全粒小麦の15%に相当する。そして、小麦ふすまには食物繊維、ミネラル(鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅など)、ビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれる。
小麦ふすまに含まれる成分のうち約50%がアラビノキシラン、セルロース、リグニン、フラクタン、βグルカンなどの食物繊維である。ここで「食物繊維」とは、ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体をいう。本発明で用いる小麦ふすま中の食物繊維の含有量は、適宜設定することができる。本発明では、小麦ふすま乾燥重量に対して、食物繊維が30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、含まれる小麦ふすまを用いることが好ましい。また食物繊維の含有量の上限値は、80質量%が好ましく、70質量%がより好ましく、60質量%がより好ましい。あるいは、30〜80質量%が好ましく、35〜70質量%がより好ましく、40〜60質量%がより好ましい。
本発明で用いる小麦ふすまは市販のものを使用してもよい。あるいは、常法に従い全粒小麦から小麦ふすまを調製することもできる。
さらに、本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防又は改善剤を医療用途や飲食品用途で適用することを考慮し、適宜処理を施してもよい。例えば、小麦ふすまの風味を改善するために、水洗処理、蒸煮処理、脱脂処理、焙煎処理、粉砕処理、湿熱処理、造粒処理、等を必要により適宜組合せて施すことが好ましい。
前述のように、食後GIPの上昇抑制は、胃もたれの予防又は改善に有効であることが知られている。よって、食後のGIPの上昇を抑制することで、胃もたれを予防又は改善し得る。
後記実施例でも示すように、小麦ふすまは、食後GIP上昇抑制作用を有する。そのため、食後GIP上昇抑制作用を有する小麦ふすまは、胃もたれを予防又は改善するために使用することができる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、上記使用の具体的態様の1つであり、治療的用途(医療用途)、非治療用途(非医療用途、例えば健康の維持若しくは増進目的の使用、美容目的の使用)のいずれにも適用することができる。具体的には、医薬品、医薬部外品等としての使用することができる他、各種の飲食品、飼料、ペットフード等に本発明の食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を配合することもできる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、液状、固形状、乳液状、ペースト状、ゲル状、パウダー状(粉末状)、顆粒状、ペレット状、スティック状等、ヒトや動物に適用されうる各種剤型をとることができる。
また、本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤は、効果に影響を与えない範囲で他の成分を含有する組成物としてもよい。他の成分とは、例えば下記の添加剤が挙げられる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、並びに予防若しくは改善剤を医薬品、医薬部外品に適用する場合、前記小麦ふすまを有効量含有させ、必要により添加剤を配合して各種剤形の医薬品組成物や医薬部外品組成物に調製することができる。例えば、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、腸溶剤、トローチ剤、ドリンク剤等の経口医薬品組成物として、又は、注射剤、坐剤、経皮吸収剤、外用剤等といった非経口医薬品組成物として調製することができる。これらの形態のうち、好ましい形態は経口医薬品組成物である。
種々の剤型に調製するには、添加剤を用いて常法に従って製造すればよい。添加剤は、通常用いられているものを使用することができる。添加剤の例としては、薬学的に許容される賦形剤、液体担体、油性担体、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤、崩壊剤、滑沢剤、増量剤、界面活性剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、矯臭剤、細菌抑制剤等が挙げられる。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は前述の有効成分を飲食品、飼料、ペットフード等に配合適用し、飲食品組成物、飼料組成物、ペットフード組成物等とする場合、食用又は飲料用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して提供することができる。さらに、前記飲食品組成物は、一般飲食品の他、食後又は給餌後GIP上昇抑制、又は胃もたれの予防若しくは改善をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した美容食品、病者用食品、栄養機能食品、特定保健用食品又は機能性表示食品等の機能性飲食品の形態の飲食品組成物とすることができる。
飲食品への配合の例としては、小麦粉加工食品、米加工食品、菓子類、飲料類、乳製品、調味料、蓄肉加工食品、水産加工食品、調理油等が挙げられる。また、錠剤(タブレット)、カプセル等の錠剤食、濃厚流動食、自然流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク栄養食等の経口経腸栄養食品、機能性食品等の形態としてもよい。
飼料組成物としては、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、犬、猫、小鳥、リス等に用いるペットフード等が挙げられる。
これらの飲食品組成物、飼料組成物及びペットフード組成物等は、本発明の食後GIP上昇抑制剤、本発明の予防若しくは改善剤、又は前述の有効成分を含有し、これに食品原料、例えば、甘味剤、着色剤、抗酸化剤、ビタミン類、香料、ミネラル等の添加剤、タンパク質、脂質、糖質、炭水化物、食物繊維等を適宜組み合わせて、常法に従って調製することができる。
本発明において、組成物における前記有効成分の配合量又は含有量は、その使用形態により適宜決定することができる。
