JP2018089993A - レーダカバー及びレーダカバーの製造方法 - Google Patents

レーダカバー及びレーダカバーの製造方法 Download PDF

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【課題】車両に搭載されたレーダカバーの周面に形成されたゲート痕が車両の外部から視認可能な箇所に露出することを抑止する。
【解決手段】車両の周囲状況を検知するレーダユニットXの電波走波経路上でありかつ裏面を車両内側に向けて配置されるレーダカバー1であって、外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも裏面側に突出した肉厚部2fを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーダカバー及びレーダカバーの製造方法に関するものである。
近年、ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物等を検知するレーダユニットが車両に搭載されている。このようなレーダユニットは、少なくとも一部の部材が電波を透過可能な樹脂によって形成されたレーダカバーに覆われた状態で車両に取り付けられている。このようなレーダカバーを構成する部材は、一般的に、金型内部に溶融した樹脂を射出して成形する射出成形により形成されている。例えば、特許文献1には、レーダカバーの表面側を形成する透明部材と、透明部材を支える支持部材とを射出成形により形成するレーダカバーの製造方法が開示されている。
特開2016−150497号公報
ところで、近年においては、レーダカバーにエンブレムや模様が施されている場合が多い。これらのエンブレムや模様をより立体的に見せる等のために、レーダカバーをフロントグリル等の被取付部に対して迫り出して取り付けることが考えられる。しかしながら、レーダカバー自体の意匠性により、レーダカバーの縁部は薄く形成されていることがある。このような場合において、レーダカバーの構成部材をサイドゲート方式により射出成形にて形成すると、レーダカバーの外縁部に発生するゲート痕が、車両の外部から視認可能な箇所に露出してしまい、車両全体としての意匠性を損なってしまう。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、車両に搭載されたレーダカバーの周面に形成されたゲート痕が車両の外部から視認可能な箇所に露出することを抑止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波走波経路上でありかつ裏面を車両内側に向けて配置されるレーダカバーであって、外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも上記裏面側に突出した肉厚部を有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記裏面に沿った一方向の寸法が、当該一方向と直交しかつ上記裏面に沿う他方向の寸法よりも短く、上記肉厚部が上記一方向のいずれかの端部に設けられているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記外縁部の下部に上記肉厚部が設けられているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記肉厚部を除く上記外縁部の部位が、上記外縁部に囲まれた中央部よりも薄肉化されており、上記肉厚部の上記裏面側の面が上記中央部の上記裏面側の面と面一とされているという構成を採用する。
第5の発明は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波走波経路上でありかつ裏面を車両内側に向けて配置されるレーダカバーの製造方法であって、上記レーダカバーの少なくとも一部を、外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも上記裏面側に突出した肉厚部にゲートを接続して射出成形により形成するという構成を採用する。
本発明によれば、外縁部の一部が、外縁部の他の部位よりも裏面側に突出した肉厚部を有している。このため、肉厚部が他の部位よりも裏面側に突出している分、射出成形時のゲート痕を、レーダカバーの周面においてより裏面側に寄せることが可能となる。このため、レーダカバーを被取付部に対して迫り出すように取り付けた場合であっても、レーダカバーの側面に形成されたゲート痕が視認可能が箇所に露出することを抑止することができる。
本発明の一実施形態におけるレーダカバーを模式的に示す正面図である。 (a)が図1のA−A断面図であり、(b)が図1のB−B断面図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るレーダカバー及びレーダカバーの製造方法の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のレーダカバー1を模式的に示す正面図である。また、図2(a)は、図1のA−A断面図である。また、図2(b)は、図1のB−B断面図である。図1に示すように、本実施形態のレーダカバー1は、中央に配置されたエンブレムEと、エンブレムEの周囲に設けられた網目状の外側意匠部Dとを有している。なお、図1においては、エンブレムEと外側意匠部Dの一部を白色で示しているが、この白色で示された領域は本実施形態では銀色であるものとする。また、エンブレムEと外側意匠部Dのドット模様で示された領域は本実施形態では黒色であるものとする。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態のレーダカバー1は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットXを車両の正面側から覆うように配置されており、レーダユニットXで用いる電波に対する透過性を有している。このような本実施形態のレーダカバー1は、レーダユニットXの電波走波経路上(レーダユニットXから射出される電波が伝播される領域)に配置されており、図2(a)及び図2(b)に示すように、透明部材2と、印刷層3(有色層)と、塗料層4と、インナコア5と、支持部材6とを備えている。