例えば、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の経口用固形製剤組成物、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤組成物の場合は、組成物の総量中、固形分濃度(固形分換算)として5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。またその上限値は、80質量%が好ましく、40質量%がより好ましい。あるいは、5〜80質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を飲食品やペットフード等に配合する場合は、組成物の総量中、前記有効成分の配合量は固形分濃度として5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。またその上限値は、99質量%が好ましく、40質量%がより好ましい。あるいは、5〜99質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、並びに飲食品組成物の投与又は摂取量は、個体の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って適宜選択、決定できる。例えば、成人(60kg)の1回の食事当たりの投与又は摂取量としては、前記有効成分とする小麦ふすまの乾燥重量として、4g以上が好ましく、5g以上がより好ましく、8g以上がより好ましい。またその上限値は、40gが好ましく、30gがより好ましく、20gがより好ましい。あるいは、4〜40gが好ましく、5〜30gがより好ましく、8〜20gがより好ましい。また、例えば、成人(60kg)の1日の投与又は摂取量としては、前記有効成分とする小麦ふすまの乾燥重量として、4g以上が好ましく、5g以上がより好ましく、8g以上がより好ましい。またその上限値は、140gが好ましく、70gがより好ましく、40gがより好ましい。あるいは、4〜140gが好ましく、5〜70gがより好ましく、8〜40gがより好ましい。本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、並びに飲食品組成物は、1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で摂取・投与され得る。
また、前記有効成分の投与又は摂取は、全身への投与又は摂取でもよいし、局所への投与又は摂取でもよい。また、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、並びに飲食品組成物は、食後又は給餌後のGIPの分泌が亢進されている条件下で適用することが好ましい。
本発明において、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを同時に投与又は摂取してもよいし、同時に投与又は摂取しなくてもよい。このうち、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを同時に投与又は摂取することが好ましい。
本明細書において「同時に投与又は摂取する」とは、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、若しくは飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に同時に投与若しくは摂取すること、食後GIP上昇抑制剤、又は予防若しくは改善剤を配合した食事若しくは食餌を投与若しくは摂取することの他に、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に別々に投与若しくは摂取するが、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とが共にほぼ同時に腸管へ到達するよう、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌とをそれぞれ投与若しくは摂取するタイミングを適宜調整することをいう。
なお上記の通り、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物と、食事若しくは食餌をほぼ同時に腸管へ到達させるための本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物の投与又は摂取のタイミングは、食事若しくは食餌の投与若しくは摂取前又は投与若しくは摂取間が好ましく、食事若しくは食餌の投与若しくは摂取の30分前から投与若しくは摂取間がより好ましく、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、若しくは飲食品組成物と、食事若しくは食餌とを時間的に同時に投与又は摂取することがより好ましい。
本発明の剤又は組成物は、小腸に存在するK細胞からGIPを分泌し得る量の糖質又は脂質を含有する食事又は食餌と共に摂取又は投与するのが、本発明の効果を奏する点で好ましい。よって、本発明の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、又は飲食品組成物は、脂質及び糖質を共に含む食事又は食餌、特に脂質を多く含む食事又は食餌を摂取又は投与した後のGIP濃度の上昇を抑制するために好適に用いることができる。
食事又は食餌中に含まれる脂質については特に制限はなく、魚油、植物性油、動物性油などが挙げられる。食事又は食餌中に含まれる糖質成分についても特に制限はなく、米飯、澱粉、小麦粉、砂糖、果糖、ぶどう糖、グリコーゲンなどが挙げられる。
また、上記脂質及び糖質の摂取量としては、通常の食事又は食餌に含まれる範囲の摂取量であれば特に制限されない。なお、GIPを分泌するための糖質量及び脂質量は、個体によって異なる。
上記医薬品、医薬部外品又は飲食品組成物の摂取又は投与対象として特に限定されないが、胃もたれの予防、改善又は治療を目的とするヒトやヒト以外の哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ハムスター、マウス、ラット、ウサギ、ウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、サルなど)が好ましい。なお、摂取又は投与対象には、胃もたれの症状が認められるヒトやヒト以外の哺乳動物、及びそのおそれがあるヒトやヒト以外の哺乳動物、その疾患・症状の予防を期待するヒトやヒト以外の哺乳動物も含まれる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の食後GIP上昇抑制剤、予防若しくは改善剤、飲食品組成物、並びに方法を開示する。