透明部材2は、透明樹脂材料により形成され、レーダカバー1の構成部材のうち最も車両の外側に配置された部材である。この透明部材2は、車両の外部からのエンブレムEや外側意匠部Dの視認性を高めるため、表側の面が平滑面とされている。また、透明部材2の裏側の面(支持部材6側の面)には、凹部2aが形成されている。本実施形態のレーダカバー1では、透明部材2は、凹部2aとして、インナコア5が収容されたインナコア収容凹部2bと、内壁面に塗料が塗られることで塗料層4が形成された塗装凹部2cとを備えている。
インナコア収容凹部2bは、正面から見た形状が「F」の文字を避けて円形状とされており、エンブレムEが配置されるレーダカバー1の中央部に形成されている。このようなインナコア収容凹部2bは、内壁面にインナコア5が当接された状態でインナコア5を収容している。
また、塗装凹部2cは、正面から見てレーダカバー1の外縁部に枠状に設けられた枠状部2dと、枠状部2dの内側に網状に設けられた網状部2eとを有している。このような塗装凹部2cには、内壁面を覆うように塗料層4が設けられている。また、塗装凹部2cの内部には支持部材6の一部が入り込んだ状態とされ、支持部材6によって塗料層4が背面側から覆われている。
また、本実施形態において、透明部材2の支持部材6側の面の凹部2aが設けられていない領域は、印刷層3が形成される印刷層形成領域Rとされている。この印刷層形成領域Rは、平坦面とされており、印刷層3によって透明部材2の背面側から覆われている。
また、本実施形態のレーダカバー1は、図1に示すように正面側から見た形状は、上下方向に短く、水平方向に長い略矩形状とされている。また、透明部材2も、レーダカバー1の正面形状と同様に、正面側から見た形状は、上下方向(一方向)に短く、水平方向(他方向)に長い略矩形状とされている。また、上述の枠状部2dが設けられた透明部材2の外縁部の一部には、肉厚部2fが設けられている。透明部材2の外縁部は、肉厚部2fを除いて、外縁部に囲まれた中央部(網状部2eが形成される領域)と比較して、厚み寸法が小さく薄肉化されている。このような肉厚部2fを除いた部位において、透明部材2の外縁部は、上記中央部に対して、表面(車両外側の面)が面一とされ、裏面(支持部材6側の面)が表面側に変位した位置とされている。
透明部材2の肉厚部2fは、透明部材2の外縁部の一部であって透明部材2外縁部の他の部位よりも裏面側に突出した部位である。この肉厚部2fは、図1に示すように、透明部材2の下辺の中央部に設けられており、下端面が透明部材2の周面の一部を形成している。つまり、本実施形態において肉厚部2fは、透明部材2の寸法が短い上下方向の端部のうち下端部に設けられ、透明部材2の全体の下部に設けられている。
このような肉厚部2fは、表面(車両外側の面)と裏面(支持部材6側の面)とが、各々中央部の表面と裏面と面一とされている。さらに、肉厚部2fの厚み方向(表面と裏面とを繋ぐ方向)のうち、裏面側の略半分以下の領域が射出成形時のゲートが接続された領域となっている。
このような透明部材2は、例えば、無色のPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂によって形成されており、1.5mm〜10mm程度の厚さとされている。また、透明部材2の表側の面には、必要に応じて、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施される。なお、耐傷性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。
印刷層3は、透明部材2の印刷層形成領域Rに印刷された薄膜層であり、本実施形態においては上述のように黒色とされている。この印刷層3は、黒色のインクを印刷層形成領域Rに転写し、当該インクを乾燥させることによって形成されている。この印刷層3は、例えばシルク印刷法によって、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な黒色の樹脂インクを印刷層形成領域R上に配置し、このインクを自然乾燥させることによって形成することができる。このような印刷層3は、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示すドット模様で示した領域を形成している。
塗料層4は、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な銀色の塗料を乾燥させることによって形成された薄膜層であり、本実施形態において上述のように銀色とされている。この塗料層4は、図2(a)及び図2(b)に示すように、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3が形成された透明部材2の背面の全面に設けられている。つまり、塗料層4は、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3の支持部材6側の面を覆っている。この塗料層4は、例えばパール顔料を含有する塗料を塗布し、自然乾燥させることによって形成することができる。このような塗料層4は、塗装凹部2cにおいて、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示す外側意匠部Dの白色で示した領域を形成している。
インナコア5は、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な樹脂からなる基部と、基部の表面を覆うように形成された光輝性膜とを有している。光輝性膜としては、例えば、電波が透過可能な隙間が多数形成された不連続膜とされたインジウム膜を用いることができる。このようなインジウム膜は、例えば真空蒸着法やスパッタリング法により形成することができる。なお、インナコア5は、光輝性膜の表面を覆う透明なトップコート層や光輝性膜の裏面を覆うアンダコート層を有していても良い。このようなインナコア5は、光輝性膜がインナコア収容凹部2bの内壁面に対向されるようにして、透明部材2のインナコア収容凹部2bに嵌合配置されている。このようなインナコア5は、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示すエンブレムEの白色で示した領域を形成している。
支持部材6は、透明部材2の背面に接合され、透明部材2を支持する部位であり、黒色の樹脂材料から形成されている。この支持部材6は、エンジンルーム側に突出する係合部6aを有している。この係合部6aは、先端部が爪状に成形されており、当該先端部が例えばラジエータグリル本体等に係止される。このような支持部材6は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、有色のPC、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、1.0mm〜10mm程度の厚さとされている。
このような本実施形態のレーダカバー1は、図1に示すように、裏面を車両内側に向けて配置され、透明部材2の周面のうち、車両の外側の半分程度が、被取付部Y(例えば、フロントグリル)から前方に迫り出すようにして配置されている。つまり、本実施形態のレーダカバー1は、透明部材2の表側が被取付部Yよりも車両の外側に突出しているものの、射出成形時にゲートが接続された箇所(肉厚部2fの車両内側の領域)は被取付部Yによって被覆されている。
続いて、本実施形態のレーダカバー1の製造方法について、図3〜図7を参照して説明する。
まず、図3に示すように、透明部材2を形成する。なお、図3(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図3(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、透明部材2を金型10による射出成形により形成する。金型10は、固定側のキャビティ金型11と、移動側のコア金型12とを有している。さらに、本実施形態においては、コア金型12は、印刷層形成領域Rを形成するベース12aと、凹部2aを形成するための入れ子12bとを有している。この入れ子12bは、コア金型12のベース12aに対して別体とされ、ベース12aに固定された状態でベース12aの表面からキャビティ金型11側に突出している。
また、図3(a)に示すように、本実施形態のレーダカバー1の製造方法では、金型10に対して、肉厚部2fの車両内側の領域を形成する空間に接続されたゲートGが設けられている。ゲートGは、透明部材2の側方に相当する方向から、上記空間に接続されている。つまり、本実施形態のレーダカバー1の製造方法においては、透明部材2を形成するにあたり、安価に製造が可能な、いわゆるサイドゲート方式を採用している。そして、ゲートGを介して金型10の内部に溶融樹脂を射出し、溶融樹脂を冷却させることで透明部材2が形成される。このように、本実施形態のレーダカバー1の製造方法では、レーダカバー1の少なくとも一部である透明部材2を、外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも裏面側に突出した肉厚部2fをゲートに接続して射出成形により形成する。
続いて、図4に示すように、印刷層3を形成する。なお、図4(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図4(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、透明部材2の凹部2aを除く領域である印刷層形成領域Rに対して、シルク印刷法等の印刷法によってインクを転写し、当該インクを乾燥させることによって、印刷層3を形成する。
続いて、図5に示すように、塗料層4を形成する。なお、図5(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図5(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、図5(a)に示すエンブレムEが形成される領域Mに対してマスクをした状態で、印刷層3が形成された透明部材2の背面側に銀色のマイカ塗料を例えばスプレ塗布し、マイカ塗料を乾燥させることによって、塗料層4を形成する。このようにして形成された塗料層4は、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3を覆いかつ全ての塗装凹部2cの内壁面に直接付着した塗料層4が形成される。
続いて、図6に示すように、インナコア5をインナコア収容凹部2bに収容する。なお、図6は、図2(a)と同位置での断面図である。ここでは、上述した透明部材2、印刷層3あるいは塗料層4の形成と並行して形成されたインナコア5をインナコア収容凹部2bに収容する。インナコア5は、先に射出成形により形成された基部に対して、インジウム層等の光輝性の不連続金属膜を真空蒸着法やスパッタリング法等により製膜することで形成される。なお、インナコア5には、必要に応じてトップコート層やアンダコート層が形成される。このようなインナコア5は、光輝性の不連続金属膜をインナコア収容凹部2bの内壁面側に向けてインナコア収容凹部2bに収容される。