<1>小麦ふすまを有効成分とする、食後GIP上昇抑制剤、又は胃もたれの予防若しくは改善剤。
<2>小麦ふすまを有効成分として含有する、食後GIP上昇抑制用飲食品組成物、又は胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物。
<3>小腸に存在するK細胞からのGIPの分泌を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<1>又は<2>項に記載の剤又は飲食品組成物。
<4>脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するGIP濃度の上昇を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<5>前記小麦ふすまの乾燥重量に対する、食物繊維の含有量が、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、であり、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、である、前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<6>前記食物繊維が、アラビノキシラン、セルロース、リグニン、フラクタン、及びβグルカンからなる群より選ばれる、前記<5>項に記載の剤又は組成物。
<7>前記小麦ふすまが、水洗処理、蒸煮処理、脱脂処理、焙煎処理、粉砕処理、湿熱処理、及び造粒処理からなる群より選ばれる少なくとも1種の処理が施されている、前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<8>組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、80質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<9>組成物の総量に対する、前記有効成分の配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、99質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の剤又は組成物。
<10>小麦ふすまを投与又は摂取させる、非治療的な食後GIP上昇抑制方法、又は非治療的な胃もたれの予防若しくは改善方法。
<11>小腸に存在するK細胞からのGIPの分泌を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<10>に記載の方法。
<12>脂質、糖質、又は脂質及び糖質の摂取に起因するGIP濃度の上昇を抑制することで、食後GIP上昇を抑制、又は胃もたれを予防若しくは改善する、前記<10>又は<11>項に記載の方法。
<13>前記小麦ふすまの乾燥重量に対する、食物繊維の含有量が、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、であり、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、である、前記<10>〜<12>のいずれか1項に記載の方法。
<14>前記食物繊維が、アラビノキシラン、セルロース、リグニン、フラクタン、及びβグルカンからなる群より選ばれる、前記<13>項に記載の方法。
<15>前記小麦ふすまが、水洗処理、蒸煮処理、脱脂処理、焙煎処理、粉砕処理、湿熱処理、及び造粒処理からなる群より選ばれる少なくとも1種の処理が施されている、前記<10>〜<14>のいずれか1項に記載の方法。
<16>前記小麦ふすまを、胃もたれの症状が認められるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、又は、その症状のおそれがあるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、若しくはその疾患若しくは症状の予防を期待するヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、に投与又は摂取させる、前記<10>〜<15>のいずれか1項に記載の方法。
<17>前記小麦ふすまを食後又は給餌後のGIPの分泌が亢進している条件下で適用する、前記<10>〜<16>のいずれか1項に記載の方法。
<18>前記小麦ふすまの1回の食事当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、40g以下、好ましくは30g以下、より好ましくは20g以下、である、前記<10>〜<17>のいずれか1項に記載の方法。
<19>前記小麦ふすまの1日当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、140g以下、好ましくは70g以下、より好ましくは40g以下、である、前記<10>〜<18>のいずれか1項に記載の方法。
<20>前記小麦ふすまを、小腸に存在するK細胞からGIPを分泌し得る量の糖質又は脂質を含有する食事若しくは食餌と同時に投与又は摂取させる、前記<10>〜<19>のいずれか1項に記載の方法。
<21>食後GIP上昇抑制剤、又は胃もたれの予防若しくは改善剤としての、小麦ふすまの使用。
<22>食後GIP上昇抑制剤、又は胃もたれの予防若しくは改善剤の製造のための、小麦ふすまの使用。
<23>小麦ふすまを、食後GIP上昇抑制剤、又は胃もたれの予防若しくは改善剤として使用する方法。
<24>小麦ふすまを使用する、食後GIP上昇抑制方法、又は胃もたれの予防若しくは改善方法。
<25>前記小麦ふすまの乾燥重量に対する、食物繊維の含有量が、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、であり、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、である、前記<21>〜<24>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<26>前記食物繊維が、アラビノキシラン、セルロース、リグニン、フラクタン、及びβグルカンからなる群より選ばれる、前記<25>項に記載の使用又は方法。
<27>前記小麦ふすまが、水洗処理、蒸煮処理、脱脂処理、焙煎処理、粉砕処理、湿熱処理、及び造粒処理からなる群より選ばれる少なくとも1種の処理が施されている、前記<21>〜<26>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<28>前記小麦ふすまを、胃もたれの症状が認められるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、又は、その症状のおそれがあるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、若しくはその疾患若しくは症状の予防を期待するヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、に適用する、前記<21>〜<27>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<29>前記小麦ふすまを食後又は給餌後のGIPの分泌が亢進している条件下で適用する、前記<21>〜<28>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<30>前記小麦ふすまを投与又は摂取させる、前記<21>、及び<23>〜<29>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<31>前記小麦ふすまを1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で摂取又は投与され得る、前記<21>〜<30>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<32>前記小麦ふすまの1回の食事当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、40g以下、好ましくは30g以下、より好ましくは20g以下、である、前記<21>〜<31>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<33>前記小麦ふすまの1日当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、140g以下、好ましくは70g以下、より好ましくは40g以下、である、前記<21>〜<32>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<34>組成物の総量に対する、前記小麦ふすまの配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、80質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<21>〜<33>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<35>組成物の総量に対する、前記小麦ふすまの配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、99質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<21>〜<33>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<36>前記小麦ふすまを、小腸に存在するK細胞からGIPを分泌し得る量の糖質又は脂質を含有する食事若しくは食餌と同時に投与又は摂取させる、前記<21>〜<35>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<37>前記小麦ふすまを非治療的に使用する、前記<21>〜<36>のいずれか1項記載の使用又は方法。
<38>胃もたれの治療方法のために用いる、小麦ふすま。
<39>胃もたれの非治療的な処置方法のための、小麦ふすまの使用。
<40>食後GIP上昇抑制薬、又は胃もたれの予防若しくは治療薬の製造のための、小麦ふすまの使用。
<41>前記小麦ふすまの乾燥重量に対する、食物繊維の含有量が、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、であり、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、である、前記<38>〜<40>のいずれか1項に記載の小麦ふすま又は使用。
<42>前記食物繊維が、アラビノキシラン、セルロース、リグニン、フラクタン、及びβグルカンからなる群より選ばれる、前記<41>項に記載の小麦ふすま又は使用。
<43>前記小麦ふすまが、水洗処理、蒸煮処理、脱脂処理、焙煎処理、粉砕処理、湿熱処理、及び造粒処理からなる群より選ばれる少なくとも1種の処理が施されている、前記<38>〜<42>のいずれか1項に記載の小麦ふすま又は使用。
<44>前記小麦ふすまを医薬品組成物の形態で適用する、前記<38>〜<43>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<45>前記小麦ふすまを食品又は飲料の形態で適用する、前記<38>〜<43>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<46>食品又は飲料の形態が美容食品、病者用食品、栄養機能食品、特定保健用食品又は機能性表示食品である、前記<45>項記載の小麦ふすま又は使用。
<47>前記小麦ふすまを、胃もたれの症状が認められるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、又は、その症状のおそれがあるヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、若しくはその疾患若しくは症状の予防を期待するヒト若しくはヒト以外の哺乳動物、に適用する、前記<38>〜<46>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<48>前記小麦ふすまを食後又は給餌後のGIPの分泌が亢進している条件下で適用する、前記<38>〜<47>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<49>前記小麦ふすまの1回の食事当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、40g以下、好ましくは30g以下、より好ましくは20g以下、である、前記<