続いて、図7に示すように、支持部材6を形成する。なお、図7(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図7(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、インナコア収容凹部2bにインナコア5が設置された透明部材2を、射出成形用の金型の内部に配置し、透明部材2の背面側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、支持部材6を形成する。このような支持部材6は、インサート成形時の熱により透明部材2と溶着され、インナコア5を覆うように配置される。これによって、インナコア5が透明部材2に対して固定される。
以上のような本実施形態のレーダカバー1及びレーダカバー1の製造方法によれば、透明部材2の外縁部の一部が、透明部材2の外縁部の他の部位よりも裏面側に突出した肉厚部2fを有している。このため、肉厚部2fが外縁部の他の部位よりも裏面側に突出している分、射出成形時のゲート痕を、レーダカバー1の周面においてより裏面側に寄せることが可能となる。このため、レーダカバー1を被取付部Yに対して迫り出すように取り付けた場合であっても、レーダカバー1の周面に形成されたゲート痕が視認可能が箇所に露出することを抑止することができる。
また、本実施形態のレーダカバー1及びレーダカバー1の製造方法によれば、透明部材2の肉厚部2fにゲートを接続するため、外縁部の他の薄肉化された部位にゲートを接続する場合と比較して、ゲートの断面積を広くすることができる。このため、金型10のキャビティへの溶融樹脂の供給流路を広く確保することができ、透明部材2のウェルドライン、溶融樹脂の充填不足といった不良が発生することを防止することができる。
また、本実施形態のレーダカバー1においては、透明部材2の裏面に沿った一方向である上下方向の寸法が、透明部材2の上下方向に直交しかつ裏面に沿った方向である左右方向の寸法よりも短い。さらに、肉厚部2fは、透明部材2の短手方向(上下方向)における両端部の一方である下端部に設けられている。このため、ゲートから見たキャビティ空間の奥行寸法を、長手方向の端部に肉厚部2fを形成する場合と比較して短くすることができる。このため、本実施形態のレーダカバー1は、製造時に溶融樹脂の充填不足が生じ難い形状となっている。
また、本実施形態のレーダカバー1においては、肉厚部2fが透明部材2の下端部に設けられていることから、仮に取付不良等によりレーダカバー1と被取付部Yとの間に隙間が発生した場合であっても、外部からゲート痕を視認し難くすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、肉厚部2fを透明部材2の下端部に設ける構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、肉厚部2fを透明部材2の外縁部の他の部位に設けるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、インナコア5を透明部材2のインナコア収容凹部2bに収容し、このインナコア5を透明部材2と支持部材6とで挟み込むことによってエンブレムEを形成する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、透明部材2や支持部材6の表面に直接的に光輝性の不連続膜を形成し、インナコア5を省略する構成のレーダカバー及びその製造方法に適用することも可能である。
1……レーダカバー、2……透明部材、2a……凹部、2b……インナコア収容凹部、2c……塗装凹部、2d……枠状部、2e……網状部、2f……肉厚部、3……印刷層、4……塗料層、5……インナコア、6……支持部材、10……金型、11……キャビティ金型、12……コア金型、D……外側意匠部、E……エンブレム、G……ゲート、R……印刷層形成領域、X……レーダユニット、Y……被取付部

Claims (5)

  1. 車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波走波経路上でありかつ裏面を車両内側に向けて配置されるレーダカバーであって、
    外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも前記裏面側に突出した肉厚部を有することを特徴とするレーダカバー。
  2. 前記裏面に沿った一方向の寸法が、当該一方向と直交しかつ前記裏面に沿う他方向の寸法よりも短く、
    前記肉厚部が前記一方向のいずれかの端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダカバー。
  3. 前記外縁部の下部に前記肉厚部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のレーダカバー。
  4. 前記肉厚部を除く前記外縁部の部位が、前記外縁部に囲まれた中央部よりも薄肉化されており、前記肉厚部の前記裏面側の面が前記中央部の前記裏面側の面と面一とされていることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のレーダカバー。
  5. 車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波走波経路上でありかつ裏面を車両内側に向けて配置されるレーダカバーの製造方法であって、
    前記レーダカバーの少なくとも一部を、外縁部の一部であって外縁部の他の部位よりも前記裏面側に突出した肉厚部にゲートを接続して射出成形により形成することを特徴とするレーダカバーの製造方法。
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