38>〜<48>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<50>前記小麦ふすまの1日当たりの摂取量が乾燥重量で4g以上、好ましくは5g以上、より好ましくは8g以上、140g以下、好ましくは70g以下、より好ましくは40g以下、である、前記<38>〜<49>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<51>組成物の総量に対する、前記小麦ふすまの配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、80質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<38>〜<50>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<52>組成物の総量に対する、前記小麦ふすまの配合量又は含有量が固形物換算で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、99質量%以下、好ましくは40質量%以下、である、前記<38>〜<50>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
<53>前記小麦ふすまを、小腸に存在するK細胞からGIPを分泌し得る量の糖質又は脂質を含有する食事若しくは食餌と同時に投与又は摂取させる、前記<38>〜<52>のいずれか1項記載の小麦ふすま又は使用。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
調製例1 小麦ふすまの調製
日清ファルマ社より小麦ふすま(ウィートブランDF)を購入し、エクストルーダー(EA-20、SUEHIRO EPM CORPORATION)にて蒸煮処理した。小麦ふすま重量の35%相当の水を混合した後、エクストルーダーにて120℃、5.0MPaの条件で処理を行った。
小麦ふすまの成分分析は、日本食品分析センターに委託した。分析方法は、水分量は常圧加熱乾燥法、タンパク質量はケルダール法(窒素-タンパク質の換算計数は6.25とした)、脂質量は酸分解法、灰分量は直接灰化法、食物繊維量は酵素−重量法(プロスキー変法)にて定量した。糖質量は、小麦ふすま全量から、水分量、タンパク質量、脂質量、灰分量、食物繊維量の総和を引くことにより算出した。
小麦ふすま、及び蒸煮処理小麦ふすまの成分組成を表1に示す。
Figure 2018090530
さらに、小麦ふすま重量から水分量を引くことにより、小麦ふすまの乾燥重量を算出した。本実施例において、小麦ふすまの乾燥重量は95.7%であり、蒸煮処理小麦ふすまの固形分量は97.7%であった。
調製例2 試験食の調製
調製例1で調製した小麦ふすま及び蒸煮処理小麦ふすまを用いて、試験食(小麦ふすま配合食及び蒸煮処理小麦ふすま配合食)を調製した。小麦ふすま配合食及び蒸煮処理小麦ふすま配合食の組成を、対照食の組成と併せて表2に示す。
なお、対照食、小麦ふすま配合食、及び蒸煮処理小麦ふすま配合食は、エネルギー換算でタンパク質量比、脂質量比、炭水化物量比がそれぞれ等しくなるように、カゼイン(タンパク質源)、コーン油(脂質源)、α化ポテト澱粉(炭水化物源)の配合量を調整した。さらに、カロリーが等しくなるように、セルロースの配合量を調整した。
小麦ふすま中の食物繊維は日本食品分析センターの基準に従い、2kcal/gで算出した。
試験食中のコーン油、カゼイン、セルロース、AIN76ミネラル混合物、AIN76ビタミン混合物、α化ポテト澱粉は、オリエンタル酵母工業株式会社製、ショ糖は和光純薬株式会社製スクロース細粒(特級)を使用した。
Figure 2018090530
試験例 GIP上昇抑制活性の評価
9週齢雄性C57BL/6Jマウス(日本クレア社より入手)に標準飼料CE−2(日本クレア社より入手)を給餌し、1週間予備飼育した。GIP濃度の測定3日前から低脂肪食を与え、粉末飼料への馴化を行った。飼育環境は室温を22±2℃、湿度を55±10%とし、照明時間を7時から19時とした。
マウスを20時間絶食させ、イソフルラン吸入麻酔下で眼窩静脈叢より初期採血を行った。その後、各試験食を30分間自由摂取させ、試験食の摂取の開始から30分後、60分後、及び120分後に、イソフルラン吸入麻酔下で眼窩静脈叢より採血を行った。採血にはヘパリン処理ヘマトクリット微量採血管(VITREX製)を使用した。
採血した血液を氷中保存した後、11,000rpmにて6分間遠心分離し、血漿を得た。得られた血漿は、GIP濃度を測定するまで−80℃で保管した。
血漿中のGIP濃度は、ELISA法(Rat/Mouse GIP(total)ELISA Kit、Linco Research/Millipore co.)にて定量し、GIP濃度の経時変化を示すグラフを作成し、作成したグラフの曲線下面積(incremental AUC)を算出した。
その結果を図1に示す。数値は平均±標準偏差で示した。群間の統計学的有意差については対照食に対するOne Way ANOVA、post hoc、Bonferroni法を用いて検定した。両側検定でp値が0.05以下の場合を有意差ありとした。そして、p値が0.05以下の場合は「*」を、p値が0.01以下の場合は「**」を、それぞれ図1に付した。
図1に示すように、ふすま配合食又は蒸煮処理小麦ふすま配合食を給餌することで、対照食を給餌した場合と比べて、給餌後のGIP濃度の上昇が有意に抑制された。
以上の結果から、小麦ふすまの摂取により、食後又は給餌後のGIP濃度の上昇が有意に抑制されることが明らかとなった。
したがって、食後又は給餌後のGIP濃度の上昇を抑制する小麦ふすまは、GIP上昇抑制剤、胃もたれの予防若しくは改善剤、GIP上昇抑制用飲食品組成物、並びに胃もたれの予防若しくは改善用飲食品組成物の有効成分とすることができる。

Claims (4)

  1. 小麦ふすまを有効成分とする、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇抑制剤。
  2. 小麦ふすまを有効成分として含有する、食後ガストリックインヒビトリーポリペプチド上昇抑制用飲食品組成物。
  3. 小麦ふすまを有効成分とする、胃もたれ予防又は改善剤。
  4. 小麦ふすまを有効成分として含有する、胃もたれ予防又は改善用飲食品組成物。





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